ミズゆうか(一人になったゆうか 4) No: 1400
投稿者:らん 02/01/21 Mon 18:25:24
冷めてしまったお茶をねったんに入れなおしてもらってる間に
破れたタキシードを着替えなおし、再びぶんちゃんの部屋へいくゆうかちゃん。
「お待たせしました。」
「うん、待った、待ったよ~、ゆうかったら遅い(笑)」
「す、すみません」
ゆうかがいれてくれた紅茶をのみながら、ぶんちゃん一言。
「さっき、わたるになんかされたの?」
「・・・・・・・」
ゆうかの手が止まる。
「ま、別に答えなくってもいいけど。まとぶんがいたのにはちょっとびっくりしたけどね~
そういえばさっき、トドさん所に和央組から連絡があったみたいだよ。
ミズのことじゃないかな・・・?」
「えっ?ミズさん!!」
「一緒にトドさんのお部屋にいってみる?」
「はい、お願いします。」
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トドリカ No: 1399
投稿者:ベン 02/01/21 Mon 18:08:46
836番さま~いったいどちらへ?ワタコムとリカタニそれぞれの微妙~な心
の変化がなかなか興味深いです。次に開いた時にはまたアップされていること
を確信しています。黒燕尾でリカさんを出入りに行かせたのは836番様でし
たか。トドさんが乗り込んですぐ、のあのタイミングといい腕まくりといい、
ツボに入りまくりでした。
・・・
リカは目を覚ますと、煙草をくゆらす轟と目が合った。
轟は素肌の上にガウンだけ身につけ、灰皿は一杯になっていた。
全裸でベットに横たわるリカを、轟はどのくらいの時間、見つめ続けていたの
だろう。見つめていただけなのであろうか・・・?
リカが目を覚ましたのに気づくと、轟はまだ火を点けたばかりの煙草をもみ消
し、ガウンを脱ぎ捨てた。
「野獣相手に随分といい思いをしてきたようだな。」
運ばれてきてもしばらく痙攣していたリカの体を、轟はただ見ていることしか
出来なかったのだ。
リカは図書室でのワタルの仕打ちを思い出すといきなり涙を流し始めた。
「うっうっ・・・ボスっ・・・お・おれ、悔し・・・」
辱めをうけながら最後には感じてしまった自分が許せなかった。
思いがけないリカの涙に、轟は自分も野獣になりかけていたのを危ういところ
で押さえることが出来た。
「リカ、強くなれ。」
轟は前に言った言葉をまた繰り返した。
「ここでは強くなければ生きていけない、上に登りつめることも出来ない。」
轟はそう言うとリカを優しく抱きしめ、首筋を唇で覆いながら胸に指を這わせ
た。胸の一番敏感な部分は避けて、周りだけを指で丁寧になぞっていく。
「んん・・・」
優しい愛撫を久しぶりに受けたリカの体はすでに色づき、甘い予感でうずき始めていた。
轟の髪と体から煙草の強い香りがした。苦いくちづけを交わしたリカの意識は
すでに遠くにあった。
まだ直接触れてもいないのに、リカの胸の突起は痛いほど赤く充血し、体中の全てが轟を求めていた。
「来て、轟さん・・・おれを、俺をめちゃくちゃにして・・・」
十分に熟れたリカの胸に、ホンの少しだけ轟の舌が触れた。
「はあううっ・・・・」
リカは激しく身悶えして轟の髪をくしゃくしゃにした。
体中が異常に興奮して、どこに触れても爆発しそうなリカの体を轟は慎重に攻
めた。
「リカ、可愛いなお前。こんなに感じやすくなって・・・」
もう片方の胸にもそっとくちづけをすると、ほとんど意識がないはずなのリカ
が髪を乱れさせてイヤイヤをする。
「はや・・く・・トドさ・・・ん・・・」
轟自身、我慢の限界だった。
そしてリカの体に溺れていった。
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コム対かしげ No: 1398
投稿者:ももんが 02/01/21 Mon 17:48:05
コムは一気にかしげのシャツを引き裂いた。
コムの変貌に驚いたかしげは抵抗するのも忘れている。
「かしげちゃんも真っ白な肌なんだねー。」
ひんやりした細い指先でそっと胸をなでる。
妖しい微笑みのまま、コムはゆっくりかしげの首筋に
唇を這わせる。愛撫の手が胸から腰へとおりていく。
「あっ・・・・。」
このままだと快感の波に飲まれてしまう。
かしげは必死の抵抗をしようとするが、全身で押え
こまれていては身動きができない。
「(いつも震えて泣いてたんじゃないのか?!何を
されても抵抗なんかしなかったんじゃ・・。)」
気が遠くなりそうになった瞬間、
「コムちゃん・・て、ほんとはSなんだ。」
深く考えたつもりではなく、心に思った事が声になってしまった。
「えっ?!」
夢から覚めるように、コムが我に返る。
「やだ、かしげちゃん。変な事言わないで!」
「だって凄く怖くて・・気持ち良い・・・・。」
「そんなんじゃない!もーっ!本気で怒るよ!」
かしげの顔に枕を押し付けて、怒ったコムは
部屋の扉を叩きつけるようにして出て行った。
「(コムちゃんて絶対Sだ。怒ったら兄貴より・・
きっと誰よりも怖い。。。)」
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勝手な事書いて、ゴメンナサイ。
コムちゃんのSに興味が湧いてきたんだけど、上手く書けなくて
中途半端になっちゃいました。文才も表現力も、ボキャブラリーって
ものも、なーんもない私。皆様の各扉を叩いて、入門したいです。
R改めR20様。新しいタッチの作品ですね。違ったドキドキ感が
あり面白いです。どんな風に展開していくのか
かなり興味あります!
KARARA様。ぶんちゃん、記憶の底でちゃんと覚えていたのかな。
強引なトドさんに惹かれちゃいます。
ショーコ様。とりあえず新しいシリーズですね。アサコちゃんが段々
可愛くなって・・PCの前で大笑いでした。笑いの要素も
忘れないなんてさすがでございます。
華子様。レオンも天使には弱いのかしらん。ずぶ濡れゆうかちゃん
ミズさんが迎えにきてくれて嬉しい!
ワタル君、まだまだ悩みそうな予感ですね。
0番様。「愛の嵐」のビデオ発売はいつですか?ノーカットでお願い
します。予約殺到?!
ぼん様。もっとワタル君いじめちゃってーーー!でもコムちゃんも
我慢してるって所が私にはツボです。どんな風に展開する
のかとても楽しみ。
らん様。まとぶんGOODです!ゆうかちゃんが無事でなにより。
でもまだまだ安心するのは早いですよね。続きお願い!!
いちご様。ぶんちゃん、またお出かけですか。トドさん怒っちゃうぞー。
でも「お願い。黙ってて。」が気に入りました。可愛い!
あお様。カッコイイ!ちー坊。でも催眠にかかるなんて凄い発想で
素晴らしいです。密偵が誰なのか凄く気になってる私です。
ベン様。スゴイです。言葉にならない感動ですわ。他の記念写真も
あるのですよね?!期待。。。
もー自分の作品が幼すぎる・・稚拙で恥ずかしい・・
と思いつつ、投稿ボタンを押してしまいます。
ではお邪魔にならないように。)))))))))))(・・)/
ピョーン°゜°。。ヘ(;^^)ノスタコラサッサ
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涙の一日 3 No: 1397
投稿者:いちご 02/01/21 Mon 17:24:52
「トドに助けられるのはしゃくだったが 有り難く受け取った。
それを組の元締めに渡して 俺は自由の身ってわけさ。」
ノルは背もたれにもたれ掛かり、煙草に火を付けた。
「トドさん、そんなこと一言も・・・。なんだよ、カッコつけちゃって。」
ワクワクしてノルに会いに来た自分が情けなくなった。
ブンは涙を拭きながら上を向いた。
「ノルさん、今幸せなんだね。」
「静かな幸せだ・・・。お前とトドのおかげだな。」
「そんなこと・・・」
2人が見つめ合い、また長い沈黙が訪れる。
「だめだな・・・」
ノルがふと目をそらし、煙草を揉み消して言った。
「期待しなかったと言えば嘘になるが、
ブンに一目会えればいいと思って この街まで来た。
だが、こうしてお前に会ってしまうと・・・抱き寄せてしまいたくなる。」
「ノルさん?!」
「この手がお前に伸びるのを今必死で押さえてるんだ。」
ノルはテーブルの上で両手の拳を握りしめ、きつく目を閉じた。
「そんなこと・・・言わないでよ・・・」
「すまない。困らせるつもりじゃないんだ。
やはり、会わずに帰るべきだったな・・・」
「あの人のこと、愛してるんでしょ?」
「愛してるさ。だが、お前は俺のっ! (分身なんだ)」
ノルの目に涙が滲んだ。
(分身なんだ)それはブンにも聞こえていた。
「僕も、ノルさんに会っちゃうと その腕に飛び込んで行きたくなる。
今だって必死に押さえてるよ・・・苦しいよ。」
ブンが胸を押さえてうずくまった。
「お前も・・・?」
うずくまったままブンが頷いた。
「ブン・・・俺の部屋に行かないか。」
ブンがハッと顔を上げて首を横に振った。
「だめだよ・・・。部屋に行ったら、押さえられない。」
「押さえることないさ・・・。俺達はまだこんなにも惹かれ合ってる。」
「そんな・・・トドさんが僕のためにサファイアを手放したって、たった今
話してくれたばかりじゃない。それでどうやってノルさんに抱かれるの?
僕を抱きたいなら、なんでそんな話ししたんだよ!
・・・・・・黙ってればいいじゃないか・・・」
「黙ってるのはフェアじゃないからな。トドには感謝してる。
だが、お前は元々俺のものだったんだ!」
「ノルさんっ!」
ブンが顔をそらして俯いた。
「奪い返そうなんて思っちゃいない。だめなのか?
ただ一時、お前を抱きしめたいと・・・もう、そう思ってはだめなのか?」
「・・・・・・。」
「また・・・泣かせてしまったな。」
ノルは小さな紙切れをブンの前に置いた。
「俺のルームナンバーだ。来たくなければ帰ればいい。
来なかったら今度こそお前の前から消えてやるよ。」
「!・・・それって、二度と会わないってこと?」
「会えないだろう。俺は会うたびにこうやってお前を求めて、
苦しめるんだぞ。」
ノルが愛おしそうにブンを見つめて言った。
「お前のしたいようにしてくれ。」
ノルはそう言って立ち上がり、振り返りもせずに歩いて行った。
「待って!ノルさん待ってよ!待って・・・・・・」
後を追おうとしたブンがヘナヘナとイスに腰を下ろした。
ノルがエレベーターに乗った。
ガラス張りのエレベーターが昇って行く。
哀しく微笑むノルがブンを見下ろしていた。
やがて、煌びやかなシャンデリアの中に消えてしまった。
「ノルさん、どうすればいいんだよ・・・」
(今朝はあんなに浮かれて、ノルさんの好きな香水をつけて、
僕も期待していた。でもトドさんが僕のために・・・)
トドの笑顔が浮かぶ。
クールなトドがブンの前でだけ見せる はにかんだような笑顔。
そして、胸が引き裂かれるような ノルの哀しい微笑み。
テーブルに置かれた紙を握りしめたその指に 指輪が光っていた。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
あ゛ー 書いてて酸欠になってしまった・・・
レスしてくださった方、ありがとうございます。
K様、全部載せて頂いて、本当にありがとうございました。
注文つけてさぞ面倒なことだったでしょう。頭が上がりません。
あや様とK様が気にして下さった玄関番の男。誰がいいと思います?
なんてふったりして・・・。いやー、考えてないんですよ。
ブンちゃんに見上げさせたくて背の高い男にしたってだけなの・・・
この人後半もちょっと出演しますので、誰か名前つけてくれないかしら(^^;)
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かしげ対コム No: 1396
投稿者:ももんが 02/01/21 Mon 16:41:23
まだ薄暗い早朝、かしげの部屋の電話がなった。
かしげが出ないので、トウコが受話器を取る。
「トウコ!何処へ行くの?」
受話器を置いて、慌しく着替え始めるトウコに
かしげも目覚めて声をかける。
「ああ、ちょっと仕事だ。数日で戻るから。」
「嘘!(他の組から追われる身のはずなのに。)」
「ほんとだよ。すぐ戻ってくるさ。」
腕を放そうとしないかしげに、そっとキスして
「絶対かしげの所に戻るから。」
約束してトウコは出て行く。
相手をしてくれる人がいなくなったかしげちゃん、
ジッとしていられるわけもなく。。。
昨日は噂のアサコちゃんを追いかけてみたが、
一筋縄では行かないアサコちゃんに撒かれてしまい。。。
今日は何か面白い事はないか策略をめぐらしながら
厨房に入ってきた。キラリと光るおでこ!
「(いた!やっぱこいつだよな。)」
「コムーーー。トウコさんがちょっと来てってさ。」
「えっ!トウコちゃんが?」
何の疑いもなく、あっさりかしげの後について部屋に
入ってしまったコムちゃん。
「トウコちゃん、どこ?」
「ふふっ・・・・。トウコさんは出かけたよ。」
「かしげちゃん!騙したのね?!」
かしげはしっかりドアにカギをかけて、コムにゆっくり
近づいてくる。
「コムちゃん。僕にもあれ見せてよ。」
「あ、あれって・・・・。」
「燃えると出てくるって、綺麗な深紅の薔薇。」
コムの顔から血の気が引いて・・一歩また一歩と後ずさる。
「なんで知ってるの?かしげちゃんまで・・。」
「この館で知らない奴なんていないよ。」
ベットまで追い込んで、コムを押し倒すかしげ。
「大丈夫。優しくするからさ。お姫様。。。」
「!!」
「うわぁっ!何するんだよ!」(なんだこいつ?!)
油断していたかしげは、コムの意外にも強い力に押し返され
形勢逆転。今度はコムがかしげを組み敷いた。
「かしげちゃん。僕はもう人形じゃないし、姫でもないの。」
「・・・・。」
コムの瞳が一瞬煌いて、妖しいなかに冷酷なものがやどる。
「かしげちゃん、僕が優しくしてあげるよ。」
「トウコはどんなふうに抱くのかな・・。」
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ワタリカ 図書室デビューVol.3 No: 1395
投稿者:ベン 02/01/21 Mon 16:37:27
「お前との記念さ。」
「!!!」
カシャッ、カシャッ。
縛られ、開かれたリカの姿を、ワタルはあらゆる方向からカメラに収めていく。
「おい・・・やめろ・・・こんなこと。お前、変態か・・・」
食い込むほどきつく縛られたロープに、身をよじろうとしたリカの顔が思わず
苦痛にゆがむ。そこをすかさずワタルのフラッシュが捕らえる。
ウイーンというフィルムの巻とり音がして、やっとワタルはカメラを置いた。
「さてっ、記念撮影はこのくらいにしてっと。」
ワタルは服を脱ぎ始めると、ソファーに散らばるリカの衣服の中からスカーフ
を取り上げた。
「いい夢見さしてやるよ。」
プライドをズタズタにされたリカは、猿ぐつわを噛ませられても無抵抗だった。
「ぐうっ・・・」
またいきなりワタルに侵入された。
リカの悲鳴の代わりにロープのギシギシいう音と、ワタルの低いうなり声だけ
がしばらく部屋に響いた。
リカは、涙を流しながら、唯一自由に動かせる首を激しく左右に振って苦痛を
訴えたが、ワタルはますます強く突き上げ、ひねりまで加えた。
二人の汗が混じり合い、テーブルの上にポタポタと落ちた。ワタルは汗で滑る
リカの腰をテーブルから浮かせると、更に深く押し入った。
「んあああ・・・・・」
リカは反っくり返って、腰だけワタルの太股に乗るような格好になった。天井
に二人の合わさった部分までもがはっきりと映っていた。
「んん・・・」
二人は同時に絶頂の大きな波に飲み込まれていった。
・・・
タニがリカの縛られ写真を見つけた時、どんな状況で撮った写真なのだろうな
あと単純に思ったもので・・・、でいろいろ記念撮影をしたことにしてみました。
たしかタニちゃんが持っていたのは木に縛られていたのでしたよね。あの
二人のことだから色々な状態で撮ったのでしょう~ってことで。
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ワタリカ 図書室デビューVol.2 No: 1394
投稿者:ベン 02/01/21 Mon 15:51:32
「うぐっ・・・・」
一瞬、脳が揺さぶられたようにリカの目の前は真っ白になり、次いで口いっぱ
いに広がる血の味に吐き気を催した。
「この部屋の使い方を教えてやるって言ってんだよ。」
ワタルはリカを大きなテーブルに横たえると、テーブルの脚にリカの四肢をし
っかりと縛り付けた。
リカは痛みや恐怖を感じるよりも、恥ずかしさで一杯だった。
「どうだっ、気分は?」
ワタルは、何故か服を身につけ始めた。
「しばらく一人で楽しんでてくれ。」
「!!!」
「なあに、すぐに戻るさ。部屋の鍵はかけないで行くから、何かあったら大声
で呼べ。誰か助けに来てくれるぜ。じゃあな。」
『こんな格好を人に見せられるかっ!!』
バタンッ。ワタルは本当に出ていってしまった。
『冗談きついよ。』
手足のロープはギシギシ音をたてるだけで、緩む気配は全くない。逃れること
は諦めるしかなさそうだ。
『こんな自分の姿を見るハメになるとはな・・・』
天井に映る己の姿に思わず目をつぶった。
廊下ではひっきりなしに靴音がしている。
『誰かが知識と教養を求めにここに入ってきたら・・・』
リカの心臓の鼓動が早くなり、冷たい汗が体を伝った。
「くっそうワタルの奴、どういうつもりなんだ・・・」
廊下の足音が近づき、ドアノブがまわる音がした。
「・・・・・」
「待たせたな、リカ。なんだ、助けを呼ばなかったのか? それとも、もう誰
かに犯られちまったか?・・・まっ、こんな姿誰にも見られたかないよな。」
ワタルが手にしていたのは大きなカメラだった。
・・・
あお様に誉めて頂いて嬉しいー。キレたリカさんいいですね~。私も危うい
リカさんに憧れています。私はあれ以来ちょっとめんどくさくなって、今はも
っぱら何かというとエッチ、のハー○ークイン・ロマンス路線に走ってます。
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レスです。 No: 1393
投稿者:keiko 02/01/21 Mon 15:49:19
>あお様
チー坊の本領発揮ですか?
いつもと違うチー坊がどんな活躍するのか
楽しみです。
>華子様
ワタルくんの悩み・・・・
今回はゆうかちゃんが一緒なんですね。
一緒に湖にダイビングしちゃうとは・・・・・
続き気になります。
>ベン様
ワタリカ図書室デビュー。
なるほどね~。
その後どうなるのか・・・
ちょっとドキドキです。
>0番様
さすがです~。
副題もすてきです。
これからも書いて下さい。
>KARARA様
ブンちゃん記憶喪失偏トドさんと・・・・・
続き待ってます~。
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ワタリカ 図書室デビューVol.1 No: 1392
投稿者:ベン 02/01/21 Mon 15:14:35
ただいま~。昼公演だけで帰つもりがスカイが、チケットが私を呼んでいた。
で、ムリして見て良かった・・・・。ガイズに嵌った。スカイに落ちた・・・
な~にを今更とお思いでしょうがとにかく良かったわ~。ビデオシアターもと
てもよかった。また見たいわ。サランのリカさんもう綺麗で綺麗で。
私ごとばかりで申し訳ない。レスを付けようにも皆様素晴らしすぎて、うまく
感想がかけなくてごめんなさい。
夜中に戻ってから、かなり遅くまで頑張って読ませて頂きました。
あさこちゃん大丈夫かな?野獣に知れる前にオサちゃんに頑張ってもらわねば
クールなゆうひとリカの関係も格好いいな~。
タニコムめっちゃくちゃ可愛い。
リカさんの胸の三日月には興味津々です。どうなるんでしょう。
0番様のエッチの表現にゾクゾクしましたわ。Hでなおかつ綺麗でした。
屋根裏部屋シリーズ大好きです。「ああ、出入りんとき着るんだよ」「すげえ
!」って会話可笑しすぎる。シャンシャンも極道の道具だったのね、知らなか
った・・・。前のでだったかな、和央組に行くトドさんに羽しょってもらった
らすぐに、どなたかがリカさんにも黒燕尾着せてくださって凄く嬉しかったの
を思い出しました。
トドブンのエッチの描写とても素敵ですね。参考にさせて頂きます。
「小学生のお片づけ以下」というの大好きだったんですよ~。しかもあの野獣
にかよこちゃんを襲わせた後のこの表現、感激してました。
色々しでかしそうなタニちゃんから目が離せません。
ドクターとあさこちゃんの会話すっごくおかしかった~。
らん様。私もどこかでお見かけしていたのかもしれないのですね。ドキドキ。
レスまとめちゃってごめんなさい。しかも読みにくい。
・・・
やっと本題。私が書くとはじめのワタリカも初々しくないけれどご勘弁を・・・
・・・
今日も玄関掃除を逃れ、フラフラ廊下を歩いているリカの腕を、誰かがものす
ごい力で部屋に引きずり込んだ。
「な・・・うわ~」
そこは背もたれの高い大きなソファーとテーブルを中央に配し、本棚に囲まれ
た落ち着いた雰囲気の洋間だった。
「ここは・・・?」
「一応図書室ってことになっている。極道にも知性と教養は大事だからな。」
「ふ~~ん。お前の口から知性なんて言葉を聞くとはね。で、これからここで
読書のお時間か?」
「一応って言っただろっ」
「極道の図書室ね~」
興味深げに本のラベルを調べるリカに、ワタルがいきなり飛びかかった。
「ここにどうしてこんなにでっかいソファーがあるのか、教えてやるよ。」
リカのスカーフがむしり取られ、ブラウスのボタンがまたも一気に飛び散った。
『今日のブラウスは替えボタンが一杯ある奴でよかった~』
愛撫もくちずけも何もなしで、野獣はいきなりリカに入ると思いを遂げた。
「・・・・・・」
リカは痛み意外何も感じないで、ただじっと天井をにらんだままワタルの行為
が終わるのを待った。
『けだものめ・・・』
光沢のある天井に、はっきりと自分とワタルの重なり合う姿が映っている。
ワタルの広い背中と、その下で脚を広げている自分の姿がどこか、別の世界の
出来事のように不思議な気がした。
「フウ~~・・・」
ワタルは汗ばんだ大きな体を名残惜しそうにリカの体から離すと、そのままリ
カの服を全てはぎ取り、ぞんざいに担ぎ上げた。
「おいっ、まだ何かする気かよっ・・・」
「うるせーっ!だまってろー。」
バチンッ。大きな平手がリカの頬を一撃した。
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ワタルくんの悩み?パート2その3 No: 1391
投稿者:華子 02/01/21 Mon 14:23:27
噴水池に嵌ってしまった2人。
コムもゆうかも、もちろんずぶ濡れ。
2人は、お互いの様子に思わずニッコリと微笑み合う。
「あーあ、濡れちゃったねー。」
天使の笑顔のコム。
「そうですね。」
ゆうかは、恥ずかしそうに微笑み返す。
『コムさんの笑顔って、本当に天使なんだー』
とウットリしてしまう。
「あ、こんなにしてたら風邪引きますから、早く戻りましょう。」
ゆうかが、小声で言う。
その時、
「コムー!!」
風の様に飛んできたワタル。
「あー、ワタルさん!」
濡れたままで、可愛く手を振るコム。
「バカー!こんな真冬に水浴びかよ。風邪引くだろうが。
ゆうか!コムが、風邪引いたらどうするんだ。誘うな!!」
またまた、顔を真っ赤にして怒鳴るワタル。
「ワタルさん、僕が付いてきたんだ。ゆうかちゃんは、悪くないんだよ。
ゆうかちゃん、ゴメンネ!でも、楽しかった。また、行こうね。チュッ!」
今度もゆうかちゃんの頬に、ありがとう可愛いキス。
「もう散歩も、いいー!!」
ワタルは、怒りながらも、濡れたコムの体を優しく抱き上げると邸に戻っていく。
途中、ミズとすれ違う。
「あ、ミズ君、ごめんね。ゆうかちゃん置いてきちゃったの。」
コムは、すまなそうに声を掛ける。
「ああ、大丈夫です。今行きますから。」
ミズも急いでゆうかの迎えに行った。
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時間が、あるのをいい事にダラダラと書き込んでしまっています。
皆様と重なる部分・外れる部分あるかと思いますが、戯れに、、ということで
お許しくださいませ。もう、ちょっと続いちゃいますが、、。
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暗殺未遂・・2 No: 1390
投稿者:あお 02/01/21 Mon 14:21:19
轟とちー坊が会議室へ飛び込むと
仰向けに倒れたワタルの上にリカが乗り、まさに両手でナイフを突き刺そうと
しているところだった。
そのリカの手を下からワタルが必死に押さえて刺されまいとしている。
「ボスっ!あのナイフを取り上げてっ!」
チー坊がリカに体当たりをして、床に転がすと、上から押さえ込み
動きを封じた。
轟はすぐにリカの手にしっかりと握られたナイフを取り上げた。
ちー坊はそれを確認すると、リカさん、ごめんなさいっとつぶやき
みぞおちの当たりに一発、拳を殴り入れた。
リカは、そのまま、気を失った。
「一体、なんだよ・・・なんで、こんな・・・」
ワタルか゛つぶやく。
「今、蜜偵から不審なやつが外に出て行ったと連絡がありました。
あとを追っているそうです。」
「ちー坊、リカの変化の意味がわかるか?」
「確信は持てませんが、たぶん・・・」
そう言って、リカが持っていたナイフの柄の模様を見て、
「間違いないだろう・・」
とつぶやいた。
ちー坊はリカのシャツのボタンをはずし、胸を大きく開けた。
「やっぱり・・・見てください、これ。」
そこには大きくはっきりと、三日月のあざが浮かびあがっていた。
「んーーー」
轟は腕を組んで、うなった。
「え、何?」
ワタルだけ、わからない。
「ワタル、リカは、何かの術・・・いわゆる催眠術みたいなものを
かけられたということだよ」
「ええっ!!なんで、リカが!・・」
[うちの組も大きくなり、狙われることはあったが、
こんな手を使ってくるやつがいるとは・・・
ちー坊、術をとく方法はわかるか」
「確信は持てませんが、たぶん、あれだろうという見当はつきます。
任せてください。それから・・」
ちー坊は倒れているリカを見て言った。
「リカさんには、かわいそうだけど、術がとけるまでは
隔離しておかなければダメでしょうね。たぶん気が付くと、ナイフを探して
またボスとワタルさんを殺そうとすると思いますから」
「ああ、そうだな。しかたない。最近使ってなかったが、地下牢へ繋げて
おくしかないだろう。ワタル、邸内が動揺しては困る。このことは内密に。
うまくリカのことはごまかしてくれ。」
「わ、わかりました。でも、あの・・リカは大丈夫ですよね。
元に戻れますよね」
「ちー坊の知識と技術を信頼して任せよう」
轟はワタルの肩をポンと叩いた。
「ワタルさん、『ちー坊 and ザ・蜜偵』に任せてください。
ボス、どうやら今回の首謀者がわかってきたようです」
リカを肩に抱きかかえて、ちー坊が言った
「さすがだな。よし、まかせたぞ」
&&&&&&&
836番様、密偵をお借りしてしまいました。すいません。
次回で、何とか終われるかなーー。難しいですね。
以前、ハードボイルドを書いていた、ベン様改めて尊敬。
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暗殺未遂・・1 No: 1389
投稿者:あお 02/01/21 Mon 14:16:40
リカはゆっくりと、轟の仕事場へと入った。
書類の整理をしながら帰るしたくをしていた轟だが
気配を感じて顔をあげた
リカに気づき、何だ?という顔をしたが、すぐに普通でない様子を
感じ取った。
身構えて、一瞬リカの全身を見回すと、すぐにナイフに注目し
ちー坊を呼ぶポケベルをそっと押した
「何のまねだ。」
リカは、それに答えず、じりじりと迫っていく。
ふりかぶって来たリカの手首をつかむとそのまま、ねじり込む。
「うっ」
リカは痛がるがナイフを離そうとはしない。
むしろ、ねじり込まれたところから、轟を刺そうとして、
力を入れてくる。
「ボスっ!」
ちー坊が飛び込んできて、リカの手をさらにねじりあげたかと思うと
ナイフをたたき落とした。
「何事ですっ!これは、一体・・。外から暗殺者が偲びこんできたことは
あっても、まさか、内部で・・あ、このナイフ・・?」
ナイフの柄の模様はどこかで・・・と、思った時、リカがそれを
とりあげて、廊下へと飛び出して行った。
「あ、しまった・・」
追いかけようと思ったちー坊だったが、すぐ密偵へ連絡を取り
後を追うように指示した。
「ボス、大丈夫ですか」
「ああ、ちょっと驚いたがな。」
轟は立ち上がって服についた汚れを落とした
チー坊は少し考え込んでいたが、「あっ、そうか、あのナイフはっ!」と叫んだ。
と、その時、密偵から連絡が入った。
「ん。え、今度はワタルを?!会議室?!」
2人は廊下へ飛び出した。
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レスです No: 1388
投稿者:あお 02/01/21 Mon 14:12:59
るり様 お話がまだまだ続くのね。うれしい。
麻路のまりこさんの名前が出てきて、わたるくん、リカちゃん(この
話の中だとそう呼ぶほうがあってるかな)となると星時代みたい。
keiko様 華子様 ショーコ様 K様
レスありがとうございます そろそろ私の頭の中は、限界。
このまま、最終回(と言うほどのものでもないが)に突入して
しまうと思いますー
R20様 作品には、個性が出ますよね。
その人にしか書けない世界をそれぞれ持っているんだなと
思います
私はちょっときれた危ないリカさんを久しぶりに見たくなって・・
読みたくなって・・かな。書き始めてみましたが、やっぱり、私には
書けない、無理だ・・となって、たぶんまた、話を思いついた時は
受けとか攻めとか、普通(?)にやってるリカタニを書くと思います
R様はR様のリカタニを書いていいんじゃないかな。
なんか、えらそうに書いてますね。ごめんなさい。
つまり、書き逃げしないでねと言いたいんだと思います。私。
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ワタルくんの悩み?パート2その2 No: 1387
投稿者:華子 02/01/21 Mon 13:49:47
コムとゆうかは、レオンに散歩させられて?泉のほとりを廻って、
噴水池の所に戻ってきた。
その様子を、仕事場の窓から見つけたワタル。
「まったく、またあいつは出歩いて、、今度はレオンの散歩かよ。
うん?!ゆうかと一緒か。まあ、あいつは大丈夫か、、」
と見守る。(何が、どう大丈夫なんでしょう?)
