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2019年3月25日 紙面から
中日-楽天 8回裏1死一、三塁、右越えに3ランを放ち、雄たけびを上げてベンチに戻る高橋(今泉慶太撮影)=ナゴヤドームで
新生与田竜がいい形でオープン戦を締めた。24日の楽天戦(ナゴヤドーム)は8回に一挙5点。キャプテン高橋周平内野手(25)が連日の一発となる同点3ランを放ち、引き分けに持ち込んだ。開幕前の最終6連戦は3勝1敗2分けと手応え上々。打線を中心に尻上がりの流れに乗って、DeNAとの開幕3連戦(29~31日・横浜)に向かう。
快音が響いた瞬間、ナゴヤドームに詰めかけた竜党も、一塁側ベンチの中日ナインも、大いに沸き上がった。キャプテンの高橋が、またも価値ある一発を放った。5点を追う8回、2点返してなおも1死一、三塁のチャンス。初球のストレートを完璧に捉えた打球は、右越えへ2試合連発となる同点3ランとなった。
「とにかく必死だった。ホームランを打とうとしたわけではないが、一発で仕留めることができて良かった」。高橋はベンチで、会心の笑顔を見せた。
キャプテンとなって臨む今年、オープン戦で見事な結果を残した。本塁打はチームトップタイの3本。打点は12球団トップタイとなる15。6番でポイントゲッターとしての役割を十分果たしている。「状態は悪くない」と手応えを語る高橋に、与田監督も「思い切ってスイングしていく中で、捉える能力が高くなってきたなと思う。楽しみにしている」と目を細めた。
打線全体の粘り強さも光った。2回に4点取られ、中盤もリードを広げられたが、諦めなかった。8回は先頭・大島が内野安打で出て、不調が続いていた平田が右翼フェンス直撃の二塁打でチャンス拡大し、福田が適時二塁打で2点をかえし、堂上も続いて高橋につなげた。「今日のゲームだけでどうこうは思わないが、1イニングで5点取る能力は間違いなく出たし、ベンチの中も一気に逆転してやろうという空気は激しいものが出ていた」。与田監督はビッグイニングをつくったナインの集中力もたたえた。
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