| 星ヶ浦は海水浴場を持つ避暑地でした。 満鉄が六七○エーカーの土地を買収、庭園を造り芝生を敷き詰めての大公園をつくったものです。 ここの海水浴場はシャワー室も完備、夏には大賑わいでした。また大連市街地からはアスファルト道路が完備、この道路だけでも二百六十万円の巨費が投入されています。 周辺には桜並木、ゴルフ場など、もありました。 画像は星ヶ浦のヤマトホテルで、夏期に営業していたとのことです。 満州居住の西洋人にはスタービーチとして有名でした。 | | | |
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| 満鉄が開発した人口海岸です。 シャワーをはじめとする諸設備が完備していたのが星ケ浦の自慢でしたが、なるほど様々の建物が見えます。 ボートハウス、テニスコートも併設されています。 海水浴以外でも大いに楽しめたものと思います。 | | | |
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| 手前に道路や電車が見えます。市街から大連市が位置から電車で30分ほどで到着します。 右手にヤマトホテルが見えます。 当時の利用者の感想に 「一点雲も無いコバルト色の大空を頭上に頂き、瑠璃色をした大海原からオゾーンの薫り高い潮風に煽られながら燃え立つ緑の芝生の上でぼんやりしたときは、あたかも南フランスの地中海付近に遊んでいる気分になる。」 とあり、海のバカンスが満喫できた様です。 | | | |
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| サングラス、日よけのテント、大きなつばの帽子と、まるで昭和40年代初頭といってもいいような風景です。画面左上の方、サングラスの女性の頭の上、浮き輪が見えます。 また白黒ですので色はわかりませんが、画面右上の少年の足元にご注目ください。水が澄んで日の光が綺麗に透けている様に見えます。 こちらは人口海岸ですが、砂ではなく砂利がしかれています。また砂利は全て丸みのある石で、こうしたところにも満鉄が避暑地建設にかけたこだわりが見て取れます。 | | | |