噴水池の水を見たレオン。なにやら興奮しています。
一目散に走り出して、2人の手には負えず引きずられて行きます。
そうです、いつも散歩の締めは、レオン君、噴水池に飛び込み泳ぐ事。
そのため、毎日ゆうかちゃんは、びしょ濡れなのでした。
「コムさん、もう、危ないですから、手を離してください!」
慌ててゆうかは、叫んだ。
「えっ、どうして??」
いつもの結末を知らないコムは、引きずられながらキョトンとする。
遅かった!アッというまにレオンは、噴水池に飛び込んでいて
2人も引きずられ、噴水池に嵌っていました。
それを見ていたワタル、またまた大慌てで書類を投げ捨て、噴水池に向かいます。
一緒に仕事をしていたトドもリカも、何事とビックリ。
そして、窓の外を見て、ワタルの慌てぶりに納得。
「ああ、ワタルもすっかりコムと、、。
まあ、とにかく昼間なんだからいいかげんにしておけよ。」
トドは、頷きながら笑っていた。
一方リカは、“また今日もワタルの仕事をするはめかよ。”
と、ガッカリするのでした。
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レス No: 1386
投稿者:華子 02/01/21 Mon 13:23:28
>KARARA様
ブンちゃん、体ではトドさんを・・。とっても、ス・テ・キ。ドキドキしてしまいます。
>ワタコム応援団に入ります様
ブン・コムの会話にホッコリしてます。ほんとに、日本までお預けなんですか?
でも、楽しみ、楽しみ。
>R20様
シリアスな感じで、じ~~くり読ませていただきました。続きが気になって、ワクワクですよー。
>Keiko様
アサコちゃんの心境、う~ん、難しいですよね。でも、気になる胸の内。
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まずはレス No: 1385
投稿者:836番 02/01/21 Mon 13:18:51
RあらためR20様。「王道」…。…。………。
いいんでしょうか?それで、わたし……。そうなんでしょうか?
ところで、前おきを読んで「ど、どんなことに?」と
ドキドキして読ませて戴きましたが、そんな、
はずれてないんじゃないですか?全然外道じゃないっていうか、いや
外道でいいんですけども、いや、この後どうなるのか知らないが…(^^ゞ
とにかく再登場をおまちします。
ショーコさま。>でもね、ほんとにあの二人… って、
あの二人ってどっちの二人?
あやさま。それでいいのか?と思いつつ…ありがとうございます。
Keikoさま、Kさま、ショーコさま。あそこで笑いを取ってしまうあたり…
修行が足りないっていうか、なんていうか…。
華子さま。ありがとうございます。
いちごさま。その言葉そっくりそのまま…以下繰り返し(もちろん
括弧の中のコメントも…きゃっ)
0番さま。そんなもん、誰だって断るでしょう、普通。
わたしは0番さまにみっちり個室で個人レッスンをして戴きたいと
思っていますのよ。(いやじゃないって言うしぃ)
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アサコの心の叫び・・・・ No: 1384
投稿者:keiko 02/01/21 Mon 10:32:35
ショーコ様。
アサコちゃん笑っちゃいました。
かしげちゃんやミズくんが追いかけているとは・・・・・
きっと日替わりで追いかけられているんでしょうね~。
ちょこっとまたアサコちゃんの今の心境書いてしまいます。
ショーコ様の考えていることと違っていたらゴメンナサイ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんとか今日もミズくんから逃げ切って自分の部屋に
戻ったアサコ。
必死に走りまわったので疲れてまだ息が整わない状態。
先に部屋に戻っていたオサが心配しながら水を持って
アサコに渡し様子をうかがっていた。
水を受け取り飲み干したあとベットに腰かけ
頭を抱えてしまった。
『一体なんだって最近皆俺様を追いかけまわすんだ。
俺様が何をしたっていうんだ。まったく・・・・
しかも今まで俺が歩いていても興味も持たなかった奴等ばっか・・・
そしてなぜか皆同じことを言うんだよな~。
「少しは人の親切素直に受けろ!」って・・・・
一体何を受ければいいんだよ。
教わることなんてないぞ・・・・・(たぶん・・)
もしかしてあのことか??
そんなはずはない・・・・・・・・
知らないはずだし・・・・
いつまでこんな状態が続くんだよ。
明日は誰に追いかけられるんだ~?
俺様にかまわないでくれ!! 』
いつもと様子が違うアサコに気がついたオサ。
そっとそばに座り様子をうかがっていた・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すみません。
思いっきり中途半端に終わらせてしまいました。
でも今はこれ以上書けないです・・・・・・
今は書き逃げしちゃいます。
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錯乱編・続Ⅱ No: 1383
投稿者:R改めR20 02/01/21 Mon 03:58:32
§§§§
仕事を終えて、冷たいシャワーを浴びる。
りかに頼まれた仕事を終えなければ。
見せしめになる血の臭いが立ち昇るような写真をゆうひは機械的に選んでゆく。
この仕事では手を汚すことも時には必要だった。
舐めてちょっかいを出す処は徹底的に叩かなければ、こちらがやられる。
同じ闇を飼う自分だから、やらせる事も分かっている。
血の臭いにうなされる夜が何度もあった。
それで潰れてしまうなら、それまでだと思った。
誰も自分の闇から逃げることなど、出来はしない。
選り分けた写真を前に、煙草に火を点ける。
扉に遠慮がちな音がする。
「あの、遅くまで明かりついてたんで、コーヒー持ってきたんですけど。」
少し困った顔のタニが立っていた。
「あ、気、遣わせて悪かったな。」
「いや、どうせ俺も起きてるから。」
無防備な言葉に、なぜか胸がささくれ立つ。
思い切った様にタニの口が開く。
「すみませんでした、匠会の件。」
何だ、今更。
「俺、全然分かってなくて、後先考えずモノ言っちゃって。」
そんな処も、自分と正反対だ。
だから、闇が魅かれてしまう。
「匠会もゴタゴタしてるから、立ち消えの話だろう。
俺も忘れてたよ。」
心にも無い言葉は、滑らかに口をつく。
「本当に、バカ丸出しですみません。」
「謝るくらいなら、始めから言うな。」
喉の奥に小さな棘が刺さったように、返事をする。
口を引き結び下を向くタニのシャツが、不意に目に止まる。
幾度となく、自分も触れたオーダーメイド。
誂えたような白いシャツが、すんなりした肢体を際立たせる。
思わず目を逸らしてしまった。
棘が鋭い痛みを帯びる。
「りかさんから頼まれてるんだけど、お前どれがいいと思う。」
選り分けた凄絶な写真を渡す。
戸惑い手にしたタニの、血が引くのが分かる。
闇を飼う者しか触れられない仕事だと分かりながら、見せる。
暗い淵に立たせて、背中を押してしまった。
写真を捲る手を止め、いきなりタニがバスルームに駆け込む。
内臓を抉るように吐く声を聞きながら、又煙草に手を伸ばした。
4本目に火をつける頃、部屋に静寂が戻っていた。
バスルームの床に、蝋人形の様にタニが横たわる。
咥え煙草のままベッドに運び、タオルで顔を拭いてやる。
連日の桁違いの仕事と夜の営みに、よほど疲弊していたのだろう。
陶器の肌に、隈が透けて浮かぶ。
吐き続けた涙の跡が、幾筋も残る。
汗に張りつく髪に、そっと指で触れてみる。
睫の涙が揺れ、薄く目が開く。
「ごめん。」
そう言って咽込む背中に、手を伸ばす。
天使の羽根にでも触れるよう、緩くさすってみる。
「おれ、まだまだで。
全然使いモンにならないし。」
自分とこいつの道がどこで違ってしまったのか、ぼんやり考える。
「一人前の仕事も、できないわけだよね。」
そう言って、唇を噛む。
必死にりかの後をついて回っているのは、嫌でも目についた。
前だけ見つめるその瞳に、一目置かれ始めているのも良く分かる。
あの人が魅かれて止まないものが、どうしようもなく分かってしまう。
「りかさんも、そう言ってるのか。」
瞳が大きく見開かれる。
無くしてしまった言葉を捜すように、瞳が揺れる。
蒼白い肌に、唇が艶やかに紅い。
§§§§
すみません、りかたにのみならずゆうひさんファンにも深くお詫びです。
続きは頭冷やして、書きます。
あまりにずれてまずそうなら、逃げさせて下さい・・・
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「もっと・・・」 No: 1382
投稿者:続々続々0番様最高~ 02/01/21 Mon 03:57:46
0番様・・・ため息です・・・。
かよこちゃんとまとぶんのお話・・・可哀想で・・・切なくて・・・
毎日、仕事してても続きが気になって気になって、仕方ありませんでした・・・。
(本当です)(笑)
二人が再会できたときは、パソコンに向かって、思わずウルウル状態^^;でした・・・。
「愛の嵐」も凄い~ドキドキ~でございました~。
本当に、9月のバウ公演、0番様に台本書いて頂きたい位です~^^
よく「かよこちゃんとまとぶんのお話を書いてくださる方がいない」と
嘆かれて^^;おられましたが、
思うにそれは、0番様の作品があまりにも素晴らしすぎて、その印象が強すぎて、
どなたもお書きになれない、というのもあるのではないでしょうか?
・・・実は私も、お正月休みに二人の話を、また書いてみてはみたんです(苦笑)
前に、かよこちゃんをワタルくんに襲わせて、書き逃げ^^;してしまいましたが、
よく考えたら、「小学生のお片づけ以下の返却」をしてしまったのは、私なんじゃないかと・・・(泣)
で、一応そのフォローだけでも、とは思ったのですが・・・
いかんせん文才無いので(号泣)・・・(しかもやたら長い)(爆死)
書くだけならできます。が、「載せられる」だけのものは、やはり書けないのです・・・(号泣)
まぁ私がフォローしなくても、0番様のおかげで、かよこちゃんまとぶん、
絶好調(何が?)ですし^^
というわけで、またまたかよこちゃんの台詞^^;をお借りしまして・・・
「もっと・・・」でございます^^
ライターの皆々様、いつも楽しく拝見させて頂いております。
(固定HNは恥ずかしいから、毎回ちょこちょこと変えてましたが、
このHNでは、他の方々お一人お一人にレスを付け難い^^;ということに
最近ようやく気づきました)(爆)
ここの掲示板のおかげで、毎日最高♪です^^
管理人様、ライターの皆々様、本当にありがとうございます。
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錯乱編・続 No: 1381
投稿者:R改めR20 02/01/21 Mon 03:52:01
先日は外道な書き逃げすみませんでした。
836様:冗談でも印象に残ったと仰って頂けて、カミングアウトした甲斐がございました。
コムちゃんタニちゃん王道です。
あのようにしょーもないものにこのような素敵な続きを書いていただいておきながら、
恩を仇で返すようなものを・・・・(今から謝っときます)。
あお様:展開が楽しみで、ファンタジー系でしょうか?
行くとこまで・・・と仰って頂けて、ありがとうございます。
でも、行くとこがどんどこ外れているような自分ですが。
ベン様:陰惨Ok、嬉しいです。
でもベンさまみたいに正道に書けないのですが、いいのでしょうか(よくない)。
keiko様:気に入っていただけたなら有難いのですがm(__)m
HT様:いや、もうかわいっくって。もっと困らせろってワクワクさせて頂きました。
あや様:・・・・ジタンの変態のリカの者です。
そんな処まで覚えていてくださるとは。
(しかし「変態」が裏HNになりそうで、情けないです。)
壮君、組替えで寂しかったから花組の懐かしい面々でほっこりいたしました。
0番さま:本当にかよこちゃんかっこいいですよ。
きりりと強くて、あのルックスにぴったりとうっとり読ませて頂いております。
それで、すみません頭が月組しか回ってない上に、りかたにも人格崩壊おこしてるし轟組も妙にヘビーな組にしてしまいました。
しつこいようですが、別人格の別世界ということでご容赦を。
一応、錯乱編の続きですが邪道の外道ということでお見逃し下さい。
りか・たに・ゆうひに以前の匠組移籍を少し使わせて頂いてしまいました。
多分、陰惨の血のおかげで、誰も幸せではないものになりそうです。
「頭がおかしいみたい・・・(Byアデレイド)」
§§§§
目覚めたのは、昼近くだった。
明け方に叫ぶ声すら枯れたタニをかき抱き、泥のような眠りに落ちた。
「ゆうひ、いるか?」
午後の弱い日を受け、青年が訝し気に振りかえる。
薄い色の髪が日に透け、金に映る。
端整な顔立ちの、人好きのしない少年だと思った。
時折、大人と子供が奇妙に混ざり合った表情でりかを眺めていた。
醒めた瞳の奥に、自らの孤独を必至で隠しているような。
だから、側に置いた。
果てるその時だけ、薄く睫に笑みを浮かべていた。
何処かが自分と重なっていることは、確かに分かっていた。
孤独が求めて止まないものも、本当は知っていた。
「あの件だけどな。」
「叩いておきました。仰った通りこっぴどくね。」
ほんの微かな鈍い痛みを分け合いながら、昔のように話し続ける。
「見せしめの写真は撮ってあるか。」
「一応は。」
「念の為だ、あっちの組宛てに送りつけとけ。」
形の良い眉が、顰められる。
「送りつける、んですか。」
「二度とちょっかい出す気にならないような奴を、な。」
りかの車が通りに消えて行く。
どんなに近づいても、その孤独に入りこむことは出来ない。
抱かれれば抱かれるほど、自分もまた孤独になった。
だから、こみ上げる孤独の中微笑むしかなかった。
その闇を照らせる光などあるわけが無いと、信じていた。
傾く日差しの中、青年は薄く微笑んだ。
§§§§
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ワタルくんの悩み?パート2その1 No: 1380
投稿者:華子 02/01/21 Mon 02:21:41
>ショーコ様
“受難”またまた、素敵なお話。オサちゃんとコムちゃんの会話がしっとりいい感じだし、
アサコちゃんへの皆のやさしい?気持ちに笑えたり、、また、先が気になります。(^^)
今日は、ゆうかちゃんをちょっと、お借りして書き込みたいと思います。
なんだか、まとまりの無い話になりそうですが、お許しを!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
コムは昨日のことがあっても、懲りずにいた。
今日は、わたるが出かけた後、暫くは大人しく部屋に居たものの、飽きてしまい
厨房へと出かけて行った。
一方、厨房では朝食も済み、一段落して皆は思い思いの事をしていた。
コムの姿を見つけ、一番に飛んでくるねったん。
「コムさん、食事ですか?」
「食事は、いいの。何か手伝おうと思って、、」
ニコニコとねったんを見詰める。
ねったんは、ウットリしながらも、昨日の壮くんの話を思い出して
「あ、いいですよ。もう一段落したところだし、、それに、、」
「ワタルさん?大丈夫だよ、昨日は、壮くんに悪い事しちゃった。」
「いえ、壮くん、なんかニコニコしながら帰ってきましたから、大丈夫ですよ。」
「そう、良かった。」
窓の外を見ると、レオンの散歩に出かけるゆうかの姿が、目に入ったコム。
「ゆうかちゃん、レオンの散歩?僕も行ってこよー。」
うれしそうにコムは、出て行く。
その後姿に向ってねったん
「あのー、レオンは危ないから気を付けてくださいねー。」
“何が、危ないのかな?”と思いながら、ゆうかに駆け寄り声を掛けた。
「ゆうかちゃん、レオンの散歩、一緒に行っていい?」
ゆうかに向ってニッコリと微笑むコム。
「あ、コムさん。いいですけど、危ないですよ。」
とレオンに引きずられていくゆうか。
レオンは、見慣れないコムに興味を持ち近づいて、
クンクンと匂いを嗅ぎまくる。
コムは、レオンの可愛さに思わず抱きつきご挨拶。
「レオン、僕、コム。よろしく。
今日は、一緒に行かせてもらうね。」
レオンも嬉しそうにクンクンとコムに頭を寄せてくる。
ゆうかは、不思議そうに
「あれ、レオン、今日は大人しい。いつもは、、」
「いつもは、なに?」と小首をかしげるコム。
「あ、いえ、なんでもないです。」(飛び掛って押し倒すとは言えないゆうか)
(やっぱり、ゆうかちゃんは、口数が少ないらしい。)
「じゃ、いつものコースに行きます。」
歩き出すレオンに引きずられていく、ゆうか。
コムは、その様子が可笑しくて、つい言ってしまった。
「ゆうかちゃん、レオンの散歩じゃなくて
レオンに散歩させられてるみたいだね。」
「はい、いつも皆にそう言われます。」
ションボリと俯いてしまうゆうかに、コムは慌てて
「ゴメン。今度、僕に綱を持たせて?」
レオンの綱をコムが持った。
するとレオン、大人しくコムの後に着いて来る。
さらに落ち込むゆうか
『コムさんの魅力って、犬にも分かるのかなぁー』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
すご~い、ダラダラと長い。うっ、でももう少し後があるのです。
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レス No: 1379
投稿者:♪ノルXぶん親衛隊♪ K 02/01/21 Mon 02:00:37
いちご様、
いちご様の名作シリーズを独り占めなんて出来ませんっっと勝手しました(笑)のに、
即行作に加えてノルさん書いて下さるなんて、なんて偉大なの~!
続きが気になって仕方ないじゃあないですかぁ(嬉)。玄関番私も気になってます。
>「しつこいな あんたも!・・・」~やることがいちいち様になる。
難しいっていいながら的確に心奪われましたわ(萌え~)さすがいちご様。大感激です~。
0番様、
充分ドキドキして切なかったです~。かよこちゃんXまとぶんも気になるカップルです。まとぶん切ないの。
るり様、
<「来週から麻路さんとこで修行だ、準備しとけ」
に思わず反応してしまいました(笑)きゃーきゃーどうなるの???便乗してしまうかも・・・。
836番様、HT様、+ 華子様、ぽん様、ごんた様、
同時期に同時浮気、最高でした!りかXわた&とどXりかの慌っぷりが目に見えるようで大笑いさせて頂きました。
華子さま、ぽんさま、わたる君のやきもちと悩みも傑作です。ごんた様のリカちゃんの思いも渋くて良かった。
ほのぼののぶんXコムもすっごく可愛くってほっこりしました。
それぞれの心の動きが絶妙で本当に面白いです。わたる君はじめとする轟組TOP3(?!)からは目が離せないですね。
いくつもの話が現在&過去進行形で続いていってちっとも違和感がないんですもの。どんどん行っちゃって下さい。
ショーコ様、
俺様あさこちゃんの続きがとーっても気になります。すっごい難しそう・・・頑張って下さい。
らん様、
久しぶりのわたる君の野獣ぶりに萌えました(笑)。水くん知ったらどんな反応するのでしょう・・・。
あお様、
摩訶不思議な独特の世界。続きが楽しみです。おまけが楽しかったです。
KARARA様、
記憶喪失のぶんちゃん、どうなってしまうのでしょう・・・。
お名前出せなかった皆様、不精ものでスミマセン。読むのに必死で・・・
(いらんいい訳するなって感じですね・・・お許しを)でもっ、ホントに皆様の作品一つ残らず(欠かさず)楽しませて頂いております。
しっかり保存も・・・(爆)。改めて御礼を言わせて下さい。ありがとうございます。
これからも皆様一人足りとも欠かさず、楽しみに期待して待っておりますので、これからもドンドン書いて下さい。
管理人様、いつもありがとうございます。先日のサーバー落ちでいかに依存症に陥っていたかに気付かされました。
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いきなりバリ編29 No: 1378
投稿者:ワタコム応援団に入ります 02/01/21 Mon 01:55:30
ずんこの家に着くとコムは自分が使っていた部屋に行き、帰る準備を始めた
「コム~、手伝ってあげるよ~」
ブンがご機嫌良く、コムの元にやってきた。
「あ、ブンさんありがとう…」
ブンは、コムの洋服を物色しながら、畳みだした。
「ね、コム…このTシャツ、かわいいじゃん!」
「あ、それ…こっちに来て買ったやつだ。どうせ日本は冬だし、ブンさんにあげるよ」
「本当!ありがと~」
コムは着々と荷物をスーツケースに詰め込む…
「ねぇ~、コム…」
「何?他に欲しい物でもあるの?」
「そうじゃないってば…あでも、これも欲しい…」
「いいよ」
「ありがとう、じゃないっくて、昨夜はバリのあつ~~い夜はどうだった?」
ブンはニンヤリ笑いながらコムに尋ねた…
コムは黙ったまま、俯きしたすら帰る準備をしていた…
「ねぇ~、コムってばぁ~~~」
「・・・・・・・」
「もしかして、何もなかったの?」
コムは黙って頷いた。
「うっそーーー、マジーーー、せっかくのスイートルームが勿体無い…」
「だって…」
「ワタル何もしなかったの?」
「しなかったと言うより、出来なかったというか・・・」
「なんだよー、はっきり言えよーー」
「・・・僕がね、寝ちゃったんだよ…」
「はぁ~」
「ワタルさんがシャワー浴びてる間に、うとうとと…」
「うそー、僕たちがバリに来た日は『ワタルさんが他の部屋に言っちゃった』って
ボロボロ泣いてたくせしてさーーー」
「ブンさん、Tシャツ返して…」
「冗談だってばさ」
ブンはマジマジとコムを見ながら、
「ワタル、コムに本気で惚れてるだね…」
「え?」
「だってさー、何時ものワタルなら、寝てようがなんだろうがお構いなしに襲ってるよ」
コムは赤くなり俯いた。
コムは荷造りの手を止めて
「ね、ブンさん…」
「?」
「好きな人に抱かれるってどんな気持ちかな…」
ブンはコムの言葉に驚いた…
「コム…」
「あ、ごめん、変な事聞いちゃったね…忘れて…」
「コム…好きな人に抱かれるってね、とっても幸せだよ」
ブンはコムの頭は優しく撫でた。
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ブンちゃん記憶喪失<11> No: 1377
投稿者:KARARA 02/01/21 Mon 01:17:52
トドはブンがいる部屋の前で立ち止まった。
(ブン……)
気持ちを落ち着かせるとノックをせずにドアを開けた。
「あ、コムちゃ……」
そこにいたのはトドだったのでぶんの身動きは止まった。
トドは何も言わずにぶんへと近づいて行った。
ベッドに座り壁に寄りかかっていたぶんはビクッと背中を離し、隅の方へ移動して行った。
「あ…んた…。何しにきたの?僕、あんたのこと知らない…。」
ブンは警戒と恐れの混じった顔をしていった。
トドはすぐそばのテーブルの上に置いてある、指輪に目がいった。
(つけてないのか…ま、そうだろうな。)
「おい。これは…お前のか?」
そういってトドの手が指輪に振れようとすると、ぶんは
「ぼ…僕のモンにさわるな…。」
と慌ててテーブルに近寄った。
そのすきを見てトドはブンの腕を掴み強引に唇を合わせた。
「ん!!!……やっだ!!!」
ブンは思いっきりトドを押し返した。ブンの体は震え、わけがわからずに相手の目も見ることができなかった。
ぶんが指輪を取ろうとすると ――チャリン―― とトドが床へ払った。
そしてそれと同時に自分の左手をブンの目の前にやった。
「!!!…それ。」
「俺ももってるんだよなぁ…。お前と同じヤツ。」
トドは目の前にやった手をそのままブンの頬へと移し、首元を撫ではじめた。
ぶんはトドの鋭く美しい瞳に見入ってしまい、体が反発できなかった。
大人しくなったと思うとトドはブンの胸元へと手を滑らせ、もう片方の手は腰から入っていった。
「あ…ぁ」
久しぶりの愛撫にブンはトドに身を任せる体勢になった。
そしてトドはブンの体を床へ押し倒していった。
「ん……や…ぁ…」
トドの一つ一つの愛撫にブンのからだが敏感に反 応する。
トドはブンの感じている顔を見つめ、そして性感帯である耳へ口を持っていき、耳を愛しくなめまわした。
「んああ……や…だめ…。そこ…」
ぶんはビクンと体をよじらせトドにしがみ付いてくる。
(ぶん…体はそのままなんだな。ぶんのからだだ。)
トドは耳に舌で舐めさしいれながら腹下へと手を動かせていった。
両方からの刺激にブンは耐えきれないものを叫び声と変え、必死で耐えた。
「あ……ト…トドさ…ん」
すでに意識がなかったぶんはその名前を呼んでいた。
トドはその声に喜びが増し、もっと激しく攻めはじめた。
「はぁはぁ…。や…や…ぁ。…もう、い……って」
「いや。まだだ。もっと聞かせろ、お前の声。もっと聞きたい。」
そういってトドはブンの体中を這いまわした。激しく…激しく…
「ああ…もう……。やって……もっと」
トドはブンを確かめるため、何時間も何時間も攻め上げやっとブンの中に入りはじめた。
トドの腰の動きに合わせてブンが声をあげる。
トドはブンの深いところまではいっていき、そして一気にいった……。
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ショーコさん、おもしろい! No: 1376
投稿者:すみれ 02/01/21 Mon 01:03:48
ははは、追い掛けられるあさこちゃん最高におもしろいです。
いい加減、おさちゃんがあさこちゃんに
教えてあげたらいいのに(笑)
それとなく、手をそえて、いれてあげたり。
それにしても、ショーコさん
パソの前で大笑いさせていただきました~
すごい、さすがの展開!
つづきが楽しみです。
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受難3 No: 1375
投稿者:ショーコ 02/01/21 Mon 00:43:33
オサとコムは木漏れ日の射す林の中を、ゆっくりと歩く。
カサカサと落ち葉の乾いた音が足元で気持ちがいい。
「いい日だね。」
「オサちゃん、話って?」
「うん.....ごめんね。アサコのこと.......」
「ううん。なんでもなかったんだから、もうその事は」
「コムちゃん、気付いたよね?」
「うん...........」
「ワタルさんには?」
「言ってないよ。そんなこと言えない.....」
「ありがとう。アサコが可哀想だから、誰も知らないと良いなって思ってた。」
「だけど、オサちゃん、このままだったら、やっぱり良くない。」
「良いんだよ。僕のことは。これで結構幸せなんだよ。」
オサが微笑む。
そんな、寂しい笑顔。壮君が悲しむぞ........
「うん。少し僕も学んだから.....二人のことは二人にしかわからないって。」
「不思議だと思ってる?あんなに酷い事されてるのにって。」
「うん、少し......」
「アサコね。可愛いんだ。可愛くて、可愛くて、離れられない......」
「可愛い?」
「そう....初めはね、怖かった。なんでこんな酷い事僕にするんだって。」
コムが、道端にしゃがんで、落ち葉をカサカサと集め始める。
「だけど、二人だけの夜を幾度も過ごすうちに、アサコの寂しさが、僕の体に移ってきて、
ずうと、寂しい、寂しい、俺を一人にしないでって、言ってるって感じるようになった。」
コムは俯いて、無心に落ち葉を集めているように見える。
「僕が轟さんのところへ行って、本当はどうするものなのかを知ってしまったから......
アサコは何も言わないけれど、僕が満たされていない事、感じてる。
それで、一生懸命、本当に一生懸命、なんとか僕を満足させようとして.......
分かるよね?どんな事になるか。」
「うん........どうしてオサちゃんは.....」
「そんな事言えない。アサコが悲しむもの。
きっと恥ずかしくて、死んじゃうかもしれない。アサコ。」
「オサちゃん。」
「アサコね、口では結して何も言わないけど、僕とのこと何とかしたいって、
必死で思ってる。それがわかるから、可愛くて........」
「オサちゃん、大人なんだね。」
「ううん。ただ惚れてるだけ。アサコに。」
「そっかぁ。僕悪かったなぁ。二人の間に何も知らずに首突っ込んで....」
「ううん。コムちゃんの優しさも、壮の優しさも、僕すごくうれしかったよ。」
その時、すごい勢いで、目の前を走って行くアサコ。
その後を、これもすごい速さで追いかけていくミズ。
しばらくすると、追いつかれたアサコがミズを背負い投げする姿が見られ、
倒れたミズが、アサコを山嵐で投げ飛ばすのが見られ、
とりあえず、落ち葉の絨毯の中を、ごろごろと転がり始めている二人。
「何してるの?あの二人。」
「コムちゃん、本当に、誰にも話してない?」
「えっ?どうして?」
「アサコ、このところ、ずうっと誰かに追いかけられてるんだ。
昨日はかしげちゃんだったんだけど..........」
「なんでまた.....」
「教えたいんだって、アサコに。」
「何を?」
「もう、ヤダ、コムちゃん、知ってるくせに。」
赤くなるオサ。
気付いて、もっと赤くなるコム。
「で、今日はミズ君?皆、親切なんだか、なんなんだか.......」
「でもね、アサコ、一筋縄じゃいかないから.......」
「オサちゃん、苦労するねぇ。」
向こうの方で、アサコとミズの叫ぶ声。
「ばかやろう、なんだよ、いったい、お前は!」
「うるさい、少しは人の親切を、素直に受けろ!」
「これのどこが親切なんだ!」
また起き上がって走り出すアサコ、追いかけるミズ.......
