トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

【イチロー 一問一答(5)】Tシャツは心情、アピール? 説明するとやぼったくなる

2019年3月22日 19時45分

12回裏2死、最後のプレーがリプレー検証となり、サービス監督(右)と肩を組んで判定を待つマリナーズのイチロー=東京ドームで(北田美和子撮影)

写真

 ―ユニークなTシャツがよく話題になった。デザインは心情を表しているのか、アピールがあるのか、それとも単に好きで着ているのか

 「そこは、言うと急にやぼったくなるから、それは言わない方がいいんだよね。それはだから、見る側の解釈だから、そう捉えればそう捉えることもできるし、全然関係ない可能性もあるし、それでいいんじゃないですか」

 ―そこはファンに好きに楽しんでほしい

 「だって、そういうものでしょ。いちいち、それを説明するって、本当にもうやぼったいもんね」

 ―言わない方が粋だと

 「まあ、粋って自分では言えないけど、言うと無粋であることは間違いないでしょうね」

 ―よく24時間を野球のために使ってきたと言っていた。そこを支えてきた弓子夫人への言葉を

 「いやー、うん、頑張ってくれましたね。一番頑張ってくれたと思います。僕はアメリカで結局3089本のヒットを打ったわけですけれども、妻はですね、およそ、僕、ゲーム前にホームのときはおにぎりを食べるんですね。妻が握ってくれたおにぎりを球場に持って行って食べるんですけれども、その数がですね、2800ぐらいだったんですよ。3000いきたかったみたいですね。そこは、3000個握らせてあげたかったな、というふうに思います。まあ、妻もそうですけど、とにかく頑張ってくれました。これは、僕はゆっくりする気はないですけど、妻にはゆっくりしてもらいたいというふうに思ってます。それと、イッキュウ(一弓)ですね。イッキュウというのは、ご存じない方もいらっしゃると思いますけど、わが家の愛犬ですね、柴犬なんですけども。現在17歳と何カ月だ、7カ月。今年で18歳になろうかという柴犬なんですけれども、さすがにおじいちゃんになってきて、毎日フラフラなんですけど、まあ懸命に生きてるんですよね。その姿を見てたら、それは俺頑張らなきゃなって、これはもうジョークとかではなくて、本当にもう思いました。あの懸命に生きる姿、うーん。2001年に生まれて、2002年にシアトルのわが家に来たんですけれど、まさか最後まで一緒に、僕が現役を終えるときまで一緒に過ごせるとは思っていなかったので、まあ、これは大変に感慨深いですね、イッキュウの姿というのは。まあ、もう本当に本当に妻とイッキュウには、もう感謝の思いしかないですね」

 ―3月終盤に引退を決意したということだが、打席内での技術的な感覚の変化があったのか

 「要る、それ、ここで? 要る? 裏で話すわ、後で裏で」

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