【サッカー】森保ジャパン、あすコロンビア戦 堂安は定位置死守へ、憧れの先輩もライバル2019年3月21日 紙面から
サッカー日本代表は20日、国際親善試合のコロンビア戦(22日・日産スタ)に向け、試合会場で冒頭15分間以降は非公開で約1時間半、調整した。2列目のポジションを巡って、堂安・南野・中島の森保ジャパン新三銃士VSW杯ロシア大会組の新たな“抗争”が勃発。G大阪時代の憧れの先輩、宇佐美貴史(26)=デュッセルドルフ=に対し、MF堂安律(20)=フローニンゲン=は堂々のライバル宣言をぶち上げ、レギュラーを譲らない考えを鮮明にした。 簡単に譲るつもりはない。森保体制で確固たる地位を築きつつある堂安が、今回同じポジションを争う可能性があるのが宇佐美。ロシアW杯以来の招集となった6歳上のG大阪時代の先輩に、堂安は真っ向から勝負を挑む。 「サッカー選手である以上、そこ(競争)は切り捨てられない。同じポジションになる場合は僕も全力で奪いにいきますし、宇佐美君も同じ気持ちでいると思う」 ともに中学時代からG大阪で過ごし、高校2年でトップチームデビューを果たした。宇佐美がドイツから古巣に一時復帰していた2015~16年にはチームメート。周囲の期待を背負い、若くしてひと足先に海外へ飛び立っていった宇佐美は、堂安にとって常に一歩先を行く存在だった。 「(今回の)メンバーを見た時にやっぱり最初に気になったのは宇佐美君。『一緒に同じピッチに立てればな』と勝手にイメージしていました。自分がこんなに早く(代表に)入れるとは思ってなかったから、良かったなと思います」 もちろん違うポジションに入って共演できれば、それがベスト。だが、いざポジションを争うことになれば、遠慮はしない。森保監督就任後11試合3得点をマークする堂安であっても、まだ代表では新参者の一人。一試合一試合が勝負の場であることに変わりはない。 決勝で敗れたアジア杯後は所属クラブで得点できていない。だが「感覚としては全然悪くない。試合では期待してもらっていいかなと思います」。世代交代を決定づける一撃を、南米の雄・コロンビア相手に決める。 (牧原広幸) ◆背番号「10」は香川日本サッカー協会は20日、23選手の背番号を発表し、注目の10番は香川が着けることになった。香川は昨夏のW杯ロシア大会以来の“復帰”。森保ジャパンで当初10番だった中島は8、今冬のアジア杯で10を背負った乾は14に戻った。GK東口は「選手間で背番号の話題? ないっすね。翔哉(中島)も別にそんなこだわってないと思うんで」と語り、背番号の決定方法に関しては「えー、分からん。10番は(ユニホームを供給しているメーカー)アディダスちゃうんすか」と笑っていた。
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