中日の与田監督が22日の試合前、現役引退を表明したマリナーズのイチローとの思い出を語った。「本当にビックリしたのが最初の印象。昨年からの動向で、もしかしたらというのはあったが、私個人的にはまだイチローの現役を見ていたい思いもあった」。初対面はイチローがプロ1年目の1992年、ファームの神戸第2球場だったといい、「愛知県出身で、ドラゴンズファンですという話もしていた」と懐かしそうに話した。
投手コーチを務めた09年のWBC日本代表では侍ジャパンの一員として一緒に過ごした。「あの大会は絶好調ではなかったが、常に一番に球場に来て黙々と準備をしていた。決勝で勝ち越し点となったセンター前ヒットは、あの1本のための準備があの時間だったのではと思う。簡単に天才という言葉を使ってはいけない」とも振り返った与田監督は「お疲れさまでした。これからイチローのやりたいことを思う存分やってほしい」とエールを送った。