アサコの受難の日々は、まだ始まったばかり........
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受難2 No: 1374
投稿者:ショーコ 02/01/21 Mon 00:37:15
下のレス、読みにくいですね。ごめんなさい。
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王様の耳はロバの耳。
壁に耳あり、障子に目あり........
轟邸に障子があるかどうか不明とはいえ、
轟邸の壁が、アンナ声やコンナ声の筒抜け状態は周知のごとくで......
いつのまにか、風のささやく声が、轟邸の住民に深く静かに広がり出していた。
「ねえ、ねえ、どう思う?」
「俺、信じらんない。」
「オーウ、あのアサコさんがネェ。」
キムとねったんとちー坊。
とは言え、この会話のなかで、それが具体的にどう言う事なのか
分かっているのは、ちー坊ぐらいなものかと...........
「なんにしても、コムさん無事で良かったなぁ。」
と、ねったん。
「壮君早く良くなるとイイですよね。」
「キム、心配なの?」
「そ、そうですよ、いけませんか?」
「別に悪いなんて言ってないけど.....何でそんなに赤くなってるんだよ。」
「あ、赤くなんてなってないですよ。」
と、ますます赤くなるキム。
「オーゥ、キムさん、友情アツイでーす。」
「ふーーん。友情ねぇ......」
ここのところ、コムに逢えないので懐疑的なねったん。
「ねったん、何の話?」
「あっ、コムさん!厨房に来ても良いって、ワタルさんが?」
「うん。僕があんまり退屈して、機嫌悪いから、あきらめたらしい。」
首をすくめてクスっと笑う姿が愛らしいコム。
ねったんは、うっとり。
「オサちゃんは、まだ、厨房には?」
「いえ、今日はもう手伝ってくれてます。いま、いづるんと掃除に。」
「オサちゃんが掃除を.....なんだか似合わないね。」
と、面白そうに笑うコム。
「コムさんが皿洗いするのだって、似合いません。」
と、ムキになるねったん。
「うん....僕ってあんまり役に立たないからね.........」
「そ、そう言う意味では有りません。」
「ウフ。分かってるよ、ねったん。アリガト。」
「コムちゃん、もう出てきていいの?」
オサがいづるんと帰って来た。
「うん。オサちゃんは?もう大丈夫?」
「うん。このぐらいの傷、いつもの事だもの。」
「うん.....そうだね......」
「コムちゃん、少しいい?」
オサがコムを誘って、庭に出ていった。
「オサさん、なんの話しでしょうかね?」
と、興味しんしんのキム。
「タブン、大人の話デース。」
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もー 皆様毎日ありがとー No: 1373
投稿者:管理人 02/01/21 Mon 00:33:36
いつも本当にありがとーです。
なんか皆様に感謝されてますが 感謝していただかないといけないのはこっちの方です!!
毎日 本当にいっぱいでうれしー
で今日はみんなの雪組の孫惟ちゃんのお茶会でしたー。
ウギャー かなりはまってるなー アハハ
超ー金つかった・・・。
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超長いレス No: 1372
投稿者:ショーコ 02/01/21 Mon 00:29:42
今日も賑わっていますね。
このレス書いている間にも、きっとどなたかが、アップしてるんでしょうね(^^)
華子様、お忙しいのに、応えて下さってありがとう。
壮君とコムちゃん、可愛くて(^^)。
ワタルくんのあわて振りも、なかなか良いです。続き待ってます。
KARARA様。コムちゃん、ぶんちゃんが本当に好きなのね。トドさんにまで、
意見するなんて(^^)良くやった、って言ってあげたいです。
836番様。ワタル君とリカちゃんのあわて振り。いっぱい笑わせていただきました。でもね、ほんとにあの二人.....(^^;
すみれ様。おこってな~い?それなら良いんですけど。がんばって書いてみます。ご期待に添えないかも(^^;
らん様。ゆうかちゃん、無事で良かった。まとぶん、ステキ。
0番様。「ライターの小部屋」やはり私に出演依頼はないと思います。
私、0番様出演の日のビデオとらせていただきます(^^)
愛の嵐、堪能させていただきました。二人の愛、苦しいほどです。
いちご様。ぶんちゃん、ノルさんを忘れられないんですね。でも、トドさんの愛も
深そうだし......苦しくなりそうですね、ぶんちゃん。
あお様。変な質問、すみませんでした。今後の展開が非常に気になります。
面白くなりそうで、ワクワクしています。
るり様。ワタリカ。まだ若い二人がなんとなく初々しくて(^^)カワイイです。
KEIKO様。いつも読んでくださってありがとうございます。
いよいよ、難しくなっています。アサコちゃん(^^;
ぽん様。そろそろ、コムちゃん、ワタル君に帰ります?
ワタル君頭に血が上ると、受けの皆様に迷惑がかかりそうで、心配(^^;
ワタコム応援団に入ります様。え~~~。何もなかったのねぇ。あの二人。
日本まで、お預けですか(^^)
HT様。ぶんタニ。面白かったです。これからも何かありそうな予感が?ない?
ごんた様。リカちゃんの気持ち......味わい深くて。『愛は謎』ですね。
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長~い、レスです。 No: 1371
投稿者:華子 02/01/20 Sun 23:55:52
>0番様 愛の嵐 またまた、凄すぎ!もうノックアウト状態。(うっ、鼻血が)
何方かに弟子入りしたいだなんて、、とんでもない。私が、0番様の門を叩きたくても恐れ多くて叩けないって思っているのに、、。
>Keiko様 読んでいただけて、うれしいです。壮君には、悪い事をしてしまいました。でも、コムちゃんのチューで許してもらおうと思ってます。
>いちご様 キャー、またノルさんが、、。ブンちゃんたら、あんなにトドさんに愛されてるのにね。いいんでしょうか?
わーい、いちご様からキスのお返しが、、うれし-!!しっかりと受け止めました。。はい!(^^)でも、わたるくんの言葉は、よく聞き取れませんでした。
>らん様 ゆうかちゃん、未遂でよかった。もう、ワタルくんたら見境ないんだから(でも、これでこそワタルくんですね。)
>あお様 この不思議な感じ、たまりませーん。引き込まれます。
>ごんた様 リカさんの独り言になんか、じ~んとしてしまいました。
>836番様 リカさんの悩み、、悩みながら激しいのが、またいいわー!素敵。
>HT様 タニ・ブン、かわいいですね。でも、この2人は、ここまでですよね?
>ワタコム応援団に入ります様 う~ん、焦らせますね。でも、これも楽しみの1つですね。
>るり様 ワタリカの前の話、もう、興味津々です。
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ブンちゃんがゆく (ラストです) 02/01/09 Wed 19:45:11 No: 1034 No: 1370
投稿者:いちごさま 02/01/20 Sun 23:38:11
「他には。」
「オウ!香寿警部に会いまシター。」
「香寿?」(あいつのブンを見る目、気になっていたが・・・)
「ハーイ。手を握って道場に来い、言ってましたヨー。」
「行かせるな。」
「オウ?」
「ブンが連れて行けと言っても行かせるな。」(俺が言うのはプライドが許さん。)
「オーケー。私も危ないと思いマース。」
「ご苦労だった、ちー坊。いつまでもそんなとこに居ないで、戻って ゆっくり休め。」
(トドさんまだ仕事してるかもしれないな。ちー坊が報告に行くだろうから、僕は部屋に帰ってよう。)
部屋に戻ったブンは素肌にローブを羽織り、窓際で月を見ながらワインを飲んだ。
「満月だ。きれいだなあ。」
(満月の夜は野獣になるっていうけど、トドさんはどうだろ・・・)
ほろ酔い気分で月を眺めていると、月にターの顔が浮かんできた。
「ブッ!」
思わずワインを吹く。
「な、なんでター先生が・・・あーあ、濡れちゃったよ。」
(合気道ねえ。確かに習っとくといいのかな。でもコムを誘っても嫌がるだろうし、
僕一人で行ったら個人レッスン とか言ってどっか連れ込まれそうだし・・・やっぱやめとこ。)
男臭い大人のターに本気で迫られたら、拒否する自信がない。
認めたくないが、受け入れてしまいそうだ。(あーっ、だめだめそんなこと!)
ブルブルと頭を振って考えるのをやめた。
「今日はトドさん来ないのかな・・・なんか疲れちゃった・・・」
酔いがまわり、そのまま寝入ってしまった。
トドがドアを開けると、あどけない顔ですっかり眠ってしまっているブンがこちらを向いて座っていた。
ローブが乱れ、足が露わになっている。
「ブン、風邪ひくぞ。」
トドはブンをベッドに連れていこうと身を屈めた瞬間、固まってしまった。
かぐわしいバラの香りが鼻腔を満たし、トドを包み込む。
ひざまづき、エステで磨かれた足をさすり、その足を割って顔を埋めていった。(ブン・・・)
「ん・・・トド・・さ・・?」
ブンは夢か現かわからぬまま、うっとりとトドの刺激に身を委ねている。しだいに強まる刺激にブンの目が開かれた。
「やっ!・・トドさん、何してるの・・・だめ・・・」
恥ずかしさに逃れようとするが、我を忘れて喰らいつくトドを離すことは出来ない。
それどころか ますますトドの腕が絡み付いてくる。体の奥から沸き上がる快感に負け、
トドの頭を押さえつけるブン。ピシッと整えられていたトドの髪がブンの手によって乱されていく。
「もっと・・・強く・・あっ・・はぁ・・」
ブンが果てると、トドが満足そうに顔を上げ唇を舐めた。
荒い息をして涙目でトドをニラむブン。
「酷いよ・・・トドさん。」
「もっと、と言ったのは誰だ?」
トドが口の端を上げて笑う。
「そーじゃなくて! 僕、寝てたのに、こんな・・・」
「お前の媚薬に誘われた。」
トドがブンを立たせて抱きしめた。
「なんて香りだ・・・。俺以外の男の前でこんな香りは許さんぞ。」
「欲情した?」
「しすぎだ。」
ブンはクスッと笑いトドの首に腕を回す。
「今度は一緒に天国に行こう。」
そう言ってトドの頭を首筋に導いた。
「いいや、花園だ・・・」
ブンの首筋を強く吸い、バラの刻印を残すトド。
二人はそのままベッドへ倒れ込み、獣と化した。
満月が妖しく二人を照らしていた。
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ブンちゃんがゆく 5 02/01/08 Tue 17:19:44 No: 1009 No: 1369
投稿者:いちごさま 02/01/20 Sun 23:37:12
「ター先生、相変わらずだね。さっきの店でも見たような気がするけどまさか付けて来たんじゃないよね。」
「おや、気づいていたか。だが、この店に入ったのは俺が先だよ。」
「ならいいけど・・・手、離してくれないかな。」
ちらっとちー坊を見ると、大きな手でピスタチオと格闘していた。(つかえねー・・・)
「ずいぶん道場に来てないが、もう少し練習すると さっきみたいに 絡まれても安心だよ。」
ターが両手でブンの手をさすりだした。
「ター先生は下心があるからね。どうしようかな。」
「下心とは心外だな。今度時間取れないかい?」
「どうして?」
「食事でもどうかな。」
「まっ、考えとくよ。」
流し目を送って微笑むブンの頬にターが触れた。
「色気が増したようだね。」
ターがブンの腕を引いて唇を近づけてくる。
「そこまでですネー。警部サーン。」
ちー坊がターの腕を取った。
「(フッ)仕方ない。今日のところはこれで引き下がるか。 ハマコ、ここ置いとくぞ。」
ターはまだ歌っているハマコに声をかけ、三人分の勘定を置いた。
「ブンくん、またそのうちに。」
ブンの肩に手を置いてそう言うと ターは出ていった。
「ちー坊 遅いよ。」
「ですかーら、ここぞというときにでスネー・・・」
「いいよもう、帰ろ。ハマコさん歌ありがとう。また来るね。」
「お待ちしてます。お気を付けて。」
(ブン坊ちゃん、ますます色っぽくなって。さて、どうやって近づくかな。)
「くしゅんっ」
「オーウ ブンさん、寒いデスカー。」
ちー坊が車の室温を上げた。
「うん、ちょっと悪寒が・・・」
邸の玄関前に車がついた。
「ありがと、ちー坊。楽しかったよ。」
「オー、私も楽しかったデース。」
「これ、今日のお礼。似合うと思うよ。」
ブンは薄い箱を渡すとちー坊の唇にキスをして
「またデートしようね。」
とウインクして邸に消えていった。
「ブンさーん。(幸せデスー)」
箱の中は黒い皮の手袋だった。ご丁寧に愛用の香水が振りかけてある。
ちー坊はその香りを吸いながら妄想に入っていった。
「遅い!」トドはイライラしていた。こんな時間まで何をしてるんだ。
ふと窓の外を見ると玄関に車が止まっている。
「やっと来たか・・・」
が、待てども車から降りてこない。
トドがちー坊の携帯を鳴らす。着信音に驚き、我に返るちー坊。
「オーウ!ボス。」
「チー坊、そこで何をしてるんだ?なぜ早く報告に来ない。ブンは。」
「邸に入りましたヨー。」
「いつ。」
「えー、30分前デースネー・・・」
「はあ?まあいい。何もなかったか?」
「オーウ、ブンさんキンピラにツバ吐きましター。」
「キンピラに唾を・・・はて、ブンがそんな下品なことをするはずは ないんだが・・・よほどまずかったのか?」
「ハーイ、ブンさんキンピラに掴まれて私、助けるのチョーット遅れ ましター。」
「・・・・・・。それはチンピラか?」
「オー、そうとも言いマース。」
「(溜息)ちー坊、もう少し日本語を勉強してもらえると 有り難いんだが・・・」
「OKボース。」
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ブンちゃんがゆく 4 02/01/08 Tue 14:53:51 No: 1005 No: 1368
投稿者:いちごさま 02/01/20 Sun 23:36:23
「てぇめー!」
もう一人の男がちー坊に殴りかかろうとすると、うずくまっていた男が声を絞り出した。
「やめとけ・・・そいつタダもんじゃねえ。」
「ちっ!」
「ブンさーん、危なかったでース。」
「ごめーん。でもそのわりには、すぐ助けてくれなかったじゃない。」
「危機一髪で助けるのがオイシーのですヨー。」
「もー。まぁ、絶対助けてくれるってわかってたけどね。もう出よう。」
「ハーイ。」
ちー坊がブンを守るように さりげなく肩に手を添えてレジに向かった。
財布を出そうとするちー坊を制してブンがトドのプラチナカードで会計を済ませ、店を出た。
「回転寿司でプラチナカードかよ・・・」
「いってー。あいつら何もんだよ。」
「轟組のボスがベタ惚れの愛人と凄腕の用心棒ってとこだ。」
「轟組だって?」
「やべーじゃん・・・」
二人のチンピラがその声に振り向くとトレンチコートを着た男が立っていた。ターである。
「こりゃあ香寿警部じゃありませんか。」
「人が悪いや。見てたんなら助けて下さいよ。」
「何で俺がチンピラを助けなくちゃいけねーんだよ。どれ、肩直してやる。こっち来い。」
(このヤロー、ブン坊ちゃんの胸ぐら掴みやがって。)
ゴキッ!ターが手荒に男の肩をはめた。
「あ゛ー!」
「痛いじゃないっすか・・・」
「直っただろ。 おい、お前ら俺の分払っといてくれ。」
「ええっ?」
「何だよ。」睨みつけるター。
「は、はい。」
「わりーな。今度しょっぴかれた時 一回見逃してやるよ。」
ターは店を出るとコートの襟を立てて歩き出した。
「ね、ちー坊、もう一件行こうよ。」
「ノー。もうダメでース。」
「バーでカクテル一杯だけ。ホラそこに薄汚れたバーがあるじゃない。」
ブンはちー坊に腕を組んで ギィーッと木の扉を押した。
店内は薄暗く静かにシャンソンが流れていた。
「いらっしゃい!」
雰囲気に似つかわしくない、やたら発声の良い大きな声が響いた。
カウンターに座ると、そのバーテンがメニューとチャームを置いた。ピスタチオだ。
「ちー坊なに?」
「私はジュースでいいデース。」
「ジュースゥー? あそっか、車だったね。ごめん、うっかりしてた。」
「いいですヨー。」
「一杯で帰るからね。んー、なににしよーかなー。」
ブンがしばらくメニューを見て悩んでいると
「どうぞ。」
とバーテンがマティーニを置いた。
「? 僕まだ頼んでないよ。」
「あちらの方からです。」
バーテンの指す方を見ると、カウンターの端でターが片手を上げていた。
「ター先生・・・」
ターが立ち上がって歩いてくる。
「やあ、ブンくん。隣いいかな。」
ブンが答える間もなく隣に座った。
「ハマコ、俺にロックだ。」
ハマコと呼ばれたバーテンが頷いた。
「ター先生、ここよく来るの?」
「ああ、ハマコの歌を聴きにね。」
「この人歌うの?ここで?」
「うん。機嫌ののいいときだけな。アカペラだが聞き惚れる。」
「へー。聴いてみたいな。」
「ハマコ、今日はどうだ?」
「ええ。いいてすよ。」
ターにロック、ちー坊にジュースを出すと、彼が歌い始めた。
フランス語で歌詞はわからないが よく耳にする心地良い曲だ。
「うわぁ、すごいね・・・上手・・・」
うっとりと聞き惚れていると、ブンの手にターが手を重ねた。
ブンが手を引こうとするとターはギュッと握ってきた。
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ブンちゃんがゆく 3 02/01/08 Tue 13:30:19 No: 1002 No: 1367
投稿者:いちごさま 02/01/20 Sun 23:34:55
「ブンさん、いい匂いでスー。」
「でしょ。そそられる?」
「ハーイ。」
吸い寄せられるように顔を近づてくるちー坊にブンが後ずさりする。
「ち、ちー坊、何食べたい?」
「ラーメンがいいですネー。」
「えー。イタリアンにしよーよ。決まりー。」
ブンはちー坊の手を引っ張り、おしゃれな店に入った。
「ちー坊おいしい?」
「ハーイ。おいしいでスー。」
「ね、この後 映画見よーよ。」
「映画ですカー。」
「今 源氏物語やってるんだよね。あー、でもちー坊には難しいか。」
「ハリー◯ッターがいいですネー。」
「えー、僕ロマンチックなのがいいなー。」
おもいっきりガッカリするちー坊。
「あっ、今日のお礼にハリー◯ッターにしよう・・・ね。」
「オーウ、ブンさんやっぱりイイ人デス。」
「あ、ありがと・・・」
「なかなか面白かったねー。」
「ハーイ。とても感動しましたネー。」
「そ、そう?良かったね・・・。ねー、ちー坊なんか欲しい物ない?」
「ノーノー。ブンさんといるだけでいいでース。」
「じゃあ、僕の買い物に付き合ってくれる?」
「OK。喜んデー。」
「そうだ、手見せて。・・・ふうん、大きいね。」
「なにですカー?」
「あ、何でもないよ。」
ブンが買い物をしている間、ちー坊は煙草を吸いながら待っていた。
(煙草吸うちー坊見るの初めてだけど、なんかカッコイイな。)
長い足を組み、眉間に皺を寄せて煙草を吸うちー坊は とんでもなく男前だった。
「おまたせっ。遅くなっちゃったね。夕食も食べて行こうか。」
「あまり遅いとボスに叱られますヨー。」
「へーきへーき。ね、回転寿司食べたことある?
「ノーノー。ありませーン。」
「僕もないんだよね。一度入ってみたいと思わない?」
「ハーイ。いきまショー。」
二人が店に入ると客がざわついた。イタリアンの店でもそうだった。
女性と見まごう美貌のブンと、金髪、青い目の白人モデルのようなちー坊である。当然といえば当然である。
ブンの隣の女性が覗き込んで二人に見とれていた。
「なんか用?」
ぶっきらぼうにブンが言う。
「あっ、すいません。あまりに綺麗なもので・・・」
「そう?よく言われるんだよねー。」
まんざらじゃないブン。髪をかき上げて女性を見つめた。
「君の瞳も綺麗だよ。(僕ほどじゃないけど)」
すると女性は「キャーッ」と言って気を失いそうになった。
「ブンさーん。いけませーン。」
ちー坊が小声で諭す。
ガタンッと大きな音がして、二人の男がブンとちー坊に向かって来た。
「よお、兄ちゃん。こんなとこでナンパかよ。」
「は?誰あんたら。チンピラ?」
「・・ンだと!」
男の一人がブンの胸ぐらを掴んで立たせた。
ちー坊はとりあえず黙って見ていることにした。(オイッ!)
「ちょっとキレイだからっていい気になってんじゃねーぞ、コラ! ン?こいつぁ男にしとくのもったいねーな。」
男が顔を近づけると、ブンがツバを吐きかけた。
「(ペッ)あんまり顔近づけないでくれる。そーゆー顔見慣れてないからキツイんだよね。」
「この野郎!!」
男が拳を上げたとたん、ちー坊がニコやかにその腕を取って背中にねじり上げた。
「いででででで・・・」
そして笑顔で腕に力を入れ、簡単に男の肩をはずすと
「ぅわぁ!」と男がうずくまった。
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ブンちゃんがゆく 2 02/01/06 Sun 20:15:41 No: 961 No: 1366
投稿者:いちごさま 02/01/20 Sun 23:33:47
エステか、行ってみるか。ちー坊に送ってもらわなくたって一人で行けるよ。
玄関の扉を開けると、そこにはすでにちー坊が車の助手席のドアを開けて待っていた。
「ちー坊・・・早いね。」
「ハーイブンさん、私きょうはブンさんのボディガード言いつかりましたネー。行きまショー。」
「ちー坊、僕がエステ行ってる間どうするの?」
「オーゥ、パチンコしますネー。」
「パチンコ?面白いね。ちー坊って。」
「ソーですカー?」
見事なハンドル裁きで運転するちー坊の横顔はとても穏やかだ。
「こんにちはー、まひるちゃん久しぶりだね。」
「これはブンさん。ご連絡を頂き、お待ちしておりました。」
「とにかくピカピカに磨いてくれる?請求はトドさんにね。」
「かしこまりました。それにしてもブンさん、いいときにいらっしゃいましたわ。先日素晴らしい品が入りまして・・・」
まひるの瞳がキラリと光る。
「素晴らしい品?」
「はい。これなんですが。」
まひるはカプセルの入ったビンを手渡した。
「何これ。」
「これを毎日二粒飲むだけで日に日に体内からバラの芳香がするようになるんですよ。」
「飲むと体からバラの香りがするの?」
「はい。」
大きく頷くまひる。
「じゃあ、口からも?キスしたらバラの香りがしたりして。」
「十分期待できますわ。お肌にもとてもいい成分が入っていますから ブンさんにお勧めしたいと思っておりましたの。」
「へー。じゃあこの一本もらってくね。後はとりあえず半年分、邸に届けてー。」
「かしこまりました。ありがとうございます。」
ほくそ笑むまひる。
「では、こちらへどうぞ。」
ブンは美肌のための様々なマッサージ、パックを施され、仕上げにバラの香りのオイルを塗られ、
まひるのゴッドフィンガーでマッサージを受け、ご満悦だった。
「まひるちゃん、これいい匂いだねー。」
まひるの瞳が再びキラリと光る。
「流石ブンさん。殿方を誘う香りとして大変ご好評頂いております。お風呂に入れてバスオイルとしても使えます。いかがですか?」
「そーだなー、じゃあ30本くらいさっきのと一緒に送って。」
「はい。ありがとうございます。」
(これで今月の売り上げも私がNO.1だわ。)
「あー、気持ち良かった。まひるちゃん又腕上げたねー。」
「恐れ入ります。」
「連れが来るまで休ませてもらっていい?」
「もちろんですとも。さっ、こちらへ。」
応接室に案内され、お茶とケーキまで出された。
ブンはちー坊の携帯に電話をかけた。
「あ、ちー坊?今終わったから来てー。お昼食べに行こーよ。えっ?フィーバーしてる?
やだよ。待てないよ。 すぐ止めて来て。10分で来てね。」
「オーウ、残念デスー。この台あと3回は来るはずデスー。」
ちー坊はしぶしぶと途中で止め、玉の入った箱を担いだ。
注・善良な市民の皆様、無駄使いお許し下さい。まだ使う予定です。
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ブンちゃんがゆく 1 02/01/06 Sun 19:04:32 No: 958 No: 1365
投稿者:いちごさま 02/01/20 Sun 23:32:45
ある朝、ブンがトドの部屋で目を覚ますと、すでにトドの姿はなくデスクの方からガサガサと書類の音がした。(もう仕事してるんだ。)
ブンはトドをそっと覗き見た。
彫刻のようにシャープな横顔が、真剣に書類に向かっていた。
少し伏せられた以外に長い睫がちょっとセクシーだ。
(トドさん、キレイだな。)
ブンは裸のままフラフラとトドに引き寄せられた。
トドのデスクの前に立つブン。トドはジロリとブンに目をやるとすぐに書類に移し
「ブン、服を着ろ。」
と冷めた声で言った。
「いいじゃない。部屋あったかいし。」
トドが溜息をつく。
「俺は仕事中だ。お前の相手はしてられない。」
「見てるだけだよ。いいでしょ。」
「ダメだ。」
「邪魔しないから、お願い。」
「お前に見つめられて仕事になると思うか? 早く服を着てくれ。これでも我慢してるんだ。」
「わかったよ・・・」
シュン、としてベッドルームに戻って行くブンにトドはホッとした。
今日は片付けなければならない仕事が山ほどある。
ブンに触れてしまったら最期、もう仕事どころではなくなってしまう。
服を着たブンが再びトドの前に立つ。
「ねえ、トドさん。」
「今度は何だ?」
「僕にも仕事させてよ。」
「仕事?」
トドか手を休め、眉を上げてブンを見た。
「うん、オサもコムも最近、厨房手伝ってるんだよね。僕もねったんに 洗い物させてって言ったら、
トドさんに叱られるから絶対ダメって 言うんだ。いいよね?」
「洗い物なんかしたら手が荒れるじゃないか。」
「いいよ。少しくらい。」
「ダメだ。お前がそんなことする必要はない。」
「だったらトドさんの役に立つ仕事させて。僕だって以前はいろいろ 訓練受けて筋がいいって言われてたんだよ。
射撃も得意だったんだ。」
「らしいな・・・。たが、ダメだ。」
「どうしてだよ。星組にいたときはノルさんと二人で麻路さん支えてたんだよ。知ってるでしょ。」
(あっ、しまった。)
ノルと聞いてトドの顔が険しくなる。
「あ、あの・・・だから、抗争に出たってちゃんと働いて見せるよ!」
瞳をキラキラさせて訴えるブンを見て、トドはブッっと吹き出し、笑いながら言った。
「お前が抗争に出るだと?バカも休み休み言え。」
「何がバカなんだよ。」
ムッとするブン。
「そんなものに出てったら、たちまち取り囲まれて犯られるのがオチだ。非常に足手まといだ。」
ブンか悔しそうに唇を噛む。
「なんだよ。いつも僕をバカにして。僕だって男だよ!」
「あたりまえだ。お前が女ならとっくに叩き出してる。」
「もう!」
「話は終わりだ。エステの予約取ってやるから行って磨いて来い。ちー坊に車を出させる。」
プイッと出ていこうとするブンにトドが声をかけた。
「ブン。」
「何だよ!」
「コートの下、ちゃんと服来て行けよ。」
意地悪く笑うトド。
「んもうっ!!!」
ブンは真っ赤になって部屋を出るとバンッとドアを叩き付けた。
中ではトドがクックックッと笑っていた。
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堕天使コムちゃん12 No: 1364
投稿者:ぽん 02/01/20 Sun 22:10:33
「コムさぁ、最近、わたるにさせてあげてないんだって?」
ぶんが突然に聞いてくる。コムは、飲みかけていたカフェオレを吐き出しそうになった。
「ぶっ、ぶんちゃん!!何で知ってるの!」
「何で知ってるのって・・・・この邸で知らない人、いないんじゃない?
(特にこーゆーことに関しては)
それに、トドさんが、わたるのこと心配してた。仕事中、上の空なんだって。」
「うん・・・・」
「よく耐えられるよね。わたるもだけど、コムも。
僕、トドさんとやらないなんて、考えられないよ。」
「うん・・あんまり耐えられないかも。」
コムが本音をぽろっと吐き出す。
「ほんと?じゃあ、許してあげちゃえば?わたるのコム以外のは、野獣の本能みたいなもんなんだし。」
「わかってる・・でもね、やっぱ、割り切れない。
くやしいのかな、わたるさんのこと、誰にも渡したくないんだ。」
「わたるは、コムのものだよ。」
「ふふっ、ありがとう、ぶんちゃん。」
「ところで、コム、さっき、耐えられないって言ったよね?
なんなら、僕としてみる?」
「もーう!!ぶんちゃん、何言ってるの!!」
コムは、近くにあったクッションを、ぶんに向かって投げつけた。
「・・・・でも、ぶんちゃんとなら、してもいいかな・・」
「じゃあ、今しよっか」
ぶんが、コムのそばに寄り添ってくる。二人は見詰め合う。
「ぷっ」
二人一緒に吹きだす。
「だめだぁー。なんか、笑っちゃうね。」
「やっぱり、僕たち、友達なんだね。」
*************************************
なんか、ほのぼのしてしまった・・・。
私にぶん×コムは無理なようです。
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堕天使コムちゃん11 No: 1363
投稿者:ぽん 02/01/20 Sun 22:07:34
まだコムちゃんのわたる君いぢめは続いてます(笑)
0番さま、さすがですわ~。「愛の嵐」という副題も最高!そのセンス、是非ともみならいたい!
