僕にしか分からない感覚ってあるように思う。勿論差別とかじゃない。ちゃんとみたらわかる。幸せかどうかという話じゃない、僕はそういう風に感じられることがとても誇りだ。彼らのことだって好きだ、でもある領域からは何人さえいれたくない。その意味がわからないから。心が鈍いから。だけど彼らは悪くない、全然悪くない。だから僕はいれない、表明して顔の真ん中に張り付けている。これは仕方ないことだ。だけど人は好きだ。僕は彼らがそういう理由で僕を仲間にいれないというなら、それは非常にまっとうな話に聞こえる。別に冷たいだとか思わないし、そういう領域がみんなにもあるだろうし。みんな自分自身ののそんな感覚をもっときちんと愛して撫でてやってほしい。きっと認められるよ、違いをね。
別にコンビニが好きでも嫌いでもない。だけど今日の朝の感じとこのロゴマークがやたらになじんでいたから。ああこの建造物(そう呼べるかはわからないけど)は夜を超えてあと少しで明ける世界を照らしてるんだなあなどと思って。コンビ二ってやつは実に不自然な建物のように思える。いろんな意味で
今日朝5時45分頃ニュータウンに虹がでた。秋らしい早朝の空に天気雨が降った。虹は一瞬で消えていった、犬を散歩しているおじさんも見とれてた。彼と目があってどうしたものかと思ったけど、なんだかお互い笑った。荷物を運ぶトラックや、夜の闇から生還した若い兵士やらばかりがやたらに目立った。そして彼らは一様に無表情で中空に希望を探しているように見えた。虹は一瞬で消えた。
雨が上がった、夜明けの街、停滞していた雲はまた流れ出した、点滅を繰り返す信号灯、あまり知られずに今日も世界は回ってる
夜が明ける前、六時を過ぎるまで、あの歩道橋の向こうに今日が見えるまで
歩いていよう
(間奏)
ハイライトは何時だったのか、明日や未来は輝くのか、分からない一つもだけどほら沈む夕日がやさしすぎて
夜が全部染めるまで、心が世界を描けなくなるまで、この素敵な命が果てる日まで
歩いていよう、ただすごしていこう
夜が明ける前、六時を過ぎるまで、あの歩道橋の向こうに今日が見えるまで
歩いていよう
(間奏)
ハイライトは何時だったのか、明日や未来は輝くのか、分からない一つもだけどほら沈む夕日がやさしすぎて
夜が全部染めるまで、心が世界を描けなくなるまで、この素敵な命が果てる日まで
歩いていよう、ただすごしていこう
秋というのがこんなに冷たいものだとは、あんまりわかっていなかった。なんというか色数が減ったような感じ。人も心なしかなんだか無口になっていってる気がする。今朝僕は部屋のベランダから外の道路を眺めていた、銀色をした車が静かに発進して信号機を左折してして消えた。洗濯物が灰色でどんよりした世界からの風に揺らめいている。部屋の温度は下がり下がり続けている。汗をかかなくなった僕はやたらに冷静になっている。ニュータウンのニュアンスをほとんど感じない。そんな状況はひとかたまりになり、ゆっくりとそして次第にスピードを増して秋から冬へとこの街を変えていく。今は一瞬だ、特に秋は
僕らは生まれながらにほとんど必要なものは持っている。なのにそれを忘れている。昨日必死に手に入れたものは本当に必要なものだろうか?明日、一週間後、一ヶ月後、数年位ならそれは何かの意味を帯びているかもしれない。そのもっと先、それは僕の血となり肉となっているだろうか?庭先で干からびているのがせいぜいだろう。とても好意的に見たとしても。僕らは何かを求めてしまう、それ自体はしょうがないし、悪いことばかりではないとも思う。だけど何かを手にすると想像以上の変化が付いてくる、もれなく。だから知らなければいけない、悪いものがなぜ悪いのかといえば、それの悪さをきちんと理解していないからだ。もちろんいいことにだっていえる。理解したうえでの変化はもしかしたら僕らを生まれたころの完全さに戻してくれるかもしれない。あるいはそれが成長と呼ぶことのスタートラインなのかもしれない。
時の流れをあまり感じない。気がつくともう次の月の頭が見えてくる。今年もまた雪が降ったらきっとニュータウンは素敵なんだろうなあだとか思っている。外はくそ寒いんだ、だけどそのおかげで空気は澄んでいて。ニュータウンの深い青色とオレンジ色と銀色のライトが灯っているんだ、人影はまばら、だって寒いから。この街はほんとうに寒いんだ、鋭利だ。でもニュータウン人はそんなときどう振舞うべきかを知っているんだ。その瞬間だけはこの街で一番の幸せものになれるんだ。コーヒーが飲みたいね、素敵な仲間とギターと思い出話なんかを添えて
衛星のようなものが僕の目の前の空には浮かんでいた。あるいはまだいったことのない惑星Xかもしれない。ニュータウンの午前四時、もう秋の虫が鳴いて蝉はほとんどいない