堕天使コムちゃん8 No: 1300
投稿者:ぽん 02/01/18 Fri 21:480:24
帰宅すると、わたるは、夕飯もそこそこに、自分の部屋に戻った。
いつもなら、コムが自分を待っているはず・・。
カチャ・・
部屋に入ると、誰もいなかった。
暗く、寒い部屋。
「コム・・・」
つぶやいてみたところで、返事は無い。
その寂しさに耐えかねて、コートも脱がずにコムの部屋へ向かった。
コンコン!
「だあれ?」
コムの愛らしい声が聞こえてきた。
「俺だよ、コム!入っていいか?」
「ダメ」
何!?ダメって、どういうことだ!?
あまりの言葉に頭に血が上ったわたるは、ドアノブをまわした。
あれ?・・・カギが掛かってる!!
「おい、コム!開けてくれよ!!これじゃ、話もできやしない!」
「だって、ドア開けたら、わたるさん、僕とやろうとするでしょ。
言ったじゃん、もう、わたるさんとは寝ないって。
それに、話なら、昼間でもできるよ。
じゃあ、僕、もう寝るから。厨房の仕事は、朝早いから大変なんだ。」
「なっ・・・コム!おい、コム!!」
返事はない。
コムに拒絶されたのは、初めてだった。わたるは頭が混乱した。呆然と立ち尽くす。
ドアにおでこをくっつけ、つぶやく。
コム・・・・俺は、お前を抱きたい。お前のぬくもりの中に、身を沈めたい・・・
わたるは、そのまま、コムの部屋の前の廊下で、眠ってしまった・・
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ああ~、どんどんコムちゃんがわたる君をいぢめていく~~。
もう止まらない~~。
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堕天使コムちゃん7 No: 1297
投稿者:ぽん 02/01/18 Fri 21:43:42
いちごさま、コムちゃんとぶんちゃん、かわいすぎです~~(^^)私のネタに反応していただけるなんて、うれしすぎですわ。
keikoさま、ももんがさま、レスありがとうございます!元気づけられました。
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翌朝、わたるは、食堂に降りていった。
コムは、ねったんのそばで、かいがいしく動き回っている。
「コム、おはよう」
「おはよう、わたるさん」
いつもの笑顔だ。ということは、もう怒ってないのか?でも、俺の傍に来ないで働いてるし・・・うー、わからん!!
食事を終えたわたるは、席を立った。
コムが駆け寄ってくる。
「わたるさん、仕事に行くの?」
「ああ・・」
わたるは、コムを抱き寄せ、唇を重ね合わせた。
拒否はしない。
舌をいれると、コムは、身を捩じらせて、応えてきた。
「じゃあ、行ってくるな」
わたるは、安心したようにコムの髪を撫でた。
ねったんが、あまりに長い二人の逢瀬にしびれをきらした。
「わたるさん!早く仕事に行ってください!!コムさん、仕事中なんですから!!」
厨房に、ねったんの声が響いた。
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タニの浮気vol.3 No: 1296
投稿者:836番 02/01/18 Fri 21:35:19
次の日午後から厨房に出てきたコムに
タニがつつつっ…と近づいた。
「あ、タニくん? なあに?」
「う、うん…コムさん…あの…」
コムの天使のようなほほえみを見て
タニは先が続けづらくなったが、
まじまじと近くでみるコムの愛らしさにズキッときた。
「あの、ね、コムさん。俺、ちょっと話が…
で、あの、だから、その、
今日、仕事の後で、コムさんの部屋で…ちょっと…」
「僕の部屋?」
ワタルの部屋ではだめなところを見ると
りかとワタルの話か、と思ったコムは
「いいよ。じゃあ、終わったら一緒に行こ?」
とにっこり笑った。
タニはその後、小麦粉をひっくり返すは、お皿を割るは、
ワタル専用牛乳樽に穴を開けて厨房中に牛乳の噴水を降らすは、
大変な緊張のしようだった。
ついに厨房のみんなから、タニはもういいから
今日は帰るようにと言われたのは、それから2時間後だった。
コムは「あ、じゃあ、僕も今日はこれで」と
そそくさとエプロンをはずしてテーブルにおくと
ふたりは連れだって厨房を出ていった。
キムは二人の後姿を見送って
「珍しいですね、あの二人のツーショットって」
他のみんなも二人を見送りながら
「たぶん、りかさんとワタルさんの話だろうな」
「またなんかあったのかな」
「まったく、あの二人とつき合うなんて、大変だよね」
などと思えばのんきな事を言っていた。
