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【ドラニュース】

与田監督激白「優勝しかない」 開幕あと3日、ブレない思い

2019年3月26日 紙面から

目標はもちろん「優勝」。色紙に書いた言葉を披露する与田監督=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)

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 29日の開幕を控え、中日の与田剛監督(53)が本紙のインタビューに応じた。昨年10月の就任以来「優勝」の2文字を掲げてきた指揮官は、ここまでの手応えやチームを束ねていく上での思い、与田イズムなどをふんだんに語ってくれた。 (聞き手・井上洋一)

 今回のインタビューにあたり、与田監督に色紙を手渡し、何か言葉を書き入れてほしいと依頼した。すると与田監督は迷わず、この2文字を書いた。「優勝」。ペンを走らせながら「優勝しか書かないよ」と語る姿は、強い思いを感じさせた。

 -優勝を目指すシーズンがいよいよ始まる

 与田監督「優勝というものは常に掲げてきた。人に何と言われようと、僕の人生だから僕が自分で思うことを貫き通したい。そう思っている」

 -オープン戦を終え、最も手応えを感じているところは

 「選手が新しく自分のスタイルをつくろうという意識を強く持っているのは、手応えとして感じている。1軍の試合に出るための練習の姿勢、ゲーム中の一つ一つのしぐさ、悔しがったり、喜んだり、担当コーチと練習している姿であったり、そういったこと全てを含めてそう感じる」

 -昨季はチーム防御率が12球団ワースト(4・36)だった投手陣が、オープン戦は全体で2位、セで1位の3・23だった。先発陣、救援陣ともいい段階を踏んでいるのでは

 「数字はあくまで参考だが、絶対に間違いがないものが数字。シーズンに入り緊張感も変わってくる中で、今と同じような状態で投げられればそこそこは、と思う」

 -先発の笠原や抑えの鈴木博ら将来の柱として期待する選手がいい形で開幕へ突入できそう

 「その通りだと思う。個々の選手が担当コーチと一緒に見つけ出し、探していく作業が、今のところ形になってきたなと感じている」

 -昨季は先発投手の投球イニングが平均5・96イニングだった。今季は少しでも長く投げられそうか

 「期待は当然したいが、昨季は(阪神へ移籍したガルシアを除き)規定投球回数に届いた投手が1人もいない。これが現実なので、何とかつくっていくことが必要」

 -打線では高橋がオープン戦で12球団トップタイの15打点と結果を残した

 「主将に就任してどうなっていくか、また違う目で彼を見てきた。さまざまな場面で引っ張っていこう、野球の結果もそうだが立ち居振る舞いでもまとめていきたい、という気持ちはすごく伝わってくる」

 -高橋が主将になり、「俺も負けない、俺もできる」という選手が出てくる波及効果を監督は期待していた。阿部や堂上らがそういう姿を見せているのでは

 「そういうのはあると思う。何とかいいものを見せたいという意気込みは全体的に感じる」

 -オープン戦のチーム打率は12球団最下位の2割1分8厘だったが、粘り強さも見せた

 「数字は絶対にウソはつかない。でも、チーム打率は悪くても得点でどうなのかとか、本当にチャンスで強くなったのかとか、いろいろな見方ができる。うまくいかないことは改善していかないといけないし、受け入れた上で一つ一つにあまり大きな反応はしないようにしている」

 -打線は4番・ビシエドと6番・高橋が固まっているように見えるが、上位は最後まで模索が続いた

 「開幕は当然メンバーを決めるから、今は頭の中で一生懸命考えている。8割ほどは決まっているが、何が起こるか分からないし、確実になるのはその日。登録時間が必ず毎日あるわけだから」

 -いろいろなことを決めるため、監督は選手を見て確認を繰り返し、根拠を求めてきた

 「自分の中で、まだまだ物足りないものはたくさんあるが、試験と一緒。まだ勉強をしたかったのに、と言ったって開始時間が来れば試験が始まってしまう。いろいろなことを精いっぱいやって、その時が来たら腹をくくるしかない。毎日その繰り返しだと思う」

 

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