*************************************
コムは、ねったんから借りた『簡単な和料理』という本を机に置くと、ベッドに潜り込んだ。
今日も、わたるが部屋の前にいることは知っていた。
自分が、嫉妬しているだけだというのは、わかっていた。
わたるが一番慈しんでいるのは、自分だということもわかっていた。
でも、簡単に許すわけにはいかない。
僕にとってわたるさんは、唯一の人なのに・・・
わたるさんは・・・
自分の体が、熱を持ち始める。
「あぁ・・したい・・・」
うずいている体をどうしようもなかった。
自分で慰めようと、手を持っていく。
だめだ・・やっぱり、わたるさんじゃなきゃ・・
どうしよう、僕、わたるさんが欲しい・・・
コムもわたると同様に、苦しんでいた・・・
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かよこちゃん失踪・愛の嵐 No: 1362
投稿者:0番 02/01/20 Sun 21:08:16
>いちご様。「ライターの小部屋」私に出演依頼は一生来ないと思います。
それよりいちご様のご出演でしょう、どう考えても^^
>らん様。私の書いたものでよければ使い倒してやってください^^;
まとぶんを出してくださって嬉しい限りです。
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「俺の全部をおまえにやるよ。
おまえがいらないって言っても、やる」
性急に着ているものを剥がすと、かよこが小さくだめだと言った。
「俺、ずっと高熱出して寝込んでて……風呂入ってない」
病院を出る前に、体くらいは簡単に拭いてきたけれど、今ここで
まとぶんに抱かれるわけにはいかないと。
「シャワー浴びるから……離して」
まとぶんは黙ってベルトに手をかけた。
「だめだって……」
「あんた、全部くれるって言ったじゃないか。
シャワーなんていらない。あんたの全部、オレのだ」
子供のようにすねた瞳で言われて、かよこは意味が違うんだけどな、と
つぶやきながら体の力を抜いた。
夜のとばりの中で現れた裸身は、まとぶんが焦がれてやまなかった
輝くほどの白さだ。ほんの小さな傷跡も残っていない、純白の百合。
心臓の上に耳をつけると、規則正しいリズムが聞こえてくる。
たしかな、命のあかし。
「生きてる……ほんとに、本物のあんただ」
かよこのいない一週間、ずっと闇の中で幻を見ていた。
どんなにかき抱いても心臓の音が伝わってこない、冷たい幻だった。
今抱いているこの体は、限りなく温かい。
「まだ、わからないか?幻じゃないって」
かよこが苦笑すると、まとぶんが首に一つ、刻印をつけた。
「確かめさせて……あんたの体で」
時計の針がどれくらい進んだのかもわからない。
まとぶんは、ベッドにさえ行かずに床でかよこを抱いた。
幻に苛立っては当たってこわした家具がカーペットに散乱する中で、
思いのたけをぶつけるように、愛しい人をめちゃくちゃに抱く。
純白の百合は、もうどこにもない。
熱に溶けた肢体はピンクに染まり、いたるところに鬱血の痕と、
噛んだ痕が残されて、紅の薔薇のようだ。
汗で張りついた前髪をかきあげてやると、かよこがふっと目を開けた。
「きず……」
かすれきった声で言われて、まとぶんは痛いか?と聞いた。
もう何度激情を受け入れたかもわからないかよこは、
今もまとぶんに貫かれたままだ。
「ちがう……おまえに……傷……」
背中にまわされた腕がぽとりと落ちる。爪先に、血がにじんでいる。
まとぶんの背中は、かよこが立てた爪で傷だらけだった。
「こんなの、傷のうちに入るかよ。あんたが感じてる証拠だろ」
言うなり、まとぶんはかよこの中から出て行く。その感覚にさえ、
敏感になった体が反応して熱をおびる。
ほっそりとした両足を開かせると、まとぶんはそのつけねに唇を寄せた。
「やっ……何してっ……」
きつく吸われ、噛まれて、自分では見えないところにまた印を刻まれたのが
わかる。
「んなとこ……見るなっ……」
「なんで?」
閉じようとする膝に手をかけて、まとぶんは強引に割り開いた。
「全部見せて。
あんたの知らないとこも、いちばん恥ずかしいとこも、全部」
鞭のようにしなる肢体を組み敷いて、一気に押し入る。
「……あっ……」
しなやかな体は、驚くほど従順にまとぶんを受け入れた。
つながった場所から甘い毒がまわって、意識を極彩色に染めていく。
ひとつになっているのが、まぎれもなくまとぶんだということだけが確かで。
「あっ……ああっ……」
間髪をいれずに、まとぶんが動きはじめる。
「もっ……と……」
体のいちばん深いところを凶器で穿たれながら、それでももっと深くに
まとぶんを感じたくて、かよこは愛しい相手の背にしがみつく。
「どうしよう……オレ、あんたを犯り殺しちまうかもしれない……
あんた、よすぎて手加減できないっ……」
暴走していく自分を止められなくて、まとぶんが叫ぶ。
「死なない……俺は、おまえと生きていくんだから……ずっと……」
死ぬときは、いちにのさんでいっしょに死のう。
そう、かよこが言って笑ったのは、いつだったか。
それが、今だったらいいのにと、せつないほどに二人は思った。
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皆様のはすごくドキドキしたり、せつなかったりするのに、
何でこう私のは全然だめかな・・・(泣)
私もどなたかに弟子入りしたいです。けど、絶対断られるー!!
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レスです No: 1361
投稿者:keiko 02/01/20 Sun 20:39:45
こんばんは。
昨日サーバーダウンしていたんですね。
>るり様
屋根裏でのお話いいですね~。
何も知らないリカちゃんがなんだか初々しいです。
これからワタルくんと2人で射撃訓練なんですね。
>836番様
大丈夫です。
暗くなんかないですよ~。
タニちゃんの浮気偏おもしろかったです。
2人(リカ・ワタル)の動揺している様子。
笑えました。
>HT様
ブンちゃんとタニちゃんの浮気・・・・
なんだかかわいかったです。
2人に振り回されているトドさんとリカちゃん
なんだかな~って感じですよね。
>華子様
わたるくんの悩みおもしろかったです。
壮くんいっつもとばっちりばっかりでかわいそうですが・・・・・
わたるくんがやきもちやいて心配しちゃうのわかるような
気がします。。。。。。。
>ショーコ様
受難1・・・・
なんだかドクター変態扱いされていますね。
「愛セレ2001」を観て疑問だらけだったんですね・・・・・
なかなか難題ですね。
続き気になります。
>ぽん様
まだワタルくんはコムちゃんと仲直りしていないですね。
なんだかワタルくんのセリフがちょっと爆弾発言気味で
ドキドキしてしまいました・・・・・・
>いちご様
トドさんはノルさんに大事なサファイアを
渡してしまったんですね。
サファイアよりもブンちゃんが大切なんですね。
>らん様
ゆうかちゃん無事(?)でよかったです。
チューはされちゃったけれど・・・・・
助けてくれたのが同期のまとぶんなのもいいですね。
ゆうかちゃんもこれを機会に強くなっていくのでしょうか?
>あお様
リカちゃん催眠術にかかってしまったんですか?
トドさんとワタルくんどうなってしまうのでしょう?
気になります・・・・・・
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また屋根裏で 後 No: 1360
投稿者:るり 02/01/20 Sun 19:08:06
「これ、このキャベツみたいなのは何に使うんだ?」
「こう持ってさ、シャンシャンと」
「へーっ、極道も悪くないかもしれないなあ」
「お前って、ほんと極道のこと、なんにも知らねーんだな」
ワタルのつぶやきをよそに、リカはファッションショーに夢中だ。
「あ、こっちのほうがいいかな、それとも・・・」
ラメの燕尾を脱いで、黒い燕尾に着替えようとしたそのとき、
ワタルが襲いかかった。
「わーーっ、やっ、やめっ・・・」
「いきなり着替え出すほうが悪いんじゃないか」
「ちがっ、ちがう、油断した!」
腰をぬかして、たじたじと後ろにずり下がるが、そこは既に壁。
「なんですぐその気になるんだよ! この鬼畜!」
燕尾服もシャツも脱がすと、ゆうべの痕跡が生々しく残っている。
「お前だってその気になってるくせに」
「あっ・・・」
(中略、まだまだ修行が足りません~~)
その夜、トドの腕の中でリカは切り出した。
「ボス、そろそろ俺にも極道らしいことを教えてください」
「うん? お前もその気になってきたか」
「はいっ(ほんとはあの燕尾服が着たいだけなんだけど)」
「掃除洗濯に飽きただけじゃないのかな? ん?」
「いっ、いや」
「まあ、いい。お前を組に入れたのは、ただの下働きにするためじゃない」
トドはベッドから出てガウンをはおると、電話をかけて人をよんだ。
「ボス、およびですか」とやってきたのはワタル。
ベッドの中のリカに、どきっとするが、すぐに目をはずす。
「そろそろな、お前らに飛び道具の使い方でも覚えてもらおうと思ってな」
「はっ はい」
(えっ、ワタルもこれからなのか? へぇーへぇー、そうなんだー)
トドの背中ごしに、ワタルを、にやにやと見る。
(リカ、なんだよその目は~)
(さも、長い経験があるみたいな態度しやがってよ~)
(出入りを手伝ったことがあるって言っただけで、ハジキが使えるなんて一言も言ってないぜ)
(なーんだ、じつは俺とおんなじ下っ端なんじゃんか、ふふん)
(うるせーーー)
「なんだお前ら、変な顔して」
「いーえ、なんでも!」
「来週から麻路さんとこで修行だ、準備しとけ」
「はい!」
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それにしても、皆々様の作品、ほんとにすごいです!
ルキーニ組がしたたかなルドルフ組(タニはルドルフじゃないか、でも受け組ってことで)に、
翻弄されてるのが、とってもかわいくてツボなのです。
続き楽しみにしてます~。それではまた!
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レスのみです No: 1359
投稿者:あや 02/01/20 Sun 19:07:12
つたない文を読んでくださってありがとうございます。
わざわざレスしていただいた方々には感謝をこめて
「神の御加護がありますように」byスカイ&サラ
ももんがさま 花組の下級生には若手なのに何故かシブイ人材が揃っており
将来が楽しみです。
ショーコさま まだ「壮君の恋」の余韻に浸っていたい時なのに出してしまい
反省いたしております。
本当はゆみこちゃんとトム君を書きたかったのにいつのまにか
壮君がメインになってしまっていました。
らんさま ステキなエピソードありがとうございます。ミズ君のその後も
気になるところです。
836番さま 836番さまのタニちゃんはいつもギュッとしたくなるほど
カ・ワ・イ・イ~~。
ごんたさま リカちゃんの心情ってじ~んときますね。
男の美学を極めて欲しいです。
いちごさま トドさんっていいひとだー!!
それにしても玄関番の男も気になる。
全員にレスしきれなくてごめんなさい。
いろいろなタイプの作品お待ちしております。
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また屋根裏で 前 No: 1358
投稿者:るり 02/01/20 Sun 18:55:32
ももんが様、パナマ様、HT様、ショーコ様、
男場、あ、違った、お言葉、です(よく間違えませんか、これ)、
ありがとうございました~。
らん様、チャーリーがその後独立して匠組をつくるまで、なんてのが書けたらいいんですが・・・
わたくし、下級生をあまり知らないので、
この板を読みながら、グラフとかと見比べて(それも恥ずかしいが)修行しておりまする。
修行の成果はありませんが、前回の続きを妄想してみました。
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ノブに手をかけようとしたとき、中からワタルが出てきた。寝起きの顔だ。
「よお・・・」
おもむろにドアの横に、空の牛乳瓶を置く。(←邸内の牛乳屋さんが回収に来てくれるらしい)
「あ、あぁ・・・」
かーっとなっていたのに、いざ顔を見ると、口ごもってしまう。
「あっと・・・そう、ボタン! ボタンが一個足りなかったんだけどっ」
「ボタン!? 第三ボタンまではずしといて、ボタンなんか必要ないだろぉ」
シャツのあいまから見える白い肌を、人差し指でぐいっと押した。
「あのボタンは特注なんだぞ、しかもサンローランの」
「あん? なんだって?」
ワタルにブランド名などわかるわけもない。
「もういいよ、シャネルでもグッチでもっ」(何しに来たんだ、俺は・・・)
きびすを返す。
「待て、待てよ、探しに行くから。来いよ」
ワタルはリカの手をひっぱった。
階段をずかずかのぼっていく。
「やめろってば! またやる気なんだろ!」
「ははは・・・」
屋根裏に入るのはためらわれ、入り口で見ていると、
ワタルはでかい図体をかがめて床をはいつくばっている。
ゆうべも、ぐったりした自分の横で、こんなふうにしていたのかと思うと、
悪いやつでないことは、わかる。
リカはふと、そばに古びたダンボールがあるのを見つけた。
きれいな羽根飾りがのぞいている。
「ワタル、これ、なんだ?」
箱をあけると、ピンク、紫、水色、黄色・・・大きな羽根飾り、
ラメがちりばめられたタキシードなど、華やかな衣装がいっぱいだ。
「ああ、出入りんとき着るんだよ」
「すげえ! ワタル、出入りに参加したことあるのか?」
「まあな!」(何の役にも立たなかったけど・・・)
「ふーん・・・」(またえらそーに)
「俺はこういうのはあんまり好きじゃねーんだけどよ」
「ふふん、そりゃそうだろ、お前には似合わないよな、こういうキ・レ・イなものは」
「なんだと! ハジキも使えねぇくせに出入りに参加しようなんて、
100年はやいんだよ!」
「ハジキ! そうか、ボスに聞いてみよう
洗濯とか掃除は俺には向いてねーよな~」
リカは、ラメ入りの燕尾服をはおって、ポーズをとりはじめた。
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その後:りかの痛み No: 1357
投稿者:836番 02/01/20 Sun 17:57:05
仕事をしていても手につかない。
ワタルも落ち着かなげにしていたが
お互いそのことには触れないまま
ワタルは午後から外に出て行った。
りかは今朝自分を送り出してくれたタニの顔を思い出していた。
いつもと同じ、屈託のない、太陽のような笑顔。
素直で、分かりやすくて、裏表なんてまったくない
信じきった黒い瞳。
あいつが、コムと…?
いや、そんなはずない。
もしそうなら、あいつのことだ。
きっとうろたえて、あんな風に俺に笑いかけられまい。
でも、本当にそうだろうか?
言い訳もなにもしなかったのが気になる。
り、りかさんっ!違うんだ!!
と、否定してくれるかと思ったあの瞬間
タニは何も言わなかった。
りかは今日一日結局仕事に集中できなかった自分に苦笑し
書類を片付けると、とにかく部屋へ帰ることにした。
部屋に戻るとタニがドアまで出迎えた。
朝別れた時と同じ、明るい笑顔でりかの首に腕を巻きつけると
「おかえりなさい」と嬉しそうに笑う。
引き寄せられるようにくちづけをすると、甘く鼻をならして
舌を絡めてくる。その舌を絡めとってさらに口腔をねっとりと味わうと
「あ…ん…りかさ…」
ふらふらとタニの腰が落ちそうになる。
その腰を横抱きに受け止め、抱き上げるとベッドに運んだ。
うっとりとりかの指の動きに身体をまかせて
身悶えるタニを見下ろしながら
(タニ、おまえは俺のものだろう?)
声にならない問いを投げる。
うん、俺、りかさんのものだよ
タニの身体がりかの攻めに答えて汗ばんでいく。
(他のやつには、抱かれないだろう?)
うん、りかさん
りかはいつもより乱暴にタニの中に入っていく。
(約束、するか?)
タニはくぐもった声をもらした後、あぁ…と甘いため息をつく。
うん、りかさん
後ろから抱きしめながら、タニの首を苦しいほどにねじって
気が遠くなるほど長く唇を重ねていると、
タニは息もできずに涙目になりながら、りかを見つめかえす。
俺の一番は、りかさんだよ
りかが何かを振り払うように闇雲に突き上げ出すと、
タニは悲鳴のような声をあげ始める。
激しく攻めながら、りかは胸の痛みに声もでない。
全部、自分に返ってくるのか?
言葉でも、約束でも、暴力でも、縛れない。
こんなに愛しているのに。愛されているのに。
りかは胸がつぶれそうになりながら、タニを追い詰めていく。
「あああっ、りか、さ…」
りかの名を呼びながら、汗の光る背中をそらしてタニは果てた。
+++++++++
く、暗いっ(汗)
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涙の一日 2 No: 1356
投稿者:いちご 02/01/20 Sun 15:28:55
「お願い、黙ってて。」
「え・・・」
「電話のことも、出かけることも黙ってて。」
ブンが切ない顔でお願いした。
「はっ、はい! 絶対に言いません。」
「ありがとう。夕方には帰るから。」
ブンがニコッと微笑んだ。
「気を付けて・・・」
足早に出ていくブンを見送ると、男はゆるんだ顔で手のひらを見つめた。
門を出て大通りまで出ると すぐにタクシーが捕まった。
「○○ホテルまで。」
「お客さん いい匂いですねえ。」
「あ、ごめんなさい。窓開けた方がいいかな。」
「いやあ、いいですよ。次の客に喜ばれそうだ。」
「ははっ。(ノルさんも喜んでくれるかな。)」
タクシーは10分程でホテルの前に着いた。
車から降りてホテルを見上げた。
「ここに ノルさんがいる。」
ロビーを抜け、ラウンジに向かった。
「広いなあ・・・」
キョロキョロと辺りを見回すと、座って煙草を吸っている 白っぽい
ベージュのスーツを着た後ろ姿が目に留まった。
(ノルさんだ!)
ブンが近づいて行くと、中年の大きな外国人がノルらしき男に話しかけた。
(?ノルさんの知り合い?)
何か言い合いをしているようだ。
「しつこいな あんたも! 俺はそんな趣味はないんだよ!!」
ノルの怒鳴り声が響き渡った。
「ブッ・・・アハハハハハ・・・」
吹き出して笑うブンの声にノルが振り向いた。
「ブン。」
「ハハハ・・・ノルさん、口説かれてたの?」
「・・・ああ。まいったよ。昨日のディナーからバーまで付いてきて、
なんとか追い払ったと思ったら また現れやがった。」
「ノルさん モテるもんね。」
「どうもガタイのいいヤツに好かれてかなわん・・・・・・座れよ。」
「うん。」
ノルが手を挙げてボーイを呼ぶ。
「俺はコーヒー。こいつは紅茶。」
当たり前のようにノルが言った。
2人が見つめ合う。何から話したらいいのか。
長い沈黙が流れ、テーブルに飲み物が置かれた。ノルはサインをすると、
可愛らしいボーイの手にチップを握らせた。目線を送るのも忘れない。
「ありがとうございます。」
頬を染めるボーイに 指を二本立てて額から離す仕草をする。
やることがいちいち様になる。
「変わらないね、ノルさん。」
「お前もな。・・・元気そうだな。」
「ノルさんも元気そうで良かった。・・・あの人は?」
「ああ、置いて来た。向こうで仕事もあるしな。」
「仕事って・・・」
「イタリアで 二人で画廊をやってる。俺は日本人画家の絵を買い付けに
来たんだ。向こうじゃ結構人気でな。」
「画廊・・・。組は抜けられたの?」
「ああ。今じゃ立派なカタギだ。」
「酷いことされなかった?体、何ともない?」
「この通りだ。」
「でも、どうやって・・・」
ノルがテーブルの上に両手を組んで話し出した。
「お前が日本に帰ってからな、トドの使いが来たんだ。
金髪のヤローだったなあ。変な日本語話してたよ。」
(ちー坊だ。)
「ところがそいつ 箱だけ置いて、後から開けるように言って
すぐ帰ったんだ。」
「箱・・・まさか。」
「ああ。サファイアが入ってたよ。」
「!」
「俺もさすがにビックリしてな、どういうつもりだってトドに電話したんだ。
そしたらあの野郎、こう言いやがった。『俺はお前からブンを奪った。
そんな石ころ、ブンと引き替えにもならんが くれてやる』ってな。」
「トドさん・・・」
ブンは顔を覆ってうつむいてしまった。肩が震えている。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
HT様、サファイア あげちゃったわ!どうしようー
K様、ノルさん難しいですぅ。でもがんばるわ。
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涙の一日 1 No: 1355
投稿者:いちご 02/01/20 Sun 15:26:17
バリから帰ってくると ブンの物はすべてトドの部屋に運ばれていた。
あれからずっとトドと生活を共にしている。
トドは今朝も、朝が苦手なブンを起こさないように額にそっとキスをして
出かけていった。
扉の閉まる音がしてブンが目を覚ます。
「ん・・・トドさん。もお、また黙って行っちゃった。・・・もう一眠り・・・」
再び眠りに入りそうになったとき、ベッドサイドの電話が鳴った。
「ふあい・・・」
「おはようございます。ブンさんにお電話です。」
「だれー?」
「それが、名前をおっしゃいませんで、急用だと・・・。お繋ぎしますか?」
「んん?いーよ、繋いで。」
「もしもし?」
「・・・ブンか?」
「!(この声)」
「ブンなんだろ。」
「ノル・・・さん?」
「ああ。お前のことだ、まだ寝てたんだろう。」
耳に心地いい、懐かしいノルの声。
「どうして・・・」
「今、仕事で日本に来てるんだ。」
「日本に?どこっ?」
「○○ホテルにいる。」
「そんな近くに・・・」
「これから会えないか?さすがに夜はマズイだろうからな。」
「・・・・・・」
「10時にロビーから続くラウンジで待ってるよ。」
「うん・・・行くよ。」
電話が切れた後もブンは受話器を持ったままボーッとしていた。
(ノルさんに会える)
「急がなきゃ!」
ブンはバスルームに飛び込んでシャワーを浴びた。
念入りに髪を整え、棚の奥にしまっていた香水を取り出して吹きかける。
ノルが好きだった香りに包まれると、昔に戻ったようだった。
(まだ時間あるから朝食食べて行こう。)
「おはようブンちゃん。あっ、香水変えたでしょう。」
「おはよ。敏感だなーコム。」
「そんな浴びるようにつけてたら誰だってわかるよ。」
「今日の香りもいいデスネー。」
「でしょっ。ちー坊、食事お願い。」
「ハーイ。ただいまー。」
「ブンちゃん、どこか行くの?」
「え・・・なんで?」
「なんかキメてるから。」
「キマってる?そう?(やった!)」
ブンが両手を髪にあててキザッて見せる。
「どーぞー ブンさーん。」
「ありがと。おいしそうだね。ほらほらコム、仕事、仕事。」
ブンはシッシッとコムを追い払った。
「なんだよお。」
コムは膨れて厨房に入っていった。
「ブンさーん。今日は一段ときれいデース。」
「やっぱりー?手入れ欠かさないからねー。」
(待っててねーノルさーん♪)
ブンは素早く食事を済ませると
「じゃーねー。ごちそうさまー。」
とヒラヒラと手を振って鼻歌を歌いながら出ていった。
「ブンさん おしゃれしてごきげんですね。お出かけでしょうか。」
「ねったんもそう思う?トドさんはキムくんの運転で仕事行ったし、
一人で買い物かなあ。」
(だったらさっき聞いたときそう言うよねえ・・・)
ブンは誰にも気付かれないように邸を出たかったが、人の多い轟邸。
なかなかむずかしい。
ボスの恋人ということで すれ違う若い衆が皆足を止めて礼をする。
溜息をついて玄関に向かった。
「ブンさん、お出かけですか?」
玄関番の男が声をかける。
「うん・・・」
「どちらへ?」
「ちょっと買い物。」
「では、誰かに車を出させますので。」
「いいんだ。タクシー捕まえるから。」
「しかし、お一人で行かせたとあってはボスに何と言われるか。」
「あれっ?その声。さっき電話繋いでくれた人?」
「はい、そうです。」
ブンはその男の手を取り両手で握った。。
それを自分の胸に押しつけると背の高い男を見上げた
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ミズゆうか(一人になったゆうか 3) No: 1354
投稿者:らん 02/01/20 Sun 15:23:39
その時、
「ゆうか~?」
と部屋に入ってきたぶんちゃん。
「ねえ、ワゴンだけ外にあるんだけど、お茶まだ?」
ん?なにやら異様な雰囲気の中に来てしまったと興味津々のぶんちゃん。
一目で状況を察すると
「何遊んでるの?わたる。」
ぶんちゃんが入ってきて、わたるがゆうかから離れたのをみるとすぐにゆうかの腕をひっぱるまとぶん。
ぶんちゃんがわたるに近づき
「わたる、さっきトドさんがわたるを呼んでたから早く行った方がいいよ。それに、コムちゃんに言いつけるよ。」
悪戯めいたぶんちゃんの微笑みを後に、不機嫌さをまるだしにし、
まとぶんをにらみつけ部屋からわたるが出て行った。
「さてっと、じゃ、ゆうかちゃんお部屋にお茶はこんでね」
とぶんちゃんも部屋から出て行った。
まだ、立てなくって床に座り込んでいるゆうかちゃんに向かってまとぶん一言、
「大丈夫かよ」
「あの・・・ありがとう・・・」
「小細工野郎にはちょっと借りがあるからな・・・
以前あいつが小細工野郎にウエディングドレスを作ってもらったんだ。(まとぶんちょっと遠い目)
お前に言ってもわかんないか・・・・
それより、お前、もうちょっとしっかりしろよ!自分の身くらい自分で守れ。
いつまでも人の後ろにいるんじゃない」
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ゆうかちゃんを助けるのを誰にしようかと思ったのですが同期の桜のまとぶんにお願いしました。
>0番様
0番様のミズゆうかの出会いを勝手に使ったあげく、愛セレのドレスも使わせてもらい、
まとぶんまでお借りしました~m(_ _)m(ふかぶか)
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ミズゆうか(一人になったゆうか 2) No: 1353
投稿者:らん 02/01/20 Sun 15:20:38
ゆうかちゃんを腕の中につつみこみ動きを封じたわたる。
もちろん、ゆうかちゃんにはねのける力などありません。
わたるの激しい、痛い位のキスが始まる。
「い・・や・・・・・やめ・・・うっ・・・・・あ・・・ん・・・」
抵抗しようにもわたるの腕のなかから動けず、
わたるのキスの嵐にだんだん力が抜け、立っていられなくなります。
『ミズ・・・さ・・・ん・・・ごめんなさ・・い・・・』
気が遠くなっていくゆうかちゃんの頬に涙がこぼれます。
激しいキスをしながら片手でゆうかを抱きしめ、もうかたほうの手でタキシードを脱がそうとするわたるですが、
ミズ君特性のしかけがしてあるタキシードな為、なかなか容易にボタンがはずせません。
面倒くさくなって引き裂こうとしますがそれも簡単に全てを破くことができません。
いらいらするわたるの背後から
「その辺にしておけよ、この野獣」
と冷たい声が聞こえました。
「本当に手当たり次第の野獣なんだな、お前」
わたるがゆうかを抱きしめたまま顔だけ振り向くとそこにいたのはまとぶんです。
「なんだ、オデット姫に逃げられた王子様かよ」
まとぶんはオデット姫かよこちゃんがいなくなってから食事をとっていないので
すっかり痩せて顔つきも険しく視線もするどくなっています。
「逃げられたわけじゃない」と、きっぱりまとぶん。
「じゃ、どこにいったんだよ」
「あいつは戻ってくる」
わたるとまとぶんのガンのとばしあいに、ただ身を硬くして震えるゆうかちゃんでした。
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追加レス No: 1352
投稿者:836番 02/01/20 Sun 14:38:16
ああ!!? あやさまのお名前がぬけているのを今発見。
失礼しました。読んでくださってありがとうございます。
ぽんさま。ワタルくんをいじめるコムちゃん、個人的に大賛成ですわっ。
(<ワタりかいじめか、わたしは?)
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術にはまる No: 1351
投稿者:あお 02/01/20 Sun 12:45:30
胸に薄く出ているあざが気になりつつも、リカは普段と変わりなく、
仕事をし、毎日を過ごしていた。
何となく、疲れやすくなった気がする。仕事が立て込んできたせいか?