「ごめんね、この部屋なんにもなくて」
コムはとりあえずタニに厨房から持ってきたジュースをすすめた。
「あ、うん、ベッドさえあれば…」
「え?」
「あ、ううん。あのね、コムさん」
タニはジュースをテーブルにおいて立ち上がると
コムのそばに立った。
(なあに?)と疑いのない笑顔を見せるコムに
なんと切り出そうか、と、躊躇したが
(ええいっ! りかさんを見習うんだ!!)とばかりに
思い切ってコムを抱き寄せるとキスをした。
+++++++++
ベンさまのコメントに恐ろしいものが入っていたような気がしたけど…
気づかなかったことにしよう…うん…
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かよこちゃん失踪・病院~轟邸2 No: 1295
投稿者:0番 02/01/18 Fri 21:19:45
エレベーターを降りて、人気のないロビーに来ると、
柱の影から誰かが姿をあらわした。
夜の闇にまぎれたような、黒のロングコートのワタルだった。
「なんであなた、こんなところにいるんです」
いっそそっけないほどに質問されて、ワタルは拍子抜けした顔をした。
「しかたないだろ。死人が出るってねったんに泣きつかれたんだから。
受付で聞いてもそんな奴入院してないって言われるし、
あいつの名前出せば面会謝絶だって断られるし。
おかげでこんな時刻まで待ってたんだ」
「あなた、ねったんさんにも気があったんですか」
「誰もそんなこと言ってないだろうが。
お嬢ちゃんがいなくなってからまとぶんが自閉で拒食になっちまって、
このままじゃ死んじまうって、そうなったら俺のせいだって
ねったんが脅かすから」
「…なんでそれがあなたのせいになるんです?」
「知らね-よ。
とにかく帰るんだろ、車乗れよ。
変な話だけど、俺が連れて帰った方が収まりがいいだろ」
車中で、しばらく無言だったワタルが、口を開いた。
「で、なんでおまえ、一週間も病院にいたんだ?」
「過労と風邪で、肺炎起こして寝込んでました」
きっぱり言われて、ワタルは思わずアクセルを踏み込んだ。
「ワタルさん、スピード出しすぎです」
「おま…それならそうと連絡…は無理か。携帯がどうとかって
ねったん言ってたしな。と、言うことは……だ」
ちらちらと落ちつかない視線を送るワタルに、かよこがふしぎそうな
目を向ける。
「なんです?」
「いや、おまえ、あいつに、あの……」
「何もされてませんよ。何考えてるんですか。
あなたといっしょにしないでください」
「……悪かったな」
それっきり実りのない会話は途絶え、やがて車は轟邸の門をくぐった。
玄関の手前で車を停める。
「お嬢ちゃん」
「なんですか?」
シートベルトを外しかけていたかよこがこっちを向いた隙に、
ワタルはすばやく触れるだけのキスをした。
(これくらいの役得、あってもいいよな)
顔を離すと、かよこは予想外にびっくりした顔をしている。
「なんだよ、そんなに嫌だったのか?」
「いえ、ワタルさん、こんな優しいキスできたんだなあと思って。
これならコムさんも大丈夫ですね」
心底驚きましたと言う顔のかよこに、ワタルはいかに自分が
野獣であったかを思い知らされる。
「もういいからとっとと降りろ!」
「ドア開けてくれなきゃ降りられません」
「おまえ、どこまでお嬢ちゃんなんだ……」
やれやれと車から降りて、ドアを開けてやる。
「あ、まとぶんの部屋はずっと同じだから…」
そう言って車内を見ると、もうかよこは庭に向かって駆け出していた。
その姿は、やはり白鳥が飛んでいくのに似ている。
絶対に自分の胸に飛び込んでくることはないのに、あきらめきれない気がした。
「ホント、俺ってバカだよな……」
コートのポケットを探って、取り出したタバコに火を点ける。
一服して、すぐに足で踏み消してしまったタバコは、ひどく苦かった。
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トド・ワタ・リカ Vol.1 No: 1294
投稿者:ベン 02/01/18 Fri 21:07:46
R改めR20様、”陰惨の血”大いに結構であります。私にも同じ血が流れてい
ると確信しております。
あお様の喫茶店のリカさん、不思議な雰囲気が素敵で読んでいる方も気持ちよ
くなりました(変な意味じゃなくね)。そしてコーヒーが飲みたくなりました。
るり様とっても興味深く読ませて頂きました。いきなり縛られちゃったのです
ね、泣きに来ていただけなのに~~。この先楽しみです。ドキドキ・・・
836番様、>ベンさま。おそらくわたしたち、何度かムラでご一緒している
に違いないですわねっ。きゃーっ!
