この3月から「退職代行EXIT」に新しい仲間が加わりました。3月中はアルバイトとして働き、4月から正社員になります。
彼の名は“キリキリマイ”。ふざけた名前ですが、彼はなんと京都大学の法学部4回生です。京都大学といえば、あの東大と並ぶエリート大学。しかも法学部、、、
さらに驚くことに、誰でも知っている大手マスコミからの内定も蹴ってきたというのです。どう考えてもエリート街道まっしぐらのはずの彼がなぜ「退職代行EXIT」に?エリートとは程遠いEXIT社員達は戸惑いを隠せません。
居ても立ってもいられず、“キリキリマイ”にインタビューしてみました。
キリキリマイ
EXIT新入社員。現役京都大学法学部生。大手マスコミの内定を辞退し、EXITに入社。退職できずに困っている人々を一人でも多く救うために、日々楽しく奮闘中。EXITのオフィスに寝泊まりしている。
EXIT
早速ですが、退職代行EXITに入社された経緯を教えてください。
キリキリマイ
私が退職代行業の存在をはじめて知ったのは、去年の夏頃でした。ツイッターで退職代行EXITのツイートがバズっていたのを見たことがきっかけで、業務内容とEXITへの興味が沸き、先月にツイッターに掲載されていた求人に申し込みました。
EXIT
現在京都大学4回生ということですが、弊社に申し込む前にほかの企業の内定を得てはいなかったのですか?
キリキリマイ
3回生の頃から、複数の業界のインターンシップに参加しており、本格的な就活解禁後は、大手マスコミの記者職にエントリーシートを提出しました。結果として、ありがたいことに複数の企業から内定をいただきました。
EXIT
記者を志望されていたんですね!よければ理由を教えてください。また、せっかく志望していた企業から内定をもらっていたにもかかわらず、弊社に入社したのはどうしてですか?
キリキリマイ
もともと文章を書くのが好きだったのと、いろんな人々の人生の転機に立ち会いたいという思いもあって記者を志望していました。就活の最初の頃は、記者の仕事への強い憧れがあったのですが、就活全体を通して現役の多くの記者の方とお会いすることで徐々にこの仕事は私には合わないと思うようになりました。そのため内定を辞退し、その頃に知った退職代行EXITに入社することになりました。
EXIT
どういった部分が合わないと思うようになったのですか?
キリキリマイ
働き方に関する価値観の違いですね。その一点に尽きます。具体的には、就職活動や内定後の集まりを通して、各社の多くの記者の方とお会いする機会があったのですが、私のお会いした人は例外なく激務を誇りにされていたんですね。
キリキリマイ
ほとんど全ての大手のマスコミの記者は、入社1年目からほぼ毎日深夜や早朝に警察関係者の自宅前に張り込んで、何か記事になるものはないかと取材するのが慣例なんですね。これはNHKでもどこの大手新聞社でも共通しています。そして残業が大変多く、労働時間が長い。数年前にNHKの若い記者の方が過労死されたことがきっかけで、業界全体の働き方は少しずつ変わり始めましたが、それでもまだまだ古い体質が残っています。
キリキリマイ
違います。私は記者が激務であることは知った上で、ある程度は受け入れるつもりで志望していました。しかし、それはあくまで消極的にです。少なくとも過労死する方がでてくるような働き方は可及的速やかに改善されないといけないと思っていました。
EXIT
しかし、現役の記者の方の価値観はキリキリマイさんの考え方とは違ったということですか?
キリキリマイ
その通りです。何より現役の記者はご自身が軒並み若いころに激務をこなされてきた方ばかりなので、激務こそが記者のあるべき姿だと思っておられる方がほとんどだったんです。それこそ「今の若者は気合が足りない」的な感じでした。少なくとも私がお会いした方は全員がそういった考え方を持っておられました。私は激務であること自体はある程度は仕方ないと納得して志望していたのですが、それを理想とするのはさすがに違うだろうと。
EXIT
それが先ほどの激務を誇りにしていたという話ですね?
