ハリーポッターと選ばれし者   作:フォンターナ
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カナメとしての登場は短いです。


幕開け&お勉強編

私は髙橋 カナメ。黒髪黒目のどこにでもいるようなごくごく普通の13才の女子だった。そう、ごくごく普通の家庭に生まれて、ごくごく普通に友達が出来た。ただ1つ、他の人と違うところをあげるとすれば、ハリーポッターの大ファンというだけで。

 

そんな私だったけど、おそらく人生最大の普通じゃない事が起こった。2度と帰ることのできない旅に出かけたのだ。川の向こうへのね。つまり、死んだって事。

 

死因は、中学校から家に帰る途中、トラックに跳ね飛ばされた事。もちろん、トラックをパンチしてくれる赤い猫が現れるわけもなく、スーパーマンが現れるわけでもなく、私の尊き命は塵と消え去った。激痛の中、私の意識は薄れていった・・・

 

次に目が覚めたとき、目の前にはシルバーブロンドの女の人がいた。

 

「わたしは音楽の女神、アーリア。今日はそなたの願いを叶えてやろう」

「え?どうしてですか?」

「そりゃぁ、抽選で当たったから・・・」

「はぁ。抽選・・・ですか・・・」

「と、とにかく!なんでも好きな願いを叶えてやろう!」

「じゃあ、生き返らせ・・・」

「あ、それ無理」

「はい?もう1回言ってくれません?」

「生き返らせんのは、無理だって言ってるのよ!」

 

なんか、突然女神アーリアの口調が変わった。ギャルっぽいんですけど。

 

「なんでも好きな願い叶えてくれるんじゃないんですか⁉︎」

「何言ってんのよ?今のあんたは、魂だけなの!」

 

なんかさっきっからふわふわしたような気分だったんだけど、魂だけだったのかぁ。今気づいた。

 

「それがなんの関係があるんですか?」

「だーかーらー、体が傷ついてなければまだ戻れるけど、あんたの体は傷だらけだから、戻れないの!」

「あ、そーなんすか。じゃ、どんな願いなら叶えられるんですか?」

「好きな世界に転生させて、とか・・・」

「好きな世界?」

「そ。例えば・・・19世紀のホームズの世界に行きたい、とか・・・あ、ただし、未来には行けないからね」

「じゃ、じゃあ!ハリー・ポッターの世界に転生させてください!」

「分かった。目を閉じなさい」

私は言われた通り目を閉じた。そういえば、どうして音楽の女神がやってんだろ?ピアノとか習ってなかったし。

 

そして突然私の意識はとんでいった。

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ました。

 

私をのぞきこんでいたのは・・・瞳の色がエメラルドグリーン色で、真っ白な肌、 金髪をした、とっても綺麗な綺麗な人だった。

 

()()()()‼︎元気のいい女の子よ!」

 

へ?シリウス?シリウスの娘っすか。ってか、シリウス結婚してたっけ?

 

「本当だ!

目は君にそっくりだし、顔立ちは僕と同じだ。

この子は将来、美人になるぞー!」

 

といって、黒髪のシリウスは私に向かって微笑んだ。

 

「しー、シリウス、ここ病院よ。そんな大声出しちゃダメ」

 

「ごめんごめん。ついつい嬉しくってね」

 

たしかに、全身から喜びのオーラが漂ってきている。

 

「それに、この子の名前、なににするの?」

 

「そうだ!僕、女の子が生まれたらこれにしようって思ってたんだ・・・ティアナはどうだい?」

 

「そうね。とってもいい名前だわ。それじゃあ、ミドルネームは、お祖母様の名前からとって、シャインでどう?」

 

「うん。それじゃあ、この子は今から、ティアナ・シャイン・ブラックだ!」

 

そして、1981年 5月2日に私のティアナ・シャイン・ブラックとしての人生が始まった。

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母と一緒に入院しているとき、私の父は、シリウス・ブラックだということが明らかになった。

 

あ、そうそう。私はなぜか英語を理解できていた。もしかすると、前世で習っていた英会話のおかげかもしれない。もしそうなら、習わせてくれたパパママに感謝。

それと私、ティアナの母は、エレオノーレ・ホワイトというらしい。

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私が生まれてから多分1〜2日たったとき。私は突然母を失った。

 

これは後で聞いた話だけど、私の母、アリスは、幼い頃から病弱だったらしい。私を産んだ時も、病気を患っていたんだとか。最近は、だいぶ具合も良かったんだけど、私を産んだ後、体調が急変し、そのまま亡くなってしまった。

 

