まぶたくっつきますレス No: 4500 [返信][削除]

投稿者:836番 02/04/12 Fri 23:56:05
R20さま。そういえば貴女様は「陰惨系」でわたくしは「ほのぼの幸せ系」でしたわね。
一度とりかえばやしてみます?(無理よね、貴女様はともかくわたしは‥‥/涙)

ベンさま。ああ、もう週末に‥‥。ベンさまがぜーぜーしちゃう。

keikoさま。淡々と壊れていらっしゃるんでしょうか? 
壊れっぷりにも人格がでるようですわね‥‥(ああっ/自省)

雪だるまさま。またすぐお会いしませう(またしても、いなくなると思っていない/爆)

CATSさま。おおっ!テーマが先に決まっている!! なんか、あれですかね
‥‥急に浮かぶと急に書く、みたいなのってわたしだけっすかね?
(あ、ぽんさまもそーよね?ね?)

くーろさま。い~~じゃありませんか~。ゆっくりじわじわ進行してくださいませな。

元子さま。いらせられませ~(って、「酒処轟組」の女将みたい、わたしっ)。
なんかこちらも大作の予感~~♪ 主人公が決まってないなら、是非!りかさんで!!(無茶言うな)

♪HT♪さま。ノルぶんの絆って、ほんとに深い。トドさんが鍵を、ね。うんうん。
リュックお借りしましたわ(ちゅっ)

いちごさま。ぶんちゃん高校生~♪ ノルさんと再会でいーかんじ。
まてよ、じゃあタモさんやマミちゃんとの接触も? わくわくっ。

ぽんさま。ありがとうございます。
わたし的には「またすぐそういうネタに逃げてっ(卑怯)」とか思っているので、
誉めて戴くと棚からぼたもちみたいで嬉しいです。(嬉)  
精力的に執筆中。ぽんさまっ、ぼーー(憧れの目)。パラウソも‥‥ぽーっ。

あおさま。ああーーー、あおさまの中の陰惨系の血がぁ~~(笑) 
やっとタニちゃん出てくるんですねっ(わーーいっ)。

Kさま。うわあああああっ(爆)  
>一番手前ではコムとタニが硝子に顔をへばり付けて涙を流している。 
ああ、タニ‥‥(泣笑)、ぷちっ‥

はつこさま。いえいえ、ありがとうございました(にこっ)。
ケロドクター、組の奴らを見捨てたくなりませんかね。医者泣かせで。

ショーコさま。ゆうべはショーコさまと0番さまの夜のデートを目撃してしまいました‥‥(涙) 
いいんです‥。 >絶好調と見紛うばかり 見紛う、ってことは‥‥実際は‥。(笑)

0番さま。さよならーーっ?? まとぶんとかよこちゃん帰ってこないんですかぁぁ?? 
タニちゃんとの関係はどーなるのーーー??
タニちゃんが836番をつけてりかさんを誘惑?! ‥‥悶絶。
マリリン主水さんってだれ?

華子さま。おひさしぶりーーー。お元気そうで何より~。

鹿目乃さま。そうなのよね、ジュード・ロウならいいのよね。(おだは‥)
たいへんっ、アッパー系を用意しなきゃ(おい~っ)


ハバナのつづきは明日かなーーー(呆然と)



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目も当てられない れす No: 4499 [返信][削除]

投稿者:鹿目乃 02/04/12 Fri 23:19:58
惨状。
わたくしの書く類ものは、わたくし以外のひとにはあやつれないのですよ。頼むよ。
そんなんで軽くダウナー。
くだらなすぎて泪でる。やるなら原材を超えてくれ。

めぇる下すっている方でコチラをご覧の方、
不義理な輩で申し訳御座いませぬ。読むにはきちんと読ませて戴いております。



>>836番様
 歯ァくいしばって観劇に勤しみましょう。(厭) 
 >りかタニ派 ガイズの前に 総崩れ。
 ブラバァ!!!

>>0番様
 藪が二重になったら織田っすねぇ。
 織田といやぁ、タニが好きで切り抜き貼ってるなど云ってた時期が(茫)
 ジュード・ロウなら解ってやれるのですが…ぐぐ。。
 真弓と結婚したかった男性はウエディングドレス着せたかったのか着たかったのか(悩)

>>ショーコ様
 オカマ…考えなしに放り込んだはよいのですが、
 霧矢さんファンにいい加減ナタ振りかざして追い駆けられそうな・・・(呆)
 まったく申し訳なく(今更)
 ネイサンもゲイ設定の方が何故かしっくりくるのが(スカイもな…)

>>白星様
 わたくしも、秋頃に某バンドが来日するのがディナーショー(悠河嬢の/爆)
 とかぶるかもしれない情報に胸を早めつつ(沈)
 
>>R20様
 クラムボン!!!!(壊)
 賢治よんで寝りゅ。

>>いちご様
 霧矢さんがカマにしか見えなくなったとゆーメールを幾らか戴き、
 血の気が引いております。ごごごごごめんなさい(倒)
 
>>あお様
 定着したいめえじと、わたくしの認知しうる限りの彼女との溝の所為でせうかねぇ。
 作られた「タニ」が、必要以上に強い伏線をひいちまってる気が。
 ファンだから、興味があるから気になるだけかもしれませんです。
 俺たち同士で・・・(ナールーホードー)

>>パナマ様
 星野様は神様です。(キラリンコ★☆)
 本日のデイゲームも勝ち、勝率9割を超えているとか・・・はっはー!(信じ難し)
 
>>みどり様
 みどり様に書いて頂くためには公演して貰ったらいけませんな(笑)
 休演日はしっかり休んでしまってPCにすら向かえず…(←非力め)

>>CATS様
 いへいへ。
 自殺を語ってはお姉様も浮かばれませんよ。(月湖…)
 風共羨みですぅ。いつもガイズへ向かう足が一瞬日生前で立ちどまり(笑)


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藤娘(ムスコ?) No: 4498 [返信][削除]

投稿者:はつこ 02/04/12 Fri 23:15:10
コムとワタルが中庭の藤棚にやって来た。
二人の部屋からこの藤棚は見えていて、
コムは花の開花時期が待ち遠しかった。
二人で藤棚の下のベンチに座って、頭上を見上げる。

「ワタルさん、綺麗だね~~」
「そうだな、本当に藤娘が踊り出しそうだ…」
コムはワタルが意外なロマンチストな発言をしたのに少し驚いた。

うっとりと佇んでいる二人を突風が襲った。
「うっ!」ワタルが目を押さえてうめき声を上げた。
「ワタルさんどうしたの?」
「目に、ゴミが入ったみたいだ…」

「僕が取ってあげる。じっとしていて」
コムが立ち上がるとワタルの足の間に立ち、
小さな手のひらでワタルの顔を優しく挟むと
ワタルの目を舌でそっとなでた。
「取れた?」
「まだ…」
もう一度繰り返す…
「どう?」
「ダメみたいだ…」
もう一度…
「まだダメ??」
「…う~ん…」
本当は一度目で目の不快感はなくなっていたのだが、
顔に触れるコムの手の感触と優しい香りが楽しみたくて
ワタルは何度もコムに要求した。

数度繰り返してからコムがワタルのうっとりした表情に気付く。
「ワタルさん?もう!目、痛くないんでしょ!」
「イヤ、まだ痛くって…」
あわてたワタルがうっかり、痛まない方の目を押さえる
「そっちじゃないもん!もう~~!!」
コムが目の前にあるワタルの頭を可愛くペチペチと叩く。

ワタルがコムの身体を優しく抱き寄せて、立っているコムの胸に顔を埋める。
「コムの感触と香りがたまんなかったんだよ、怒んなよ!」

「僕ってどんな香り?」
「う~ん!コムの香り!」
「もう~~わかんない!例えば??」
「石鹸と…バニラみたいな甘い香りと…ちょっと花の香り??かな!」
「あぁ、お洗濯、柔軟剤替えたんだ!今度のはフローラル系なの」
「…それって俺のも?」
「そりゃ、一緒に洗ってるんだもん!同じだよ!」
「それ、お前やブンやゆうかやお嬢ちゃん、百歩譲ってリカも良いとして、
 俺がフローラルな香りがしちゃ極道としてどうなんだ??」
「ダメかな?
 でも、ワタルさんすぐに煙草の臭いが移るしきっと大丈夫だよ!」

「よぉ~~し!じゃあ、コムにも俺の香りいっぱいにおわせてやる~~!!」
ワタルがコムを胸に引き寄せ抱きしめてしまう。
「やめてよ~~ 上の部屋から見えちゃうよ~~」
コムが嬉しそうに身をよじらせる。
「嬉しいくせに言ってんじゃねぇよ!」
「だって~~~!」

昼食後、なかなか戻らないコムを思いながら
ふと、中庭に目をやったねったんの目に
二人のじゃれ合う様子が映り、
この夜のねったんの料理は斬新な味付けになってしまった。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

元子様
>読んだ人が良い気持ちになれるような、そんな人物像を目指します。
いえ、あの、私より下手なヤツがいるって意味なら
気持ち良い人、沢山いらっしゃると思いますが…


私の作品は被害者が出ることが多いです、
今回はねったん…ごめんよ~~ 


今の時期、会社の近所も家の近くも藤棚が見事です、     



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はつこ様へ個人レスです No: 4497 [返信][削除]

投稿者:元子 02/04/12 Fri 22:45:28
今度こそ、一度で入れるぞ!って、投稿のことなんですけど。

はつこ様    もったいないお言葉です。よろしくお願いします。
        実は、八犬士、誰をどの役柄にしたものか、いまだに決めかねて
        いまして(この期に及んで今更遅いけど)勿論八犬伝そのもの 
        を書くわけではないのですが、轟組のみんなが、あまりにも魅力的過ぎて。はつこ様のワタコムのように、読んだ人が良い
        気持ちになれるような、そんな人物像を目指します。
      



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お恥ずかしいレス No: 4496 [返信][削除]

投稿者:元子 02/04/12 Fri 22:05:43
またもややらかしてしまいました。(↓)すみません!!!!!!!

横綱揃いの中に、この春新弟子検査にやっとこさ通った小兵のような私に、
あんなにもあこがれていた皆様方から、レスなるものを頂戴できまして
嬉しいやらお恥ずかしいやら。
ほんとうにありがとうございます。

keiko様   これまでは、ROM専→おねだり専、でしたので、自分で書いて
       投稿は、はじめまして、です。よろしくお願いします。
       keiko様のお書きになるオサちゃんとアサコちゃんのおかげで、
       とても優しい気持ちになれるのです。18日からは、お忙しく
       なられるのでしょうね?これからも、作品お続けくださいね。
       楽しみにお待ちしています。
       あの、もうすぐ終わりって・・困ります!

ぽん様    師匠(勝手に決めさせていただいてます)にそんな風に言われると
       すごくつまらないもの、書いちゃったって、気がする・・・。
       だって私、オリジナル書いてないんですもん。(反省)
       どうするとこんなにステキな言葉遣いや描写ができるんですか?
       >「・・一回イっとくか?」ああ、師匠!また惚れ直しました。
       日生チーム破壊中、の札もあと4日ですので、お互いにとことん
       やられましょう!(師匠と一緒の気になってすみません)

あお様    お読みいただきましてありがとうございます。
       題材は面白いのですが、登場人物をどうするかで、つまらなく
       しないよう、がんばります。
       主役は、・・・まだ考え中、です。あの、やはりあお様のように
       きちっと書こうとするには、かなりの下準備が当然必要ですよね。
       大風呂敷広げちゃった、ということにならないように、計画を
       立てようと思います。よろしくお願いします。

ショーコ様  ショーコ様は、私の中では女・浅田次郎様というイメージなのです。超大作は言うまでもなく、ついに二本立て連載までなさって、
       凄いです!八犬伝、おっしゃるとおり姫と犬、ですね。私の場合、
       獣姦を書こうというわけではありませんので、ご安心を。(^^;
       おねだり専としては、たまにはジェットコースター系ではない
       ワタコムも、ショーコ様にお書きいただけると嬉しいなぁ・・・。
       新参者が、ご無礼しました!楽しみにしてます!!

0番様    連載なんて、こともあろうに0番様から言われますと、この先
       引っ込みがつかなくなっちゃいます。そうでなくても、皆様方に
       胸をお借りしながら、とにかく放り出されないようがんばって
       行く所存ですので、どうぞご指南の程、よろしくお願いします。
       かよこちゃん、ひとことの相談もせず勝手に懸賞にさせて頂いて
       申し訳ありません!表現は懸賞、ですが、それに値する美しさと
       魅力をお持ちのお方、という意味です。

雪だるま様  連載拝読しておりました。お疲れ様です。
       八犬伝、私も子供の頃に読んで面白いなと思っていました。
       今回これをモチーフにするにあたり再読したら、作者・馬琴は
       なんと28年かけて書いた大作であると知りまして、これは大変
       だ、とちょっぴり後悔もあります。雪だるま様のように、なんとか
       最後まで書き続けたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

華子様    ようやく師匠(ぽん様同様、勝手に決めさせていただきました)
       のほほえみの天使が帰って来て下さって、とても嬉しいです!
       題名負けにならないように、必死でやってみますので、エレガント
       で、あたたかくて、胸キュン、のステキなワタコムを、ご負担に
       ならないペースで結構ですので、お書き下さいね。
       いつもうっとりさせていただいて、ありがとうございます。
       どうぞよろしくお願いします。



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ようやく小部屋見て、ぶっ壊れの超長レス No: 4495 [返信][削除]

投稿者:はつこ 02/04/12 Fri 21:44:11
あお様
はい~~座薬使わせて頂いちゃいました。
逆だったら、こうはいきませんが…
入れてあげるのがコムちゃんなので、チョンっと突っ込んだのでしょう。
受けまで20人…リカちゃん、壊れないと良いですねぇ~

わたしの、ぽん様(ぽん様の迷惑はかえりみない)
月湖お姉様もついに…ひかるちゃんの魅力に落ちていくのねぇ(はぁと)
独占欲も程良いHさ加減が…す・き(ぽぉっ)

keiko様
keiko様なら壊れても可愛いんだろうな~~

華子様
私の人格崩壊と、大違いの可愛いワタコム…いいなぁ~~

雪だるま様
[エピソードもどき]終わりなんですか?
お疲れさまです。次待ってます!
大劇場公演ポスターのブンちゃんなんだか穏やかな笑顔…

ショーコ様
うわぁ~~い!私は嬉しいけどショーコ様は大変!
もう、もう、毎日楽しみ♪
私、風共観に行く事にしちゃいました。誰のファンなんだか…??
>何がなんでもやっちゃうんですねぇ(感心)
私がただ、これ以外の平和な終わりを考えつかないだけ(涙目)

K様
凄い状態!
でも最後はブンちゃんなのね…
このあとの各カップルってどうなってるのか…恐ろしすぎる

0番様
まとぶん、そしてかよこちゃん…どうなるの~~
私も言いたい
>「二人とも、帰ってくるよね?」

HT様
るいちゃん出て来てすぐ死んじゃうなんて…
女の子だから??…くすん

いちご様
>「よくわかんないけど、ノルさんがしたいことなら僕もしたい。」
ブンちゃん、本当に解ってなかったの??ホントかな??

元子様
凄いわ!さすがは元文学少女様、目の付け所が違う!
小さい頃に見た、NHK人形劇(歳バレバレ)なつかし~~
8人出してくれます??

くーろ様
いよいよ、再会が近づきましたね~ドキドキ!

R20様
壊れ状況が少しずつ、ここを書く方に向かって下さっているようで、
とても嬉しい…クラップゲームのオ・ト・ナなタニちゃんドキドキですよね~~
フィーナーレのキリヤンとの場面のギラギラした目が忘れられない。

836番様
いや~~楽屋入りみたいなハバナ…
でも付いて行きたくなる気はよく解るのですよね~
こちらこそ、役立たずで申し訳ないです。
わたしってば、《小さな親切、大きなお世話》の見本だわ。(^^;)

べん様
リカちゃんのマイホームパパ…なんか良い感じ…
リカちゃんに似てる猫…会いたいような怖いような…



オレンジ様
一人エッチ…見られてるから1.5人エッチ?凄いわ!

パナマ様
銀橋の端から端までスカーレット(爆)
花のチャー様の譜面を追うベルも良かった(^^)

しずく様
かわいい~~ けど人格崩壊してない…あぁ、見習わねば…



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さよならを許して・4 No: 4494 [返信][削除]

投稿者:0番 02/04/12 Fri 21:25:26
厨房が忙しいのはわかっているので、自発的にかよこは手伝っている。
同じく手伝っているオサが手慣れているのを見て、
そう言えば居酒屋でバイトしてたとか言ってたな、などと思っていると
携帯が鳴った。
ほとんど使わなかった携帯の着信に、ちょっと驚きながらも
かよこはそれがまとぶんだと信じて疑わなかった。

が。

『……よう、お姫さん。久しぶりだな』

電話の向こうから聞こえてきたのは、聞き覚えのある、
けれどまとぶんではない男の声だった。

「タカコ……さん?」

『覚えててくれたか。俺もお姫さんのことは忘れてないぜ。
今うちに坊やと犬が遊びにきてるんだ。
お姫さんも来るよな?』

(……なんであいつが?)

『都合が悪いなら来なくてもいいけど、死体が二つもできたんじゃ
うちも鬱陶しいんだよな。
言うまでもないが、一人で来いよ。もっともお姫さん、轟組って
わけじゃないから、一人で来るしかないとは思うけどな』

喉の奥に、重いものが詰まった感じがする。
電話が切れても、しばらくかよこはそこから動けなかった。

どうすればいいのかなんて、考えるまでもない。選択肢は一つしかない。
皿を抱えたタニが通るのを見て、タニ、と声をかける。

「なに?」
「今、あいつから電話があって。
レオンは平熱よりちょっと高いから、注射は明日になるって。
どうせだから病院のホテルにレオンは泊まるって、
ねったんさんに言っといてくれるかな」
「うん、わかった」

かよこは時計を見る。
出ていくのは、夜しかない。



月のない夜だった。
深夜から雨になると、天気予報で言っていた気がする。
忙しさと人の出入りの激しさで、誰もまとぶんがいないことに気づいていないのが
不幸中の幸いだ。

庭からひっそりと塀までかよこは歩く。
相変わらずのあざやかな手並みでセキュリティシステムを切断して、
ふいに人の気配を感じて振り返った。

「タカコさんのとこ、行くの」

いきなり本題に入ったのは、やっぱりタニだ。

「……聞いてたのか、電話」
「最初に『タカコさん』て言うのが聞こえたから。
話はわかんないけど、あれからゆう、帰ってこないし」

一人で行くのか、と問いかける。

「これは俺たちの問題だから。
俺たち轟組の構成員じゃないから、組に助けてもらうってわけにはいかないし。
レオンは轟組の大切な犬だから、絶対助ける。ちゃんとここに戻すから」
「かよこ、さんは?ゆうは?帰ってくるんでしょ?」

矢継ぎ早に聞かれて、かよこは困ったように微笑した。

「俺たちのことは、いいんだよ」
「よくないよ、せめてリカさんに言って……」

「だめだ」

かよこはぴしゃりと言った。

「トドさんが外遊中で、ぶんさんもいない。
ワタルさんたちは出先であんなことになってて、今轟組を支えてるのは
リカさんだ。
そんなときに俺たちのことまで言って、リカさんに負担をかけるな」

泣きそうになるかと思ったタニは、むしろ悔しそうな顔をした。
かよこの言っていることが正しいとわかっていて、
言い返せない自分に腹を立てている表情だった。

かよこはゆっくりとタニに近づいて、髪をそうっと撫でた。

「………タニとは、もう少し大事な話もしたかったけど、ごめん」

ふわりと手が離れていく。
かよこの言ったことを理解するより、せめてもの約束がほしくて
タニは叫んだ。

「二人とも、帰ってくるよね?」

優しいこの人が、決して言葉で他人を傷つけるようなことはしない人が、
何か言ってくれるはずだと。


かよこは優しく微笑んだまま、
タニがいちばん聞きたくなかった言葉をその唇で綴った。



  さよなら



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よーし、レス No: 4493 [返信][削除]

投稿者:0番 02/04/12 Fri 20:46:20
>keiko様。
まとぶんボロボロですか?あまりkeiko様にご心配かけたくないですね。
今回のお話が長いのは、やはりオサちゃんが甘えたいせいですか?
熱が下がっても、仮病使っちゃえ~と言う感じですね(笑)

>雪だるま様。
ロム生活には戻れません(断言)^^何の根拠もなく^^
さよならは許しませんて、許してください・・・
ぶんちゃんは、ぶん作家の皆さんとお知り合いなんですね、さすがです。

>CATS様。
昨日風共ご観劇ですか?私もおりました^^ゞ
これから作品、およろしくです。
愛がテーマとは、すばらしいですね。宝塚みたいです(爆)

>華子様。
姫好きの私は、元祖姫と呼ばれて怒るコムちゃんもまたよろし♪です^^

>ぽん様。
なんとなく、で書けるってすごいですね。考えても書けない私は、
ただ尊敬・・・

>あお様。
アップするとわからなくなるんですけど、私が書き込みするとき
あお様が一番上なことが多いんです(笑)いつも悠淳・・・というタイトル
見ながら打ってます。今も。




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悠淳・・・32 No: 4491 [返信][削除]

投稿者:あお 02/04/12 Fri 19:42:52
抱いてみたいと言った男だけではなく、リカは20人の兵士たちに囲まれていた

印をつけているつもりなのか、身体中を兵士達がかみついてくる。

(違うだろーーー、これじゃ、痛いだけだ・・・)

リカは、目の前にいた、兵士を思わずにらみつけた。

一瞬たじろぐ兵士その1。
「どうした?」兵士その2が聞く。

「こ、この・・・リカに・・・見つめられると・・・」

(よし、今だ!)
リカは起きあがって、それじゃ、ただ痛いだけなんだよ、お前らがやるにはまだ早い・・と
言おうとしたが、すぐに、その2その3の兵士に押さえ込まれた

(・・・っつぅ・・いってぇな・・)

その4が叫ぶ「わかった!今だけ、目をふさげばいいんだ!」

(な、何っ?!冗談じゃねぇっ!何をする気だ)

リカは目隠しをされた【836番様、お借りします】

(・・・もう、かんべんしてくれよ・・・)

何人もの手が数人ずつ交代でリカの身体をまさぐる
指で、愛撫というよりは、マッサージを受けているような感覚・・・。

(ん・・・これはこれで・・・なかなか・・・気持ちいいかも・・・)
リカは、そのまま眠りそうになったが、すぐ数人に激しくかみつかれた。

(ま、また・・・う・・・いてっ)

ギリギリと引きちぎられそうにかまれる痛みを身体中に感じる。
がまんできずに叫んだ

「うぁっ・・・痛ーーーっ・・・やめろーーー!・・・あぁっ!」

その気になったんだと勘違いされ、足を大きく広げさせられた。

兵士達がのぞき込む。
「ここ・・・だよな」
誰かが指を入れてきた。

(!!!)

「こう・・・か・・な?」

無理矢理貫かれ、快感も何もありゃしない。
おまけに、兵士達のイク速度の速い事。

縛られは、しなかったが、両手は押さえ込まれ、
両足も高く持ち上げられたまま、それぞれしっかりと押さえつけられている

かわいそうに・・・リカは20人の練習台にさせられ、20回連続で貫かれた
いや・・・20回どころではない・・・。
気持ちよかったから、、もう1回・・などという、とんでもないやつもいて・・・

苦痛の叫び声も、快感の叫び声と勘違いされ、辞める気配のない兵士たち。
リカは、途中から気を失っていた。

終わって、ようやく離された、両手首、両足首は紫色のあざになり
腫れあがっていた。

20人の兵士たちは放心状態で、俺達でも、できたんだーーーという満足感・充実感に溢れていた。
だが、気が付けば、キスの跡とは、とても思えない手首や足首についた痣・・・
さらに、シーツに染みている血液。

それがリカの秘部から流れているとわかり、あわてて救急箱を持ってきて、
湿布や塗り薬で、応急処置。


目隠しを取れば、苦痛の表情のまま、気を失っているリカ。
兵士達一同、やりすぎはよくないんだ・・・と思った。


【その感想、ちょっと違う・・と思う】



¢¢¢¢¢¢

リカファンのみなさん、ごめんなさい。

さて次回は、タニちゃん、出てきます



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レスです No: 4490 [返信][削除]

投稿者:あお 02/04/12 Fri 19:33:01
keiko様   ガイズで壊れてきましたか。それは、よかった(え?)
オサちゃん、そろそろよくなりそうですね

K様     やっちゃったのね。すごいっす。

HT様   前向きで、よこしまな考えなど、何もない・・・なので、
      かえって始末に困るというやつでしょうかね。あの兵士たち


はつこ様   座薬、人気者ですねー。

雪だるま様   ロムになっちゃうのですか?充電したら、また来てくださいね

ショーコ様  2本立て、すごいですね。
       それも片方は、またも長編になりそうな気配・・・

0番様   一体、どうなってしまうのーー・・・とは思うけど、
      かよこ・まとぶんのコンビって、ええ~~?って事したりするから、
      展開が楽しみです。
      色姉妹・・・たぶん、私も0番様と同じ事、考えた・・(笑)

CATS様  2週間ぶん読むのは、大変でしょう。作品、ゆっくり待ってますね

華子様  華子様の書くコムちゃんって、かわいいですね。

ぽん様   アメーバ状でも、作品を書いてしまうのがすごいです
      偽パライソ、どうしても、セーラー月湖が浮かんでこない私を許して



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パラウソ(偽パライソ) Ⅳ No: 4489 [返信][削除]

投稿者:ぽん 02/04/12 Fri 16:51:45
もうすぐ考査が始まる。
この時期、図書室には、人が溢れる。

月湖のところに、ひかるがやってくる。

「あの、月湖お姉さま、わたくし、わからないところがあるのです・・・」
ひかるは恥ずかしげに俯く。
「わたくしに見せて御覧なさい。
 ひかるは、そこに座って。」
月湖は、隣の椅子を指差す。

「ああ、ここはね、ほら、このXをこっちに持ってくると解けるでしょう?」

ひかるが体を寄せて、わたくしが解くのを覗き込む。
ああ、そんなことをされては、抱き寄せたくなってしまう。
この子は、なんていい香りがするのかしら。

「月湖お姉さまって、本当になんでもおできになる。
 尊敬してしまいますわ。」

月湖は、微笑みを返して、ひかるに教科書を渡す。
二人の指先が触れ合う。
鼓動が、少し、早くなる。

「あの・・わたくし、ここで勉強をしてもよろしいでしょうか。」
「どうして?わからないことがあったら、すぐに聞けるから?」
「いいえ、違うのです・・・わたくし、月湖お姉さまのお傍にいたいのです・・
 あの・・・ご迷惑でしょうか?・・・」
不安そうな瞳で、ひかるは月湖を見つめる。

迷惑といえば、迷惑。
わたくしの理性がどこまで持つかわからなくなるから。
あなたが傍にいると、わたくしの心はかき乱されるのよ。
あなたは、わたくしをそそのかす悪魔のよう。
いいえ、悪魔は、きっと、わたくし自信の心の中に潜んでいるのね。
こんなに可憐な天使のようなあなたが悪魔であるはずがないもの。

「いいえ、わたくしも、ひかるが傍にいると楽しいわ。」

ひかるが嬉しそうに微笑む。
この答えも、また、真実。
ひかるの微笑はわたくしの心を浮き立たせる。
ひかるが傍にいれば、わたくしは楽しいの。

*************************************

Hがあるわけでもないし、しょーもないっすね。
だからー、なんとなく、で書くと、こうなるのよ(泣)



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パラウソ(偽パライソ) Ⅲ No: 4488 [返信][削除]

投稿者:ぽん 02/04/12 Fri 16:47:58
ご本家様がしばらく書かれていないので、淋しい限りですが(カムバーック!)、月湖ひかるいかせていただきます。
なんの脈絡もなく書いたものですので、続く予定はございません(最近計画性なさ過ぎ)。

*************************************
体育館の入り口に佇んで、ずっと見つめる。
あの方の額に光る汗のなんと爽やかなことでしょう。
誰よりも真剣な眼差しで練習をなさる。
そして、なんと眩しい笑顔で会話をされるのでしょう。

あの方は、わたくしの、憧れ。

あの方は、わたくしが見つめているのを、ちゃんとご存知でいらっしゃる。
時々、わたくしに視線を走らせて、微笑んでくださる。

その度に、わたくしの頬は熱を持つ。


「あの子、また来てるのね。」
同じ倶楽部の祐輝が月湖に話し掛ける。
「そうね。」
「ねえ、マネージャーに誘ってみたら?」
「いいえ。あの子は、そういう性質の子じゃないのよ。」

いいえ、あの子は、マネージャーには向いているでしょう。
真面目な子だし。
わたくしが、いやなだけ。
あの子がマネージャーになどなってしまったら、わたくしだけのひかるではなくなってしまう。
そんなのは、いや。
模範的な生徒会長であるわたくしが、そんな個人的な感情に支配されていると知ったら、みなさんは、さぞかし、驚かれることでしょう。
でも、あの子は、たった一つの、わたくしの、わがまま。

体育館を出るとき、月湖はひかるに話し掛ける。
「お手紙、更衣室に置いてあるの。
 少し待ってもらえるかしら?」
「はい。」
柔らかな微笑みを浮かべて、ひかるが頷く。

ふと、雑草の中にうもれて咲いている菫の花に気がつく。
月湖は、その菫を摘み取ると、ひかるの髪にそっと挿す。
「ふふ。可愛いわ。」
「ありがとうございます。」
ひかるの頬が染まる。

どうしてこの子は、こんなにも可憐なのかしら。
わたくしの心まで、薄紅色に染まってしまいそう。

更衣室に向かう月湖の後ろ姿を、ひかるは眩しそうに見つめる。

嬉しい・・・月湖お姉さまが、可愛いと言ってくださった・・・
この菫、押し花にして、大切にしましょう・・

ひかるは、そっと、菫に手を触れた。



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またしても雨レスね No: 4487 [返信][削除]

投稿者:ぽん 02/04/12 Fri 16:41:59
CATS様 おかえりなさいませ。これからは、愛をテーマに書かれるのですね。期待しております。

雪だるま様 >ぶんはぶんぶんと首を横に振る。 反応してはいけないと思いつつも、やっぱり反応してしまう(^^;)

ショーコ様 きゃー、二本立て!!素晴らしい!!ああ、またしてもコムちゃんがいじけてしまいそうな予感。

0番様 まとぶんは、つかまっても、殴られちゃうだけなのね(笑)タカコさん、レオンにちゃんとえさはあげてね。

はつこ様 ドクターが来た時は、二人は情事の後だったのね♪ああ、ドクターになりたい・・・

K様 キャ~~~!!!すごいっ!!!ノルさん、轟組には近寄らない方がいいみたいね・・・

おあ様 昨日は、同じ時間帯にいたんですね(^^)リカさん、大変ですねえ。いったいいつになったら戻れるのかしら?私はもう壊れきって、アメーバー状になっております。

HT様 ええ~!?ノルさん、もうすぐ死んじゃうのっ!?そんなぁ。悲しいわ~~~。

いちご様 純情ブンちゃん、かわいい!公園デート、うーん、高校生らしくて、素敵。



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熱を出すオサちゃん(その8) No: 4486 [返信][削除]

投稿者:keiko 02/04/12 Fri 16:41:52
朝日が部屋にさしこみ始めた頃オサちゃんが
目を覚ましました。
アサコはオサちゃんをしっかり抱きしめたまま
ぐっすり眠っています。
『アサコまだぐっすり眠っている
しっかり抱きしめられて動けない
いいや,起きるまで寝顔みてよっと』
寝顔を見ているとアサコがふっと目を開けたので
「アサコおはよう」
「おはよう。具合はどうだ?」
「のどはもう痛くないよ」
「そうか、熱ないか計ってみよう
体温計持ってくるから」
アサコは起き上がると体温計を持ってきてオサちゃんに
渡します。
「ちゃんと計れよ」
そう言うと後ろから優しく抱きしめます。
5分たったので体温計を見ると37℃
「良かった。かなり熱さがったな。でも完全に熱がさがるまで
 おとなしくしていないとまた具合悪くなるぞ」
「うん。おとなしくしてる
アサコ今日は一緒にいてくれるの?
それとも遅くまでお仕事?」
「そうだな・・・・」
しばらく考えた後
「オサ,お前はどうしてほしい?」
「どうしてほしいって・・・僕のそばにいてほしい・・・
でもお仕事忙しいんでしょ?だから1人でおとなしく寝てる」
オサちゃんをそっと抱きしめると
「いいよ。今日は一緒にいてやる。
俺も少し体休めたいから」
「ほんと?いいの?一緒にいてくれるの?」
「一緒にいるから。そのかわりもう少し寝かせてくれ」
そう言うとアサコは横になり再び眠りはじめました。
『アサコもう寝ちゃった・・・・』
眠っているアサコの髪をなでていると
トントン
誰かがドアをノックしたのでオサちゃんは
アサコを起こさないようにベッドから降り
ドアを開けるとゆうかちゃんが2人分の食事を
持って立っていました。
「おはよう。ゆうかちゃんどうしたの?」
「おはようございます。具合はどうですか?
起きて大丈夫なんですか?」
「のども痛くないし,熱もだいぶさがったよ。
心配してきてくれたの?」
「はい。オサさん顔色良くなりましたね。
アサコさんが朝食取りに来なから
持ってきました。」
「忙しいのに持って来てくれたんだ。
ありがとう」
「アサコさんいないんですか?」
「アサコは今寝てるの。
昨日も部屋に戻ってきたの夜遅かったから
疲れているみたい・・・・・・・」
「そうですか・・・・・
じゃ,僕厨房にもどります。」
「ゆうかちゃん,いつもありがとう。
また遊びに来てね」
「はい。オサさんが元気になったら来ます」
「うん。またね」
ゆうかちゃんを見送りドアを閉め食事をテーブルに置くと
ベッドへ行きまだ眠っているアサコのそばに腰掛け
そっと顔をなでるオサちゃん。
額にかかっている前髪をそっとかきあげるとアサコが
目をさまし,オサちゃんの手を握りしめます。
「ゴメン,起こしちゃった?」
「いや・・・オサなんで起きているんだ?
寝てないとまた熱あがるぞ」
「大丈夫だよ。おとなしくしてるよ。
ついさっきゆうかちゃんが来たんだよ」
「ゆうかが?」
「うん。食事持って来てくれた」
「そうか・・・オサ今何時だ?」
「今?もうすぐ11時になるよ」
「もうそんな時間か・・・・・・」
「ね,お腹空いた。ご飯食べようよ
僕用意するから早く起きてね」
「わかった・・・・」
アサコは1度のびをしたあと起き上がりソファに
座ります。
「さっ,食べよ。いただきま~す」
2人は食事を始めました。

******************************
まだ壊れた頭のままなので一向に話が進みません。
もうすぐ最終回にします。




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ほほえみの天使 5 No: 4485 [返信][削除]

投稿者:華子 02/04/12 Fri 16:34:18
少ーし来れなかったら、皆様の怒涛の書き込みが、、、。壊れているとおっしゃりながらもこの勢い!皆様、凄すぎます。
皆様に暖かいレスを頂きながら、お返事も出来ずにいてすみません。書きかけになっていたものを、また自己満足でUPさせて頂いちゃいます。
また、改めてレスには、お邪魔したいと思っております。
個人レスでお許しください。

>元子様
 うれしい!始まりましたね。楽しみにいていました。「里見八犬伝」また、壮大な感じで、ワクワクします。

>ショーコ様
 2本立て!もう、大歓迎です。2本とも、とーっても素敵!いろんな展開が待っていそうで、どんどん続けてくださいね。またまた応援しちゃいます。

>ポン様
 壊れながらもこの迫力。素敵!ポン様の方が、解禁のようなのでわたくしの方もそんな方面に向かわせようかと思っております。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

数日後、コムの足の痛みも軽くなり、脚を付いて歩けるようになっている。
まだ、少しびっこは引いているが、部屋の中くらいは、充分に歩けた。

ずっと安静にしていたコムは、外に出たいとワタルにせがむ。
ワタルは、そんなコムの様子に負けて、散歩に出ることにした。

明るい陽射しの中、ワタルに支えられゆっくりと緑の中に歩みを進めるコム。
時々、止まっては無言のまま、ワタルを見上げるコム。
柔らかな微笑を浮かべ、ワタルを見詰める瞳に緑が映る。

「コム、大丈夫か?」
ワタルは、支えている手に少し力を入れ、抱き寄せた。
「うん、大丈夫。だから、ちょっと離してみて、、
 1人で歩いてみる。」
ワタルが、抱き寄せた手を、そっと離す。

コムは、大きく伸びをしてゆっくりと歩いて行った。
暖かい春の風に、コムの柔らかな髪がなびく。
“可愛いな、俺に心配させまいと必死で、、、。
このところお前を抱けてないけど、こんなコムを見てるのもいいな。”

ワタルがそんな事を思いながら、コムのすぐ後を付いていく。
コムが、ワタルを振り返ろうとした時、バランスを崩しよろめいた。
その瞬間、コムの体がふわっと浮き、
“あっ”っと思った時には、ワタルに抱き上げられていた。

「ったく、無理すんなよ。」
「無理なんてしてないもん。大丈夫なのにワタルさんが、、、」
ワタルは、ふくれて話す可愛い唇を塞いだ。
「もう、ワタルさんたらずるい!」
「そうだよ。キスしたかったからこうした。」

ワタルは、涼やかな笑顔と共に更にコムを強く抱きしめる。
「姫、どちらに参りましょうか?」
「またー。いつも言ってるでしょう!僕は、姫じゃない!!」
「そういう怒った顔も、可愛いぞ。
 ベットの中で乱れているコムの顔も可愛いけどな。」

コムは、首まで真っ赤になり怒り出す。
「もう、イヤ!降ろして!!ワタルさんのいじわる。」
ワタルの腕の中で、バタバタと暴れ出した。
「おい、大人しくしないと落ちるぞ。
 足にもひびくから、、。」

観念したのか、急に大人しくなったコム。
顔を覗き込むと、コムは笑っていた。
「フッ、ワタルさん、もしかしてずっと僕を抱けてないから、寂しいの?」
「あっ、ああ、そうだよ。決まってんだろう。」

コムは、照れながら答えるワタルの頬に、そっと口づける。
「ねえ、あそこのベンチに行きたい。」
ワタルは、大股に歩いて行き、ベンチにコムを座らせた。



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「風共」と轟組 No: 4484 [返信][削除]

投稿者:CATS 02/04/12 Fri 12:39:36
おはようございます。
約2週間のブランクは辛すぎる。
夕べ3時まで書けてようやく半分ほど読み終えました。
新たなライターの方も登場なさっているようで,ますます充実してきましたね。
また,たくさんの方にご心配いただいたようで,本当にありがとうございます。
この場を借りてお礼申し上げます。
本来ならお一人お一人にレスしなければならないところですが、
まだまだ取り戻さなければならない情報もありますゆえ,お許しください。

さて、夕べ「風と共に去りぬ」見てまいりました。
他の方々も書いていらっしゃいますが、まんま轟組でしたね~~
コム&ワタ、コム&トドのラブシーンの美しかったこと。
(パンフのお稽古シーンの写真を見て,あさこちゃんとワタルくんなら格闘技かしらと思ってしまいました。
だって思いきりガン飛ばしてるんですものー笑)
そして隣では月組、リカ&タニが猫のくららまで添えて。
先週はACTでブン&キムも見てきたし・・・スーパーエステティシャンまひるも一緒でした。
舞台を見ながら,つい想像しちゃうんですよね~~
ここのこんな話,あんな話。
いつも隣に中学生の娘がいるので、顔がにやけないようにするのが大変でしたわ。

で、私の「女帝まり子(マリコから改名いたしました。どうも麻路マリコさんを思い浮かべるとの声をいくつか頂戴いたしましたので)」ですが
この後は,愛をテーマに書き進めたいと思っております。
だって宙組千秋楽(管理人さま,ご一緒だったんですね)でのお花さまったら、
タカコさんしか見てないんですもの(笑)
みんな幸せになるといいな。

以下,数人の方で申し訳ないのですが,個人レスです。
>ショーコさま、お疲れ様でした。
 4人とも幸せにしてくださってありがとうございます。
 ところで、しいちゃんと壮くんの場合,どちらが攻めでどちらが受けなのでしょうか?毎回交代するのでしょうかね(笑)

>ぼんさま、積極的なコムちゃんも魅力的です。
 そういえば昨日のスカーレット、ばんばん暴力振るっていたわ(笑)
 でもかしちゃんも,幸せにしてあげてね。

>はつこさま、熱があっても野獣は野獣なんですね(笑)
 熱があるくらいが体力的にはちょうどいいのかも。
 アシュレもあれくらい積極的になれば良かったのに。

>鹿目乃さま、わけのわからないメールで失礼いたしました。
 このとおり無事戻ってこられました。これからもよろしくお願いいたします。
 ちなみに私も女子高(公立ですが)の出身です。
 おまけに古い学校のため,木造校舎があり,ギロチン窓などがございました。
 私の憧れのおねえさまは,大学卒業を目前に自ら命を断たれました。
 女子高にはこんな悲しい過去もございますが,総じて夏sかしい思い出でございます。

他の皆様も,また時間をかけて読み終え増したらレスさせていただきます。
 


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エピソードもどき・完 No: 4483 [返信][削除]

投稿者:雪だるま 02/04/12 Fri 11:23:08
keiko様ごめんなさい!
チョット入れ替えました。

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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「…(痛っ!) もっと優しく出来ないのかよ!この野郎。」
思いっきりベッドに放り投げられたぶんはトドを睨み付ける。

(し・しかし…なんて大きなベッドなんだぁ!!!
コ・コレもノルさんに言わなきゃ~) ←オイオイ(^^;

「お前もな、もっとしおらしくしたらどうなんだ。」
トドは自分の服を緩めながらぶんの傍らに来た。

「近づくな!このエロ親父!」
ぶんは足を、あっち行け!あっち行け!と動かす。

「往生際の悪い奴だな。お前何のためにここにいるんだ?え?
俺に感謝するんじゃないのか?」
「…」
(感謝、感謝ってしつこいな!言葉の彩ってもんだろ!!!!!)

