付近一帯の哨戒任務中のコスモクラッシャーチーム。 久々のチーム単独任務に機内は自然とくつろいだムードとなる、 遠慮がちながらタケルに話題が振られる。 ケンジ 「そういえば、タケル。 あれからガイヤーについて何か分かったか?」 タケル 「うん、クインシュタイン博士の推測では、 地球外で作られたロボットということらしいんだけど」 ナオト 「それじゃ、それを操るタケルも異星人ってことか」 ミカ 「ナオト!」 ナオト 「怖い顔すんなよ。 タケル、この際だからはっきり言っておくが、 異星人であろうとなかろうとお前は俺達の仲間だ」 アキラ 「異議なし!」 ケンジ 「そういうことだ」 タケル 「・・・ありがとう、みんな」 ミカ 「他にも気がかりばことがあるの?」 タケル 「うん、あのマリンのことなんだ。 俺がみんなとやっていけるように、 いつかマリンを仲間として迎えることが出来るのだろうかな・・・」 ナオト 「お前は特別だよ」 タケル 「それで、いいんだろうか。 これだけ多くの異星人の脅威にさらされている中で、 地球人であることにこだわっている時なのか・・・」 タケルの最後の言葉は、ナオトというより自分自身に問いかけているようであった。 コスモクラッシャーに月影長官から通信が入る。 月影 「コスモクラッシャーチーム、応答せよ。 君達の現在地付近で小規模の戦闘が確認された。 戦闘はバルマーが何者かを追撃してもものであるらしい。 君達は状況を調査してくれ」 ケンジ 「了解しました。 アキラ、コスモクラッシャー進路変更!」 戦闘の行われた地点に飛ぶコスモクラッシャー。 バルマーの攻撃から逃れた機体はこの付近で消息を断ったいう。 ケンジは小回りのきく3号機のタケルに現場の調査を指示し、1号機、2号機を周囲の警戒にあたらせる。 大地に気を失っているらしい男を発見して、地上に降り立つタケル。 タケル 「おい、しっかりしろ!} 男 「う、うう・・・、貴様はマーズ!!」 ガイヤーに初めて乗り込んだとき、謎の声はタケルに「マーズ」と語りかけた。 今、目の前の男もタケルのことを「マーズ」と呼ぶ。 タケル 「アンタ、何者なんだ!? 俺のことについて何か知っているのか!?」 男 「ちっ!今は貴様に構っているヒマはない!」 そう言い放った男の身体から目に見えないエネルギーがタケルに放出される。 とっさにそのエネルギーを避けたたタケルは地上10メートルまで跳躍していた。 男 「ほう、力に目覚めていたか」 タケル 「貴様、何者だ!?」 男 「くくく、ここは報告通り面白い星のようだ。 せいぜいバルマーの手を煩わせているんだな!」 タケル 「逃すか!」 男 「ちいっ! ギシン星有数の超能力者の俺にかなうと思っているのか!」 大地を翔け、宙を舞い、電撃で戦うタケルと謎の男。 タケル 「食らえ、エネルギー衝撃波!」 そして、ついにタケルの衝撃波が男をとらえる。 おびただしい体力を消耗しながらも勝利したタケルは地に伏す男に歩み寄る。 しかし、そこへバルマーの機動部隊とコスモクラッシャーが出現する。 ミカ 「タケル、逃げて!」 バルマーの攻撃により謎の男は爆煙の中に消える。 次にバルマーはタケルに狙いを定める。 覚悟を決めるタケル。しかし、何者かによって、その身体は安全な場所へと運ばれる。 逆光によりタケルを助けた男はシルエットしか見ることができなかった。 タケル 「ありがとう。 アンタも超能力者なのか?」 謎の男 「マーズ、いやタケル。 ガイヤーを呼ぶんだ」 タケル 「なぜ、ガイヤーのことを!?」 謎の男 「早くするんだ!」 男に気圧されガイヤーを呼ぶタケル。しかし、心に不快感はなかった。男の声は、どこか懐かしくタケルの耳に残った。 現れたガイヤーにタケルは乗り込む。 戦況は圧倒的に不利であった。バルマーの部隊に対して、味方はコスモクラッシャーとガイヤーだけである。 ナオト 「マズいぜ、こいつは!」 ミカ 「ブルーフィクサー隊の到着まで持ちません!」 覚悟を決め敵陣に突っ込もうとするタケル。 その時、タケルの心に先ほどの男が直接語りかける。 謎の男 「あきらめるな、タケル。 