20日
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東京福祉大、留学生の受け入れ人数の上限設定を検討
東京福祉大学でおよそ1400人の留学生が所在不明となっている問題で、大学側は20日、書面でコメントを出し、多数の行方不明者を出してしまったことは遺憾で、今後、受け入れ人数の上限を設けることなどを検討していると明らかにしました。
この問題は、東京福祉大学で、3年間におよそ1400人の留学生が所在不明となっているものです。所在不明となっているのは、学部生になる準備などを目的とした「研究生」と呼ばれる非正規の留学生で、正規の留学生と違い定員の制限がありません。
東京福祉大学は20日、書面でコメントを出し、「本学の研究生制度は、本来なら大学合格が難しい成績が悪かった学生をたくさん救ってきました。今回の所在不明者は、そのような救った学生に裏切られた形です」などとしたうえで、「多数の行方不明者を出してしまったことは誠に遺憾であり、責任を感じている。これまで以上にサポート体制を充実させるとともに、今後、受け入れ人数の上限を設定することなども検討する」としています。
研究生が学ぶ東京の王子キャンパスでは、銭湯があるビルの2階などで授業を行っていたことが明らかになっていますが、コメントでは、「これほど急激に増えるとは思わず、銭湯の2階の教室は収容しきれなくなり、臨時に見つけたもので、環境を整えるために、去年、王子キャンパスと池袋キャンパスに新しい2つの建物を購入した」としています。