「自分で脱げ!」
「えっ!?」
「感謝してんだろ?自分で脱げよ。」
「(…な、なんなんだ~コイツ!!!)…変態…」
「なんだって?」
「変態って言ったんだよ!バカ!」

「(…バ・バカ!?)お、お前誰に向かって言ってんのか解っているのか!?
俺は轟組の…」
「エロ親父にだよ!」
「そう、俺はエロ親…!!!!(違う~~~~!!!)
いいかげんにしろ!いちいち俺に刃向うな!早く脱げ!!」

「脱げ、脱げって、僕はストリッパーじゃないんだからね!
そう簡単に脱がないよ!フン!」
「(くーーーー! あー言えばこう言う!!) わかった。
俺が脱がしてやるよ!いつものようにな。」
トドはぶんのブラウスに手をかけた。

「あーっ、やめろ!」
ぶんは最後の抵抗を試みたが、トドの力にかなう訳も無く、
いつものように組み伏せられ、いつものように服を裂かれた。
「くっ…(うー、やっぱりこうなる…。勿体無いよ~何枚目だろう?涙)」

「あっ…」
トドはあらわになったぶんの胸の突起に舌を這わす。
ぶんは逃れようとするが、両手も押さえ込まれ、びくともしなかった。



「…ン…、あ…」
朝かしげに飲まされた薬がまだ効いているのか、
さっき飲んだワインのせいなのか、ぶんのからだはいつもにも増して
敏感に反応する。
(やっと大人しくなったか…)
トドは押さえつけている力を緩めた。

「どうだ?下は自分で脱ぐ気になったか?」
「!!なっ!!」
ぶんの頬が羞恥に染まる。
「なことする訳無いだろ!」

「ふふん。そうかな?お前の躰はお前の意思に反して素直だからな。」
トドが意味ありげに笑う。
そしてぶんに覆い被さると、今度は舌で耳を攻め始めた。
「あー!!!止めて! 耳はダメぇ!!」



(ノルさん…ごめんなさい…僕、また感じちゃてる…)



「あ……ン」
「脱ぐか?」 ←しつこいぞ!トドさん(^^;
「…」
ぶんはぶんぶんと首を横に振る。

「ならばずっとこのままだぞ。」
やっぱり首を横に振る。

トドは舌を使ったまま手を下へ伸ばし、ズボンの上からぶん自身にそっと触れた。
「あっ…」
「こんなになっているのに、いつまで持つかな?」
服の上から愛撫する。
「いや…ぁ (アーン、もうだめ… どうして僕の躰ってこんなに感じちゃうのぉ~!!
ノルさん、助けてよぉ~~~~~!!!!!)」

「もう一度だけ言う。脱げ。」

「(エーン!!!!)…う、うん…」

(ごめんなさい!ノルさん!ごめんなさい!ぶん作家の皆さん!
僕は節操の無い淫乱なおバカです。神様、こんな僕にどうか天罰をお与え下さい!
もうノルさんに会わせる顔がありません。罰としてノルさんに会えなくっても…
いいはず無ーーーい!!!!
ああ、神様今のは取り消しです。ノルさんには絶対会わせて下さい!
ノルさんに会えるなら、僕なんでも…)

「なんでもします!」
そこだけ声に出してしまった…

「よし!じゃあ脱いでもらおう。」
トドの勝ち誇った声が耳元で聞こえた。

(あちゃー!僕なに言ってんだ!!!!!)

「男に二言は無いはずだ。お前も極道の端くれだろ!?
往生際が悪いぞ!さっさとしろ!!!」
トドの一喝に、ついにぶんは観念した。

ぶんは自分のベルトに手をかける。
「ふふん、どうした?早くしろ。」
ベルトを外し、ファスナーを下ろす。
(僕いったい何してんだろう…涙)



「ダ…メ…、で、出来ない。」
「えっ?なんだって?」
「自分でなんて…脱げない…」
「だから?」
「…」
「どうなんだ?」

「…脱がせて…下…さ・い…(くそっ!!!!!)」

「フッ…。お前本当に面白い奴だな。」
「えっ?」
「からかい甲斐があるよ。」
そう言ってトドは一気にぶんのズボンと下着を下ろした。

準備ばんたんなぶんの躰に、もうこれ以上は限界だったトドは
一気に奥まで押し入った。

「クッ!…(ぶん…お前は暖かいな…)」

「あ…ん…(こんなに嫌なヤツなのに…
なんでこんなにイイんだろう?…トド・さ…ん…)」


ぶんが初めてトドの部屋で抱かれ、
2人が初めて一緒に果てた夜だった。


                     =完=



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挨拶レス・ありがとうございました No: 4482 [返信][削除]

投稿者:雪だるま 02/04/12 Fri 11:19:05
「エピソードもどき」は一応これで終わりです。
時間的には、いちご様の「堕天使」の回想部分と
みどり様の「マフィアの日に寄せて」の回想部分との
間ぐらいと考えて頂ければありがたいです。
トドさんとぶんちゃんに
「トドさん」、「ぶん」と言わせないようにするのが
大変でした~ (^^;

それでは雪だるまは又平和なロム生活に戻らせていただきまーす。

☆元子さま
「南総里見八犬伝」大好きでした~(子供の頃しか読んでないけど…)
N○Kで昔やってた人形劇、確か毛野のファンだった私。
今後の成り行き楽しみです!(ぶんちゃん出してね~♪)

☆♪HT♪ 様
ぶんちゃんもノルさんも色々有りましたよね…
ここのぶん作家様達がみんなそれを踏まえて書いている所が
素晴らしいと思います。
そうか…トドさんが鍵をねぇ…すこぶる納得!ありがとうございます。

☆いちご様
わー、ぶんちゃん高校生になったのネ!おめでとう!
でもこれから辛いことも色々有るのよね…
それまではノルさん、ぶんちゃんを大切に守ってあげて♪
ほのぼのも結構好いもんですね。

☆くーろ様
ゆっくり、ゆっくり続けてください。ようやくこのペースに馴染みましたヮ♪

☆ぽん様
わたコム版、二人だけの世界…(ポッ♪) しかし、私も「風共」観たい…

☆あお様
リカちゃん… だ、大丈夫? やはり轟組で一番タフなのはリカちゃんですね…

☆:(♪ノルXぶん親衛隊♪) K 様
ハハハ… これぞパラレル!何気に誰でも参加できそうですね。

☆0番様
たかこさん!?し、しぶとい… レオン!どこにいるのぉ~?どうにかして~!
さよならなんて許しません。

☆ショーコ様
トド×ぶんの絆を深めてゆくのは他の方々にお任せいたします。 (^^;
二本立!凄い!頑張って下さい。

☆はつこ様
わたるくん用座薬って、普通サイズよりやはり大き…そう…

☆keiko様
いつもレスありがとうございます。
keiko様に読んで貰うのが一番恥ずかしいです。しばらく穴に入ってます。

☆オレンジ様&みどり様
昨夜はお目にかかれず残念でしたわ。毎晩楽しみにしておりますの。
今夜は必ず来て下さるわよね?

それでは皆様、どうもありがとうございました。
さようなら~♪



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レスです。 No: 4481 [返信][削除]

投稿者:keiko 02/04/12 Fri 09:57:43
>0番様
レスありがとうございます。
まとぶんが和央組に・・・・・・
まとぶんボロボロ・・・・
帰れるかどうかわからないって・・・・

>ショーコ様
レスありがとうございます。
壊れっぷりですか?
あまり期待しないで下さい・・・・
堕天使コムちゃんいよいよ本領発揮ですか?
「恋歌」ということはしばらく2人は別荘に
滞在するのですか?

>K様
キャ~すごすぎです!!
私には刺激が強すぎたような気がします。

>はつこ様
ワタルくんが高熱。
熱だしてもワタルくんはしちゃうたんですね。
ワタルくんらしいかも・・・・

>HT様
レスありがとうございます。
>薬はジャムやバニラアイスに混ぜると
>飲み易いのよ~
そうなんですか?
それは知りませんでした。

>雪だるま様
せっかく穏やかなディナーだったのに・・・・・
でも少しずつ2人の絆が深まっていくのですよね?
でもまだまだ前途多難ですね。



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朝レス No: 4479 [返信][削除]

投稿者:0番 02/04/12 Fri 08:09:26
やっぱり全員の方にはレスしきれない~自分の遅さがくやしいです~(泣)

>パナマ様。
ワタルくんとかよこちゃん、やっぱり本当になっちゃだめかと思って夢オチに^^

>みどり様。
色姉妹(爆笑)なんだか、さまざまな想像が広がるネーミングです^^

>らん様。
まとぶんとレオン君は、近頃人気のスポットに行っているようです(笑)
和央組、唯一の現存する対抗勢力(笑)壊滅状態にもなったりしつつ人気・・・

>836番様。
お返しに。
「リカさん、これ通販で買ったんだ!これつけてリカさんを誘惑するね!」
「香水?シャネルう?」
「マリリン主水さんとか言う人もつけて寝てたんだって。シャネルの836番!」
「・・・それ絶対違うぞ、タニ」

>R20様。
ろうぷ・でこるて。それは極道の正装。男なら荒縄。
そうか、さすがR20様。

>keiko様。
まとぶんは、あそこにいます(笑)でも、帰れるかどうかはわかんないです(笑)

>元子様。
連載おめでとうございます^^とにもかくにもかよこちゃんとまとぶんが
出てきてくれると、私は幸せです^^たくさん出てくれるといいんですが。

>ぽん様。
かしげちゃんメインで長いお話、はあまり見かけませんね。
ワタルくんとコムちゃんはあんなに長々と幸せですのにねえ(笑)

>あお様。
色姉妹(笑)何度聞いてもいい響きです。
それがまたみどり様とご一緒だってところに「色」の意味を
いろいろ考えて笑う失礼な私。

>HT様。
レス消えると大変!無知な私は泣きながら入れなおしたことが・・・
作品も消したことあるし。もう大変です。

>ショーコ様。
かよこちゃんといっしょにさよなら?まとぶんが?
ああ、それもいいかも(笑)

>K様。
やはり、夢でよかったのでしょうか?
そちら様は夢のようなひとときで・・・(笑)ノルさんは悪夢のような
ひとときでしょうか(爆)



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ショーコ様~~(私も個人レス、お許しを) No: 4478 [返信][削除]

投稿者:0番 02/04/12 Fri 07:42:54
おはようございます。恋歌・1見たはずなのにアップしたら消えてて、
私あまりのことに幻覚を見たのかと思いました。(後でゆっくり読もうと
思って確認だけしたと思ったのに)
ああ、夢でなくてよかった。

設定、何が似てたんでしょう?ショーコ様と一緒なら、私の方が
どんなにレベル低くても嬉しいんですけど。
私は私で、ほらタカコさんが出てきちゃったよって感じなのは、
ショーコ様の影響なんですけど(笑)
でも、今読んでたらなんか皆様「和央組」が多いような気がするんですが
なんでしょう、ブレイクするのか、和央組!(笑)

あ。
私がわざわざ否定したのになんでまたクローバー・・・(泣)



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0番さま~~(超個人レス、お許しを) No: 4477 [返信][削除]

投稿者:ショーコ 02/04/12 Fri 07:16:48
わーーい。おはようございます。今日は0番様の上だったり下だったり(ポツ)
う、うれしすぎます。

それに、あのですね。人こそ違いますが、似たようなこと考えちゃってました。
0番様と同じようなこと考えられるなんて!
私も捨てたもんじゃありませんわ(笑)

でも、たった今、設定変えます。どう変えられる分かりませんが、
とにかく変えます(きっぱり)じゃぁ、黙ってろって?
だってうれしかったんですもの(^^)
心置きなく、続けてください。そしてかよこちゃんとまとぶん
無事に轟邸に帰してください。さよなら、なんて言わないで。
お願いします(涙目)



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恋歌・1 No: 4476 [返信][削除]

投稿者:ショーコ 02/04/12 Fri 07:07:34
山荘に着いた次の日は、雨だった。
窓を、春の雨が音もなく濡らす。

ワタルとコムはベッドの中で、長い時間、窓の外の木立を濡らす雨を見ていた。。

何もせずに、お互いのぬくもりを肌で感じながら、じっとしている。
時々、ワタルが遠い、煙たそうな目をしてたばこを吸う。

ワタルの胸に頭を持たせながら、コムが、そんなワタルを見上げる。
遠い目をして、たばこをくわえているワタルを見るのが好きなのだ。

急に、胸がきゅうっと締め付けられて、ワタルの胸に回しているコムの腕に力が入る。

どうした?と言うように、ワタルがコムの顔を見下ろす。
優しく微笑むワタルの視線が、コムを涙ぐませた。

「...?」
「幸せだなぁ、って思って....」
コムが涙をあふれさせながら、微笑む。

「そうか....」
コムの肩に回したワタルの手が、そっと肩をなでる。

「あんまり幸せだと、魔がさすんだって。」
「魔?」
「だから....コワイ」

ワタルの胸に埋めたコムの細い顎を指で持ち上げて、唇を合わせる。

「俺が...居るから。いつもお前の傍に」
「うん....」

コムがワタルの胸のプレートを指でなぞる。
自分の胸のプレートを確認する。

これが役立つ日が来ませんように。

祈りを込めて、くちづける。

玄関チャイムが鳴った。

二人が顔を見合わせる。
誰も尋ねて来る者などいないはずなのに。

ワタルが起き上がってナイトガウンを羽織る。

スーツの内ポケットから、小さな拳銃を取り出す。
コムに、ここに居るように、目で合図して、音も立てずに寝室を出て行った。

コムが、ベッドの中で、青ざめる。
本当に悪魔が尋ねて来たのかもしれない。

ワタルが、玄関の脇の窓から、外をうかがう。
どこかの制服の様な物を着た男が、大きな袋を持って立っている。

ワタルがインターフォンをとる。

「誰?」
「すみません。ここのオーナーさんから頼まれて。食料品、お届けに。」
「食料品?」
「はい。月末に来る予定で、あまり買い置きがないはずだからって。」
「ああ...」

ワタルが用心深くドアを開ける。
男がワタルの鋭い眼光に一瞬たじろぐ。

「あ、あの、これ。」
「ああ、ありがとう。あっ、ちょっと待って、金...」
「ああ、これにサインしていただければ、結構ですから。」
「いや、そうはいかない。」
「きっと、そう言われるだろうけど、受け取っちゃいけないって、お電話で。」
「そうか..じゃぁ」

そう言うとワタルが伝票にサインをする。

「ありがとうございました。ご滞在はいつまでですか?こちらにお電話いただければ
いつでも、お届けに上がります。」
「分かった。助かったよ。」

ワタルが、微かに微笑む。配達の男が、ほっとしたような顔をして出ていった。

コムがいつのまにか、傍まで来て、物陰に体を潜めていた。

「動くな、って言ったはずだろう?」
ワタルがコムの額を軽く小突く。

「だって、心配だったから...」
「俺に何かあったらどうするんだ?」
「僕が戦うよ。」
真剣な目をしてコムが言う。

ああ、だから俺は、お前をおいて死ねない...

ワタルが黙ってコムを抱きしめる。

「ワタルさん。」
「うん?」
「僕たち、お腹空いたよね?」
「ああ、そう言えば。」
「良かった。夕べ、ほとんど食べちゃったから、今日はどうしようと思ってたんだ。」

コムがニコッと笑って、体を離す。

「それより、お前、何か着てこい。そんな格好でウロウロするな。」
「えっ?、あっ!」
コムが慌てて、寝室に駆けて行った。
あまりにワタルが心配で、自分が何も着ていない事を忘れていたのだ。

まったく...。あれじゃ、戦う前に食われちまう。

苦笑いをしながら、ワタルはキッチンに入って行く。
袋の中の物を出しながら、こんな風に二人っきりで暮らすのも悪くない
と、ふと思う。

それが許されるわけもないが、もう少しここでこうしていたい。

外の雨は次第に激しさをまして、窓に打ち付ける音が聞こえ始める。

「風も出てきたのか.....」
ワタルが呟いた。


とりあえずパジャマを着て、ナイトガウンを羽織ると、
コムは寝室をでようとした。

絨毯の上に、小さな紙切れが落ちているのに気付く。
さっき、拳銃を取り出した時に、ワタルのスーツの内ポケットから落ちたのだろう。

何気なく、コムが拾う。

二つ折りになった、紙片を広げてみる。
四つ葉のクローバーが、丁寧に貼り付けてある。

その紙片は赤茶けていて、血の染みた後の色をしている。
この、四つ葉のクローバーが、ずうっとどこに存在していた物なのかを語っていた。

大事に、ワタルの内ポケットの中で、きっとあの事件の時も、そこにあって。
そして、新しくなったポケットの中にも、ずうっと、離さずにしまわれていた....

不意にコムの瞳に涙があふれる。
その紙片にそっと唇をつけてみる。
忘れたと思っていた、棘の痛みを思い出す。

「命を救ったのは....お前かも知れないね。僕なんかじゃなくて...」
四つ葉のクローバーに言ってみる。幸運の守り神。

これをワタルに送った人を、コムはたった一人しか思い浮かべることが出来なかった。

その人は、天上の人....僕などが届くわけもない....

山の上の遅い春。
芽吹きを呼ぶ雨は、春の嵐となって.......

*************************************

これは、下の「堕天使物語・9」と一緒にUPしてあったのですが、少し書き直しましたので、K様をはさんでしまいました。Kさま、許して(笑)

先日、書きました「山荘にて」と、日にちが前後しています。
「恋歌・1」からのスタートということにさせてください。
「それから。...そして」と「山荘にて」はそれぞれ、エピローグ(恋人達の)
あるいはプロローグ(恋歌の)とお考えいただければと思います。

キャー、偉そうに(恥)、そんな事どうだっていいですよね。
また長々?とお邪魔いたします。
ちゃんと続けられるのか、私(泣)



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さよならを許して・3 No: 4475 [返信][削除]

投稿者:0番 02/04/12 Fri 06:54:34
とりあえず、あっぷします~。

************************************

思いきり頬を張られて、痛みでまとぶんは目を覚ました。
頭の芯がズキズキする。
後ろ手に縛られて転がされていたらしいせいで、体中痛い。
頭を振って目を上げると、殺風景な広い部屋の中で
こっちを見ている男と目が合った。
さっきの二人組とも、兄貴分の男とも明らかに角が違う、
長身の美丈夫だ。
ただまとぶんには覚えがなくて、怪訝そうに男と視線を合わせたままで
いるしかない。

「……あんた、誰だ」

当然のことを聞いただけなのに、仕立てのいいスーツをかっちりと着こなした
男は、喉の奥でくっと笑った。

「お姫さん、元気か」

質問と関係ない上に、意味がわからない。
誰のことを言っているのか見当がつかなくて、まとぶんは不快感をつのらせる。

「おまえ、お姫さんの男だろう?
坊やにしちゃ、えらい別嬪さんをつかまえたもんだな」

そこまで言われればかよこのことだとわかるが、
それでも相手のことはさっぱりわからないままだ。

「だから、あんた誰だよ」
「和央組のタカコって言ったら、わかるか?」

そこで初めてまとぶんは少し表情を動かした。
けれど、それは名前としては入ってきても、かよこにはつながらない。
出先でワタルたちが小競り合いをしたのが和央組がらみだとしても、
その組長とかよこのつながりが、まとぶんにはわからなかった。
その表情を読んだのか、タカコは意外だと言う顔をする。

「お姫さん、言ってないのか」

何を、と聞き返そうとして、まとぶんはふと気づいた。

あの、空白の時間。

自分が倒れて昏睡状態だったあのとき、かよこは轟邸にいなかった。
いったいどこに行って、何をしていたのか、まとぶんは追及しなかったが、
その後抱いたとき、かよこは明らかにおかしかったのだ。

そのことも追及しかけて、でも結局どうでもいいことだと思って
まとぶんは詮索するのをやめたのだったが。

「言わないのもともかく、聞かないおまえも変わってるな」
「何があったか知らないけど、何でもかんでも聞きゃいいってもんでも
ないんだよ」
「そりゃまた大人なことで。けどあのお姫さん、ワタルを追っかけて
ここに来たんだぜ。
おまえ、二股かけられてんじゃないのか?」

またその話題か、とまとぶんはうんざりする。

「かよこが何しようと関係ないだろ。そういうあんたは
どうせあいつに手出そうとしてこっぴどくやられたってとこだよな」

半分あてずっぽうで言ったそれは、みごとに図星だったらしい。
タカコの形のいい口元がぎりっと歪む。

「ただでさえうちの傘下の組が壊滅して気分悪いってのに、
こんなガキにまでバカにされるとはな。まったく気分悪いぜ」

まとぶんの胸倉をつかむと、タカコは整いすぎて冷たい印象の美貌に
笑みを浮かべた。

「せめてあのお姫さんくらい手に入れなくちゃ、
俺の気が収まらないんだよ」
「……あいつはオレのだ」

そう言ったとたんにまた殴打されて、まとぶんは血の混じった唾を吐いた。

「……ってえな……」
「そんな悠長なこと、言ってられないようにしてやるよ。
おまえとあの犬がここにいるってわかりゃ、嫌でもお姫さんはここに来る。
今度は油断も手加減もしないからな。このあいだのお礼を
たっぷりさせてもらうさ」

指を鳴らすと、さっきの二人組が入ってくる。

「この坊や、くたばらない程度に痛めつけとけ」

まとぶんの髪をつかんで、タカコは楽しそうに言った。

「お姫さんが来るまで生きてるといいな、坊や」

まとぶんは答えなかった。
認めたくはなかったが、かよこは絶対にここに来る。
でも、それは。


それは。



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おはようございます。超畏レスです(爆)。 No: 4474 [返信][削除]

投稿者:(♪ノルXぶん親衛隊♪) K 02/04/12 Fri 05:06:43

前回レスを下さった皆様、すっかりお礼を忘れておりました。怖いもの知らずで始めた『極道たちの肖像』にレスを頂きホッとしとても嬉しかったです。有難うございました。


ショーコさま
あーっ遅かった・・・(恥)。
恋人達シリーズ大好きです。

0番さま
ええーっかよこちゃん・・・と思ったら夢だったのですね・・・良かった。
と思ったら、ええーっまとぶーん(泣)。
カヨXまとを書かれる皆様は何故私に『まとぶーん(泣)』と叫ばせるのでしょう・・・(哀)。

いちごさま
ええーっ本当に禁Hなの???嫌だぁー(泣)!
入学式・・・なんだか光源氏と若紫が浮かんでしまいました。
久世会長や4天王も含め何て楽しい学園生活。嬉しい~♪初H待ってます。

オレンジさま
嬉しいよ~!でもオレンジさままで何て事・・・。
って思ったら、きゃあ~オレンジさま~ぁ、♪あいらぶゆぅ首ったけよ~♪
あぁこの感激と感謝をどう伝えたらよいのか・・・瀕死。

白星さま
「翼の折れた白鳥」大好きでした。完結してしまって残念です。また素敵なお話が出来ましたら是非書いて下さい(懇願)。

836番さま
ハバナナイスホリデー♪最高ですぅ。
>「ん?‥‥ああ、昔はアルゼンチンでゲリラやってたこともあるからな‥‥」
>ナオミ・キャンベルみたいなのがたくさん
ガイズネタからこのような所にまでホボ全域にわたりツボを刺激され。何とお礼を申してよいやら(嬉)。

ぽんさま
>っつーか、平和なHをダラダラとどこまで書けるかやってみました(やらんでいい)
いや、やって下さい(笑)。
>トウコちゃんとかしちゃんは、もう、書きませんので
な・何―――???そんなぁああああ・・・かしげちゃん幸せにしてあげて(懇願)。

♪HT♪さま
ニューヨークでの再会に感動。
何と?!HTさま~何で私の心を揺さぶって下さるのでしょう(感激)。

オレンジさまもなのかな~?ああーっお2方の続きが気になって気になって。

名前を挙げられなかった皆様、
これからも、どんどん楽しませて下さい。


さっ逃げよ。



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堕天使物語・9 No: 4472 [返信][削除]

投稿者:ショーコ 02/04/12 Fri 03:22:00
石造りの家の中は、ひんやりと冷たく、薄暗かった。

コムが細い指先をランプに向け、灯かりを点ける。
暖炉に火が燃え始め、鍋の中の物が煮立つ音がする。

ワタルが物珍しそうに辺りを見回す。

「不健康だなぁ...」
「何がだよ。」
「なんで、こんなに暗いんだ。」

ワタルがランプの灯かりだけでは不満そうに言う。

「あのさぁ、僕、一応、堕天使なんだよね。健康なわけないでしょ。」
「ああ、そうだったなぁ。」

ワタルがつくづく感心したようにコムを見る。

「お前が堕天使とはなぁ。世の中も変わったもんだ。」
「お前、さっきから、失礼だぞ。」
コムが可愛い顔でにらむ。

「あんた、から、お前、か...少し進歩したか?」
「な、なにが?」
「俺達の仲が、だよ。」

ワタルがコムを引き寄せようとする。
コムも少しは学習したらしく、充分な距離をとっていたので、
引き寄せられずにすんだ。

「へへへ。その手には乗らないよ。」
「お前さぁ、堕天使に似合わず、ウブだよな。
それで、よく男を堕落させることが出来るよな。お前劣等生?」

「こ、この。無神経な、ドスケベ!!」

「ハハハ。可愛いなぁ。なんで怒ると可愛くなるんだろう?」
「だ・か・ら、怒った時だけか!」

全身で怒りをあらわしているコムの頬が上気して、例えようもなく美しい。

「お前、なんて言って欲しいんだよ。単純で、怒りんぼの堕天使様。」

あまりのことに、コムがムッとして押し黙る。

可笑しそうにワタルがコムの顔を覗き込む。

「それじゃぁ、立派な堕天使様だってとこ、見せてみろよ。」

「見せるって?何を?」
「やって見せろよ。男を陥すとこ。」

「お前を相手にか?」
「俺じゃ、難しすぎるか?」
楽しそうにワタルの目が踊る。

「ふん。簡単すぎて、相手不足なだけだ。」
「ふーーん....例のキーワードを男に言わせて、それからどうする?」

「命がいらないというなら、貰うだけだ。地獄へ送り込む。」
「で?」

「で?って、それだけだよ。地獄に送ったら100ポイント・ゲット。」
「なるほど...で、悪魔界は、何だってそんなに、地獄に人を呼びたいんだ?
テーマ・パークじゃあるまいし。」

「人の苦しむ姿と声は、悪魔の養分だからね。」
「よがり声と、喘ぐ姿が、俺の養分なのと同じようにか?」
「あっ!!」

コムが、気付いた時には、もう既に、ワタルの腕にしっかりと捕らえられていて。

「ば、ばか!!離せ!!」

「まったく...。もう少し学習しろよ。」

バタバタと手足を動かして抵抗するコムを苦もなく抱きかかえると、
ワタルはきょろきょろと辺りを見回す。

「な、なにしてるんだ!!」

「ベッド....」

「ま、待て!今、お前に見せてやるから」
「何を?」

「僕の高度なテクをだよ。」
「ククク。お前に高度なテクがあるとは思えない。」

ワタルは馬鹿にしたように言うと、尚もベッド(あるいはそれに代わる物)を探す振りをする。
コムはからかい甲斐がある。焦る顔も可愛いのだ。

「だって、今、見せてみろって、言ったじゃないか。」
コムが必死な顔で、ワタルの腕の中から、訴える。

「別に、もういいや。犯っちまえば、同じだ。」
「でも、ほら、お腹が空いてるって...」

「まあな。でも、どうせ、犯った後でも腹へるし...後でいい。」
「で、でも...あっ!鍋!鍋がこげちゃうよ。」

可笑しくて、可愛くて、ワタルは、肩を震わせて笑いをこらえる。

「お前なぁ....」
可愛くてしょうがないというように、コムにくちづけすると、ワタルが抱きかかえていた手を離す。

「フーー。まったく油断も隙きもありゃしない。」
ワタルから、急いで飛んで相当な距離をおくと、コムがほっと溜め息を吐く。

「じゃぁ、まぁ、見せてみろ。」
「その前に、何か食べたら?」
「そうだな。腹が減っては戦も出来ない....か。」

「フフフ。戦なんて、しなくてすむよ。」
コムが小さく呟く。やっと本来の、暗く輝く魅惑的な目の色が戻ってきた。

鍋から、シチューを盛り付けると、ピンク色の舌をチロっと出す。
目に悪巧みの妖艶さを湛えて、ワタルに皿を持って行く。

「ああ、美味そうだな。」
ワタルが、食べはじめるのを見て、コムに満足そうな微笑みがこぼれる。

コムが、指をパチンと鳴らす。
部屋の隅に置かれていたハープから、柔らかい音楽が流れ出した。

ほの暗い部屋の中、暖炉の火に照らされて、コムの影が美しく壁に映し出される。

辺りに流れる音楽に合わせて、コムが緩やかに踊りだした。

しなやかな指の先までもが、優しい愛を語り、時に激しく、時に悲しく、
見るものの心を揺さぶらずにはおかない。

次第に、暖かな空気がワタルを包みだし、うっとりと時が流れる。

ワタルの姿が暖炉の火に映えて、アポロンの彫像のように凛々しい。

コムが、踊りながらワタルに近づくと、静かに唇を合わせる。

「お前、美しいな...天使みたいだ...」
ワタルがうっとりと語り掛ける。

「お前も...神殿の戦の神のようだ...」
コムがささやく。

「お前を抱きたい.....」
ワタルの腕が、コムを抱きしめようとして、空を泳ぐ。
コムがスルッと抜け出たのだ。

「フフ。僕が欲しいの?」
瞳に暗い陰りを作って、コムが聞き返す。

「ああ....」
ワタルがうめくように言う。

「すごく?」
「ああ....」

「今すぐ?」
コムの声がからかい始める。
ワタルの変異に安心したのだ。

ほらね。簡単さ。こいつ、薬効きやすいみたい。

*************************************

無謀にも、二本立て、なあんて、やっちゃいます。
自分の力の及ばぬものを(泣)
バカです。



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や~ん、もう、3時すぎレス No: 4471 [返信][削除]

投稿者:ショーコ 02/04/12 Fri 03:17:44
皆様、こんばんわ。皆様、壊れっぷりが、なかなか見事でございます(^^)
皆様のUPぶりを見ておりますと、絶好調と見紛うばかりでございます。
こうなったら、始終4組5組、公演していてくれたら、ここの掲示板は
どうなってしまうのでしょう?(笑)

二日来ないと亀になってしまう。一生ウサギにはなれそうにありません(泣)

>オレンジ様。ぶんちゃんの一人H。刺激的でございます~~^^ でも、もっと刺激的なのはノルさんです。な、何と我慢強い!ワタル君に爪のあかでも(笑)

>らん様。ゆうかちゃん、相変わらず、御可愛くって(^^)ミズ君のそんなとこ見ちゃったら、益々好きになっちゃいますね。

>Z様。あなたが胎児だなんて...じゃあ、私は精●?ワー、何言わすの(溯りすぎ(笑))


>HT様。ぶんちゃん史の編纂?ありがとうございます。つくづく、数奇な運命のお方

>みどり様。励ましのお言葉、うれしく読ませて頂きました。みどり様の迫力に追いつけるわけもありませんが、がんばってみます。それにしても観劇率100%!すごい(^^)

>白星様。長期連載、お疲れ様でした。少し休まれたら、またすぐ出てきて下いね。私にひと様(かよ・まと)のHは書けませぬ。って、ワタコムだって、充分ひと様だけど(笑)

>keiko様。ガイズで壊れてしまった?とのこと。どんな壊れっぷりかしら?楽しみ(^^)

>雪だるま様。ぶんちゃんとトドさんの絆が、これから次第に、深まって行くんですね。楽しみですわ。

>いちご様。トドさんとぶんちゃん。ノルさんとぶんちゃん。
キャー、青春だぁ(^^)清らかだけど、危うくって、禁Hだけど、やっぱりドキドキさせていただいております。
話は代わりますが、私も下で大満足でございます(もう既になんの話か分からないほど亀さんです^^)

>べん様。久しぶりの野獣ワタル対りか様。こんな感じもいいですねぇ。くららちゃんご出産おめでとうございます。
無事に成長されますことをお祈りいたします(祝電みたいですが^^)

>ぽん様。ロングH。ドキドキさせていただきました。かいちゃんととうこ、どうしましょうね?書いてくださればいいのに(お願い光線)

>あお様。今度はもしかして(冷汗)20人と...まさか....ユン●ルどころじゃ済まないですよね?まむし酒?ならなんとか(笑)

>しずく様。ワタル君はコムちゃんを愛しているのねーーって、にっこりしながら読みました。二人とも可愛い。

>0番様。ってぇことは何ですかい?かよこと一緒にさよならするてぇことですかい?(いきなり江戸言葉^^;)それもだめですからね(必死)

>パナマ様。お久しぶりです。早く戻っていらしてね。かよこちゃんが『あんた』なのは、なるべく0番様の作ったイメージを壊したくなくて(^^)

>836番様。あーー、やっぱりタニちゃんは可愛いですねぇ。りかちゃんがタニちゃんを見る目が好きでございます。すごーく愛を感じます。

>R20様。スカイ、せつないです。なぜでしょう?どこかで絶対報われないって、諦めてしまっているのですか?
愛しすぎてるのでしょうか?ああ、私には読み取れない(泣)情けない愛読者でごめんなさい。

>CATS様。大変でしたね。もう大丈夫ですか?作品のUP楽しみにしております(^^)

>くーろ様。見事な壊れっぷりで(笑)コムちゃんがノルさんとお話してる(^^)なんだか、とてもうれしいです。

>元子様。元子様は、確か、元文学少女様でしたでしょうか?さすが、文学少女様。里見八犬伝ですか。でも、あれって、姫と犬が...(赤面)

>K様。いきなり(赤面)とうとう4(ぴーーーーーーーーー)を!!す、すてき(笑)

>はつこ様。ワタル君が熱を!鬼の撹乱でしょうか?それにしても、何といいましょうか、何がなんでもやっちゃうんですねぇ(感心)



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エピソードもどき⑦ No: 4470 [返信][削除]

投稿者:雪だるま 02/04/12 Fri 01:46:51
「はなせ!」
ぶんはトドの手を振りほどいた。
「…」

いつもならトドは離すどころか、反対に強く掴まれ
引き寄せられ、唇を強引に奪われた後、ベッドまで引きずられ、
投げ出されて、圧し掛かられ、服は破られ、身体中きつく吸われ…etc、etc…
となるところだが、今日は違った。

「あいつも困ったもんだ…
もう二度とこんなことはさせない。許してやって欲しい。」
と言って、素直にぶんの手を離し、ぶんにテーブルに着く様促した。

(困ったもんだって? 自分の方がよっぽど酷いじゃないか!)
「さすがあんたの義弟だな!」
そう言いながらも、ぶんは素直に席に着いた。
テーブルにはもうすでにディナーのセッティングがされていて、
たくさんのグラスやナイフ、フォークが並んでいた。

トドはすでにテーブルの横に用意されていた食前酒のコルクを抜いた。

「俺たちの初めての晩餐に乾杯だ。」
「…」
しかしぶんはグラスを手にすることが出来ない。今朝の出来事が頭をよぎる。
「どうした?何も変な物は入ってないぞ。」
トドは見透かしたように笑うと、再びグラスを差し出した。
ぶんはトドに弱みを見られたような気がして、慌ててグラスを手にした。

チン!