五神ロボがお前に力を貸してくれる」 その言葉に合わせてかのようにガイヤーと同様に5つの光の球が高速で接近する。 光が消え去った時、そこには5体のロボットが立っていた。 謎の男の声が再びタケルに語りかける。 謎の男 「六神合体だ!」 急展開する事態に混乱しながらも、男の言葉はタケルに不思議な勇気を与えていた。 タケルは力の限り叫ぶ。 タケル 「六神合体!!」 その叫びに合わせてガイヤーと5体のロボットは一気に上昇する。続いて、各々が変形し、合体を始める。 そして、完成する巨大ロボット。 謎の男 「タケル、ゴッドマーズと共に戦え」 タケル 「よし、いくぞ!」 合体したゴッドマーズのすさまじい力。タケルの魂の高まりと共に繰り出される超破壊力に満ちた攻撃にバルマー機動部隊は次々に撃破される。拳が空を舞う敵を払い、足が大地の敵を踏みつぶし、その剣が全ての敵をなぎ払う。 ブルーフィクサー隊が到着した頃には、既に戦闘は決しているのであった。 バルマーを撃破した後、ゴッドマーズは分離し、それぞれのロボットは再び光球と化し、彼方へと去っていった。 残されたタケルは、自分を助けた謎の男を捜す。 男の声はガイヤーの召還を教えた声と同一であった。 男は姿を見せず、タケルに語りかける。 謎の男 「タケル、ゴッドマーズはお前に望み通りの力を与えてくれる。 しかし、油断してはいけない。 宇宙は広い。バルマー以外の敵も地球を狙っていることを忘れるな」 タケル 「アンタはいったい誰なんだ!?」 謎の男 「お前が倒した男は、ギシン星の先発偵察員だ。 ヤツらはバルマーが目を付けたこの星に本格的な調査を開始している」 タケル 「宇宙にはバルマーと敵対する星があるのか?」 謎の男 「このペンダントは、 スフィンクス、ウラノス、タイタン、ラー、シンの五神ロボを制御するものだ」 タケル 「待ってくれ、まだ聞きたいことがある!」 謎の男 「戦え、タケル。 宇宙の平和のために戦え」 後に残るのは静寂と五神ロボを操るというペンダントだけであった。 謎の男の言葉は何を意味するのだろうか?バルマー以外に地球を狙うものがいるのだろうか? 新たな力を手にしたタケル。しかし、まだ全ては謎に包まれているのであった。 ◆ゲーム進行 ・冒頭、哨戒任務に発進するコスモクラッシャーチーム。 タケルを励ますナオト達。 自らとマリンを重ね合わせるタケル。 ・月影長官からの戦闘地点調査の指令。 指定地点に向かうコスモクラッシャー。 ・タイトル後、付近の調査を指示されるタケル。 1号機と2号機は画面外へ消える。 ・倒れている人間を発見するタケル。 男と問答の末に超能力で対決するタケル。 マップ上のカーソルの高速移動とエフェクト、サウンドで戦闘は表現。 ・男を倒した後、出現するバルマー機動部隊とコスモクラッシャー登場。 マップ上戦闘でビームが男を直撃。 タケルは謎の男によって攻撃をかわす(=カーソル移動) ・タケルにガイヤーを召還させる謎の男。 (顔グラフィックはシルエット状) ・ガイヤー召還され、戦闘開始。 この時点でタケルの戦意115。 ・2ターン目、戦力差に絶望するコスモクラッシャーチーム。 謎の男の言葉に呼応して出現する五神ロボ。 続いて、謎の男の言葉でタケルの戦意+10 ゴッドマーズ合体イベント。(デモ有り) ●ゴッドマーズ HP:5500 EN:255 タイプ:空陸 移動力:7 装甲:500 運動性:35 合体・分離、HP・EN回復10%、シンクロ 武装 格闘 1 (P) 1000 エネルギー衝撃波 1~3 1200 ゴッドファイヤー 1~4 2000 EN40 マーズフラッシュ 1 (P) 2000 ファイナルゴッドマーズ 1 (P) 3600 EN120 必要戦意130 ※特殊能力「シンクロ」はパイロットにレベルの上昇に伴い、 機体の能力も向上する機能。 ゴッドマーズの場合、タケルのレベル5ごとに機体性能、武装が 1段階パワーアップする。 ●五神ロボ ・スフィンクス HP:3000 EN:200 タイプ:空陸 移動力:5 装甲:300 運動性:20 HP回復、EN回復10% 武装 格闘 1 (P) 1000 スフィンクスアタック 1 (P) 1600 ・ラー(シン) HP:2800 EN:200 タイプ:空陸 移動力:6 装甲:250 運動性:25 HP回復10% 武装 格闘 1 (P) 1000 ラー・パルサー 1~4 1500 (シン・フレア) ・タイタン(ウラヌス) HP:2500 EN:200 タイプ:空陸 移動力:6 装甲:230 運動性:30 HP回復10% 武装 格闘 1 (P) 1000 タイタン・サイクロン 1~4 1500 (ウラヌス・フリーザー) なお、五神ロボは精神コマンドをそれぞれ1つ持っている。 ・スフィンクス 補給 ・ラー 信頼 ・シン 激励 ・タイタン 撹乱 ・ウラヌス 再動 この精神コマンドは合体後は使用不能。 ・以後、ゴッドマーズは分離可能。 五神ロボの召還と合体条件は以下の通り。 五神ロボ召還 タケルの戦意115で個別コマンド「召還」に「5神ロボ」が表示される。 ガイヤーのHPが30%切ると強制的に召還。 六神合体 タケルの戦意125で合体可能。 またはガイヤーのHPが10%を切ると強制合体。 六神ロボは隣接している必要はない。 ・5ターン目、ブルーフィクサー隊増援。 ・戦闘終了後、バルマー以外の侵略者を示唆する謎の男。 ペンダントを手に入れるタケル。 ◆解説 ゴッドマーズの合体です。 ついでにSRWではあまり意味ないですが、超能力者タケルの生身での戦いです。 タケルの超能力発動モードはガンダムファイターよりもユニット化に適していますが、 ユニットにするとどうしてもロボットと比較されるために却下しました。 その結果、タケルの生身の戦いはガンダムファイター同様にカーソルで表現されます。 実際、ストーリー的にみても蛇足かもしれませんし、 いたずらに戦闘前のデモが長くなってしまいますが、 原作の中での超能力の扱いを重要度を考慮して採用しました。 五神ロボは何話かはNPCにしようかと考えていましたが、 5体もNPCがいては、プレイヤーの戦略がズタズタになってしまうため、 いきなりコントロール用のペンダントを入手しています。 5神ロボはガイヤーの守護を第一任務と考え、 精神コマンドも補助系のものを1つだけ持たせています。 謎の男の正体は、シルエットのおかげで原作を知る人にはバレバレです(笑) しかし、原作を知らない人にも、 警鐘を与える謎の男としてそれなりの存在感を出しています。 謎の男の与える警鐘は、新SRW改「1」とは直接関係はありません。 無論、side-Bにもです。 新SRW改は最初から1・2・3で構成ことが決定しているため、 「2」へのネタの引きも可能なのです。 ただ、当然「1」でズールが出ると思っている人もいるでしょうから、 この手段は悪戯に使うべきではないでしょう。 この見地からも、伏線として使うゴッドマーズは、 本編ではなくside-Bに必要なわけです。 ゴッドマーズは神秘性を持った地球外製のロボットということで、 直接改造はできません。 しかし、タケルの能力アップとともに機体性能、武装共パワーアップしてきいきます。 冒頭のマリンと自分を重ね合わせるタケルの感情は 至極当然のものです。 雷太の罵声はタケルの心にも微妙な波紋を投げかけてきました。 今後、マリンとタケルのからみは要チェックです。 さて次回は、ついにあの超巨大ロボの登場です。 それでは、お楽しみに ◆次回予告 キャプテン・ダンの厳しい訓練に耐えるブルーフィクサー隊。 ダンの不在に、ついに牙をむくドップラー軍団とバルマー。 父の敵と人類の未来を摘む敵に立ち向かうタクマ。 今、大いなる翼を得て、タクマは羽ばたく。 新SRW改:side-B 第11話「飛べ!ダンガードA」 お楽しみに ◆今回のボツネタ 謎の男 「あきらめるな、タケル。 五神ロボがお前に力を貸してくれる」 その言葉に合わせてかのようにガイヤーと同様に5つの光の球が高速で接近する。 光が消え去った時、そこには5体のロボットが立っていた。 タケル 「うひゃぁ!超獣機神に戦国魔神に伝説巨神に魔装機神に光速電神! まさに苦しい時の神頼み!」 ・・・・お粗末(笑) |
励ましのお便り(笑)はこちらへrag@angel.ne.jp