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【プロ野球】

広島・長野、死球から6日ぶりにスタメン もう大丈夫

2019年3月21日 紙面から

DeNA-広島 2回表無死一塁、三ゴロに倒れる広島・長野=横浜スタジアムで(北田美和子撮影)

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◇オープン戦 DeNA1-0広島

 DeNAはルーキー大貫が制球に苦しみながらも5イニング無失点と粘り、先発枠入りをほぼ手中にした。楠本が3安打で定位置取りへアピール。広島は田中広、菊池涼がともに2安打と好調。床田は5イニング1失点で先発枠入りを確実にした。

     ◇

 試合前の横浜スタジアムがドッと沸いた。「6番、センター長野」。14日のオリックス戦で右ふくらはぎ付近に死球を受けた広島・長野が、6日ぶりにスタメンに帰ってきた。

 まずは足の不安を一掃した。2回無死一塁で迎えた1打席目は三ゴロに倒れたが、一塁まで全力疾走して併殺を阻止した。3打数無安打に終わったが、試合前のフリー打撃では3本の柵越えを放ったように、打撃状態は確実に右肩上がりだ。

 13日の日本ハム戦以来となる中堅守備でも周囲を安心させた。守備機会は3度。担当の広瀬外野守備走塁コーチが「死球を受けた後なのにしっかり守れて良かった」とうなずく動きだった。

 今後は積極起用されそうだ。緒方監督は「残り試合も少ないし、なるべく打席プラス守りも考えている」と明言。また、「あとは実戦感覚のところを。足とか不安がなければ、徐々にゲーム慣れしてくれれば」と34歳の経験に信頼を寄せた。オープン戦打率はここまで1割1分8厘ながら心配は無用だ。

 長野本人に満足した様子はない。試合後は打撃に関して「見ての通りです」と話し、「結果もね、しっかりね…」と続けたところで言葉をグッと飲み込んだ。内容と結果の両方を求めるだけに悔しさ、もどかしさが表情ににじんでいた。納得にはほど遠くても、開幕スタメンへ向けて視界が開けてきた。

 

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