治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
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202X年猿烏賊ジュニアの成長 その8 現大学生母の目覚め

2019-03-18 09:14:38 | 日記
公民館の悲劇から、猿烏賊母は多くを学ばなかったようです。
でも現大学生母は学んだのですね。
そのあたりをみてみましょう。


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現大学生母は、自分が3500円出したトートバッグがただで配られていくのを見ても「ずるい」とは思わなかった。

ただ「ひどい」と思った。やることがひどすぎる。支援者は、切ない親心を全くわかっていない。

現大学生母が3500円出してもトートバッグを買ったのは、心から猿烏賊ジュニアを応援したかったからである。ジュニア君には小さい頃からうちの子もよく会のキャンプで遊んでもらったし。中学になりあまり学校に来なくなって心配していた。

ジュニア君は頭のいい子だから、中学の支援級では物足りないのではないか。それでも家で絵を描いているらしく、お母さんがよくSNSにアップしていた。同じように人の親だから、焦りと誇りがお母さんの中で混在しているのはよくわかった。だからこそ、トートバッグを買って応援したかったのだ。

「高いわよねえ」と陰で言ってるメンバーもいた。たしかに高い。もう少し安ければ家族の分も買ったのに、とは思ったが、値付けの権利は在庫に投資した人にある。買う買わないは買う側にある。それが実務の世界だ。

というわけで現大学生母は自分の分だけ買うことに決めた。買い物に愛用している。

けれども「高いわねえ」と言ってた人たちが五百円なら買ったか?というとそれも怪しいと思っている。

口では応援しているようなことを言いながら、実際には身体を動かさない、財布を開かない人は多い。それが世の中だ。だからこそ物を作って売るのは大変なのだ。

今日登壇した小説家志望の女性がいつか本当に小説を出しても、会場で熱心に拍手したうちの何人が実際にその本を買うかは怪しいものだ。拍手は誰でもできる。実際の購買行動はもっと厳しいのである。

そもそもあのカリスマカウンセラーは、彼女に文才があるとなぜ見抜いたのだろう? 手紙をもらったから? 手紙一通で文才が見抜けるほどの文才がカリスマカウンセラーにあるのだろうか? それを言うなら、ジュニア君の画才も。

何かがおかしい。現実の世界と切り離された場所でふわふわした言葉を消費するだけ。どうも発達障害支援をやっている人の世界はそういう感じ。

そしてそういう言葉にすがるとトートバッグを作ってしまったりするのだろう。その行為自体を責める気にはなれない。

あの小説家志望の女性は明らかに礼儀がなってなかった。会社でうまくいかなかったのも、障害に理解がなかったからではなく彼女の態度がなってなかったからではないのか。

それでも一度は就職できたのは、周囲とのズレを感じながらも高校を出て専門学校に学んだからだろう。

そしてなぜ専門学校までは行けたのか?
特別支援教育などなかった時代だからではないか?
このまま支援級に身を委ねていてはそれは難しい。
ジュニア君もうちの子も。

入れる高校を見つけるところから苦労する。
かつては自閉症スペクトラムでも普通級に学べた。
なのに今は違う。
ジュニア君のような頭のいい子でさえ支援級だ。そして不登校になっている。

何かがおかしい。

現大学生母は、とにかく高校には行って欲しい、とあのとき強く思ったのだ。
そのためにどうすればいいか、現大学生母は真剣に考えた。

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特別支援教育が始まったからこそ、世の中に出られなくなった人は多いと思います。
そして、だからこそ、成り立つ産業がある。
誰かの人生をだめにすることによって食い扶持を得ている人たちは、きれい事を言う。
そのことは何度も指摘していきたいと思っています。
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