それとも、タニとやりすぎてるのかと思いながら、仕事を終えて、
部屋へ戻ろうとしていた。
と、その時近くのドアが開いたかと思うと、いきなり部屋の中へ
ひきずり込まれ、倒れ込むように部屋の中へと入らされた。
「だ、誰だ!」
外は日が沈みかけ、部屋の中は薄暗くなりかけている
座り込んだままのリカが顔をあげると、誰か男が2人佇んでいる。
「誰・・だ?」
どこからともなく、コーヒーの香りがしてきた。
「これは・・」
【思い出してくれましたか】
リカの顔が恐怖で埋め尽くされた。
に、逃げなきゃ・・逃げるんだ・・・そう、本能が叫んでいるのに、
動けない。
【ダメですよ。あなたには、やってもらわなければいけない事がある】
【その為にも、もう一度、私を抱いてください。】
【そして、私があなたを抱く】
顔の見えない2人の男が交互に話しかけてくる。
それは、まるで頭の中から聞こえてくるようだった。
恐怖で、何も考えられなくなったリカのまわりの景色が消えていく
動けなかったリカの身体が意識とは反対に、その男へと向かっていった。
互いに裸でまとわりつき、相手の身体に舌を這わせて行く。
【あなたは、最高だ】
最初の男があえなく叫びをあげて、はてた。
【次は私だ】
両手、両足が何かで固定されて動けなくなった
口の中へ相手の舌が入り込んでくる。
相手の指がリカの体中をもて遊ぶように、動く
「くっ!」
リカの胸の薄かったあざが、はっきりと浮かびあがった。
【これでいい・・】
いつのまにか、元通りに服を着ているリカに向かって
2人の男は同時に言った
【さあ、あなたに指令を伝えよう。轟とワタルを殺しなさい。】
大きなナイフが握らされると、リカの目が細く鋭く変化して行った
そして音もなく、立ち上がり、ゆっくりと歩き出した。
&&&&&
おまけ
「おい、工作員16号」
「何だよ、くわしく呼ぶなよ、17号」
「あいつで、人選、よかったのか?見かけも華奢だけど裸にしたら
もっと細いじゃねーか」
「俺たちは、上の言うとおりにやってるだけだ。とにかく、俺たちの手を
汚さずに、轟組を解体させるのが目的だから」
「ワタルの方がよかったんじゃねーか?」
「あいつは、術が効かねー体質らしい。ちゃんと、そのへんは調べて
あるんだよ」
「んーーーー。でも、なーんか、ひっかかるな」
「もう、それはいいから。さ、後を追うぞ」
17号の予感が当たったりして・・・。
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レス No: 1350
投稿者:あお 02/01/20 Sun 12:40:51
HT様 タニちゃんが、こっちでも浮気?なんか、すごい。
どんどん変わっていきますね、タニちゃん
ショーコ様 三日月があの方?え?(笑)
どうしよう、たぶんショーコ様が思ったのと同じ顔の人が頭に浮かんだと
思います
でも違うのよ。(ど根性ガエルみたいに顔がくっついてたら
すごいかな)
オサアサの2人、ちゃんとくっつけてあげてください。
でも大変そうですね、あのアサコちゃんの反応では。
らん様 話を考えてはみたものの、ちゃんと終わらせることができるのか
ちょっと心配。
ここに書かれている作品の中で浮いてるみたいだし(笑)
836番様 もしかして、今のリカさんは、タニちゃんの手のひらで
踊らされつつあるのでしょうか・・・ね。
いちご様 どこが会話で、ごまかしですか。
情景もよく、浮かんでくるし、すごいですよーー。
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レス No: 1349
投稿者:いちご 02/01/20 Sun 11:04:28
あお様 私、表現力がないので会話で誤魔化してますの。(笑)
あお様の妖しい世界にはまってしまう~。
続きが気になります。その痣はなにー?
keiko様 コムちゃんとブンちゃんは一線越えちゃダメです
よね。 えっ? いいの? うそ・・・
ショーコ様 受難 楽しみです。あなた様はどうしてこんなに
私を笑わせるの?そのうち外歩いてても思い出し笑い
しそうで困っています。(爆)
ももんが様 写真集はキャトルではなく お家で見ることをお薦め
しますわ。いいですよー(宣伝、宣伝)
パナマ様 年末の大巨編、頭に映像が浮かんできそうで、ぶっとび
ました。また書いて下さいますよね。ねっ、ねっ?
HT様 タニちゃんとブンちゃんかわいい。やってしまうのか、と
ドキドキでした。それはそれで見たいかも。(笑)
華子様 ワタルくんが華子様に一言申し上げたいそうです。
「『偉○なる』は よけーだ。」 聞こえました?
コムちゃんと壮くんの危ない会話いいですねー。
そうそう、投げキス返し~! チュッ
836番様 お言葉そっくりお返ししますわ。
ふっ…836番様に似たものなんて不肖もののわたくし
に書けるはずもございませんわっ(心よりお慕いして
おります) はっ、告白しちゃった・・・
0番様 遅ればせながら私も参加。やめちゃ、やだー、やだー!!!
続けて頂けるそうで嬉しい。硬柔使い分け すごいです。
「ライターの小部屋」 0番様の回、録画しなくてわっ。
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レスですっ No: 1348
投稿者:0番 02/01/20 Sun 05:44:53
>wk様
「いいよ」気に入っていただけてよかった^^;
私のシリアス、他の方とは比べ物にならない下手さなのに、嬉しいです^^
>keiko様
いつもほめて(?)下さってありがとうございます(笑)
>ショーコ様
はい、音子ちゃんです^^
ところで私、多大になんてほめてません。不朽の名作なのは周知の事実
ですもの(強調)
いつか『ライターの小部屋』(笑)放送時には紹介のテロップに
『代表作に「壮君の恋」等(もっとあるから)』と入るはずですわ^^
でもってあさこちゃんのお話も始まって嬉しいです。でも、お嘆きの通り、
どなたも書けないと思ってましたよ(笑)あの真実を知らされちゃ、Ⅹデーは
ご本人がお書きにならなきゃでしょう。別物のあさこちゃんを書こうにも
印象が強すぎて^^;
>ももんが様
こちらも当たりの音子ちゃんです^^そしてまとぶんがかわいそうと仰るのも
ショーコ様と同じなのですね^^
貴重な感想ですが、なぜに私のとこは攻のまとぶんが同情されるのか・・・^^
>ロムパナマ様
はちみつとシリアスとコメディ・・・この三つが同一線上で
よろしいのでしょうか?^^やっぱり、変だったですかね、はちみつ・・・^^
>らん様
私がミズくんとゆうかちゃんを書き逃げしたのは、(私の書いた)ゆうかちゃんが
未だに一言もしゃべってないからですが(笑)、らん様のとこのかわいさには
とてもレベルが追いつきませんので(泣)
出会いの回想、私のじゃなくてご自分の甘い始まりでよろしかったのに・・・
(私のじゃなかったらごめんなさいー)
で、やめちゃいやだとおっしゃってくださったのはらん様お一人なので、
この直後の(笑)かよこちゃんとまとぶん、やらせて・・・もとい、
書かせていただきますわ^^
>HT様
私の思惑なんてどうでもいいんです^^どんな方向でも、好きで書いて
下さるなら大感謝です。謝るとしたら、そんなことを思わせてしまった私の方
です(泣)
「愛セレ」使っていただけて嬉しいです。なにせどなたもあの二人を
書いてくださらないので、もうこうなったら皆さんの好きな話の中で
かよこちゃんとまとぶんの名前だけでも出してください^^
>836番様
ロマンチック・・・なんてありがたいお言葉なんでしょう。
シリアスは書いてる私だけ勢いづいて、どうも空回りなんじゃないかと
思うんですが、嘘でもほめていただければ嬉しいです^^
遅くなりましたが、「いやよいやよも好きのうち」って、
私、いやだなんて言ってません(また受体勢か、私・・・)
りかの一人言 No: 1347
投稿者:ごんた 02/01/20 Sun 01:53:12
りかちゃんたら愛するタニにコムちゃんやら、ぶんちゃんやらと
浮気されてしまって、いい気味(ごめん!)ですね。
あ、それを言うならトドさんもワタルもいい気味仲間ってことですか。(笑)
話しずれちゃうかも知れないけど、タニ浮気で自分の心に向き合うりかってことで。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
静かな夜だ。
月が青く光りりかの部屋にも差し込む冷たい光が
自然に自分の心と向き合う気持ちにさせる。
タニは優しい寝息をたてて眠っている。
俺、一体どうしたいんだろう?
珍しくりかは、タニと自分、ワタルと自分、
そして轟と自分について思いを馳せてみた。
タニ。勿論誰より愛してる。
多分、地獄の底に落ちる時に抱えていくのはタニだけだ。
例え地獄の責め苦を受けている時だって、俺は平然とタニを
愛撫し、地獄の王に不適に笑いかけているだろう。
地獄の王よ、嫉妬しやがれ。
あんたには決して見られないぜ。俺達の至福に酔う顔はな。
ワタル。
俺とお前、互いに命を賭けて守りあった固い絆のダチ公。
でも、愛してもいる。だが、タニへの愛とは違う。これは不思議だ。
固い絆を確かめる時、俺達は互いの肉体を愛し合う。
俺達は歩んでいく道が違うことを知っている。
だからこそ、つかの間の時を心と身体で分かちあうのだろうか?
かけがえの無い男、ワタル。死に水はお前に取ってもらうだろうさ。
そして、ボス、轟さんよ。
正直、俺にはあんたが分からねえ。
恐ろしい男だと思っていたが、俺を抱いたあんたの顔は
何故か寂しげに見えたぜ。
太刀打ちの出来ねぇ強さの中に、孤高の人の哀しみがあんのか?
俺は、嫌だね。いっくら極めたって孤独なんて耐えられねえ。
ゥ・ああ、だからブンなのか、ボス。酸いも甘いも噛み分けた
小悪魔ってのも珍しいけどな。お似合いだぜ。
もう一度、タニの寝顔を見つめてみる。
は、無邪気な顔だぜ。俺も、こんな時があったのかな。
優しく口づけると、無意識に舌を絡め返してくる。
お前もいつか、俺の元から飛び立っていくんだろうなゥ・。
ふいに胸が詰まり、涙が溢れてくる。
っくしょー、簡単に運命のいいなりになってたまるかよ!
りかは、眠るタニをかき抱いてこみあげる嗚咽を堪えた。
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本日のレス No: 1346
投稿者:836番 02/01/20 Sun 01:19:55
いちごさま。結局そんなに似ませんでしたね。お騒がせして…。
ふっ…いちごさまに似たものなんて、不肖もののわたくしに
書けるはずもございませんでしたわっ(自嘲)
ショーコさま、華子さま、あおさま、HTさま、ももんがさま、keikoさま、
ベンさま、らんさま。読んでくださってありがとうございました。
パナマさま。隠し小ツボに反応して戴けてうれしいです。
(たしか以前ショーコさまか華子さまもうけてくださったような…
ありがとうございます)
るりさま。修行には、わたしが行ってきます……。
0番さま。さすがっ。ロマンチックを書けば、これまた極上。
ワタコム応援団に入りますさま。まだバリにいる(?)コムちゃん
勝手に借りてごめんなさい。
コムちゃんファンの皆様、タニちゃんファンの皆様
大変失礼をいたしました。
今回りかさんを、怒らせるのでもなく、泣かせるのでもなく、困らせて
悩ませたいと思って書いたのですが、そういう目標があると難しいもんですねえ。
ふう…。
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何となくBUN×TANI 2 No: 1345
投稿者:♪HT♪ 02/01/20 Sun 00:57:57
二人が向かった先は視聴覚室。
言わずと知れた「愛のセレブレーション」の撮影現場。
「ここに入るだけであのビデオの色んなシーン、思い出しちゃうよ」
「凄かったよね・・・白鳥のようなかよこさんを攻めるまとぶん。
おささんとあさこさんのも・・・あー鼻血でそ・・・」
「トドさんと二人で何度も巻き戻しして見た・・・見終わった後って何だか
燃えるんだよね」
「僕たちもそうだった。ああ体がほてってこない?」
ぶんはタニの素直な反応が可愛くてそっと肩を抱いた。
「タニ・・・」
「ぶんさん・・・?」
タニの可愛い耳たぶにぶんがそっと口を近づけていく。
しばらくして轟邸のありとあらゆる場所のスピーカーが一斉に音をたてた。
「あ・・・だめ。そんな」
「いいじゃない、誰もみていないし・・・」
邸内の野郎どもは一瞬にして動きが止まり一心に聞き入る。
特に轟とリカは仕事の手を休めたまま、耳を疑っていた。
(あの声は・・・まさか、ぶん?)
(何でタニが、ぶんと??)
視聴覚室の二人は益々盛り上がっていく。
「タニ・・・好きだよ。可愛いくちびるだ・・・」
「・・・あっ・・・ぶんさんのも甘くておいしい・・・」
「タニ・・・もっともっと欲しいよ」
「ぶんさん・・・ああ・・・もっと深くして。その手、休めないで」
「僕、もうこんなだよ。触ってみて」
「ぶんさんすごい。僕も、もうたまらないよ・・・」
凄まじい足音が近づいてきてドアが「バタッ」と蹴破られた。
「ぶん!!」「タニ!!」
トドとリカの驚きと怒りと嫉妬の混じった顔。
その後ろに群がる野郎どもの期待に溢れた顔。
「わ~い、その顔が見たかったんだ~」
「やっぱり来てくれた。成功だね!」
二人は放送席のマイクを離し、振り返って大喜び。
「お、お前達、今ここで何をしてたんだ」トドが落ち着いたフリをしていう。
「全館に聴こえてたんだぞ。あの、その、おまえ達の・・・」リカも努めて
冷静さを装う。
「あ、僕たちも『愛セレ』みたいなビデオ撮りたいなって台本考えてたの。
もちろん僕の相手役はトドさん。タニのお相手はりかさんでね」
にっこり微笑むぶん。
「もしかしてスピーカーのスイッチ、ONになってた?恥ずかしいなー」
タニもしゃーしゃーと言ってのける。
(やられた・・・)
トドは肩を落とし、リカに耳打ちする。
「あの夜のことは忘れよう。いいな?」
「はい。その方がいいみたいです」
(俺たちは天使たちには、かなわないな)
『お仕置きだ!今すぐ!!』トドとリカは声を揃えていう。
だが、二人の顔には安堵と愛しさが満ちていた。
トドはぶんの手を、リカはタニの手をぐっと引っ張り、
それぞれの部屋へ連れて帰るのであった。
(やったね!)という目で頷きあうぶんとタニは
今後結構いいコンビになるかもしれない・・・かな。
~~~~~~~~~~~
アラス、見ました?
リカに受けを担当してもらった私は凄く悶えました、リカのドレスも、タンゴも。
で、リカちゃんの次はタニ!
ぶんちゃんは、(私は)今まであまり馴染みのなかった
月組に目覚めちゃいました・・・これからもよろしくです。ペコリ。
0番様・・・恐れ多くも「愛セレ」使わせて頂きました。もう轟組ではバイブルと
なっているようですね。それにしても0番様の当初の思惑とは
いつも全く違う方向に突っ走っているので、すみません!!
一度謝りたかったんです。謝るなって言われそうですど。
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いきなりバリ編28 No: 1344
投稿者:ワタコム応援団に入ります 02/01/20 Sun 00:39:24
翌朝…
コムは目を覚ました…
『あれ…僕…昨夜…』
コムは頭だけをおこし、周りを見回す…
隣のベットには、毛布に包まり眠るワタルの姿があった。
『そうか…あのまま寝ちゃったんだ…』
コムはベットから起き上がり、ワタルの側に行く。
『ワタルさんが僕をベットまで運んでくれたんだ』
コムはワタルの寝顔を覗き込む。
『ワタルさんの寝顔ってかわいい…』
コムはワタルの寝顔にキスをした。
「う~~ん」
ワタルが起きた。
「コム…」
「おはよう、ワタルさん」
コムの満面の笑顔。ワタルはそのままコムを手を引っ張り抱き寄せ抱きしめた。
「おはよう…コム…」
ワタルはコムに優しくキスをした。
「ワタルさん…お酒臭い…」
ワタルはコムから慌てて身体を離した。
「あ、昨夜、寝付けなくって…」
ふっとコムがベットサイドを見ると、そこには殻になったウイスキーの空き瓶があった。
「もしかして、全部飲んだの?」
「まーなー、酒の肴も良かったし…」
ワタルにはニンヤリ笑いながら、コムの顔を観た…
「肴?」
「お前の寝顔だ…」
ワタルが耳元で囁く…。コムは全身赤くなる。
「ワタルさんの悪趣味ーもーーー」
「寝るのが悪い」
「だって…」
「冗談だよ」
ワタルは笑いながら、コムの髪を優しくかきあげた。
「ワタルさん…ごめんね…」
「何がだ?」
「僕、昨夜…」
「二人の時間がこれから沢山ある…焦ること無いさ…」
「ワタルさん…」
コムはそのままワタルの胸に顔を埋めた。
ピンポーン
部屋のチャイムが鳴る…
「誰だろう?」
コムは起き上がり、バスローブを直しながら、ドアの方に向かった。
ワタルは昨夜の酒が抜けきれず、気だるそうに、バスタオルを肩にかけ、
バスルームへと向かった。
ワタルがバスルームから出てくると、テーブルの上に朝食の用意がされていた。
席には、しっかり着替えが済んでるコムの姿があった。
「さっきのね、チャイム。ボーイさんだったの、朝食持ってきてくれたんだよ」
ワタルはテーブルに目をやる…
「ね、早く食べようよーー、それとも先に着替えてくる?」
「んー、そうだな、着替えてくる…」
「わかった待ってるね」
二人は朝食を済ませ、早めにチェックアウトをした。
「早く戻って、荷造りしなくちゃ!ワタルさん手伝ってよね」
「わかったよ」
二人は他愛も無い会話を交わし、ずんこの家と戻っていった。
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とりあえずレス(またもや長い?/汗) No: 1343
投稿者:らん 02/01/20 Sun 00:39:00
今日はバウに大滝愛子バレエレッスン発表会を観てきました。
ミズ君が出ていましたがもちろんオデット姫・・・ではなく(笑)
ツィゴイネルワイゼンの曲でジプシー調のダンスを踊っていました。
めっちゃ格好よかった♪
>あお様
喫茶店の続き始まってうれしいです。
リカさんはどうなってしまっているのでしょうか?
>836番様
タニちゃんのお相手はコムちゃんなのですね?
ん~続きが気になります。
>keiko様
ミズ君は戻って来ます~でも、もうちょっと後で(笑)
>あや様
実際にもミズちゃんは双子で姉なのでそのまま兄にしちゃいました
>0番様
かよこちゃんは戻ってきたのですね。まとぶん一安心(*^_^*)
んっと、ミズゆうかのお話ではまだかよこちゃんは帰ってきてない状態なのです(笑)
ちょいと、お一人お借りします♪
それから、ここでやめちゃ、やだーーーー!!
>あや様
壮君、トム君、ゆみこちゃん、とっても暖かくって良かったです。
去年組替後にバッタリ壮君とトム君が楽屋口で遭遇したのを偶然みた時に
二人でびっくしりながら笑いあっていたのを思い出しました。
>るり様
チャーリーだ~~♪
匠組の前のお話なのね。リカさんと絡むチャーリー嬉しいです。
>HT様
タニちゃんとぶんちゃん、どうなるのでしょうか?心配です~
>ベン様
週末宝塚にいてこの中のどなたかがベン様なのだわと思っておりました(爆)
リカさん素敵ですよね
>華子様
わたる君の悩み、楽しみです。
壮君っていつも貧乏くじっぽい(笑)
>ショーコ様
アサコちゃんの続きだ~
続きを楽しみにしております
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わたるくんの悩み?パート1その2 No: 1342
投稿者:華子 02/01/20 Sun 00:20:55
「コムー!なにやってんだーー!!」
「あれ、ワタルさん?どうしたの?」
コムは、泡まみれたまま天使の笑顔で聞く。
「どうしたじゃなーい!忘れた書類を取りに来て見れば、、。
お前らなにやってんだぁー!」
顔を真っ赤にして怒鳴るワタル。
「何って、バスルームのお掃除。壮君が部屋のお掃除に来たから
手伝ってたんだー。ねぇー、壮くーん。」
楽しくて仕方がないといった様子のコム
しかし、壮は、慌てまくる。
「あ、はい。でも、もう終わりです。俺、これで帰ります。」
ワタルは、ジトッと壮を睨み、眼力で追い出す勢い。
「コ、コムさん、お疲れ様でした。ワタルさん、失礼します。」
「壮君、明日もお掃除来てね。待ってる。チュッ」
壮の頬にありがとうの可愛いキス。
すかさず、ワタルは、
「明日は、いい!」
「あ、はい。」
壮は、ワタルのすごーい目つきに、おののき出て行った。
「えー!どうしてぇー。たのしいのに~。」
「コム、あんまりハラハラさせるなよ。」
ワタルは、コムに付いた泡を拭いてやりながら優しく言う。
「つまんなーい!」
コムは、ワタルの手を振り払って膨れた顔でソファーに駆け寄り座り込んだ。
「心配なんだよ。コム。」
ワタルは、そっと隣に座った。
コムは、ワタルの思いに気が付き、ニッコリと微笑むコム。
“言わせちゃおう”コムの悪戯心が芽生える。
「ワタルさん、何が心配なの?」
「こいつ、分かってるくせに、。俺に言わせよとしてるな。コラッ。」
コムにじゃれつき、唇を塞ぐ。
その口付けにウットリと唇を預けるコム。
そんなコムの様子に、ついワタルも引き込まれてしまい、
耳元へ、首筋へと熱い唇を這わせていくワタル。
コムも直ぐに反応して、しなやかに身をよじらせ始める。
「あっ、、でも、ワタ、、ルさん、、書類、、取りに来た、、んじゃ、、」
「ああ、そんなのは後でいい。今は、コム、、お前が欲しい。」
「う、、でも、、し、ご、と。うっうう」
耐え切れなくなり、呻き声になるコム。
「仕事は、リカが、何とかしてくれるさ。今は、お前と楽しみたい、、」
と、昼間から甘~~い時間が始まってしまうのでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
少し、皆さんのシチュエーションと重なる部分もありますが、その辺はお許しを。
なにせ、頭が無いので考えが、、浮かびません。
この話、実はパート2もあるのです。(つまらないの、書くのはやめなさいって感じですけど、、)
また、空いた時間で書きに来ます。
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ショーコさんお願い~ No: 1341
投稿者:すみれ 02/01/20 Sun 00:19:50
ショーコさん、なんとか、おさあさの本当の意味で
結ばせてやって~
おさちゃんも、このままじゃかわいそうですよ~
あさこちゃん、はやく、気付いてよ~
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タニの浮気vol.5 No: 1340
投稿者:836番 02/01/19 Sat 23:59:48
こういう時に、正当に野性の血が騒ぐのが野獣というものか。
ワタルはコムを探していた。
(コム、あいつ、部屋に帰ってないじゃないか。
ねったんが言うにはとっくにタニと帰ったらしいのに)
じゃあ、ふたりでりかの部屋にでもいるのかと思えば、
りかの部屋ももぬけの殻だ。
今回コムは助けを呼んでいるわけではないので、テレパシーは通じない。
もう一匹の幾分理性のある方の野獣は、
理性がかえって邪魔をしているのか
まったく何の胸騒ぎも覚えずに廊下を歩いていた。
ストライプのスーツにソフト帽でキメて、踊るように軽やかに歩いていたが
ワタルがあっちの部屋やこっちの部屋をのぞいてまわって
うろうろしているのを見つけて、声をかけた。
「ワタル、何うろついてんだ」
「あ、りか。タニは?タニ知らないか?」
「タニ?知らねーけど。…おいっ!おまえがあいつに何の用だよ」
「いや、用があるのはコムだけどよ。あの二人、一緒らしいんだよ」
「タニがコムと?」
(あの二人がなんで…?)
りかとワタルは大晦日のことを思い出していた。
(あいつら、二人でまたなんか変なことを…)
急に気になって、ふたりは一緒にタニとコムを探しだした。
そうとなったら、次にふたりが向かうのはコムの部屋だ。
すぐにふたりはコムの部屋の前にたどり着いていた。
コムの部屋にはあかりがついていない。いないのかと思ったが
いちおうドアを開いてみた。ドアはなんなく開いた。
こんなことになるとは思っていなかったので
コムは鍵もかけていなかったらしい。
部屋は暗かったが、人の気配はあった。
「おい、コム。いるのか?」
ワタルが部屋のあかりをつけると、ベッドにいるコムを見つけた。
で、そう、コムは一人ではない。
「コム…」
「おい、いたか」といいながら遅れて部屋に入ったりかは
「タ……」と言ったまま固まってしまった。
タニとコムがベッドの中から、ワタルとりかを凝視していた。
こ、この状況を、この光景を、どう解釈したらいいんだ?
ワタル(あ~、う~っ、ふたりは厨房から部屋に帰る途中で池に落ちて、
温めあっていた…)
りか(廊下のどこに池があるんだ!)
ワタル(ふたりは、単に眠くなって寝ていた…)
りか(わざわざふたりでか?
誰かに一服もられて、倒れていたってのはどうだ?)
ワタル(そんな薬使う奴はおまえだけだ)
りか(なんだと!? かしげだって使うっ!!)
錯乱して変なことを小声で言い合うふたり。
「ふたりとも、今出て行くから、外で待ってて」
コムに言われて、りかとワタルはなぜか素直に部屋の外に出た。
「おいっ…どう…思う?」
「どう、って…」
「……」
「……」
「あいつら…服…着てたか?」
「……」
(良く見えなかった…)
なんで俺たちがこんなこそこそ廊下で待ってるんだ?と思いながら
二人は黙って待っていた。
ほどなくタニとコムが部屋から出てきた。
「じゃ、ね、タニくん」
「うん、コムさん。ありがとう」
「行こう。ワタルさん」
「あ、ああ、コム…」
「りかさん。帰ろう」
「タニ…」
なんだか分からないがコムとタニが何も言わないので
ワタルもりかも何も言えずに
そのままそれぞれの部屋に帰っていった。
「コム…あのな…おまえ…」
「ん?ワタルさん?」
「あんなとこ見れば誰だって…聞きたくなると思うんだけど
で、どうなんだよ、おまえ、タニと…」
コムは頬を赤くした。
(コ、コム?)
「ワタルさん、僕まだ一度もワタルさんとりかさんのこと
聞いたことないよね?」
「うっ…そ、そう…だけど…」
「じゃ、聞かないで、ね」
(そんなっ…)
しかし、相手が相手なだけに、
確かにワタルも問い詰めづらいのだった。
「タニ…おまえら…」
部屋に戻ってから、りかはタニの腕を取って聞いてみようとした。
なのにタニはそのままりかの胸に顔をうずめて
「俺、りかさんのものだよ?」と言ったので
りかはそれ以上聞けなくなってしまった。
タニが眠ってしまってからも
りかはタニの寝顔を見ながら眠れなかった。
「なんで、なんで俺は、はっきり問いただせねーんだ?
なんで、この俺が、この俺が!タニはもう眠ってやがるのに
一人で、こんな、眠れねーでいるんだよ?」
りかは頭をかきむしって一人ごとを言った。
「そりゃあ、はっきり言われたら怖いからでしょう」と、
天井裏に潜んでいる密偵が呟いたのは、もちろんりかの耳には届かない。
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受難・1 No: 1339
投稿者:ショーコ 02/01/19 Sat 23:41:20
いちご様の名作の一挙公開の後で、なんか間が抜けてるんですけど(^^;
アサコちゃん、あんな事にしたまま、どなたか続けてくださる事を
祈っていたのですけど........
どうも、どなたもいらっしゃらないようで
(当たり前ですよね。あんな勝手な事書いちゃって)
また、ノコノコ出てきてしまいました。
すみませんお邪魔でしょうけど、しばらくの間失礼致します。
*********************************
診療所の入り口には、休診の張り紙。
「こんな時間から、休診かよ。ったく。」
アサコが、診療所のドアを開けて、毒づく。
「オッ、来たか。」
「何の用だよ、先生。」
「イヤ、珍しい地酒が入ったから、しばらくぶりで飲もうかと思って。」
「フ-ン。人違いなんじゃないの?俺じゃなくてオサ?」
「オサじゃない。お前とだよ。」
「俺、オヤジの趣味ないから、じゃあな。」
そう行って、立ち去ろうとするアサコ。
「まあ、待てよ。(オヤジって誰が?トラウマか?オヤジ嫌いは)」
「たまには、良いじゃないか。お前のオサを始終世話してるんだ、
お礼の気持ちってもんがないのか?お前には。」
「お礼?オサは別に俺のもんじゃない。」
「まあ、いい。とにかく付き合え。面白いビデオも手に入ったし。」
「ゲェ、医者って変態が多いって聞いてたけど。マジかよ。」
「(へ、ヘンタイ.....お前には言われたくない....)ああ、マジだよ。」
そう言って、ドクターは無理やりアサコを座らせると、
やっと手に入れた地酒を注いだ。
「まあ、飲めよ。」
「酔わせて、何する気だよ。」
「なんにもしねーよ。」
「どうかな?この所ユウヒも見かけないし.........」
「お前なぁ。何をそんなに警戒してる?」
「別に。」
「どう見ても、怖がってるようにしか思えないぞ。」
どうやら、アサコのツボをついたらしい。
アサコは大人しく、ドクターの前に座った。
「で?なんのビデオだ。」
「お前も知ってるだろう?『愛セレ2001』」
「あの、クソ生意気なヤツとかよことかってヤツのか。
あの時、俺あそこに居たけどな。」
「で、なにも感じなかったか?」
「何を?」
「あっ、イヤ別に良いんだが。」
ドクターは、アサコに地酒を注ぐと自分も飲み始め、
ビデオが始まった。
名作の名に恥じない、妖艶で美しい出来のビデオを、
食い入るように見つめるアサコ。
「どうだ、何か感じたか?」
「先生。ヤらしいな。何を感じろって言うんだよ。」
「あっ、イヤそう言う意味ではなくてだな.....つまり.....その....」
「こいつさあ、彫らせてくれないかな?俺、絶対彫ってみたい。」
「かよこさんか?」
「うん。もし、あのクソ生意気なヤツがダメだって言うなら......
ペアでってのでも良いけどな。二人でどっかがあわさると一つの絵になるとか」
「(うん、うん、その調子)どっかが合わさる?」
「うん。胸とか....からめた時の足とか.....まあ、そんなとこ」
「(オーイ、そんなとこかい)まあ、無理だろうな。
ところで、他になにも気付かなかったか?」
「先生。あんた大丈夫か?なんかヤーラシイ事言わせて歓ぶ
ヘンタイオヤジみたいだぞ。」
「(ヘ、ヘンタイオヤジ......)そうじゃなくてだな。つまり....」
「気付いたって言えば....こいつら、なにが面白くて
アー、だとか、イヤ、だとか、よがってるんだよ。さっぱりわかんねえ。」
「アサコ!そ、それだ!」
「な、なんだよ、どれだよ。」
「お前、分からんのか?」
「わかんねえよ。縛られても殴られてもいねえのに、イイって。
あのかよこってヤツ、あんな上品な顔してヘンタイか?」
「お前......それは違うだろう......」
「第一、なんだってあんなに上下運動してるんだよ。
ボカシ利いてて、下の方良くわかんネエし........」
( 完全ノーカット版は?ドクター、裏の方つかまされた?)
「ハーー......アサコ。」
「やっぱ、先生、変だぜ。こんなの見て歓んでるようじゃ.......
