羽咋市千路町のとき保育園の二〇一四年度卒園者十七人を対象にした二分の一成人式が二十一日、同園であり、参加者は卒園時に埋めたタイムカプセルを開封し、思い出を振り返った。

　タイムカプセルはステンレス製で、一五年三月二十八日に、園庭の一角に埋めた。十歳のとき開封する約束をし、四年後の自分への思いをしたためた。

　参加した児童らは、目印の赤いペンギンのいす付近を掘り進めたが、なかなか見つからず苦戦。保護者も参加し、四十分ほど格闘して、ビニール袋に入った銀色の球体がきらりと光って見えると、「うおー」と歓声が上がり、掘り出されると、拍手が起きた。

　五人が代表して手紙を発表。「いまなにをがんばっていますか」「ピアノはがんばっていますか」と自分に問い掛けるもののほか、「みんなでちからをあわせれば、できないことはない」と自分たちを奮い立たせる文もあった。

　児童たちは今後、成人式に開封する約束で、十年後の自分への手紙を書き、再び園内にタイムカプセルを埋める予定。　（林修史）