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海外の美大事情

海外の美大へ進学するにあたって

国内で美大を卒業した後留学するケースや、初めから海外の大学へ留学するケースなど様々な留学形態がありますが、どちらにも共通して言えるのは、その国の言語を習得する必要があるということです。
短期の交換留学なら英語だけでなんとかなりますが、海外美大に在籍するとなると、現地の言葉で行われる授業で単位を取らなければならないし、作品発表も全て現地の言葉で行わなければなりません。
また、今日の美術教育は、作品提出だけではなくプレゼンや討論もします。
大学には必ずと言っていいほど、留学生を対象にした語学講座が開設されており、格安あるいは無料で受講できます。
しかし、大学へ入学するためには、事前に個々の大学が認めるレベル(たいていは中級終了程度)まで到達していなければならず、証明書を出さなければならない場合があるので、日本で試験を受けていくか、あるいは現地の語学学校へ通う必要があります。
現地の学校へ通ったほうが、習熟度は早まります。

海外美大事情:国によっては格安

美大はとにかくお金がかかるのに卒業後は仕事がないイメージがありますが、海外の美大では、国の政策によって授業料が全くかからない場合もあります。
大学まで学費が無料な国の代表として、北欧やドイツなどの国が挙げられます。
高福祉高負担の国の大学へ留学すれば、学費はほとんどかかりません。
しかし問題となってくるのは生活費の高さで、家賃や食費などが高額なので、トータルで見るとプラスマイナスはほとんどゼロと言えます。
しかしながら、これらの国は大学卒業後も美術作家として活動するのをサポートしてくれる体制も、日本に比べて整っており、卒業後数年活動してから帰国する人も多くいます。
一方、アメリカやイギリスの美大は高額の授業料がかかり、かつイギリスは留学生に対して自国の学生よりも多くの学費を取っているので、アートの本場でチャンスが転がっている魅力的なエリアなのは事実ですが、才能がないとただ語学を学ぶだけの結果に終わります。

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2019/2/22 更新

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