提督の憂鬱   作:sognathus
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その日の秘書艦は白雪でした。
提督が部屋を空けているので掃除をしています。
調理台とテーブルが置いてあること以外得に変わった物はない、寧ろ物が少ない部屋なので直ぐに提督の机を拭くところまで来てしまいました。


第32話 「写真」

白雪「さて、最後は机ね」

 

白雪(机は提督が一番使ってる物だから最後に綺麗にしなくちゃね)

 

白雪「~~♪」フキフキ

 

コツ

 

白雪「あっ」

 

バサバサ

 

白雪「大佐のファイルが」アセアセ

 

白雪「......」 ←散らばった書類をファイルに集めてる。

 

白雪「ん?」

 

白雪(これ大佐の写真だ。女の人と写ってる。)

 

白雪「か、彼女さんかな。いや、奥さん? 姉、妹......?」

 

白雪「うーん」

 

 

コンコン

 

白雪「あ、はい」

 

古鷹「失礼します。古鷹で――て、あれ? 白雪ちゃんだけ?」

 

白雪「あ、古鷹さん」

 

古鷹「大佐はいないの?」

 

白雪「あ、はい。今は大佐部屋にいないので掃除中です」

 

古鷹「そうなんだ。偉いーーどうしたの白雪ちゃん?」

 

白雪「あ、えっと。これ、見つけちゃって」

 

古鷹「写真? あ、大佐......と、女の人」

 

白雪「や、やっぱり彼女さんでしょうか」

 

古鷹「大佐に? うーん、それは確かに居てもおかしくない年齢だとは思うけど」

 

白雪「でも?」

 

古鷹「別に大佐の事悪く言うつもりはないけど、あまり女性に興味なさそうだから」

 

白雪「大佐は優しいですよ?」

 

古鷹「優しいのと興味が有る無しは、ちょっと違うのよ。でもやっぱり私は彼女さんじゃなないと思うな」

 

白雪「そ、そうですか」

 

古鷹「ふふ。安心した?」

 

白雪「え?安心って、そんな」マッカ

 

古鷹「可愛い♪ でもこれあまり他の人には見せない方が良い気がするな」

 

白雪「そうなのですか?」

 

古鷹「うん。まぁ大佐のプライバシーも有るし、それに......」

 

愛宕「そ・れ・に?」

 

古鷹「あ、愛宕さん!?」

 

白雪「愛宕さんこんにわ」

 

愛宕「はい。こんにちわ」

 

古鷹「み、見てました?」

 

愛宕「おおよそ♪」

 

古鷹「口外しないでくれます?」

 

愛宕「私はそんな事しないわよ~。 ん~、でも後ろに彩雲が......」

 

白雪・古鷹「え?」

 

加賀「2人とも執務室では騒がないで下さい。白雪さんが掃除できません」

 

古鷹「あ、ごめんなさい。それじゃ私はこれで......」

 

愛宕「そうね。私もお暇......」

 

加賀「それと」

 

古鷹・愛宕「 」ピタ

 

加賀「その写真についていろいろ聞かせてもらえますか?」

 

白雪(加賀さんなんだか、怒ってる?)

 

 

それから数分後

 

加賀「なるほど」

 

古鷹「まぁ私はやっぱりご家族の方だと思いますけどね。ね、白雪ちゃん」

 

白雪「そ、そうですね。私もそう思います」

 

愛宕「ん~、でも~。もしかしてって事もあるわよ?」

 

加賀「......」ピク

 

古鷹「あ、愛宕さん!」

 

白雪「?」

 

 

ガチャ

 

提督「お前たち、此処は雑談室じゃないぞ」

 

白雪「あ、大佐」

 

古鷹(このタイミングで......!)

 

愛宕「流石です。大佐♪」

 

加賀「......大佐」

 

提督「......なんだ?」

 

 

更に数分後

 

提督「なるほどな」

 

白雪「ご、ごめんなさ! 私の所為で」

 

提督「お前は掃除をしてくれていたんだろう? 何も悪くない」

 

古鷹「そ、その私は......」

 

愛宕「そうそう大佐。あの写真の女の人何方なんです?」

 

古鷹「ちょ、ちょっと......」

 

提督「......どうやら反省をしないといけないのはお前だけのようだな」

 

愛宕「え~? お仕置きですか♪」

 

白雪(なんで嬉しそうな顔をするんだろう?)

 

提督「罰として一週間赤城と同じ量の食事をして貰う」

 

愛宕「 」

 

古鷹「うわ......」

 

白雪「?」(お仕置きがご飯?)

 

愛宕「ゴメンナサイ。太りたくないです」

 

提督「ふぅ、もういい。解散。白雪以外は待機任務に戻れ」

 

加賀「待ってください」

 

提督「うん?」

 

加賀「差し支えなければ先ほどの愛宕さんの質問に答えて頂きたいのですが」

 

提督「......」

 

提督(士官学校時代に世話になった教官なんだが、ここは敢えて恋人ということにしておくか)

 

提督「k――」

 

加賀「嘘は嫌、ですよ?」

 

提督(なんで艦載機が出撃体制なんだ。一文字すら言わせない気か)

 

加賀「嘘は分かりますからね。お願いです。本当の事を教えてください」

 

提督「......」

 

古鷹「......」ヒヤヒヤ

 

白雪「......」ドキドキ

 

愛宕「......」キラキラ

 

提督「士官学校時代に世話になった教官だ」

 

加賀「そう、ですか」

 

古鷹「そうなんですかぁ。良かったぁ......」

 

古鷹(あれ? なんか私安心しちゃってる?)

 

白雪「良かったです!」

 

愛宕「ふふ、私も分かってましたよ?」

 

提督「そうか。ほら分かったら解散だ」

 

古鷹「失礼します」(最初の用事忘れちゃった......)

 

愛宕「はーい。失礼しまーす」

 

ゾロゾロ

 

 

加賀「......」

 

提督「加賀?」

 

加賀「大佐」クル

 

提督「なんだ?」

 

加賀「本当に......安心しました」

 

提督「......そうか」

 

バタン

 

 

白雪「......」

 

提督「白雪、どうした?」

 

白雪「あ、いえ。なんでもありません」

 

白雪(加賀さん、さっき目尻に涙が見えたような。安心したから......?)




登場の仕方の関係で加賀がヒロインぽいですね。
でも個人的には陸奥か足柄が好きなんですが......。
どうやって話広げていこうかなぁ。


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