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2019.01.08_分類学。ネズミとウサギ。また分類学の必要性。

第一に、Webの情報は基本、「間違って」います。
あなた、が確かめてください。
私は文責を負いますが、負わない人の文章は
それが大手メディアでも嘘です。

一例がブライド・モール・ラットや、ハダカデバネズミのお話。
日本で、
感染症センターの連中すら知らなかったことを、
僕がリライトしたのが初めてだと自負しています。
(今泉先生が翻訳したのが最初でしょうけれど)

僕は進化論者です。
(で、カトリックって矛盾してるんですが、
 いわゆる、宗教の「ヒトが万物の霊長」というのは間違っていると思っていて、
 万物の霊長は植物の中のイネ科だと考えます。)

また、
農学と医学をある程度、修めています。
ある程度、と記すのは、上には上がいて、
私は現役ではないからです。

師匠筋の本名や、学友の本名、医師、獣医師の本名を
時々記していますが、
迷惑なので、連絡しないでください。
理由は
司法で答えられない部分もありますし、
実際のところ、博士号ホルダーともなると、何を振られても答えられます。

僕は
小学二年生に理科を教えています。
保護者の方はおや?理科は今3年生から、と思うでしょう。
だからこそ、
本当の理科を教えてあげたい。
勿論、質問攻めで教わることが多いです。

(文責:山本京嗣)


【ネズミとウサギは同一種?】

本日のネズミ番外編【Vol.1】
ナキウサギ


ウサギ目(重歯目)ナキウサギ科
写真はキタナキウサギ。

一番、
キタナキウサギの
特徴が出ているので、
この写真をお借りしました。

お鼻の横のもふもふ。
長いヒゲ。
小さいお耳。

まず、
ネズミとウサギの違いを
まとめましょう。

度々、
本誌や本ブログで、
ネズミとウサギは
DNA的に血縁種であることが
近年判明したと書いていますが、
「目」として分けられているのには
特徴の違いがあります。

最も獣医師の教科書の臨床本では
同じカテゴリーですが・・・

【門歯の違い】
 ネズミは上顎門歯は一対です。
 ウサギは二対です。
 ウサギ目が重歯目と呼ばれた由縁です。
 ともあれ、
 第2門歯はとても小さく、
 外からは見えません。

【エナメル質の違い】
 多くのネズミでは前歯を守るエナメル質は
 表面だけにあります。
 一方ウサギの仲間は裏側までエナメル質で
 覆われています。

【食べ方が違い】
 ネズミの仲間は顎を前後に動かしますが、
 ウサギは下あごを左右に動かします。
 つまり、筋肉の付き方が違うという訳です。
 ネズミは硬いものを砕くために顎を使い、
 ウサギは消化しやすいように顎を使う、
 という訳ですね。

さて、ここまで知れば、
皆さんはネズラーとして
エキスパートです。

ともあれ分類学の上で、
分けるほどの特徴でもないと
個人的には思っています。
(エライ先生、怒らないでね)

さて、
今日の主人公はナキウサギです。
ウサギの仲間の最古の化石は、
3,000万年前の漸新世のアジアの地層から
見つかっています。

ナキウサギ科の仲間は
ウサギよりも原始的ですから、
もっと古い時代に分化したと
考えられています。

北海道に生息する
エゾナキウサギは、
学説によりますが、
1.5万年前頃に北方のシベリアから
やってきたと考えられています。

本題の
ナキウサギの話をしましょう。
名前の通り、
「ピョピョ」「ピー」「キッ!」っと
澄んだ声で鳴きます。

声の使い方はヒトもネズミも同じ。
縄張りの主張や、
異性とのコミュニケーションのため
この美しい声を使うのです。

日本にナキウサギがいることが
発見されたのは1928年と最近です。

場所は北海道の北見。
当時の北海道では
唐松の植林が盛んでした。

しかし苗木が根元から噛み千切られ
持っていってしまわれる・・・
当初はネズミが犯人
というのが相場でしたが、
どうも、ネズミとは違う・・・

たくさんのネズミ捕りが設置され、
真犯人が「ナキウサギ」と解ったのです。

冬のための貯蔵だったんですねー。

ナキウサギは
冬眠をせずに越冬します。
そのために、
夏から秋にかけて、
多様な植物を岩の下にある貯蔵庫に
保存食として貯めるのです。

ハムスターのようですね(笑)

食べるときは、
ウサギなので手をつかわずに
ウサギらしく食べます。

この愛らしい小獣も、
環境の変化で
住みづらい世の中です。

是非とも美しい自然は
ヒトもネズミもウサギも幸せになるので、
残していきたいものですね。

(ネズラー通信より転載)

ネズミとウサギは同一種です。
進化論、遺伝学的には。
じゃあ、何故、わかれているの?
アホなジジイが自分の権威にすがりたいからです☆


【鳥類と恐竜は同一種】

小学生に
カラスにつてい教えていました。

すると、
上述タイトルの件は知っているというではありませんか!

