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フンボルトペンギン、すくすくと 飯田市立動物園で2羽

すくすく育っているフンボルトペンギンのひな=飯田市立動物園で

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 飯田市立動物園で二月、フンボルトペンギンのひな二羽が生まれ、すくすく育っている。来園者からは見えない巣箱で過ごしているが、餌を求めて元気に「ピーピー」と鳴く声が周囲に響いている。順調にいけば、六月中旬ごろの通常展示になりそうだ。

 二羽は、四十日ほどの抱卵期間をへて、二月十三日と十五日に生まれた。保温効果のあるグレーでふわふわの羽に覆われ、当初は体重八〇グラム前後の手のひらサイズだったが、現在は一・五キロ前後まで成長。二組の親ペンギンのうち、一組は初めての子育てに励む。

 卵二個は本来、血縁がなく子育て経験のあるペア一組から取れた。子育てが初めてのペアに卵一個を託したのは、理由がある。それは、経験を積むため。このペアを含めて、同園のペンギンはほとんどが血縁関係にあり、自分たちの受精卵を育てられないのだ。

 こうした実状を踏まえ、動物園業界では近年、受精卵を交換して血統を更新する試みがされている。担当飼育員の鈴木球代さんは「新たな血統をつくり、繁殖を進めるための準備段階。いずれ、一年間で二卵の受精卵移動をして、ひなを育てたい」と話している。

 (石川才子)

 

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