程よく冷やされた液体がぶんの喉を潤す。その後ほんのり熱くなって…
「おいし…」
思わず声に出してしまった。
(しまった!)
トドが微笑んでいる。こんな穏やかな表情を、ぶんは初めて見た。
(…くっ!なにがそんなに嬉しいんだ。エロじじぃ!)
思わず視線を逸らせた。

「ふふ…。お前と飲もうと思ってな、取り寄せた。
美味いワインもあるぞ。ねったんの料理はワインを引き立たせる。
おっ、丁度来たようだ。」

トドがそう言うとドアがノックされ、ねったんとチー坊がワゴンで料理を
運び入れた。

「お待たせしました。ボス。
今夜は腕によりをかけて作らせて頂きましたよ。
あっ、安心して下さい。チー坊は運んできただけですから。」

ねったんはいつもと違い、とても嬉しそうだった。
(なんだい!ここの奴らはみんな、そんなに僕がコイツといるのが好いのかよ…
そういえば…わたるも言ってたなぁ…ボスが変わったって…
あー!でもそんなの知るか!僕の気持ちはどうしてくれるんだよ…フン!)
ぶんは食前酒を一気に飲み干した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ねったんの料理と、トドご自慢のワインはそれは美味しく、
ぶんは久々にゆっくりと食事をした。
ここに来てからは生きる為に最低限のものを嫌々口に入れていた気がする。
ねったんが作ったものだったからきっと美味しかったはずなのだが、
ぶんには味わって食べる余裕など無かったのだ。
無論今だってトドを目の前にしているのだから、楽しい気分と言う訳にはいかない
が、
ねったんが嬉しそうに給仕をしてくれるのと、時折チー坊がかますギャグ(本人は
いたってまじめ…)と、適度に入ったアルコールで、ぶんは自分でも不思議なくらいゆったりとした気分だった。
この部屋の落ち着いた雰囲気がそうさせるのか、わたるの胸で思いっきり
心ゆくまで泣いて自分の立場を受け入れたせいなのか…

トドはいつに無くお喋りで(とは言ってもぶんはベッドの上のトドしか知らなかったが)、
上機嫌のように見える。
が、ぶんはトドのお喋りなどは殆んど聞いていなかった。
「…ん…」とか、「そう…」とか一応時々は相づちを打ってはいたが、
美味しい料理とワインにのめり込んでいた。
(ノルさんに自慢してやろ~。うーん、こんなのノルさん食べたこと無いだろうな~
ノルさんと一緒に食べてみたいな~♪)

トドはぶんがトドの話に上の空で、自分の世界に入り込んでいるのに気が付いてはいたが、
ここへ来てから初めて見るぶんのその表情が嬉しくてそのままにしていた。

いつしか料理は終わり、ねったんとチー坊は
「お粗末さまでした。ではおやすみなさい。」 とトドの部屋を後にした。

トドは棚からブランディーとグラスを取り出す。
「飲むか?」

「いらないよ。」
(最後のデザートを味わってるんだから声かけないで!)

「お前、俺を恨んでいるか?」
「…」
トドのその言葉に、ぶんは現実に引き戻された。


ぶんの顔が一気に険しくなる。
「恨む? フフ…恨むどころか、僕はあんたに感謝しなけりゃならないんだろう?
星組のみんなを守って下さって、ありがとうございますって!」

トドは一瞬寂しそうな表情を見せたが、すぐにいつもの冷酷な顔になった。

「…感謝か…。…そうだな。それじゃあ、その感謝の気持ちとやらを躰で表して戴こうか。」
「…!」
ぶんは立ち上がって少し後ずさりしたが、大股で近づいてくるトドに
すぐに腕を掴まれた。
そしてそのまま強い力で引き寄せられると、唇を塞がれた。
「ン…!(やめろ!)」

ブランディーの香りが広がった。



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発熱… No: 4469 [返信][削除]

投稿者:はつこ 02/04/12 Fri 01:24:17
わたし、ワタコム酔わしゃ良いと思っているようです。
つい最近にワタル君が酔ったのを書いたの忘れてる情けなさ…

あぁ、ブンちゃんごめんなさい…
ヤッちゃってからほっぽり出すのはもっといけないかと思って、
あそこでやめましたが、そうか、ヤッちゃった方が良いのか、皆様は…


もう眠いので、レスは明日まとめて~~

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


夜遅く、コムがシャワーを終えてバスローブ姿でくつろいでいると、
ようやくワタルが帰ってきた。
開いたドアまで迎えに行ったコムに寄りかかるように抱きしめる。

「もう~ワタルさん!重いよ~~」
いつものようにキスをすることもなく、身体を触ってくるでもない。
「??ワタルさん??」
顔を覗き込むと生気がなく、頬に触れると異常に熱い。
「ワタルさん、とにかくベッドまで頑張って!」
コムがなかば引きずるようにワタルをベッドに連れて行く。
「とにかくケロ先生呼ぶからね!」

夜中にもかかわらずケロが飛んで来た。
「風邪でもないようだし、疲れだろうな!
 最近仕事もキツイようだし…夜も頑張ってるみたいだなぁ…」
ケロがコムの着乱れたバスローブの胸元に目をやる。
「あっ!」コムがあわてて胸元を掻き合わせるが、
うなじから胸にかけてのワタルの付けた印はしっかりと見られていた。

「とりあえず今夜は熱が高いから座薬を入れてやって、
 明日の朝、まだ38度以上あるようならもう一度座薬、
 以下なら飲み薬だ。両方置いていくからな。」
「座薬?」コムの顔が少し赤くなった。
「座薬くらいで赤くなるような仲じゃないだろ?」
「もう!ケロ先生ったら…」
「ま、とにかく、熱がさがっても薬が効いているだけだから
 運動はしないようにな!コムに言っても無駄かもしれんがな!
 とりあえず、誘うような薄着はこいつの前ではしないことだ!」
ケロはコムのバスローブの前をなおしてやると
「また明日、様子見に来るよ」と言い残し部屋から出ていった。


コムがワタルの服を脱がせて、パジャマに着替えさせる。
途中、座薬を手にちょっと考え込む。
『ダメダメ、イヤらしい事じゃないんだもん!薬だもん!』
そう思っても、無防備に眠っているワタルのお尻を突き出させていると
コムの男の子な部分がちょっと頭をもたげる。
『お薬、お薬、』口の中で何度もつぶやきながら座薬を入れ、
パジャマに着替えさせたワタルに布団をしっかりかける。

コムが夜中に、汗でしめっているワタルのパジャマを脱がせていた。
「…う、ん…」
「あ、ごめんね、起こしちゃった?」
「??コム?何だ、抱いて欲しいなら普通に起こせよ!」

ワタルが起きあがるとコムを組み敷こうとする。
「もう~~!違うの、汗が酷いから拭いて着替えさせてあげようと思ったの!」
「…あれ?そういえば、俺いつ戻ってきて寝たんだ??」

「高熱で、倒れ込むように帰って来たの、覚えてない?」
「俺が?」
「そう!座薬で熱が下がってるだけだから
 熱が下がっても運動しちゃダメだってケロ先生言ってたよ!」

「座薬??コム、お前が俺に入れたのか?」
「だって、他に方法ないもの…」
「ほぉ~~ 俺のこの、いたいけないお尻に…座薬をねぇ~」
ワタルはニヤニヤとコムを見る。
「もう!何でも良いから、起きたのなら自分で身体拭いて着替えて!」
コムは恥ずかしくなってきて、濡れタオルとパジャマをワタルに押しつける。

「なんだよ~~自分は俺のに、入れたくせによ~~」
「…入れたって、座薬でしょ!!」
「もう我慢できねえよぉ~~~」
ワタルはコムを完全に組み敷く。
二人は朝まで熱い時間を過ごした。


翌日、ワタルの様子を見に来たケロの訪問で目覚めた二人は
ケロから、こっぴどく叱られ、
ワタルは「言うことが聞けないなら入院だ!」と、
ケロに連れ帰られてしまった。



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レス書いたけど繋がらず戻ったら消えちゃったレス No: 4466 [返信][削除]

投稿者:♪HT♪ 02/04/12 Fri 00:15:33
今度は保存しといたもんね~だ!

くーろ様:話がじわじわと進んでますね。あ~このじれったさが堪らないわ。
もっとじらして~って。私はあなた様より壊れているかも?

雪だるま様:お帰りなさいまし。『ブンちゃんの気持ち』を誰も考えていない事に
納得!早速お借りしました~。

836番様:男になる為のリュック~(笑)壊れててもあなた様のセンスは抜群!
コロンブスであんなに笑わせて、たくさんのナオミキャンベル・・ぶっ!

ベン様:くららも2児の母!リカパパもリカ息子も(萬パパのという意味!!)
なりきりリカちゃんはどんな役でもこなしちゃうわね。

0番様:レオン君、何処へ?疑り深いはずのまとぶん、油断したか~?

オレンジ様:一人Hぶんちゃん、刺激強すぎてフラフラ~。オレンジ様の
認識じゃアレは『たいした事ない』のね?じゃあ次はもっと凄いものを??

みどり様:断らなくても私の物はあなたの物よ。チュ!お好きなように使ってね。
というか綺麗になぞってくれて嬉しかったわ。

しずく様:フリルのブラウス着てぶんちゃんタニちゃんの所へ?盛り上がって
当分帰って来ないよ、ワタル君。

いちご様:トドぶん、一歩前進!そして高校時代にワープなのね。ノルさんが
ぶんちゃんを大切にとっておいてくれる気なら初めての夜はまだまだ先でも
いいかも。読後感がとっても爽やかでいいよぉ。

あお様:「俺たち同志でできるようになれば」前向きな兵士達、憎めないぞ。

ぽん様:コムちゃん、ぶんちゃんの肩にもたれるなんてドキドキ。この二人も
関係あったものねー。ワタコム平和H、(といっても過激)お疲れ様~。

keiko様:苦い薬を嫌がるオサ可愛い。薬はジャムやバニラアイスに混ぜると
飲み易いのよ~(それは子供向けか?)

白星様:お疲れさま。かよまとの絆、深まったのを感じます。24話あったのね。
長く続けられてエライ!私は飽きっぽいので。(でもぶんちゃんには飽きないよ。
あ、聞いてない?)



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偽パラレルぱられる 続 No: 4465 [返信][削除]

投稿者:(♪ノルXぶん親衛隊♪) K 02/04/12 Fri 00:09:33
この1週間(まだ経ってないけど)涙と感動と涙であけくれて
知恵熱まで出してしまった大バカ者です。
皆様の作品もハイになって読むと更に趣があって・・・(爆)
あーあ、皆さまのご指摘通になる自分が悔しい(苦笑)。
(書いた私がバカだった・・・ヤケ!)
腐った脳みそでのUPなので苦情は一切無視します(爆)
あぁ~真っ当なノルXぶんを書いてみたいよ(泣)
えーい投稿(自爆)


「なぁノルどうする?」
トドがノルを抱いたまま笑みを浮べ問いかけた。
「ど・どうするって・・・トド、お前の部下だろっ!お前が責任持てよ。俺は知らねーぞ!」
トドから抜け出すとトドがたまらない顔でノルの腰をガッシと掴む。(おいまだ終ってねーぞ)
ノルの足がトドを蹴り付ける。(この状況だぞっ知るか!そんなもん!)
ノルが必死にもがきトドの手から逃れる。布団の中では熾烈な戦いが繰り広げられていた。
顔は極めて冷静をたもっているが、激しく動く布団の状態に大方の検討はつく。
(俺らどうなるんだ・・・)
2人のやり取りをリカとわたるが見守っている。
「わたるっ! お前・・目、血走ってるぞ・・・まさかろくでもない事考えてないよなぁ」
「は、はいっ・・・スミマセン」
いきなりノルに直撃されて動揺してしまった。
「謝る事じゃないんじゃないか?」
「あ・・・」
(やっぱりそのつもりだったのか・・・お前まで・・・《注:野獣化してしまったワタルをノルは知ら
ない》まったくどいつもこいつもっ・・・)
ノルがため息をつく。
(しまった!・・・あぁやっぱダメだ。俺はさからえねぇ・・・)
ついさっきまで漲っていたパワーが後退していく。
りかがそんなワタルを肩肘で小突く。
(どういう事だよっ!お前が言い出したんだぞっ)
ギロッと睨むリカを涙目でみつめる。
(す・すまん・・)
「後は好きにやったらいいさ」
ノルが別の何かを感じ取るとさっさと服を着出した。
ワタル・リカ・トドへとゆっくりと視線を移す。
「俺がカタギになった事を有難く思え・・・じゃあなトド、向こうで待ってる」

冷笑を浮かべドアを少し開けたまま部屋を出て行くと、クククと笑った。
「お・おい・・・ノル待て!ノルこの野郎―!」
取り残された3人がその無駄のない早さに呆然とノルを見送る。
そのすぐ直後だった。
急に表が騒がしくなったようだ。
「た・だ・い・まー」
(な・何―――――!!!)
2人が跡形もなく散っていき、いつのまにか部屋にはトド一人となっていた。
冷や汗を流しながら慌てて着替えシーツを直す。
ガラッ。
!!!!!
「あ・・・・・・・・ノルさん!!」
ぶんが玄関を開け目を見開く。
「ぶん!会いたかった、待ってたんだ」
みるみる笑顔が溢れ出し、差し出されたノルの手に飛びついた。
「どうして・・・」
「驚かせようと思ってな」
「会いたかった!ノルさん」
「俺もだよ、ぶん」
抱擁と熱い口づけを交す。
(いいなぁ・・・ぶんさん)
いまやこの奇妙な3角関係は組員たちの間でも暗黙の了解となっている。
ぶんが笑って過ごしていく事が多くの組員たちのなによりの願いなのだ。
コムとたにが2人に遮られ、おまけに見せ付けられて、わたるとリカに一刻も早く会いたいと気を揉んでいた。
「・・・ぶん、早かったじゃないか」
ぶんに気付かれないようノルを睨みつけたが、ノルは知らん顔を決め込んでいる。
(こんのやろ~途中で終らせやがって・・・ぶんまで・・)
腸が煮えくり返るのを必死で堪える。
「あっ、トドさん。うん。コムとタニが早く戻りたいって・・・あぁ忘れてた。ごめん」
後を振り返り、控えているコムとタニを促す。
(やっと気付いてくれたよー)
「失礼します」
2人はトドに一礼をすると、一目散にそれぞれの部屋へかけだしていった。
その後すぐに激しい声が洩れてきたのは書くまでもない。
「やあトド、どうした? 汗が滲んでるぞ・・・」
(俺の親切をありがたく思え)
ノルが冷笑を向ける。
「ホントだ。トドさん熱があるんじゃ・・・」
ぶんが心配そうにトドを見つめる。
「ん、あ、いやちょっとな・・・」
ぶんに笑みを向けたトドが一瞬にして鋭い眼差しをノルに放った。
(るせ―。クッソオ覚えてろよ・・)
(フッ。思い知れ!妙な考えを起すお前が悪い)
この2人流石は昔馴染みだけあってアイコンタクトで会話が交わされる。
「寝てた方がいいぞ。悪いが俺はぶんと出掛けてくるよ」
(な・何―――?!テメェ戻ってきたら八つ裂きにしてやる)
(あぁどうにでもしやがれ。ったく往生際が悪いな。諦めろ)
「ぶん、心配するな。お前の愛した男はこんな事で嫉妬するような真似はしないよ、なあトド」
肩に手を置かれますます腸が煮えくり返る。
「(クー?ッ覚えとけ)あ、ああ・・・久し振りに楽しんで来い・・」
ぶんに優しい笑顔が向けられ、怒りの炎の燃え滾る鋭い視線がノルに向けられた。
この日ぶんは消化しきれていない2人の相手をして充実した一日を送った。
そしてその後ノルがどうなったかは定かでない。

―完―

まぁ皆様ったら何をおっしゃられているのか、皆目検討もつきませんでしたわ・・・ふふふっ(激爆)。



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今日は壊れて再起不能レス No: 4464 [返信][削除]

投稿者:keiko 02/04/11 Thu 23:54:26
ガイズ観て来ました。
ゆうひくんと目があい完全に壊れました・・・・
リカちゃん・タニちゃんコンビムラで観た時よりも
自然にな感じで良かったです~
なので再度レスだけです。

>あお様
 レスありがとうございます。
 リカちゃんの受難はまだまだ続いて
 しまうのですね。
 今度は受けですか・・・・・・
 タニちゃんはまだボールと遊んでいるのでしょうか?

>ぽん様
 ぽん様は風共通っているのですね。
 いいな~。
 ワタルくんとコムちゃんのバカップル大好きです。
 ベッドにつっぷして足をバタバタさせてるコムちゃん
 かわいいですね。
 また書いてください。

>HT様
 ノルさんとブンちゃん出会えたのですね。
 今までの出来事を話す2人・・・・・
 ノルさんの寿命って・・・
 ノルさんの体の具合がとても心配です。

>いちご様
 高校時代続き(?)書いてくださったのですね。
 ブンちゃんが高校生になってノルさんと再会。
 そして初デート初々しくていいですね。



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悠淳・・・31 No: 4463 [返信][削除]

投稿者:あお 02/04/11 Thu 20:07:02
ぽん様、すれちがってしまいました。まだ風共を見る予定、あるのですよね。
    連続だと、壊れ具合もかなりのものになるのでは・・・


¢¢¢¢¢¢¢

押さえつけられて動けない、リカのまわりで、兵士たちが口々に話し出す
「最初は、これから始まったよな」
上に乗っかっていた男がリカの耳にキスをした。
「え・・・俺は、口から始まったけど・・・」
「俺はーー・・・胸・・だったかな・・・」
「おい、どこから始まるのが正しいんだ?」

「そんな事は決まってなーーいっ!!気分次第だ、気分次第っ!」

兵士たちがあまりにも真剣に聞いてきて、実際にやろうとする為リカも覚悟を決めた。
ちゃんと教えるから離せと言い、起きあがると兵士達を前に説明し始めた。

「あとは、その時の気分次第・・・バリエーションもいろいろ。
いいか、相手をその気にさせて、身も心も受け入れ体制万全にさせるわけだ
いきなり、行くなよ。まぁ、場合によっては、いきなりの方が
感じる場合もあるけどな・・・それは、高度テクニックだ・・・

(ネクタイ縛りとか、手錠まで言わなくてもいいか・・あれは人によりけりだからな。俺は感じるほうだけど・・・)」

少し考え込んだリカは、兵士の一人に再び、ベッドの上に押し倒された。

「!!!・・・・なんだよっ!」

「お前、抱くのもうまいみたいだけど、抱かれる方も慣れてるんだろ?」
「な、何?」

「やっぱり、俺たち同士でやる前に、うまい人を相手にして、やっておいたほうがいいと思うんだよ。
俺、1回、リカを相手にして、やってみたい。」

「??!!!!ま、待て、やめろ・・・!!!・・お前ら同士でやってればいいじゃねーか!!」

リカは両手を押さえ込まれ、気が付けば、下手くそなキスを受けていた。

(・・・なんで、こうなるんだ・・・)




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独占欲 12(終) No: 4462 [返信][削除]

投稿者:ぽん 02/04/11 Thu 20:05:40
「コム!あがったぞ!!」
「えっ、あっ、うん・・・」

コムは、ベッドの上に座っている。
ベッドの脇には、きちんとたたんだバスタオルが置いてある。
コムの下半身はちゃんと布団で隠れてはいるのだが。

「コム~、こんなものは、邪魔だなあ~。」
わたるが布団に手をかけると、コムがあわてて押さえる。
「(ムッ)なんだよ。」
「だって・・電気消してきてよ・・」

「そんなこといまさら気にするなよ~」
わたるはコムを押し倒す。
くちづけようとしたが、コムは手を伸ばしてつっぱねる。
「やだ!!もう、いいから消してきて!!」

「ちっ、しょうがねえな。」
わたるは面倒くさそうに電気を消した。
ベッドサイドの明りだけが残る。

わたるはベッドに戻った。
コムの横に入って、胸を撫であげると、コムの体が喜びに震える。

「・・・淫乱・・」
そのまま撫で続けながら、つぶやいてみる。
「ひ、ひどっ・・、僕、淫乱じゃないもん・・」

「もっと触ってほしいんだろ?」
「う・・・・うん・・・」
「じゃ、淫乱だ。」
華奢な腕を愛撫する。

「違う・・わたるさんだけ・・わたるさんだけだもん、
 こんなことして欲しいの・・・」
わたるにすがりついてくる。
風呂上りだからか、それとも他の理由からか、熱く湿ったお互いの胸が触れ合う。
「ああ・・、わかってる。
 わかってて、いじめるんだ、いつも。
 お前の反応がかわいいから、癖になってるんだ・・」
コムの背中を撫でると、切なげな吐息がわたるの耳のすぐそばで聞こえてくる。

少しだけ体を離して、唇を重ねて、舌を絡め取る。
その間にもあちこちを撫で続けるから、コムの少し乱れた吐息がわたるの唇から口腔へと飲み込まれていく。
コムの一番感じやすいところに手が到達すると、体がしなる。
優しく撫でると、コムからは苦しげな声がほんの少し漏れる。
声をあげたいのだろうが、わたるの唇が塞いでいるから、それもままならない。

手は内股へと滑り込む。
なかなか開こうとしない脚の間に、わたるは、自分の脚を入れることで、開かせる。
しっとりとした内股の感触を楽しんでいると、コムは、耐えかねたように、身を捩じらせた。

わたるは、やっと、唇を離す。
「はっ、・・・はあっ・・・」
コムは苦しそうに息をした。

わたるの唇は、そのまま、コムの耳へと動いていく。
手は依然として、あちこちを愛撫している。
舌を耳の中に入れる。
そうすると、わたるの荒い息が直接耳にかかるものだから、コムはたまらない。
「あっ、あぁん・・・やっ、やっ・・・」

「イヤなのか?」
コムの耳元で囁く。
「ううん・・苦しいの・・」
「じゃ、やめようか?」
「や、ダメ、やめたら、もっと苦しいから・・・」

わたるは、貪るように、コムの首筋を求め始めた。
「んっ・・あっ・・・・はぁ・・」
コムの腕はわたるの背中に回されて、感じる度に、腕には力が入る。

わたるの唇は、コムの体に愛した跡を残しながら、下へとおりていく。
胸の突起を、しばらくコロコロと舌で転がす。
「あぁ・・・・やぁ、僕・・変になり・・そう・・」
コムの手はわたるの頭に回されていて、髪をぐしゃぐしゃにしている。
強く吸い上げると、コムの体がビクン、としなった。
「あんっ・・」

わたるは、コムのものを指で擦りながら、言った。
「お前なあ、俺の頭ぐしゃぐしゃにするの、やめろよ・・」
「あっ、あっ、あっ・・・大丈夫・・んんっ・・かっこいいから・・・あっ・・」
「・・一回イっとくか?」
「ううん、わたるさんと・・一緒がいい・・・」
「そうか・・」

わたるはコムのものをそっと唇で包み込んだ。
舌を這わせる。
「ああっ・・・ダメッ・・・・出ちゃうよぅ・・・」
「我慢しろ・・一緒がいいんだろ・・」
「あっ・・で・・でもっ・・・」
わたるは溢れ出たものを舐め取ると、唇を離した。

片方の脚を持ち上げると、念入りに薄紅色の痕跡をつけていく。
もう片方の脚も同じように跡をつける。
跡をつける度にコムは喘ぎ声をあげ、頭を苦しそうに動かすものだから、髪はすっかり乱れてしまっている。

指でコムの蕾を少しずつ柔らかくほぐしていく。
指を一本入れると、コムはシーツを強くつかむ。
その指を少し動かすと、コムは苦しそうに喘ぐ。
二本目を入れる。

「あっ・・・も・・もう・・やだっ・・」
「指じゃイヤか?」
「うっ、うん・・・ちゃんと・・ちゃんとしたの・・入れてっ・・」

わたるは、コムの中に深く沈んでいく。
「んっ・・・・」
コムの呼吸が止まる。

わたるがゆっくりと腰を回し始めると、コムはゆっくりと息を吐いた。

ゆっくりとベッドがきしみ始めたかと思うと、すぐに、激しいものに取って代わる。

しばらくきしんだ後、わたるのものがコムの中でビクンと波打ち、その一瞬後に、二人で一気に吐き出した。



息が整うと、わたるは、うつぶせになっていたコムの下半身に体をずらし、蕾を舐め始めた。
「あっ・・・やぁん・・何、するの・・」
「疲れただろうから、いたわってやってるんだよ。」
「あ、だめ、・・・・そこ、感じちゃうから・・あぁん・・」
蕾を広げて舌を入れると、コムは、また、切なそうに喘ぎ声をあげる。

わたるは、コムの膝を立てさせると、再び、入っていった。
わたるが動く度に、わたるの胸の突起がコムの背中に擦れる。
熱病に冒されたように熱い体を持て余しながら、わたるは、一心にコムを突く。

やがて二人とも到達すると、ぐったりとベッドに倒れこんだ。



仰向けになっているわたるに、今度は、コムがちょっかいを出している。

わたるのものを手で擦って立てると、わたるの上に乗っかって、自分で差し込んだ。
「ふふっ、重いでしょ?」
いたずらっ子のような目でわたるを見ると、わたるの顔には、陶酔したような表情が広がる。

「えっ、あっ、ダメッ、・・・動かないで・・・あん・・」
「知らねえよ、勝手に大きくなっちまうんだから。」
わたるのものがコムの中で大きくなってくるものだから、それを直に感じてるコムは思わず声が漏れてしまう。

「それとも、本当に動いて欲しいって、意味なのかな?」
わたるは、体を起こしてコムの唇を自分の唇で塞ぐ。
それによって、下の方も少し擦れてしまうのだから、コムは体に火がつくのを止めることはできない。

わたるの腰は、すでに少しずつ突き始めている。
コムは、手をしっかりと背中に回してわたるにしがみつく。

「あっ・・あっ・・ああっ・・・わ、わたるさん・・・あっ・・もっと・・」

わたるの動きが激しくなると、コムの喘ぎ声も大きくなる。


やがて二人は大きく体をしならせ、全てを吐き出すと、深い眠りに落ちていった・・・・・

*************************************

っつーか、平和なHをダラダラとどこまで書けるかやってみました(やらんでいい)
トウコちゃんとかしちゃんは、もう、書きませんので、どなたか、かしちゃんを幸せにしてあげて~~(これぞ怠惰、これぞ無責任)



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独占欲 11 No: 4461 [返信][削除]

投稿者:ぽん 02/04/11 Thu 19:57:38
「おーっし!!今日は抱いてやるぞー!!」
わたるが意気込んで帰ってくる。
コムは赤くなりながらも嬉しそうに笑顔を見せる。
「うん!!」

「じゃ、僕シャワー浴びてくるね!」
「お、おう。」



さすがにもう慣れてもいい頃なのに、コムがシャワーを浴びている音を聞いていると、何か、いけないコトをしているような気持ちになってしまう。

キュッ

シャワーを止めた音。
自分が風呂に入ってるときには何とも思わないのに、なんで、こう、艶かしく聞こえるかな。
今ごろ、浴槽に入ってるんだろうなあ・・・

わたるの頭の中に妄想が広がる。



コムは、体を拭くと、下着に手を伸ばした。

今日・・久しぶりなんだから、ちょっと、大胆になっちゃってもいいかな・・
んん~、でも、恥ずかしいし・・・
でもでも、わたるさん、喜んでくれるかも・・・よーし、いっちゃえっ!


「わたるさん、僕、終わったから、シャワー浴びてきなよ。」
そう言ってあらわれたコムの体には、バスタオルが一枚巻かれているだけだった。

「あっ・・・ああ、サンキュ。」
わたるは、風呂場に入っていった。


コムは、ベッドに腰かける。

わたるさんの・・・・あんなに大きくなってた~~!!

ベッドに顔をつっぷして、足をバタバタさせる。


わたるは脱衣所で服を脱いでいた。

お、俺、なんでこんなに心臓バクバクしてるんだ!?
落ち着け、コムの裸なんて、何度も見てるじゃないか。
いや、でも、だな、風呂から直接あの格好で出てきたっていうことは、もう、やる気充分っていうことで・・・

よ、よおーし、今夜は俺もがんばるからな!!
待ってろよ!!

シャワーを終えると、浴槽につかる。
さっきまでコムが入ってたのかと思うと、なんだかいつもより気持ちよく思えてしまう。

いやいや、こんなところで陶酔してる場合じゃない、
俺の姫がきっと今ごろベッドで待ち焦がれているんだ、早く出なくては。

わたるは、体を拭き終わると、ちょっと考えた。

コムがタオル一枚だったっていうことは、ここで俺がしっかり着る物着てったら、
コムのやる気に対して、失礼だよな、やっぱり。
ここは、俺も裸で出て行くのが、筋ってもんだ。
そうだ!コムの喜ぶ(?)俺の立派なものを見せていこう!
俺が隠していったら、なんか、間抜けだもんな。

*************************************

最近私のワタコムは、バカップルから抜け出せなくなっている・・・



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レスです No: 4460 [返信][削除]

投稿者:あお 02/04/11 Thu 19:55:47
長いレスです、すいません。

いちご様  トドさんを惑わすぶんちゃん。でも自覚ないんだろうな。
      そして、ぶんちゃん、高校生ですか。
      個人レス、すいません。抱き方講座(?)お借りします。
      それにしても、いちご様、カンが鋭いですーー。
私の考えてる事なんて、お見通し?

しずく様  弱みを握られてしまいましたか、ワタルくん。

みどり様  もしかして、攻めのぶんちゃん好きなんて言ってるの私だけでしょうか
      で、あのーー・・・色姉妹って、誰と誰・・・。

0番様   そんな、エンドレスになんてしませんって(笑)
タニちゃん、早く書きたいのーー。もうちょっとだ・・・
あの、まとぶん・・・大丈夫ですよね。

パナマ様  私、貸し切りに登場したセンターパーツブライアンに、多くのリカファンが、
       ぶっ壊れていたのを知ってますよーー。

オレンジ様 一人でやってるぶんちゃんを見ていられるノルさんて、すごいかも。
      よく、がまんでき・・・(以下自粛・・・)

ベン様   野獣ワタルくん、久々ーー。(好きなの)ベン様、戻ってきたのねーーと思える作品でした。
      ところどころにガイズネタがちりばめられてますよね。
      全然、関係ないのを書いてるのって、やっぱり私だけだーー

らん様   レスありがとうございます。そうですね。前途多難ですね。

836番様  >「昔はアルゼンチンでゲリラやってたこともあるからな‥‥」
>「え? (あれ、そーいえば俺もたしか‥‥あれ?)」

(爆)出てましたねーー。懐かしいわ。

R20様  んーーー、私の考えてる事、わかってしまうのね(←単純だから)

keiko様  レスありがとうございます。
      今回はリカちゃんの受難、最後まで続きそうです

雪だるま様  胃・・胃・・考えてなかった(笑)
       アルゼンチンでゲリラ・・他のレスに反応して、すいませんが・・。
       確かに、ぶんちゃんもいたっ!別の作品だけど・・ああ、懐かしい。あれも、ゲリラだったか。
       リカちゃんの肩に腕を乗せて、マリコさんの話を聞いているぶんちゃん(確か)の場面が、
       なぜか浮かんできました。

CATS様  PCの復活、よかったですね。キムくんの話(でしたよね)覚えてます。確か、いずるんも出てきた?

