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イヤホンのインピーダンスとは?解説とパターン別おすすめイヤホン2選

望月美羽
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インピーダンスという言葉はあまり聞きなれないワードかと思います。しかしインピーダンスを理解すると、どのイヤホンが自分にあっているかがわかるので、イヤホン選びがもっと楽しくなります。
ここではインピーダンスの解説と、インピーダンス値から見たおすすめイヤホンをご紹介します。

イヤホンのインピーダンスとは

インピーダンスとは「電気抵抗」のことを指し、単位は「Ω」で表します。インピーダンスの値が高いほど電流が流れにくくなり、逆に低いと電流が流れやすくなります。例えば16Ωのイヤホンと32Ωのイヤホンだと、16Ωのイヤホンの方が32Ωのイヤホンより電流が流しやすいです。
電流が多く流れた方が大きな音がでます。なので一見インピーダンスが低いイヤホンの方が良いかと感じますが、そう簡単ではありません。

イヤホンのインピーダンスで注意すべきこと

インピーダンスで最も気を付けなければならないことは、イヤホンとスマホやMP3プレーヤーなどの出力装置のインピーダンス値をなるべく同じにすることです。
イヤホンで聞ける音の大きさは、イヤホンとプレーヤーとの間にどれだけインピーダンス値に違いあるかによって変わってきます。例えばイヤホンのインピーダンス値が16Ωで、プレーヤー側のインピーダンス値が100Ωだとすると、かなり大きな音がイヤホンから流れてきます。逆にイヤホンのインピーダンス値が64Ωで、プレーヤー側のインピーダンス値が2Ωだと、プレーヤー側を最大音量にしても音の大きさが物足りないことになるかもしれません。
もしイヤホンとプレーヤーのインピーダンス値が同じくらいだと快適な音量で音楽が楽しめます。

イヤホンのインピーダンスは音質にも影響する

先ほどインピーダンス値が低い方が大きい音が出て良いだろうという話をしましたが、実はインピーダンスが低すぎるのにも問題があり、インピーダンス値が低すぎるとあまり音質が良くなくなってしまいます。
なので高音質を楽しむならイヤホンとプレーヤー両方を高インピーダンスにすることが重要になります。(一応補足ですが、高音質であるかはインピーダンスだけで決まりません。あくまで一要因です)。

イヤホンのインピーダンスとアンプ

イヤホンのインピーダンスは高設定のものだと32Ωや、場合によっては100Ωを超えるものがあります。そういったイヤホンは直接スマホやMP3プレーヤーに繋いでも、高音質ではあってもかなり音量が小さくなってしまいます。そこで登場するのが「アンプ」と呼ばれる、音声を増幅する装置です。中でも携帯性に優れたアンプはポータブルヘッドホンアンプ(略してポタアン)と呼ばれます。ヘッドホンとありますがイヤホンでも使用可能です。
プレーヤーとポタアンを繋げ、ポタアンと高インピーダンスイヤホンを繋げることで、プレーヤーとイヤホンのインピーダンス値を同じくらいにすることが可能になり、高音質かつ大音量で音楽を聞けるようになります。
ポタアンはアナログヘッドホンアンプとデジタルヘッドホンアンプに分かれており、デジタルヘッドホンアンプはプレーヤーが持つ性能以上の高音質を楽しむことができるのでおすすめです。
ただし今度はポタアン側のインピーダンス値が高すぎるとイヤホンから大きすぎる音が流れたり、最悪の場合電流を流し過ぎて壊れてしまう場合もあるので注意が必要です。

インピーダンスから見たパターン別おすすめイヤホン

スマホやMP3プレーヤーに繋げる場合

スマホはインピーダンス値ほぼ0Ω、MP3プレーヤーでも最大16Ω程度なので、スマホには8~16Ω、MPプレーヤーには16~24Ωくらいのイヤホンがおすすめ。最高でも32Ωくらいまでにしましょう。

JVC HA-FX1100 WOODシリーズ カナル型イヤホン

高級イヤホンに分類されるイヤホンです。
高級イヤホンだと高インピーダンスであることが多いですが、このイヤホンはインピーダンスが16Ωとスマホでも十分に大きな音で高音質が楽しめるのが特徴です。
低音による表現力が非常に高く、ハイレゾ対応なので同じくハイレゾ対応のスマホやMP3プレーヤーと一緒に使用することで最高のパフォーマンスを発揮します。
より大音量にする場合やDACを利用した高音質を楽しみたい場合はアンプが必要になりますが、これだけでも十分な能力を持っているので高音質な環境作りにおすすめです。

ポタアンを間に繋げる場合

ポタアンを繋げる場合はかなりの高インピーダンスイヤホンも快適な音量で再生することができるようになります。

K’S 64ohm ダイナミック

名前の通り64Ωの高インピーダンス設計のイヤホン。
しかし価格は1,500円以下と非常にリーズナブルで、高インピーダンスイヤホンの入門用に位置しています。
中音、高音もさることながら、このイヤホンは低価格なのに十分な重低音を出力可能。高インピーダンスなのでノイズが少なく高音質な音楽を楽しむことができます。
ただし高インピーダンスなので、そのままスマホやMP3プレーヤーに繋げても小さい音量しか流れてこないので、ポタアンを利用しましょう。
このイヤホンにおすすめなポタアンはこちらです。

Neoteck ポータブルヘッドホンアンプ

こちらのポタアンもイヤホンと同じく、入門用のポタアンで非常にリーズナブル。2000Ahのリチウム電池が内蔵されており、低電力消費で約8時間の連続使用に耐えられます。対応イヤホン抵抗が16~150Ωなので、64ΩのK’Sイヤホンを十分にカバー可能。ジャックにイヤホンを差し込むことですぐに使用可能になります。
高インピーダンスイヤホン初心者におすすめなペアです。

RHA CL750 ハイエンドイヤホン

インピーダンス150Ωの高インピーダンスハイエンドイヤホン。
ハイレゾに対応しているので最高レベルの高音質をイヤホンで楽しむことができます。
価格は10,000円いかないくらいとなかなか高額ですが、ハイレゾ向けに設計されたCL750はヘッドホンアンプや高性能のDAPとの組み合わせに最適です。
エアロフォニックデザインのステンレス鋼製ハウジングを採用しており、小さいボリュームも大きいボリュームも音を歪ませない音波を届けることが可能。
さきほどのK’S 64ohmは重低音が売りの一つでしたが、こちらは非常にクリアな高音が聴けます。しかし低音が疎かにされているわけではないので安心してください。
このイヤホンに合うポタアンはこちらです。

FiiO Q1 MarkⅡ

同じくハイレゾに対応した高性能ヘッドホンアンプ。最大で96kHz/24bitのハイレゾ音源フォーマットに対応しています。
対応ヘッドホン耐性は8~600Ωまで対応。これを通常のイヤホンにつなげるだけで1ランク上のサウンドを体感できますが、CL750と繋げるとイヤホンの能力を最大限に引き出してくれます。先ほどの入門用と比べると多少値は張りますが、こちらのペアはハイレゾ入門としての位置づけになっています。

まとめ

インピーダンスの解説とおすすめイヤホン・ポタアンをピックアップしましたが、いかがだったでしょうか?
慣れない言葉が続いたかもしれませんが、高インピーダンスなイヤホンを使用する場合は先に挙げた注意点を守ることが重要になります。
ただしスマホ直刺しで使いたいイヤホンなら16Ω以下を目安に選べば音量に困ることは無いでしょう。
高インピーダンスのイヤホンが気になる方はぜひ色々と調べてみてくださいね。


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