って恐ろしいです~。並んで観てたりして、で、今日もリカさん素敵でしたね
~なんて挨拶しちゃってたり!!!ホントキャーですね。
タニちゃんの単純で素直(オベデイア?)な思考回路、とっても可愛いです。
でもおねえさんはちょっと心配ダゾ。
今日は何だか夢もストーリーも無く、ただエロくてグロいエッチものを書いて
しまいました。どのお話ともあまり絡まないのでエッチが苦手な方は(ここに
居るかい、そんな人)は読み飛ばしてくださいね。
・・・
といいながらちょっとだけ836番様、R20様の前回のに続けちゃいます。
・・・
リカは、昨夜感情のままにタニを抱いてしまったことで、よけいに不機嫌にな
っていた。
「くそっ、最悪だ。」
思わずそうつぶやくリカに、轟とワタルが心配そうに顔を上げた。
二人の目が合った。どうも気まずかったがリカを心配する気持ちの方が強かっ
た。二人はもう一度リカの方を見た後、またお互いに目を合わせ、リカの奴ど
うしたんだろうな~?というふうに肩をすくめた。
轟がマグカップを持ってリカに近づいた。
「まあ甘いモノでも飲んで落ち着け。」
肩に置かれた轟の手の重みと暖かさでリカの心がなごんだ。
そしてミルクと砂糖のたっぷり入ったコーヒーを一口飲むと、いらだった心が
嘘のように鎮まっていくのがわかった。
「フーッ。ボス、有り難うございました。もう大丈夫です。」
「ああ。」
リカの笑顔に、轟もワタルも胸の奥まで幸せが満ちていくのを感じた。
「こいつの笑顔がこんなに嬉しいなんて・・・。」
だがワタルは、轟と笑顔で見つめ合うリカに激しい嫉妬を覚えた。
あの日ここでリカに覆い被さっていた轟の幻影が、ワタルを悩ませた。
ワタルに抱かれながらボスの名を呼んだ、あのリカの悩ましくかすれた声が、
どうしても耳について離れなかった。
ワタルはどうにも辛くなってその場を離れると、二人に背を向けて煙草をくわ
えた。轟もまたそんなワタルの心中を察したようだった。
「さてとっ。」
轟はリカのそばを離れるとコートと帽子に手を伸ばした。
「俺は夕方過ぎまで帝劇組の連中と話を進めてくるよ。遅くなるから俺の帰り
を待たずにお前達も適当に帰ってくれ。じゃあな。」
残されたワタルは、リカを思う轟の気持ちをよけい意識した。
当のリカはというと、自分をめぐる二人の男のやるせない気持ちなど全く気に
も止めていない様子だ。あるいは分かっていて面白がっているのか・・・
が実のところ、心が軽くなった今、リカは今夜タニをどう抱こうか、昨夜の事
を一応謝っておくべきか、それともいっそのこと昔に戻って変態プレーを強引
に押し進めるか、なんてことをお気楽に考えていた。
「タニもまんざらでもなかったじゃないか。おびえた顔をしていたのは最初だ
けで、結局凄く感じていたみたいだし。今朝だっていつもと同じうっとりした
顔で俺を見ていたもんな。」
どこまでもお気楽なリカは、すぐ背後にワタルが来ていることに全く気づいて
いなかった。
「リカ・・・」
いきなり後ろから抱きついてきたワタルを、リカは反射的に背負い投げで投げ
飛ばした。
「うっ。」
短くうなるとワタルは長々と床に伸びてしまった。
「えっ、おいっ・・・ワタル。」
・・・
あらごめんなさい、ちっともエッチでなくて。次はエッチです。たぶん・・・
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かよこちゃん失踪・病院~轟邸 No: 1293
投稿者:0番 02/01/18 Fri 20:41:53
とにかく、行きます!話の勢いはなくても、私にちょっと勢いが・・・
永遠に続くかのような押し問答に、先に折れたのはやはり彼だった。
