田舎者VS東京 - 2019年03月15日

 東京に移り住むようになって数年が経つのですが東京は怖いところですね。おそらく皆さん東京のコンクリートジャングルに住む野生動物たるホモ・サピエンスに心底辟易している毎日なのではないかと思います。「東京の嫌なところあるある~」とか書こうとしたのですが,それってつまり「人が多すぎるところあるある~」だと思ったので東京あるある~みたいな言い方するのは止めました。人が多すぎるところあるあるとして書くけどな。
 なぜ1億回はネットで書かれているであろうことをまたいちいち改めて書かなくてはならないのか? 新たな切り口もなければ人生の慧眼もない。それは僕自身がホモ・サピエンスに苦しめられている愚痴を吐露したいから以外の理由はありません。いいだろたまには僕の愚痴を聞いてくれたって。いつもかもな。いつもですね。人は愚痴を聞いてほしい生き物。

・動く物体の中で一番怖いのは自転車
 東京のチャリは本当に怖い! マジで洒落になってない。そもそも田舎は「数km先にあるスーパーに行く途中に人と1回もすれ違わなくてワロタ~」みたいなことが平気で起こりうるので気にしたことはなかったのですが,都会は傘さし運転と無灯火と車道逆走の比率が半端なく高いというか,多分これは人が多いからそういう人がいっぱいいるだけで無灯火自転車とか田舎でも普通に見ますもんね。割合的にはそんな変わらないんだろうけど交通量の面で毎日1回は見てる。傘さし運転は木とかに引っかかって凄絶に怪我してくれ~って思うし無灯火はいきなり地面に空いた穴に落ちて猛烈に怪我してくれ~って思うし車道逆走は一時停止無視した車に激突して裁判で揉めに揉めてくれ~と思いますがなかなか世の中上手くいきませんね。最初通勤用に自転車買ったんですけど,関東で自転車乗って(被害/加害両面で)無事にいられる自信がないので最近はもっぱら徒歩以外で移動しなくなりました。

・意外とカジュアルに舌打ちされる
 ヒヤリハット現象が起こるとまず大体みんな舌打ちしますよね,あれすごいですね。都会に住むホモサピエンスは精神が切り詰められてるのでちょっとしたことで留飲を下げないとメンタルが壊れてしまうのかもしれません。よくわからんストレスのはけ口にされる側はたまったもんじゃないんですが……。今日も曲がり角で飛び出してきた自転車を避けたのに「チッ! クソが!」とか扱われてションボリしちゃいました。コンビニの店員さんとかにも舌打ちされるしほんと都会は怖い。もしかしたら僕が視界に入るだけで不快になる人間というだけかもしれませんが……。あと曲がり角でぶつかりそうというシチュエーションが起こるのおそらく都会だけで,なんか田舎ってそもそも見通しが悪い曲がり角がほとんどないですよね。見通しが悪い曲がり角の数よりもガードレールが存在しない曲がり角とか,道のように見えるけどいきなり落ちるとかそういう空間の方が多くて,明かりもない夜とか目の前をまっすぐ行ったら落下して死ぬかもと考えるとおちおち爆走も出来ん。

・日本語が公用語ではない気がしてくる
 僕は今アキバに住んでる以上,観光地的な部分で日本人より外国人が体感多い(そんなことはないんだろうけど,異質なものはやはり目につきやすい)のはもう仕方ないと割り切るとして。コンビニとかその最たるものですが,業務の複雑化・多様性を何とか安価でコントロールしようとした結果多数の外国人に頼る状況を生み出してるのはほんまに厳しいと思います。いやこれ実は違うのかもしれん。バイトしたことないので……すみません。コンビニのバイトが外国の方ばっかり(特にこのへんだとセブンとファミマはそういう印象)で,さらに外国人が外国人にバイトの研修とかしてるとさながらトラベル感ありますよね。あと飲食も外国の方多い印象。印象だけで人は物事を語る。だって僕は数値と暮らしてるわけじゃないし……。
 で,別に海外の方が日本で一生懸命勉学や勤労に励むのは大いに結構なのですが,現地の人間として困るのは言葉がとにかく通用しないことです。記号化された日本語のやり取りはさすがに出来るんですが,おそらくマニュアルになさそうなことを聞いてしまったが最後無限ループに陥るので「あッやっぱいいッス……すみません」って諦めて帰ることになります。なりませんか? 僕はなるんですけど。あと機器のエラーや書類などの活字はもう全く通用しないという前提で臨むしかないですね,あれは厳しいですね。
 こないだ見た光景なのですが,google翻訳で店員と会話しようとしてた外国の方が居たものの,店員さんも外国の方で「すみません,日本語はあまりわかりません」って押し問答になってた(お互い全く伝わっていなかった)とか,見ていて手出しも無理だしなかなか地獄を感じます。