くーろ様  風共での壊れ具合、大丈夫でしょうか。先、長いですよーー

元子様   かよこちゃんが賞金ということは、まとぶんが主役(?)かな。
      おもしろい題材で始めましたね。先を楽しみにしています。
      しかし、タカコさん・・・すっかり敵キャラになってしまったのね。

HT様   前、少し書いてましたよね、この話。それを回想みたいにして
      くわしく、ふくらませたのかな。
      トドさん、さすが。部下に気づかれないように鍵を渡したんだ



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ニューヨーク・・旅の終わりに 4 No: 4459 [返信][削除]

投稿者:♪HT♪ 02/04/11 Thu 19:55:39

(え!また和央組かよ・・・)
以前和央組に拉致され酷い仕打ちを受けたぶんは
本能的にノルにぴたりと体をくっつけた。

「寒いか?入れよ」
ノルがコートを広げてぶんを包み込む。
「(あったかい・・・)で、あいつら何したの?」

「るいを・・・強姦しやがった!
俺を見つけた記念日だから『隣町の美味いケーキを買いに行くね』って
丁寧な字で書かれた便箋を残して・・・俺のせいだよ!」
「ひどい・・・(でも、ノルさんが悪いわけじゃないよぉ)」

ぶんは胸がカッと熱くなった。
(全く和央組ってのはゲス野郎揃いだぜ・・ <ぶんちゃん、こういう時は男言葉
しかも俺とは立場の違うカタギの少女を!)
ぶんの父と兄をも陥れた憎い和央組を、
ほぼ壊滅状態にさせた事は、世のため人のため
本当に良かったんだとぶんは思う。      <たかこちゃん、ごめんよ~

「帰りが遅いから探していたあいつと俺が見つけた頃には
るいは瀕死状態だったよ。抵抗して体中血だらけで、虚ろな目をしてたが
俺を見つけてほっとしたように一言言ってこの世を去った・・・」
<にゃんちゃん、ごめんね~

「何て・・・言ったの・・・?」
「ノル兄さん、お兄ちゃんをよろしくね・・・」
ぶんは唇を噛み締めた。
ノルの口から少女の声が聴こえたようだった。
だが、のるはぶんの気持ちを察してか、優しく首を横に振った。

「あいつは狂ったように和央組のチンピラを切付けていた。
ナイフを持ち歩いているのは知っていたが、あれ程使えるとは知らなかった。
俺が手を出す間もなく、一人はとり逃がしたが後は全員を殺っちまった」
「あの優しそうな人が?」
「お前、あいつの顔をよーく見たか?」
「よーく見たよ。何で」

「ハハハ。わからないよな。あいつは久城だ」
「久城って星組系列英真組の?写真で見たことあるけど違う人だったよ」
「今はな」
わけわかんないという顔のぶんにノルは続ける。

「るいが死んだショックとあいつのナイフ捌きで俺はその時から
少しずつ記憶が戻ってきたんだ。あいつが久城だって事もな」

「久城は俺だと判っていたが記憶が戻らなければ知らない方がいいと
判断してたんだよ。だが、一人逃げたチンピラがどんな手を使って
俺やあいつに仕返しするか・・・考えた挙句あいつは俺を英真組に連れていった。

英真さんはツテがあるから俺はバリに飛べと言う。
あいつはるいの葬儀をとり行い、整形して、(>後に若附と名乗ります)
日本で抱えているヤマを済ませたらバリで落ち合うという話だ。

轟組からも和央組からも追われてりゃ海外ってのは好都合だよな。
だが、何か大切な物を残して行くようで・・・お前の事だよ、ぶん。
後ろ髪を引かれる思いで俺は旅立った」

「何で僕の事を一番に思い出してくれないわけ?」
ぶんは拗ねてノルの腕を軽くつねった。ノルは笑う。

「お前を完全に思い出したのはバリでお前を見かけた前日の夜だったよ。
雷雨に濡れながら歩いていたら、目の前の木に稲妻が落ちたんだ。
バキバキバキッて木が折れ燃え出して・・・お前がふっと浮かんできた。
地獄から舞い戻った天使みたいだったぜ。
どうだ?ドラマチックだろ?」
「それ作り話じゃないの?口説き上手なノルさんらしいや」
「フン、勝手に言ってろ!」
(でもね、バリで再会した日、僕も稲妻が落ちたような衝撃だったよ)

「バリの二人だけの生活、楽しかったね・・・」
「すまないな。空港に置き去りにして」
「そうだよ!一度ならずニ度までも」
「お前、目立つんだよ。サファイア渡したところでお前の身は
やはり危険だった。中坊の頃から狙われやすかったからなー <いちご様、らぶ
「あーもう。懐かしい話を持ち出して話逸らさないで」

「カタギになってイタリアで病に伏せがちな俺の面倒を
あいつはよく見てくれたよ。できたいい男だよな・・・」

ノルがぶんの顔をニヤッとしながら覗き込む。
ぶんはおどおどして不安そうな目でノルを見つめ返す。
「お前・・・いくつになっても可愛いな」
「ち、ちょっと!ノルさんよりは永遠に若いんだからね。ノルおじさん!」

「ハハハ。トドが手放せなくなるのも無理ないか。
俺たち似たもの同士だからな。トドの元が一番安全だと思った俺の誤算だ。
命は守られたが、心は奪われたか。なあ、愛しているんだろう?」
「・・・うん。でも・・・(ノルさんの事も)」
「お前も話せよ。今までの事」
「それは読んでくれている人の方が詳しいと思うけど・・・」

ぶんは語りだした。
人形同然に毎晩辱められながらも抵抗し続けた事。
首を締められ死にそうになって、やっとトドの優しさに触れた事。<みどり様らぶ
コムと外出して拉致され自分が受けた屈辱、救出してくれたトド達の事。
トドの浮気に苦しんで記憶をなくした事。  <KARARA様、くーろ様、らぶ
(僕も忙しいトドさんの目を盗んで浮気してたかな。ま、これは内緒)
トドが撃たれそうになった時、庇って自分が撃たれた事。

「カッコイイでしょ。映画みたいでしょ」
「お前、うれしそうだな。痛かったんだろ?」

「酷い事もされたけど、(ネクタイ縛りとか唇噛み切りとか・・・)
それ以上に大事にしてもらったから恩返しが出来て満足だった」
「そうか。良かったな。トドも幸せだな」
(あ、違うのに・・・でも何だか言えなくなっちゃった)

組の仕事を任されるようになって金融に強いぶんの腕を生かし、
NYに来て和央組の中枢を壊滅状態に陥れた事。

「あれはお前が仕組んだのか?驚いたな。るいも浮かばれるよ」
「惚れ直した?」
「ああ」
「何?素直すぎて変だよ」

「それからノルさんと組んでた頃みたいに一暴れしてやった。
久しぶりの銃、快感だったよ!」
「そうか。あの頃はやりたい放題だったよな。楽しかったよ・・・」
ノルが一つ深い深呼吸をした。

「いいなぁ、お前は。これからトドを支えて組を大きくしていくんだな」

(違うんだよ・・・本当は僕はもう!・・・でも・・・)

「何気弱な事言ってるの?ノルさんは絵の道で成功したじゃん。
もっといい絵を描いてあの人と画廊を持ったりできるよ」
(ノルさん、本当に風邪ひいただけだよね?)

ノルが寂しそうに笑った。
(俺は自分の寿命くらい想像つくよ・・・)



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完全ぶち壊れレス No: 4458 [返信][削除]

投稿者:ぽん 02/04/11 Thu 19:54:17
はああ~、完全にぶち壊れております。
アシュレとスカーレットのキスシーンが、わたるとコムのキスシーンに脳内変換されている私を誰か殴って。
そして壮君が出てくると、なぜか笑いがこみ上げてくる。
もう、私、息も絶え絶えだわ・・・

元子様 なんと格調高き題材!!私のバカップル話とは比べものにもなりませんわ。元子さまにお願いして良かった♪

くーろ様 ノルさんとコムちゃんの会話って、なんか不思議。今までにこの二人、会話することってなかったような。新鮮な感じです。

雪だるま様 まだ日本語に慣れてないチー坊のしゃべり、楽しい(^^)そうね、ぶんちゃん、ブラウス、何枚持ってても足りないわね(笑)

R20様 やっぱりR20様の文体はかっこいいのでございます。(ほれぼれ)

836番様 私もリカタニについていく人々の一人になりたい♪ハムサンドに、サロンパスに、ポカホンタスに、ホムンクルス。さすが、836番様、素晴らしい(感動)

ベン様 ベン様らしき作品の数々、安心いたしましたわ。バイオレンスワタリカ、素敵。

0番様 きゃ~!まとぶんがっ!!レオン、なんとか助け出すのよっ!!

オレンジ様 ノルさんとぶんちゃん、甘くていい感じ~。

みどり様 雷鳴の中でのH・・・なんとなく、ロマンチックですねえ。

しずく様 やあ~ん、コムちゃん可愛いっ。しずく様ご復活で、嬉しい限り(^^)

いちご様 トドさんにときめくブンちゃん、ああ、二人の運命はこのときから決まっていたかのように。トドさんかっこい~い♪

あお様 エリ王さまの世界では、上流階級のものしかしらないものなのね。ここは一つ、リカ教授にご指導してもらわねば(^^)



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高校時代 again No: 4457 [返信][削除]

投稿者:いちご 02/04/11 Thu 19:32:50
すみません。まだ続くんですねぇ。
なかなか進まないので、ワープ!

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


春、四月、4人は3年生になった。
ノルは放課後の談笑を楽しんでいる3人を置いて、先に教室を出て来た。


昨日は入学式だった。
あいつは、この高等部に来たんだろうか。
それとも、別の学校に行ったんだろうか。

「桜が綺麗だなあ。」

ん・・・?

両脇に満開の桜を従えた校門で、天使が手を振っている。
雪のように花びらが舞い降りる中、思わず微笑み返したくなるほど、
嬉しそうな満開の笑顔で。


「ノルさん!」


ブン・・・?ブンだ!
ああ、背が少し伸びたな。
骨格も前よりしっかりして、大人っぽくなった。
だが、儚げなところは変わらない。
なんて桜が似合うんだ・・・


足が勝手に走り出す。
3メートル程手前でノルが止まり、微笑みながら見つめ合う。
風で桜吹雪が舞い散った。

「ノルさん、僕も昨日から高等部の一年生だよ。」

あれから何ヶ月過ぎたのか・・・やっと、会えたんだな。

ノルがブンの前まで進み、両手を肩に置いた。

「ブン・・・」
「名前、覚えててくれたの?嬉しい。」
「忘れるものか。」

「僕、ノルさんに会いたくて、何度も河原に行ったんだよ。
 駅で待ち伏せしたり。」
「俺だって。」
「ほんと?」
「ああ。」

懐かしい・・・
なんでこんなに目頭が熱いんだ。ブンに笑われちまうじゃねーか。


「ノルさん、すぐ帰らなくちゃダメ?」
「いいや。」
「お祝いに何処か連れてって。」
その甘える眼差し、断れるわけないだろう。

「そうだなぁ、初デートはやっぱり公園か?」
ブンがぽっと赤くなる。
「デートなのぉ?」
「違うのか?」
「そ、そうかも・・・」

恥ずかしそうに竦めたブンの肩を抱こうとノルの腕が上がったが、
直前で止まり、下ろされた。
ブンは本当に嬉しそうに、ニコニコとノルを見上げながら歩いている。
たまに、はにかんで俯く様子が可愛らしい。
そんなブンを、暖かく見つめるノルの頬も緩んでいる。



桜が美しい公園のベンチに座っているブンの元へ、
ノルが缶コーヒーと缶ジュースを持って来た。

「ほら。」

ジュースを手渡され、ブンが少しムッとした。
ノルさんはコーヒーでなんで僕はジュース?
子供扱いされてるみたい。

ノルが缶に口を付けたのを見計らい、さっとコーヒーを奪い取った。
「あっ。」
それを口に運び、ニィ~ッと笑う。

「間接キッスだ。」
「ブン・・・そんなこと言うと直接やっちまうぞ。」

すると、ブンの顔が真顔になった。
「・・・いいよ、ノルさんなら。」

「!」

「なんちゃって。」

ノルが大きくうな垂れる。
冗談かよ・・・
まったく、こいつは・・・!

ノルの手がブンの顎に伸び、顔が近付いた。

え・・・ノルさん?

「ブン・・・」
ノルの切ない声にドキッとして、目を見開く。
「目を閉じて。」
言われるままに目を閉じた。

うそ・・・ど、どうしよう・・・


「頬に睫が・・・」
「へ?」
ブンが目を開けると、頬に付いた睫を摘んで笑うノルの顔が。

ま、まつげ?

「や・・・やだ・・・」
真っ赤になって顔を背けたブンを、ノルが覗き込む。

「何か期待したか?」
「知らない!」

恥ずかしい・・・僕、自意識過剰?

微かに口元を上げ、ノルがコーヒーを取り返した。
ブンの唇が触れた飲み口を見ながら、自分の唇に近づけていく。

あ、また間接キスだ。(胸キュン)


「ね、ノルさん、僕ずっと言いたいことあって、
 今度会ったら絶対言おうと思って、勇気出して待ってたんだ。」

ノルが優しく微笑む。
「なんだ?」

不思議だな、お前が何を言おうとしているのか解るよ。

「あの、あのね・・・僕、ノルさんが・・その、す、好き、なんだ・・・けど。
 ・・・おかしい?僕、変なのかな?」

ノルの手がブンの頭に乗せられ、クシャクシャと髪を撫でた。

「変じゃない・・・嬉しいよ。」
「ほんとに?」

「お前が変なら、俺は変態だな。
 お前が忘れられなくて、高等部に来るのをずっと待ってた。
 ブンが高校生になったら、あんなことやこんなことしようって、
 ずっと待ってた。」

「あんなことって何?中学生じゃダメだったの?」
「気分的にな。」

ノルが広げた腕を背もたれにかけて寄り掛かり、足を組む。
肩を抱くチャンスを窺うように、指先がもどかしげに動く。

「よくわかんないけど、ノルさんがしたいことなら僕もしたい。」

ブンが零れそうな笑顔でノルを見つめる。
あまりに無垢で、ノルが目を逸らす。
落ち着きのない指先は、掌に固く納められた。

「俺がしたいことをお前が知ったら、嫌われちまうだろうな・・・」
「どうして?嫌わないよ。そんなわけない!絶対ない!
 だから・・・しよ?」

拳を握り締めて熱く語るブンに、ノルが笑いを漏らす。

しよ・・・・・か。

「これからのお前次第だな。」


まだ、何も知らなくていい。
そのままのお前でいい。

見上げれば、薄桃色の紙吹雪。
俺達を、祝福しているようだ。



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ニューヨーク・・旅の終わりに 3 No: 4456 [返信][削除]

投稿者:♪HT♪ 02/04/11 Thu 19:32:26
取り合えずアップッツプ~。
あとでレスしにきま~す!

~~~~~

ぼうっと視線を上げると向こうからぶんに似た青年がやってくる。
(フッ・・・幻影か?ローマでもぶんに良く似た男を見たよな)

俺を見て立ち止まった?
まさか。

ぶん?
笑っている?
何だ。泣きはらしたように赤い目をしてるじゃないか。
どうした?

ノルは走った。
ぶんも走った。

「ぶん!!」
「ノルさん!!」

丁度、橋の中央付近で二人の体が触れ合った。
そしてしっかりと抱き合って、シルエットが一つになった。
体はもう離れないほど密着して。

「どうして、どうしてここにいるんだ?」
ノルは感激のあまり、声がいつもより高くなっている。

「ノルさんが呼んだから・・・」
一番いい顔を見せようとぶんは涙を堪えてしっとりと微笑む。

「え?ああそうだ。いつもお前を求めてたよ」
「僕だっていつもノルさんを追いかけてたよ」

(ああ、ピッタリだ。話していても、見つめあっていても
抱き合っていても。こいつじゃなきゃこうはいかない!)

(やっぱり一心同体なんだよ。僕と同じ事考えてくれてた。
僕たちの絆、ずっと繋がっていたんだね。)

それ以上言葉が必要なかった。
このまま時間が止まればいい。ただ静かに抱き合っていたかった。

~~~~~

陽射しも傾いてきた。風も冷たくなってきた。
橋の上は特に強く吹く。
ぶんがノルの体を気遣って背中に回した手をずらし、軽く手を握ると、
冷えているはずの手は思ったより暖かかった。

「ノルさん、風邪は大丈夫?」
「お前を見つけた途端に吹っ飛んだよ」
「同じ事言うね」
「あいつに会ったんだな?」
こくんと頷く。

「トドは・・・一緒じゃないのか」
「朝、帰った」

備え付けられたベンチに倒れこむように腰掛ける。
手を強く握り合い、肩を寄せ合っているのに
二人の間に一瞬風が通り抜ける。


「あの人、いい人だね。心の広い人だよね」
「ああ。俺の命の恩人さ」
「ノルさん、聞きたいよ。あれからどうやって暮らしてたの?」

「お前に会わせろと轟組に単身乗り込んでいった夜を覚えてるか?」
「もちろんだよ。あの時が僕を抱いてくれた最後じゃない」
「死ぬ覚悟は出来ていた。極道が一度決めた事を破ったんだ、当然だよな」
「僕と二度と会わないって約束の事?皆で僕の気持ちを無視してさ!」
キッと軽く睨んで、ぶんは頬を膨らませる。

「ノルさんも勝手に死のうとして許せないよ。
ノルさんが死んだってわかっていたら、僕はきっと後を追ってた。
でも何処かで生きてるような気がしてならなかったから、
ずっと待ってたんだよ・・・」
怒ってみたりしゅんとしてみたり相変わらず面白いヤツだとノルは内心笑う。

「地下室でむちゃくちゃ殴られた後、半殺し状態で埠頭に運ばれて
東京湾に沈むコンクル漬ドラム缶になる所をワタルがな・・・」
「ワタル?」
「トドに土下座して頼んでくれたよ。星組時代にお世話になった恩があるから
惨い殺り方だけはしないで下さいって、必死にな」
ぶんは凄まじいその状況を思い浮かべ震えが止まらなかった。

ノルの肩に回した手が優しくぶんを撫でる。
「それで錘を付けた足かせを付けられ冷たい水にザブーンさ」
「沈んじゃわなかったの?」
「最後にトドが冷酷な笑いを浮かべて近づいてきて俺にキスしたんだ。
『あばよ、ノル』ってな」
「え~~~~~!!」
今度はマジに睨むぶん。

「妬けるか?あいつとは長い付き合いだったからな。
別れのキス位いいだろうとされるままになってたよ」
「ふ~~~ん」
「舌を絡められ、キンと冷たい物を感じた。足かせの鍵だったよ」
「・・・トドさん・・・(やっぱり優しい人・・・)」

「だが、俺も柔だよな。海中でもがきながらかせをはずした所までは
覚えているんだが、その後の記憶はプッツリさ」
「・・・それで波に打ち上げられた王子様はあの人に助けられたわけ?」
「まあな。正確に言うと見つけたのは人魚姫だったらしい。
あいつの妹だ」
「そう・・・綺麗な子?」
「お前なー。いちいち妬くな。るいは耳が不自由だったんだ。
記憶を取り戻せない俺を他人と思えなかったんだろ。
『ノル兄さん、ずっと一緒に暮らそうね』って懐いてくれたよ。
あいつも怪我の手当てから、生活全般を世話してくれた」

(何だか幸せそうだね・・・でも黙って聞いておくよ)

「海の近くのアパートは静かで、波の音と二人に俺は癒されたよ。
和央組の奴らが入り込んでくるまではな」


NORU☆BUN★NORU☆BUN★NORU☆BUN★

真中を膨らまそうと書き加えてたら、話がぜんっぜん違う方に行っちゃって
話作りまくり!!「外伝」として扱ってくださいませ。
全く本筋じゃないのでなかったことに~。



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ちょこっとレスです。 No: 4455 [返信][削除]

投稿者:keiko 02/04/11 Thu 16:54:59
これからガイズ観に行ってきます。
きっと壊れた状態で家に帰りつくと思うので
もしかしたら今日続きUPできないかもしれません・・・・
先程公式のHP見たらガイズのCD・VT・DVDの発売日
が出ていました。
販売されないだろうな~っと半分あきらめていたので
とてもうれしいです♪

>雪だるま様
レスありがとうございます。
オサちゃんかわいいと言ってくださって
とても嬉しいです。
ブンちゃんはこれからトドさんとディナーなのですね。
ブンちゃんの手首に口づけするトドさん,
トドさんなりの愛情表現なのでしょうか?

>CATS様
お久しぶりです。
覚えていますよ~。
PCリカバリーされたのですね。
また作品書いて下さるのですね。
楽しみに待っています。

>くーろ様
お久しぶりです。
毎日日生に通っているのですか?
うらやましいです。
いよいよブンちゃんトドさんと会うのですね。
どんな反応をするのでしょう?
気になります。

>元子様
はじめまして。(ですよね?違ったらゴメンナサイ)
南総里見八犬伝「轟組版」 おもしろいです。
和央組のタカコさんの首の懸賞がかよこちゃんなんですね。
レオンまでかよこちゃんを狙っていたとは・・・・・
続きお待ちしております。



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新解釈・南総里見八犬伝「轟組版」 No: 4454 [返信][削除]

投稿者:元子 02/04/11 Thu 16:32:56
初っ端から題名だけでなぜか入ってしまいまして失礼いたしました。
管理人様、お手数ですが↓の削除をお願いいたします。
申し訳ございません。

冷や汗の出るご挨拶からの書き出しとなってしまいました。(^^;
先日ぽん様にお約束しましたとおり、とにかくなんか書いてみるぞ、の気合
だけで、こんなに凄腕ライター様方ばかりの中へ、身のほど知らずに闖入して
しまうこと、どうぞお許し下さい。
皆様方のお邪魔にならぬように、できるだけひそかに静かにいたします。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

*おことわり*
 これは彼の有名な滝沢馬琴・作 南総里見八犬伝に依るところはございますが、
あくまでも新解釈とご理解いただきますよう、お願い申し上げます。
 また、作者及び関係諸氏には、この場をお借りしてご無礼の段お詫び申し上げ
奉ります。


 今を遡ること五百年ほど前のこと、安房の国(今の千葉県)に里見義実という
殿様がいた。
 殿様には伏姫という名の娘がおり、この娘と、八房という名の猛犬から、
故あって全国に飛び散った、八つの玉を持つ凛々しき男たちを捜し求める旅が
始まった。



 時は移って21世紀の世。
 とあるところに轟組と呼ばれる、豪奢な邸があった。
 これを束ねる者は、あるときはボスと呼ばれ、またあるときはトドさんと
呼ばれ、人によってはイシちゃんと親しげに呼ぶこともあった。
 彼はそのいずれに対しても、彫刻のような貌を崩すことなく、極めて威厳を
以って応えようと努めた。こと、ブンの前を除いては。

 そんな彼にも、悩みはあった。長年に亘ってことある毎に轟組に敵対している
和央組の、ここへ来ての傍若無人な有り様には、ボスならずとも組の全員が
腹を立てていた。
 ある朝、組にいる者たちに全員集合がかけられた。
 
 「一同、大儀。今朝こうして集まってもらったのは、ほかでもない和央組の
ことだ。和央組の大将、タカコの首に懸賞をかけることにした。
  懸賞はかよこだ。」
 轟組には、かよこという、それは美しい娘?(じゃないけど)がいた。
 大きなどよめきが起こる。
 「静かにしろ!ボスはお前たちの中から、一番最初にタカコの首を目の前に
持って来た奴に、かよこを下さる、とおっしゃっているんだ。」
と、ボスの傍らでリカが叫ぶと、方々から質問が飛び交った。

 「俺たちみんなにその権利があるってことですか?」
 「ほんとに上手くやった者にかよこさんをもらえるんですか?」

 「ああそうだ。無論、俺にも権利はある。」
と、反対側を固めていたワタルがニヤリと答えた。

 「タカコの首、と言ったが、この際一網打尽にしてしまいたい。従って、
私の前にタカコの首を最初に持ってくることが出来た奴に、褒美として
かよこをやる。
  犬でも猫でもハムスターでも、出来た奴なら誰でもだ。」
 ボスが言い放つと一同しーんとする。そしてふたたびざわざわと。

 「コムタンでもいいってことですよねぇ?」
 「ねったんさん、いくらなんでもそれじゃあ、ちょっと・・・。」
と、呆れ顔のキム。
 「オーゥ!コムタン無理でも、コムさんオーケイですね。タカコ、色仕掛けに
弱ーいです。」
 
 「おう!早死にしてーのか?」
 ワタルがいきなりちー坊をど突く。
 「オーゥ!!-イターイ!」
 コムが大袈裟に痛がるちー坊に駆け寄って、
 「ちー坊さん、ごめんなさい!大丈夫?」
 と、お詫びのキスをした。
 「コム!お前いちいちキスなんかするんじゃねぇ!!!お前は俺だけのもんだ
ってこと、はっきりさせといてやる。」
 ワタルはそう言うと、コムを強引に抱き寄せキスを始めた。
 「ちょ、ちょっと、ワタルさんってば!みんなの前で恥ずかしいから、
やめてよ!」
 「おおそうか。それじゃあ部屋に戻って続きはふたりっきりでするぞ!」
 そう言うや否や、あっという間にワタルはコムを小脇に抱えて出て行った。

 「クララでもいいってことだよね、リカさん?」
 「バーカ。クララは猫だぜ。その前に俺がやるぜ。」
 「何?リカさん、かよこさんをどうにかしたい訳?」
 「何だよ、何でそうなるんだよ。」
 半ば痴話喧嘩に発展しそうな、リカとタニ。

 「色仕掛けっていうんなら、僕も権利あるよね?」
 「だめだ。」
 「どうしてぇ?さっき全員にって言ってたじゃない!」
 「お前が出て行くと、余計に手間がかかることくらい、解っているだろう?」
 「だってー。」
 「ブン!!!」
 ボスはあっという間にブンの柔らかな腰に手を回して、出て行ってしまった。

 そんな面々を他所に、ボスの話が終わった途端に、我先に、と駆け出して
行った者、二名。
 ひとりは、まとぶん。鋭い意思を持った眼は、一目散に前だけを見ていた。
 「あんた、誰の自由にもさせない。」
 もうひとり、というより、もう一匹は、レオン。
 「バオン!バオン!!」
 レオン常々かよこを慕っていたのだった。さっきボスの言葉を聞いて、
誰よりも獰猛に雄叫びをあげたのは、自分こそかよこをもらうぞという
意思表示であった。

 組の誰もがこの時のことに気付かず、これが轟組武勇伝の幕開けになるとは
思いもしなかった。

 かくして時代を超えての、轟組の活躍が、ここに繰り広げられることとなる。



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再び出会う時(5) No: 4453 [返信][削除]

投稿者:くーろ 02/04/11 Thu 15:19:42
皆様、元気に壊れてるかい?!!!いえ~~~い!(呆)
毎日日生に通ってる私は壊れてます。ハイ!(週末だけじゃ無くなったらしい)
脳みそ?溶けてましたけど、その後蒸発しちゃいました。本能だけで生きてます。(呆)
風共がこんなに楽しいなんて、初演からこっち思ったこと無かったのに、
一体全体どうなっちまったのさぁ~~??(理解は出来ません、脳みそ無いから)

***

ブンが寝ているのを確認して、戻ると、コムが電話を受けていた。
「解った、じゃぁトドさんによろしくね。」
ちょうど電話が切れたようだ。
「ワタル?」
「はい。トドさんとちょっと打ち合わせてくるって」
「そっか…」
ブンのことも気になるが、コムをほっておくのも……どうしたもんだか……
「あの……ノルさんは、ブンさんをどうしたいんですか?」
突然の質問。まるで心臓を掴まれたかのような端的な言葉……
「僕が聞いていいことだとは思わないんですけど、でも、あの……」
「そうだな………あいつに幸せになってもらいたい………かなぁ……」
「僕も、そうです…でも…その、幸せって何でしょう??…」
「幸せ、難しいよな……後悔しても、何をしても自分で選んで生きるってことかな。」
「自分で選んでですか……」
「今の、あいつは自分で選ぶと言うよりも、おいてきぼりをくった子どもに見える」
「……そうですね……」
「問題は方法だよな……、後、記憶を取り戻すことをどうするか……」
「何かいい方法が有るんですか?」
「……ん、ショックを与えてみるか……っとは思ってる。」
「ショックって?」
「もう一度、トドにあわせる。明日。」
「え、明日!」
「トドと約束が有ったはずなんだ。それを思い出させて、様子を見るよ。」
「大丈夫ですか?」
「わからんさ、だが俺が着いている。」
そうさ、俺が着いている。あいつの全てを支えてやれるのは俺だけだ……

***

シャワーブースは、大理石の石の床とガラス張りで、トドさんはしばらくシャワーから
流れ出る湯にじっと打たれている……
泣いているのか……まさかとは思うが頭を垂れてシャワーの下から動こうとしない……
俺はゆっくりと、シャワーへ向かう……
「トドさん?」
「……」
「背中流します。」
「……ん……」
俺達が頼って来た背中は、こんなにも痩せてしまった……そんなことを思いながら、洗っ
ていると、目に着く花びらのような後……これって、最近のだよな……ってことは??
あっ、りか……あいつかぁーーーーー!?
「トドさん、これっ……」
「ん~」
俺に指摘されて、そこを見て、ぐわって真っ赤になった。
「ったく~~~」
真っ赤になって怒るトドさんはなんか可愛い。
「俺も着けたいですけど?」ってからかってみる。
「ばか、お前につきあってたら体が持たん!」
って、シャワーから飛び出していった……
ちぇっ惜しい所で逃がした……逃げた魚はでかい………

***
なんてことさせてるから、話し進まないんだって……
反省(__)/□
***

翌朝、トドさんから、3時にある所へ行くようにと指示がきた。
今日のコレクションはブラックタイつまり正装でとなっていたので、その為の衣装をそこ
で借りることになるらしい。

それまでの時間をどうするかってことになって、『最後の晩餐』を見ることにした。
教会の壁にかかれたその絵は、昔はスルスルって入ってみられたけど、最近は込んじゃっ
て待たされるらしい……ノルさんが電話してくれて、予約をとってもらった。
レオナルド・ダヴィンチが1495年に描きはじめて、3年かかったっていう名作らしい。
500年以上も前の壁ってことだな・・・そんなものが良く残ってるよ・・・
で傷みが酷かったそれを最近、壁を洗って修復なんて手間ひまかけることをイタリア人っ
てのはするんだ。

キリストが死ぬ前に弟子を集めて晩餐をしてるってのがこの絵の題材で、まん中に座って
いる男の存在感に、会ったことなどない神の存在を感じた……
ヨーロッパって所は目に見えない神をあちこちに存在させてるんだな………

ブンは、朝には熱も下がってすっかり回復して我がまま放題ぶりを発揮している。
だが今日何かあると感じているのか、段々表情が堅くなっていくようだ・・・
「ノルさん、今夜はどうするの?」
バールで軽く軽食を摘んでると、ブンが口を開いた。
「お楽しみさ、ローマを出る時に約束したろ」
「僕さ、なんか熱出そうだからホテルに帰って寝たい……」
うーんそう来るか、そういう察しだけはいつもいいよな。ノルさんはどうする??
「駄目だよブン。逃げる気か?何時からそんなに臆病になった?」
「逃げてるんじゃないよ。本当に熱が出そうなんだもん…」
「そんなに言うんなら、帰ってもいいが、俺達は出かけるから、1人でホテルで留守
 番してくれ。」
「え~~~」
ノルさんは引かない気だな……。ブンがちろっとコムを見る。
「コムと俺はちょっと用があるから先に行きます。」
退路は断っておくか……どのみち用があるのは本当だし。
パラッツィオ(宮殿)へ早く行くってことは、着替えも先ってことだしさ……
コムには何にも言ってないから、不思議そうな顔をしている。早く説明しとかないと
やばいな。
「じゃぁ、コム行こうか?」
「う、うん」
疑問が一杯って顔のコムに囁く
「後でちゃんと説明するからさ……」

***

話が動いているような、動いていないような……



--------------------------------------------------------------------------------
エピソードもどき⑥ No: 4452 [返信][削除]

投稿者:雪だるま 02/04/11 Thu 14:28:29
薄暗くなって来た部屋で、ぶんは電気もつけずに
ただじっとソファに座っていた。
目は開けてはいたが、何も見てはいない。
わたるの言葉が頭の中を駆巡る。

(僕たちの組が無くなるなんて…そんな…
じゃあノルさんは!?)

わたるは轟組が星組系列の皆を守っていると言った。

(じゃあ、僕がここから居なくなったらみんなはどうなるの!?)

考えたくなかったが、考えずとも答えは解っている。

(それでも…ノルさんは迎えに来てくれる…よね…?)

同じ問いがグルグル頭の中を何度も行き交う。


コンコン…
ドアがノックされ、ぶんの思考はやっと止まった。
「…」
コンコン…
ぶんの返事があってから入ってくるのは厨房のねったんぐらいだ。
(もうそんな時間?)
「…どうぞ…」

カチャ。
ドアが開くと、そこには金髪の背の高いガイジン(?)が
ニコニコ微笑んで立っていた。
「ぶんサ~ン。コンニチハ!ハイってイイですかぁ~?」

(変な日本語…)
「いいよ…」
ぶんは一瞬警戒したが、顔を見る限り危険ではなさそうだ。

「ワタシ、チー坊ってイイマスネ。ふだんチーボウ手伝ってマスが、
ああ、チーボウ違いますネ。チューボウデス。にほんごムズカシイデスネ。
ナンデモOKデース。ボスのクルマ、運転もシマスネー。
ぶんサン、ヨロシクおねがいシマース♪」
ぶんに歩み寄り、にこやかに大きな手を差し出す。

「あ…よ・ろしく…」
ぶんはチー坊の手を握り返した。とても暖かく包み込んで来る。
(わたるみたいだな…)

「ボスのヨウジでキマシタねー。ぶんサン呼んで来る様イワレマシタ。
ボス、オヘヤでぶんサンとDinnerしたいソウデス。」
「ディナー?」
「ボス、いつも一人でショクジしマス。サビシイネ…
ぶんサン来ると、トテモ喜ぶ思いマス。ボス、ぶんサンすきネ。LOVEデス。」
ウインク♪
「…」

もちろんぶんは行きたくも無かったが、自分がここにいる本当の理由を
知った今、抵抗する事が無意味なような気もして来た。

(どうせここで断っても、あいつは今夜も無理矢理僕を抱きに来るだろう。
そうだ!それならいっそのことこちらから乗り込んで行って、
少しでも相手の手の内を覗いてやろう。)

わたるから聞いた事実は辛かったが、反対にぶんには、このことを正面から
受け止めてトドに相対して行こうという気になっていた。

(どうやら本当にあいつは僕に惚れてるらしいし… 利用しない手はない。
轟組のことももっと知りたい。ノルさんが迎えに来た時、何もしてなくて
ノルさんにバカにされたくないもんな!)

「…わかった。行くよ。  着替えるからチョット待ってて。」
「OKデース。ワタシ廊下デマッテマス。ヨカッタですネ。」

(どうせこの服も破られるんだろうけどね…)
白い肌に白いブラウスを羽織った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

初めて入ったトドの部屋は、まず正面にPCの載った大きなデスクが目に入る。
その手前にはいかにも高級そうな革張りのソファーや椅子。
テーブルは何かの大きな一枚の石で出来ていた。
クラッシック調の落ち着いた雰囲気で、さすがは轟組のボスの部屋…といった
感じだ。(←どんな感じやねん!ああ表現力の無い私…涙)

チー坊はその部屋はさっさと通り過ぎ、奥の部屋のドアをノックした。
「ボス、ぶんサンお連れシマシタです。」
「おお、入れ。」
トドの声だ。ぶんは少し身体が強張るのを感じた。

チー坊はドアを開け、ぶんに入るように促す。
ぶんが中に入ると、
「ソレデハDinner用意シマス。モウ少しオマチ下さいネー」
と言って出て行った。

パタン。
ドアが閉まると一瞬にしてぶんの表情に緊張が走った。

「よく…来たな。」
タバコをもみ消すとトドは椅子から立ち上がり、じっとぶんの目を
みつめながら近づいて来た。
ぶんは射すくめられた様に動けない。
「…」
だが目だけはトドの視線を跳ね返すように強い光を放つ。

トドはぶんの前に立つと、右手でぶんの左手を取った。
かしげ達に縛られた痕が赤く残っている。

「今日はすまなかった…」
トドはぶんの手首の跡に、そっと口づけた。



--------------------------------------------------------------------------------
ご無沙汰しております No: 4450 [返信][削除]

投稿者:CATS 02/04/11 Thu 14:14:00
皆様,ご無沙汰しております。
お忘れの方も多いと思いますが、しがないライターのCATSでございます。
結局パソはリカバリーいたしまして、お気に入り登録など全て消えてしまいました。
なんとか受信トレイの新しいものだけは無事だったのですが,他は入れなおしです(T_T)
復旧後すぐこちらを訪問しようと思ったのですが,は,入れない!!
焦りまくりました。管理人さまにもメールいたしました。
実は・・・アドレスを間違えていれていたんですね(汗)
先ほど冷静にいれなおしてみたところ,無事たどり着けました~~
嬉しいです!!
たまっているぶんは何時間かけても読みます。がんばります。
これからまた,お仲間に入れてくださいね。

>管理人さま、わけのわからないメールで失礼いたしました。
 機会に疎いオバ厨だと,笑って許していただけたら幸いです。



--------------------------------------------------------------------------------
私も長いれすです。 No: 4449 [返信][削除]

投稿者:雪だるま 02/04/11 Thu 12:38:16
何日もレスしていなかったので、皆さんにレス仕切れないのを
お許し下さい…。
エピソードもどきにお言葉をかけて下さった天使のような方々、
雪だるまは深ーーーーく感謝しております。
乗せられてもう少しだけ続きます。

☆keiko 様
レスありがとうございます。ぶんちゃんはこの時はノルさんを待っているのに
その後、教会でトドさんを選んでしまうんですよね~。
トドさんには、一人にしておけないようなトコがあるんです。
(トドさんには僕がついてあげてなきゃね! byぶん)
keiko 様のところのオサちゃんって本当に可愛いですね。

☆836番様
公演お疲れ様です。お忙しいのにレスありがとうございました。
アルゼンチンでゲリラって?いつの間に(笑)
でもぶんちゃんもそこに居ませんでしたか~?

☆みどり様
いずるんの絶品発言、ずーっと気になってたんです…。
自分で自分を納得させてしまった。(アレ書いた人、ここにいらっしゃる?)
トド×ぶんH好いですね~。実際には一年程しか一緒に居なかった
2人なのに、こんなに深い仲になるとは思いませんでした(^^;。
雪だるまも2人のHを書いてみたい…(春琴風に読んでー)
ところで、お2人に直撃インタビュー取れましたか?

☆オレンジ様
ぶんちゃんの一人H、ドキドキしました~。最後のノルさんはぶんちゃんの
手の上から?しかし…入れなきゃいいって…(^^;……入れてよ~!

☆パナマ様
レスありがとうございます。パナマ様のテンポのいい作品、読んでて
とても気持ちいいです(しかも面白い!)。私とエライ違いだ…

☆あお様
20人お疲れ様でした~。リカさんの胃は強靭なんでしょうね…(え?胃だけじゃ無い?)

☆ベン様
ぶんちゃんは本当はおつかいのつもりで出て行ったのに、結局帰れなかったから…
(でも今はトドさんの愛に包まれてとっても幸せだよ!byぶん)
ところで萬お父様、普段はなにをされているんですか?(いや、なんか…チョット…
轟組の若い者達にちょっかいかけていそうかな~なんて…)

☆ぽん様
待っててくれたなんて暖かいレス、もう感激して泣き濡れております。ありがとう!
一緒にかしげちゃんも、幸福にしてあげて~

☆いちご様
高校時代終わりですか?今に比べてまだ純なところがあるトドさん面白かったです。
次はぶんちゃんの高校時代?初体験、楽しみにしておりまーす。

☆♪HT♪様
ノル×ぶんニューヨークで再会?わ・わ・わ♪早く続き書いて~
殉情楽のまひるちゃんの涙をぬぐうぶんちゃんを見て、そうやって自分の涙を
堪えているんだろうな~と思いました。このお2人も似合いすぎ…(もう、ぶんちゃんったら…)

☆らん様
私も花楽観ました。もう最初のタンゴから泣き続け… 最後のあいさつの出だしには
ファンでも無いのに声上げて泣いてました~(涙)
≫いずるんはキムちゃんより先にぶんちゃんをいただきますしちゃったのね~
轟組でぶんちゃんを抱○たのは…えーと、トドさん、わたる、こむちゃん、キムくん、いずるん
(わ、いっぱい居る…良いのか?トドさん!) 
かしげちゃんってどうだったのかな?リカさんはぶんちゃんが抱○たのよね?