険しい表情をふっと和らげて、ため息をつく。
「わかったよ。そんなに言うなら、帰ればいい。
けど、今日はもう無理だ。おまえのことはいろいろ秘密裡にしてあるから、
退院手続きとかもあるし、明日の朝まで待て」
ベッドに寝たまま、彼を見据えていたかよこから、力が抜けた。
ふんわりした、柔らかい表情が戻ってくるのを、
彼は半分呆れたように笑って言う。
「お姫様みたいな顔して、ほんとにおまえは」
まとぶんに惚れてるんだな、と続けようとして彼はやめた。
緊張の糸が切れたように、かよこは眠ってしまっていた。
その日の深夜、ずっと眠っていたかよこは起き上がって、
静かに身支度を整えた。
彼の申し出は十分ありがたかったが、一秒でも急いで帰りたくて。
そっとドアノブに手をかけると、背後から穏やかな声がかかった。
「やっぱり、行くのか」
振り向きもせずにかよこはすみません、とだけ言った。
「わかってはいたんだけどな。お前が自分を曲げないってことは。
あんまり心配をかけてくれるなよ」
「…すみません」
おまえはそればっかりだな、と彼は言って、聞いた。
「また会えるか?」
ドアを細めに開けて、かよこは振り返った。
「もう、会いません」
「……そうか」
もはや自分と彼とは住む世界が違う。また会ったところで、何も生み出さない。
けれど、想いの深さが同じなら、たとえこの先会わなくても、
きっとつながっている。
>らん様。勝手に同じ次元の話だとすれば、
リカちゃんタニちゃんミズくん、そしてワタルくんも不在(予定)の
轟邸ってすごい状態です^^
>華子様、keiko様。かよこちゃんのご心配、ありがとうございます。
私も心配です(笑)
>R20様。かよこちゃんかっこいいと言っていただけて嬉しいです^^
腐っても男役(いえ、腐ってませんが)、他の可愛い受けに負けないように。
>あや様。まとぶんの様子は・・・ちょっと、気の毒で^^
しかし、なぜかかよこちゃんの方が強く思われてるような・・・
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タニの浮気vol.2 No: 1292
投稿者:836番 02/01/18 Fri 20:04:02
みなさん、怒らないでね。まだつづきま~す。
++++++++++++
バスタオルで身体についた滴を拭いながら
タニは考えていた。
う~ん、でも…誰と?
ゆうのことは大好きだけど、
「愛セレ」見ちゃったら、
なんかもう…なんかもう…なんかもう…(以下略)
タニは知ってる顔を片っ端から思い浮かべて見た。
ねったん。ミズさん。チー坊さん。ゆうかちゃん。
壮さん。キムさん。
タニは首を振った。
厨房チームは全然そういう対象に見られないや。
ゆうかちゃんは、まだ良く知らないし…。
う~んと、う~んと、
あさこさん。オサさん。……オサ…さん…?
タニはりかがかつてオサに本気になったことを思い出した。
りかさんが……
タニの目に涙がこみ上げてきた。
だめだ、俺。オサさんとなんて、絶対…無理…。
きっとひどいことしちゃう。
すんっと鼻をすすってこみあげた涙を止めると
オサとりかのことを頭から振り払った。
ゆうひさん、は、始めの頃からずっと優しくしてくれて
お兄さんみたいで好きだけど、でも、りかさんを裏切るなんて
許してくれなそう…。
りゅうさんは…たぶん、ゆうひさん以外とは…。
ケロドクター……お説教されそう。
かしげさん、なんて、ちょっと怖すぎるし、後が…。
ええっと…あとは…
ぶんさんは、ちょっと…大人のムードで…俺じゃあ…
コムさんは…ワタルさんが…
あっ…ちょっと待って? コム…さん?