キリキリマイ
そうです。今は会社によっては業務が改善され始めつつあるとはいえ、彼らが退職するまでは働き方が劇的に変わるというのはなかなか起こりえないのではないかと思います。彼らは一般企業の労働問題については報道しますが、自分たちの業界の働き方を反省することは極端に嫌がりますからね。このままでは大変悲しいことですが第二第三の過労死も発生するかもしれないですし、ここまで価値観の異なる人々と一緒に仕事をするのは厳しいと感じ、内定を辞退しました。
EXIT
なるほど、何十年も一緒に働くことになるかもしれない上司や先輩との価値観の大きな隔たりは重大な問題ですよね。ここまでは内定を辞退した話を伺ったわけですが、今度は弊社を志望した理由を教えてください。
キリキリマイ
先述のように、EXITと退職代行業という存在を知ったのは去年の夏頃だったのですが、その時点ですでに面白そうな業務だなとは思っていました。ただ、同時に退職の申し出ぐらいは自分ですればいいのになとも思っていました。
EXIT
当時は絶対に必要なサービスだとは思わなかった?
キリキリマイ
そうですね。その後にテレビや新聞などで退職代行業に関するニュースを見たことで、上司によるパワハラやセクハラなどによって従業員が委縮してしまって退職を言い出せないケースや、退職届を提出しても破り捨てられて受理されないケースがあると知りました。そして、退職代行は社会全体にとって必要不可欠な事業だと思うようになりました。また、大学で学んだこととの関連もあって私自身が退職代行業に携わりたいと思うようになりました。
EXIT
キリキリマイさんは現在京都大学の法学部生であるとのことですが、大学で学ばれたこととの関連とはどういったものですか?
キリキリマイ
実は、4回生の後期に「社会保障法」という講義を受けたんですよ。その講義で雇用保険について学ぶ機会がありました。雇用保険は失業に関わるものですが、恥ずかしながら私は名前しか聞いたことがないレベルだったんですよ。仕組みも全く分からなかった。もっと言えば、雇用保険のみならず会社を辞めることに関する知識をほとんど持っていなかったです。これは非常に奇妙なことだと思って…
キリキリマイ
そうです。同級生に尋ねても退職に関する知識を持っている人ってほとんどいなかったんですよ。就職の知識は豊富なのに退職の知識はないという人ばかり。これは私の知り合いに限らず、世の中の退職の経験のない人のほとんどが同じ状況にある思うんです。ほぼすべての人にとって退職とは、一生に一度は経験するものだし、人生の大きな転機でもあるのにその知識は十分ではない。多くの人は辞め方を知らないのに仕事に就いているんですよ。
EXIT
なるほど、確かに私も最初に就職したときには退職に関する知識は全くありませんでした。キリキリマイさんはそれが問題だと思うわけですか?
キリキリマイ
はい。これって、まるでブレーキの掛け方を学ぶ前に車のアクセルを踏むようなものだと思うんです。そして途中で車を止めたくなったり、止めざるを得なくなった時に初めてブレーキの掛け方を勉強しだすわけです。急ブレーキをかけなければならない時でも、掛け方がわからない。最終的には車を止められたとしても、非常に危険な行為ですし、命の危険さえあります。
EXIT
なるほど。それが退職とも共通していると?
