「第49回高松宮記念」(GI・24日・中京・芝1200メートル)でショウナンアンセムが初GIに挑む。初勝利以来の6F戦だった前走のオーシャンSで5着と復活の予感。距離短縮で活路を見いだした上に左回りも得意。馬券圏内への食い込みを狙う。
マイルから短距離路線へと前走で舵(かじ)を切ったショウナンアンセムは、初勝利以来3年3カ月ぶりの6F戦で5着と上々の結果を出した。しかもこれまでの逃げにはこだわらず、好位に控えて踏ん張っただけに内容も濃い。
「もっともたつくかと思ったんですけど、馬なりで追走できる場面もあって、距離短縮が良い方に出ましたね。控える形でも対応したし脚質の幅も広がった。6F戦のトップスピードを実戦で体感したことは良い経験になったと思います」と田中剛師は評価する。
昨年の3月に中山で1000万を勝ち上がると6月の東京で道悪を味方に準オープン、オープンと連勝。ジャングルポケット産駒らしい左回り巧者ぶりを見せた。その後は苦戦が続いているが、前走で当初予定していたマイル戦の東風SからオーシャンSへの変更が吉と出た形だ。
今年4戦目で中2週の強行軍になるが「馬はフレッシュで、元気は良いです。左回りの方が合うし、直線が長くなるのも良い。これでひと雨降って道悪になってくれたらもっと良いですね」と同師。久々に短距離の激流を経験し、馬が目覚めたとなれば前走以上の快走があっても驚けない。 (美浦取材班)