【サッカー】香川、代表で初の地元凱旋弾決める! あすボリビア戦2019年3月25日 紙面から
サッカー日本代表は平成最後の国際Aマッチとなるボリビア戦(26日・ノエスタ)を2日後に控えた24日、同スタジアムで約1時間半にわたり調整した。背番号10のMF香川真司(30)=ベシクタシュ=は地元・神戸で初の代表ゴールを宣言。中島翔哉(24)=アルドハイル=ら次世代組の勢いに押され気味のアタッカーだが、自身のゴールで健在ぶりをアピール、元号は変わっても変わらず代表に君臨し続ける。 得点こそが存在価値を立証するすべだ。「チャンスを必ず仕留めたい。チームに常に有利な状況をつくり出したいと思います」と香川。新世代が幅を利かせる中、森保ジャパンで自身の居場所をつくるためにもボリビア戦でのゴールは必須だ。 2008年のキリン・チャレンジカップ・シリア戦で、代表として凱旋(がいせん)を果たして以来、地元ではこれが4戦目。チームとしては過去3戦とも全勝しているが、残念ながら“決めて”いない。 代表内で立場を築き、W杯にもブラジル、ロシア大会と2度出場。いずれも背番号10を背負ってチームを引っ張ってきた。だが今は立場が違う。「DMN」こと、中島、堂安、南野の新・三銃士が躍動。指定席は与えられず、コロンビア戦(22日・日産スタ)では途中出場も不発に終わった。 新境地のテーマは融合。「若いやつの勢いは非常に大事。僕もそうでした」。自身の過去と現在を結び付け、新・三銃士の成長の手助けをしながら代表内での新しいポジションをつくり上げることこそが今の役割。強い代表、そこに香川自身が関わり続けるためにもゴールという目に見える結果を残すしかない。 冒頭のみ公開されたこの日。非公開部分では若手との擦り合わせで細部も詰めた。「最終的には勝つんだということを、僕自身が示していければ」。手っ取り早いのが試合を決める一発。平成生まれで最初にA代表入りした男が、凱旋ゴールで平成最後の試合を飾り「一番の誇りです」という背番号10を背負い続ける意味を代表内外に知らしめる。 (川本光憲) ◆香川は地元・神戸では3戦3勝も…香川が日本代表として故郷の神戸でプレーしたのは過去3試合。2008年11月のキリン・チャレンジ杯・シリア戦(3-1)は途中出場。11年10月の同・ベトナム戦(1-0)では先発、13年2月同・ラトビア戦(3-0)には先発フル出場した。結果は全て白星だが、自身はいずれも無得点だった。
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