「声が途切れる」「スマホがネットにつながりにくい」。
そんな悩みを、仕方がないと諦めていないだろうか? でもちょっと待って。もしあなたがauのお客さまならば、電波状況は改善できるかもしれないのだ。
キーワードは「電波サポート24」。
auが提供しているサービスで、自宅で電波状況に問題がある際に、24時間以内に訪問日を調整、電波改善のスペシャリスト“電波サポーター”が無料で自宅に来て調査し、電波対策を行っている。
過去、TIME & SPACEでは、都市部での「電波サポート24」の対応を紹介した。
この「電波サポート24」は、全国の沿岸部や山間部など、都市部以外にも対応しているという。
水の里「安曇野」に電波サポーターが到着。電波のお悩みとは?
今回、訪れたのは長野県安曇野市。北アルプス山麓に広がる安曇野は、名水百選に選ばれる「わさび田湧水群」で知られる風光明媚な水の里。
時おり猿も現れるこの土地に、颯爽と現れたのがau電波サポーターの忠地誠。安曇野をはじめ、長野県の松本エリアを中心に、日夜問い合わせのあったお客さまの元に向かい、電波改善のサポートをしている。
早速、今回電波サポート24の取材をさせていただくお宅へ。
出迎えてくれたのは、服部哲さんと祐子さん。おふたりが「電波サポート24」に問い合わせたきっかけは、東京で働く娘さんがお正月に帰省していた際、通話が途切れやすいというご両親の話を聞き、「電波サポート24」を紹介。後日、ご両親から「電波サポート24」に連絡を入れたのだという。
早速、ご自宅の電波状況をヒアリング。「居間やキッチンでは問題ないのですが、アトリエで電話が途切れることがあって……」と祐子さん。
今回、訪問した服部さんご夫妻は、人形劇を生業にしている。おふたりが主催する劇団は1987年に創立され、1年ごとに新作を生み出し、全国各地の保育園や小学校に巡回公演を行っているそう。人形も舞台装置もすべて手作りで、ご夫婦は毎日、ご自宅の一室であるアトリエで長時間過ごしているという。
そんな場所で電波がつながりづらくては困る。ヒアリングがひと段落ついたところで、問題のアトリエの電波状況を確認することに。
稽古場兼アトリエで忠地が取り出したのはスマホ。「このスマホには電波状況が確認できるアプリが搭載されていて、電波サポーターはこれを片手に室内の電波をチェックするんです」(忠地)
「このお部屋の内部はauのさまざまな電波が届いています。それがつながりにくくなっている原因ですね」と、画面を見せながら忠地が説明。
電波は音に似た性質を持つ。複数の音が鳴っている場所で特定の音だけを聞き分けることが難しいように、電波が入り乱れていると端末が混乱し、電波の受信状況が悪くなってしまうことがあるという。
「ほかにも寒冷地では、断熱ガラス(二重窓)など、建物の構造によっても電波がつながりづらくなることがあります」(忠地)
普段はあまり聞くことのない電波の性質だが、忠地の説明は非常にわかりやすい。服部さんご夫妻も熱心に耳を傾け、ときには質問が出るほど。
電波改善の要、フェムトセルとレピータとは?
電波状況が確認できたところで、電波を改善するためのさまざまな機器が詰め込まれたキャリーバッグを取り出す。「訪問の際はお客さまのご自宅に合わせた電波改善機器を用意しています。服部さん宅では、『フェムトセル』を設置します」(忠地)
auフェムトセルとは固定回線に接続し、無線を屋内に飛ばす機器のこと。屋内用Wi-Fiルーターと同じような仕組みで、カバーできる範囲は設置した部屋全域。小型基地局(電波塔)を室内に設置するイメージだ。
今回はフェムトセルを選んだ忠地だが、訪問宅の状況によって「レピータ」という機材を使うこともある。こちらは屋外に設置したドナーアンテナで良好な電波を受信し、室内のレピータで電波を増幅してくれる機器。電波のカバー範囲は本体から5m程度で、こちらは訪問調査の後日に設置されるという。
設置は手慣れたもので、機材の開封から設置まで10分程度で完了。訪問当日は機器の設置のみが行われ、翌日には電波状況が改善されるそうだ。
※お客様がご利用する固定回線により当日設置できない場合がございます。
「服部さん宅のように、山間部にお住まいのお客さまには、電波が悪くても諦めている方も多いんです。服部さんの場合、訪問のきっかけは娘さんでしたが、お気軽にお問い合わせいただければと思っています。これからもつながる喜びをより多くの人に届けていきたい」と忠地。
そんなコメントを残し、服部さん宅の訪問を終えた忠地は、キャリーケースを車に載せて走り去るのであった。またどこかのお宅へサポートに向かうのだろう。
後日、無事に電波状況は改善! お父さんも嬉しそう
後日、電波状況を確認するため服部さんのお宅に伺うと……
「通話中に声が途切れなくなったよ!」とお父さんも嬉しそう。娘さんとの連絡に使っているLINEで画像や動画を送るときも、以前よりスピーディになったそうだ。
感想を伺ってみると、「申し込みから訪問日の決定まで時間も早かったですし、なぜ電波がつながりにくかったのか、機材は何をするものなのかを忠地さんが丁寧に説明してくれたので、状況が分かりやすかったですね」と今回のサポートに満足している様子。
安定した電波環境は、家族の交流を促す。電波はつながることが当たり前になっているが、電波状況に困っているお客さまがいる限りこうした電波サポーターによる訪問調査は続くのだ。
電波サポーターは都市部以外でも山間部や沿岸部など、全国各地のお客さまのご自宅に訪問し、お客様が快適にauのスマホやケータイをご利用いただけるように日々取り組んでいる。
もしも自宅や実家の電波状況が悪いときは、まずは「電波サポート24」にご相談を。
文:鈴木雅矩(スズキガク)
撮影:稲田 平
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