何処でしったの?

尋ねると、
テレビで!
と元気よく返ってきました。

拙宅にはテレビはありません。

だから、慎重に分類学って何かを教えて、

ついでに、
そこに、亀とワニを足すように、教えました。

恐竜、鳥、ワニ、亀は始祖種が不明ですが、
遺伝的に近縁で、同一種です。

ですから、
「恐竜目」なりを造るべきですが、
なぜ、できないのでしょうか?

今、
現役の研究者がリライトするのが大変だからです。
権威主義が邪魔しているだけです。


===

博士(植物民族学) 道下の寄稿。
ネズラー通信に寄稿してもらったものを僕がリライトして
彼に確認を取ったものです。

植物民族学とは
かなりクロスオーバーした新しい領域だとは思いますが、
彼も進化論者で
博学者です。


本日のネズミ番外編【Vol.0】

広辞苑やWikiなど、
ページをめくれば
色々と記載があります。

ここでは、
社会にとって、
つまり読者の皆様にとって、
分類学の必要性を
記述します。

分類学の必要性というのは、
主体(=何を意識して分類するか)
によって異なります。

記事に於いて、
分類や学名を記載する理由を
述べます。

市井において、
分類学の研究成果としての
種名、分類群名は
世界共通言語としての役割を果たすので、
人どうしで言葉を交わし、
理解しあい、
協力しあうために
分類学が必要だといえます。

どの国でも
学名なら通じるということです。

例えば、
野菜や果物の名前が
分類学によって
決められていなかったとしたら、
売り手が
適当に都合の良い
名前を決めたりするなどして、
市場に混乱が生じます。

近年では、
「シバエビ」

「バナメイエビ」の
問題がありました。

シバエビは、
クルマエビ科ヨシエビ属シバエビという種。
一方、
バナメイエビは、
クルマエビ科Litopenaeus属バナメイエビという種。

同じクルマエビ科には属しますが、
違う種です。

最も味に関しては
『バナメイエビの方がウマい!』という方も
多いようですね。
ブランディングにより
値段が違うということもあります。

クルマエビは
・養殖の困難さ
・需要が高級店に多い
ので
価格が高くなるという
要素も持っています。

また、
この記事連載では
宝石のお話を時々しますが、

ルビー=Al2O3と
レッドスピネル(ルビセル)=MgAl2O4では、
同じ酸化鉱物ですが、
価格が
8倍から10倍ほど違ってきます。

比重や光学特性は
非常に似ていて、
ルビーよりも
スピネルの方が無処理で透明度が
高いものが採れるのですが、
(従って耐久性があると換言できます)
やはり
需要と供給という原理から、
ルビーの方が価格が高いのです。

結晶系が違うので
鑑別は設備があれば容易です。

上述のように、
シバエビをクルマエビと偽り、
高値で売ったり、
ルビセルをルビーと偽り、
高値で売ることは
市場を混乱させますね。

これは困りますよね。
そのために
研究者がいて、
分類をし、
学会があり、
最新の報告を活発に行っているのです。

名前は
正しい「一つの名前」が
種ごとに必要なのです。

また、
植物の生態や
薬用成分を
研究する人にとっては、
対象となる植物の名前がわからなければ、
研究を開始することすらできません。

研究の入り口を
先人たちが切り拓いて来た
とも言えますね。

一方で、
人がほとんど利用しそうもない
植物の種内分類を
細かく調べるような研究や、
人と関わりの薄い、
生活圏も重なることのない
珍獣と呼ばれる
動物を研究することが、
社会的必要性が
微妙だという見解もあります。

中には
大発見もあるかもしれません。
ネズミの中には
癌細胞を自ら消し去る能力を持つ
珍獣も発見されています。

また、
このような瑣末なと書くと乱暴ですが、
動植物たちの研究は、
生物進化の研究を深めるためには
有用である可能性があり、
必ずしも社会に不要であるとも
言い切れぬ部分があります。

実際、
分類学を研究する人というのは、
ほとんどが進化に興味を持っている人で、
進化論の研究上では役立ちます。

この文章について。
博士(農学)・民族植物学研究者の
道下雄大氏談を
編集部が加筆、校正したものです。



(文責:山本京嗣)

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プロフィール

画家・文筆家ky

Author:画家・文筆家ky
ネズラー通信のkyです。

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僕の好きなもの、をのんびりと
綴っていこうと思います。