 よしスッキリした。今年も露悪的にやっていきましょう。

ゲームのメモ - 2019年03月09日

・アンセム
 おもろい,空飛べるのがとても良い,ゲーム的なフローはとりあえずLv30になるまで始まらんみたいなところがあり,Lv30までただちに上げる方法が欲しい…けどメインやりつつ時々クイックプレーしてると意外と上がる。あとちょっとで30。Lv30になるまではフリーランのコスパが悪すぎてゲームに参加できない感がしんどめ
 バグの方はぼちぼちという感じで,僕自身はそこまで痛恨のダメージを負ってないとこが幸いだけど,それよかロードが凄いのを何とかしていただきたいけど,当面何とかならないのかなー

・ホライゾン
 アンセムのマルチ感・1ミッションの長さがだるくなった時に平行してやってる,世界設定の感じがよくて,モーションとかグラの微妙なちゃちさが気になる面はあるんですけど,まあ遊んでるうちに気にならんくなってくるかなー的な印象はあります。
 しかしこの手合いのゲームやっててときどきゲームってユーザーへの期待度というか信頼感が凄い高いなって思うことがあって,デフォルト難易度でこういうレベルのプレーを要求してくんのきつくない? みたいになることがしばしばあります。
 要するに僕ソウトゥースが凄い苦手なんですけど,移動してカメラも操作してトラップワイヤーに持ち替えて攻撃避けつつ通るルートに2本線引いてコケたら火矢に変えて燃やしつつR1でクリティカルも差し込むみたいな一連の大変忙しい操作が皆さんよく出来るなというか,出来るんですか? 僕出来なくてソウトゥースが倒せなくて,序盤ですよね? つら~,という気持ちが日々募っています。アクションが全体的にすごいシビアだしパラメータの見方もよくわかんね~,という気持ちで遊んでいます。

・デビルメイクライ5
 シリーズやったことなくて初なんですけど,ムービーシーンでバリかっこいいアクションをキャラクターたちがやってるのに,僕がやってるのは「ブン…ブン…フワ…ブン…ビシ…ビシ…」みたいな感じにとどまっており,毎回ムービー見るたびにへたくそさを押し付けられてるような心持になって寂しくあります。なんか操作が多いんだよな。ゲームって難しい。ボタン連打でカッコイイ動き出来るモードONにして遊ぼうかな



 ところで,昔からよく感じるのが,ゲームは大変に知性が高い人間のための遊びであるということと,そして僕は集団において知性が低い方に分類されるということです。
 指さばきみたいなマイクロの部分はやってさえいれば誰でもそれなりに高い水準に届きうるので,見た目の部分部分での上手さはいくらでも誤魔化していけるのですが,それを体系づけるマクロの部分は高度な知性による戦略的態度なので,ゲームを遊んでいて,つくづく俺はゲーム下手で嫌んなっちまうなと思うことが頻繁にあります。

 これは生まれ持った素養なのか頭脳の構造なのかはわかりませんが,しかしゲームをゲームらしく楽しめる程度の知性は欲しいものです。もうとっくに遅いのだが……

最近やったゲーム - 2019年03月04日

 一応いまだに一か月に10本くらいはゲームを触ってると思うのですが,それを言語にする機会はとんと減ってしまったなあという気持ちがあります。言葉の組み立ては語彙力に影響されるものではなく場数だと思っているので,やらなくてはならないのですが……。というわけで最近やったゲームを箇条書きでワーッと書こうかな。しかしプレイ歴が古いゲームは遊んだ端から抜け落ちていくのでもう書けない。世界の終わりですね。読んだ本を書くのは諦めました。だるいので。

