PublicDNS
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2018年、PublicDNSまとめ

はじめに

2018年に入ってから、プロバイダ(ISP)のDNSがISPより上位のレイヤーが遅い時間帯に引きずられるように応答を返さないことが多くなり「これはダメかも」という状態が多くなってきたのでパブリックDNSに乗り換えることにした

Public DNSって?

DNSは一般的にはプロバイダ(ISP)が用意してくれているので、回線に接続すれば自動的にプロバイダが提供しているDNSを利用することになります。特別な設定は必要ありません。ただ、その場合、セキュリティやドメイン更新速度もプロバイダの提供するものになります
パブリックDNSはそういったISPに縛られることがない、公開されたDNSということになります。
それぞれのDNSの決まりなどがありますので、理由する場合は規約を見てから使うことをお勧めします。

Public DNSのメリット/デメリット

  • メリット

・セキュリティ向上に役立つことがあります、これは、公共Wifiを使う場合などですが、フィシング防止やアンチマルウェア、アンチスパムなどセキュリティ機能を持ったDNSが存在します
・応答速度の向上に役立つことがあります、これが私の利用した目的ですが、ISPから独立しているため、ISPの混雑などに影響を受けません、ただ、有名どころのパブリックDNSは利用ユーザが多く遅くなることがあります
・リージョンをまたいでアクセスできることがあります、一部のDNSは名前解決の際、リージョンを海外のものにするものがありますので、海外のサービスにアクセスする場合に役立ちます

  • デメリット

・セキュリティリスクを負う場合があります、運営の所在地の法律、運営の規約で通信の閲覧等が行われるものがあります
・特定サービスのブロックをされる場合があります、主に中国、アラブ系のDNSで言論統制のため接続先をブロックしているものが存在します
・ログを取られている場合があります、閲覧状況を追跡しているものがいくつかあります、場合によって不利益を負うことがあります

Public DNSの有名どころ

運営元 優先DNS 代替DNS
Google Public DNS 8.8.8.8 8.8.4.4
OpenDNS(Cisco) 208.67.222.123 208.67.220.123
Quad9(IBM等)(セキュア) 9.9.9.9 149.112.112.112
Quad9(IBM等)(アンセキュア) 9.9.9.10 149.112.112.10
Cloudflare 1.1.1.1 1.0.0.1
Verisign Public DNS 64.6.64.6 64.6.65.6
Dyn Internet Guide 216.146.35.35 216.146.36.36
Yandex.DNS(フリー) 77.88.8.8 77.88.8.1
Yandex.DNS(セキュリティ) 77.88.8.88 77.88.8.2
Yandex.DNS(ファミリー) 77.88.8.7 77.88.8.3
CleanBrowsing(noc.org)(ファミリー) 185.228.168.10 185.228.168.11
CleanBrowsing(noc.org)(アダルト) 185.228.168.168 185.228.168.169
Baidu DNS(百度公共DNS) 180.76.76.76 -
114DNS(改ざん防止) 114.114.114.114 114.114.115.115
114DNS(フィッシング詐欺防止) 114.114.114.119 114.114.115.119
114DNS(ポルノブロック) 114.114.114.110 114.114.115.110
Freenom World 80.80.80.80 80.80.81.81
Comodo Secure DNS 8.26.56.26 8.20.247.20
OpenNIC 161.97.219.84 104.168.144.17

DNSの速度

  • Gibson Research Corporation

DNSの応答速度、ベンチマークを提供している団体です。以下から情報を取得できます。

https://www.grc.com/dns/benchmark.htm

世間的に、GoogleのPublic DNSが有名ですが、昨今ユーザが増えているため、速度はそれほど早くありません。
IPはとても覚えやすいですが。

個人的な一押しは、CDNで有名なCloudflareのDNSです、個人の通信は守られるべきという方針のもと、ログの記録等、検閲記録を残さないと公言している上、応答速度が速いです。

さいごに

基本的に、Public DNSの利用は個人の自己責任で行うしかありません。
が、最近、フレッツ光もユーザ増加、コンテンツの大容量化に対して、設備増設が間に合っておらず、基幹システムのDNSにすら余力のなくなったISPが増えてしまっているのも事実です。
プロバイダが遅いのか、それとも、さらに上位の物理回線の設備不足なのかの切り分けのためにも、遅いと嘆かずPublicDNSを使ってみるのが手段としてありだと思います。

ちなみに、
 Public DNSで速度改善する場合はISPの問題
 速度が変わらないという場合は、物理回線網の問題

前者はプロバイダを変えるとある程度改善しますが、後者の場合は住んでいる地域などで、その回線業者の設備が容量オーバーしてしまっているので、物理回線そのものを変更しないと改善しません。
ネットが遅いと嘆くユーザの助けになれば幸いです。
※なお、Public DNSを使ったことによる、被害・障害等については等記事及び投稿者は責任を負いませんのであしからず。

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