美容皮膚科医が警鐘! 男性用化粧品は保湿するどころか、かえって皮膚を破壊する?
美容皮膚科医がお勧めする方法とは
「お勧めの洗顔料は、天然の油脂から作られる石けんです。石けんと名前がついていても、合成洗剤の場合があるので成分表示をチェックしてください。無添加石けんの作り方には『中和法』『釜炊き法』『冷製法』などがありますが、中でも、油脂に水酸化ナトリウムを加えて撹拌(かくはん)し、加熱せずに反応させて作った『冷製法』(コールドプロセス)のものが、お肌にやさしい石けんです」
「加熱しないので油脂が酸化しにくく、生成過程で、保湿成分であるグリセリンが生じて未反応の油脂が残り、程よい洗浄力が保たれます。石けんを極めたい方は『石けんの作り方』の本を購入して、ご自分で作ってみてください」
菅原さんは、次のように続けます。
「クレンジングの目的は、油性の化粧をオイルで浮き上がらせることです。お肌の構造を壊さないために、余計なものが何も配合されていないオイルを使うことが大切です。私がお勧めするオイルは、オリーブオイル、椿オイル、セサミオイル(ごま油)、ホホバオイル、スクワランオイルの5種類です」
「手作り化粧水もお勧めです。化粧水は水にグリセリンを溶かすだけででき上がります。肌は弱酸性で健康が保たれるので、クエン酸を加えて弱酸性にするとなおよいでしょう。作り方は次の通りです」
(1)ガラス瓶を用意します。
(2)薬局でグリセリンとクエン酸を購入します。
(3)ガラス瓶を煮沸消毒します。浄水器を通した水道水100ミリリットルをガラス瓶に入れます。
(4)クエン酸を耳かき1杯分、グリセリンを小さじ1/2~小さじ2杯分投入します(自分に合う濃度を決めてください)。
(5)ふたをして出来上がりです。
「この化粧水は簡単に作れますが、1週間以内に使い切りましょう」
美容に対して、正しい知識を持ち、適切なケアを心がけることが必要かもしれません。取材にご協力いただいた、菅原由香子医師に御礼申し上げます。
(コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員 尾藤克之)
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