【サッカー】香川、敗戦にも手応え 昨夏のW杯以来の代表で新体制の未来感じ取る2019年3月23日 紙面から
◇国際親善試合 日本0-1コロンビアサッカー日本代表は22日、日産スタジアム(横浜市)での国際親善試合「キリン・チャレンジカップ」でコロンビアに0-1で敗れ、森保体制下では13戦目にして初の無得点敗戦となった。ただ、失点はハンドで与えたPK。好機は多く、シュート数では大きく上回るなど攻撃面での積極性が光り、昨夏のW杯ロシア組とリオ五輪組ら若手との融合が進むなど収穫も手にし、チーム内に悲壮感はなかった。日本は26日、ノエビアスタジアム(神戸市)での次戦でボリビアと対戦する。 昨夏のW杯ロシア大会以来の日の丸。後半20分から途中出場した香川は日本のさらなる進化を確信し、自身も3年後のカタールW杯に向けて大きな一歩を踏み出した。 背番号10のユニホーム姿になった香川を6万3302人の大観衆が拍手と歓声で迎えた。その直前に日本は失点を許し、1点を追い掛ける展開での交代となった。 「入るタイミングでPKで失点したので、こういう流れで何を見せられるか意気込んで入った」 得意のトップ下に入り、日本の攻撃を活性化させようと試みる。だが、初めて一緒にプレーする選手も多く、うまく呼吸が合わず、打ったシュートは終了間際の1本のみとなった。 だが、試合後の表情は明るかった。「非常に、刺激的な一試合だと思った」と言い「また、ここから自分自身、このチームで結果を残していかないといけない」と続けた。 そして、「(周りは)ポテンシャルの高い、若くていい選手。お互いを生かし、生かされるように。それが日本のキーになる。お互いをより知っていけば強くなる。全ては始まったばかり。毎回良くなっていきたい」と語り、森保ジャパンに可能性を見いだしたようだった。 今月17日に30歳になった。円熟味の増した香川が日本のエースとして、いぶし銀の輝きを見せるのはこれからだ。 (馬場康平)
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