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【プロ野球】

巨人、ブルペンデー成果! 大江-坂本工-戸根が大きな経験

2019年3月19日 紙面から

3回から巨人2番手で登板した坂本工

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◇プレシーズンゲーム マリナーズ6-5巨人

 巨人の若いリリーフ陣が貴重な経験を積んだ。マリナーズとの2戦目で原監督が採用したのは「ブルペンデー」。米国でも流行しつつある、救援陣の細かい継投で1試合をまかなう最新戦術だ。

 売り出し中の大江が先陣を切った。20歳の左腕はメジャーの打者8人に対し、初球ボールは1人だけ。課題のファーストストライクをきっちりとり、小気味よい投球で2イニングをゼロに抑えた。

 「スイングが速くて、甘い球を見逃してくれませんでした。すごくいい経験になりました」と声を弾ませ、1つだけ残念がった。「イチローさんと対戦したかったです」

 2週間前まで育成登録だった24歳の坂本工がその幸運を享受した。代わりばなの3回無死、真っすぐで詰まった一ゴロに。4回の3失点を反省しつつ、「イチローさんをなんとか抑えることができてよかったです」と夢見心地のマウンドを振り返った。

 坂本工の後を受けた戸根は4回1死二、三塁でイチローを見逃し三振。昨季1軍登板のなかった26歳の左腕は「小さい頃から憧れていた人。夢のような時間でした」と興奮気味に語った。

 原監督は4年ぶりの復帰に際し、昨季20敗を喫したリリーフ陣の整備を課題に掲げた。キャンプ、オープン戦を通じて新たな顔ぶれが台頭し、メドは立った。「昨年にはいなかったメンバーがほとんど。若いブルペン陣になるとは思いますが、期待を持ってペナントレースを迎えたい」。指揮官は確かな手応えを口にした。 (小林孝一郎)

 

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