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【フィギュア】

昌磨「恥ずかしい」4位

2019年3月24日 紙面から

着氷に失敗する宇野昌磨(戸田泰雅撮影)

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◇世界選手権<最終日>男子フリー

 初めて結果にこだわった4度目の世界選手権で、優勝はおろか、メダルすらも手にできない。表彰台を逃したのは7位だった2016年の世界選手権以来、個人戦は24大会ぶり。宇野は、あの日と同じように目を真っ赤にして悔し泣きした。

 「悔しさとがっかりした気持ちの両方しか、いまはない。自分の弱さと苦手なところがてきめんに出た試合になった」

 武器となるはずの4回転ジャンプで大ブレーキ。冒頭のサルコーとフリップが回転不足で大幅減点となり、中盤のトーループでは連続ジャンプにすることができず、フリーの得点も178・92点と伸び悩んだ。

 「最初の2つのジャンプは、スタートポジションに立った時からあまり跳べる気がしなかった。そこから、どうにかしたかったが、できなかった自分が悔しい」。四大陸王者として世界タイトルを狙うと公言。自らにプレッシャーを掛けた挑戦は、ふがいない結果に終わった。

 「こんな演技で、結果を求めてとか、1位になりたいと言っていた自分が恥ずかしいというか、いま落ち込んでいます」

 報道陣の質問に痛烈な自己反省を繰り返した21歳は、悲壮感いっぱいにこう絞り出した。「自分にはトップ争いができる実力がないと言い聞かせ、一から見直して、もっと成長して帰ってこなければいけない」。この悔しさを糧に、どんなリセットをしてくるのか、期待したい。 (辛仁夏)

 

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