【芸能・社会】美空ひばりさんの「川の流れのように」復刻 誕生日5.29に発売2019年3月26日 紙面から
1989(平成元)年6月24日に亡くなった美空ひばりさんの最後のシングル曲「川の流れのように」(秋元康作詞、見岳章作曲)が、ひばりさんの誕生日の5月29日に復刻発売されることが決まった。 当時発売されたEPレコード、8センチシングルCD、カセットテープ、さらに現在主流になっている12センチCDの4つの形態で発売される(レコードは税込み2500円、そのほかはすべて税込み1300円)。 「川の-」は、89年1月11日の発売。52歳でひばりさんが旅立った当時、連日のようにテレビ、ラジオで大量に流れ、ひばりさんの最後の大ヒットになった。と同時に人生を重ね合わせた詞とメロディーは、日本人の琴線に触れる人生賛歌として、平成を代表する曲にもなった。 発売元の日本コロムビアによると、平成のほぼ半分を経過した03年の集計では、同曲はEPレコード、シングルCD、カセットの合計で150万枚相当の売り上げを記録。ひばりさんの歴代のシングル売り上げでは、「柔」(190万枚)に次いで2位に浮上した。 さらに、今年の最新の集計では「川の-」が205万枚まで伸びて、歴代1位になったことが分かった。EPレコードの発売は、89年11月の「北国へ」(細川たかし)以来30年ぶりになる。 長男でひばりプロの加藤和也社長は、「母はこの曲にとても思い入れを持って歌っていました。新しい人生の歌としては母なりのメッセージを伝えたかったのだと思います。平成が終わる今回、『川の流れのように』が新たにまた再評価されたことは、そのメッセージがしっかり皆さんに伝わっているということかと思います。復刻によって、新たな時代にもさらに多くの方にこの曲が歌い継がれ、そのメッセージが伝えられていかれたら、こんな喜びはありません」とコメントを寄せた。
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