キリキリマイ
はい。実際に退職においても過酷な職場を適切なタイミングで辞めることができず、うつ病になったり、過労死してしまうこともあります。それにもかかわらず、実際にはほとんどの人は退職の知識がないまま就職していく。これは非常にいびつな状況だと思います。
キリキリマイ
やはり、学校で学ぶ機会がないことだと思います。就職率を高めるために就職支援を熱心に行う学校は多いですが、仕事が自分に合わなかったときの辞め方まではなかなか教えてくれない。自分で学ぶという手もありますが、ブレーキの掛け方だけを独学で学び、それを初めての運転で実行するのは大変な不安があるでしょう。
キリキリマイ
それはなんとも言えないです。新卒で就職した会社で定年まで勤めあげるケースは今後も減少していくと思うので、もちろん教えられるなら教えた方がいいと思います。しかし学校の先生方もお忙しいでしょうし、今の私の知識量では学校で教えることが現実的であるかを判断することはできません。
キリキリマイ
ただ一つ断言できることは、退職の知識がないまますでに社会人として働いている人が現実にたくさんいるということです。私自身は幸運にも大学を卒業する前に学ぶことができましたが、これは割合的にはかなりの少数派でしょう。そのため私がブレーキを掛けるお手伝いをすることで、退職について困っている多くの人々を救えるのではないかと考えるようになり、退職代行EXITで働くことに決めました。
EXIT
確かにしっかりと学んでいないことを実行するのは不安ですよね。実際に弊社の利用者の中にもそのような不安を感じておられた方は多いと思います。現在では退職代行業者も複数存在していますが、特に弊社を選ばれた理由はありますか?
キリキリマイ
やはり、最初に退職代行業を始めた会社だということが大きかったですね。退職代行という仕事を発案したことも凄いし、それを実際にビジネスとして始めたことも凄いと思います。斬新な考え方のEXITの社長のもとで、新社会人としてのスタートを切ることは今後の人生の大きな財産になると思って採用面接を受けました。
EXIT
面接を経て実際に入社することを決められたわけですが、決め手のようなものはありましたか?
キリキリマイ
面接で、EXITが運営するWEBメディア「REBOOT」の記事を書く業務を担当しないかと打診されたことが決め手になりましたね。大手マスコミのような激務ではないにも関わらず、似たような業務を価値観を共有できる人々とともに行えるというのは大変魅力的でした!
EXIT
記者を志望した理由でもあった、いろんな人々の人生の転機に立ち会いたいという希望も弊社なら実現可能ですもんね!実際に入社してみて、弊社の居心地はいかがですか?
キリキリマイ
まだ、入社した直後なので業務になれておらず、わからないことも多いですが、環境的には控えめに言って最高です!社長を含めて、すべての社員が非常に若いということもあって、古臭い慣習にとらわれずに柔軟に働くことができる環境です。
EXIT
キリキリマイさんは実は弊社のオフィスに住んでるんですよね?
キリキリマイ
そうなんです!実は私は東京に住居を確保する前に、地元の京都からやってきて勤務を開始したのですが、入社初日に社長にその旨をお伝えしたところ、経費で寝具などを購入していただき、住居を確保するまでオフィスに住む許可までいただけました!通勤時間が驚異の0秒ですので、本当に最高です!
こんな感じで寝ております
EXIT
なるほど、通勤しなくて済むのはうらやましいですね!最後になりますが、弊社での人間関係はいかがですか?
キリキリマイ
人間関係も控えめに言って最高です!非常に風通しの職場なので、最も入社が遅く、最も若い私でもためらいなく自分の意見を表明できる環境にあります!社長との距離も近く、私は毎日勤務後にスマブラを一緒にやらせてもらってます(笑)
現時点では弊社は、求人を出していませんが、是非次の機会があれば多くの方に応募してもらいたいですね!本当に最高なので!
まとめ
読者の皆様、はじめましてキリキリマイです!今回は新入社員の私がEXITからインタビューを受けて、入社の経緯についてお答えしました!伝えたいことが多すぎて、かなり長くなってしまいました(>_<) これでもできる限り簡潔にまとめたつもりなのですが、もっと精進します!これからは私もEXITの一員として、どんどん記事を書いていくつもりですのでよろしくお願い致します!
◎EXIT −退職代行サービス−とは?
EXIT株式会社が提供するサービスで、「辞めさせてもらえない」「会社と連絡を取りたくない」などの退職におけるさまざまな問題に合わせ、退職に関する連絡を代行してくれる。相談当日から即日対応が可能で、 会社との連絡は不要。離職票や源泉徴収票の発行確認など、退職後のフォローも行ってくれる。
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