4月に犀川小に統合する東浅川小で24日、児童や教職員、保護者ら約200人が出席して閉校記念式典が行われた。2008年7月の浅野川水害では、学校プールの壁が流される被害に見舞われるなど、地域と哀歓を共にしてきた。全校児童25人は感謝の気持ちを込めて伝統の浅川太鼓を校舎いっぱいに響かせ、145年の歴史に幕を下ろした。
野口弘教育長が告辞、端博史校長が教職員や地域住民のこれまでの支援に感謝し「新たな出発をする子どもたちに変わらぬ力添えをお願いしたい」と式辞を述べた。得能章閉校記念事業実行委員長、福島敏育友会長があいさつし、山野之義市長、小阪栄進市議会副議長が祝辞を贈った。
今年度の卒業生5人と5年生1人は「仲間と仲良く過ごした日々を忘れない。閉校になっても私たちの胸に生き続ける」などと述べ、思い出が詰まった学びやとの別れを惜しんだ。
今回が最後の演奏となる浅川太鼓は、地域に伝わる銚子(ちょうし)太鼓を、子どもが演奏しやすいようにアレンジしたもの。統合後は児童の有志が銚子太鼓の練習に取り組む。
児童はそろいの法被姿でばちを握り、上級生と下級生がペアになって勇壮な音色を披露。最後は両手を大きく広げてポーズを決めると、会場から大きな拍手が送られた。