今度、俺とオサの見せてやるよ。燃えるぜ。」
そう言って、片目をつぶると、アサコは席を立って出ていった。
完敗のドクター。
アサコとオサに幸せな明日は来るのだろうか..........。
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ワタルくんの悩み?パート1その1 No: 1338
投稿者:華子 02/01/19 Sat 23:38:21
久しぶりに書き込みをさせて頂きます。
偉大なるいちご様に“待ってます”などと言っていただけて物凄く光栄です。
チュッと投げキスしたいです。(してしまってますが、、)
また、ダラダラと長くなりそうですが、行ってしまいます。
836番様
タニくん、とうとうコムちゃんと、、?!キャーですわ。
ぽん様
拒絶中のコムちゃんもいいですね。(^^)
ショーコ様
楽しみに待ってくださってありがとうございます。期待に添えないと思いますが、
良かったら読んでみてください。
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いつものようにコムに見送られて、仕事に向うワタル。
「今日は遅くならずに帰れるから、大人しく待ってろよ。」
軽く頬にキスをして出て行く。
「いってらっしゃーい。」
天使の笑顔で送り出すコム。
“あーあ、極道の・・ってかんじかなぁ、、。
でもまた、つまらない時間が来ちゃった。あまり、出歩くなって
ワタルさんは言うけど、部屋の中だけじゃつまんなーい。”
ブツブツと独り言を言うコム。
本を読んでも、ベットに寝転んでも、外を眺めてもつまらない。
コン、コン。
ドアをノックする音。
「誰?」
「壮です。部屋の掃除に来ました。」
「あー、壮くん。もういいの?仕事始めちゃって。」
思いっきり笑顔で部屋に招き入れる。
「ええ、もう平気です。この前は、色々迷惑掛けて
すいませんでした。」
「いいよ。もう気にしないで。それより、僕も手伝うよ。
1人でつまらなかったんだ。ワタルさん、出歩くなって言うし、、。」
プーと膨れて見せるコム。
2人は、顔を見合わせて笑い出してしまう。
『ああ、コムさんて本当に可愛いなぁー』
そんな事を思う壮くん。
「あっ、でもワタルさんに叱られますから、、」
「そんな事ないよ。一緒にやろう。」
コムは、早速掃除を始める。
壮に手順を教えて貰いながら、手際良く片付けていく。
「後は、バスルームだね。」
コムは、汗を拭いながら言う。
『コムさん、汗が光って凄く綺麗に見える。』
ちょっとドッキリする壮くん。
2人は、バスルームを洗いながら泡だらけになっていく。
「あー、コムさん、こんな所に泡付けて、くすぐったいですよー。エイッ!」
「壮くんたら、、。いじわる。」
鼻の頭に泡を付け合って喜んでいる2人。
そんなことも知らずにワタルは、忘れた書類を取りに戻ってきた。
部屋に入るなり、楽しそうに笑うコムの声が聞こえた。
『あー、ヤダー。そんなとこに付けちゃ・・・・め・・
僕・・仕返し・・ちゃ・・』
『・・さん、ダメ・・す。そんな・・しちゃ・・』
途切れ途切れに、聞こえてくる何やら妖しげな会話。
ワタルは、一瞬固まってしまう。
「コムは、誰と何してる!!」
妖しげな声は、バスルームからだ。ワタルは、バスルームに駆け込む。
眼の前には、泡だらけになって楽しそうにはしゃぐコムと
これまた、泡だらけになった壮の姿。泡で雪合戦??状態の2人。
「コムー!!なにやってんだーー!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こんな感じで、まだまだ続いちゃうんですが、、。ほのぼの系のつもりですが、
なんか締りのない感じです。
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ブンちゃん記憶喪失<10> No: 1337
投稿者:KARARA 02/01/19 Sat 23:35:16
コムは厨房で仕事をしながらずっとブンのことを考えてた。
(このまえのブンちゃん…。はじめてみたな、あんな顔……
あの日からのブンちゃん、前のように笑わなくなった…。トドさんはなにして…。
そうだよ、トドさん!!トドさん!!なんでぶんちゃんのところへ来ないんだ!)
ねったんはコムの手が止まっていたので話しかけた。
「コムさん??どうかしましたか?ボーっとしちゃって…。」
「ねったん!!!ごめん、ちょっと僕。大事な用事思い出しちゃった!
すぐにもっどてくるから!」
「え…?あ、はい。」
コムはエプロンを放り捨てるとさっさかと厨房を出て行ってしまった。
コムはトドの仕事室へと向かった。
コンコン
「ん。」
中から低くすこし寂しげなトドの声が聞こえてきた。
カチャ
コムは名前も言わずに扉を開けて入った。
「…トドさん。」
コムはいつもよりトーンをさげて言った。
トドはコムの声だとわかるとこちらを振り向こうとしたが背を向けたまま話した。
「………コムか?お前が一人でここにくるとはな…ふっ」
「トドさん。僕、お願いをしに来たんです。ぶんちゃんの所へ行ってください。」
トドの体はピクリとも動かなくなり、部屋の空気が一瞬にして重く、暗くなった。
「ぶんちゃんは…ぶんちゃんは毎日、つらくて苦しくて…あんなぶんちゃん
もう僕いやなんです。トドさんが、あなたが会いに行けば…ぶんちゃんは
元通りになるはず。お願いですあなたは…ぶんちゃんを愛しているんでしょう?」
「……愛してるから…。愛してるからなんなんだ。ブンは遠くへいってしまったんだ。
そうだろ?もう、もどっては来ない…。もどってこないとわかっているのに、
会いに行って……悲しくなるだけだ。それに過去を求めて俺からいくなど、
俺のプライドが許さん。」
コムは深い心の底から激しい怒りがわいてきた。
そして背を向けたままのトドの机の目の前へ移動し
「プライドが許さない?こんな…こんな時にプライドだなんて…。
そんなのどーだっていいんじゃないですか!!
あなたは……あなたはぶんちゃんより自分のプライドの方が大事なんですね。
そんなの……本当の愛じゃない!!!!!!!」
そう叫ぶとコムはバタンと部屋を出て行った。
(僕…トドさんにあんなこと言っちゃったよ…。どーしよ…。)
コムは服の袖で涙を拭きながら自分のやってしまったことに後悔していた。
トドはコムの叫び声の余韻が残る冷たい部屋に、一人。
しかし、スッと立ちあがると、何日かぶりに廊下へ出て、
ゆっくりとぶんの部屋へと向かった。
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嫉妬 最終回 02/01/06 Sun 11:22:49 No: 952 No: 1336
投稿者:いちごさま 02/01/19 Sat 23:26:30
トドがブンに近づいて来た。ブンの体に緊張が走る。
「ひどい顔だな。」
目を丸くして言うトドに拍子抜けしたブン。
「誰がやったの?」
と覗き込む。
トドはバツが悪そうに目をそらせ
「お前が悪いんだ。」
とあさっての方を向いて言った。
「すまない・・・」
トドがブンを抱き寄せた。
胸の中で大きく首を振るブン。
(やっぱり、トドさんの胸は暖かい。)
広い胸にしがみついて離れようとしない。
トドは優しく頭を押さえ、身をかがめてそっとキスをした。
「痛いか?」
「ちょっとね。でも、これくらいへーきだよ。」
トドの優しさに、泣きたいのを我慢して笑顔で強がるブン。
「こんなもので、お前の心を繋ぎ止められるとは思わないが・・・・」
トドはそう言って上着のポケットから何かを取り出し、ブンの手を取った。
ブンの指にプラチナのリングが輝いていた。
トドの指にも同じものがある。
「トドさん、これ・・・」
「こういうものを買うのは恥ずかしいもんだな。」
テレくさそうに笑うトドがとても可愛く見えた。
ブンの瞳から、今日も涙が溢れ出る。
「僕を、許してくれるの?」
「しょうがない。惚れた弱みだ。」
「トドさ―――――ん!」
ボロボロと涙をこぼし、鼻水をすするブン。
「あーあー、きったねーな。ホレ、鼻かめっ。」
「うん・・・」
鼻をかんだブンがトドに飛びついた。
鼻は赤いが、瞳は妖しい。
「昨日は意地悪だったから、今日はちゃんと抱いて。 『愛してる』って言いながらね。」
トドはブンの鼻を指ではじいた。
「覚悟しろよ。お前にも『トドさん愛してる』って言わせてやる。」
「言わないもん。」
「絶対言わせる。」
「い・わ・な・い。」
「このっ、言わないと鳴かせるからな。」
「や―――。」
トドはブンを抱き上げ、ベッドへ下ろした。
この幸せが続きますように・・・
そう思いながら、いつか又、自分の前に現れるであろうノルを想い、ブンの胸が高鳴った。
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嫉妬 6 02/01/06 Sun 10:31:43 No: 950 No: 1335
投稿者:いちごさま 02/01/19 Sat 23:25:41
「泣いたらお腹空いちゃった。ブンちゃんも朝食まだでしょ?」
「うん。この顔で食堂行けないしさ、ちー坊に持って来てもらおうと思ってた。見られたくないけどね。」
「じゃあ僕が持って来るよ。傷が治るまで運んであげる。一緒に食べよう。」
「コム、ありがと。」
「じゃ、行って来るね。」
朝食、昼食と運んで来て、コムは一日ブンの部屋で過ごした。
無邪気なコムにブンの心も癒される。穏やかな目でコムを見つめていた。
(コムって本当に天使みたいだな。ワタルにはもったいないや・・・まっ、あいつもいいヤツだけどね。
コム、本当に謝らなくちゃいけないのは僕の方なんだよ。ごめんね。)
「なに?ブンちゃん。そんなに見ないでよ。」
「可愛いなーと思ってさ。」
ブンが得意の妖しい眼差しを送る
ボッと顔を赤らめ、モジモジするコム。
「ふふっ、ホントにかわいー!」
「キャ―――、やめて――!」
ブンがコムを押し倒し、プロレスごっこが始まった。
夕刻、コムが今度は夕食を運んで来た。
「おまたせー。」
「サンキュー、コム。」
食べながら顔を見合わせ、テレくさそうに笑い合う。
「今、同じこと考えたよね。」
「なあに?コム。」
ブンが悪戯っぽい目をして聞く。
「僕に言わせるのー?」
「言ってよ。」
「あの・・・ブンちゃんは僕の大切な親友だって・・・うわ―――!恥ずかしいよ。」
ブンは声を上げて笑い転げている。
「もう!ブンちゃん笑いすぎ!」
プーッとふくれるコム。
「ごめんごめん。・・・僕も、今そう思ってたよ。・・・ってホント テレくさいね。さっ、食べよ!」
「うん!」
コムが食べ終わった食器をまとめて
「また明日、朝食持って来るからね。」
と ドアに向かったとき、トドが入って来た。
なにげに睨みつけるコム。
(理由はどうあれ、ブンちゃんに傷付けるなんて!)
「コム、ブンに食事を運んでくれたのか。悪いな・・・」
トドがそう言うと、コムは返事もせずにツンッと出ていった。
「やれやれ、嫌われたらしい。」
トドが苦笑いすると、コムが再び顔を出した。
「トドさん! ブンちゃん いじめないでくださいね!」
トドの目をしっかり見据えて、そう言い放つとコムはドアを閉めた。
(朝食はいらないみたいだね、ブンちゃん♪)
あっ気にとられたトドが呟いた。
「あいつも ずいぶん強くなったな。」
「そうでしょ。」
トドがその声に振り向くと、ブンがゆったりと微笑んでいた。
「トドさん、来てくれたんだね・・・嬉しい。」
ブンの背に後光が見えたような気がした。
(まったく、お前ってヤツは・・・限りなく俺を引き寄せる。)
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嫉妬 5 02/01/05 Sat 14:10:30 No: 937 No: 1334
投稿者:いちごさま 02/01/19 Sat 23:24:54
トドの優しい声にブンが目を開け、震えながら首を振る。
「愛している、ブン。お前は俺のものだ。ノルには渡さない。 どんなことをしてもな。」
(トドさん・・・)
ブンは横を向き、ただ涙をながすしかなかった。
トドはブンを見下ろし、己と葛藤していた。
愛するブンを慈しんで抱いてやりたい。
いや、滅茶苦茶にしてやりたい!
鋭いトドの視線が突き刺さり、ブンはゾッとした。
服を破り、胸に口づけ歯を立てるトド。
「くぅっ!」
「ノルは良かったか?」
(違う、こんなことを言うつもりじゃない!)
トドの心が叫ぶ。
ブンは黙って涙を流している。
(ダメだ、止められない。ちくしょう!)
「ノルはどうやって抱いたんだ?同じようにしてやるよ。言ってみろ。」
耳を噛みながら囁くように言葉で攻める。
痛む唇を容赦なく吸い上げ、ブンに苦痛の声を上げさせた。
トドの乱暴な愛撫に身を固くして耐えるブン。
だが、しだいに体が熱く反応してくる。
苦痛の声が官能の声に変わると、トドがそれを待っていたようにブンに沈んでいく。
「ああ! トドさん、トドさん・・・」
ブンが何度もトドの名を呼ぶ。
「ブン、俺のものだ。・・・わかるか?」
「ん・・・あなたの・・ものだ・・あっ、あ―っ!」
ベッドで俯せになり脱力しているブンを置いて、トドが部屋を出ていった。
我に返ったブンは自分を殴りたかった。
嘘をつき通すべきだった。
どうして知らぬふりをしなかったのか・・・
あんなにもトドを傷付けてしまった。
振り上げた拳が、柔らかいベッドに虚しく埋もれた。
翌朝、シャワーを浴びにバスルームに行ったブンは鏡を見て絶句した。
指の痕がくっきりと残る顎、赤い血が滲む唇。
(これがトドさんの痛みだ。)
「この傷はトドさんの想いなんだ。」
ブンはそう言って、初めてコムに笑顔を見せた。
「ごめんなさい!」
突然、コムが頭を下げた。
「コム?何やってるの。顔上げて。」
「ごめんね、ブンちゃん。宴会のことも、バリのことも・・・ 僕がバリなんか行ったから・・・
いつもブンちゃんに迷惑かけて。 ごめんね。ごめんね・・・」
泣きじゃくるコムをブンが抱きしめた。
「コムは悪くないよ。僕の方こそやきもち妬いてコムに冷たく しちゃった。大人げないよね。」
ぷるぷると頭を振るコム。
「それにね、バリのことはコムに感謝してるんだよ。あの人(ノルさん)が生きて元気にしてることが解ったんだもの。
ありがとう、コム。 だから泣かないで。」
コムは涙を拭きながら ウン、ウン、と何度も頷いた。
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嫉妬 4 02/01/05 Sat 11:43:03 No: 935 No: 1333
投稿者:いちごさま 02/01/19 Sat 23:24:11
トドは立ち上がり、ブンの横に立つと顎を掴んで上を向かせた。
「では 何だ?」
「な、なにが・・・」
「コムのことでないなら、ほかにお前をこんなに思い悩ませるものは 何なんだ?」
「別に、悩んでなんか・・・」
「ノルか?」
ブンの顔から血の気が失せる。驚きのあまり小刻みに震えだした。
トドは確信した。
「やはり そうか。」
掴んだ顎にギリギリと力を加え、引き上げて立たせようとする。
「うっ!」
たまらず立ち上がると、トドはそのままブンを壁際に追いつめて行く。
ブンの背中が壁にぶち当たる。
片手を壁につけ、掴んだ顎に更に力を込めるトド。
「痛っ!痛いよ、トドさん。離し・・・」
「ノルに抱かれてきたか?」
「な、何言ってるの・・・」
「ノルに抱かれたのかと聞いている。」
ブンは言葉を発することが出来ない。
首を振って否定しようにもトドの手はビクともしなかった。
「ノルに抱かれたのか? 言え!!」
トドの剣幕にブンの瞳から涙がこぼれた。
大きく見開いていた目を伏せて、消え入りそうな声で言った。
「ごめん・・なさ・・い。」
トドの顔色が変わる。
(認めるのか?ノルに抱かれたと!)
怒りに満ちたトドの目を見上げ、ブンが言った。
「トドさんの好きにしていいよ・・・何をされても構わない。」
怒りと哀しみで、トドの胸に狂おしい程の嫉妬が沸き上がる。
(ブン、なぜ最後までシラを切り通してくれないんだ! くそっ!)
トドが強引にブンの唇を奪った。
荒々しく息苦しいほどに攻められ、気が遠くなるブン。
体中の力が抜け、その場に崩れようにも 顎を掴んだ手がそれをさせない。
「ん・・・やめ・・」
声を漏らしたとたん、ブンの唇に激痛が走った。
「あぅっ!」
トドが口を離すと、ブンの唇から血が滴り落ちる。
その血を舐めとり、もう一度口づけると トドはやっと手を離した。
ガクンッと崩れ落ちるブン。
キッとトドを見上げると、トドは噛まれたのが自分であるかのように痛そうな、哀しい顔でブンを見ていた。
その表情に胸が締め付けられる。
「トドさん・・・」
唇よりも激しく心が痛んだ。
トドはブンの腕を掴んで立たせると、手荒にベッドへ投げ出した。
両手を顔の横で押さえてのし掛かると青い炎が燃える瞳でブンを見下ろす。
トドの片手がスッと上がった。
(殴られる!)
ブンがきつく目を閉じる。
しかし、その手はブンの唇にそっと触れた。
「痛むか?」
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食堂にて 2 01/12/29 Sat 15:41:29 No: 793 No: 1332
投稿者:いちごさま 02/01/19 Sat 23:22:56
ワタルが振り向くと ブンが立っていた。
「すごい顔。」
「ちっ、おめーかよ。」(ったく)
「天使、か。ワタルの口からあんなセリフが出るなんて驚き。」
「うるせーよ。」
「小悪魔ってのはもしかして僕のことかな。」
「わかってんじゃねえか。」
「えー、ブンちゃんは天使だよ。もうっワタルさんたら。」
「コム、まだこいつがわかってねーな。こいつは昼と夜じゃ人格変わるんだよ。」
「失礼だなー ワタル。」
「そうだよ。ワタルさん夜のブンちゃんなんて知らないじゃない。」
「あ?ああ、知らねーけどよ・・・」
片手で口を押さえて笑いをこらえるブン。
「まっ、そのうちコムにもわかるぜ。こいつの性格。」
「それでも轟さんにあんなに愛されてるんだもの。やっぱり魅力的なんだよね。ブンちゃんて。」
よしよーしとコムの頭を撫でるブン。
「(ケッ)轟さんは悪魔だからな。ぴったりだぜ。」
「地獄の王ともいうけどねー。」
「そっか。」
「なに納得してんのコム。」
「いや、なんとなく・・・」
「ま、いーや。僕は部屋に帰ってもう一度寝るよ。おやすみー。」
心なしか腰をフラフラさせて出ていくブンのあとを追いそうになるちー坊を壮くんが引っ張って止めていた。
「ワタルさんとブンちゃんて何でもポンポン言い合えていいよね。」
「あいつがポンポン言い過ぎんだよ。」
「(クスッ)でも、羨ましい・・・。あっ、また僕人のこと羨んで ばっかりで、ダメだね。
ワタルさんが目の前にいる、それだけで幸せなのに。」
自分の頭をコツン、と叩くコム。
(も~お~!なんって可愛いんだ~!)鼻の下が2センチ伸びた。
「コム!」(よーし、さっきの続きだぜ!)
「なに?ワタルさん。」
やけに真剣な目で見つめられ、ドキッと肩をすくめるコム。
「目瞑れ。」
「え、でも。」
「早く。」
「う・・ん。」
ワタルの手が頬にふれ、ピクッと反応する。
小さな口を覆うようにワタルが唇を押しつけた。
ガラガラ、ガッシャーン!
ねったんが食器をたくさん乗せたトレイを落とす。
「あー!」と叫んだまま固まるキム。
洗い場から身を乗り出すミズ。
まだもみ合っていた壮くんとちー坊の動きが止まる。
「やっぱワタルさんてスゲー。」となぜか感心するタニ。
そこへ、どこでも合い鍵をチャリチャリさせながら入ってきたいづるん。
ビックリして鍵を落とすとそれがなんとワタルの足下へ。
唇をつけたままジロッと見たワタルが鍵を蹴ってよこす。
「どーもー。」
ペコペコと厨房に消えたいづるん。
そこでミズとキムにどつかれる。 かわいそうだ。
コムはみんなの前でキスされていることなど、ふっとんでいた。
(ワタルさん・・・)
自然に口が開き、ワタルを誘う形に・・・
(コム、いいのか?い、入れるぞ!)
ワタルの舌が差し込まれ、それを受けるコム。
とってもディープである。
「おおおおおーーーーーーー!!!!!」
どよめく厨房チーム。
ねったんは やはりキャベツの千切りを始めた。
タニはメモをとり観察。
身を乗り出しすぎて洗い場につっこむミズを引き上げるキムといづるん。
壮くんとちー坊は抱き合いながら 互いの口が近づいてくるのに驚いて突き飛ばし合う。
「ワ、ワタルさん、くる・し・・」
「もう少し・・」
「ふ、・・ん・・」
崩れ落ちそうになるコムの腰をガシッと支えるワタル。
「長いですね・・・」(いづるん)
トントントントントントン・・・・・
「ねったんさんうるさいですよ!」(キム)
「すっげー・・・」腕組みして唸るタニ。
% 0Aワタルがやっと唇を離すと、息を切らし恥ずかしそうに顔を伏せるコム。
ワタルはニヤけそうになるのをお尻をつねって我慢して
「今夜はポーカー勝つからな!待ってろよ!」
コムをビシッと指さし、頭をガシガシ掻きながら出ていった。
(ワタルさんステキ~)
両手を頬にあて、夢見る少女の顔で宙を見るコム。
ピンクのオーラに包まれたコムに誰も声をかけることは出来ない。
静まり返った食堂にねったんのパンパンッと手を打つ音が響いた。
「(ムカムカ)はーい、皆さん おかたづけー!」
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食堂にて 1 01/12/29 Sat 13:18:41 No: 791 No: 1331
投稿者:いちごさま 02/01/19 Sat 23:22:01
今日のランチは、ねったん特製ミルクたっぷりドリア。(うまいのか?)
コムが厨房チームと語り合いながら舌鼓を打っています。
「ねったん これおいし~」可愛い笑顔でコム。
「そーですかあ?コムさんにそう言ってもらえるのが一番嬉しいですう。たくさん食べてくださいね。」ねったんデレデレである。
「うん。ありがとう。」
そこへ、まだ眠気から覚めやらぬブンがやって来た。
「おはよー・・・」
「おはよーって、もうお昼だよ。ブンちゃん。」
「んー、だってトドさん激しくて・・・」
シン・・・とする食堂。
トロンした目で周りを見るブン。
「あれ、どーしたのみんな。僕、今何か言った?」
「いえ、べつに・・・」(一同)
「そ?あー眠ーい。でもお腹すいたー。」
(そりゃ夕食も食べずに朝までしてりゃ腹も減るよな。)
と思う厨房チーム。どうやら昨夜ドアの前に皆居たらしい。
コム達とは離れた席に座るブン。
「ブンちゃん?こっちで一緒に食べようよ。」
「あー、ごめーん。まだボーッとしてるから一人にしてー。」
終始伏し目がちに溜息をつくように話すブン。
頬杖をついてテーブルの一点を見つめている。
「なんかブンさん、気だるくねえ?」(タニ)
「ハーイ、いろっぽいデスー」(ちー坊)
「ちー坊さん、そればっかり。」(キム)
「昨日の声セクシーだったなあ。」(壮)
「昨日の声って?」(コム)
「ボスの部屋からすっげー悩ましい声が・・」(ミズ)
バシッ! ミズの頭を殴るねったん。
「もう!壮くんもミズくんもコムさんの前でやめてください!」
「ち~坊~。コーヒーくれるぅ~。」ブンが甘い声でちー坊を呼ぶ。
「オー、ごめんなサーイ。コーヒーとドリアも もってきマスネー。」
「ありがと、ち~坊~」
頬杖をつきながら指だけでチュッと投げキッス。
「オーゥ」スキップして行きそうなちー坊。
「ブンさん わざとやってますよね。」とねったん。
「ふふっ。そうだね。・・・ところで、昨日の声ってどんな声?」
「ええっ?」驚くチーム一同。
「僕も聞きたかったなあ、ブンちゃんのアノ声。」
ゴホンッ咳払いするねったん。
「あの・・・コムさん?」
「あ、あの、ちょっと参考までに聞いてみたいなって・・・ハハッ。」
とテレ笑いするコム。そして、
「・・・で、どんな声?」
イスからずり落ちそうになるねったん。
「どんなって、『あ~ん』とか『う~ん』とか『んっ』とか。」(ミズ)
「気持ち悪いですよ!ミズさん。」(キム)
そこへワタル登場。
「よう!今日は酒飲んでねえだろーな。」
「あっワタルさん。飲んでないよ。ねっ、タニくん。」
ちょっと引いて頷くタニ。
ワタルがコムの隣に座ると、厨房チームは気を利かせて引き上げた。
「ん?なんだブン、あんなとこに一人で。」
「轟さんとの余韻に浸ってるみたいだよ。」
「そっ・・か」ほんのり頬が染まるワタル。
実は物陰からアノ声を聞いていたらしい。
「ブンちゃんて幸せだよね。愛する人に愛されて。なんか羨ましいな。」
「コム・・・お俺だってお前のこと。」
「うん、わかってる。わかってるけど寂しいな・・・って。」
「寂しい、のか?」
「あっ、ごめんね。僕ブンちゃんみたく色気ないし。ワタルさん、抱きたいなんて思わないよね・・・って昼間っから何言ってんだろう僕。
気にしないで!」
「バ、カヤロ。抱きたいからポーカー頑張ってんじゃねーか。」
「でも、あんまりヘタクソだからわざと負けてんのかなって思って。」
ゴンッ! テーブルに額をしこたま打つワタル。
額をさすりながら、
「色気・・・あるよ。小悪魔より天使のほうが色っぽい・・・」
「は?」ワタルさん何言ってるの?という顔のコム。
「だからよ、犯しちゃいけない、守りたいって思わせる天使のほうが究極のエロスだっつってんだよ・・って何言わせんだよ、ったく。」
自分で言って恥ずかしくなるワタル。横を向いてチッと舌打ちをする。
「僕のこと?色気、ある?そんなふうに思っててくれたの?」
「おう。」テレくさくて目が合わせられない。
「そうなんだ。僕に魅力無いから、物足りないから他の人に 手を出しまくってるんだと思ってた。」
「出しまくってるは よけーだ。」
「嬉しい!」花がほころぶような笑顔を見せるコム。
(コム~、なんて可愛いんだあああ)
思わず唇を突きだして、コムの顔に近づけていくワタル。
あと少し・・・のところでワタルの肩を掴む人影。
「あんだよ!!!」
(ちくしょー いいとこだったのに殴られてーか!!)
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No: 1330
投稿者:ショーコ 02/01/19 Sat 23:19:59
サーバー・ダウンだったんですね。
管理人様、いつも本当にお世話になります。
樹里ちゃんステキだったんですね。良かった。見たくてもチケットが...
836番様、コムちゃんとうとうタニちゃんと......どうしましょう(:^^:)
ぽん様、コムちゃん、ワタル君をどうするつもりなんでしょう、4日もって(^^;
あお様、不思議な感じのお話しですね、三日月って、もしかして...あの方ですか?
パナマ様、お久しぶりです。もう書いていただけないのでしょうか?
ドクターのイメージ違っていたら、ごめんなさい。
るり様。修行って.....もう充分ご立派でございます。
でも、もっと腕を磨かれると言うのをお止めしません。楽しみが、増えます(^^)
ベン様。今ごろ、ムラでりかさんに溺れていらっしゃるのでしょうか?
私は、ベン様の作品に溺れております。
あや様。壮君の大切なひとたち。優しい気分にさせていただきました。
壮君、辛い思いばかりさせてしまったので、本当に良かった(^^)
らん様。やっぱり.....ワタル君でしたか......(^^;
ゆうかちゃん、大丈夫ですよね?
ワタコム応援団に入ります様。もう...コムちゃんたら。って、私も人のこと言えませんけれど(^^)
書かれている、ワタル君、優しくてほんとにステキです。
HT様、ぶんちゃん、タニちゃんですか.....
それって、どっちがどっちなんでしょう(^^;
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何となくBUN×TANI No: 1329
投稿者:♪HT♪ 02/01/19 Sat 22:59:27
ベン様。トドリカのその後、遊ばせてもらいますね。
♪黄昏に耳をすませば~♪
ぶんは轟邸の中庭をベージュのコートのポケットに手をつっこみ、
うつむきがちに歩いている。
「僕ってどうして気がついちゃうんだろう、トドさんの浮気・・・」
ぶんはトドのコートやセーターを借りるのが好きだった。
トドの匂いがするようで、優しく守られているようで。
今日散歩に行こうとトドの部屋着をいつものようにはおろうとしたぶん。
「!!」(いつもの匂いじゃない)
それは一日中ぶんを包んでいる逞しいトドの匂いではなく
どこかもっと華やかな男の匂い・・・!
