巨人は亀井が1回にオープン戦1号となる満塁本塁打、坂本勇が7回に2号ソロを放った。丸も2安打と主力が順調な調整ぶりを示した。ヤクルトは正三塁手を狙う村上が2号ソロ。先発候補の高橋は粘りの投球で4イニング1失点だった。
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ヤクルトの2年目・村上が力強いスイングで存在感を示した。6番・三塁で先発出場し、4回にオープン戦2号ソロ。巨人の2番手・田原のカーブをとらえ、右翼席に突き刺した。
「しっかりと自分のスイングできた。カーブが(初球から)2球続いたので体が反応した」。期待の19歳は侍ジャパンに初選出され、9、10日のメキシコ戦(京セラドーム)に出場。2安打をマークしてひと皮むけた。チームに戻った後、体調不良で12、13日のロッテ戦(ZOZOマリン)は欠場したが、復帰試合で開幕スタメンをアピールするアーチを放った。
それでも本塁打以外の3打席は、いずれも空振り三振。「課題が残る打席が多かった」と反省しきりだった。試合後にはすぐさま居残り練習。宮本ヘッドコーチとのロングティーで打撃フォームをチェックした。
「試行錯誤しながら結果を出していきたい。試合に出させてもらっているのでしっかり結果を出したい」。持ち味の長打力に確実性をプラスし、大引らと争う三塁の定位置奪取を目指す。 (小林良二)