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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]日経賞 メイショウテッコン、絶妙逃げ切り 武豊50歳重賞初V

2019年3月24日 紙面から

エタリオウを振り切り、逃げ切るメイショウテッコン(左)=中山競馬場で

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 「第67回日経賞」(GII・23日・中山・芝2500メートル)は、単勝3番人気のメイショウテッコンが逃げ、3角手前から1番人気のエタリオウに迫られたが、そこから粘り腰を発揮してそのまま押し切り、重賞2勝目を挙げた。同時に「天皇賞・春」(GI・4月28日・京都・芝3200メートル)の優先出走権を獲得した。武豊騎手(50)、高橋義忠調教師(49)はともに同レース初勝利。エタリオウが2着、サクラアンプルールが3着だった。

 まくり上がってきたエタリオウに併せて名手がペースを上げる。そのまま先頭で4コーナーに突入するメイショウテッコンと武豊。絶妙のペースで脚をため、後続の追い上げを寄せ付けず11/4馬身差。セーフティーリードを保って逃げ切った。

 「ゲート内で暴れる癖があったけど、厩舎がすごく練習してくれたみたい。入れ込みもましだったし。あの枠(最内)で五分に出てくれたので行きました。ペースを上げても終始、手応えが良かったからね」と、まず武豊は仕上げた陣営の功績をたたえた。

 高橋忠師も「精神的にも良くなっていた。昨秋(菊花賞14着)は背も高くなっているところで動ききれなかったし、前走は状態もあまり。でも、この中間でかなり良くなってくれた。次? 終わったばかりで何ともだけれど、盾には行きたいですね」。スタミナ自慢のマンハッタンカフェ産駒が、戦国模様の長距離戦線の主役候補に躍り出た。

 武豊は50歳を迎えて初の重賞勝ち。2日前には「最低でも50歳まで現役」と公言していたイチローが45歳でバットを置いた。同じように長らく日本の顔を務めてきたアスリート同士だ。

 「試合が見られなくなるのは寂しいけれど、彼の偉大さを改めて知ったね。このオフは会えなかったけれど、改めて勇気づけられた。50代初重賞? もう、みんなで年をばらしてくれるんだから。まあ、特別な意識はないけれど、今日(23日)はチャンスだと思ってきた。伸び盛りですから」。ミスターJRAは50代を迎えても、気の利いた勝利コメントを発し続けてくれる。 (若原隆宏)

メイショウテッコンで日経賞を制し、高橋義忠調教師と談笑する武豊(右)

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