(そういえばこの前、連絡もくれないで明け方まで仕事していた・・・確かリカさんと。
トドさん「疲れた」って言ってすぐ寝ちゃったっけ)
ぶんは部屋着をそっと元の場所に戻し、部屋を出た。
(考えるのはよそう。僕だってのるさんの事があったけどトドさんは
何も責めなかった。辛い思いさせちゃったのに・・・でもやっぱり寂しいな)
タニも轟邸の中庭をブルーのパーカーのポケットに手をつっこみ、
伏目がちに歩いている。
「僕ってどうして気がついちゃうんだろう、リカさんの浮気・・・」
谷○邸から帰ってきてあんなに愛を確認しあったはずなのに、
ワタルさんだけじゃなくボスと・・・ボスなら断りにくい気持ちはわかる。
でも!正直に言ってくれればいいのに。仕事が長引いて明け方に帰ってきた
あの晩。寝言で言うんだもんなー。「・・・ボス・・いいっ・・・」
あんなに体に愛の印がくっきり残したまま、熟睡していた。
タニは首を思い切り振る。
(いいんだ。今に始まったことじゃないし、リカさんは本当に
愛してるのは僕だけだっていつも言ってくれる・・・でもやっぱり悲しいよ)
「こっつん」
下を向きながら歩いていた二人は広めのおでこがぶつかりました。
「タニ・・・」「ぶんさん・・・」
どちらからともなくクスッと笑いあう。
同じ境遇の二人はお互いの気持ちをいたわる事ができるもの。
「タニ、大丈夫?あまり気にしない方がいいと思うよ。僕が言うのも変だけど」
「ぶんさんこそ、安心していいですよ。ボスという立場の人ともなれば
仕方の無いことでしょうから」
「うん、わかってる。僕にはトドさんが必要だからいつも笑顔で待っていて
あげようと思うんだ」
「僕もだよ。リカさんは僕の大事な宝物。どんな事があっても僕はリカさんの
前で微笑んでいたい」
二人は自分で言ったセリフに急に照れてごまかす。
「な~んて言っても時々困らせちゃいたくなるけどね」
「うん、うん!」
「僕たちができちゃったらトドさんたちはどんな顔するだろうね」
「それ、見てみたい!やっちゃおうか、ぶんさん!!」
二人は冷え込んできた中庭から屋敷の中へ場所を移した。
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堕天使コムちゃん10 No: 1328
投稿者:ぽん 02/01/19 Sat 22:14:04
轟の部屋。轟、リカ、わたる、の三人で、仕事の打ち合わせをしていた。
「リカ、お前の言うとおり、問題はこの部分だ。わかるな、わたる?」
「わたる!おい、聞いてるのか?」
ハッと、夢から覚めたような顔をしたわたるが答える。
「あ、すいません!聞いてませんでした。もう一度、お願いします。」
轟の部屋から二人して出ると、リカが話し掛けてきた。
「わたる!お前、最近どうした?まさか、コムにふられたわけじゃないだろう?」
「・・・・溜まってるんだ・・・・」
「は?」
「コムが、させてくれない・・キスもできるし、抱きしめることもできる。
でも、夜になると、自分の部屋にこもって、カギをかけてしまうんだ。」
「何で・・」
「お前と寝たのがバレた・・」
「!!」
「もう、4日間くらいやってないかな・・毎晩、コムの部屋の前で眠ってるし・・」
「俺が・・・相手になってやろうか?」
「こんな時にコム以外の相手じゃ、立ちそうもない・・・」
「そうか・・悪かった・・」
「いや、サンキューな、リカ」
わたるはそう言って、リカと別れた。
リカには、わたるの背中がずいぶん寂しげに見えた。
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タニの浮気vol.4 No: 1327
投稿者:836番 02/01/19 Sat 22:11:13
「ちょっ、タニく……んっ……んん…」
コムはふいをつかれて、うっかりタニのキスを受けてしまった。
頭の芯が一瞬でビリッとなるような電撃的なキスだった。
(あっ…なんか…すご…)
そうだった、タニのキスは上手だったんだ、と
いつか酔っぱらった勢いでした時のことを思い出していた。
タニはコムが柔らかく唇を開きかけたのに気を良くして
そのまま舌を差し入れてきた。それに一瞬応えそうになって
コムはハッ!とした。
「ちょっ!ちょっと待ってよ!!タニくん。ちょっと!!」
思いっきり両手でタニの胸を押し戻した。
「どういうことなの? いったい」
コムの頬はもうほんのりピンク色に染まっていた。
タニは、あれ?だめ? という顔をして残念そうにコムから離れたが、
すぐに照れたように真っ赤になった。
「あ、急に…だめだよね。ごめんなさい」
「どうしたの?タニくん。なんで?」
コムは自分の唇に手の甲をあてて聞いた。
「あの、ね、コムさん…」
ちょっと落ち着いてコムが「うん」と先を促すと
タニは眉をしかめて困ったような顔をしてから
思い切ったように
「俺と寝てくださいっ!!」とコムの目をまっすぐ見て言った。
「ええええっーーーっ!??」と心の中では叫んだコムだが
実際は声に出さなかった。
「ど、どうして急にそんな…」
「俺、考えたんです。俺、あの、りかさんしか…知らなくて…」
(それは知ってる、羨ましいことだと思ってるよ、僕)
「それで、たぶん、りかさんの気持ちが分からないんだ、って」
「……」
「りかさんが、ワタ……ほ、他の人とも……」
「いいよ。ワタルさんって言って。僕だって知ってるんだから」
「ご、ごめんなさい。それが…いつもじゃないんだけど、時々
すっごく辛くて…」
「うん」(分かるよ)
「で、もしかしたら、俺も他の人と…そしたら、りかさんの気持ちとかも
もう少し分かって、少しは平気になれるのかなあ、って…」
コムは苦笑した。(結局、りかさんに夢中なんじゃない)
「でも、なんでそれが僕なの?」
「あ、だって、コムさんはやっぱり誰よりも可愛くて、綺麗だから…」
コムはタニがあまりにストレートに誉めるので
逆に恥ずかしくなった。
「それに…コムさんとなら…あの…」
「……同病相哀れむって奴なの?」
「あ!そういうんじゃない、けど、……ごめんなさい…
親近感は…感じてる…かも…俺…」
正直だな~っと、コムはタニが可愛いらしく思えた。
好きな人としか寝たことがないから、他の人と寝てみたい、なんて
この僕のところに言いに来れちゃうなんて…
あんまり素直で邪心のないのもちょっと残酷だなあ、とコムは思った。
でも、タニが一生懸命考えて、単純にそういう結論をだして
疑いもなく自分のところに来て、スッパリこんなことを言っているのを見ると
色んなことはさておいて、単純に微笑ましく思ってしまう。
可愛い人だな、やっぱり。
「得だね、タニくんって」
「え?」
「ううん。なんでもない。
でも、いいの? 僕…タニくんに恋してないよ?」
「あ、それは…俺も…」
二人は顔を見合わせて笑った。
「ひっどーーーいっ! 身体だけが目当てなのーーっっ?!!」
「えっ、だ、だ、だって、だって、気持ち的には俺……」
「りかさんしか見えてないんでしょう?」
「う、そう…」
「それは僕も同じ。ワタルさんしか見えないよ」
そうだよねーーっと二人はお互いを見て微笑みあった。
「で、コムさん…だめ?」
「う、う~~ん…」(タニくん、まだ言うか…)
気持ちは分からないでもないけれど、なんか違うような。
だいたいこういうことって、話し合ってするようなものではないような。
タニはコムが黙っているので
いいのかな?と思って、コムに近づくと抱きすくめた。
コムがどうしていいか分からず、抵抗もせずにいると
タニはコムのあごをすくいとり、じっとコムを見つめた。
(やっ、タニくん、な、なんか色っぽい…)コムはドキドキした。
タニは長いまつげを伏せてコムの唇に自分の唇を重ねてきた。
そして二人はそのままベッドに倒れ込んでしまった。
+++++++++
落ちてましたね、本日。
なおって良かったです。
でも、あのままなら、この続きはしらばっくれても
いいかな~~とも思ってたので複雑な心境かも…。
なんでこんなん書き始めちゃったんだ。わたし。
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堕天使コムちゃん9 No: 1326
投稿者:ぽん 02/01/19 Sat 22:09:55
ちょっと前に来たら、サーバーダウンでびっくり!
でも、復活されたのですね。よかった♪
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朝早く、コムが厨房に向かおうとドアを開けると、わたるが眠っていた。
「わっ!!・・・・わたるさん・・・」
あのまま、ここで寝てたのか・・・
コムは、自分の胸が痛むと同時に、わたるが他の人にところに行かなかったことが嬉しかった。
わたるの頬に残る涙の跡・・・・コムは、その跡を唇でなぞった。
「よいしょ・・」
コムは、わたるの巨体をずるずると暖かい自分の部屋に連れ込むと、ドアを閉め、厨房へと向かった。
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れすです No: 1325
投稿者:♪HT♪ 02/01/19 Sat 21:45:50
R20様・「やっぱりリカさんはこうでなくちゃ」って私も思っているのです。
前回のは触れられたくない過去の話になってます、私の中で。
あお様・不思議な後味の作品、三日月のあざ?気になります。
836番様・たにこむの組み合わせもいいですね。私も別の組合せ考えてます。
いちご様・わ~。こむぶん!?全身ぞくぞくしながら読みました。いいです~。
もう胸いっぱい!!
るり様・リカにもっと連続プレイ続けちゃってください!
では、前回の駄作にめげず書かせていただきます!
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ほんと、良かった No: 1324
投稿者:華子 02/01/19 Sat 21:41:11
今日、時間が出来たので久々に書き込みさせて頂こうと開いたら、、
開けないのでビックリでした。自分のPCのせいかしらと思いつつ心配でした。
とにかく、また来ます。
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サーバーダウンだー ギャー No: 1323
投稿者:管理人 02/01/19 Sat 21:32:02
またもやサーバーダウンしてましたねー
何故でしょー??
2週間に一度はダウンしてるかのような・・・。
午後からずっとでしたかー??
11/11以来の樹里さま見てきました。 SHOCKよかったですよ!
でも 樹里は爆笑してましたねー っていうか素に戻ってるじゃん状態で。
今月のグラフにあるような鬘ではなかったです。
でも生で初めてみる樹里女役でしたー。
男役も見れたし 2年ぶりの光一と翼くんでございました。
明日は孫惟ちゃんかなー
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よかった(^^) No: 1322
投稿者:ショーコ 02/01/19 Sat 21:26:17
私のPCのせいでしょうか。今日ずうっと開く事が出来ませんでした。
つながって良かった(^^)取り合えず確認の為に、このレス送ります。
ちゃんとできたら、また後できます。
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リカ・タニ・・部屋で No: 1321
投稿者:あお 02/01/19 Sat 11:48:56
その日の夜は、特に熱も出ずに、大丈夫そうなリカだった。
「本当に、平気?リカさん、」
「平気だよ、しつこいな」
リカは、タニの胸の中へ手をすべらせてきた。
「リカさん、今日はおとなしく寝ようよ。」
「これが終わったら、おとなしく寝るよ」
「もうっ!リカさんはっ!」
タニは起きあがって、急いで、自分の乱れた胸元を直し、リカも・・と
思った時、いきなりひっぱられて
リカの胸の上へと連れこまれてしまった。
「リカさんっ・・・てば、もう・・・」
そうつぶやいたタニは、あれ?と、思った。
リカの青白い胸にわかりにくいが、薄く、大きなあざのようなものが
できていた。
「何、これ・・・」
「ん?どした」
「ワタルさんがつけたの?いや、いくらなんでもこんな大きいの・・」
「どうしたんだよ、タニ、ほら、来いよ」
「ちょっと待って」
タニは部屋の奥から、大きな姿見を持ち出してきた。
「リカさん見て、ほら、わかりにくいけどリカさんのここ」
「鏡・・・か」
タニは、ベッド近くまで引き寄せた。
「ほら、よく見てリカさん」
リカは、それに構わず、タニをベッドに引っ張り込んだ。
「タニ、鏡の前でやるか?」
「は?」
「ほら、自分のいく顔を見ながら、やるのもいいぞ」
リカは、ベッドに座った自分の上にタニをのせた。
胸から少しずつ、下へとおりていくリカの指。
「だ、ダメ・・だよ、リカさん。今日は・・おとなしく・・・」
「これが終わったらな。ほら、鏡に写ってるのを見てみろよ」
「リカさん・・・また、変態に戻ってきてるーーーー」
「俺は、いろんな顔を持ってるんだよ」
「ぼ、僕・・だって・・・リ、リカさんに、やる・・やっても・・
いい・・の・・?」
「お前になら、やられてもいいぞ」
だが、その声はもう、タニには聞こえてはいないようだった。
リカの攻めに激しく痙攣したかと思うと、腕の中で、ぐったりとはてた。
「あれ、もう、いっちゃったのか」
リカはタニをベッドに寝かせた。
「疲れていたんだろうな。よくわからなかったけど、
ずっと、ついててくれたんだよな、お前」
リカはタニに軽くキスをして、つぶやいた。
「いつも悪いな、感謝してるんだぜ」
姿見を戻そうとしたリカは改めて、自分の胸に目をやった。
言われなければ、わからない薄さだが、確かに、あざのようなものがある
「これ・・は月の形・・三日月?」
気分が悪くなってきたような気がした。
「ね、寝よう。早く寝たほうがよさそうだ」
リカは姿見を戻すと、タニの隣へ滑り込み、タニを抱きかかえるように
して、眠った。
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リカ熱を出す No: 1320
投稿者:あお 02/01/19 Sat 11:40:40
喫茶店での話の続き、書きますね。
外から走って帰ってきたリカ。
邸内に入ると、大声でタニの名を呼びながら走り回った。
「タニっ!タニどこだタニっ!どこにいるっ!」
『リカさん、どうしたんだ?』『さぁ、タニを呼んでるみたいだけど』
『そんなの、見ればわかるよ。』
タニがびっくりした顔で現れた。
「どうしたの、リカさん・・?」
タニを見つけたリカは、タニ・・とつぶやくと、
そのまま、腕の中へ倒れ込んで来た。
身体が熱い。
「え、ええぇぇぇーー!どうしたの、これっ!」
「タニ、寒いんだ、気持ち悪い・・・」
「こ、こんなに身体が熱いのに、寒いのっ?! は、そうか、
もっと熱が出るということか。」
一時期、リカの看病係のようなものになっていたタニ。
多少は知識がついてきた。
「大変だ、リカさんの身体が沸騰しちゃう。どうしよう、あ、そうか、
ドクターだ、ドクターのところだ」
タニは、リカを抱きかかえて、あわてて、走った。
「ドクター!リカさんがっ!!」
走り込んできた、タニに一瞬驚いたドクターであったが、
見るなり、すぐ状況を理解して、ベッドへと誘導した。
「ドクター。大丈夫かなーリカさん。最近は、ここに世話になることなかったのに、
こんなに熱を出すなんて」
「原因がよくわからない・・なんで、こんなに熱が出るんだ。飲み薬より
点滴だな。」
「タニ、いいか、この点滴が効いてくれば熱が下がって、汗が出てくる。
すぐ着替えさせないとまた身体が冷えて、熱が出てしまう。わかるな。」
タニはうなずき、点滴を見上げた。
「大丈夫、僕がやる。点滴をつないだまま、着替えさせるのも
やったことあるから、平気。やり方は覚えてる」
「そうか、他にも見なければいけないやつがいるから、ずっとついてやれないが、
様子は見にくる。頼んだぞ」
「うん。」
タニは何度か、リカを着替えさせた。
疲れてベッドにもたれて眠ってしまったタニの胸のあたりを
何かがすべりこんできた。
「ん・・・」
すべりこんできたものは、微妙にタニを刺激しながら下へと移動していく。
「あうっ」
思わず、声を出し、目を開けたタニの目の前でリカが笑っていた
「リ、リカさんっ!大丈夫なのっ?!」
リカはそれに答えず、点滴を指さした。
「何で、これ、やってるんだ。終わりそうなんだけど」
点滴は、からになりつつ、あった。
「こんなのやってなければ、もっと攻められたのに、じゃまだよ」
「リ、リカさんっ!熱が出てたんだよっ!」
ドクターがちょうどあらわれた
「よし、計算通り。ちゃんと時間で終わったな。」
「ねぇ、リカさん、何があったの?すごい勢いで帰ってきたんだよ。」
リカは、首をかしげた。
「覚えてない。どうやって帰ってきたのかも覚えてない」
ドクターは改めてリカを診察した。
「大丈夫なようだな。でも、熱の原因がよくわからないから、
また出るかもしれない。飲み薬で、抗生剤を出すから、
ちゃんと飲んでくれよ。あと、また40度以上、出ると大変だから
座薬も出しておくか」
「座薬?僕が入れてあげるってこと?」
「ば、バカ、いくら熱が出たって、それくらい、自分でやる」
「えーーー、今さら、恥ずかしがらなくたって、いいのに。」
「昔、リカに入れたことあったな・・」
ぼそっとつぶやいたドクターの声は、なぜか無視された。
「さ、帰るぞ!部屋に」
リカは、さっさと出ていってしまった。
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レスです No: 1319
投稿者:あお 02/01/19 Sat 11:35:39
ベン様、R20様、私もお二人と感性似てるかもしれないなーと最近、
思うようになりました
パナマ様、タニちゃんをを危なくさせたのは、私・・かもしれない。
今でも、あんなの書いてはまずかったのではと思ってます。
タニちゃん、ごめんね。
でも、またリカさんを襲ってほしいのよ(笑)
836番様、コムちゃん相手で、コムちゃんを抱く?タニちゃん、ワタルさんに
怒られちゃうぞ。
るり様、武者修行などしなくても、充分だと思いますよ。
また、出てきてください。
ももんが様、私はとにかくコーヒーをリカさんに飲ませたかったんです。
ああいう展開になるとは、自分でも驚きました。
なんだか、思いがけず、みなさんからレスをいただき、うれしい。
管理人様、作品もたくさん出てきて、それぞれが感想を言い合って、
いい雰囲気の掲示板になってきましたね。
向こうで、パート1が終わった時、まさかこんなふうになっていくとは思いませんでした。
あのまま、終わっていたかもしれないのですよね。
HPを立ち上げてくれた管理人様に、感謝です。
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お久しぶりレス No: 1318
投稿者:ロムパナマ 02/01/19 Sat 02:04:49
どうも、御無沙汰(?)してます。パナマです。
煩悩が1つも減ることなく新年を迎え、さらに加速をつけて増え続けて、思わずレスしてしまいました。
昨年暮はワタコムXdayが済んだら投稿減ってしまうかな・・・なんて心配したものですが、
ものずごい勢で延びつづけてくれてうれしい限りです。管理人様、いつも大変な作業ありがとうございます。
『いけいけ~』作品終了後にお言葉くださった方々ありがとうございました。
836番様、お詫び個人レスにわざわざお答えくださいましてありがとうございました。
トド子飼いの密偵ファンでございます。
Z様 、作品とともにお戻りくださりうれしいです。またハードボイルド風お願いします。
ごんた様、あお様でしょうか...タニを危なくしてくれたの。...いい...とっても。
新たな展開が生まれましたよね。
ベン様 、大人の雰囲気の作風どきどきしながら読んでます。トドの参入によりワタリカが更に新鮮に。
ショーコ様、『壮~』私も壮君に惚れました。私はドクターファンでもありますので沢山の登場もうれし
かったです。名作の一部に北海道土産が乗るなんて・・・ちょっと得した気分になりました。
いちご様、『優しい抱きかた講座』は名作です。K様、復活ありがとうございました。
0番様 、はちみつ使っていようがシリアスだろうがコメディだろうが、何故かさっらとしていて、
いい得て妙のシンプルな文章にいつも唸ってしまします。オサの不幸体質・・・好き、この表現。
ワタコム応援団様、他が済ませてしまったなか、まだこのXdayを楽しめるのは貴重でございます。
ゆっくり進んでいってください。あっ、そうそうバリは確か木彫りの名産地・・・ドクターに
お土産たのんでもよろしいでしょうか。(笑)
るり様 、私は最初ワタリカを読んだときこんな組み合わせ許されていいのかっ!と
(じゃあ、他はいいのかというつっこみ置いといて・・・)びっくりしたくせに今では一番の
お気に入りのカップルだったりしています。(苦笑)若かかりしころの2人楽しみです。
他ライター様へ(お一人方づつお名前あげずに申し訳ありません。)
どの作品も楽しく読ませていただいています。新しい人物の登場や、展開があるたび
こういうのもあったのねーと感心したり、笑ったりしています。
レスだけなのに長くなりました。それでは失礼いたします。
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はじめてのワタリカ3 No: 1317
投稿者:るり 02/01/19 Sat 01:25:10
「なあ、チャーリー、ワタルって知ってるか」
今日のリカは洗濯班だ。
玄関掃除をさぼりまくっていることがばれて、仕事を増やされたのだ。
「あぁ、和央組から来たやつだろ」
「え、他の組にいたのか、あいつ。」
「半年ぐらいまえだったかな、
和央組の組長が変わったじゃないか、あれで放逐されたって聞いた。」
(ふん、あいつだって屋根裏で泣いてたんだぜ、絶対。)
「他の組での経験があるからって、いい仕事もらってるけど」
(そういえば、厨房とか洗濯場じゃ見ないもんな、ったくえらそーに。)
「ほんとは俺たちより年下みたいだぜ」
「な、なにいいいーーー!!」
「リカ、洗濯ものをほおるなよ」
「あ、ああ」
(あいつ、俺より年下のくせに、あんなでかい面してんのか?)
「それに、こうしてピンピンってしないと干しても意味ないだろ、
おまえ洗濯もの干したことあんのか?」
「あ、はいはい、ピンピン、ね…」
(年下に、あんなことされたのか、俺はー。許さない、許さないぞ、ワタル!!)
「だからこうピッピッとシャープに。あれ、リカ!?」
リカは脇目もふらず、ワタルの部屋へと走った。
文句を言わないと気が済まなかった。
見かけによらずリカは年功序列を重んじる人間なのだ。
年下にあんな扱いを受けたとは。
プライドの高いリカにとって、ゆうべのことは屈辱以外の何ものでもない。
しかし、部屋の前まできて、はたと立ち止まる。
なんで、ここまで来てるんだ、俺は…
あいつと二人きりになれば、きっとまた同じことになる…
*****************
チャー様のキャラを全然知らないのですが、
リカさんの昔の仲間ってことで出してしまいました。
深い意味はございません~。
それにしても、萬教授って何者なんだろう・・・
そっ、それでは、武者修行に行って参ります!
読んでくださってありがとうございました!
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レスのみですが。 No: 1316
投稿者:ももんが 02/01/19 Sat 01:25:09
あー凄い勢いですね。今日はちょっと出遅れて
今頃読んでるんですけど・・眠れなくなりそう。
らん様。 ミズさまーーーーーーーーっ。行かないで!
私が毛布に包まって涙しちゃいそう。ゆうかちゃん
どうなるのか気になって眠れないわぁ。
836様。タニちゃんのお相手がコムちゃん!なるほど、これ
だとおあいこって感じですわね。どうなるのか楽しみ。
ベン様。 私にはとても刺激が強いですわ。でも気に入ってます。
さて週末ですね。楽しんでらして!
いちご様。妖しくなっていくコムちゃん。Sなコムちゃんって
最初驚きだったのですが、今は興味津々です。
あーでもマジ、キャトルでぶんちゃんの写真集を見て
ニンマリしてる人がいたら私かも。あ、危ない。
応援団様。じっくりきますね~。でも楽しみは後の方が・・でも
気になって仕方ないです。HN省略してゴメンナサイ。
ぼん様。 コムちゃんの怒りはなかなか厳しいですね。Sなコム
ちゃん・・楽しみにまってます。
るり様。 ワタリカは最初からほんと凄かったのでしょうか。
これから楽しみです。どんどん書いてね。
あお様。 喫茶店で。不思議な雰囲気で気に入りました。ほんと
コーヒー飲むと思い出しそう。。。
0番様。 これはオトコちゃんよね?!っとしばし考えました。
まとぶんが可哀相で、帰ってくれてホッとしたわ。
「ただいま。」が嬉しかった!
あや様。 ブランクがあったので、下級生がぜんぜんわからん私。
花組さんもどんどん出してきて下さい。
必死でレス書いてる間に、らん様ーーーーーーっ!!!
気を失いそう・・・・なので寝ますわ私。明日が楽しみ(ニンマリ)。
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はじめてのワタリカ2 No: 1315
投稿者:るり 02/01/19 Sat 01:19:55
keiko様、あや様、いちご様、あお様、雪だるま様、836番様、ベン様、
あたたかいお言葉ありがとうございました。うるうる。
あっと836番様からのなげキッスが・・・おっとっと、キャッチ!
しかし、わたくし、まだまだ、まだまだ精進が足りません。
えっちシーンが書けないのですうう、
皆様のように、思わずPCの前で赤面しちゃうようなのが書けるよう(?)
練習して出直します!
と、とりあえず続きです・・・
**********************************
たじろぐリカをにやりと見つめ、
ワタルはリカのシャツを思いっきり、剥いだ。
「おっ、おい、やめ・・・(俺の大事なサンローランが・・・)!」
ボタンが次々ととびちり、青白い肌があらわれる。
「自分の吸ってた煙草で痛めつけられるのはどうかな?」
「や、やめろっ」
リカは足をじたばたさせるが、ワタルの頑丈な体に組み敷かれていると、
全く身動きがとれない。
青白い肌に薔薇色の火傷の跡がうかびあがる。
「あうっ!」もはやシャツのことなど考えられない。
「んっ・・・」ワタルの歯形が次々と刻まれていく。
小さな唇から発せられるくぐもった声を聞いていると、
ワタルはもっともっとリカをいたぶりたくなった。
「おまえ、萬教授のところにいたんだってな」
びくっと反応し、痛みをこらえながらも、
ワタルをにらみつけるリカ。
(こいつ、捨て猫みたいな目をしている・・・
人間なんて信用できない、
だけど、もうどこにも行き場はない、
毎日をギリギリのところで生きているやつの目だ。
和央組を追われた俺も、こんな目をしてたんだろうか・・・
いや、追われたわけじゃない、自分から出てきたんだ。
タカが幸せになるには、ああするしかなかったんだ・・・)
ワタルはその唇で、強引にリカの唇をこじあける。
全身に汗をかき、半開きの唇からは唾液が流れ、
腰ががくがくになったリカは、それでも抵抗しようとする。
轟組で手当たり次第に若い男を抱いてきたワタルだが、
ここまで本気で攻めたのは、これが初めてかもしれない。
リカ、面白いやつだ・・・
(い、今何時なんだろう・・・)
意識をとりもどしたリカは、窓の外を見る。
もう真っ暗だ。ワタルは既に部屋を出ていったようだ。
手首の紐はほどかれている。
そして床には、よれよれになったシャツと、
とびちったはずのボタンが、集められて置いてあった。
「・・・ボタンの数が足りねぇんだよ、ったく」
階段をよろよろとおりていく。
男に抱かれることははじめてではなかったが、
あんなふうにされたのははじめてだったのだ。身体中が痛い。
口をぬぐって階下をふと見ると、そこにトドがいた。
「・・・リカ、ここでの暮らしにも慣れてきたようだな」
トドのうなるような声は、今の弱った身体には、ことさら響く。
「慣れるって・・・こういうことに、ですか・・・」トドに手をさしだされ、思わずよろめくと、
「強くなれ、リカ」トドはリカを自室へとうながした。
…このころから連続プレイなのですね…
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ミズゆうか(一人になったゆうか 1) No: 1314
投稿者:らん 02/01/19 Sat 00:44:22
翌朝からレオンの散歩にはいくゆうかちゃんですが、やはり元気がありません。
厨房のみんなも心配しています。
そんなゆうかちゃんを知ってか知らずかレオン君はゆうかちゃんのまわりを飛び回りはしゃいでいます。
散歩を終え厨房に戻ってきたゆうかちゃんにねったんが声をかけました。
「ぶんさんからゆうかちゃんにお茶を持ってきてほしいっていわれたんだけど・・・」
「ぶんさんからですか?」
「大丈夫?いける?」
一瞬のためらいはあったものの「はい」と返事をするゆうかちゃん。
『ミズさんがいなくてもしっかりしなくっちゃ』
とミズお手製のタキシードに身をつつみ身だしなみを整え出かけます。
轟の部屋から書類を持って出てきた時、廊下にタキシードを着たみなれぬ人影をみつけたわたる。
『あいつ、誰だ?なかなかいい男じゃないか・・・ん?あれはゆうか?
あいついつの間に・・・ちょっと見ぬまに男っぷりがあがったじゃないか・・・ふふん』
不適な笑みを浮かべながらそっと隠れてゆうかが近づいてくるのを待つわたる。
「おい」
ゆうかの腕をつかみすぐそばの部屋へ引っ張り込む。
「痛いっ!」一瞬何がおこったのかわからないゆうかちゃん。
「久しぶりだな」
声のする方をおそるおそるみるゆうかちゃん。
「わ、わたるさん・・・」
「お前、オレに報告しにこないじゃん。野獣大作戦はどうなったんだよ。」
「ミ、ミ、ミズさんがいかなくてもいいって・・・」
消えそうな声のゆうか。
「でも、報告に来るっていうのはオレとお前との約束じゃなかったか?」
「・・・・・・」
ゆうかの腕をつかんだままゆうかを壁に押し付けるわたる。
「もう、逃げる場所はないぞ」
「痛い・・・・」
「約束を破った罰を与えないとな・・・・」
わたるの顔がゆうかに近づいていく。
『ミズさん・・・助けて・・・・僕・・・・ミズさんっ!!』
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久々の情事 第2部 01/12/27 Thu 15:33:30 No: 734 No: 1313
投稿者:いちごさま 02/01/18 Fri 23:54:22
トドは大人しくなったブンの服を脱がせながら唇から耳元へ、首筋から胸へと舌を這わせた。
ブンの口から悩ましい声が漏れてくる。
ベルトが外されトドの手がズボンにかかると、ブンの手が最後の抵抗を試みる。
「や、やっぱり、今日はここまでに・・しよ?」
「・・・・・・」
明らかにイラついているトド。
眉間にシワを寄せ、鋭い目で見据えると あっさりとブンの手を払い下着ごと下ろそうと力を込めた。
「あー待って!だ、だめだって・・・」 (ずり下がったのを引き上げる)
「(むっ)・・・・・・」 (もう一度やってみる)
「あっ、シャワー、まだだし・・・」 (また上げる)
「シャワーなんか後でいい。」 (力を入れて・・・)
「そろそろ、ねったんが夕食・・・」 (負けるもんか)
「うるさい、少し黙れ。」 (それっ)
「あーーー(>_<)」 〔きゃー〕
現れた裸体を見るとトドはフンッと笑い、ブンの耳元で囁いた。
「こんなになってるのに、無駄な抵抗はするな。」
「!」ブン顔に血が上る。
トドは部屋着を脱いで覆い被さるとブンの下腹に手を伸ばした。
「んっ・・・」
負けてしまったのが悔しくて、一転して妖艶に振る舞うブン。
(体心配して我慢してたのに・・・やってやる!)
