ご訪問ありがとうございます。
一昨年書いたものですが、
今のところ、
定義そのものは変わらないはずですので
再掲します。(ガイドライン再掲2)
医療の進歩、最新の医療を正しく理解し
玉石混淆の情報で怪しい治療に流されない
ためには、
まず、「標準治療≒保険診療」を
知っておこうよ、押さえておこうよ、
ガイドラインをツールとして
それぞれの治療のメリット、デメリットを
主治医と話し合って
(場合によっては、セカンドオピニオンも
受けて)
患者自身が納得して治療選択する、
場合によっては、人によっては、
先進医療や臨床試験も検討してみる、とか
その上で、追加で、
代替療法(補完療法)を考えようよ
というのが王道で、
年齢や基礎疾患や、癌の種類、状態や
それぞれの価値観で、
選択は変わってくるのだと思います。
ー◆ー◆ー◆ー
(元投稿:2017年9月3日)
各論の治療内容の記事に入る前に、
『標準(的)治療』について、
日本乳癌学会の定義を
『患者さんのための乳癌診療ガイドライン』
から要約転記します。
標準(的)治療の定義
・最近では乳がん治療の研究が進んだ結果、
最適な治療法は一人ひとりの患者で異なる
ということが分かってきた。
※この一文が入ってはいる。
理念としては、進歩進歩。
しかし、定義は
・専門家が
世界中の研究の成果を集めて
有効性と安全性を確認し、
現時点で最善の治療として
合意したものが『標準治療』。
※過去記事で、虎の門病院の高野先生の
書籍『がんとともに、自分らしく生きる』
(どちらかと言うと、ステージ4患者向け
の書籍です)の定義を書きましたが、
再掲します。
目標: 最大多数の最大幸福
根拠: エビデンス
理念: (患者集団にとって)最善の結果の追求
※「(患者集団にとって)」は、
私が追記しました。
マスコミで『最先端の治療』とされる
治療は標準治療よりよいのか
・新聞やテレビで『最先端の治療』として
取り上げられる記事は、基礎的な実験段階
(実際の患者に行われたことがないか、
ほとんどない)ことが多々あるから、
注意が必要。
標準治療はどう決まるのか
・乳癌では数多くの臨床試験が全世界で
行われており、毎年国内外で開催される
学会で多くの研究結果が報告されている。
・これらの最新情報をもとに専門家が
集まって討議し、その時点で最善であると
コンセンサス(合意)が得られた治療法が
標準治療になる。
その合意事項をまとめたものが、
ガイドライン(治療指針)。
最善の治療を受けるコツ
・患者さんの中には最新の治療を自分自身で
調べ、納得したうえで治療法を決めたい
という人もいます。
一方、いろいろ調べてもよくわからないし
不安になるだけなので、ある程度担当医に
任せて決めてほしいという人もいます。
どちらが正しくて、どちらが間違いという
わけではありません。
・大切なことは、
最終的に自分で納得した
うえで
治療法を決めることです。
・そのためには、
担当医とよく話し合い、
お互いに納得すること
がとても大切です。
そしてよく話し合うためには、
担当医との信頼関係、
良好なコミュニケーション
とともに、
今の自分に対する
標準治療が何であるか、
それ以外の治療法があるか、標準治療を
受けるうえで何か問題点はないのかを
理解しておくことも大切です。
※いや~、正にその通り、全くagree、
ですよね。
臨床現場で運用するのが、なかなか難しい
ってことですよね、、。
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