☆華子様 白星様 ショーコ様 K様 あや(白ふくろう)様 鹿目乃様
その節はレスをありがとうございました。お礼が遅くなり申し訳ありません。
作品へのレスまで手が回らなくってごめんなさい… 
いつも楽しく拝見させて頂いております。

☆リル様
うちの親は付け届けが行き届いていたのでしょうか?(にしては成績悪すぎ…?)
同期は永遠です。頑張りましょう!(同期なので一番下でごめん)



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長いレスです。 No: 4448 [返信][削除]

投稿者:keiko 02/04/11 Thu 10:22:22
>0番様
レスありがとうございます。
よかった~0番様はいなくならないのですね。
勘違いしてすみません・・・・・
まとぶんはどこに連れて行かれたのでしょう?
続き待ってます。

>ぽん様
レスありがとうございます。
私もねったんのお料理食べたいです。
かしげちゃんも本当は1人になるのイヤなのでしょうね。
かしげちゃんもいつか幸せになるといいですね~。

>雪だるま様
ワタルくんがブンちゃんを救出してくれて
よかったです。
ノルさんが迎えに来るのを信じてずっと待っている
ブンちゃんとてもせつないです・・・・・

>R20様
クラップゲーム・・・・・
ゲーム始まったばかりってことは・・・・
これからの展開が気になります。

>ベン様
レスありがとうございます。
オサちゃんはかなり熱下がっているので
○薬は必要ないかと・・・
くららちゃん子猫無事に出産しましたね。
エミリオ子猫かわいい~。
それにしてもワタルくんは相変わらず野獣ですね。

>オレンジ様
ブンちゃん結局自分でしちゃったのですね。
ノルさんも意地悪だな~

>らん様
レスありがとうございます。
ゆうかちゃんにもミズくんのシャツ
着せてしまうのですか?
楽しみに待ってます。

>836番様
レスありがとうございます。
2人は無事にハバナに到着ですね。
タニちゃんのぼけっぷりがかわいくて
大好きです。
どんなディナーになるのかとても楽しみです。

>みどり様
レスありがとうございます。
2人の新記録は更新しそうですか?

>パナマ様
レスありがとうございます。
アサコちゃんは優しく看病してます。
もうオサちゃん元気にします。

>あお様
レスありがとうございます。
オサちゃん熱出して益々アサコちゃんに
甘えてます。
リカちゃん一難さってまた一難といった
感じですね~。
今度は抱き方講座ですか?

>いちご様
レスありがとうございます。
ブンちゃんにキスされてうろたえる
トドさん,なんだかとても新鮮です。
もう高校時代のお話はおしまいですか?

>しずく様
ワタルくん完全にコムちゃんに
弱み握られてしまいましたね。



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「もうじゅう~ぶん壊れてるよ」レス No: 4447 [返信][削除]

投稿者:ベン 02/04/11 Thu 09:44:53

NYの安ホテルでスカイとネイサンが・・・パナマでリカとタニが・・・
私は週末が恐い。しかも結構前のほうで見る予定・・・鼻に詰めたテイッシュ
見えたらどうしよう。その前にゼーゼーしていて近所迷惑で連れ出されるかも。

開演前にはきまってCSの広告の大全開・汗だくエミリオに釘付けの私。(週
末二階ロビーのモニター前でハハーハーしてるのがいたら私です。)
子猫の名前、ここはやはり「オベデイア=マスターソン・紫吹」にすべきだっ
たかと・・・ちょっと後悔。でもやっぱりあのコスプレの王道を行くような
「海賊船の船長エミリオ 」が大好きなのよおおお~~~

ってぜんぜんレスになってないわ。
でももう仕事に行かなくっちゃァ。



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個人叫び No: 4446 [返信][削除]

投稿者:836番 02/04/11 Thu 07:46:48
ぎゃーーーーっ!!
こ、ここまで足並み揃ってなくっても‥‥(涙)
ああ、光栄ですわ。R20さまとともに2段アップとは‥はははー‥‥(力なく)
休演日終わりましたわね。(ふぅ)



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『クラップ・ゲイム 01』 No: 4445 [返信][削除]

投稿者:R20 02/04/11 Thu 06:55:53





われわれは降りてゆき、

  彼らの言葉を混乱させ、

    互いの言葉が聞き分けられぬようにしてしまおう。


             ―――‐ 創世記 11:07




ヒットする男。
スタンドした女。
跳ね上がる、ミニマム。
カジノはどぎつく廻り続ける。

運命の女神を、俺はたらし込む。
ハートのクイーンがエースを連れて、俺に転がり込む。

「ブラック・ジャック」

どよめくテーブルを後に、俺はフロアを彷徨い続ける。
バカラのテーブルを冷やかす。
跳ねるルーレットに軽く酔う。
スロットマシンにコインを入れる。
セブンカードを弄ぶ。

残響は、クラップス。



砂の都の楼閣の、最上階のスイート・ルーム。
最上級のシャンパンに、最上級のコール・ガール。
炎上する都は、大陸の彼方。
逐われるように、逃げてきた。
広がる硝子に、俺は吸い寄せられる。

ストリップのネオンの光芒が、48番街に引き戻す。







「女は、嫌いか。」
「欲しい時に、あればいい。」

俺に埋もれる、狡猾な口は滑らかに動く。
お前の舌は飽くことを知らず。

「1000ドルでいいんだ。」
「この、文無しが。」

俺に赤く、刻印を刻み。
噛み合わぬ言葉を繰り続ける。

蹂躙の憐れみを受けながら、俺は切り裂かれる。
安ホテルの壁が、吐息を吸い尽くす。
歪んだ鏡に、奴の口の端が歪む。
掴まれる首は、ベッドの奥深く沈められ。
溺れる声が、シーツに爪を立てる。


お前の肩に、俺は縋りつき。
繋がらぬ言葉を垂れ流す。

「ヤキが回ったな。」
「あんた程じゃ、ねえよ。」

お前の身体に、俺は食い尽くされ。
俺の舌は虚しく蠢きつづける。

「お前も、来るか。」
「勝手にしな。」








女より滑らかなシーツに俺は包まれる。

砂漠の蜃気楼ですら、お前を消してはくれず。
女神の腕の中ですら、お前から逃れられない。
俺の心の螺子は、疾うに外れてしまい。
分からぬほどに傾く狂気の路を、共に転がり始める。



俺と、来るか。



そして、言葉は融解し。
永遠にお前の許に、届くことは無い。



天までとどく塔から逐われ、そしてまた俺は帰ってゆく。

ダイスは何処に落ちるのか。



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『クラップ・ゲイム 00』 No: 4444 [返信][削除]

投稿者:R20 02/04/11 Thu 06:48:37





主はソドムとゴモラの上に天から、

      主のもとから硫黄の火を降らせ、
 
       ------- 創世記 19:24






埃が埋もれる街角に、奴の肩が風を切る。
瘴気の吹き上げる淫売宿に、奴の葉巻が漂い流れる。
腐った夜が澱んだ倉庫に、奴のダイスが転がり落ちる。

昨日も今日も見えぬまま、俺はこの街をやり過ごし。
明日も明後日もその次も、俺の運をやり過ごす。
日々は虚ろな偽りに、面白おかしく過ぎてゆく。



罅の入った鏡のように、いつしか世界が歪み出す。

都の底の漆黒の賭場に、いつしか俺は誘い込まれる。



奈落の果ての下水道、饐えた匂いが鼻につく。
ダイスは転がり、操られ。
女神は、俺に入れあげる。
俺は全てを、巻き上げる。
ただ一つを除いては。

そして肩に手がかかる。
細い爪の向こう、柔らかい笑窪が呟いた。


「クラップやろうぜ。」
「何を賭ける。」


そして俺は拒めない。
細い指を離れ、巧みにダイスが弧を描く。



纏わりつく翳のように、奴の足音が絡みつく。
引き下げたソフトの翳から、流れる葉巻が俺を縛りつける。
薄汚いフロントで、錆色の鍵を受取る。
エレベーターの軋みは、緩やかに俺達を狂わせてゆく。
この街のざわめきは、既に言葉の意味を消す。

スチームの蒸気が、凍りついた窓を揺らす。
俺達の吐息が、狭いベッドで揺れる。
指輪が愛おしむように、俺を弄び。
髭が嘲笑うように、俺を咥え込む。

上目が酷薄な色を帯びる。
唇が嘲りを形づくる。
俺は限界まで、押し開かれ。
奴隷のように、嬲られる。


螺旋を描く舌は、俺に巻きつき、絞り上げ。
楽園に忍び込んだ蛇に、俺は跪き、頭を垂れる。
蛇に吸い上げられ、俺は抜け殻となり。
蛇に貫かれ、俺は埋め尽くされる。

そして、肩越しに奴が囁く。
「俺のこと、愛してる?」
悦楽と断末の喘ぎで、俺は答える。

そして、疼きが背骨を上がる。
「愛してるぜ、りか。」
それは、意味を持たない、
明日には女に投げつけられる、記号でしかない。


罪人だけが、息付く時間に俺は煙草に火をつける。
この寝顔が埋め尽くす前に。
この身体に飢え渇える前に。



この街を発ち、ヴェガスへ逃れる。
炎上する都を後にした、ロトのように。



そして、俺は振返り、塩の柱となる。

ゲイムの幕は、上がったばかり。



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おはようレス(爆) No: 4441 [返信][削除]

投稿者:R20 02/04/11 Thu 06:29:36
836番様:
足並み・・・・絶句ですことね(泣笑)。素直が心に染みましてよ。とはいえ、なんだかもお、陰鬱もいいとこで・・・「上」に、すまんな、すまんな。
みどり様:
やはり、妄想は開き直りが大切だと(←開き直り過ぎ)
ベン様:
エミリオ・・・なんて懐かしい響き・・・(遠い目)
パナマ様:
ご覧頂いているようで嬉しい限りです。又、少しも早いご帰還を(笑)。
0番様:
やはり、ろうぶ・でこるても・・・(呆)。しかし、レオン君て犬の役(?)なのに何て違和感が無いのだ!!(爆)
いちご様:
題の字面だけで、なんと爽やかなのでしょう。つーか、何でこんなに暗いんだ、自分(笑)
あお様:
タニ・・・む、結びつかないとまずいんですかっ(大汗)?!次は20回の受けりかだったりして(爆)。
鹿目乃様:
罰当たりのまま、さあ、日比谷へ(沈)


すみません、前回の少し訂正で纏めて入れなおしました。
こんなバッドトリップなもの、ごめんなさいですので気持ち良くすっ飛ばして下さいませ(懇願)。
「どこかお悪いのですか?」
「・・・アタマが。(倒)」



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ハバナナイスホリデー♪(3) No: 4440 [返信][削除]

投稿者:836番 02/04/11 Thu 02:45:27

そういえば、りかさん出発直前まで仕事してたよね。
きっと疲れてるンだろうな‥‥。ひっぱりまわしちゃ悪いよね。


「りかさん、俺、ひとりで平気だからさ。ホテル帰って休んでたら? 
少しこの辺見たら俺も帰るから」
「ひとりで? 大丈夫か、おまえ」
「大丈夫だよ。ホテルはすぐそこだし。
ちょっとあの大聖堂とかいうのの中を見てみたいだけだし」
「そうか?」

まあ、かわいい子には旅をさせろっていうしな。
あんまり俺が過保護にしててもいけねーよな。

「すぐ帰ってくるなら、ここにいるから。行ってこいよ」
「うん。じゃ、すぐ戻ってくるね」



タニは立ち上がり、リュックを片方の肩にしょった。
軽くりかに向かって手を振るとニコっと笑って聖堂に向かって歩いて行く。
りかはタバコをくゆらせながら、陽の光の中を遠ざかっていくタニを見ていた。

半袖のTシャツからのびる腕は長くて、ほどよく筋肉がついていて、
袖から見える二の腕のあたり、リュックを背負った左肩から首の線も、
なんとも言えなくセクシーだ。
Gパンの腿は少しパンパンだが、若さがみなぎるようで目が釘付けになる。

タニ‥‥いい男だなぁ、おまえ‥。

つくづくとそんなことを思いながら、歩いて行くタニを目で追っていると
誰かがタニに話しかけてきた。どうも道を聞いているらしい。

なんで、見るからに東洋人のタニに道聞いてるんだろう、と思ったが
タニがぶんぶんと首と手を振っているので(言葉が分らないとでも言ってんだろーなー)と見ていた。
すると去りかけた男が振り向いてタニを見、そのまま後をついて行く。

「ん?」

見ているとタニとすれ違う男たちが、いや、女もいるようだ──
ナオミ・キャンベルみたいなのがたくさん。
そいつらが皆、一瞬タニに見とれ、気づかずに通り過ぎるタニの後にふらふらとついて行く。

「お、おいおいっ」

見ているうちにタニの後には数人の男と女がぞろぞろとくっついて行き、
軽く行列ができている。

「ま、待てっ、タニっ!」

りかは慌ててテーブルに代金とチップを放りだすと
タニを追って走り出した。


追いついて肩を掴むとタニは驚いて
「え?りかさん? どーしたの?」と目を丸くしている。
りかはぜーはー言いながら
「いや‥‥、やっぱり俺も行く‥。ちょっと‥‥危ないからな‥」
「? あ、そっか、日本よりは治安悪いんだよねー。」
んふふーーっと、りかが来てやっぱり嬉しそうにタニが笑う。

‥‥‥だめだ、こいつ。ひとりで歩かせたら危なすぎる。
こんな笑顔を無防備に誰にでも向けてたら犯られちまうっ

りかは鋭い視線をまわりに飛ばして威嚇すると、タニをかばうように並んで歩き出した。


しかし、実際のところは、
タニひとりでなくりかとのツーショットになったために、
ぞろぞろと吸い寄せられてついてくる男女の人数が2倍(以上)に膨れ上がったことに、
りかは気づかなかった。


++++++++++++++

りかタニってこんなんだっけ?
もう、力も尽きてるし、
なに書いてんだか、分かんなくなっちゃってるようっ(号泣)



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ハバナナイスホリデー♪(2) No: 4439 [返信][削除]

投稿者:836番 02/04/11 Thu 02:32:37
ハバナに着くとタニは早速「男になるためのリュック」を背負って
観光に出ようとする。
「りかさんっ。ね、行こ、行こ、行こ?」
「おまえ、元気だなーっ、タニ」

タニはりかとふたりっきりで旅行なんて、嬉しくて嬉しくてしょうがない。
キューバに行くと決めてから、ずっとハイパーだ。

成田からメキシコシティまでひたすら十数時間のフライト。
メキシコシティで一泊、そこからハバナまで3時間。
メキシコシティーからはカリブの真っ青な海の上を飛ぶ。
りかは別段見てもいなかったが、タニはその海の青さに感動して、
さらに元気になっているのだ。

「あ、でも、ちょっとお腹すいちゃったぁ。りかさん」
「ん、そうだな。
ディナーまでは時間があるし、軽くなんか喰うか」


ふたりが手ごろなカフェを見つけ、
外に並べてあるテーブルの一つを選んで座ると
日に灼けた黒髪のウェイターがオーダーを取りにくる。
こちらは黒人と白人の混血が多い。つまりいい男も多いわけで
このウェイターもなかなか色男だ。

あ、そうかタニ、メニュー読めないか?と、りかが思った時
タニはにっこにこのきっらきらの笑顔をウェイターに向けて
「ハムサンドっ!!」を、注文した。

その完璧なまでに堂々たる日本語発音に
りかは椅子から落ちそうになったが、
ウェイターはなぜか分かってくれたようで
「Si!♪」とウィンク。


‥‥よっぽどハムサンドを頼む日本人が良く来るのか‥‥。


りかは流暢なスペイン語で何か頼むとタバコに火をつけた。

「えーーーーーすごーーーー
りかさん、スペイン語できるのーー?」
「ん?‥‥ああ、昔はアルゼンチンでゲリラやってたこともあるからな‥‥」
「え? (あれ、そーいえば俺もたしか‥‥あれ?)」
「いや、いいんだ。ここも聞き流せ、タニ」
(この分だとりかはフランス語もハンガリー語もいけそうだ)

「なあ、タニ。でもなんでハムサンドなんだ?」
運ばれてきたハムサンド(と呼ぶにはかなりボリュームがあるが‥)を
ぱくぱくと食べるタニを目を細めて見ながらりかが聞く。

「ッ‥‥‥ん‥‥ぐっ‥‥」
口にパンを頬張ったまま急いで答えようとして
タニは喉をつまらせ、真っ赤な顔で胸を どんどんッ と叩く。
「うわっ、タニ!! いい、答えなくていいからっ
ゆっくり喰え、ゆっくり、‥‥な?‥」
りかは ケホケホ──ッ とむせるタニの背中を横からさすってやりながら
こいつが食べてる時に話しかけるのは厳禁だな、と学習した。


   初めてりかさんに連れられて轟組に来た時
   ハムサンド食べたんだよね。
   なんで今あれを思い出したんだろ。

むせて目に涙をためながら、タニは今頃変だなーーなどと考えていた。



「ね、りかさん。あそこに見える大きな建物なに?」
サンドイッチをぺろりと平らげてやっと気持ちに余裕ができたのか
カフェの回りを見回してタニが聞く。
「ああ、ハバナ大聖堂だ。昔はコロンブスの墓があったとこだな。
後でスペインに移したらしいが。」
「あ、0番さんとかいう人が欲しがってる奴?」
「?」
「足‥‥痛いっていってて‥‥湿布に‥」
「(サロンパス‥‥か?) コロンブスだ」

「あ、あれ、あんまり顔好きじゃなかったんだー
昔の方がいーよねーディズニーはさあ」
「‥‥なんの話だ?」
「‥‥ポカホンタス‥‥(違った?)」
「(知らねーーよっ!んなもんっ!!) コロンブスだ」

「ああーーー ホムンクルス!」
「(いーーーかげんにしろーーーっ!! 
コロンブス知ってる方がホムンクルス知ってるよりずっと普通だろーーがぁっ!!) 
コロンブスだっ」(←ここ6倍フォントくらいでお願いしたい)

「‥‥‥」
「‥‥‥おまえ‥‥コロンブス、知ってるよな?(まさか‥)」
「んーー、なんか、卵に関係ある人だよね?」
タニは眉間にしわを寄せて考えている。
(『コロンブスの卵』のことか‥‥? へえ‥)
あっ!とタニは思いついたように指を鳴らす。
「初めて卵はゆでて食べた方がお腹の中で立って回るって発見した人っ!!」

タニ、おまえの脳内にはさまざまな情報が混沌と存在しているらしい。

ふーーーーーーーーーっ、りか頭を振る。
「タニ、俺もう寝たいよ‥‥‥」



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長いレス(いつものことですが) No: 4438 [返信][削除]

投稿者:836番 02/04/11 Thu 02:26:33
keikoさま。良薬口に苦し。(わたしったら意味不明‥)

ベンさま。お帰りなさいませ~~。ベンさまの「ありがとう」シリーズだわ~♪(←勝手に命名) 
‥‥‥えみりお猫‥‥‥‥。

いちごさま。えええっ?! あ、憧れのいちごさまに、あ‥‥だなんて‥‥
どーしよーどーしよー(や~ん)。
もちろんっ、文章=いちごさま御自身、が、好きーーーーっ!!(←なぜか絶叫)ですのよ。

ぽんさま。こんな帰還でよろしければ──って、ほかには何も浮かばないのよーーーーっ。

リルさま。わざわざの個人レス、ありがとうでございます。いや~~あれ、ねえ?(笑) 
セリフまんまで‥‥いーのかなー、なんて思ったりもしたんですけど。
だって自動書記だもん、いいよね?(言い訳になってないってば)

あおさま。遅れましたが、20人斬りの快挙達成おめでとうございます。
お疲れさまでした。しかしりかさんの受難は続く?
あの話し‥‥わたしもできるだけ後にしたいな~~、と。
でも、いつまでも置いておくのもなあ‥‥う~ん‥。

しずくさま。おひさしぶりーー。こちらのワタルはコムにやられっぱなしですねぇ。(笑)

0番さま。(泣←いきなり)。ひひひひどい‥‥。

雪だるまさま。ぶんちゃん‥‥色々過去を考えると、切ないものがありまする。

R20さま。足並み‥‥揃ってますわねえ。(婉然) 
「変なもん」発言、失礼致しました>鹿目乃さまも。
いや、深く考えずに素直にレス書いたら──って、なお悪いってば。(笑)

パナマさま。レスだけでも度々出てきてね。作品つきならなおよろし。
ストレートセンターパーツはね、殺し文句と同じ効果ありね。(知らなかった、だとー? ←笑)

オレンジさま。>全然たいしたことないくせ、長々と、すみません。
>禁Hって、入れなきゃいいんだよね?
両方とも認識全然違ってます(爆笑)

白星さま。長篇お疲れさまでした。かよまとは真摯ですねえ。
またお会いしませう(いなくなると思ってない/笑)。
んで、あのネイサンとスカイなんですけど、
書いてたらどっちが受けで攻めだか分かんなくなってですね、
ランボー(デカプリオ)におやじヴェルレーヌがやらレてるってな映像も浮かび‥‥
なんつーかどっちがどっちでも同じ、てな気持ちに心からなりまして。もーーお好きなバージョンで読んで下さい。(捨て鉢)

カラバッジオさま。んま~~っ、おひさしぶり~~!♪

♪HT♪さま。ああ、ぶんちゃんと出会うわっ出会うわっ。(どきどき)

みどりさま。>でも『ご本人とこの板のキャラは全く別と割り切ろう!』
と、リカ&タニ派のお姉さま達から励まされた  
えーと、それわたしは入ってないですよね? 
わたしは「わたしも書けなくなった」って言っただけですから(笑)

Zさま。Zさまによって開襟、じゃなくって解禁されたふたりの絡み。
わたくしも乗らせて戴きましたわ。箱の中のりんごに腐りが伝染中。(笑)

らんさま。あー、いーですねー。こんなの見たらきゅーーーんっと来ますねえ。

ショーコさま。変形してらっしゃるんですね? よかったーー(←?)
コムスカにワタアシュレを見てワタコム派のショーコさまがあんなにすぐ立ち直ってた(ように見えた)から、
わたし、自分を見つめ直さなきゃ‥‥とか思ってて‥(笑)

はつこさま。その節はお手数をおかけ致しました。よっぱらいコムちゃんかわええっ♪ 
>タニがりかを放さない‥‥(その言葉だけでうっとり)


「殉情」無事に千秋楽を迎えおめでとうございました。



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レスで~す♪ No: 4437 [返信][削除]

投稿者:らん 02/04/11 Thu 01:16:56
>HTさま
殉情千秋楽お疲れ様でした~
HT様もお泣きになってたのね・・・
>はつこさま
酔ったコムちゃん、可愛い~です♪
>ショーコさま
恋人達の続きを書いてくださってとても嬉しいです
天使のお話も好き(*^_^*)
>keikoさま
今度ゆうかちゃんにもミズくんのシャツ着せちゃいますわ
オサちゃん、早くよくなるといいですね
>オレンジさま
きゃ~~ぶんちゃ~ん(照)
>みどりさま
レスありがとうございます~
トドさんとぶんちゃんの新記録をお待ちしています
>白星さま
感動の最終回でしたね、とっても素敵です。
また、お話書いてくださいね
待ってますからねっ!
>ベンさま
感動の出産シーンですね
エミリオちゃん♪いい名前だ
>いちごさま
レスありがとうございます
トドさんったらもう相当ヤバイって感じ(笑)
>ぽんさま
ゆうかちゃんは幸せものでございます(笑)
かしげちゃんはせつないのね・・・
>あおさま
レスありがとうございます。
リカちゃんはまだまだ前途多難なようですね
>0番さま
まとぶんとレオン君、一体どこに?
かよこちゃんの様子が可愛いです♪
>しずくさま
わたる君はすっかり弱みをにぎられてしまったのですね(笑)



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続「天国イキのアレ」 ワタリカ No: 4436 [返信][削除]

投稿者:ベン 02/04/11 Thu 00:37:08

気絶したままのリカを膝に抱いて煙草を吸っていたワタルはさすがにこの時間のノ
ックには驚いた。空耳かと思い、じっと気配を殺しているとまたもためらいがちな
音がした。

「誰だ」

「・・・タニです。」


静かだが、しっかりした声が返ってきた。 だがドアを開けようとはしない。

「リカを迎えにきたのか?」
「はい。リカさん、今出られますか?」

「いや・・・今はまだ無理だ。あとで俺が送っていくよ。」

「いえ・・・。またあらためて出直してきますから連絡いただけますか。ミャ~」


いきなりドアが開き、疲労と興奮のせいで目をギラつかせたワタルの顔がのぞいた。

タニは部屋の中を見たいような、見たくないような複雑な心境でワタルに近づいた
がワタルの体からリカの香水と血のにおいを感じるとあわてて一歩退いた。


「こいつがリカの大事な子猫か・・・」


ワタルはいつもタニにする様にエミリオの頭をくしゃくしゃっとした。
エミリオは一瞬ビックリした様子だったが、リカの匂いに安心したのだろうか目を
つぶってされるがままになっていた。
そんなエミリオの様子に嫉妬したタニは更にもう一歩後退した。


「それじゃあ。おれは部屋で連絡を待っていますから。何時でもかまいませんので
電話して下さい。それまでリカさんをよろしくお願いします。」

毅然とした態度でタニは引き返していった。


「エミリオとか言ったな。あの子猫、なんだかお前に似ているな・・・」

リカの寝顔を見ながらワタルはそう思った。

「フーッ。まだ当分起きそうにないなあ。」

俺が抱いて連れて行けば早いんだが、タニはイヤなんだろうな。

ワタルはもう一本煙草をくわえた。



結局リカが目を覚ましたのは明け方近くなってからだった。

その間ワタルはリカの顔を冷たいタオルで冷やしてやっていたが、くちのまわりか
ら目の近くまで広がった青アザは消えようがなかった。


「どうすんだよ、タニにバレちまうだろうがよ~。」
「とっくに知ってるよ。」

「ええっっ」
「さっきここに来たんだ。」

「・・・・また見られたのか?」
「いやっ、中には入らなかった。エミリオを連れて迎えに来ただけだ。」

「エミリオも来たのかっ!」

リカはガバッと起きあがった。


「可愛かったろ~。そうかエミリオも一緒に来たか~。」

「お前・・・今スゲーデレデレの顔してるの自分でわかってるのか?2枚目の極道
が形無しだぜ。まるで父親だな・・・」

「可愛いかったろ?なっ、可愛いって言えよっ!」

「ああ、可愛いかったよ。・・・それに・・なんだか、お前に似てた・・・」
「えっ俺に?・・・・・・ジーン・・・・・・」

「なに感動してんだよっ。変な奴・・・」
「早く帰ってエミリオの顔見なくっちゃ。じゃあなっ。」

「おっ、おい・・・」


もう廊下にもリカの姿はなかった。



「リカってあんなにマイホームパパだったっけ・・・?」



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長くてごめんレス~ No: 4435 [返信][削除]

投稿者:みどり 02/04/11 Thu 00:30:48
「風共」組&「ガイズ」組の皆様、お疲れ様です。 休演日の今日(もう日付変わっちゃったけど)は
ゆっくり休めましたか?

>>ショーコ様
>我ながら、なんでご本人様、見ながらこんなん、書けるのか...
その気持ちよくわかるわ~。私もご贔屓の「殉情」DC公演を観に大阪まで行って帰って
きた直後にかなり悩んだモン。でも『ご本人とこの板のキャラは全く別と割り切ろう!』と、
リカ&タニ派のお姉さま達から励まされたので無事復帰できました。 だからショーコ様
もめげないでね!特にショーコ様にはROM読者のファンの方々も多いんだから・・・ネ!
あと、『風共』通いの方も頑張ってください。私も「殉情」ACT公演にほぼ100%通いました。
仕事?仕事は有休+深夜残業で乗り切りました^^;;。

>>しずく様
高所恐怖症をバラされそうになったり肩をがっくりと落とすワタル君が可愛くてツボです。

>>keiko様
>トドさんて・・・・ちょっと変かも・・・・・
そうなのよ、それが真っ当な反応ですよね。 トド様を変態エロ親父にしてしまった私・・・ああ自己嫌悪
>(ポトフ風)スープパスタとプリン
読んでてお腹減ってきた~。この間の花見弁当の中身と言い、keiko様の出す料理って何気に好物ばかりかも(笑)。

>>ベン様
休演日にはベン様の作品があるかなと期待していたら案の定。 ああ、嬉し♪
お元気そうでなによりでございます。
>「 ねぇ、トドさん、僕の下着知らない? 」なんかこのセリフ好き。
有難うございます。投稿後、さすがにこれは外道すぎたかなと自己嫌悪に陥っていたのですが、
ベン様のコメントで立ち直りました。

>>ぽん様
>でも、なんとなく、いい感じかも、今の
ぶん&コム パライソ書いて欲しい~!

>>R20様
>日比谷通いの合間のみどり様の作品は、真っ当なHをわたくしに思い出させて下さいます(笑)
はい、『ガイズ』公演で壊れてらっしゃるリカ&タニ派の皆様に真っ当なHをお届けすべく
私も頑張ります。

>>鹿目乃様
>無事楽を迎えられまして、おめでとう御座います。
有難うございます。暫くご贔屓の舞台を観れない悲しみを乗り越えるためにここでせっせと
書いておりますの。

>>らん様
左手の指輪に軽くキスするミズ君、キザ~!読んでて私までぶっ壊れそう・・・。

>>あお様
>私、攻めのぶんちゃん、好きなもので、つい、リクエスト。
嬉しい~!!!さすがは色姉妹のかたわれ!こうなりゃ、この板じゃ数少ないぶん攻め作家の
一人としてやらせるわよ、絶対に!
>なぜに書くだけで、こんなに疲れる・・・ああ疲れた
だってHって書くの本当に疲れるわよ、おまけにリカ様あんなに多くの方を相手にしてらっしゃるのですもの。
ちなみに私はぶん攻めを書くのはぶん受けの10倍くらい疲れる・・・ハテ、何故だろう?
やはりニン違いのせいなのか・・・?でも書くぞ。<-きっぱり

>>0番様
何でもまとぶんのことを信じちゃうかよこちゃんが可愛い。
でも、ひょっとしてまとぶん、レオンを連れたまま帰って来ないの?

>>白星様
連載終了どうもお疲れ様でした。かよ&まと、元の鞘におさまってよかった、よかった(涙)。

>>いちご様
ぶんちゃんったら中坊のくせにトド様を手玉に取っちゃって・・・、こりゃあ淫乱の素質有りだわ。
>トドの話など聞いていないかのように
ここら辺は昔も今も全然変わらないのね・・・^^;;。コーヒーを注文する会話が今の二人のキャラとダブってツボでした。

>>オレンジ様
>そ、そんな言い切ってしまってよろしいの?みどりさま・・・。
いいの。私、愛するご贔屓にHの汚名を着せたくないの。それくらいなら私が着ます!<-きっぱり
(だったら今のHシリーズの副題も変えろよby ぶん)

>>はつこ様
ぶんちゃん、オレンジ様の話の中だけでなく、はつこ様の話の中でもほったらかしにされて可哀想じゃん。
せめて私の話の中ではせっせとイカせてあげようっと。<-使命感

>>♪HT♪様
上でショーコ様にも書いたんだけど、ご本人様とこの板のキャラは全然別物なんだから、
すっぱりと割り切ろうゼ! そうしたら投稿ボタンも軽くなるわよ、きっと。
ところで、「追憶のバルセロナ」無事に迎えられるよう一緒にお祈りしましょうネ、チュッ♪

>>雪だるま様
エピソードもどき、面白く読ませて頂いております。そうそう、この板は2800字を越える
と投稿できないんですよね。 私もよくやりますのよ^^;;。



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さよならを許して・2 No: 4434 [返信][削除]

投稿者:0番 02/04/10 Wed 23:20:50
轟邸から歩いて20分ほどのところにある動物病院は、
腕がいいと評判の獣医だとかで、動物病院にしては広すぎるほどの
待合室も、飼い主とペットでごった返していた。
当の獣医に診てもらう診察室は相当な待ち時間のようだったが、
ワクチンなら別の医師がやりますからと、隣の診察室前に行かされる。
そこはそこでシーズンらしく、犬だの猫だの連れた飼い主が
ずらりと並んでいて、病気でない分元気で騒々しい。

それでも機械的に作業が進むので、見た目ほど待つことはなさそうだと
まとぶんはほっと一息ついてレオンを見た。
轟邸で日頃あれだけ好き放題しているわりに、こういう場所では
レオンはおとなしい。
病院の空気を怖がってもいないし、興奮してもいない。

「おまえ、けっこう大人じゃん」

ふさふさした毛並みを撫でると、レオンは柔らかく濡れた鼻先を押しつけてくる。
と、窓口で名前を呼ばれて、急いでまとぶんは診察室に入った。


熱を計って簡単な触診をして、異常なしと言うことで無事ワクチンを
打ってもらって、やれやれとまとぶんとレオンは出てくる。
窓口で予防接種の証明書を発行してもらっていると、
なんとなく周囲のざわつきが変わった感じがした。
振り返ると、順番待ちの列を押しのけるようにして、一見して
堅気でない男が二人、二頭の犬を連れてこちらに来ようとしている。
窓口に向かって、一人が胴間声を出した。

「悪いけどよ、急いでんだ。こっち先にやってくんねえかな」

悪いとはとても思っていない無遠慮さで言って、ずかずかと
窓口を通りすぎる。
後ろの男が通るとき、カウンターにいたまとぶんと肩がぶつかった。
反射的に睨みつけてきた男の腕を、まとぶんはねじりあげる。

「いて……何しやがんだてめえ!」
「ぶつかってきたの、そっちだろ。だいたい急いでるって
みんな急いでんだよ。勝手に割り込んでくんじゃねえ」
「んだと、このガキ……」

「こんなとこで大声出す方がガキだろ。ケンカなら外に出ろよ」

1対2なのに妙に分が悪く、二人は憎々しげにまとぶんと睨み合う。

「おい、何やってんだ、おまえら」

二人よりは格上かと思われる男が、中の騒ぎに気づいたのか
入ってきていた。

「す、すみません兄貴、こいつが……」

ぺこぺこと頭を下げて言いわけを始めるのを無視して、
男はまとぶんとレオンを見てちょっと首をかしげた。

「その犬……おまえ、轟組か?」

正確には違うけどな、と思ったまとぶんは無言で相手を見返す。
そんな寒くもないのに手袋をした男は、なぜかレオンより
まとぶんの顔を見て、何か思い当たったようだった。

「ああ……おまえ……これは面白いな」

自分にはわからないところで勝手に納得されても、あまり気分はよくない。
手持ち無沙汰に突っ立っている二人に、男は行くぞと声をかける。

「善良なる市民の皆さんにご迷惑をかけるわけにはいかないからな。
ほら、行くぞ」

兄貴分に言われて出ていかないわけにはいかず、二人は犬を連れて
すごすごと出ていく。

「坊や、悪かったな」

それじゃ、またな、と男は通りすがりにまとぶんの肩をぽんと叩いた。
……ように見えた。

一瞬チクリとした痛みが肩に走り、まとぶんは顔をしかめる。
しまったと思ったときにはもう遅かった。
まるで貧血のように足がふらつき、立っていられなくなる。

「どうした坊や、気分でも悪いのか?」

すぐそばで聞こえた男の声にも、もうまとぶんは返事ができなかった。


黒塗りの車に押し込まれて、いっしょに乗せられたレオンが
悲しそうに鳴いたのだけが聞こえていた。



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薔薇の迷路 ―― 土曜日・8 ―― No: 4433 [返信][削除]

投稿者:オレンジ 02/04/10 Wed 22:55:51

「・・・あ、あぁ」

もうすっかり裸になってしまったぶんの身体が、
床の上に横たわり、妖しくうごめいている。

ぶんの瞳に、少し離れた所で自分をじっと凝視するノルの姿が映っている。
ぶんも、自分で自分を愛撫する行為の間中ずっと、
ノルの眼から視線を外さなかった。

「ぶん・・・」
「ノルさ・・・」
ぶんの眉が、悩ましげに、寄せられる。
床の上で、ぶんの裸体が、何度も大きく波打った。

「ノルさん・・・っ。変、だよ・・・。こんなの。
 見られてるだけなのに、ノルさんにされてるみたいに感じて、る・・・」

「俺は何もしてないぞ」
ノルは小さく笑って立ち上がり、ぶんのすぐそばに腰をおろした。
そのまま、手を触れないままに、ぶんの耳元に唇だけ寄せて
熱い息とともにささやきかけた。

