【再掲】乳癌治療(標準治療≒保険診療)の目的と概要 乳癌診療ガイドラインより | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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ご訪問ありがとうございます。

一昨年書いたものですが、
今のところ、
定義そのものは変わらないはずですので
再掲します。(ガイドライン再掲4)

医療の進歩、最新の医療を正しく理解し
玉石混淆の情報で怪しい治療に流されない
ためには、
まず、「標準治療≒保険診療」を
知っておこうよ、押さえておこうよ、

※「標準治療≒保険診療」とは、
  今ある科学的データを最大限尊重しながら
  それに、
  医療者側の豊富な臨床経験
  患者側の人生観、価値観が加味されて
  一つひとつの医療が実践されていく
  現時点の最良の診療

ガイドラインを拠り所となるツールとして、
それぞれの治療のメリット、デメリットを
主治医と話し合って
 (場合によっては、セカンドオピニオンも
  受けて)
患者自身が納得して治療選択する
場合によっては、人によっては、
先進医療や臨床試験も検討してみる、とか

その上で、追加で、
代替療法(補完療法)を考えようよ

 ※自由診療や代替治療は、科学的根拠、
   すなわち、学会や厚労省が認めるための
   「患者集団の臨床試験結果」
   (効果と安全性を客観的に示せる根拠)
   のない治療、です。

というのが王道で、

年齢や基礎疾患や、癌の種類、状態や
それぞれの価値観で、
選択は変わってくるのだと思います。

乳癌標準治療の目的と概要
(乳癌診療ガイドラインを参考に要約した)

を再掲します。

ー◆ー◆ー◆ー

(元投稿:2017/9/3)

ご訪問ありがとうございます。

先に書いた、
親友が 細胞診で悪性と言われ、
不安で眠れないようなのだが、
実のところ、どうなのか、
というメッセージ質問を受けた方に、

残念ながら、細胞診で『悪性』と言われ、
針生検の結果を待っているのであれば、
癌の可能性が極めて高い、
癌だと腹をくくって、
そこから先のことを考え、
それで癌じゃなければラッキー
と思うのがよいのではないか、
と回答しました。

心の準備をして待つとのこと、
しかし、
これからの不安も大きく知識もない
これからどうなるのか、
これからの経過を教えて欲しい旨の
返信をいただきました。

本ブログに流れが書いていなかったことに
気付かせていただくメッセージであり、

本来は、
直ぐに記事にして投稿したかったのですが、
時間がなかったので、
メッセージでざっくり回答しました。

これも、まずは、日本乳癌学会の
患者さんのための乳癌診療ガイドライン
を読むことをお勧めします。

他にも、読者さんに、
乳癌と直接関係ない方も多そうですので、
記事として書いておきたいと思います。

先の記事で書いたように、

針生検の結果分かる
   癌の性質 (サブタイプ)

MRI、CT、骨シンチ結果で分かる
   癌の進行度(ステージ)

によって、治療の目的と、
勧められる標準治療内容が変わります。

何度か、過去記事で書いていますが、
大切なことなので、再度、
まずは、治療目的を書きます。


⬛治療の目的と概要

初期治療(ステージ3までの治療)

・『初期治療』とは、他の臓器への遠隔転移
   がない患者の治療で、
   根治を目指す。

・遠隔転移がなければ、手術で癌を切除
    することで、根治する可能性が高い。

・手術時に、既に微小転移(画像検査に
    映らない大きさの癌)が、
    全身に散らばっている可能性があり、
    それが育つと遠隔転移する。

    そのため、微小転移が全身に
    散らばっている可能性の高い患者では、
   手術に加えて(前後に)、
  微小転移の撲滅目的で
  薬物療法をする。

    ※微小転移が全身に散らばっている
      可能性(リスク)は、サブタイプと
      ステージなどで判断する。

・薬物療法には、
    抗がん剤、抗HER2剤
      (現時点ではハーセプチンのみ、
        ※2019/10月、術前化学療法としては
          約5年のドラッグラグを経て、
          術後補助化学療法としては、
          ドラッグラグは1年内で
          パージェタが認可されました)
    ホルモン剤が用いられる。

    どの薬剤が使われるかは、
   サブタイプによって異なる
   (決まっている)。

・さらに、手術後に、
  局所再発予防のため
    胸壁やリンパ節領域に
  放射線治療を行う。

   ※温存手術を選べば強く推奨される。
     (必須と思った方がよい)

   ※局所進行乳癌(ステージ3B、C)で、
     腫瘍の大きさ5cm以上または、
     腋窩リンパ節転移が4個以上、
     1~3個でも 局所再発リスクが高い場合
     であれば、
     全摘手術でも強く推奨される。

     炎症性乳癌は全摘必須、腋窩リンパ節より
     奥のリンパ節転移があれば、ほぼ必須。


遠隔転移後の治療(ステージ4)

根治がほぼ望めないため、
    延命とQOL(生活の質)
   の維持を目指す。

延命を期待できる治療は、
   薬物療法のみ。

QOL維持のため、手術や放射線治療を
    行うこともある。


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