普通なら、シリウスは育てることを拒否したっておかしくない。だけれど、シリウスは私をロンドンのグリモールド・プレイス12番地にあるお屋敷に連れて行き、屋敷しもべ妖精のクリーチャーと一緒に、愛情込めて育ててくれた。 クリーチャーは母が優しく扱ってくれたのか、すっごい柔らかくなっていた。だけど、そんな楽しい日々は長くは続かない。

 

ある日、シリウスは家を出ていった。親友を殺したも同然のペティグリューの居場所を突き止め、その仇討ちをしに行くらしい。どうなるかわかっていたので私は止めたかったけれど、今の私は所詮は幼児。どうすることも出来なかった。そしてやはりシリウスは帰っては来なかった。

 

___________________________SIDE. ダンブルドア

 

そのころダンブルドアは、「記憶」を見ていた。

 

憂いの篩にはシビル・トレローニーが写っていた。

 

『黒と白が交わるときに産まれた、前のときを知り、驚異の魔力を持つ娘は生き残った男の子の支えとなり、結束して闇の帝王を打ち滅ぼすであろう』

 

_____________________________SIDE.ティアナ

時は過ぎ、私は3才になった。

 

やることがない。ヒマだ。身の回りのことはすべてクリーチャーがやってしまうからである。このままホグワーツに行くまでの約8年間、このまま過ごしているにはあまりにももったいない。というわけでホグワーツに行くまでにやっておきたいことを考えておく。

 

え〜っと。守護魔法とか、攻撃魔法とか、やりたいなぁ。かっこいいもん。それに、守護霊の魔法とかもやりたいよね。それにそれに、せっかくハリポタ世界来たんだから、動物もどきになりたい。あとあと、開心術とか、閉心術とかもやりたい!あ、そうだ!1度はクィディッチやってみたいし、飛行の練習しよっと。う〜んと、発明しちゃったりとか、出来るかな?電気で動物つくったりとか、守護霊よりも強い守護魔法とか。楽しみやな〜。明日は、とりあえず本とか杖とかを探してみよっと。

 

なんて考えている私をほっといて、夜はだんだんふけていくのでした。

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翌日、私はクリーチャーにも手伝ってもらい、ばか広い屋敷から以下のものを見つけ出した。

 

•大鍋 2個

1個は大きな穴が開いていて使える状態ではなかった。

 

•薬瓶 3セット

1セット、何やら得体の知れない液体(血?)が入っていたので処分した。

 

•魔法薬キット 2セット

どちらもほとんど使われていなくて、新品同様だった。ありがたく使わせてもらう。

 

•ホグワーツの教科書 1セット

これは図書室で見つけた。裏にレギュラス・ブラックという名前が書いてあるから、多分シリウスの弟の物だったのだろう。

ちょっと古いが、十分参考になるだろう。

 

•杖 4本

4本の中で最も良かったものにした。黒い杖で、私が杖を振ったとき、花壇の花が冬にも関わらずすごい速さで伸び、花が咲いたんだ。

 

•箒 2本

箒の評判はよくわからないものの、2本共いい箒だということだけは分かった。

柄に銘柄(?)が入っていたので、名前は分かった。

1本目は黒色で、ブラックバードというやつ。

2本目は白と金で、ホワイトテールという。

気に入った方に乗ることにする。

 

•スリザリンのロケット

これはヴォルデモートの分霊箱なので、もちろん付けず、箱に入れておいた。

 

•普通のハンドバック

『検知不可能拡大呪文』をかけて、ダイアゴン横丁に持っていく。

他にもたくさん見つかったが、書いているとキリがない。

しかも、そのほとんどが危険なものだったので処分した。

かくして、私は平日の午前中に図書室で調べ物をして、午後に実践練習をすることになった。週末は、午前中には飛行訓練、午後は自由時間。大抵私は、図書室に驚くほどたくさんあった物語を読んでいた。おかげで毎日朝までグッスリである。

 

_____6ヶ月後____________________________

 

 

私は無事最上級の護りの術をクリアし、箒も普通に飛べるようになり、ポリジュース薬他簡単な薬は楽々作れるようになった。そして、まだ守護霊に言葉を持たせることはできないけれども、一丁前に作れるようになっていた。 守護魔法は、結構得意だと思う。

まあ、まだ動物もどきは全然ダメなんだけどね。

ちなみに、私の守護霊は鷲だった。鷲にしては、小柄な方かな。それと、飛行訓練はホワイトテールを使うことにした。色が気に入ったから。

 

 

_____3年後_____________________________

 

 

5月2日。私は7才になったのだ。クリーチャーが大好物のケーキをたくさん焼いてくれた。そのおかげで、チョーハッピー!