 あと感想を書くのって良しあしの両面があって,良い事としては思い出せる,悪い事としては感情が固定されてしまうという感じですね。これを避けるためにはゲームの内容についてどうのこうの細かい書くのではなく,「俺がなんかああいうこと書いてるけど,どういう意味だったかなぁ……」ぐらいの距離感で書くのがちょうどいいというか,これは嘘で,別に意図してそうしているわけではなく,思ったことをただ書いたらそうなっているだけで,でもきっちり内容についてレポートを書くとマジでもう1回遊ぶという行為をやらんくなるのでよくないみたいなのはあります。

・ケツイDeathtiny
 まぁケツイだなぁ……という感情。文化保護的な側面におけるM2さんの思想に到達できる人間てやはり数は限られていて,僕はその側ではないので,なんとなーく遊べる範囲で遊んで満足する,みたいな着地点で終わりです。1-5ボスまでみたいな。

・プリンセスは金の亡者
 操作感は良かった。電卓回りのシステムはそれなりに整ってるんですけど,それに付随するゲームの設計が「アクション要素に比重を置きすぎている割に,アクション部分が大味で適当」という点に集約されてて,なんともちぐはぐなつくりだな~と思いました。稼ぎがクソ単調なのに得られるものが小さいのは辛い。プリンセス(名前忘れた)より親戚のお姉さん(名前忘れた)の方が1000万倍くらい使いやすくて強いし,異なったシステムの2キャラ! という感じでもないのが謎。

・ファミコンリミックス1+2
 なんか安かったので。ざーっと遊んでなんとなく終わったんですが,感触自体はすごく良くて,昔のファミコンゲームはもう細切れにして名シーンセレクトみたいな感じでやるのがいいんじゃないかという感情がちょっとある。つーかレトロなゲームはオッサンしか遊べないロクでもねえゲームばっかりですんで,今更新しいコンテンツとして出すのであればどんどん圧縮してあげたほうが良い。SwitchのファミコンでもSPバージョンとか言って名場面集やってるじゃないですか。あんな感じが新たなユーザーに向けた正しい消費なのではないかと思う。オッサンはファミコンのコントローラ握った瞬間体感時間が1990年代に戻るので関係ないのです。

・リトルドラゴンズカフェ
 なんで買ったんだっけ? 多分売り文句に釣られたのと,評価が猛烈に低かったので逆に気になったとかだった気がする。まず経営ゲームなのに通貨を排してる斬新な設計(褒めてない)が凄い。さらに作中のバイトが全員「俺っち経営者じゃなくてただのバイトだから仕事は少ない方がいいし~」みたいな感じでサボり続けるのが凄い。すべての設計がユーザをムカつかせることに極振りしていて,さらに割と長い時間続くので,生まれて初めて遊んだゲームがこれとかじゃなかったらキツい思いしそうだなぁと思った。エンディングもなんか意味不明だし取ってつけたような内容だし,突然名台詞っぽいことをみんなが言い始めるので一周回って面白すぎた。

・スーパーマリオ3Dワールド
 会社に落ちてたので持って帰って遊んだ。マリオの2Dはもうコピペ量産ゲーみたいな印象があるというか,たぶん設計はカッチリしてるんだと思うものの,もう新しいものを感じられなくて微妙な心持になってたんですけど,こっちは相当に面白いですね。裏面の後半まで行って,旗と星とハンコのマークがついた岩を見つけた時は本当に本当に本当に嫌な気分になったんですけど(星とハンコならギリギリわかるけど,旗は嘘でしょ……と思った)。でも結局旗も全部立て直したし,難しいところは適度に難しくて,3Dっぽい新しい体験も多くていい感じでした。先に遊んじゃったんですけど,オデッセイの命脈みたいなのも感じられてよかったな~。今からこれやるならオデッセイやれば十分だとは思いますけども,それなりの全体に繋がる目的と「面」というスパンを感じられる意味では一定の面白さはあるかも。ていうかWiiUとかWiiのゲームをジャカスカSwitchに移植するあの一連の流れは何なのかな。下位互換切ったハードウェアのソフトを引っ張ってくることで現行機のコンテンツ不足を誤魔化そうみたいな奴なのかしら。