「綺麗だ・・・ぶん」
「・・・!ひど・・・っ」

と、ふいに、ノルは思いついたように
ぶんの立てた両膝に手をかけ、ぐいと大きく開かせた。

「!!・・・や・・・・・っ!」

反射的に身体をよじり、ぶんは脚を閉じようとしたが、
ノルはそうさせなかった。

ぶんは全身を羞恥の色に染めながら、一瞬、
ノルが直接自分を愛撫してくれることを期待したが、
ノルはそれ以上ぶんに触れてこようとはしなかった。

「見たいんだ・・・もっと。お前が感じているところを」
「も、う・・・。やだ・・・っ。ノル、さん・・・あ・・・」

ぶんの全身に玉のような汗がふきだし、濡れて妖しく光っている。

ぶんの気持ちは絶対にわかっているはずなのに、
ただ自分を見ているだけのノルが憎たらしい。

憎たらしいのに、ノルに翻弄されるままになっている自分が悔しくて、
ノルに何もかもじっと見られていると思うと、
恥ずかしくて、でもそれが信じられないくらい気持ちよくて・・・。
だんだんと、ぶんの手の動きが激しくなっていく。

「ん・・・・っ、あ、ノル、さん・・・っ!」

ノルに脚を固定され、身動きのきかなくなったぶんの背中が
背骨が折れそうなくらい大きく反り返った。

「あっ、あ・・・!もうっ、許、して・・・っ」

ぶんは、背中を浮かせ、顔だけ床にこすりつけて
甘美な苦悩に悶え、すすり泣く。

沸き起こる快感に耐えがたくなったぶんの目がついに閉じられ、
まなじりから透明な涙が伝わって落ちた。

「ぶん・・・」

ぶんが薄く目を開けると、すぐ目の前にノルの顔があった。

「もう、ダメ・・・ノル、さ・・・!!」

最後の救いを求めて、ぶんが切なそうに喘ぎ、濡れた瞳でノルを見つめる。

「本当に綺麗だ。ぶん・・・」

熱いささやき声とともに、
ノルの手が、ぶんのなめらかな身体をすべり、
はじめて力強くぶんの右手に添えられた。

「・・・・・・・・・!!」



いつのまにか、だいぶ日は傾き、部屋は薄暗くなっていた。
床の上に座り込んでいるぶんは、素肌にノルの上着をかけられ、
後ろからノルに抱きしめられていた。

「もうさー、本当に信じらんない。
 ノルさんてそういう趣味の人だったんだね」
ノルの顔を見ないようにして、ぶんが下を向いたままつぶやいた。

「いい絵を描くためさ」
「で、描けたの?」
思わず、ぶんはノルを振り返って睨む。

「そんな余裕あるか。見てるだけで精いっぱいだ。
 けど、お前の色っぽい姿は、ココにちゃんと焼き付けた」
ノルは満足げに自分の頭を指し示す。

「もうっ」
「でも良かったんだろう?結構、興奮してたぞ、お前」
「バカッ!!」
ぶんは真っ赤になってノルをひっぱたこうとしたが、
その手をひと呼吸早くノルがとどめた。

「ごめんな・・・」
ぶんの手を引き寄せ、その甲にくちづけながらノルが言った。
急に素直にノルが謝ったので、ぶんはかえって戸惑ってしまう。

「(う・・・)いいよ。気持ちよかったし・・・」
「ん?聞こえなかったな」
楽しそうに、ノルがぶんの口元に耳を寄せる。

「(う~~~)もう、二度としないって、言ったの!!」

(飽きないヤツ)

ノルは笑いながら、そんなぶんを背中から強く抱きしめた。

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全然たいしたことないくせ、長々と、すみません。
禁Hって、入れなきゃいいんだよね?
もしかして、オレンジの認識、違う・・・?(ような気もしたりしなかったり・・・)
またレスしに来まーす。



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亀なうえに長いレス No: 4432 [返信][削除]

投稿者:パナマ 02/04/10 Wed 22:50:59
R20様≫いえいえ、お名前間違えたのは私も同じです。(苦笑)PCの機種によって表示される
    フォントの違いがあるようで、私のものもそうなのですが濁点と◯が区別しづらいようです。
836番様≫お気遣い、ありがとうございました。
    舞台のセリフも(心情)付で解釈するとこんなんもチガウなんて!(笑)
keiko様≫やっぱりアサコさしく看病してくれますね。オサ病人だが羨ましい。(笑)
あお様≫20人、お疲れ様でした。おみごとっ!(笑)ストレートセンターパーツは違反・・
    知らなかった(ラーメンヘアも好きな私)。確かに836番様、リル様、Z様が反応を(笑)
いちご様≫トド、マミ、ノルはわかる・・・でも、タモの婿養子で極道っていうのが・・・(笑)
K様 ≫『ぱられる』グーです。私は、どーもヤラてるノルさん好きらしい。(苦笑) ぜひ続きを。
    『肖像』ではワタ・リカの今宵一夜にじーん。コムとタニに悪いど、うれしかった。(笑)
オレンジ様≫ぶんちゃん、ひとりHを・・ノルさん、楽しみかたが大人だわ~。
鹿目乃様≫私は星野ファンなので阪神に行って、負け続きだったらどうしようとかと・・
    とりあえず、今は嬉しい状況ではあります。オカマ・アドレイド・・ふっ・・・
ショーコ様≫堕天使・・かよこ、かわいい!ここでも、まとぶん『あんた』なのですねー(笑)
はつこ様≫私も夢まつらの風共パロ、好きでした。特に雪の複数スカーレット編。
0番様 ≫夢おちとはいえ、ワタ・カヨ、びっくり。それほどワタ・アシュレーは強烈だったのですね。
   今回はクローバーが、鮮やかな緑に脳裏に浮かんで、いつものことですが最後にぐっときます。
らん様 ≫花見・・・勘違いのレスを・・すみませんっ。チャー、東京でも頑張ってくれるでしょうね。
みどり様≫ヤンチャなぶんちゃん。でも、トドさん、楽しそう。淫乱ってトドさんも?(笑)
Z様≫ 前のレスでへんな方言になってました。いかんちや~と書きたかったのです。すみませんっ!
    Hotel・・なんだか本当にスカイのホテル暮らしを垣間見たようでした。頭の中は醗酵中。
くーろ様≫最初の発端を思うとトドの苦悩は、スカ(ぶん)がいつまでもアシュレー(のる)
    を思っているというバトラーの苦悩に近い感じがします。
華子様≫ワタル、やさしいモード全開中・・ぽっ・・って私が照れてどうするんでしょう。(笑)
HT様≫いやー、リル様がワタ・リカの学らんをってのがなかったら、足洗ってたかも・・・
    偶然、手持ちにあった・・・~ムーンが(苦笑)。もう、何もないですよ-。
ごんた様≫作品、好きです。かなり前ですがリカがワタルにあたって結局やっちゃう話も好きでした。
ぽん様≫ぼたんを止めなおすワタル・・・頑張ってる。(笑)
白星様≫長篇、お疲れさまでした。ロム専わかります。燃え尽きちゃうんですよね。(笑)
    出戻りの私もいますので・・・また、作品読ませてくださいね。
ベン様≫わーー、開けた途端に作品の連打、うれしい!ハードなワタ・リカに「リカならありうる」
    の萬パパ、ナイ~ス。前回レスでは、しょうもないことを書きました。すみませんっ!!
雪だるま様≫「仕組まれた」組み替えってのが・・・なんだかツボです。
しずく様≫パンフを友人に見せてもらったのですが・・・練習風景のコムかわいかったですよね。

    
     
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ひゃ~もお大変レス No: 4431 [返信][削除]

投稿者:0番 02/04/10 Wed 22:37:55
>836番様。
愛を告白なんて、告るなんてそんな大人みたいなこと、私できません。
つーか、836番様の愛は、私の元にはないし(泣)
>ショーコ様。
まとぶんと一緒に消えるって、そんなことができればありがたいですが、
まとぶんと一緒なのは、かよこちゃんですから・・・
あ、ほんとに二本立て?言ってみるもんですね^^
>オレンジ様。
さよならを許してって?と仰られても、タイトルなんで・・・^^ゞ
自分でやってって?まあ、ノルさんお素敵(笑)
>Z様。
5組の他に轟組、壊れ組などあれば楽しそうですが(笑)
>白星様。
大作ご苦労様でした。人様のかよこちゃんとまとぶんはやっぱり新鮮です。
私のところとは別人ですから、借りたなどと仰らないでくださいまし。
さよならなどと仰らず、またぜひ書いてくださいね。
それにしても最後のHは嬉しかった・・・(爆)だって、自分の書いたのを
読んでもHじゃないし嬉しくもないし^^ゞ
>R20様。
許されないって、何が許されないんだかわかりません。せえらあ服とか、
ぶるまあとか、すくうる水着とか着ないから許されないのですか(壊)
>keiko様。
keiko様を泣かすと、NHK(日本ほのぼの協会)からお叱りを
受けるので困りますが、逃げちゃダメと仰られても、あれはタイトルであって、
別に私は逃げませんので(笑)
>玲様。
レスありがとうございます。観にいかれるのですね、いいですね~。
私も大劇場へは行けませんので、楽しんでらしてください。してみると
この板は、星組で壊れるライター様はいないのでありましょうか?(涙)
妄想が走りましたら、作品を、ぜひ・・・。走らなくても、ぜひ(笑)
同情して読んでくださってるライター様方以外にレス頂くと、読んでくださってる
方がいる~と感激します。
>いちご様。
ぶんぶん手を振るぶん(笑)可愛いですね~。高校時代、終わりなんですか?
>>タモは大丈夫として、というのがとてもツボだったんですけど^^ゞ
いいな、タモさん♪
>ぽん様。
レオン君も動物病院に行くことにしました(笑)
かしげちゃんは年下だと言うのにコムちゃんより強気なんですね。
いつかあなたにも幸せの星が・・・来ます?(笑)
>あお様。
あはははは(爆笑)がんばれ日本、じゃない、リカちゃん。
なんかエンドレスだったりしたら、あまりにすごい展開です。



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「天国イキのアレ」 ワタリカ No: 4430 [返信][削除]

投稿者:ベン 02/04/10 Wed 22:01:01

「くららがまた子供産んだんだって~?」

「ああ。可愛いぞ~見に来るかいっ?(お父さんおめでとうくらい言えんのか)」
「いやっ、遠慮しておく。お前のデレデレした顔なんか見たくねえからな。」

(ちょっとがっかり・・・可愛いのに・・・・。)


「いくら可愛いからって、リカお前最近付き合い悪くねえか。」
「しょうがねえだろっ、早く帰ってちびの顔見たいんだからよ。じゃっ、またな。」

「おいっ、待てよっっ。」


ガシッ!

ワタルがリカの腕を掴んだ。

「離せよっ。お前だってエミリオを見りゃ俺の気持ちが分かるよ。」

「わからねえよ。」


ワタルはリカを引き寄せ、無理矢理唇を奪おうとしたが、リカはワタルから顔をそ
むけると腕を振りほどいて帽子に手をかけた。

「じゃあなっ。あばよ。」

「おいっリカっ!いくなっ!!」

ワタルのすがるような目と、いつになく切なく悲痛にさえ聞こえる声に驚き、足を
止めた。だがワタル相手に情けは禁物だった。

次の瞬間リカの目の前が真っ暗になった。
肩をつかまれ、振り向いたところをみぞおちに一発くらったのだ。

「グッッ・・・ワタ・・・お・・まえ・・・」

がくっと膝をついたリカの頭から帽子が落ちた。

「悪く思うなよ、リカ。お前で発散させないとコムにひどいことしそうなんでな・・・」


ワタルはリカの髪をつかむとその顔の前でズボンのチャックを下ろし、無理矢理自
分のものをくわえさせた。

「んん・・・・」

「どうだっ、美味いだろ。ちゃんと味わえよっ。」

リカの喉の奥まで押し込むとリカの髪をつかんだまま腰を動かした。
涙を浮かべたリカの苦しそうな表情にワタルはますます動きを早め、残忍な笑みを
浮かべてくちの中に放出すると一滴も残さず飲み込ませた。


「ワ・・タ・・・こ、このお・・・野獣め・・・」

「ああ。その野獣が好きなんだろっ、お前は。」


ワタルはリカのシャツの胸元をつかんで立たせると、そのまま背中を激しく壁に数
回打ちつけた。

「グフッ・・・・・」

ワタルが手を離すとリカは壁に沿ってズルズルと崩れ落ち、その間にワタルは服を
脱ぎ捨てた。
リカは倒れたままの格好で意識が遠のき始めていた。
気絶したのでは面白みは半減だ。
ワタルはいそいでリカの服を剥ぎ取り、乱暴に犯した。

「んあああああああ・・・」


かすれた声が絞り出されるようにリカの口からもれる。
ワタルが聞きたかった声だ。

閉じていた目が開き異様な光を放った。うめき声と共に口元は苦痛にゆがんでいる。

「もう・・・す・・こし、優しく・・できねえのか・・よ・・・・」


本当にこいつはたまらない反応をしてくれるぜ。

「うるせええ~~~!!!」


ワタルの平手が頬に振り落とされるとリカの目の前に星が飛び、くちの中いっぱい
に血の味が広がった。口角から溢れ出た血の筋にワタルは美味そうに舌を這わせ、
血にまみれた口でリカの胸を強く吸った。
血でヌルヌルになった舌先で乳首をなめ回され、リカのくちから悦びの声が漏れ始
める。

「はうう・・・ワタル・・・ああ・・もう・・・あっっ!!!」

「犯られて感じてんじゃねーよ。」

「あうう・・・・・」


噛まれた乳首から背中まで抜けるような痛みが走り、冷や汗が全身から吹き出す。
その間も責め続けられていた下半身は今にも爆発しそうな程張りつめ、ワタルのモ
ノでいっぱいになった深い部分は快感のうねりでざわついている。


「いくゾっ」

リカの腰を抱えるとワタルは深く腰を落とし込んだ。

「あうううううううう・・・・・」

悲鳴をあげようにも声にもならなかった。

ワタルが達するかなり前にリカの全身が激しい痙攣をおこし、気を失って動かなく
なった。ぐったりした体を容赦なく突くとワタルも大きくうめいてドクドクと波打
つものに身をまかせた。そのままの状態でワタルはもう2回ほどリカの中で抜いた。



リカの細い腰が解放された時にはもうとっくに夜中を過ぎていた。


トントンッ



煙草を吸うワタルの耳に遠慮がちなノックの音が聞こえた。



--------------------------------------------------------------------------------
原題:マフィアの日に寄せて (副題:僕って淫乱?) 11 No: 4429 [返信][削除]

投稿者:みどり 02/04/10 Wed 21:01:13
>♪HT♪様、本文中でかなり設定と表現を拝借しております。宜しくご了承くださいませ m(_“_)m。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~


トドは意識を失ったぶんを愛しそうに腕の中に抱き
静かな寝顔をそっと眺めていた。

俺の名を叫びながら気絶していったぶん・・・最初の頃とはまるで別人のようだ。

外にはいつの間にか雨が降り始めており、窓に打ち付ける激しい雨音と雷鳴が
トドにとある記憶を呼び起こさせた。


<・・・以下、再びトドの回想・・・>

ある日の夕暮れ、
寝室の出窓に激しく雨が叩きつけられている。

「外は凄い雨だね、トドさん。
こんな日は物悲しくなるから僕は苦手だな」
ベッドから半身を起こし、ぶんが呟く。

ノルさんも今頃この雨を眺めているのかな。
ぶんは外の雨を見ながら、
ふとノルに思いを馳せ寂しげに顔を曇らせた。

「お前・・・ノルが恋しくなったんじゃないのか?」

「な、何で急にそんなこと言い出すのさ」
心の中をトドに読まれ驚きとまどうぶん。

「お前が寂しそうな顔をする時は
いつもノルが原因だからな」
トドはそう言うとぶんの腕を引き寄せ乱暴に組み敷いた。

「ぶん・・・!俺がこんなに気が狂うほど愛しても
お前の心の穴は埋められないのか。
お前は俺とノルのどっちを愛しているんだ!」

「そんなこと・・・比べられないよ」
ぶんは切なげに目を逸らせる。

「何故だ」
「何故って・・・、ノルさんとは知り合ってから
プラトニックな時代が長かったから
僕達の思いはとても純粋で大切なものなんだ」

『僕達』・・・か。
ノルがこいつと知り合ってから
どんなにこいつを大切にしてきたか
俺には手にとるようにわかる。

「ハッ!俺からは無理やり手篭めにされたから、
思いが汚れているとでも言うわけか」
自嘲気味に笑うトド。

「そういうわけじゃないよ・・・」
悲しみの色を湛えたぶんの瞳がみるみるうちに潤んでくる。

『俺達』がこういう関係になってからも
お前はあの最中に決して俺の名前は呼ばない。
まるでそうするのがノルに対する唯一の
義理立てだとでも言うように・・・!

「ぶん・・・、
ノルのことは諦めろ!こうなるのは運命だったんだ」
トドは戸惑ったような表情をするぶんを
腕の中にしっかりと抱きしめた。

「運命・・・か」
ぶんはそう呟くと、
ノルのことを忘れ、トドの腕の中に包まれる心地よい安心感に
身を任せそうになってしまう自分の不甲斐なさに涙をこぼした。

この人の腕の中にいるのは
何でこんなに自然なんだろう。 <-♪HT♪様、これ以降、かなり設定と表現を拝借します
そして、なぜいつも僕はこの人の言いなりになってしまうんだろう。


<<僕は以前、誰かの腕の中でこんな思いを感じたことがある。
あれはいつだったのか?>>


いつの間にか外の嵐は益々激しくなっていく。
出窓を強く打ちつける雨の音にぶんの意識は奪われた。

<ピカッ!>

「 綺麗・・・、雷光だ」

ぶんはバスローブを羽織ると
急にベッドから飛び降り、外の景色を眺めた。
ぶんを追うようにベッドから出たトドが一緒に窓の外を眺める。

「お前、雷を恐がってたんじゃないのか」

「少年時代にはそういうこともあったけど、
今の僕にはもう恐いものなんて何一つありゃしないよ」
え?トドさん、なんで僕が雷を恐がってたことを知ってるの?

すると、一瞬あたりが昼間のように明るくなり、トドの顔が
まるでライトを浴びたかのように美しく照らされた。

綺麗・・・恐ろしい程・・・
ぶんは思わず息を飲む。
何でもこの人の言う事を聞いてしまいたくなりそうだ。


<<あれ、こんな情景いつかどこかで?>>


<バリバリバリ!!>
「キャッ!」

天を裂くような雷鳴の轟きに
反射的にぶんが身を竦ませると
トドはぶんの肩を引き寄せた。
「大丈夫だ、俺が守ってやる」
「うん・・・」

トドは10年以上も前と同じように再び
優しく、暖かい気持ちになる自分に驚く。
ふっ、どうしたんだ? こいつといると、いつも俺が俺じゃなくなる・・・

この人の腕の中にいる安心感・・・。
<<そうだ、あの時と同じ・・・!!!>>


「トドさん・・・」
「どうした?」

「・・・僕達は・・
やっぱり、こうなるのがあの時に
定められた運命・・・だったのか・な・・?」

「ああ、そうだ、ぶん。
これは俺達に定められた運命だったんだ」
あの日、雷光と共に地上に突き落とされた天使には
冥界の王と共に生きることこそがふさわしい。

トドはぶんにしっかりと言い聞かせるかのように
真剣な表情でぶんを見つめると細い肩をぐっと引き寄せた。
凄まじい雷鳴の中で固く抱き合い激しく唇を重ね合う二人。

長い接吻の後でトドからようやく顔を離したぶんが
稲光に妖しく照らし出されトドを誘う。

「来てくれる?」
「ああ」

トドはぶんの両手を窓枠の上につかせ、バスローブの裾をたくしあげる。
ぶんの白くて華奢な下半身を剥き出しにすると背後から立ったまま貫いた。
そしてぶんはその日、初めて果てる時にトドの名を叫んだ。

*~*~*~*~*~*~*~*~< 続 く >


>ただやり続けだと当人達も読者の皆様も飽きるので、過去と現在を行ったり来たりさせたり、
切ない味付けを加えたりしながら(私のギャク的な性格上、切ない系はかなり難しいが^^;;)、
連続Hをやっていこうと思います。 濃いのが苦手な方は読み飛ばして下さいませ。



--------------------------------------------------------------------------------
あお様 (個人レスすみません) No: 4428 [返信][削除]

投稿者:いちご 02/04/10 Wed 20:26:33
そんな、借りた内に入らないですよー。
どうぞ気を使わずに(^^)
>俺たち同士で、できるようになれば・・・
って、可笑し~い
りかさん、今度は20人に抱かれるなんてことは・・・(爆)
ま、まさか、ねえ? でもあお様だし・・・ふふふ



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天使降臨? No: 4427 [返信][削除]

投稿者:しずく 02/04/10 Wed 20:05:35
お久しぶりでございます。
また、出てきてしまいました(^^;)
私も12日に風共、見に行きます!
自分がどれほど壊れるか、自分自身で楽しみです(笑)
プログラムだけでもだいぶノックアウト気味でしたので…(汗)

◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


ふりふり。
「????」
「かわいいだろ?」
「…コレ、僕のなの?」
「うんっ、お前の。似合うだろうなーって思って買ってきちゃった(はぁと)」

ワタルは部屋に帰ってくると、コムに紙袋を渡した。
その中身を見て、コムはびっくりしてしまった。
その中に入っていたのはたくさんのフリルがついたブラウスだった。
ワタルは街のショーウィンドーで見かけたときに、コムに似合うと思って
つい買ってしまったのだった。

「王子様みたい…」
「いや~、それは姫だろ。姫に違いない!!姫~っ!」
なぜか絶叫するワタル。
「ワタルさん、おかしいよ…なんか壊れてる。」
「何でもいいから、早く着てみろよ~!着た姿見たい。」
「え…なんか恥ずかしいよ…。」
「何恥ずかしがってんだよ。今更着替えで恥ずかしがる仲じゃないだろ!?」
「そ、そうだけど…」
「昨日だってさー…」
「ワタルさんっ!!Hなこと言わないで!!」
ワタルの口を手でとっさに塞ぐコム。

「は~や~く~ぅ」
ワタルはだだっこのように言った。
コムは一つため息をついてから服を脱ぎ、ブラウスに袖を通した。
白く透き通った肌に白いブラウスがとてもよく映えた。
たまたまこの日、白いパンツを穿いていたので上下真っ白な装いになった
コムは、まさに本当の天使のようだった。

「本当にかわいいなぁ、お前…。天使みたいだ。」
「なんかやっぱり女の子みたいじゃない!?」
「いやっ、そこらへんの女なんかより全っ然可愛いぞっ!!」
「え~本当?僕、かわいい?」
上目づかいでちょっとカワイコぶってみるコム。
そんな表情をされて理性も何もぶっとんでしまうワタル。
「カワイイ~っ!!」

ワタルはコムに抱きついた。
「ちょっとぉ、ワタルさん離して!!タニとぶんちゃんに見せに行くのー!」
「ヤダっ!!絶対離さない!!コムは俺のものなのっ!!」
ワタルはコムをぎゅーっと抱きしめて、シャツを脱がそうとしている。
「ワタルさん、痛いよぅ。もう、はーなーしーてー!!」
と言ったとき、コムはいいことを思いついた。

「ワタルさん、今離さなかったらみぃーんなに高所恐怖症ってバラすよ!?
   それでもいいの??」
コムはいつもの天使の笑顔ではなく、小悪魔のような顔で微笑みながら言った。
「うっ・・・」
ワタルの顔はとたんに青くなっていった。
「はい、どーする??うふふふふ…」
「う…わかった…離す…。」
「はぁい、おりこうさん。じゃーねー!!ちょっと行ってきまーす!」
そう言って笑顔で手を振りながら出て行くコムを無言で見送るワタル。

ワタルの肩はがっくりと落ちている。
ワタルは今更になってお台場デートを後悔するのだった…。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◇◆◇◆

私にはみなさまのような素敵なHシーンは書けませんので、
またこんな内容になっております…。
どーもすみません。



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高校時代 春風如く (終) No: 4426 [返信][削除]

投稿者:いちご 02/04/10 Wed 19:55:11

「ね、ノルさんのこと教えて。」
「ああ?」
またノルかよ・・・

「・・・何が知りてーんだ?」
体の隅々まで知ってるぜ。 

「んー・・・趣味とか、得意なスポーツとか、好きな食べ物とか、
 休みの日は何してるかとか・・・」
「趣味は・・・絵じゃねーかな。上手いんだ、あいつ。」
「へえ、芸術家タイプかな。ステキ!」

「(ムッ)スポーツはあんまりやらねーけど、その気になりゃ何でも
 出来るな。」
「うんうん、脳ある鷹はなんとやらってやつぅ?カッコいい~」
ちょっと違う気もするが、そういうことにしといてやろう。

「好きな食べ物か・・・何だろな。パスタ作るのは得意だぜ。
 あるもので適当にささっと一品作ったりもするな。」
「料理もできるんだー。すっごーい!って作ってもらったことあるの?」

「ああ、うちに来たときにたまにな。俺一人暮らしだからよく来るんだ。
 休みも仲間と一緒にうちに溜まったりしてるよ。」
「いいなぁ・・・僕も行きたいな。」
「は?」
「いいでしょ?今度ノルさん来るとき僕も呼んで。」

呼んでと言われてもなぁ・・・
俺とノルとこいつじゃ、俺とノルで火花散らしそうだな。
あいつも押さえる自信が無いって言ってたし、3◯に発展てことも
無いとも言えない。密室だ。何が起こってもおかしくない。
しかし、それはやっぱりマズイだろう。
タモとマミもよぶか?
タモは大丈夫として、マミは危ねーな。気が付いたらお持ち帰りされてた
ってことに成りかねない。
うーーーーーーーん・・・・

「轟さん。」
「・・・ん?!」
「今どっか逝ってたでしょ。」
「い、いや。んー、いつか呼んでやるよ。」
「えーー、いつかっていつぅ?」

そんなにノルに会いてーのかよ。

「ノルが気になるならノルと二人で会えばいいだろ。」
「えーー、恥ずかしいよぉぉぉぉ」
きゃっと顔を隠して、足をバタつかせる。

俺とは恥ずかしくねーのか!

「河原で待ってたくせに何言ってんだ。」
「そおだけどぉ・・・」

ふーっ・・・俺の方を向かせるのは無理みてーだな。
こいつ、俺とノルの関係知ったらどう思うんだか。

トドが席を立った。
「もう帰るぞ。」
「うん。・・・あ、財布持ってきてなかった・・・」

ブンが後ろのポケットに触りながらすまなそうに見上げると、トドが
「お前に払わせる気なんか最初っからねえよ。」と
ふっと微笑んだ。


ドキッ・・・やだ、またときめいちゃったよ。(不覚)


店を出て、ブンが頭を下げて礼をする。
「ごそうさまでした。」
「! コーヒーぐらいでバカ丁寧に礼なんかいらねーよ。」
礼など言われ慣れていないトドはテレ隠しにスタスタと歩き出した。
「あん、待ってよ。」


広い背中・・・
この人に縋り付きたいって思う僕は、おかしいのかな・・・?
そしてノルさんが好きだと思う僕も、おかしいのかな・・・?
僕・・・男だよね・・・


この俺が、いつになく喋ってしまった・・・
こいつといると、俺が俺で無くなりそうだ。


そのまま無言で歩き、ブンの家の前に着いた。

「じゃあな。」
あっさりと言って背を向けたトドをブンが呼び止める。
「待って轟さん。」

「ん?」
振り向いたトドの頬に、ふわっと春風のように暖かい空気が触れ、
ブンの唇がそっと付けられた。

「!」

頬を押さえ、ザザーッと後ずさるトド。

「なっ、なにすんだ、お前!」
真っ赤になっているトドに、ブンが首を傾げる。

「なにって、お礼だよ。今日はいろいろとありがとう。」
「お礼にキスすんのかおめーは!」
「ふふっ。轟さん、テレちゃってかーわいい。」
か、かわいいっ?

「・・・トドだ。」
「え?」
「だから・・・トドでいい。」
横を向きながらトドが言い、ブンがニッコリと笑った。
「うんっ。トドさん、またね。」
「おう・・・」

ブンと別れ、しばらく歩いて振り向くと、ブンがまだ見送っていた。
振り向いたトドにぶんぶんと手を振る。
ニヤケそうになり、慌てて前を向いた。

キスをされた頬にそっと指を触れる。


ノル、俺も相当やばいぞ。


∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

だらだらと続けてしまいました。
書けば書くほど、現代とかけ離れていく・・・

別話ってことで・・・(^^;)



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高校時代 春風の如く 4 No: 4425 [返信][削除]

投稿者:いちご 02/04/10 Wed 19:51:04
赤くなって俯いたままのブン。


こいつ、もしかしてしょっちゅう痴漢にあってるんじゃ・・・

「お前、声出すとか、手ぇ抓るとか、足踏むとかしろよ。
 さっきのナイフはどうしたんだ?ブスッとやっちまえ。」 

ブンがぼそっと呟く。
「そんなことしたらお巡りさんに捕まっちゃうじゃない。」
トドが溜息をついて俯いた。
「・・・けーさつと言え。」
  
ブンが目だけ上げてトドを見る。
「轟さん痴漢にあったことないでしょ。」
「あるかっ!」
「恥ずかしくて動けなくなるんだよ。声も出せないんだ。」

「んな女みてーなこと言ってんじゃねえ!
 今までやられっぱなしだったのかよ。」
「ううん。いつもはワタルがいるから。」
「ワタル?」
「あ、友達。」
「ダチに助けてもらってんのか。情けねーな。」

ブンが口を尖らせる。
「・・・一人でも、何とか出来るようにするよ。」
「あたりめーだ。」

なんだよ、言いたいこと言っちゃって。
でも、その通りだから何も言えない・・・



突然、電車が大きく揺れた。

「うわっ!」

蹌踉めいたブンの腰をトドが咄嗟に支え、そのまま身動き出来なくなった。
力強い腕が、細い腰を支えている。

なに・・・?力が抜ける。体が崩れ落ちそう・・・

ほっせー・・・折れんじゃねえか?

一瞬見つめ合った目を、ブンが気まずそうに逸らした。
「轟さん・・・手・・・」
「動かねーよ・・・もう少しだから我慢しろ。」
「うん・・・」

トドの息遣いが感じられる。
トドの胸に頬が付く。
トドの触れている腰が熱い。

どうしよう、立ってるのが辛い。
一秒が5分にも10分にも感じられる。

ブンの腰に回したトドの腕は、そこだけ感覚が無くなってしまったようだ。
肘も、指も動かない。ブンの温もりだけが感じられる。

トドが上を向いて目を閉じる。

綺麗なまま置いておきたいというノルとは反対に、汚してしまいたい
欲望に駆られ、自分を嫌悪した。




「あー、外の空気はいいねー。」
駅を出て、腕を伸ばすブン。

いや、電車内の空気の方が良かったぞと思うトド。
結局、方向が同じなのでまたブンの家まで送ることになった。

「轟さん、僕疲れた。」
「はぁ?」
「お茶しよ?」
小首を傾げて上目遣いに言われては、そうするしかない。
「しょうがねえな。」


トドがブンを連れて行ったのは、学校帰りの学生が立ち寄る
コーヒーショップではなく、レトロな雰囲気のカフェだった。

「ここのオリジナルブレンドが美味しいんだ。」
「僕、ウィンナコーヒー。」
トドの話しなど聞いていないかのように、着物姿の女給に
さっさと注文するブン。

「・・・」
「轟さんは?」
「・・・ブレンド。」

コーヒーがテーブルに置かれ、たっぷりの生クリームに
ブンが顔をほころばせる。
「おいしそ♪」
両手でカップを持って口に運び、上唇についたクリームをペロッと
舐めるブンを見て、トドが良からぬ妄想を働かせて赤くなる。
微かに首を振り、コーヒーを飲んで心を落ち着けた。


トドの座っている姿勢、コーヒーを飲む所作に品の良さが感じられて、
ブンがその意外性に驚いた。

ふぅん・・・ちょっとビックリ。紳士っぽいじゃん。
そういえばノルさんもノーブルな感じでステキだったなあ



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悠淳・・・30 No: 4424 [返信][削除]

投稿者:あお 02/04/10 Wed 19:40:19
ガイズに壊れつつも、全然影響されてないじゃんっ!と、思われそうな
こんなの書いてて、いいのかな・・と思う


¢¢¢¢¢¢¢


最初の方で抱かれた数人がやってきて、
リカをきちんとベッドの中に入れた。

「このまま、帰したくないな」
「また、抱かれてみたいよな・・・」

「おいっ!集めてくる材料リストができたらしいぞ」

目が覚めてる兵士たちは、さっそく動き出したが、
またも、新たな考えが浮かんできた。

ここにいてもらうのが無理ならば、抱き方を教えてもらおうか・・・
そうすれば、俺たち同士で・・・。




リカは夢の中で、元の大きさに戻ったタニと一緒に歩いていた。
するといきなり、タニがキスをしてきたかと思うと、無理矢理押し倒してきた。

「お、おい、タニ・・・お前、結構、大胆になったな・・おい・・ちょっと待て、
木の陰とか、もう少し場所を・・・」

そこで目が覚め、はっと思うと、何人もの兵士たちが取り囲み
その中の一人がリカを押さえつけ、上に乗っかっていた。

「な、離せっ!まだ、何かあるって言うのかっ?!」

叫ぶリカの口元を何人もの手が押さえつけてきた。

「静かにしてくれ。もう一つ、頼みがあるんだから。」

目を見開いて驚くリカに、兵士達が言った。

「あのーー、言いにくいのだが・・・抱き方を教えてほしい
そういうのは、上の位のものたちの楽しみらしくて、俺たちは、よくわからないんだ
でも、すごい、気持ちいいみたいだし・・・実際に抱いてもらって、すごくよかったし・・
俺たち同士で、できるようになれば・・・」

リカの目がますます大きくなった。
(何、考えてんだ・・・こいつらは・・・)

「ばっ!バカな事、言ってんじゃねーよ。そんなのは、教えるとかいう問題じゃねーだろ。
離せ、薬はまだか、俺は帰る」

リカは起きあがろうとしたが押さえつけられて動けない

¢¢¢¢¢

いちご様、ごめんなさい。ぶんちゃんの抱き方講座の設定をちょっとお借りしました
でも、リカちゃんだと、全然、講座に、ならないと思う・・・・




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レスです No: 4423 [返信][削除]

投稿者:あお 02/04/10 Wed 19:33:13
ぽん様  すごいですよね。ドリンク剤・・どうなるんでしょうね(無責任)
かしげちゃんにコムちゃんの思いは通じたのでしょうか。
     
鹿目乃様  >タニさん、常々思うに非常に掴みにくいキャラでして、
   >むつかしいこやなーと思うのですが、大人になってくると更に
       >むっつかすぃ。

       ファンのあなたでも?んーー、明るいタニちゃんという
       イメージが強いから?
       大人のタニちゃんと明るいタニちゃんって結びつかないのかも?

0番様    20人のワタルくんとタニちゃん・・・んーー、あきないかも
       ねー。
       それより、新作!まとぶん、帰ってこないって、何?
       一体、何の事件が?

836番様  ごんた様へのレスに反応してしまって、申し訳ありませんが 
       書きます?もう、書いちゃうの?涙で、読めないかも・・・。

keiko様    20人、何とか、終わりました。
       おめでとうレス、ありがとうございます

オサちゃん、風邪を引いて、甘えんぼさんになっちゃったかな。

はつこ様   ぶんちゃんと、ついに?と思った瞬間に、呼び出し(?)が
かかるなんて、やっぱり、コムちゃんとつながってるのね。

ショーコ様 20人終了・・・いや、中身の全然ない20人で、
      あんなので快挙と言われたら恥ずかしいです。
 堕天使編と帰還編の両方を同時進行ですか?公演見て、
       いろんなのが浮かんできちゃうのかしら。

オレンジ様   20人、何とか、ごまかしながら、終わりました。
       それでも、おめでとうと言われると、うれしい(笑)
ありがとうございます。
       うわ、ぶんちゃんに一人でやらせるの?イク時の表情を描く 
       の?ノルさんってばーー・・・。

らん様    うれしい発見(?)をした、のぞき見でしたね。

Z様     ああいうサイドストーリー(?)みたいなものは、書けないので
       うれしかったですよーー。
       リカタニ派のみんな、書いてますね。

HT様   偶然ながら、2人は出会ってしまったのね。
       
みどり様   ぶんちゃん派の書くHは、すごいです。それしか言えない。
       みんな、文章力あるから、なおさらすごい

白星様   今度こそ、本当にお疲れ様ーーですね。
      ここの板に書いてる人で、ロムになりますと言って、本当にそのままロムになった人って、
      いたかなーーと思うくらい、みなさん、すぐ戻ってくるので、きっといつか白星さまも・・・と思ってます。

R20様   ねぇ・・・タニちゃん、早く書きたいんだけど、どうも、
      その前にいろいろと・・・って言うか、
      私が書くタニちゃんって・・・、今のネイサンと結びつかないから、
      どうしましょう・・・と思っている。

雪だるま様   ワタルくん、かっこいいっ!!

