破産した人の名前や住所を掲載した破産者マップというサイトが物議を醸している。
破産者マップに掲載された男性は病気が原因で自己破産。
家族以外は知らないはずの情報を突然友人に聞かれたという。
破産者マップのサイトに表示された日本地図には赤いピンが並んでいる。
ピンをクリックすると破産した人の名前や住所などの個人情報が表示される。
マップは去年１２月に公開され、アクセス数は１日で３０００万件を超えたという。
男性は「疑心暗鬼にかられた」と語った。
そもそも破産者の情報は法令などの政府情報を一般国民に伝える官報に掲載される。
街の図書館や専用のホームページなどでも閲覧できるが、運営側はこの官報から破産者の情報を収集しまとめて公開していたという。
ネット上では賛否の声が。
こうした中きょうツイッターで破産者マップ運営側が「サイトを閉鎖する」とツイート。
また「公開されている破産者の情報の表現方法を変えるだけでこれほど多くの反応があるとは思わなかったのが正直なところです」とした。
名前を掲載された人たちから相談を受けている被害対策弁護団団長・望月宣武弁護士は「場合によっては名誉毀損に当たる可能性があると思う」と語った。
掲載された人たちは発信者情報開示の請求や、損害賠償などを求める訴訟の準備を進めているという。