幻の九龍城砦へタイムスリップ!?
~広州・三元里~
広州駅の裏側にある「三元里」という町は、中国では全国的にとても有名な場所です。
1841年、アヘン戦争により英軍が広州へ侵攻し、清軍が敗退を続けていた時、防衛に立ち上がった三元里の住民は、英軍の火器が大雨で使えない隙に襲いかかり、英軍を敗走させたのでした。この事件は「欧米列強の侵略に対する、中国人民の初の英雄的な闘い」だとして、中国では歴史の授業で必ず登場し、三元里には「抗英記念碑」が建っています。
一方で、地元広州で「三元里」と言えば、別の意味でとても有名です。
いわく「売春や麻薬、賭博が公然と行われている場所」であり、「治安がとても悪い犯罪多発地帯」であり、「公安(警察)も手を出せず、まるで無法地帯」だと、悪名高い場所なのです。
何やら「魔窟」と呼ばれた頃の九龍城砦を連想させますね・・・。そこで、さっそく三元里へ潜入してみました。
その3:大結局 (01/4/6新規)