ベン様   約2週間遅れ・・でしたね、出産。くらら、おめでとう。
      プチねこの名前は、エミリオですかーー。
      きっと、世話のほとんどをタニちゃんがやるんだろうな。

いちご様   ドリンク剤の副作用・・・どうでしょうねーー(←何か
       考えているらしい・・・)



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「親父が言った」  萬リカ No: 4422 [返信][削除]

投稿者:ベン 02/04/10 Wed 19:21:25

月曜の夕方、リカは仕事帰りに萬の部屋を訪ねた。

「父さん、週末はごめんね。」

リカは父の胸に飛び込んだ。
懐かしいパイプの匂い。萬の胸はいつも広く暖かい。

「いいよ。ここではこうしていつでも会えるんだから。気にするな。」

萬はリカの顎を指先で持ち上げると唇を合わせた。2~3度軽く音を立てて唇だけ
のキスを繰り返すとしっかり抱き合い、次第に深く貪るようなくちづけになってい
った。


「はああ・・・父さん・・・」

その場で倒れそうになっているリカを抱えベットに押し倒すと萬は服を着たまま覆
い被さった。

胸のボタンをはずし、首から腹まで這っていた唇がヘソの下あたりまでおりて来ると
リカの胸は期待に高鳴り、甘い快感が体中をめぐり出す。

「うん・・・ああ・・・。もう・・イク・・・」

萬がリカのモノを口に含んだとたんリカはドーム状に高く腰を持ち上げ、達してし
まった。

萬は息子のモノを愛しそうに飲み干すと、まだ口の中に残っているリカを愛撫する
ように舌でもてあそんだ。


「ああっ、うう~~ん。父さん・・・もう・・・許して・・・・・」

「本当かい、リカ?お前の体はそうは言ってないんだが・・・」


萬はリカをクルリとうつ伏せにするとズボンを下ろし、リカの腰を引き上げた。

「ああああああ」

萬のモノがリカの体を押し広げていく。


「父さん・・・・ああ・・・い・・い・・・」

「ああ・・・リカ、お前の体は最高だよ・・・」


萬の優しいささやきにリカ自身も元気を取り戻していた。

「リカっ、一緒にいこう。」

一旦根本まで深く押し込んだものを激しく出し入れされ、前のものも暖かな手で刺
激されると、リカは涙を流して身を悶えさせた。


「もうっ、もうダメっっ。父さん・・・父・・さ・・・あっああああああ・・・」

ベットの軋みが突然止み、二人の絶叫が混じり合った。
あとには静寂と、深い息遣いだけが残った。


「ああっ・・・父さん・・愛してる・・・。」
「私も。私もだリカ・・・・。お前は最高の息子だ・・・」

「息子・・・・・ああっ!父さん、父さんに報告しなきゃならないことがあったんだ。」
「どうした?ん?」

「俺、俺も父親になったんだ。」
「ん・・・そうか・・・。なっ・・・い、今なんて・・・・・・???」

萬は愕然として起きあがった。


「リカお前、今、父親って・・・・・」
「ああ。俺にも息子ができたんだ。」

「なんてことだ・・・・・・。リカ・・・お前、女を抱いたのか?」
「えっ!いやっ、違うっ。違うんだ、父さん。俺のくららが・・・・」

「なに~?くらら??お前・・・猫とやったのか・・・・?」

「ああ・・・んんん~。俺の場合、ちょっと妙な成り行きで・・・まるで夢みたいな。
・・・そう、夢みたいな話しなんだ・・・。」

「????」
「ウインクや頬ずりだけで・・・デキちゃったらしいんだ。」

(・・・我が息子ながらなんて奴だ・・・でもリカならあり得る・・・)

「驚いた?」
「ああ・・・まあな。だが嬉しいよ。私にとっては初孫なわけだからな。」

「今度会ってくれる?」
「ああ、もちろんだとも。」


リカははだけた萬の胸にもたれ、うとうとし始めた。
萬はリカの頭をポンポンと叩くと体を離した。

「リカ、ずっとこうしていたいが今日はもう遅い。帰りなさい。タニ君と赤ん坊も
待っているんだろ?」

赤ん坊と聞いてリカはムックリ起きあがった。目が輝いている。

「そうだねっ。もう帰るよ。」

もどかしそうにボタンをはめながら目はズボンを探している。

「名前は?」

「エミリオ。エミリオ=フェルナンデス・紫吹」

「いい名だな。」
「うん。」
「可愛いか。」
「最高だよっ♪」

二人は視線を絡めたままもう一度抱き合った。


「おやすみ・・・父さん・・・」
「おやすみ。リカ・・・」


廊下に出たリカはもう息子の顔から父親の顔になっていた。



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少しは書いてみましたレス No: 4421 [返信][削除]

投稿者:ベン 02/04/10 Wed 18:25:51
あああ、いちご様に好きって言っていただけるなんて・・・ん~幸せ。

ぽん様。ええっ~エッチありませんでした?それすら自覚ないほど壊れてるのか!?
でも大丈夫、この先エッチもバイオレンスも親子プレイも準備万端でっす!
またまた風共ご観劇なのですね。私ももっと観たいです~。ホントよかった~~!。

keiko様。おさちゃんの風邪、随分長いですね~。ポトフ風スープパスタは美味しそ
うなので私がいただくとして、おさちゃんには○薬をオススメします。

雪だるまさまのエピソードとても為になりますわ。ぶんちゃんの組変え、なんだか
こちらの方が真実に思えてきた。

白星様。よかったよかった。 かよこに守られているって分かってまとぶんも少しは
幸せになれそうな気もするし。素敵なエッチでしたわ~うっとり。

みどり様。腰にだけバスタオル巻いたトド様。今の私には容易に想像できるわ。だ
ってトドバトラー完全にオヤジだったんですもの~~~~オヤジ好きにはたまりませんっ!!
「 ねぇ、トドさん、僕の下着知らない? 」
なんかこのセリフ好き。 濃いの、おおいに結構でございます。(^^)

あお様、リカさんともども本当にお疲れさまでした。一緒に気絶してらっしゃるの
でしょうか。それはそれで羨ましいかも・・・。

ショーコ様のコムちゃんはまだその時が恐いままなのね。でもそこがまた・・・
「急に来るっ」ていいですねえ。ワタルも優しくて大人で・・・はああ素敵。

836番さま。タクシーを降りてからのスカイとネイサンってそんな意味深な会話
をしていたのね!私の耳には聞こえてなかった・・・・・今度こそ壊れそう・・・。


と、レスの途中でまた力つきてしまいました。全国ワタコム派、リカタニ派の皆様
頑張りませう。

Z様、ごんた様。R20様。大変大変楽しゆうございました。レス書くちからもう残
ってないです・・・。またガイズネタ、ナル男ネタでファンをぶっ壊して下さいませ。



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またも個人レスすみませんれす No: 4420 [返信][削除]

投稿者:リル 02/04/10 Wed 18:03:22
836番様、お声をかけていただいて、うれしいです~
もーもーもー、明日、あの場面で異様に興奮してる人がいたら、
それが私ですから!
だって、だって、二人があんなこと思ってるなんて・・っ(肩で息)

ガイズ病で死にそうなのは、ここのライター様のせいかもしんないです。
そして、なんか最近、ブンちゃんもコムちゃんも、Hが濃厚なような気が・・・



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独占欲 10 No: 4419 [返信][削除]

投稿者:ぽん 02/04/10 Wed 17:50:25
コムは、ぶんのところを訪ねてきていた。

「で、どうだった?
 コム、泣かされたでしょ、涙の跡ついてるよ。
目も赤いし。」

「泣かされたんじゃなくてね、泣いたんだ、自分で。」
「はあ?」
コムは、ぶんの肩に頭を預けてきた。

「かしげちゃんてね、切ないんだ。
 僕が悪いの。
 僕のせいで苦しんでるんだ、きっと。
 でも、僕にもそれはどうしようもないことだから、僕はどうにかしようとは思わないけど。」
「コム、もうちょっと詳しく説明してくれないと、わかんないよ。」

「ん~、きっと、わかんなくていいことなんだよ、ぶんちゃんには。」
「なにそれ?ちょっと僕のこと馬鹿にしてない?」
「ううん、そういうことじゃなくてね。
 でも、わかんなくていいんだ。」

「コム・・・それはいいけど、重いんだけど。」
「こうしてると気持ちいいんだけど、ダメ?」
「いいけど・・気持ちいいことしたいんなら、他のことしよっか。」

「それはダ~メ~!」
「ちぇ、コムのケチ!」



それから3日後、トウコがかしげのところに帰ってきた。

かしげは、猫と遊んでいる。

「かしげ・・これ、お前に買ってきたんだ。」
トウコは、包みを差し出す。

「ん・・・」
袋の中には、ベルトが入っていた。

「お前が、欲しがってたやつ、買ってきたんだ・・」
「トウコ・・」

「俺たち、もう一度、やり直そう。
 今なら、きっと、間に合うから・・」

「もう、失敗は、許さないから・・」
かしげの瞳からは、一筋の涙が流れ落ちていた。

*************************************

明日はまたしても風共で壊れる予定。
壊れ具合がよけいにひどくならないことを祈るのみ・・・・



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独占欲 9 No: 4418 [返信][削除]

投稿者:ぽん 02/04/10 Wed 17:47:28
コムは、意を決して、ドアを叩いた。
「誰?」
部屋の中からは、かしげの不機嫌そうな声が聞こえてくる。
「あっ、あのっ、僕!コムだけど・・」
「何の用?」
「あの、話が・・あるんだけど・・」
「入ったら?」
イライラを隠さないかしげの声にコムはすこしおびえながら、ドアを開ける。

ソファに寝そべるかしげの上には、猫が乗っていた。(名前はシナ?)
ニャーン、と一鳴きして、床に下りると、どこかに出かけていった。

コムは、テーブルを挟んで、かしげの前に置いてあるソファに腰をかける。
「ずうずうしい奴。」
「えっ!?」
「勝手に座って。」
「あっ!ごめんなさい!!」
「いいよ、別に。興味ない。」
面倒くさそうに言って、小さくあくびをした。

「で、話って何?
 早く終わらしてよね。」
「え、あ、うん。」

どうしよう・・かしげちゃんと話そうと思ってきたけど、特に話すことって考えてきてなかった・・
でも、そんなこと言ったら、追い出されちゃいそうだし・・
ええい!いいや!なるようになれ!!

「あのねっ、わたるさんにはもう近づかないで!!」

言葉になったのは、喧嘩をしかけたと思われてもしかたのないような内容だった。

「そんなの、僕の勝手じゃん。」
「そ、そうかもしれないけど・・わたるさんのこと好きなわけじゃないでしょう?
かしげちゃんには、トウコがいるのに、どうして・・・」

「トウコ、か・・・」
かしげが気だるそうにつぶやく。

「トウコは、僕のものじゃない・・」
かしげの顔が、怒りを含み始める。
「え?だって、一緒の部屋で暮らしてるんでしょ?」
「トウコは、お前のことがまだ・・」
「え?」

「トウコは、コムのものだって言ってるんだよっ!!」

かしげは、テーブルの上にあったナイフを取り上げると、コムに向かって振り下ろした。

コムは反射的に目を固くつぶる。

ザシュッ!

コムが恐る恐る目を開けると、左腕のすぐ横に、ナイフがソファに突き刺さっている。

「トウコは・・僕を、愛してなんか・・いないんだ・・」

コムの頬に、熱い水滴が落ちてきた。

かしげは、ふらふらと、コムの隣に座り込む。
瞳からは、はらはらと涙が落ちてくる。

「僕は・・誰からも・・愛されない・・
 そういう風に・・生れついてるんだ・・きっと・・」

「そんな・・こと、ないよ・・
 そんな、人、・・いるわけないんだから・・・ヒック・・」

かしげが横を見ると、コムが泣いている。

「お前・・なんで泣いてるんだ?」
「だって・・だって・・かしげちゃん、かわいそうだから・・うっ・・」


「ふーん、そうか、じゃあ、コム、僕を愛せるか?
僕をかわいそうだと思うんなら、愛してみろよ。」
かしげは意地悪そうに微笑む。

「えっ、愛してみろって・・・」
「どういうことかくらい、わかってるだろう?
 毎晩わたるに愛されてるくせに。」

最近は愛されてないよ、などという呑気な言葉が頭の隅をよぎる。

コムは、すっと立ち上がると、かしげの頬に手をかけた。
唇を重ね合わせる。

そのくちづけが、あまりにも優しくて、何か安堵感さえ広がってきてしまいそうだったから、かしげは、コムを突き飛ばした。

「もう・・出てけよ!!」

コムは、ふらふらと立ち上がると、部屋を出て行った。

かしげの部屋を、また孤独が支配する・・・



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水曜日は雨が多いと思うのレス No: 4417 [返信][削除]

投稿者:ぽん 02/04/10 Wed 17:44:52
ベン様 ベン様ご復活~~。ええっ、ベン様のお話にHがないなんてっ!!そうとう壊れてらっしゃる?(←甚だ失礼)

keiko様 keiko様のお話に出てくるねったんの料理って、全部美味しそう。ねったん、どこかにレストランでも開いてくれないかしら。

雪だるま様 おかえりなさいませ(^^)いえいえ、待っておりましたわよ。ああ~、この頃のぶんちゃん、切ないわぁ~。

白星様 やっとこさ、幸せになれましたね、かよこちゃんとまとぶん。ロムなんておっしゃらずに、新作、おまちしておりますわ。

みどり様 まだまだ続くのね?新記録達成、期待しております。

オレンジ様 きゃ~、ノルさんの前で一人Hするなんて~~。でも、一人Hを見せ合うのは、お互いの感じるところがわかっていいらしいですよね(って、何言ってるんだ、私)

HT様 ノルさんとぶんちゃん、出会っちゃうの?こちらでもぶんちゃん、悩める乙女(?)なのねぇ。

らん様 ゆうかちゃん、幸せでよろしいですねえ(^^)ミズ君、指輪にキスするなんて、そんななにげないしぐさがかっこいい~!

ショーコ様 もー、コムスカには、壊れまくりでございます。あっ、ついに、「恋人たち」の続きがっ。
やん、わたる君たらHなんだから♪私の方のトウコ×かしげは、あんまり深く書く気はございませんので、
もしよろしければ、ショーコ様、お書きになって~(←なんという無責任)。

はつこ様 はつこ様の書く人格崩壊ワタコム、大好きですわ♪酔っ払いコムちゃん、久々に出ましたね(^^)

836番様 リカタニ派が帰還されて、嬉しい今日この頃。例えガイズ病が蔓延してようとも、それはそれで(笑)。

0番様 春の狂犬病予防接種―!!なんとタイムリーなっ!!
うちの地域は、ちょうど日程が私&母の風共観劇日に当たっていたため、動物病院で済ませてきましたわ(しょーもないレスするなと怒られそう^^;) 



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「運命の神様」 エピローグ No: 4416 [返信][削除]

投稿者:ベン 02/04/10 Wed 17:36:26

「ねえリカさん。」
「ん?」
「どうして女神様だったの?」

「どうしてって、あんなに可愛い息子、男の神様だったら嫉妬して連れてっちまう
かもしれえじゃねえか。」

「あっ。そうか・・・」


桃色に見えた子猫はくららそっくりの、綿の様なまっ白い猫だった。
ただ手足の先だけがブーツでも履いているかのように別の色の毛で覆われている。
しかも4本とも全ての色が違う。茶色、グレー、黒いブチに縞模様。


「さすが俺の息子。このファッションセンス、ただ者じゃあねえな。」

リカは誇らしげに息子と大仕事を成し遂げたくららを見て頷いた。


結局リカとくららの元には唯一のオス猫、白いちびのエミリオだけが残された。

2匹は大変だよ。と言うタニに

「死んでもエミリオは手放さない。エミリオをよそにやるなら俺も出ていく。」

とリカがだだをこねたのだった。


「まっ、いいか。」

タニは目を細め、まるで弟か甥っ子一家でも見るようにリカとリカの家族を優しく
見守った。

「これでリカさんも少しは落ち着くかな・・・・。」


まだまだ甘いね、タニ君。


今日もリカタニは平和だ。



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れすです 亀もありますが No: 4415 [返信][削除]

投稿者:いちご 02/04/10 Wed 17:20:45
・華子様  ワタルくん優しいですね~。いいなあ。コムちゃんが
 愛しくてたまらないって伝わってきます。

・みどり様  トドブンの過去、よくぞ書いてくれました!感動したわ~
 ありがとう(ウルウル) H最長記録、余裕で行っちゃいそうですね。
 高校生ブンちゃんの初Hはもちろんノルさんとさせたい!・・・が、
 初チューはトドさんに奪って欲しい(爆)でもまだ中学生なのよぉっ

・あお様  お疲れさま~。すごいわ。20人やり遂げましたね。拍手喝采
 ヒューヒュー!  ドリンクの副作用などありませんの?ちょっと心配。

・ぽん様  マミ「俺をカッコイイたぁ、あんた見る目あるぜ。後ろ乗って
 一緒に走るか?おっと、ちゃんと掴まってろよ。うさぎちゃん。」 
 (言われたいって書いてたから・・・すいません ^^;)
 積極的なコムちゃん好き!生きてる~って感じ?(笑)
 幸せなのはいいことだ。

・836番様  爆笑!「受け」だの「攻め」だの連発・・・可笑し~
 憧れの836番様にすっ、好きだなんてっ、(文章でございますね)
 ああ~幸せ。

・keiko様  心が洗われる・・・(いちごのつぶやき)
 お互いがお互いを好きでたまらないって感じですね。もう~ラブラブ(^^)

・はつこ様  白星様同様、ワタブンもう少し続きが見たかった(爆)
 ろれつの回らないコムちゃん可愛過ぎ。

・ショーコ様  凧になったかよこちゃん欲しい~。山荘もまたウットリ
 させて下さって・・・こういう優しくもいじわる?なワタルくんセクシー!
 どん亀ですが、ショーコ様の上好きです。てか、上がいいです。(爆)
 あなたがインランなら私は何? (ああ、言わないで!)

・Z様  んも~う!Z様の描く男達はなんでこんなにカッコいいの?
 クールな香りに酔いそうです。>男と女は別モンさ>かっくい~~

・R20様  ダメダメと言いながら、すばらすぃ~。私には難しい言葉の
 数々のはずなのに、詩の如く読めてしまう。魔術師のようだわー

・オレンジ様  蜜柑子様、つ、つ、つ、付き合ってください! じゃなくてっ
 つ、つ、続きを・・・早く書いてくれないと呼吸困難で死んでしまいます。
 このような裏技をお持ちとは・・・。  もしかしてカメさんご存じでない?
 もし、ご存じなければ虹ナタをご参照下さいませ。

・カラバッジオ様  お久しぶりです。再びその麗しいお名前を拝見出来て
 嬉しいです。>きっと利太郎はんからイメージされたんですよね?
 はい・・・強烈だったもので(笑)おほほ~。私も愛してます~!(きゃっ)

・HT様  >今度会ったらトドが何と言おうとお前を奪い返す!
 おおーーーー!ノルさん!あ、会っちゃった?きゃー、HT様のノルブン
 が見られるのかしら。嬉しい~。はやくぅ~。 ノルブンの初夜、書きたい
 ですねー。でもそこまでいけるかどーか・・・先は長い・・・

・白星様  長編お疲れさまでした。ROMなどとイケズなことは仰らずに。
 またお願いします。最終回、美しい愛の営みでございました。
 心より、感嘆。

・らん様  たくさんお泣きになったようで・・・ううっ、もらい泣きしそうです。
 一人の時に指輪にキス。そんなの見ちゃったら心臓ばくばくですわね。

・鹿目乃様  >雪降るで。>私、野球詳しくないのですが、吹いちゃい
 ました。(笑)亀ですが、おかまアデレイド最高でした。>キリヤンがカマ
 になってるのは元が男だからだよ>爆笑!(わ、笑ってもいいのよね?)

・0番様  世間知らず?なかよこちゃんを洗脳しちゃうまとぶん、いいわ~
 えー!なんでー?まとぶーん、帰ってきてぇー(泣)

・雪だるま様  ワタルくん、助けてくれてありがとう。ブンちゃん、帰る
 所が無い・・・ノルさーーーん! お子さま入学式ですか。おめでとう
 ございます。土日、お休みなのよね。羨ましいぜ、子供達!

・ベン様  わーい、ベン様だ。感動の出産ストーリーですわね~
 >ちなにみここでいう息子はもう一つの意味ではありません
 も~、言わなくてもいいのに言っちゃうあなた様が好き(笑)



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「運命の神様」 息子を助けて No: 4414 [返信][削除]

投稿者:ベン 02/04/10 Wed 16:58:05
どのうちそのうちブッ壊れるのなら早めに壊れたほうが楽かもね。まだ意識がある
うちにUPだけしておきます。レスの方が頭使うみたい。留守の間にも皆さんにレス
いただいたのにごめんなさい。

ちなにみここでいう息子はもう一つの意味ではありません。ご期待にそえず申し訳
ない。


・・・・・・・・


「ん~~んんん~~♪」

イチゴが二つ。いやっ、大っきいイチゴの化け物と可愛いちっちゃなイチゴがさっ
きから手をとりクルクルまわっている。衣装を考えなければ夢のような美しさだ。

「あーあー!!ダメーーッ!くららの腕が抜けちゃうよっ。写真集の時のデユエッ
トダンスが評判良かったからって、リカさんのお調子モノっ!」

リカはくららとキメポーズをとると、そのままお姫様をリードするようにくららを
そうっとクッションに下ろし、タニの手を取った。

「リカさ・・・ん・・・?」

今度はタニとのしっとりとしたチークダンスが始まった。

「そういえばこんなにずっと一緒なのに、リカさんとのデユエットダンスは初めて
なんだね。(いやっ、GIのシーンでふざけてちょっと踊ったけど・・・)」

リカの腕が力強くタニをリードする。
うっとりとその腕に身をまかせ、

「もうどうにでもしてっ・・・」

という気分のタニが潤んだ瞳でリカを見上げたとき、くららが切なそうな叫び声を
あげた。

「みい~~~~」

「どうしたっっっ!!くららっ!」

今までくららは二人のエッチを邪魔したことなど一度もない。
二人が飛んでいくとクッションが血だらけだった。


「くらら!!!!・・・・・どうしよう・・・どうしよう・・・・」


リカはパニックをおこし、ただオロオロするばかりである。
タニは冷静だった。

「リカさん、落ち着いて。」

タニは今にも倒れそうなリカをギュッと抱きしめ、くららのそばに抱えていった。


「リカさんも頑張らないといけないね。二人はもうじきパパとママになるんだよ。」

「えっ!!・・・・・・・・あ・・・」

遊技場のオープンで頭が一杯だったのと、くららのお腹が目立たなかったのとでリ
カはくららの出産予定日をすっかり忘れていたのだ。(忘れてたのは私だって)

「くらら~~~お前、またお母さんになるのかあ~~~」

ポロポロと涙をこぼしながらリカがくららに手を伸ばすのをタニが止めた。


「今はダメだよ。くららも気がたってるからね。お父さんはこっちで待ってて。」

「おっ・・・お父さん・・・・??」

リカは思わす振り返る

「あっ・・・俺のことか・・・(そんな落ち着けったって・・・・・)」

リカは緑色の髪をグチャグチャに逆立てて座り込んでいた。ますますイチゴっぽい。


「フギャア~~・・・・フウウウ・・・・・」


くららの押し殺した声が部屋に響き、重たい空気が流れる。

しばらくして一瞬清らかな水面のような静寂が訪れ、そして可愛い命の歌声が始ま
った。

「フミャ・・・フミャ・・・・」
「ミ~~ミ~~」

次々とか細い、だがしっかりとした声が上がり始める。

リカは目をみはってこぶしを握りしめくららを凝視していた。
いつの間にか胸は大全開だ。

「くららっ。俺のくららがんばれっ!!」

「ひーふーみ~・・・5匹か。あっ。ん・・・・くららっ?くららあああ!!
リカさん早く来てっ!くららが、くららの様子がおかしいっ!!」


くららはタニの手の中で気を失ってしまっていた。
だがその真っ赤な体からうす桃色の小さな手が突き出ている。


「大変だっ~!!まだ中に残ってる。」

「ええっ!!」

気を失いそうになっているリカの頬にタニの平手が飛んだ。

「しっかりして!!リカさんはお父さんなんだよっ!!このままじゃくららが死ん
じゃう。このお腹の子もっ!!」

「おれはっ、俺はどうしたら・・・・」

タニはくららを抱いてタオルを敷き詰めたソファーに下ろした。

「俺がくららのお腹をさするから、リカさんはこの手を引っ張って。そうっと、
そうっとだよ。」

「ああっ・・・わかった。」
「そーっとそうっーとだからね。でもいそがなきゃ。」

「あっ、出たっ!頭が出てきたよっ!!」
「ようっしっ。じゃ、あとは一気にいくよ。いいねっ。」

ヌルッ。

妙な感触とともに濡れた生き物が飛び出てきた。

「出たっーーー!!!」
「・・・・・・・」

「・・・?・・・でも・・・・息が・・・息をしてないよ!!!」

「リカさん貸してっ!!!」


タニが手を伸ばすより早くリカが人工呼吸を始めていた。小さな小さな赤く濡れた
顔におおい被さり、粘液と血で覆われた鼻と口、全てをリカは舌でぬぐい、わずか
な空間に懸命に息を吹き込んでは胸をさすりあげた。小さな命の鼓動を確かめなが
らまた吹き込み、胸をさすり続ける。


「ああっ、女神様。今夜だけは今夜だけは俺のそばにいてください。もうなにもい
りません。この子だけ、この子だけは取り上げないでください・・・・」


もうダメだ。小さな体はグッタリしたまま、ただ冷たくなっていくような気がした。


「戻れっ、戻ってこい。俺の魂。俺の愛しい息子。」


リカは全身全霊を込めて祈り、さすり続けた。

フニャッ

小さなクチが開き。リカを求めて細い首が動いた。


「!!!!!!」


リカの大きな目から涙がこぼれ落ち、嗚咽に肩が震えた。


「タニ、タ・・・・・ニ」

「ダメだった・・・の・・・・・」
「ちがうっ!違うんだ・・・見てくれ・・・・」

リカが差し出した両手の中で、小さな塊が必死で踏ん張り、立ち上がろうとしてい
た。

「リカさん・・・」
「おっ・・・俺の息子が・・・・」

「ミ~~~~」

立ち上がった子猫が力一杯声を張り上げるとリカはその場にヘナヘナと崩れ落ちた。


「よかった・・・生きてくれて・・・・よかった・・・ありがとう。」


リカは手の中の新しい命に何度も頬ずりし、感謝のくちづけを送った。

そして天を仰いだ。



「ありがとう女神様・・・・」



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熱を出すオサちゃん(その7) No: 4413 [返信][削除]

投稿者:keiko 02/04/10 Wed 16:55:53
アサコがオサちゃんをお姫様だっこをしたまま
厨房に入っていくとねったんがまだ残って仕事をしていました。
「こんばんは、アサコさん今まで仕事だったんですか?
オサさん、具合はどうですか?」
「ねったんこんばんは。昨日よりはつらくないよ」
「そうですか良かったですね。
 今食事用意します。ここで食べますか?」
「ここで食べていく。ねったん遅くに悪いな」
「大丈夫ですよ」
そういうとねったんは用意し始めます。
アサコはオサちゃんを椅子に座らせます。
「寒くないか?」
「うん。大丈夫」
「お待たせしました。熱いので気をつけて下さいね」
ねったんが夕飯を持って来ました。
今日の夕飯は野菜のたくさん入った野菜と鶏肉がたくさん入っている
(ポトフ風)スープパスタとプリンです。
「おいしそ~♪いただきま~す」
2人は夕飯を食べ始めます。
オサちゃんも頑張って全部食べると
「ごちそうさま。アサコ全部食べたよ」
「食欲は戻ってきたみたいだな。
この分だと早く治りそうだな」
「うん。薬飲まなくてもいいでしょ?」
「それはダメだ!ちゃんと飲まないと
また熱あがっても知らないぞ!
部屋に戻ったらちゃんと飲むんだ」
「は~い」
「じゃ,部屋に戻ろう」
そう言うとオサちゃんをお姫様だっこをします。
「ねったん遅くまでいて悪かったな」
「大丈夫ですよ。いつももう少し遅くまで
ここにいますから・・・・
おやすみなさい」
「おやすみ」
「ねったん。おやすみなさい」
「オサさんおやすみなさい。早く元気になって下さいね」
「うん。じゃあね」
2人は厨房を出て部屋に帰ります。

部屋に戻りオサちゃんをベッドにそっと降ろすと
アサコは薬と水を持ってきて
「オサ,薬だ。ちゃんと飲めよ」
「は~い」
イヤイヤながらも素直に薬を飲むオサちゃん。
「やっぱり苦い・・・・・」
「仕方ないだろ?ちゃんと薬飲んだな。もう寝ろ」
「うん。アサコはまだ寝ないの?」
「俺ももう寝る・・・・」
「アサコ疲れてるね大丈夫?」
「疲れてないと言ったらウソになるが,大丈夫だよ」
「そう?あまり無理しないでね」
「わかった。さ,寝ようおやすみ」
そう言うとオサちゃんを抱きしめると
アサコはもう眠ってしまいました。
『アサコもう寝ちゃった・・・・・
アサコの寝顔子どもみたい。
でもそんなこと言ったら怒られるよね~』
しばらくじっと寝顔を見ていたオサちゃん
アサコの腕の中で眠りにつきました。



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エピソードもどき⑤-Ⅱ No: 4412 [返信][削除]

投稿者:雪だるま 02/04/10 Wed 12:30:02
長すぎて入らなかったので、分けました。
くーろ様がおっしゃってたのに、学習能力の無い私…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ぶんに与えられている部屋に入ると、わたるはぶんをソファにそっと下ろした。
「ありがとう、わたる。…でも、変な所見られちゃったね…」
ぶんは少しホッとしたのか、微かに微笑みをたたえているように見えた。
自分の立場をどう受け止めているのだろう?しかし…
(ぶん、お前こんな状況でも…綺麗だな…)

「いや、ボスが…な。オレなんかホントに何も出来やしない!」
「ボス?(あの下衆野郎、どスケベ、変態、エロ親父な)轟さん…?」 (みどり様お借りします♪)
「ああ。…ぶん、チョットいいか?」
わたるはぶんの正面に腰を下ろした。

「オレがかしげ…さん…の部屋に行ったのはボスに頼まれたからなんだ。」
「…」
「ボス、今朝はなんか仕事が手に付かない様子で、ずっと上の空で…
そんなこと普段は絶対無い人なんだけどな。
で、かしげさんに伝言頼まれて、そんなこと下っ端に言いつけりゃいい事なのに
と思って行ったら…お前がいた。」
「…」

「こんな事言ってもお前信じてくれないかも知れないが、
ボスはお前がここに来てから変わった…。好い方にな。
前から仕事は凄く出来る人だったし、統率力、判断力、思いっきりの良さ、
何もかも並外れてて、オレも尊敬はしてた。だけど…なんって言ったら良いんだろう?
何か心って言うのか、人間味みたいな物が欠けていたような気がしてたんだ。」

「心?(人間味?そんなもんあの人に有る訳無いじゃん!)」

「ああ、愛みたいな暖かいもの…。
それがお前が来てからは伝わってくるんだ、行動や言葉の端々に。」
「…」
ぶんは理解できないというような顔をしている。

「ボスは凄く強がりな人だから表には出してはいなかったが、
きっと人を愛するという気持ちをずっと持ちたかったんだと思う。
それでお前にめぐり合えた。
おれ、これだけは自信を持って言えるよ。ボスはぶん、お前を
愛しているって…」

「愛?僕にはとてもそうは思えないけど!
愛って言うのは人を思いやる気持ちでしょ?
申し訳ないけど、僕にはあの人からはそういう思いはかけらも感じられない。」

「ぶん… お前は知らないかもしれないが…
星組系はもう存続が危ぶまれている。いや、まもなく消えていく運命なんだ。」
「エッ!?…う・そ!」

「いや、本当だ。
麻路さんももうそれは覚悟しているだろうし、ノルさんも知っているはずだ。
だからお前はここに来た。」
「そんな…」
わたるの言葉にぶんが青ざめる。

「お前がここに来たの条件に、今後星組系の奴らには轟組は手を出さないと
言うのがあるんだ。だが、本来ならお前ごときだけでそんな約束が出来る程
この世界は甘くねえ。
喰うか喰われるかの世界だ、星組系の残党の命を狙わないってだけじゃ無く、
守ってやるなんてそんな寛容な処置があるか!
ボスはな。お前を悲しませたくなかったんだよ。
お前の愛する星組の奴らを消したくなかった。お前のために…
(いやボス自信の為にかも知れないな…)
麻路さんもお前とノルさんの事は重々承知していただろうが、何十人もの
星組系組員達の命には換えられなかった。
組員やその家族のために、麻路さんもノルさんも断腸の思いでお前を差し出した。
ボスもその気持ちは痛いほど判っている筈だ。
だから和央組の奴らからも、手を尽くして星組組員達を守っている。
そんなことする義理は本来なら無いはずなんだが…」

「…じゃあ、僕は…」
「ああ、もうお前には帰るところは無い。
今のお前にこんなことを言うのは辛いが、ぶん、もう星組のことは忘れろ。
いや、忘れなくてもいい。
忘れなくてもいいから、ここで、ここで幸せに生きる道を考えろ。
お前のいる場所は此処しかないんだ。」

「そんな…そんなこと信じられない!」
「ぶん。辛いだろうが、それが一番お前にとっても星組のとっても
好いことなんだ。判るだろう?
それにボスもお前の事を…」

「ウソだ!」
ぶんはテーブルに両手を思いっきり叩きつけて立ちあがった。
「ノルさんは!ノルさんは、必ず僕を迎えに来るって言ったんだ!」
「ぶん…」
ぶんの目から次々と涙が溢れ出す。
「轟さんの気持ちなんて知ったこっちゃ無い!!僕は…僕は、ノルさんを…」

「!」
わたるは立ち上がり、ぶんを思わず抱きしめた。
「そうだな…。そうだな、ぶん。すまなかった。ノルさんは必ず迎えに来てくれるよな…」

わたるにはもうそれ以上今のぶんに星組のこともトドのことも言えなかった。
腕の中で泣きじゃくるぶんをしっかりと包み込み、
ぶんの嗚咽が止まるまで、長い時間ずっと、ずっとそうしていた。

(ぶん…ごめんな、辛いよな…。みんなおまえの事は思っていても、
誰もお前の気持ちを考えてやれてなかったもんな…)



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エピソードもどき⑤-Ⅰ No: 4411 [返信][削除]

投稿者:雪だるま 02/04/10 Wed 12:26:46
帰ってきました~ (え?誰も待ってない?)
ぶん茶、殉情千秋楽、そして涙、涙のチャーリー千秋楽(フルコース)。
オマケに子供の入学式が重なり嵐のような数日間でしたわ!
(センターコートには後日かしげちゃんと行く予定!?)
レスも書きたいけど、忘れられないよう、ひとまず続きをUPします。
昨日の夜はさすがに疲れと色々な感情で書けなかった。
うだうだと長いので読み飛ばして下さっても全然良いです。
Hは…ありません!(笑)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「ぶん、すまない… なにもお前の力になってやれなくて…」

わたるは服を拾い、ぶんへ投げるとベッドに背を向けた。
何をどう言えばいいのか…
わたるにはそれ以上何も言うことが出来なかった。

慌てて服を身に着け、ぶんはベッドから降りようとしてバランスを崩した。
薬のせいで、まだ身体が自分の思うように動かない。
「おっと!」
わたるはぶんを支える。
わたるを見上げたぶんの瞳には、一瞬助けを求めるすがるような表情が
見えたが、ぶんはすぐに目を逸らした。
「ありがとう…」
消え入りそうな声だ。

「さあ、部屋まで送るよ。のりな。」
わたるは大きな背中を見せてしゃがみ込んだ。
「わたる…」
「歩けないんだろ?遠慮するな。」

倒れこむようにわたるの背中に身を任せたぶんは驚くほど軽かった。
昔、まだ学生の頃、じゃれあいながらぶんを抱き上げたりおぶったりした事が
あったが、その頃の記憶よりかなり軽い。
「ぶん。お前ここに来てから痩せたよな。
ちゃんと食事とってるのか?」
わたるはかしげの部屋を出て歩きながら小声で背中のぶんに話し掛ける。
「ん…うん…」
気の無い返事だ。

わたるが廊下を歩くと、そこかしこに居る若い組員達は
皆さっと廊下の壁に張り付き頭を下げる。
おぶわれているぶんを物珍しそうに見る者もいたが、
わたるが一瞥をくれてやると、慌てて最敬礼する。
(わたる…、凄いんだね。聞いてはいたけど、本当に轟組の大幹部なんだ…
それに比べて僕は…)

「ねったんが…、いや厨房の責任者なんだけどな、そいつが心配してたぞ。
ぶんさん殆んど食事残してるって。
いつもお前の部屋に食事運んでいるヤツ。知ってるだろ?」
「うん。」
(いつも泣きそうな目で僕を見てる。何か言いたそうなのになにも言わないで。)
「あいつの料理は最高だぜ。残さず喰え。」
「…」

「そうだ!ぶん、お前別に部屋に閉じ込められてる訳じゃないんだろ?
ひるめしは俺たちと一緒に食堂で喰えばいい!
どうせボスは執務室で一人で食べるんだし…
厨房のヤツらみんな好いやつばかりだぜ。それに俺も毎日行くから
お前に会えるし。な、そうしろよ。」
急に大きな声で言うわたるに、廊下にいた何人かの組員が振り返った。
「(しまった!)ゴホン(←咳払い)。なんだ!お前ら!?」
わたるの睨みに若い組員達はびびって目を逸らす。

「ぶんさん。もうすぐ部屋です。
ちゃんと食事は取って下さいよ。栄養失調でフラフラなんて…
厨房の奴らにはもっと腕を磨くよう言いつけておきます。」
(?わたる?…そっか…、ボスのモノである僕には敬語じゃないとダメなのか…)



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No: 4410 [返信][削除]

投稿者:玲 02/04/10 Wed 11:41:32
0番様   新連載ですか? 新連載なんですよね!?
      前回のわたかよネタはドキドキして、
      久々に手に汗握る思いでした。
      それにしても、まとぶん、ちゃんと帰ってきますよね(祈)

白星様   連載、お疲れ様でした♪
      かよちゃんが記憶を取り戻すまで、
      かなりやきもきしましたが、最終回は、超!感動モノでした。
      いつかまた、書いてくださいね(願)

生のかよあんどまとを観ることが出来なかったここ数ヶ月、
お二人の連載が支え(マジです)でした。
どうかこれからも、かよまと、ガンガン書いて下さい(ROM専な私がいうのもなんですが)
いよいよMY初日ですが、舞台の2人を観るたびに
いろんな妄想が頭ん中を走ってしまいそう。
今からこんなことじゃ、秋のバウはどうなることやら・・・



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長いレスです。 No: 4409 [返信][削除]

投稿者:keiko 02/04/10 Wed 10:49:57
>白星様
大作お疲れさまです。
かよこちゃんとまとぶんはお互い
守り守られて生きているんですね~。
ロムに戻ってしまうのですか?
それはとっても寂しいです。
また書いて下さい。

>R20様
レスありがとうございます。
私壊れているように見えないですか?
それはそれで喜んでいいのでしょうか??
家族にはあきれられています。

>0番様
レスありがとうございます。
今度はまとぶんとレオンが戻ってこないのですか?
まさかこれで終わりではないですよね??
ちゃんと戻ってきてくれないとかよこちゃん
壊れたままに・・・・・・
0番様逃げちゃダメ~。
今度こそ本当に泣きますよ~。

>らん様
レスありがとうございます。
チャーリーさんの体の具合がとても
心配です。
乙女ちっくなゆうかちゃんかわいいですね。

>はつこ様
酔っ払ってロレツのまわっていないコムちゃん
かわいいです。

>ぽん様
私過激な発言書いちゃいましたね・・・・・
すみません。完全に壊れています。
アサコちゃんとオサちゃんはまだ大人の階段
登れそうにないです・・・・・
コムちゃんかしげちゃんと話し合いですか?
無事に話し合いできるといいのですが・・・・・

>あお様
レスありがとうございます。
祝!20人達成ですね~。
タニちゃん早く元の大きさに戻れると
いいですね~。

>オレンジ様
レスありがとうございます。
ブンちゃんはノルさんのシャツを
着ているのですか?
とても魅力的~って思ったのですが・・・
ブンちゃんは自分でしちゃうのでしょうか?