私は一通りの攻撃魔法(ホグワーツ卒業レベル)を全て習得し、守護霊の術もクリアした。

動物もどきの練習もはかどっているし、多分9才の誕生日までには必ずなれる

だろう。

そうそう、誕生日はクリーチャーが祝ってくれた。

 

_____1年後____________________________

 

5月2日。私の8歳の誕生日。

 

動物もどきは、だいぶできるようになったんだけど、詰めが甘い。しっかり出来るようにしたいなぁ。

フランス語を覚えることにした。まだ先だけど、「炎のゴブレット」で、フラーが来るでしょ?ペラペラになっておきたいから。

 

_____そのまた1年後 ____________________________

 

 

5月2日。私の9才の誕生日。

私は動物もどきになった。何になるかどうか楽しみだったけど、結局のところ守護霊と同じだった。

やった!・・・かな?鷲ってあんまりよく知らないけどネズミ捕まえるの得意でしょ?猛禽類だし。これで・・・捕まえられる!!(はず)

飛行はもうほとんど技ができるようになった。

それと、許されざる呪文、忘却術、悪霊の火まで難なく使えるようになったし、

姿現し、姿くらましも普通に出来るようになった。

あ。そうそう、1年前から勉強してたフランス語。喋ることはできるようになった。私、語学の才能あるのかも〜。

クリーチャーからお料理を習うことにした。前世ではほとんど出来なかったから・・・最初は目も当てられなかったけど、クリーチャーの教え方が上手いので、だんだん上達していっている。

 

 

 

_____2年後_____________________________

 

 

 

5月2日。待ちに待った私の11才の誕生日。今年こそホグワーツに行く年である。早く手紙こないかなぁ。多分だけど7月ぐらいにくるのだろう。

楽しみ♪

 

フランス語は、読み書きも完璧にできるようになった。字の上手さは別として。

 

それと、7年ぐらい頑張った結果、閉心術、開心術は普通にできるようになっていた。あんまり気分良くはないけど。

自分で発明した魔法も少しはあるぜ!へへ〜ん。(ドヤ顔)一応表にしておくね。

 

 

 

1.「デファンドール・プロテッジェーレ!〇〇よ、現れよ!」

これは、護りの魔法最上級・守護霊よりも強い護り魔法。呼び出したい動物の名前を言うんだけど、やっぱ、守護霊の動物の方が強い。私だったら鷲、ハリーだったら牡鹿、みたいな感じ。巨人とか小人とかも召喚できる。でも、結構魔力使うから、私でも最長7時間ぐらいかな。

 

2. 「カーラント・カピニオン!〇〇、出でよ!」

こっちは、電流魔法。知らない人も多いと思うけど、これは、私が考えた名前だから仕方ないと思う。まあとにかく話を戻すと、これは、動物を召喚する。ただし、普通の動物じゃなくって、全身が電流で出来ている。これに襲われたら・・・想像はやめる。グロいのは、苦手だもん。こっちも同じく巨人とか妖精も召喚できる。そして、召喚した本人、または自分の味方には危害は加えられない。あとあと、大小も変えられる。見上げるほど大きいのも呼び出せるし、手のひらに乗る程小さいのも呼び出せる。主人の敵を排除した、と悟ったら、消える・・・と思う、多分。

 

3. 「インウォカーティオ!」

これは、ただの召喚魔法。1の魔法と違って、実体がある。頭にイメージした動物が召喚される。で、実体があるから、攻撃もできるし、もちろん乗ることもできる。結構便利よ。最後に、お礼を言うと、消える。

 

これらの3つの魔法は、大きいものだったら、1〜2匹ぐらいしか呼び出せないけど、小さいものだったら、それこそ100、すごい人だと3000ぐらいは呼び出せると思う。まぁ、あんまり使い道ないけど。ちなみに、私の最高記録は、753匹。目標は1000なんだけど。あ〜あ、全然ダメだなぁ。もっと練習しなきゃぁ。

 

お料理の方は、簡単な料理なら楽々できるようになった。結構、美味しく作れると思う。まぁ、クリーチャーの足元にも及ばないんだけどね。クリーチャーは屋敷しもべ妖精だから、慣れてるからあそこまで美味しく作れるんだよ・・・と、自分を慰めながら、ベッドに入って、ぐっすり眠った。最近、寝るのが早くなった。ベッドに入って、4秒後にはもう眠ってる。ある意味、進歩してるのかな?そんなことを思う暇もなく、眠りに落ちてしまった。

 

 

 

 

 




ティアナの母についての情報は後から出てきます。

次はダイアゴン横丁にお買い物に行きます。ティアナのペット、何にしよっかな。


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