野口教育長に校旗を返納する松浦校長(左)=23日午前11時2分、金沢市新竪町小
金沢市新竪町小と輪島市南志見小で23日、閉校記念式典が行われ、児童や教職員、地域住民が学びやの歩みを振り返り、慣れ親しんだ校名との別れを惜しんだ。改元で5月に新たな時代が幕を開ける中、平成の終わりの閉校に時代の移り変わりを感じ取った。
金沢市新竪町小では、児童や教職員、住民ら約300人を前に、野口弘教育長が告辞、松浦理恵校長が式辞を述べ、甚田和幸閉校記念事業実行委員長、相澤健一PTA会長、山野之義市長、小阪栄進市議会副議長が順にあいさつした。
今年度卒業生の菅原龍斗君、髙嶋桜さん、遠衞文香さん、中田優理佳さんが「私たちの心の中にいつまでも居続ける。ありがとう、さようなら新竪町小」と感謝の気持ちを述べた。出席者全員で校歌を斉唱し、松浦校長が校旗を野口教育長に返納した。
新竪町小は1870(明治3)年、河原町小学所として創立された。4月に菊川町小と統合して犀桜(さいおう)小が開校する。
輪島市南志見小では、全校児童16人と教職員、卒業生、住民ら約200人が出席した。宮坂雅之教育長が告辞、角間久美子校長、梶文秋市長らがあいさつし、1~6年生が1人ずつ「ジャングルジムが好きだった。上ると町や海、七ツ島が見えた」「学校がなくなるのはさみしい。でも新しい学校で頑張る」などと発表した。
最後に出席者全員で校歌と「ふるさと」を合唱し、児童と角間校長から宮坂教育長に校旗が返納された。 南志見小は1872(明治5)年、旧小田屋村の民家で始まった教場が前身で、学校統合を経て1971(昭和46)年に創立され、764人が卒業した。在校生は新年度、輪島市町野小など3校に分かれて通う。