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【社会】沖縄の声 揺るがない 辺野古NO、那覇で県民大会
米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)移設に反対する「県民大会」が十六日、那覇市で開かれた。主催者発表で一万人超が参加。有効票の七割超が辺野古沿岸部の埋め立てに反対した二月の県民投票を踏まえ、日米両政府に対し、辺野古の新基地建設を断念した上で普天間の運用を即時停止し、撤去を求める決議を採択した。 決議は、埋め立てを進めている場所とは別の区域で政府が今月二十五日に新たな土砂投入をしようとしていることを批判。埋め立て予定海域の一角で軟弱地盤が見つかったことも引き合いに「民意を無視して強行することは、民主国家として恥ずべき行為で断じて許せない」と指弾した。 謝花(じゃはな)喜一郎副知事は、公務のため欠席した玉城(たまき)デニー知事のメッセージを披露。声を張り上げながら「県民投票で示された思いを何よりも尊重し、日米両政府が辺野古新基地建設を断念するまで、揺らぐことなく闘い続ける」と代読した。 主催は、辺野古移設反対の政党や市民団体でつくる「オール沖縄会議」。 ◇ 「民意は示された」。辺野古の海の色「辺野古ブルー」に合わせた青色の帽子や服などを身に着け、住民らは怒りの拳を突き上げた。県民大会の参加者たちは、米軍普天間飛行場の辺野古移設に「反対」が七割超となった県民投票の結果を無視して工事を進める政府を批判した。 会場の新都心公園では強い日差しが照り付ける中、移設に反対する人たちが「土砂投入をやめろ!」などと書いたメッセージや横断幕を掲げた。 名護市の無職宮城政秀さん(75)は「県民投票で沖縄の民意が示されたにもかかわらず、日米両政府の都合で新基地建設を推し進めるのはとんでもない話だ」と憤った。
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