提督の憂鬱   作:sognathus
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ついに水泳大会の開催日が決定したようです。
大佐はこの事を各艦種の組長にに伝えて準備をするよう指示を出しました。
開催決定の日から間が空いていただけに、各艦娘はついに来たかと若干お祭りムードです。


第42話 「予定」

提督「では、この日に大会を開催する事を決定する」

 

提督「各組長はそれぞれに所属する艦達に速やかに通達し、来たる大会に向けて準備せよ」

 

日向「戦艦組了解」

 

赤城「空母組了解」

 

古鷹「重巡組了解」

 

矢矧「軽巡組了解」

 

叢雲「駆逐組了解」

 

初春「同じく了解」

 

イムヤ「潜水組了解」

 

提督「よし、解散」

 

 

~秘書艦と提督だけの執務室

 

加賀「やっと決まりましたね」

 

提督「本当は決めようと思えばもっと早く決めれた気がするが、予想外の事が最近多かったからな」

 

加賀「水泳の特訓とかですか?」ボソ

 

提督「それ以外にもあった」

 

加賀「そうでしたか?」シレ

 

提督「まだ機嫌が悪いのか」

 

加賀「別に」

 

提督「全く......ところで、加賀。お前、前に足柄を無理やり連れて何処に行ったんだ?」

 

加賀「水着の販売店です」

 

提督「そうか」(聞かなければよかった)

 

加賀「一緒に来たかったですか?」

 

提督「いや、全く。もうこりごりだああいうのは」

 

加賀「......こりごり、とは?」

 

提督「まぁ......この前の特訓の時に着る為の金剛達の買い物に付き合ったんだ」

 

加賀「へぇ......」

 

提督「お前は俺に何も言わなかったろ?」

 

加賀「そうですね。行っても来てくれるとは思ってなかったので」

 

提督「む......」

 

加賀「でも金剛さん達とは行ったんですよね?」

 

提督「まぁ、半ば無理やりに近かったがな」

 

加賀「い っ た ん で す よ ね ?」

 

提督「......ああ、行った」

 

加賀「初めからそうやって素直に認めればいいんです。それ以上は私から追求するつもりはありませんから」

 

提督「そうか......」

 

加賀「ええ」

 

提督「......」

 

加賀「......」ジー

 

提督「どんな水着を買ったんだ?」

 

加賀「見たいですか?」

 

提督「関心はある」(まぁ見るだけだ)

 

加賀「そうですか。持ってきますので少し待っていて下さい」

 

バタン

 

 

――数分後

 

ガチャ

 

加賀「お待たせしました」

 

提督「......」(手には何も持っていない。まさか......)

 

加賀「どうしました?」

 

提督「着て来たのか?」

 

加賀「ご名答です」

 

提督「ここで見せるつもりか」

 

加賀「更にご名答です」

 

加賀「では、ご覧下さい」

 

シュル......パサ......コト......パサ......パサ

 

加賀「......どうですか?」

 

提督「世の男ならありがたくて泣いているところだろうな」

 

加賀「大佐はどうです?」

 

提督「それ、大会で着るのか?」

 

加賀「ええ。これが大会用の水着ですから」

 

提督「別にまだ買ったのか?」

 

加賀「それはお楽しみです」

 

提督(それ以上にアレなのか)

 

提督「はぁ......」

 

加賀「興奮しました?」

 

提督「きれいだ」

 

加賀「 」

 

提督「どうした?」

 

加賀「少々動揺してしまいました」

 

提督「偶には気の利いた事を言わないとな」

 

加賀「ありがとうございます。十分満たされました」

 

加賀「それでは、仕事の続きを」

 

提督「服を着ろ。大馬鹿者」




いい加減大会開始の狼煙挙げることにしました。
加賀さんやる気満々ですね。
競技に参加するかどうかは分からないけど。


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