コムさんかあ…。
……いいかもしれないー…。
タニはバスローブをはおって、
そうだよ、そうだよ、とひとり頷いていた。
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836番様 No: 1291
投稿者:いちご 02/01/18 Fri 19:16:46
ごめんなさいー。
どうか無視して そのまま、そのまま。
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>いちごさま No: 1290
投稿者:836番 02/01/18 Fri 18:52:26
またまた、サイコー!なものを。ありがとうございます。
いや、でも、困ったな。
わたしがこれから出すものとかなり設定似てるかも(笑)
ま、いーや。わたし、たぶんそのまま行きますわっ。
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レスです No: 1289
投稿者:あお 02/01/18 Fri 18:39:44
R様改めR20様、このまま、行くとこまで、行っちゃいましょうね。
KT様。まさか、ブンちゃんの相手にリカさんがと驚いてしまいました。
(でも、うれしかったりする・・・)
トドさんの反応の、鬼ごっこと、カゴメには、大笑い。
ベン様、ガイズ通い、いーなー。私も東京では、通いたい。
るり様、もちろん、その続きはありますよね。待ってますよ。
836番様。タニちゃんの浮気相手は、誰でしょう。
私もリカさんを悩ますとしたら、次はタニちゃんに誰か男を作るしか
ないよなーと、思いましたが。相手が思いつかなくて。
keiko様、レスありがとうございます。続き、書いてみようかと思って
いますが、話の雰囲気が変わっていくかも。
いちご様の表現力には、いつもすごいなーと思っていたんです。
迷い(?)をふっきって、復活、よかったです。
あや様、言われてみれば、リカさん、わりと危ない目にあってますね。
今考えている続きのだと、また、そうなるかな・・・
でも、微妙に違うかも。
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?コム×ブン? 後 No: 1288
投稿者:いちご 02/01/18 Fri 18:26:56
胸がはだけたブンに馬乗りになり、首筋に顔を近づけているコム。
「お前ら、何やってんだ?」
「(うわっ、ワタル。)」
「ワタルさん・・・どうしているの?」
「ちょっと忘れ物・・・ってオイッ!んなことはどーでもいいんだよ。」
コムとブンは その体制のまま動けなかった。
「お前ら、まさか そういう関係に・・・」
「ちがっ!」
2人がハモって声を上げた。
「違うんだ、ワタル。ほらっコム、早く離して。」
「あ、うん。」
コムがブンの手を離して立ち上がり、おずおずとワタルを見た。
「そういえば前にもこんなことあったよな。りかの話じゃ、
上半身裸のブンがコムに乗っかってたそうじゃねーか。
今度は逆かあ?」
「ワタルさん、ふざけてただけだから。」
「そのわりには〔耽美な空気〕だったな・・・
おいブン!コムをたぶらかすのヤメロ!」
「なっ!なんでそうなるんだよ。コムの方が・・・」
「ブンちゃん!」
コムのすがるような目にブンは口をつぐんだ。
(そりゃあ、先にやったのは僕だけどさ・・・)
ワタルの目がはだけた胸元に向けられ、ばっと前を合わせた。
「ワタルー、ホントにふざけてただけだから。怒んないでよ。」
「どーだか。総受けの貴公子とは よく言ったもんだな。」
「(誘い受けって言ってよ。この野獣が!)」
「あん?なんつった?」
「べつにっ。」
「コムが上にいたってことは・・・」
ワタルがコムに視線を移した。
(俺を抱くくらいだ。力のないブンなんか ちょろいもんだろう。)
「コムがやろうとしてたのか?」
「違うよ! 僕とブンちゃんは友達!!」
ワタルが何か思いついたように眉を上げた。
(友達・・俺とりかだって友達だ・・・てことはやっぱりコイツら!)
