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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]阪神大賞典 力が違う! シャケトラ5馬身差の圧勝劇

2019年3月18日 紙面から

 「第67回阪神大賞典」(GII・芝3000メートル)は17日、阪神競馬場で行われ、1番人気のシャケトラが2着カフジプリンスに5馬身差の圧勝で1月のAJCCに続く重賞2連勝。天皇賞・春(GI・4月28日・京都・芝3200メートル)の優先出走権を獲得した。戸崎圭太騎手(38)=美浦・田島、角居勝彦調教師(54)=栗東=はともに同レース初勝利。3着は10番人気のロードヴァンドール。

    ◇

 力が違うといわんばかりだ。シャケトラが大舞台へつながる重賞連勝。2着馬に5馬身差をつける大楽勝だった。

 距離克服のため、道中は折り合いに専念して後方で脚をためると、残り800メートルでスパートして一気に2番手へ。楽な手応えのまま直線半ばで先頭に立つと、そこからは独壇場。最後は流すようにゴールした。初コンビの戸崎は「強かった。一度、追い切りにも乗せてもらっていて、自信を持って乗れました。折り合いもスムーズで直線も手応え十分。しっかりと伸びた」と満足そうに振り返った。

 鞍上自身も3000メートル以上の距離では初勝利となり「不安だったけど勝ってくれた。天皇賞・春でも、と思う」と価値ある1勝に笑顔をのぞかせた。

 また角居師はJRA通算700勝を達成。「距離も未知数なのでどれぐらいガムシャラになるのかと思ったけど。速いペースに惑わされず、遅いペースにも我慢できていた。上手に競馬してくれました」と人馬をたたえる。

 左前肢骨折から復帰して1年1カ月ぶりだった前走のAJCCを制しての重賞連勝に「オーナーに我慢してもらえた。期待していた馬ですから。天皇賞・春をいい形で迎えるようにここを使ったので勝てて良かった」と指揮官は胸をなで下ろした。

 故障も距離も乗り越え、完全復活。02年マンハッタンカフェとの父子制覇へ。平成最後の天皇賞・春の主役へと躍り出た。 (阪神競馬取材班)

 

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