・Anthem
 今やってます。仕事が忙しくてほとんど遊べないので序盤も序盤ですし,面白いかどうかも未知数……。とりあえず外に転がってる蓮みたいなやつがめっぽうキモい。我々の年代は蓮というものに対してある種のトラウマにも近い記憶を刷り込まれていると思う。ていうかもうブツブツとした物体全般苦手ですね,蓮とかに限らず。昔同級生の橋本君が理科のテストで「細かくて小さなツブ」って記述する問題を「細かくて小さなブツ」って書いてバツ貰ってたのを思い出します。あとキモいで思い出したんですけど,地球防衛軍もなかなか昨今のやつはモデリング凝ってて気持ち悪くなり,友人なんかは「仕事帰りの鬱々とした状態で不気味な動きする緑色の液体をまき散らすダンゴムシ狩ってたら気が狂いそうになったので売った」みたいな話しててちょっと面白かった。

 遊ぶ速度の20倍くらいのスピードでゲームが積まれていくのでなかなか消化が追っつきませんが,しかし余裕があるときに買いだめておくと「読む意思,遊ぶ意思はある」という感情だけは高まり,少なくとも買わないよりは全然健全かもなという気持ちはあります。先生のお人形でもそんな話してた気がするからきっと真でしょう,わからんけど……。

レジャラン秋葉のポップン移動 - 2019年02月27日

・隣の台がめちゃ近くて音が気になる
・タバコで空気がしんどくなった(下階は禁煙)
・反射がいかつくて画面の一部がよう見えん

しかし環境に慣れ過ぎてるのでどうしようかな~という感じ(最近HEYでできなくなった)
今度行ったらノートに書いてみようかしらん




・隣台の仕切り復活してた
・タバコは乱数なのでどうしようもない,空気がいい日に期待
・反射は今後頑張って欲しい,右台は暗い上に反射凄すぎて何も見えない,あと黄色ボタン固い

めっちゃしんどい日の気温と湿度と気圧を記録してみればいいのでは - 2019年02月24日

2/24(日) 13℃/2℃ 40%
朝10時~12時くらいにしんどすぎて「辛い」「死ぬ」みたいな言葉以外言えなくなり布団から一ミリも動けなくなる
猛烈な右耳の痛み,我慢して昼寝する






3/9(土) 16℃/2℃ 56%
朝7時,耳鳴りと耳の痛みひどい。メンタルに効いてる感じはないが,倦怠感ひどく今日は起き上れる気配がない。あと最近鼻水が止まらないんだけど実は花粉症? 診断しにいったほうがいいかも,病院大嫌いなのでたぶん行かないが……


少年は空を辿る,辿る君を超えて - 2019年02月23日


この心暗い 暗い星 星の終わり おわるせかい 世界の果て 果ての先へと~

いよいよo†o陥落に向けてやりこみ見せなくてはならなくなってしまったので,とりあえずパセリに3万円くらいチャージしときますか! IIDXは難しくてやめちゃったので簡単なポップンが一番面白い
トイコンはちょっとよくわからないんですけど「残りサイ音カオスです」っていうとめちゃめちゃポップン上手みたいな感じに見えないですか? そんなことないかな

ゲームよりもゲームをやってる自分が好き - 2019年02月16日

 ゲームをやってたら親指を派手に突いて真っ黒になったのでしばらくゲームが出来なくなってしまいましたが、特に問題はない生活でした(2月の総括終わり)

世界が輝くその瞬間ちょっとでも触れたくって - 2019年02月11日

 ごらんよ幻をのぞいて空間を飛び越した 未来を追い越すその瞬間いつでもこんなものなのさ!!!!!!!!!!!!!!!
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 最近成果らしい成果もなかったというか,別に成果が欲しくてゲームやってるのかというと,まあどっちでもない(何を理由に遊ぶかはその時々による)んですが,そりゃ成果が出た方が嬉しいし,ラピストリアはやはりポップンのターニングポイントとして大きな意義のある作品だったと思いますし,何よりL-an!ma凄いいい曲だしいい譜面だしHarmoniaも最高なので大胆不敵な空想の輪郭を追いかけて広がっては飲み込んでいってしまった。僕はラピストリアちゃんと完走してるしエクラルもうさ猫……ごめんうさ猫前期は忙しくて普通に無理だった。でもうさ猫後期からPeaceにかけてそれなりにクレジット入れてるからカンベンして。Peaceは良い感じの譜面と良い感じの曲が多くてめちゃめちゃやる気がありますね。西馬込とBabelが特によくて1000000億回くらいプレイしました。