ワタルは黙り込んでしまった。
「ワ、ワタルさん?」
「僕、用事思い出したから・・・行くね。」
「えっ!ちょっと待って。」
ブンの腕を掴むコム。
「(離してよ。)」
「(いやだよ。何とかしてよ。)」
「(何とかって言ったって、コムがSっ気なんか出すから・・・)」
「(Sじゃないよ!)」
ワタルがぼそっとつぶやいた。
「コム、俺が悪かった。」
「へっ?」
「俺が、何かお前を満足させられなくてこんなことしたんだろ。」
「違っ!だから誤解だってば。どうすればわかってもらえるの?
ねえ、ブンちゃん。・・・・・・あれっ?!」
いつのまにかブンは消えていた。
「そんな、ブンちゃん!」
「行くな!」
「はっ?」
ドアに手をかけたコムをワタルが引き戻す。
「あいつがいいのか?」
「ええっ?」
「あいつなら俺の足りないとこ埋められるのか?」
コムの両肩を掴んで揺り動かす。
「ちがう、ちが―――う!何度も言わせないで。誤解なの!
ブンちゃんとは何でもない!ふざけてただけ!!!」
コムがキレそうになって叫んだ。
「ホントか?」
ワタルの顔がパァッと輝いた。
「そーだよなあ。んなことあるわけねーよなあ。ハハハハ・・・」
「解ってくれた?」
「まあな、信じてやるよ。」
「よかった~・・・」
「バカだよなあ、俺も。」
「そういえば、さっきブンちゃんの胸ジッと見てた。」
「見るだろ そりゃあ。」
「え?」
「いや・・・ごめん。」
「ワタルさん!行かなくていいの?」
「! そーだよ、書類!」
ワタルはテーブルから書類をひったくって
「じゃあな、行って来る。」
と すばやくキスをした。
「ん。いってらっしゃい。(ホッ)」
(ブンちゃんがあんなことするから・・・)
コムが唇に指をあてた。
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?コム×ブン? 前 No: 1287
投稿者:いちご 02/01/18 Fri 18:20:18
ブンがワタルの部屋のドアを叩いた。
「コムー、いるー?」
ドアが開き コムが笑顔で迎えた。
「ブンちゃん、いらっしゃい。」
「厨房行ったら 今日は午後からだって聞いたから。
ワタルはもう仕事行ったんでしょ。」
「うん、とっくに。さっ入って。」
「厨房楽しそうだね。」
「うん。みんなみたいに一日中じゃないし、楽させてもらってる。」
「ねー、あの後どうした?」
「あの後?」
「ワタルが押し倒したとこまでは見たんだけど あのまま
やっちゃったの?」
「え・・・うん。」
コムが赤くなって頷いた。
「へぇー。」
ブンがニヤニヤしてコムを見た。
「ブンちゃんとトドさんに見られたと思ったけど見てないんだね。
よかったぁ。」
「コムがHしてるとこなんて僕には想像も出来ないよ。」
「僕、見ちゃった・・・」
「あー、そーだね・・・コムのエッチ!」
「ちょっ、突然目に飛び込んで来たんだよ。すごくビックリ
したんだから!」
「あはは・・・」
ブンが笑ってごまかした。
「でも、ブンちゃん別人みたいだった。」
「そお?」
「表情とか声とか、色っぽくてドキドキした。」
「やめてよー。恥ずかしいじゃない。コムだってワタルの腕の
中では最高に色っぽい顔してるはずだよ。」
「そうかな・・・」
「ワタルさー『その表情がたまんないぜ』とか言ってんじゃないの?」
「言わないよー。そんな恥ずかしいこと。
あ、でも昨日『綺麗』って言ってくれた。」
コムがキャッと顔を覆った。
「ちょっとー、ノロケてんの?」
「へへっ。トドさんはどう?」
「トドさんはあまり言ってくれないなあ。ないしょだけどノルさんは
よく言ってくれたよ。『綺麗だよ、ブン』って。
わあー、思い出しちゃったよ。ノルさーーーーーん!!」
「あー、トドさんに言っちゃおー。」
「ダ、ダメだよ。シー!」
「ふうん、ノルさんねー。」
「ねー、ないしょって言ったでしょー」
ブンがコムをくすぐって 2人は子犬のようにもつれあった。
