ニッカウヰスキーは、2014年9月に発売開始した、ザ・ニッカ12年を3月で販売終了するとのことです。
誕生から5年もしないでの終売となります。

nikka12ザ・ニッカ12年は、2014年9月に発売を開始、ちょうど創業者の竹鶴政孝と妻のリタをモデルにしたNHKの連続テレビ小説「マッサン」の放送開始と呼応する発売でした。
同時期には、限定ボトルとして「ザ・ニッカ40年」もリリース。1945年製の余市モルト、1969年製の宮城モルトを加えたウイスキーとして話題となりました。

当ブログでも、発売直後にレビューをしています。
濃厚で甘い香りと、酸味を主体にしたブレンドが印象的でしたが、ストレートではアルコールの刺激、辛みが強く、軽く加水した方が飲みやすい印象でした。

やはり終売の理由は、長期熟成原酒の不足によるものとのことです。
これで、ニッカのブレンデッドウイスキーから熟成年数表記されたラインナップは全て消えることとなりました。
残る年数表記のボトルは、竹鶴ピュアモルトの17年、21年、限定品の25年だけとなりました。

なお、ザ・ニッカは、4月9日よりノンエイジとしてリニューアルすることが決まっており、価格も現在と据え置いたものになるとのことです。

ただ、昨今のノンエイジにおいては、若い原酒だけで構成するのではなく、熟成原酒を一定量残しつつ、若い原酒を加えて香りや味わいの幅を広げる目的を持つボトルもあるため、必ずしもスケールダウンしたと考えるのは早いでしょう。
リニューアル後のボトルも、じきに飲もうと思います。

3月で、サントリーからは白角、キリンからは富士山麓 樽熟原酒50°が販売終了することとなり、ジャパニーズウイスキーは正念場に入っています。