シャトウルージュ
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頭の切れるエリート医師の男。脳で理論的に妻に応えるが,女性はそんな答えを期待しているわけでは無い。時代ではあるが,妻という女性を御しきれない,現代の男性の悲哀を性の在り方の変化で語る。フランスのシャトーでの描写だけで,ごちそうさま。
ドレサージュ。設定は荒唐無稽だが、男性心理の一片を垣間見た感じ。理詰めで自分の心理を解説してくれるから分かりやすい。そして月子のメールもまた明解。身体は身体だけで反応するのか、その反応によって冷えた関係の修復をしようとする目論見はそもそもの技術不足で頓挫しているし、その頓挫の原因は関係性の不備によるものだし。やはり双方揃ってこそということか。男女それぞれにとってのお伽噺かな。
文春文庫で紹介されていたので読んでみたが、男の言動の愚かさだけが強調されているだけに留まり、退屈な小説だった。たとえ妻が自分の思惑通りに接してくれないからといっても、大金を抛ってまで得体の知れない所に送って妻を調教させる夫も考えものだ。将来有望な医師で、小さい頃から優秀、優秀と誉め称えられてきた主人公は知識はたくさんあってもその運用能力が幼稚園児並みの頭でっかちなのだろうと感じた。人間の質はやはりバランス感覚が重要なのだと思う。
この人の作品で多いパターンかもしれない。最初は男性が、1歩リードしていても何時か、女性が超えて行ってしまうパターン。内容も知らず、久しぶりに渡辺淳一を読みたくなって、図書館で借りてきた。男と女の考え方が、永遠に交わらないものだと、作者は思っているのかもしれない。個人的には、「花埋み」が好きです。
渡辺淳一の本は初めて。主人公の男に共感出来ないし、誘拐されたと義両親に説明するのも無理がある。肝心のドレサージュの場面も私には退屈に感じた。この人の本はみんなこんな感じ?だったらもう二度と読まない。時間を無駄にした…
誤読日記で紹介していたので読んでみた 愛ルケとか失楽園とかドロドロの愛憎劇っぽいのかと未だ未読だった渡辺純一... 文章自体は読みやすい だけど、主人公がどうにも情けない なんにでも医学的見地から解説したがる 「お前の不能っぷりの医学的説明なんか聞きたくねぇよ」と何度思ったことか凸(ーーメ 妻の月子では無く主人公がシャトウルージュに行ってたっぷり腕を磨いてきたほうが幸せになったんじゃないか?
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