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【ドラニュース】

京田に“愛のムチ”懲罰交代 レギュラーでも気の緩み許さない

2019年3月21日 紙面から

3回表1死二塁、福田の右前打で、平田からの送球をそらす京田(今泉慶太撮影)

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 たとえレギュラーであろうと、気の緩みは絶対に許さん-。中日・与田剛監督(53)が20日のオリックス戦(ナゴヤドーム)で、攻守ともに精彩を欠いた京田陽太内野手(24)に対し、懲罰交代を命じた。試合も打線が沈黙し、0-2とオープン戦で早くも3度目の零封負け。刻一刻と迫る開幕に向け、指揮官の闘争本能がボーボーに燃え盛った。

 怒気を帯びていた。それでも指揮官は、グッとかみ殺すように努めて冷静に口を開いた。

 「動きが悪かったから代えただけです」

 予期せぬ“事件”が起きたのは4回の攻撃終了時だ。場内に「ショート京田に代わりまして、三ツ俣」のコール。1番・遊撃で先発出場した京田の名前が、スコアボードから早々と消えた。オープン戦も残りわずかで、シーズンを想定した最終仕上げの段階。あまりにも早い交代劇にはやはり理由があった。

 与田監督は「守備の部分か」と問われ、「いろいろですね」と説明したが、発端は3回の守備だった。1死二塁で打者・福田の場面。平田の前に落ちる右前打を許すと、二塁走者は当然三塁に。この際、平田が京田に送球したボールがワンバウンドとなった。京田の守備力なら事もなげに処理すべき送球だったが、斜め後ろに後逸してしまった。これを見た打者走者は二進(記録は平田の失策)。不用意なプレーでピンチが拡大した。

 2死後、吉見がメネセスに適時打を献上。2点の先制点を許したが、普通なら1点で済んだケースだ。それだけに、指揮官は「福田のヒットをシングルで止められなかった。そういうスキを見せてしまう。結果より過程がちょっと悪かった。そういったところを、ひとつずつ消していかないといけない」と、厳しく指摘。京田はその裏の攻撃で、オリックス・山本の前にあっけなく3球三振に倒れた。与田監督はこれも含めての事実上の懲罰交代を決断。京田は5回からはベンチから戦況を見つめ、試合後は「見ての通りじゃないですか。中継プレーもそうですし、その後の三振もあっけなかったので…」と言い残し、車に乗り込んだ。

 

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