やばゲーム



BUDOKAN
 
(エレクトリック・アーツ)


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ってなわけで、今回紹介するゲームは1987年にジェネシス(日本名はメガドライブ)というゲーム機で発売された「BUDOKAN」の紹介です。

アルファベット表記していますが、漢字で書くともちろん「武道館」


そう、タイトルでお察しの通り、このゲーム…日本武道で戦うゲームです。
主人公は駆け出しの武道家。剣道、空手、棒術など様々な武術を駆使し、東京武道館で行われる武道大会で優勝することが目的です。

ここまでだと「ああ、なんかいかにもありそうなゲームだね」で終わってしまいますね。
しかし…ここに1つのキーワードを入れる事でありきたりな内容のものが一気にホットなものになります。


メイドインUSA


そう、このゲーム…アメリカの会社が作った日本武道のゲームなのです。

こうなると、もう期待せずにはいられませんね。

誤解しまくりのおもしろファンタジックな日本

なぜかアメリカで日本の文化を扱ったものを作ると、ほぼ90%くらいの確率でめまいがする程おもしろカッコイイ表現をしてくれます。

ええ、もちろんこのゲームも期待、裏切ってませんよ。
では、のっけからいってみましょう。

まずはこれ。主人公の師匠となるご老人の登場です!





…ミヤギさん?(映画「ベストキッド」のお師匠さん)


名前はTOBIKO-SENSEI(トビコ先生)

とりあえず、名前がとってもおいしそうです、師匠。


主人公はこのトビコ先生の弟子となり、「TOBIKO-RYU DOJO(トビコ流道場)」で様々な武道の修行をする事となります。

そうそう、ゲーム自体の説明ですが、基本的に時間以内に相手の体力ゲージを全部なくせば勝利、という格闘ゲームタイプです。

しかし、従来の格闘ゲームと違い、やみくもに打つだけではダメージは与えられません。
プレイヤーはじっとしている事で「KI(気)」が溜まっていきます。そして、そのKIが溜まった時に必殺の一撃を相手にかましてやるのです。

空振りしたり、防がれたりするとKIはすべて消費してしまい、また最初から溜めなおしです。
このように本当の武道の「間の重要さ」ようなものを表現しようとしているゲームシステムが採用されています。

なんとも渋いゲームですね。



ともあれ、トビコ流道場で修行を重ねれば、(練習モードをちょっぴりやれば)いよいよあなたも立派な武道家。
大会参加のために、東京にある「日本武道館」へ向かう事となります。
一体、トビコ流道場がどこにあるかは不明ですが、東京は遠いようです。
そしたらもちろん移動はこれだ!

ジャパニィィーズ スーパーエクスプレス シンカンセェーーン
(バックはフジヤマ)









わかりやす過ぎるステレオタイプ!やはり日本といえば新幹線と富士山は外せませんね。
さぁ、新幹線でひとっ飛びした主人公は日本武道館へ到着!









ジャパニィィーズ マーシャルアーツ アリーーナァァ!
(妙に自然がいっぱい)










さすが武道の聖地、すげぇ神聖な佇まいです。
なんだか、ものすごい美化されてるような気がしますね。きっと、アメリカンの心の目フィルターを通すと、日本武道館もこのように見えるのに違いありません。


さぁ、いよいよ試合です。ここからは主人公に日本の屈強な武道家達が次々と襲い掛かってきます。
気を引き締めていきましょう。まずは第1回戦。主人公の相手はこの男だ!

 

 

 

 

 





ゴォォォルウォォォーー  スーーズゥーーキィーー! 【スズキ ゴロウ】
(一応空手家)




気ぃ引き締まんねぇーーー!
なんだこのイヤな笑顔の寿司職人。

説明書きを読むと、「ゴロウは空手技より、お寿司を食べる事でよく知られています」みたいな事が書かれています。

なんと寿司職人ですらありません。食い専門。


こんなイロモノキャラが主人公のはじめての相手なんて、気の毒過ぎてたまりません。




さぁ、お次の相手はこいつだ!

 

 

 

 






シィーーゲェーオーー  カーワーハーーラーー! 【カワハラ シゲオ】
(一応武道家)






濃いくち男登場!

もはや顔立ちが日本人ではありません。しかも所属道場はなし、もちろん段位もなし。
使っている武器はヌンチャク。そしてこんな風体…。

これじゃあただの危ないオッサンです。

どうやってこの大会に参加できたのかが知りたいですね。


さぁさぁ、敵はどんどん強くなっていきます。
お次はこの男だ!

 

 

 

 

 




ジミィィィーーー  ドラァァーーーン! 【ジミー・ドラン】
(一応武道家)






シゲオ以上の濃くち現る!

顔立ちどころかもう日本人ですらありません。…ってか何人だよお前。
この格好で日本武道館までやってきたとしたら、ソッコー入口で警備員にとっ捕まってます。

ちなみに先ほどのシゲオさんと違い、このドランさんは一応、「SHITO-RYU(シトー流)」という道場に所属しているようです。

シトー流……「死闘流」でしょうか??



主人公、こんな相手ばっかりで気の毒過ぎます。

一応空手家だった分、スズキゴロウさんがまともに見えてきました。


こんな感じでせっかく新幹線ではるばるやってきた武道の聖地を舞台に、まともな武道家がほとんど現れない大会で黙々と奮起する主人公。
実はこの後も「殿様」とか「忍者」とか「鎖鎌使うじいさん」とかナイス過ぎる武道家達(?)が登場し、主人公を色んな意味で苦しめるようです。

俺は残念ながらジミーに撲殺され、これ以上先に進めないダメ武道家です。



格闘ゲームが得意な方、日本武道が好きな方、メイドインアメリカのなんちゃってニッポン大好きっ子、どなたでもいいので、クリアしたところをぜひ俺に見せてください。

ラスボスは一体どんな「武道家じゃない人」が登場するのか、非常に気になりますね。


最後に一言…


アメリカン、日本の武道大会に夢見すぎ!



おしまい


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