今は亡き月刊『香港通信』創刊号(1992年2・3月号)で掲載した九龍城砦探検マップ。
この雑誌は「香港初の日本語による政治・経済評論誌」として創刊されたのに、
いきなりこういうレアな特集を組んだので、
たちまち「香港初の日本語によるオタク雑誌」になってしまいました(笑)
九龍城砦の町内会(九龍城砦街坊福利会)が住民に配っていた新聞。
城砦の取り壊しが発表になった直後に発行された号で、
1面トップは「住民の権益を守るため、皆さんのご意見を募集」という内容。
「城砦の取り壊しは香港の繁栄に有利」という中国政府の公式コメントも載せてます。
2面以降は、「蛇グルメの集い大盛況」=町内会主催で5日間にわたって住民が蛇料理に舌鼓を打った、とか
「町内会ハイキング大好評」などの記事のほか、無免許歯科医の広告がズラリ
九龍城砦の家賃の領収書
でも、香港のフツーのアパートの領収書と変わりません
城砦取り壊しに先駆けて、周囲を取り巻いていた木造スラム地帯(西頭村)が強制立ち退きになりましたが、
政府からの補償をめぐって立ち退きに反対する住民が残っていました。
するとある日突然、下水管が詰まってしまい、くぼ地にあったスラムは城砦に住む4万人の糞尿の池に沈んでしまいました。
他にも空家から原因不明の火事(消防署は「空家に入り込んだ麻薬患者がヘロインを吸った時の火の不始末」と発表)
が連続5件も起きて、残っていたスラムの住民達もみんな立ち退いてしまいました。
香港ではスラム撤去の時に、こういう事件が必ず起こります
九龍城砦の取り壊し決定を伝える香港のピンク新聞。
トップタイトルは「九龍城砦ゲームオーバー!」
「ボロボロで汚く香港の毒だめ」と形容されちゃってます