>ショーコ様
あららショーコ様まで・・・・
かなり爆弾発言書いちゃったんですね私・・・・・
「恋人達」の続きですね。
ワタルくんとコムちゃんラブラブでいいですね~。
これから2人で邸に帰るのですね。
堕天使の続きもお待ちしております。

>HT様
レスありがとうございます。
NYにまだノルさん滞在していたのですね。
もしかして2人は再会できるのでしょうか?
続きがとても気になります。

>鹿目乃様
レスありがとうございます。
はい,笑えましたよ~。
私は明日ガイズ観に行きますよ~。
明日の夜は私も壊れていると思います。

>Z様
レスありがとうございます。
Z様からレスいただけてとてもうれしいです。
また書いて下さい。
お待ちしております。

>836番様
レスありがとうございます。
「久々の再会」セリフの後の
心のセリフ笑ってしまいました。
明日まともに舞台観れないかも・・・・・

>みどり様
着々と(?)H進んでいますね~。
なりきりブンちゃん好きです。
ブンちゃんの下着をポケットチーフ
もどきにしちゃうトドさんて・・・・
ちょっと変かも・・・・・



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元気よくなんてなりゃしないぜぇぇっ! No: 4408 [返信][削除]

投稿者:R20 02/04/10 Wed 05:47:20

すみません。レスだけですぅ(弱気)。
色々放っぽらかしにしておりますが・・欲望のおもむく順(←人として)にじみじみ片付けようと・・・・・・
板汚しもいい所ですよね(←自覚はある)。


keiko様:
いへいへ、壊れている方の書くものとは、とても思えませぬ(笑)。
HT様:
日本の夏は水着グラビアですよねえっ!とはいえ、ぶんさま、おおお・・・
ぽん様:
かしげ!頑張れ(←違うかも)。苦し紛れに僭越なタイトルつけちまって・・・(自戒)
0番様:
こりゃあ・・・・・許されないのでは(笑)?
ショーコ様:
ガイズの奥は・・深いのでしょ~ね~(虚)。うわ言に成り果てて・・・浅さが憎いっす(泪)。
静かに壊れていらっしゃるのは、なんとなーく・・・・・(笑)
オレンジ様:
未見の方になんつう真似を(謝)。大間違いもいいとこですので、さっさか脳内削除してくださいね~(願)。
白星様:
大作お疲れ様でした。わたくしのうわ言を「酢貝×寧酸」などとは申し訳無さ過ぎます。
唯の腐って糸引いてる、たにりかだとでも思って下さい(泣笑)。
あお様:
まだまだ、ですよね・・確か(笑)。もう両手の指は越えたので、もう怖いものは、無い!(←ヤケ)。
20人ご達成おめでとうございます(拍手)。で、タニは・・・?
Z様:
ちゃんと、が大問題です(泣)。自動書記に近いものが・・・あっ!「ちゃんと」後悔してます(笑)
836番様:
なんかりかたに派のペエスが足並みを揃えているのが、なんとも・・(笑)週末は消えるのね(爆)。
よろしくてよ、笑うがいいわ・・・・・(←苦しい時の淳子モード)
鹿目乃様:
こ~~~ぉのぉ~人気者おっ!!(爆)見識の無いわたくしには『ペニス』表記はまことに清々しいったら(大爆)。
抹消なんて、してさしあげないことよ(にこやか)。



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翼の折れた白鳥24(終)・飛翔 No: 4407 [返信][削除]

投稿者:白星 02/04/10 Wed 04:40:59
・・・『そんなにワタルとが、よかったのかよ!!!』・・・


あの日・・・ワタルとのことに嫉妬して、かよこを乱暴に抱き、
さらに酷い言葉を浴びせてしまったときの苦い記憶・・・
それが今、まとぶんの脳裏に蘇る・・・。

その直後、かよこは部屋を飛び出して、森に行き、その結果川に落ちて
記憶を失った。

(今度のことは・・・あんたを傷つけた、オレのせいだ・・・。
だから・・・あんたに謝ってからでないと・・・オレの気がすまない・・・)


まとぶんは真剣な表情になって、かよこの方に向き直した。

「あの日・・・あんたが部屋を出て行く前、オレ、あんたに酷い・・・」


「そうそう、そういえば」
まとぶんの言葉の先を遮るように、かよこが口を開いた。

「俺今、何もかも思い出した、って言ったけど」

かよこは笑顔で言葉を続けた。

「だけど一つだけ、どうしても思い出せないことがあるんだ。
あの日・・・俺、何であんな森の中にいたんだ?」

「え・・・」

「今部屋を出た、って言ったけど、何かあったのか?
俺、全然覚えてないんだけど」

屈託のない笑顔で、かよこはニコニコと笑った。

「かよこ・・・あんた・・・」
「何があったか知らないけど・・・でももういいじゃないか。
過ぎたことなんだし。過去は過去だよ」

「かよこ・・・オレは・・・!」
「大切なのは、過去に何があったか、ってことより、
“今”この瞬間をどう生きるか、だよ」

かよこが少し言葉を強めた。
海のように深い、清らかなまなざしが、まとぶんを見つめている。

「今・・・俺の前におまえがいる。それがすべてだよ」

かよこはまとぶんの左手を握りしめ、まとぶんの目をまっすぐ見つめながら
毅然と言った。


「俺はおまえのだ。だから一緒にいたい。今も・・・これから先も、ずっと。
俺はおまえしかいらない。おまえがすべてだ」



・・・・守られてる・・・・


そうまとぶんは思った。
このときほど、そう強く実感したことはなかったと思った。

まとぶんには分かっていた・・・
かよこが自分のことを気遣って、そう言っていることに。

かよこの目を見れば分かる。
あの日、自分が発した言葉を覚えてないなんて・・・嘘であることに。

かよこ・・・あんた、オレを守るために・・・そこまで・・・・・



・・・・あの日のことは・・・俺は永遠に記憶を失ったままでいよう・・・・

森に行く前のことも、おまえが言った言葉も、何もかも・・・・・


まとぶんが謝ろうとしたとき・・・一瞬、以前ドクターに貰った薬のことが
かよこの脳裏をよぎった。

だがかよこは思った・・・
薬なんかに頼らず、俺は俺自身でおまえを救いたい・・・
おまえの心から苦しみを取り除いてやりたい・・・たとえ、どんなことをしても。

かよこにも分かっていた・・・
まとぶんがすべて気づいていることに。
自分がついている嘘を・・・見抜いていることに。

それでもいいんだ・・・おまえは俺の気持ちを、誰よりもわかってくれるから・・・


(・・・あんた、どうしてそこまで、オレのことを・・・どうしてそこまでやさしくなれるんだ・・・!)

(・・・おまえのために・・・おまえを守るために・・・おまえが俺のすべてだから・・・!)


黙ったまま見つめあう二人・・・
かよこが微笑んだとき・・・まとぶんはその体を強く抱きしめた。


・・・かよこ・・・!

驚くほど華奢で、たおやかで、儚げで・・・まるでガラス細工のように、
触れたら粉々に壊れてしまいそうなほど、繊細そうに見えるのに・・・

あんたの清らかで気高い心は、強靭なダイヤでできてるのかもしれない・・・!


オレはこれまで、全力であんたを守ってきた。
あんたのためなら死ねる・・・そう思って今日まで、あんただけを守って生きてきたんだ・・・!

でも実際は・・・守られていたのは、オレの方だったのかもしれない・・・
あんたのその、陽だまりのような、あたたかい、やさしい笑顔に・・・。



「抱いて・・・」

まとぶんの耳元に、かよこの唇から甘い囁きがこぼれたとき・・・
再び、二人の唇があわさった。

貪るように互いの唇を求め合い、かよこの口内で激しく舌を絡みあわせて、
まとぶんは、引き裂くようにかよこのパジャマを脱がせ、自らも服を脱ぎ捨てると、
二人はそのままベッドに倒れこんだ。


ベッドに横たわるかよこは・・・一輪の白い花のように美しかった・・・

傷跡一つない、かよこのなめらかな白い肌に、
まとぶんが唇を這わせて、薔薇の刻印をつけていくたびに、
かよこの唇からはせつない吐息が漏れ、その瞳からは真珠の涙がこぼれた・・・。


帰ってきたんだ・・・おまえの腕の中に・・・

・・・俺が唯一生きられる場所に・・・


・・・いつも淋しくて・・・孤独で・・・
何のために生まれてきたのかと、運命を呪ったこともあった・・・

でも・・・

生まれてきたから巡り会えたし・・・・
生きてきたから求めあえたんだ・・・・


おまえと・・・・


「かよこ・・・あんた綺麗だ・・・怖いくらい綺麗だ・・・!」

まとぶんはかよこの体を激しく求めた。
唇と指を這わせて、次々とかよこの敏感なところを捉え、きつく掴んで離さない・・・
かよこの唇からは濡れた喘ぎ声が漏れ、
かよこの細くて長い指が、まとぶんの黒髪を掴み、乱れるに任せて強く絡みついた。

だがこの夜のかよこは、いつになく大胆だった。
いつもなら恥ずかしいと思うようなことでも、まとぶんの求めるがままに
かよこは体を開いて、自らのすべてをまとぶんに曝け出していく・・・

まとぶんが触れるたびに、体の中で熱い炎が激しく燃え滾っていくのが
かよこにはわかった・・・。


もうどうなってもいい・・・おまえと一緒なら・・・・・

俺は・・・この体が燃え尽きるまで・・・高く遠く羽ばたいてゆく・・・
お前と二人で・・・どこまでも・・・・・



「・・・あっ・・・!」

まとぶんはかよこのしなやかで細い足を開いて、思いのすべてを込めて、
かよこの中に深く押し入っていった。

「かよこ・・・! あんた一生・・・オレだけのものだ・・・!」
「や・・・あっ・・・」

まとぶんが激しく動いて突き上げるたびに、そこから快楽という名の甘い媚薬が
かよこの全身にまわって、かよこを侵略していく・・・。

「・・・・・ゆうっ・・・・・あっ・・・ああ・・・っ・・・・・」


まとぶんの腕の中で、かよこは白い体をのけぞらせて、
激しく喘いで、狂おしいまでに美しく咲き乱れた・・・・・。



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原題:マフィアの日に寄せて (副題:僕って淫乱?) 10 No: 4406 [返信][削除]

投稿者:みどり 02/04/10 Wed 04:23:59

「どうした?ソファーの上で。
風邪をひくぞ」

ぶんの後に浴室を使ったトドは、上半身裸でバスタオルを腰に巻いている。
塗れた前髪が額に掛かっておりたまらなくセクシーだ。

「う・・・ん、僕、寝てた?
お風呂に入ったら少しは酔いが醒めるかと思ったのに
かえって廻っちゃったみたい」
おまけにノルさんのこと思い出したら躰が火照っちゃって・・・。

「ふっ、お前はそれくらいの方が大胆になって丁度いい」

トドはバスローブを羽織っているぶんの足元を割ると
いきなり顔を埋めてくる。

「ん・・・少し照明がまぶしいよ」
ぶんはサイドランプに手を伸ばそうとしたが
ふいにトドに手首を掴まれた。

ぶんの爪は、女のように長くはないものの
エステサロンで丹念に手入れされており、今日はドレスに合わせて
透明がかった白いパールのマニュキュアまで塗られている。  <-成り切りタイプなので^^;;

「 綺麗な指だ」
トドは耳元でそう囁くとぶんの白くて細い指を一本ずつ口に含んだ。
そんなことをする時のトドの表情はゾクゾクするほどセクシーで
見ているだけで躰の芯がズキンとしてくる。

「僕、トドさんにそんな目つきされるだけで
たまらなくなっちゃうよ」
息苦しくなったぶんはトドの胸に顔を埋めかすかに喘いだ。

「可愛い奴だ」

トドはぶんを横抱きにして運ぶとベッドの上にそっと横たえた。

「今日のトドさんって随分優しいんだね。
いつもはふざけてわざとにドスンと落とすのに」

「やり続けてお前が壊れても困るからな。
今夜はうんと優しくしてやるよ」

「嬉しい。僕、優しい時のトドさんが一番好きかも。
さっきはかなり頭に来たけど、許して・あ・げ・る・ネ」
ぶんはトドの首に両腕を廻し唇に軽くチュッ♪をした。

「俺も天邪鬼じゃない今みたいなお前が一番好きだ」
トドは、はにかむような笑顔をしながら愛しそうにぶんを見下ろした。

飲んで自分の気持ちに正直になった時のトドは、
シラフの時の照れ隠しから相手をいたぶってやろうなどといった
S的でねじれた欲望がなくなり        <-じゃあさっきのは一体何? (by ぶん)
とても優しくなる。本質は優しい人なのだ。   

そしてぶんもそういうトドにはとても素直に反応する、はずなのだが・・・。

「そうかな~・・・?」
ぶんはトドの意に反して急に悪戯っ子の顔になった。

「トドさんなんて、元々サディストなんだから
僕が何でも言うことを聞く従順な恋人だったりしたら
つまんなくてすぐ飽きちゃうって・・・。
お相手は天邪鬼なへそ曲がりくらいで丁度いいんじゃないの?」

「何だぁ、その理屈は?」
「だからぁ~、トドさんは若いうちから組長やってて、
周囲の人間が何でも自分の言いなりになると
思ってるようなところがあるじゃない?
そんな風に世間を舐めてるとトドさんの人間的成長が阻害されるワケよ。
でも人の上に立つ人がそれじゃ困るでしょ?」
「つまり有難くも、俺の人間的成長のために
お前が敢えていちいち俺に反抗してくれてるってわけか?」
「そうそう。
ダーリンを一回り大きくさせるのも愛人の役目だと思って
僕は愛情から憎まれ役を演じてるんだよ」
減らず口をたたいて赤い舌を出すぶん。

トドはしばし言葉を失ったが、
普段ぶんに鍛えられているせいか立ち直りも早い。

「よし、お前の愛情はよ~くわかった。
だが、十日に一日くらいはその減らず口をやめてくれ!」
トドはぶんを黙らせるため再びぶんの唇を塞いだ。

口は生意気でも躰の方の反応は素直なぶんは   <-そうでなきゃやってらんない(byトド)
トドの熱いキスで早くも甘い吐息を漏らし、
積極的に舌を絡めてくる。

トドはぶんの耳の中に熱い息を吹きかけ
舌を抜き差しすると同時にぶんのモノに手をかけた。

「やっ・・・、
僕、もう・・欲し・・く・て・・、
おか・・しく・・な・りそ・う・・・」
「ふっ、いい子だ」

トドはぶんの切ない泣き声を合図に
内腿の間に手を滑らせ両脚を押し開く。
自分の固くなったモノをぶんの下腹に押しつけると
ぶんは愛しそうにソレを握った。
「素・敵・・・トドさん。
お・ね・だ・り・・・して・・い・い?」

酔いが醒めないまま奔放な気分が持続している今夜のぶんは
自分から腰を浮かせて愛しいモノをせがんでくる。
潤んだ目に薄く唇を開けた表情がたまらなく色っぽい。

こんな顔で誘われたらこっちまでおかしくなりそうだぜ。

トドが眩暈をおさえながら徐々に貫いていくと、
二度と離さないとでも言うように締め付けてくる。
そんな様子が愛しくて、トドはぶんの奥底を激しく突いていった。
「くっ・・・、ぶ・・ん。
最・・高・だ・・」
「あ・・・ん、
ト・・・ド・・さん・も・・!!!」
酔いで普段より感じやすくなっているぶんは
トドと一緒に絶頂に達するとそのまま意識を失った。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~< 続 く >



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お礼・・・レス(感涙) No: 4405 [返信][削除]

投稿者:白星 02/04/10 Wed 04:13:51
R20様
残念ながら、大劇場公演は行けないので(涙)壊れるのはまだまだ先です(って、今も十分壊れてますが)(苦笑)
またまた「ネイサン×スカイ」!! この二人・・・まだまだ濃くなりそうですね(笑)

keiko様
泣きながらアサコちゃんにすがるオサちゃんが健気でいじらしいです。
早くよくなってくださいね。

らん様
花組観劇お疲れ様でした。チャーリー・・・(号泣)
乙女チックなゆうかちゃん、可愛いです!!

あお様
リカさん、ついに20人!! お疲れ様!! そしてあお様に拍手!!
私の方も今度こそ本当に終わらせていただきます。
早くタニくんがもとの大きさに戻れますように。

HT様
NYのムーディーな雰囲気が素敵です。
キャーーー! こ、この展開は・・・まさか、まさか・・・(ウルウル・・・)

ぽん様
コムちゃんがかしげちゃんの部屋へ!? だ、大丈夫、ですよね・・・。
早く二人のわだかまりが解けることを祈ってます。

鹿目乃様
私も藪は、ドラフトにかかったときから(笑)織田裕二激似だと思ってました。
去年はベルばら通いのため(爆)夏コン行けなかったので、今年は燃える・・・予定^^;
(心配なのは・・・かよまとバウ青年館とのブッキング・・・)(冷汗)

0番様
ええぇぇぇ~~~今度はまとぶんがぁーーー!?(号泣) やっとかよこちゃん帰ってきたのにーーー(大号泣)
おまけにタイトル・・・まさか0番様まで~~~!?(大大号泣) 許しませんよーそんなこと!!
そんなことされたら、またワタルくんにかよこちゃん襲わせちゃうーーー(大大大号泣)
・・・って動揺しまくり、失礼致しました(爆) 続きはあります。が、これ以上の続きはありません^^;
でもって、さよならさせていただくのは私の方です。
長い間、大切なかよこちゃんとまとぶんをお貸しいただき、ありがとうございました。
お願いです、幸せにしてあげてください、あの二人(泣)

836番様
こちらもスカイ×ネイサン・・・いやネイサン×スカイ?(笑)
でも確かに・・・髭面ネイサンの「受」(笑)は・・・ちょっと想像できませ~~んっ!^^;

はつこ様
酔っ払っちゃったコムちゃん、可愛い!(しかもワタルくんのこと、呼び捨て・・)^^;
でも・・・実はもう少し、ワタ×ぶんの続きが読みたかった私・・・(爆)

ショーコ様
「恋人達」のその後のお話の続きですね♪
ワタコムの王道のようなお話が嬉しいです! も~二人ともラブラブですね^^
でもしつこいようですが、堕天使ちゃんの(暗転)の続きがぁぁぁーーー(号泣)

オレンジ様
実は密かに、オレンジ様がご自分の一人称を「オレンジ」と
HNで呼ばれるのが好きなんです(笑)
キャーーー! じ、自分でって・・・ぶんちゃん、どうするの!?

Z様
Z様によって解禁となった「ネイサン×スカイ」、リカタニ派の皆様によって、
次々と大作アップされて嬉しいです。ますます楽しめます♪
音ちゃんの続きも楽しみです。気長に(笑)お待ちしてます。

管理人様
本当にお世話になりました。
これからもロムは続けさせていただきますのでよろしくお願いします。
ここの掲示板の、更なるご発展をかげながら応援しています。



・・・というわけで、どうにか最終話まで来ることができました。
途中でパソコンを修理に出したときは、どうなることかと思いましたが、
無事にここまで続けられて、ほっとしています。

本当は、一番最初に下書きをしたときは十数話程度だったのですが・・・(笑)
書き直したり書き足したりしているうちに、1話じゃ長くなって
2話に分けたりしているうちに、こんなに長く・・・・・(爆)
さんざんひっぱりまくって、つまらない話をダラダラと続けてしまい、本当に失礼致しました。

ワタルくんのことや、今度のことを通して、かよこちゃんとまとぶんが、
お互いへの想い、お互いを必要としている気持ちがより深まって、
二人の「絆」がより強くなればいいなあ、と思いながら書きました。
・・・本当にそうすることができたかどうかは・・・分かりませんが(冷汗)
書きたいことを書きまくったので(笑)自分としては自己満足(爆)することができました^^;
これで心置きなく、ロム専に戻ることができます^^

読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
これからも皆様の作品、楽しみにお待ちしております。



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原題:マフィアの日に寄せて (副題:僕って淫乱?) 9 No: 4404 [返信][削除]

投稿者:みどり 02/04/10 Wed 04:07:24

>オレンジ様へ限定レス:
一人Hか・・・う~む、負けた!「オレンジHは書けないわ」っておっしゃって「ノル>ぶん<トド三角関係
エロエロドロドロ友の会」への加入を躊躇ってらしたのは一体どこのどなた^^;;?加入資格充分じゃん、
会員番号選んで下さいね! (あ、でも1番と917番は既に他会員に出したからダメよん)

>オレンジ様の一人H話のすぐ後にこんなもん載せたらこの板でぶんH説がますます定着
してしまうではないか・・・。最初にお断りしておきますが、ぶんちゃんがHなんじゃなくて
書いてる作家がHなのですよ。皆さま、信じてね!


*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~


自分の腕の中で安心したように瞼を閉じるぶんは
いつもその日のぶんを思い出させる。

可愛い奴だ。

「なぁに?僕 何か変なことした?
さっきからニヤニヤしちゃって・・・」
「何でもないよ」
「言ってくれなきゃお仕置きしちゃうぞ~」
ぶんはトドの上にのしかかるといきなり愛撫の嵐をあびせた。
稀代の床技師ノル仕込みのテクに
ぶん独自の指使いを加味した流麗なタッチがトドの躰の上を滑る。

「うっ、くっ・・・」
その指技、まるでノルみたいだ・・・。
いや、もしかしてノルより凄いかも・・・。

「その声もっと聞かせて♪」
滅多に聞けないトドの喘ぎ声に嬉しくなったぶんの指技は
徐々に激しくなってくる。

信じられないほどの快楽の波に飲まれ大きく身を捩ったトドは
後部座席のドアに『ガツン』と頭をぶつけた。

「イテテテ・・・。
クソッ、今度は俺の番か!」
何だか車の中でチマチマやってるのも物足りないよな。

「おいっ、ぶん、行くぞ!」
「えっ、もう、帰るの?
まだ全然酔いが醒めてないよ~!」

「馬鹿っ、こんな気分で帰れるか。
場所を変えるんだ」
「へっ、場所を変えるって?」
「いいから俺について来い」
トドに促され慌てて身づくろいするぶん。

「ねぇ、トドさん、僕の下着知らない?
白いフリルのレースつきのやつだけど・・・」 (筆者注:一応今夜はドレスに合わせて
そういうものを穿いているだけで決して普段からそういう趣味があるわけではありませんので念のため^^;;)
「なくしたのか、ドジな奴だな」
「ドジったってトドさんでしょ、脱がせたのはっ(怒)!!!
変だな、車の中に絶対あるはずなんだけどな・・・」

かなり焦って探したものの結局下着は見つからず、
ドレスの裾が風でめくれた時の用心にと
上から白いスプリングコートを羽織るぶん。<-例のシースルーウィンドウのコートだとでも思って下さい
「ああ、下半身がスースーして寒いよ。
クシュンッ」

ぶんは愛車『イシコちゃん』のドアに鍵をかけながらも
まだ腑に落ちない顔をしている。
「それにしてもおっかしいよね~、
一体どこに行ったんだろう?
やっぱりもう一度探そうかナ・・・」

すると、トドは突然曰くありげな顔をし、ぶんの耳元で呟いた。
「ひょっとして・・・」
「ひょっとして?」
「この駐車場に巣食う亡霊の仕業じゃないのか?」
「ハハハ、まさか・・・」
僕そういう話って苦手なんだよね・・・、おまけにこの時間だし^^;;。

トドの話のせいで地下駐車場に吹いてくる風の音さえ
何だか無気味に聞こえてくる。

トドは低い声で静かに話を続けた。
「お前・・・、知らなかったのか?この辺りには戦時中
B29に爆撃された死者の霊が夜毎、彷徨うって話だぜ・・・」

トドが背後からぶんの腕を『がしっ』と掴むとぶんは
『ギャア~ッ』と絶叫して出口めがけて駆け出した。

バーカ、俺がそんな時代の話を知るわけないだろが・・・♪

---------------------------------------------------------


地下駐車場から出て交差点の信号を待つ途中、
ぶんのドレスの裾を割り下半身を意味ありげに撫でまわすトド。

「もうっ、やめてよね!
結局、穿かないで出てきちゃったんだから。
周りに見られたらどうするのさ、この変態どスケベ(怒)!!!」

頭に来てトドの手を乱暴に振り払いながら
何気にトドの胸元を見たぶんの視線がそこで固まった。

「ちょっと、トドさんっ!
背広の胸ポケットに入れているポケットチーフもどきは、
一体、何かなぁ~・・・?」
「バレたか・・・」
「もうっ、趣味悪すぎ(怒)!
僕の下着、返してよ~っ!!!」
「お前そんな大声で・・・」
ハッと周囲を見回し口をおさえるぶん。
「それにこんな所で返しても人前で穿くわけにはいかんだろ」
ニヤリ笑いをしたトドが意地悪そうにぶんに耳打ちする。

「サ、サイテー・・・。
僕、イシコちゃんを運転して一人で帰るっ!」
怒りながら駐車場の方に踵を返すぶんの腕を掴んだトド。

「お前・・・、駐車場の亡霊に取り殺されてもいいのか?」
「そんなのもどうせでっちあげに決まってるっ!
トドさんのバカバカ!!!
あっ・・・」
トドの胸をドンドン叩いていたぶんが
小さな声をあげ急に大人しくなった。

「どうした?いきなり黙りこくって・・・」
「何でもないっ」
赤くなりながら不機嫌に答えるぶん。
トドさんのが流れ落ちてきたなんてとても恥かしくて言えやしない・・・。

--------------------------------------------------------

一人で赤くなっているぶんを尻目にトドが目指す先は
駐車場から徒歩で数分の○○ホテル------
ノルの来日時にぶんが抱かれた場所だ。 <-いちご様、「涙の一日」の設定拝借します

うわわわ、ノルさんとのこと思い出しちゃうよ・・・。


「この中でおかしなことしたら、絶対に許さないからねっ」
ガラス張りのエレベーターの中で、トドはドレスの裾に
異常なまでに神経を払うぶんを悪戯そうな目で見ている。    <-穿いてないから
が、ぶんはそんなトドをシカトし、ひたすらノルとの
例の一日のことを思い出していた。

「ぶ・・ん・・」
部屋に入るなり待ちきれなかったかのように
トドはいきなり背後から絡みついてくる。

「ねぇっ、ちょっとシャワー浴びようよ。
僕、もうさっきから熱くって・・・」
「じゃあ一緒に風呂でも・・・」
「い、いいって~!!!」
そんなことしたら余計ノルさんとのこと思い出しちゃうよ・・・。

トドを強引に自分の躰から引き離し、浴室に逃げ込んだぶんは
ノルとの情事を記憶から消すため、シャワーの栓を思いっきりひねった。

ああ、ダメだ~っ!
思い出すまいと思ってもノルさんのすごい技の数々が   <-いちご様表現拝借します
記憶の底に蘇ってくる・・・。
誰かこの火照りを止めて~!!!

ぶんは滝のようなシャワーに打たれながら一人で赤くなっていた。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~< 続 く >

>チマチマやらせてるのも何なので、ちょっと場所変え。
でもまたすぐやります ^^;;。濃くてすみません。



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薔薇の迷路 ―― 土曜日・7 ―― No: 4403 [返信][削除]

投稿者:オレンジ 02/04/10 Wed 02:06:10
レスだけと言いながら~とりあえず、UPします・・・。
♪HT♪さま、ノルぶん!!??

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目に見えてだんだんに焦ってきたぶんが、可哀想で、可愛いくて、
ノルの心にも小さな悪魔が現れた。

「ぶん・・・」
ノルは、真っ赤になって固まってるぶんの首筋をとらえて
ぶんの顔を自分の方に向けさせた。

ぶんの半分開いた、乾きかけた唇を
ゆっくりと味わって濡らし、舌を吸い上げる。

「んっ・・・ノル、さん・・・」
唇が離れると、ぶんの熱い吐息がノルの頬にこぼれかかる。
ぶんは切なげに眉を寄せ、目を閉じている。

「ぶん、自分でやってみせてくれないか?」
「え・・・?」

薄く目を開いたぶんは、最初ノルの言ったことが
理解出来なかったようだった。

「お前が自分でイクところが見たい」
「・・・それ、って・・・」
ノルの求めていることを理解して、
ぶんの頬が、みるみる桃色に染まる。

「絵のモデルするって・・・言ったよな?」
「いっ、言ったけど、そこまでするとは言ってないよ!」

「ダメか?」
「ダメっ!!」

「じゃあ、どうする。やっちまってもいいが・・・
 本気で始めたらお手柔らかになんて俺には無理だ。相手がお前じゃな。
 途中でブッ倒れて、そのまま俺があの世行きでも、怨むなよ」
「ちょっとー!変なこと言わないでよ、ノルさんっ」

確信犯の微笑を浮かべて、ノルはぶんの髪をかき上げ、
耳から首筋に、すうっと指をすべらせる。

「じゃあ、自分でやるんだ」

ノルは、ぶんから手を離すと、涼しい顔をして、
スケッチブックを手にとり、紙をめくり始めた。

「ちょっとぉー。ノルさん、マジ!?うそ!極道~~~」
「昔はな。今は売れない絵描きだ。そら、始めてみ」
「始めてみ・・・って、そんなの無理っ。一人でやるんなら、あっち行ってやるよっ」

「一人じゃない・・・俺が見てるだろ」

ノルは急に、真剣な熱い眼差しで、ぶんを見つめる。
ぶんはどきりとして、一瞬冷めかけた身体が急にまた火照ってくるのを感じた。

「いいだろう。お前が感じているところをちゃんと見たいんだ。
 俺しかいないんだから恥ずかしいことないだろう・・・?」

ノルはぶんの目をじっと見つめながら、
ぶんの右手を取ってゆっくりと引き寄せた。

ぶんから視線を外さないまま、
ノルはぶんの手のひらを自分の唇に押し当て
じっくりと吸うようにくちづけた。

ノルの熱いくちづけを受けたその一点から、
途端にぶんの手は痺れたようになり、熱を持ち始める。

ぶんのためらいを見透かし、行為を促すように、
ノルはぶんの手を、ぶんの下半身へと導いていく。

「恥ずかしい・・・よ・・・」
そう言いながら、もうぶんはノルに逆らうことが出来ず、されるがままになっている。

「その方が感じるだろ・・・?」
「信じ、らんない・・・」

自分の身体を自分で抱きしめたぶんの唇から、熱い、甘い吐息が漏れた。
ぶんの潤んだ瞳が揺れながら、上目遣いでノルを見た。
それが始まりの合図だった。


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いちごさま(超個人的レスで失礼レス) No: 4402 [返信][削除]

投稿者:カラバッジオ 02/04/10 Wed 00:57:30
>カメさん(家政婦らしい^^;)に美味かったって言っといてくれ。」

思わず吹き出してしまったこの言葉!
しばらくROMに専念していたのだけどひとこと言わせて。
素敵なセンスですっ!
きっと利太郎はんからイメージされたんですよねっ?ねっ?

いちごさま愛してます~!



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ニューヨーク・・旅の終わりに 3 No: 4401 [返信][削除]

投稿者:♪HT♪ 02/04/10 Wed 00:57:09
↑しかし、たいそうなネーミングだなぁ。
取り合えず在庫整理してフレッシュなぶんちゃんを書きたくなったっ!!
なので行きまひょか~。

ぶんちゃんはノルの絵を見て改めて自分の心がノルを深く求めている事に気付き。
でも、ノルの男の大きさに触れ(変な所を触れたわけではないよ)自信喪失。
揺れ動く乙女心は・・・さて?

~~~~~

冬にしては暖かい午後の陽射しだったが、ぶんの心は冷えきっていた。
5thアヴェニューに出る。人混みの中に埋もれてしまいたかった。

ずっと心の奥に仕舞い込んでいたノルへの思い。
トドと離れてからどんどん膨らんでくる。
日本から遠く離れたNYで一人、一番恋焦がれるのがノルさん?
ノルさんにはあの人がいる。静かに幸せに暮らしているに違いないのに!

「早く帰って来いよ」
トドの出す精一杯の優しい声が胸でリフレインしている。
(ごめん、ごめんね・・・)
ぶんは耳を塞ぎたくなる。

「ノルさんに逢いたいんだ・・・ノルさんを愛している・・・」
心が叫んでいる。
ノルとの出会い。星組で過ごした日々。仕組まれた別れ。
轟組に来てトドに愛されながらも心にはノルが住んでいた。

ぶんはひたすら歩き続けた。時折道行く人にぶつかりながら。
下を向くと涙が零れるので、風を受けながら濡れた瞳を隠しもせず。
イーストリバーに出た。

薄暮のニューヨーク。ブルックリンブリッジが浮かび上がる。
ニューヨーカーの高級住宅地に続くその橋をそのまま歩き出す。
はるか上空を飛行機がゆっくりと流れていく。

(午前中にNYを発ったのなら今頃は地中海の上かな。
また離れちゃったね。でも今度会ったら僕は堂々と言える。
もう僕を置いて逃げないで。僕だけを見て!)

~~~~~

ノルは体調がすぐれず、飛行機に乗る気分になれなかった。
予定していた便をキャンセルしてNYの街へと戻る事にした。
(あいつのホテルで寝ていよう)

キャブに乗る。だが途中でまた気分が悪くなり、マンハッタンに
入る直前のリバーカフェで降りた。旅なれたノルの荷物は少ない。
風に当たって歩きたくなる。

イーストリバー越しにマンハッタンの摩天楼が素晴らしい。
夕闇に染まるNYを一番美しく眺望できるのがここだ。
ブルックリンブリッジを渡れば、夢と野望に満ちたNY。
踏み込むにはそれなりの気合が要る。

「行くか」
ゆっくり歩き出すと、腕を組んで歩く恋人たちが目に映る。
今の恋人とは仕事ばかりでゆっくり観光もしていなかったな。
だが、今俺の脳裏に浮かぶのは・・・
俺の腕にぶら下がるように甘えた、ぶん。
全てをむき出しにして俺たちは付き合っていた。

無性にぶんが恋しくなった。
遠く離れているはずのぶんを狂おしい程に思う。
この橋をお前と二人で歩けたら・・・。

トドの元でたくさんの愛をもらって生きているぶんを
一度身を引いた俺が、今更さらえるはずもない。

だが、どうだ。お前の事ばかり考えて夜もろくに眠れない。
描く絵も全てお前をイメージしてしまう。
俺とお前が引き裂かれたあとは、地獄同然だったよ。

ぶん!やはりお前を愛してるんだ。
今度会ったらトドが何と言おうと俺はお前を奪い返す!
風邪のせいで熱が出てきたのだろうか。
全身が火照るように熱かった。

ぼうっと視線を上げると向こうからぶんに似た青年がやってくる。
(フッ・・・幻影か?ローマでもぶんに良く似た男を見たよな)

俺を見て立ち止まった?
まさか・・・