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 そして同日,さらにムラクモまで一撃陥落してしまいました。あーどうするんだ。これもひどい癖がついて3年ほど前からもうどうしようもないよねみたいな雰囲気が漂ってたんですが,最近49~50辺りにイイカンジな譜面が増えたことで相対的に技術を伸ばしやすくなって,「あれ? もしかして……辿れちゃう?」という空気を醸し出してきたのは大きかった。

 これで50未クリアはトイコン,サイレント,辿る君を超えて,oto(otoではない),chaosQの5曲ということで,いや,どうなんだ,なんかすごい事になってきた。トイサイ辿る君はこれからの研鑽次第でワンチャンあると思うのでこの1~2か月に期待したい(というかトイコンももう3~4年くらい積んでない?)。そこまでいったら,いよいよChaos:Qの暗譜に手を出してもいいのでは,という気持ちが出てきました。出てきましたがotoってどうやってクリアするんだ?

無題 - 2019年02月06日

 ホワキャンさんが騒動になっていますが,ある程度のお世話を受けた身からするととても悪く言えないというか,最近(最近というのは,直近10年間くらいであり,これはおじさんの時間感覚としての「最近」です)ホワキャンさんを知った人はそういう扱いをするようになったタイミングで認知するしかなかったのかなーみたいな気持ちもあります。インターネット全盛,すべての情報がインターネットにあると思い込んでいる人に向かって,その外の情報を話すことの無意味さって,あんまり感じないですか?
 
 消えてしまったメッセサンオーさんや三月兎さんがクリーンな商売をしていたかというと外野からは預かり知るところではないんですが,どっかのタイミングで歴史が転換して「ホワキャンという徹頭徹尾の悪徳企業がいた」みたいな認識で固定されるのは結構しんどい面もある。悪いことは当然悪いんですが,なんか匙加減ってあるよなぁという気持ちです。かなり失礼かつ最悪な例示なんですけど,今ZINさんとかが今いきなり潰れて20年くらい経って「未払いのまま失踪したZINという悪徳同人企業がいた!」みたいな話になった時,どうやって責められようかみたいな感情があるんです。当然未払い受けた人は被害者だしおそらく生活にも少なからず差し障りは出る部分なんでしょうけども。しかし僕はその被害者ではないというところが厄介なミソだと思う。被害者の義憤で怒りを振り回すような存在でもないですし。

 企業の行いって個人の総体といったところはあるので,企業で見たらそうかもなって思う所は大いにあると思います。ですけども「ゲームを作らずにキノコとガスマスクを売ってたら潰れたファンないがしろのゲームメーカーがあった!」とかとベースは同じ論調だと思うし,そういうのも,なんか錯誤って感じがしませんか?

読書メモ - 2019年01月30日

 本自体はそれなりに読むんですが(読書家というわけではない)なんか家にある本もそろそろよくわかんなくなってきたなーって感じなので定期的にメモしたい。

・スレイヤーズ(16)
 「スレイヤーズが(自分にとって,世間にとって)何であるか」みたいな話は冗長なんで置いといて,僕まずスレイヤーズは大好きなんですけど2部が結構苦手で,そもそもスレイヤーズって1部の1巻が一番敵が強くて,あとどんどん弱体化するのに苦戦するなんて言われてるじゃないですか,っていうかこれはあとがきに書いてあったんだっけな? そういう中にあって,2部ってルークとミリーナの,いやなんで最新刊の感想で回顧しなくてはならんのだ。
 とはいえ,スレイヤーズ16巻はそういう感じなんですよね。ああ,そういえばそんなこともあったな,とか,もう長らく顔も見ていなかった奴ら(すぺしゃるは途中で買うの辞めてしまったので詳しく知らないけど)が急に出てきて,よう久しぶり,みたいなツラするための本というか。それがいいことなのか悪いことなのかはよくわからない。

