【格闘技】33歳の船井、39戦目で世界初挑戦 5月に米国で2019年3月21日 紙面から
ボクシングのワタナベジムは20日、東京都内で記者会見し、同ジム所属のIBFスーパーフライ級1位、船井龍一(33)が5月4日(日本時間5日)、米カリフォルニア州ストックトンで同級王者のジェルウィン・アンカハス(27)=フィリピン=に挑戦すると発表した。入門18年目、プロ39戦目で初の世界挑戦で、船井は「やっとつかんだチャンス。世界王者になるのもアメリカで試合するのも夢だった。4日は二つの夢をかなえてきます。泥くさくても必ず勝って世界チャンピオンになりたい」と意気込んだ。 アマ実績はほとんどなく、4回戦時代には連敗も経験。タイトル初挑戦だった2012年の東洋太平洋バンタム級戦では「ボコボコにされて」右眼窩(がんか)底を骨折、引退も考えた。 だが、高校時代からの親友、中川健太(当時レイスポーツ、現三迫)を7回KOで倒し、王座を獲得した17年3月の日本スーパーフライ級戦を機に「あの試合が今の自分の全て。それまでは気持ちが弱かったが、親友に勝って変わった」。得意の右ストレートも威力を増し、昨年11月のIBF同級挑戦者決定戦は2回KOで圧勝と世界戦につなげた。 王者は30勝(20KO)1敗の実力者で「何でもできる強い王者」と敬意を表しつつも、引き立て役になるつもりはみじんもない。 (藤本敏和) <船井龍一(ふない・りゅういち)> 1985(昭和60)年8月13日生まれ、東京都大田区出身の33歳。身長171センチ。右ボクサーファイター。東京都立港工高(現・六郷工科高)1年でワタナベジムに入門し、同級生2人と同校にボクシング部を創設。2017年3月に日本スーパーフライ級王座獲得、18年6月にWBOアジアパシフィック同級王座獲得。通算31勝(22KO)7敗、13年以降は14勝(11KO)1敗。千葉・松戸市のアマジムでトレーナーとして勤務。家族は安衣夫人(32)。
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