ペット売買サイト調査打ち切り 公取委、自発的に改善

2018/5/23 15:46
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犬や猫のブリーダー(繁殖業者)と競合サイトの取引を制限したとして、公正取引委員会が独占禁止法違反容疑で立ち入り検査したペット売買仲介サイト運営「みんなのペットオンライン」(仙台市)を巡り、公取委は23日、同社の調査を打ち切ったと発表した。同社が自発的に改善措置を行い、独禁法違反の疑いが解消されたと判断したという。

公取委によると、同社は「みんなのブリーダー」「みんなの子猫ブリーダー」というサイトを運営。ペットの売買契約が成立すると、ブリーダーから手数料を徴収していた。同社は2016年から、ブリーダーに対して他社サイトに広告を掲載することを禁じるなどしていた。

これらの行為が仲介サイト間の公正な競争を阻害する恐れがあるとして、公取委は2月、独禁法違反容疑で同社を立ち入り検査。その後、同社側からこの契約手法を取りやめたと報告があったという。

同社は「公正かつ自由な競争を阻害する疑いがあったという事実を真摯に受け止め、法令の順守に努める」とコメントした。

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