・正しい妖怪の食べ方
 グルメ系マンガも増えすぎて良し悪し分かれてきたと思いますし,なんか大体十把ひとからげみたいなところ出つつある中,これはファンタジーモノとしても結構異色というか,主軸はたぶん妖怪を食べることではないのではないか,という気もしなくもない。方向性としては当然ダンジョン飯に近い感じはあるんですが,全般のビジュアルが一等気持ち悪い上,食べたリアクションが既存の食べ物の代替でしかなく(――「鶏肉のような味」という表現があるように,ほとんどの物は何か別の物の代替の組み合わせで評価する場合がほとんどとは言え――),「食べる行為そのもの」への意味はそんなにないのではないかなと思います。妖怪の再定義とそのジビエ,全くジャンルは違うけど「異世界はこう抜く」に近い印象がある。
 繰り返しなんですけど,とにかくビジュアルが気持ち悪すぎることに尽きるし,それは多分意識的にやってるのではないかなとは思います。自分の中では座敷童を解体して脳状の物体が3つ出てくる話が特に気持ち悪さヤバかった。美味しんぼとかでは「グロテスクな部分ほどうまい」なんて言い方もしてたけど,それとちょっと意趣を異なる気持ち悪さというか……。
 そういうあれこれもあってなんか気になるというか,自分の中で感想の落としどころが見つからないなー,もやもやするなー,みたいな感じをそのまま書くのが良いと思った。ちょうど妖怪モノとしては同じバンチコミックスから「妖怪の飼育員さん」が出ててそっちは全うに妖怪モノという感じがあるので余計わけわからなくなるというか。続くなら2~3巻くらいまでは読んでみて判断したいかも。

・ビデオゲームの美学
 完全に勉強目的の学術書で,良い本ですが難易度が高い。読み終わるのに何か月かかることやらです。これ買う時に近くの棚にあった「なぜフィクションなのか」も次は読みたい。あと,本を読むという行為,話を聞くという行為最近めちゃめちゃ誤解があることに気づいたんですけど,文字を追ったり言葉を追ったりすることそのものって別に読んだり聞いたりしてるわけじゃないよなと思います。そういう意味で最近買った本に対して「読む」行為に割くリソースが超増えた面があり,人生の有限さを噛みしめるばかりです。
 しかしこの本とあんまり関係はないんですが,日本と海外のゲーム理論が比較されるに際して,日本は十年先を行ってるだの,海外は十年先を行ってるだのよう言われるんですけども,どうも最近はそうじゃなくて,単に方向性が違うだけなんじゃないかという感じもあります。ガラパゴスなんて言うこともあるけど,日本がガラパゴスなのか欧米諸国がガラパゴスなのか,なんならガラパゴスなんてどこにも存在しないんじゃないか。もっと言ってしまえば,それを消費する側の多くはそんなにゲームのことを真剣に考えていない,という話でもあります。たとえば「ゲーム性」という言葉を今日本で唯一(おそらく正しいと考えられる)正しい意味合い使えているのはパチンコ・パチスロ業界だけである,みたいな。
 あと細かい点としては,もう日本でゲーム理論を学ぼうとしたら……さんとか……さんとか……さんみたいなあの辺の集団の名前か言説をイヤでも目にする瞬間はあるんだなぁという気持ちが強い。論じることそのものに論者の誠実さ,言論の精度はそこまで関係ないとは思いますが,でもやっぱり詭弁屋さんみたいな人たちの話を見せてくるのはしんどいというか……。
 あと,これは日本語のゲーム制作技術に関連する本を読み漁ると強く感じるのですが,体系づけられた技法として残されている記述がほとんどないですよね。多くのすぐれた(とされる)ゲーム学術書は海外の訳書が多いし,そしてそれらは非常に退屈に感じてしまうあたり,僕もまた一子相伝の呪いから抜け出せないのかもしれない。そういう意味で,少なくとも体系づけられた創作の技法としてのゲーム論は日本は世界から一歩遅れているというのは間違いないと思います(なぜなら,段階を示す文献がほとんどないので――あるなら読むので教えて欲しい)。
 本と全く関係ない話ばっかりしてますね。まあ人生は長い。人生は短い。そういう日々です。

・ダンジョズ&ドリーマーズ
 電子書籍版を100円で買ったんですけど,それはそれとしてやっぱ本がいいじゃんと思って本で読んでます。この本がわれわれに言外に問いかけているのは,日本人は「ウィザードリィ」と「ドラゴンクエスト」への信奉が強すぎるんじゃないか,というところでもあると思います。まだ読んでる途中なんでこれは読み終わってから書くかも。