トドの首に手を絡ませ、妖しく瞳を射る。
自分から口づけ、チロッと舐めてはすぐ離す・・・数回繰り返してトドの舌を誘い込む。
焦れたトドが、すべてを喰い尽くすように貪ってくる。
激しいトドの口づけ、ツボを心得た指使い。
ブンの頭が朦朧とする。
快感にゆがめられてもなお美しさの増すブンの顔をもっとゆがめたい、泣かせたい衝動に駆られるトド。
昼間とは違う、艶めかしいブンにトドは溺れていった。
しなやかな肢体を滑らかに撫で回し、口づけ、至るところに自分の印を付けていく。(俺のものだ・・・)
息を乱し、すでに力を失っているブンの腰をもちあげ、溜まった情欲を吐き出すように一気に貫いた。
嬌声はしだいに蕩けるような喘ぎに変わる。
その声が部屋の外に漏れ、廊下を通る野郎共を悶々とさせる。
ドアに張り付く者数名。
トドの額に汗が滲み、しかめた眉の横を流れ落ちる。
「・・・ッ!」
「(フッ)良かったか?」
ブンは羞恥に全身が火照るのを感じたが
「トドさんだって良かったくせに。」と言い返す。
苦笑したトドがブンの両手を押さえてのし掛かる。
「まだだ。」
「え・・・待って、僕もう・・・っ?!」
唇を塞ぎ、汗ばんだ肌に再び手を這わせ執拗な愛撫を繰り返す。
「や、おかしくなっちゃう・・・」
「かまわん。」
トドは耳たぶを噛み低い声で言うと耳の中に舌を刺し入れた。
ブンの体がビクンと波打つ。
「もう・・だ・め・・・やめ・て・・・」
瞳から流れる雫を見つけ、トドがふと手を止めた。
「本当にやめるぞ?」指でその雫を拭うと顔を覗き見た。
唇を噛んで、目を伏せた睫から涙が溢れてくる。
トドはそっと抱いて静かにキスをするとベッドから出ようとした。
「あっ!」慌ててトドの胸にしがみつくブン。
「どうした?」トドが片眉をあげる。
「・・・・・・(ヒック)」
「口が利けないのか?」
「・・・・で・・」
「ん?」
「やめない、で・・抱い・て・・」トドの胸に顔を埋めてしゃくり上げる。
トドは髪を撫でてやり、ニヤリと笑った。
「いいこだ。」
何度も攻め上げ、何度も気を飛ばし、貪り合う久しぶりの情事。
二人の夜は まだこれから・・・
ドアの外には野郎共に混じり、夕食を運んできたねったんが真っ赤になって そこから動けずにいた。
(ボス・・・体、治ったんですね・・大丈夫ですか・・?)
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ロム専で、レス専で、幸せな私(^^) No: 1312
投稿者:ショーコ 02/01/18 Fri 23:53:53
あ~、もう~、とっても楽しませていただきました。
本当に皆様すばらしいです。
ゆっくりと皆様の作品味わう事が出来て、幸せをかみしめております。
それに今日は、雪組でしぶーいトドさんと色っぽーいぶんちゃんと
キュートなコムちゃん見てきましたし......(^^)
で、ウキウキ気分で、レスさせていただきます。
0番様。私の拙い文章を、多大にお褒め下さいまして、ありがとうございました。
ところで、かよこちゃん無事に『帰って』良かった(^^)
まとぶんが可哀相で、ずうっと切ない思いをしておりました。
『戻る』のではなく『帰る』なのですね。この二人の関係ステキです。
『あの人』は、オトコちゃん?でよろしいでしょうか?
ベン様。トドりか、しびれさせていただきました。
週末ごとのムラ通い、羨ましい。お体に気をつけて。
また書いてくださいね。
836番様。お宅のタニちゃん、コムちゃんになんて事を(^^)
ちょっと、ドキドキ、半分ワクワク、どうなるんでよう?
ぽん様。コムちゃんもワタル君も可愛いなー(^^)
もう少しイジメテみて。って、私もS気味?かも
HT様。復活、うれしいです。りかぶん?この場合ぶんりか?
思わず、PCの前で、ムフフとなってしまいました。
いちご様。ぶんちゃんとコムちゃんの様子考えると.......良い景色ですね~。
ちょっと、ワタル君になりたいかも(^^)見てみたかった(^^;
ももんが様。「野獣注意報」、とーっても受けました。
ある意味、轟邸って野獣注意地区ですよね(^^)
KARARA様。ぶんちゃん、どうなるんでしょう?
コムちゃんも一緒に切ないと思うので、心配です。
らん様。ミズ君旅立ったのですね。留守中のゆうかちゃんに危険が?
幸せな二人に......こちらも心配。
keiko様。いつもレスをありがとうございます。
アサコちゃん、また書いてくださいね。
華子様。今、お忙しいのですか?残念。
また書いて下さるのを楽しみにしております。
ロム専の者ですが様。暖かいお言葉ありがとうございました。
壮×コムですけど.....誘わないで~(^^)
書きたい気持ちいっぱいなんですけど。
手におえなくなるのも、目に見えていて......
それに、ロム専も、なかなかいいな~~って思ったりもして(^^)
しかも、どうやら、コムちゃん今モテモテのようで......
これ以上、ワタル君苦しめるのも.......
と、いろいろ、迷っております(^^;
以上、皆様、私の拙い文章にお優しい、暖かいお言葉をかけてくださり、
本当にありがとうございました。
皆様のステキな作品、楽しみにしております。
最後に管理人様。いつもお世話をおかけしております。大感謝(^^)
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久々の情事 第1部 01/12/27 Thu 13:10:18 No: 729 No: 1311
投稿者:いちごさま 02/01/18 Fri 23:53:28
献身的に看病したブンの介もあって、トドの顔色はすっかり元に戻り体も邸内を散歩できる程快復した。
夕日の射し込むサロンに、ねったんが手作りケーキとローズティーを運んでくれ、しばし談笑するトドブン。
トドの笑顔がとても嬉しくて、何時になくおしゃべりになっている自分がいた。そんなブンを温かい目で見つめるトド。
何かあるとすぐに切れて暴れていた昔のブン。
無理矢理抱こうとしてナイフを突きつけられたこともあった。
それが今では、こんなにも俺に心を開いて慕ってくれている。
ガラにもなく目頭が熱くなるトドだった。
「トドさん、そろそろ部屋に戻ろうか。」
「そうするか・・・あぁ、大丈夫だ、一人で歩ける。」
支えようとするブンの手をそっと制して歩き出した。
「黙っていてすまなかった。」
「いいんだよ。トドさんの気持ちはドクターに聞いたから。」
「ドクターが・・・そうか。」
フッ笑い、肩を抱くトドにニコニコと寄り添うブン。
「疲れたんじゃない?後でねったんが精の付く夕食持ってきてくれるって 言ってたから、それまで横になってたら?」
トドのガウンを脱がせると、その広い背中に胸がキュンとした。
後ろからトドに腕を回し、ガッシリした肩に頭を乗せる。
「良かった・・・元気になって。」
ブンの香りがトドの鼻先をくすぐった。
「キス・・・してほしいな・・・」
ブンは肩に顔を押しつけ、小さく呟くとトドをギュッと締め付けた。
次の瞬間、あっという間に体を返したトドに抱きしめられていた。
待ちこがれた力強い感触にうっとりと身を委ねる。
トドは小さな顎を取り、切なそうにブンを見つめた。
「病み上がりだというのに、誘うのか?」
「キスだけ・・・いいでしょ。」上目遣いに甘えてみる。
「いつもしてるじゃないか。」軽く唇を合わせると
「もっと濃い~のがいい。」
トドはねだるブンが可愛くて、ブンの唇を長い指でなぞるとそれを口の中へと忍ばせて弄んだ。
トドの指にゾクッとしたが、ちょっとムッとしたブン。
その指に舌を絡めながら挑むように眼光を突き刺す。
(濃いキスしてって言ってるでしょっ)
その様子がトドに火を付けた。
濡れた指を引き、強く顎を掴むと赤い唇に吸い付いた。
じっくりと花片を味わい、やがて荒々しく分け入って口腔を侵す。
舌を絡ませ合い、互いの口から漏れる吐息。
突然、トドがブンをベッドに倒し上着の裾から手を滑り込ませた。
「トドさんっ?」
驚いたブンが起きあがろうとすると、トドの手が小さな突起を捕らえ白い喉が仰け反った。
「っ!」
首もとまで服をたくし上げられ、それを必死で下げながら半身を起こすと
「だ、だめだよ・・・まだ、ゆっくり、休めないと。」
「もう大丈夫だ。」と首筋に顔を埋めるトド。
「キスだけっ・・で・・・ぅわ!」
トドに強く押されて深々とベッドに沈む。
それでもまだジタバタと手足を動かすブンに少々手を焼くトド。
無意識にドスを利かせてしまう。
「いいからじっとしてろ。」
その声にびくっとするブン。
「でも・・・あの・・・ちょっと・・・」
なんとかトドの手を逃れようとするがいいかげん痺れを切らしたトドに押さえ込まれた。
こうなるともう動けない。
「聞き分けがないな。お前が暴れたところで俺にかなわないのは わかってるだろう・・・ん?」
病み上がりでも流石のボス。
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壮君の大切なひとたち No: 1310
投稿者:あや 02/01/18 Fri 23:17:39
たわいのない会話はすぐに時間の垣根を飛び越えた。
「でも、どうして轟組へ来たんですか?」
「ああ、今度ふたりで匠組として大きな仕事をまかされることになったんだ。」
「ええー!すごい。いよいよ幹部だね。」
「それと春に轟さんとワタルさんとでやる仕事も手伝うことになったんで
その挨拶ってわけさ。ついでにお前の顔も見ておきたかったし。」
「ついでか・・・。」
「わるい、わるい。本当は壮に会うのが一番の目的に決まってるだろうが。」
わかっているのについふたりには甘えてしまう。
「まっいいよ。それでどんな仕事なの?ふたりでやるのは。」
「最近、うちらのシマで中国マフィヤや他の勢力による放火事件が
多発してるの知ってるか?」
「うん。×売新聞で読んだ。」
「表向きはその自衛消防団ってとこだな。」
「裏では積極的に危ない方々を町の皆様の安全のために
消していく立派なお仕事だ。」
「へぇ~。」
「表向きでは地元のみなさんと共同で活動しなきゃいけないんで
来年の正月には、はしご乗りに挑戦するから楽しみに待ってろよ。」
「うん。」
壮にはすっかりたくましく、そして今まで以上に頼もしくなったふたりが
まぶしくてしかたなかった。憧れのまなざしで見ていると
「あっ、コイツなんだかきれいになったと思いません?あやしいぞ!」
「そういや、もともと美少年だったけど一段といろっぽくなったな。」
「子供だと思ってたら、いつの間にかいけない遊び覚えたんじゃないか?
おい、正直に白状しろ。相手は誰だ?どんな技覚えた?」
いきなり首をホールドされて
「くっ・・・くるしいよ・・はなせよトム・・・片思いで・・ふられたんだ。」
「・・・な~んだ。つまんねえの。」
トムはそう言うと腕の力をゆるめそのまま肩を組んでまた頭をクシャクシャになでた。
「どうせお前のことだ、まだジクジク考えてるんだろ。
忘れっちまえよ。おまえだってでかい仕事まかせられるんだろ?」
「えっ?」
「轟さん言ってたぞ。壮も他のもんと三人で今度でかい仕事まかすって。」
「何だ、知らなかったのか。頑張れよ。」
「何かあったらいつでも相談に来いよ。おれたちいつまでも兄弟だろ。」
「うん・・・。」
「また、泣いてるよ。この色男。」
ひさびさに味わう楽しい時間は瞬く間に過ぎていった。
こんなに穏やかで安らいだ気分も近頃忘れていた気がする。
ふたりを門のところまで見送り、
車の影が見えなくなった道の先を
寒さも忘れて壮はじっと見つめて立っていた。
* * * * * * * * * * * * *
これで今年のバウ組全員出演したのかな?
花組だけ出て無いんじゃ不公平かな?
と思ったもんで出しちゃいました。
ゆみこちゃんと蘭とむくんファンの方はもっと上手な
作家さんに出してもらいたかったでしょうが
顔見せということでお許しください。
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壮君の大切なひとたち 2 No: 1309
投稿者:あや 02/01/18 Fri 23:10:26
あんなに暖かだったのにさすがに夕方になると外は寒い。
何かはおる物、持ってくればよかったなー。
中庭のベンチに座りぼんやりしながらも
知らず知らずにオサの部屋の窓に視線が向ってしまう。
あの中にオサさんは居るのだろうか?それともあさこさんの部屋だろうか?
考えてはいけないと思いつつひとりになると
どうしてもオサの事ばかりが頭も心も支配してしまう。
コン、コン。
咳き込んだ壮の背中に暖かなコートが掛けられた。
「だめだろ。こんな寒い中にそんな薄着じゃ!」
「お前、体弱いんだから大切にしなきゃ死んじまうぞ。
そしたらみんな悲しむぞ。」
振り返るとにこやかに微笑む二人の男が立っていた。
「ゆみこさんにトム・・・。」
「厨房行ったら、お前居ないだろうが、
みんなに探してもらったよ心配かけやがってコイツ。」
トムが壮の頭をクシャクシャにした。
「やめろよ。」
そう言いながらもなぜか涙が溢れてきた。
ここに来てからみんな親切にしてくれたが
こんな風に手荒く接してくれる相手は誰も居なかったかもしれない。
「あっ、壮の奴、おれたちに会えてよっぽど嬉しかったらしく泣いてますよ。
おい、泣き虫。メソメソするなー!」
「やめろよー。」
「よせよ・・トム、もう壮をからかうな、ははは。」
ふたりはそれぞれ壮のとなりに腰を下ろした。
「こうやって狭いベンチに大の男三人並んで座ると
結構コート無しでも暖かいかも。」
「傍から見たら変じゃないか?俺達そーとーあぶなく見えるぞ。」
「なんだか昔、思い出すね。まだ下っ端で三人でつるんで遊んでた頃・・・。」
昔、ひとあし先に組に入ったゆみこを頼って、トムと壮も極道の道を歩み始めた。
ふたりともしっかり者のアニキタイプだったから壮はいつも守られていた。
事情があって組が離れてしまったが
今も兄弟のように感じる気持ちは変らなかった。
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壮君の大切なひとたち 1 No: 1308
投稿者:あや 02/01/18 Fri 23:04:17
最初に言い訳
Hでもなくほのぼのでもなくそのくせちょっと長い
退屈しそうだと今、考えたあなた
遠慮無く読みとばしてください。
* * * * * * * * * *
壮くんの大切なひとたち 1
大寒の季節だと言うのに暖かな日が続いている。
先日降った雪も解け、ところどころぬかるみが出来ているのに
レオンがいつものように暴れまくって散歩するから
ゆうかちゃんもたまったもんじゃ無い。
泥だらけになったレオンのからだを洗ってあげなきゃいけないし
せっかくのミズさんお手製のシャツもパンツも泥だらけ。
「まったくもー。」
と言いながらミズさんが居ないさみしさもレオンのおかげで少しは救われていた。
厨房のみんなもそんなゆうかちゃんを見て一安心。
でも、壮君だけは時折窓の外をぼーっと眺めては深いため息をついている。
具合が悪そうという訳でも無い、
傷付いた羽根を休め静かに時の立つのをじっと耐えて待つ・・・。
コムちゃんやかよこちゃんが白鳥なら
壮君は北海道の雪原に舞い降りた一羽の鶴か・・・。
みんなも見て見ぬふりをしながら仕事をかたずけていた。
ここに居る方が一人部屋に居るより気がまぎれるに違いないだろうから・・・。
そんな午後
「レ・レ・レのレ~。おでかけですか~?レ・レ・レのレ~。」
と訳の解らないことをしゃべりながら
ホウキを持ったいづるんが掃除から帰ってきた。
「あっ、壮君。お客さん来てたよ。
轟さんの所に挨拶してからここに寄るって。」
「えっ?だれ?」
「誰かは知らないけど二人だよ。」
「二人?」
「ひとりはがたいが良くてみょーに落ち着いていて、
若いんだか歳とってんだかわからない人で
もうひとりはやさしそーで、でも極道というよりエリートビジネスマン、
キャリア組ってかんじ?」
誰だろう・・・?
俺に客なんて今まで来たことも無いし来る予定も無いはずなのに・・・。
『こんな気分の時、他人に会うなんておっくうだな・・・。』
壮は黙って厨房を抜け出した。
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(トド)・ワタ・リカ Vol.3 No: 1307
投稿者:ベン 02/01/18 Fri 23:01:16
何何?私の恐ろしいコメントって・・・私も気づかなかったことにしょっ。
・・・
「リカ、今度は俺にやらせろよな。」
「ああ・・・」
リカの声はすでにかすれ始めている。
ワタルはリカの首と胸に激しいくちづけと愛撫を繰り返した。
そして、ふらつき始めたリカの体の向きを変えると、轟のデスクに押しつける
ように腹這いにさせた。
轟の机の上にはまだ飲みかけのマグカップや、慌てて忘れていった轟愛用の手
袋があった。轟の体臭やぬくもりまでもがそこに残されている様な気がした。
「やめろ・・・うっ、こんな・・・ひど・・・」
リカはこの姿を轟に見られている様な気がした。
ワタルはお構いなしでリカの両腕をねじり上げ後ろでクロスさせると、後ろか
ら勢いをつけて一気に貫いた。
「痛・・・い・・ワタル・・・いてえ・・・よ・・・」
「騒ぐなっ。静かにしろっ!!」
ワタルは轟の手袋を手に取るとリカの口にねじ込んだ。
「ん~~~!!!」
リカのくぐもった悲鳴と、逃れようとくねらせる腰ががワタルの下半身をます
ます刺激した。硬い机に強く押しつけられて、リカの胸や太股はこすれて赤く
傷ついていった。
「ううっ・・・リカ・・・」
「うっあ・・・あああ・・・」
ワタルは全体重をかけ、のしかかるようにリカの体をただただ突き続け、リカ
は苦痛と快感のせめぎ合いの中、涙を流して叫び声をあげ続けた。
ワタルのあまりに激しい突きにリカの体は引き裂かれ、脚の間を鮮血が伝わり
落ちた。ワタルはその血液で下腹部を真っ赤に染め上げ、大きくのけぞると、
リカの中で爆発した。リカもその強い衝撃には耐えられなかった。
完全に意識を失ったリカの背中に、ワタルは狂おしく何度も、くちずけをした。
「リカ・・・あああ・・・リカ・・・なんていいんだ・・・お前・・・」
ワタルはリカの中で十分に余韻を楽しむと、やっとリカの体から自分を引き抜
いた。気絶したリカを抱き上げ、ソファーまで運ぶとワタルはリカごとドサっ
と腰を下ろした。ワタルの腕の中でがっくりと首を垂らしているリカは、まる
で死にかけた小鳥のようだった。
「えっ、おいっ、お前ほんとうに死にかけてるんじゃねえよなっっ。」
ワタルは慌てて口に詰めていた手袋を取りだし、激しく揺すっても反応しない
リカの体を、まじまじと見た。脚の間を伝わる血液は汗や、色んなものが混じ
ってすさまじい様相を呈していた。
ワタルはさっきリカが自分を拭いてくれていたタオルを掴むと、リカの脚の間
をそうっと拭った。
「ビクンッ。」
リカの体が大きく弾ける。
「んん・・・ワタル・・・いいかげんにしろよ・・・」
リカが眩しそうに目を開いた。
「ワタル・・・お前、相変わらず野獣だな・・・」
そう言うとリカは力無く笑って再び目を閉じた。
「野獣か・・・」
血の付いたタオルをしげしげと見つめる。その鮮やかなコントラストは、コム
の体に浮きあがる大輪のバラを思い起こさせた。
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いきなりバリ編27 No: 1306
投稿者:ワタコム応援団に入ります 02/01/18 Fri 22:51:39
コムは先ほどまでワタルが座っていた、ソファーに座った。
『何、僕ったら、緊張してるんだろう…』
コムはむっとテーブルの上に目をやる。そのには、ワタルが吸ったタバコの吸殻が
入った灰皿と、ウイスキーがあった。
『あれ、めるらしい…、あれだけ待たせたのに、ワタルさんお酒に手をつけていや
……ワタルさん…そこまで僕のこと…』
コムに嬉しいような、はずかしいような思いが駆け巡った。
『ワタルさん、遅いな…』
待っている方は例え10分でも長く感じてしまう…
コムは側にあるクッションを抱きかかえた…
『何か…僕……』
ワタルはバスローブを着て、首にバスタオルをかけバスルームから
出来てた。
コムがソファーに座る後姿が目に入る。
ワタルはコムに近づき優しく声をかけた
「コム……コム?」
コムは昼間の疲れと、食事の時に飲んだワインと風呂上りの心地よさが
会い重なり、クッションを抱えたまま寝息を立てていた。
「まったく…しょうがねぇーなー」
ワタルは無防備かつ無邪気な寝顔な眺めながら言った。
ワタルはコムはそっと抱き、ベットに寝かせて、毛布をかけた。
『これじゃー、何も出来ないな…』
ワタルは残念なよう気もしたが、その反面ほっとした気持ちもあった。
「二人の時間はこれから沢山ある、焦ること無いよなゥ・」
ワタルはコムに気づかれないように、優しく呟き、コムの寝顔に
優しくキスをした。
『今日はこいつの寝顔を肴に、酒でも飲むかな…』
ワタルはそんなことを思いながら、先ほど飲むのをやめたウイスキーを
取りに行った。
*******************
ごめんなさい。引っ張る気は無いのよ…
でもね、勝手にコムちゃんが寝ちゃったのよ…
私のせいじゃないわー
--------------------------------------------------------------------------------
いきなりバリ編26 No: 1305
投稿者:ワタコム応援団に入ります 02/01/18 Fri 22:50:09
ワタルは唇を離すと、後ろかか抱きしめたまま、コムの首筋に唇をはわせる。
「あ…」
コムは少し身をよじらせ、ワタルの手から逃れようとした。
ワタルの動きが止まる。
「コム…」
「シャワーを浴びなくっちゃ…」
「そんなの後でいい…」
ワタルはコムをきくつ抱きしめた。
「だって、ほら、今日暑かったし…汗かいちゃったし…」
「そんなのかまわない…」
「あ、でも…お風呂入らないと勿体ないし…それに…ほら…その…」
ワタルはコムの気持ちを察し、身体を離しす。
「わかったよ、入ってこいよ」
「うん…」
コムはバスルームに向かった。
ワタルはソファーに腰に座り、ポケットからタバコを取り出し火をつけた…
テーブルの上に用意された、ウイスキーに目が行く。
ワタルはタバコの火を消すと、グラスに手をかけたが、その手を途中で止めた…
『今日は、酔いたくないゥ・』
ワタルは再び、タバコに火をつけた。
「ワタルさん、お風呂大きくって気持ち良かったよ」
コムはバスローブに身を包みバスタオルで髪の毛を拭きながら出来てた。
「ワタルさんも入ってきたら?」
「ああ、そうするよ」
ワタルは、バスルームに向かった。
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No: 1304
投稿者:keiko 02/01/18 Fri 22:42:26
>0番様。
かよこちゃん無事に帰還ですね。
良かったです。
お互いが離れていたらいけないくらい
深い絆で結ばれているんだな~っていうのが
わかりました。
0番様の文大好きです。
>ぽん様
コムちゃんまだお怒り中なんですね。
廊下で眠りこけてしまうわたるさん想像して
思わず笑ってしまいました。
>836番様
タニちゃんの浮気相手はコムちゃんなんですね。
しかももうチュウしちゃっているし・・・・
続きは???
気になります。
>いちご様
コムちゃんとブンちゃん未遂(?)でよかったです。
なんだかホッとしました。
>ベン様
リカちゃんワタルくん投げ飛ばしちゃったんですね。
のびているワタルくん・・・・・・
めったにみられない光景ですね。
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(トド)・ワタ・リカ Vol.2 No: 1303
投稿者:ベン 02/01/18 Fri 22:23:26
「おいしっかりしろっ、ワタル。おいっ。」
頬を叩いたぐらいでは、ワタルはぴくりともしない。
リカはワタルの上半身を抱き起こすと強くゆすった。
重たい体をそうそう抱きかかえているわけにもいかない。
リカはワタルをソファーまで運ぶと、シャツの胸元とベルトをゆるめた。
冷たいタオルでワタルの額と首筋を濡らす。
「うう~~ん・・・」
ワタルは甘えるような小さな声を漏らした。
リカがタオルを動かすたびに、ワタルの小さな口がモゴモゴ動く。目をつぶっ
たまま、鼻の下を伸ばすように口をすぼめることもあった。
たくましい肩に乗った、小さくてあんがい可愛いらしい顔を見ているうちに、
リカはくすぐったい様な、妙な気持ちになってきた。
そして気が付くとリカはワタルにくちづけをしていた。
意識がないはずなのに、ワタルの口はリカに応え、絡み合う舌は次第に熱を帯
びてきた。
リカは上着を脱ぎ捨て、シャツの胸をガバッと開いたところでタニとの約束を
思い出した。
「やっぱり、あれは有効か?・・・」
だが、この時すでにワタルの腕はしっかりとリカの背中にまわされていた。
ワタルはけだるそうに目を開くと言った。
「リカ、俺を抱いてくれ。」
ワタルのこんなに切ない声を聞いたのは初めてだった。
「・・・タニ、許せ!!」
リカはワタルのズボンを一気に引き下ろすと、シャツを引きちぎった。
そして自分のシャツの前も更に大全開にすると、何もかも忘れてワタルに覆い
被さった。
・・・
夕暮れのせまる事務所の中で、二人の荒い息遣いだけが聞こえた。
「リカっ・・お前、凄いな・・・」
「んっ・・・?・・・何が・・・」
「俺、めちゃくちゃ感じた・・・」
「ば~か、あたりめーだろっ。」
二人は風呂上がりのように汗びっしょりだった。
情事の後というよりは、スカッシュの試合でも終えたばかりの様な、壮快な笑
顔で見つめ合った。
「リカ・・・」
「ワタル・・・」
そのまま握手が似合いそうな雰囲気ではあったが、なにせ二人とも素っ裸であ
る。しかも野獣。立ったまま、ピッタリと腰を付けて抱き合い、自然と唇を求
め合ううちに、二人の体は当然のことながら強く反応し始めた。
「リカ、今度は俺にやらせろよな。」
「ああ・・・」
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No: 1302
投稿者:WK 02/01/18 Fri 22:09:29
0番様~
かよこちゃん帰還 最高ですぅぅ!!!
二人のセリフのやりとりに 思わず涙。。。
かよこちゃんの「いいよ」にぐっときました。
0番様のお笑い系(!?といってもいいのでしょうか)の文体も好きなのですが
シリアスも最高です♪
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かよこちゃん失踪・帰還 No: 1301
投稿者:0番 02/01/18 Fri 21:58:15
あの窓から、自分は出ていった。
だから、あの窓から帰るのだ。
ぴったり閉まった窓の鍵を難なくはずして、かよこは部屋に入った。
明りのついていない部屋は真っ暗で乱雑で、人の気配もない。
誰もいないのかと思ったとき、空気が動いた。
何日も着替えていないような乱れた着衣のまとぶんが、
やつれた顔に大きな目だけを光らせて、床にすわりこんでいる。
「ただいま」
かよこはようやくそれだけ言った。
まとぶんが、信じられないものを見るように、ゆっくりと目を見開く。
「あんた……帰ってきたのか」
おぼつかない足取りで立ち上がり、まとぶんが近づいてこようとする。
吐息がかかるほどそばに来て、おたがいの顔を穴のあくほど見つめた。
「ほんとに、かよこなんだな……幽霊じゃないよな」
「ちゃんと足あるだろ」
「幻にも、足はあった。ずっと幻ばっか見てた」
「本物だから……ちゃんと帰ってきたから」
かよこをじっと見つめていたまとぶんの目に涙が浮かんで、こぼれた。
「泣くなよ……男前が台なしだ」
その言葉に、堰を切ったように涙があふれだす。
まとぶんは、がむしゃらにかよこを抱きしめて泣き出した。
責めることも、なじることもしない。ただ泣いている。
「もういやだ……あんたと離れるの。
あんたのこと縛って、誰もいないところに閉じ込めちまいたい」
「いいよ」
やさしい声に、はっとまとぶんは顔をあげた。
やさしい声と同じ、やさしい顔で、かよこが見ている。
「いいよ、縛っても。
おまえなら、俺は一生おまえに縛られてやるよ」
「……違う。あんた、自由でなきゃいけないんだ。
オレが縛ったりしたら、不幸になる」
こんなに愛しい気持ちが激しいと、
いつかこの美しい人をこわしてしまいそうで。
「自由なんかいらない。幸せになんかならなくたっていい。
俺は、おまえしかいらない」
だから帰ってきたのだ。
自分を抱きしめているまとぶんを抱きしめるために。
離れていられないのは、自分の方。
縛っているのも、自分の方だ。
「俺の全部をおまえにやるよ。
おまえがいらないって言っても、やる」
だから、遅くなってごめん、と。
言い終わらないうちに唇が塞がれた。
他の方々の大巨編に比べたら、ちっとも長くはないんですけど、
シリアスで書こうとしたら私にしては長く、そして玉砕(泣)
話としては終わりなんですが、ここでやめちゃ・・・やだ?^^;
(誰に聞いてるんでしょう、私)