ブンがコムに覆い被さったとき 目が合ってしばし沈黙。
瞬時に赤くなるコムをブンが見つめた。内心おもしろがっている。
「ブンちゃん、その目やめて。」
「(クスッ)どうして?」
艶っぽい声でブンが聞く。
「そ、その声もやめて。」
「コム・・・」
ブンがコムに顔を近づけてくる。
「えっ、え――っ!!ブンちゃ・・・んんっ?!!」
ブンがコムの唇を吸うようにしっとりと口づけた。
コムは放心しながらも「柔らかい・・・」などと思っていた。
ブンは唇を離すとニヤッと笑い スッと体を離した。
「プッ、アハハハハハ・・・もう、今の顔ー。カ、カワイーー
もっ、お腹痛い・・・ハハハハハハハハ・・・」
笑い続けるブンにコムがムカッとする。
「もう!ブンちゃん!!!」
(僕はワタルさんを抱いたことあるんだからね。
ブンちゃんなんか簡単に。)
コムはとっさにブンの両手を掴んで組み敷いた。
ブンが驚いて見上げると 真剣な目で見つめ返してきた。
「コム・・・どうしたの?」
「さあ、どうしようかな・・・」
コムは微笑んでいるものの 目は笑っていない。
(コム、以外に力あるんだ。振りほどけない。)
「ねえ、冗談はやめて。僕が悪かったよ。ねっ。」
「もう からかったりしない?」
「いや・・・わかんない。」
「そう。」
コムはブンの両手を頭上に上げ 片手で押さえると
ブラウスのボタンを一つ外した。
「ちょっと、コム!」
「全部外しちゃおうかな。」
二つ、三つとボタンを外していくコム。
「ウソ・・・待って。」
胸がすっかり露わになると 腕をまた両手で持ち直した。
「ブンちゃんのここ、桃色だね。さっきのお礼に ここにキス
してもいい?」
「・・・ダメ・・・」
コムが胸の先端に唇を近づける。
「や・・やめて・・・・・・っ!・・あぁん・・」
ブンの体がピクンと跳ね、甘い吐息がこぼれた。
「その声 もっと聞きたいな。」
コムの瞳が獲物を射るように輝く。
ブンは妖しくも美しいコムの表情に鳥肌が立った。
コムが微笑を浮かべ、首筋に沈んでくる。
「しない! もうからかったりしないから、お願い やめて!!」
ブンがそう叫んだとき 部屋のドアが開いた。
2人がハッとドアを見ると ワタルが目を見開いて立っていた
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レスです No: 1286
投稿者:いちご 02/01/18 Fri 18:10:59
ショーコ様 本当に本当にお疲れさまでした。壮くん恋人出来ると
いいですね。またお待ちしています。
ベン様 うっ、嬉しい・・・ありがとうございます。劇場で妄想
膨らませて来て下さいね。
るり様 妄想の練習してくれたんですね。練習なんて言ったら失礼
ですね。完璧でした。良かったです。牛乳いいわー!
またお願いします。
ぽん様 またぽん様に反応して書いちゃいましたわ。(控えめですが)
私もSコムちゃんいいと思いますー。
くーろ様 レスありがとうございます。劇場通いとは羨ましい。
また書いて下さい。
らん様 ただいま~です。どうもありがとうございます。
ゆうかちゃんが危険になるって それはもしかして・・・
華子様 お久しぶりですー(^^)/
私もジーッとジーッと待っていますのよ。
雪だるま様 いや、あの・・・ホントにお恥ずかしい・・・
なんでもして下さるとか。続き書いて下さい(笑)
素晴らしかったですよ。また読みたいです。
HT様 書いてくれたー。嬉しいです。ブンちゃんとうとう知って
しまったんですね。HT様って濃いこと書いてもほんわか
してるんですよねー。どうしたらそうできるのでしょう。
K様 お世話になっております。私がK様にお返し出来ることは
ノルブン書くことですよね。本来 任ではないはずなので
難しいですが頭ひねって考えています。少々お待ちを。
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レスのみ失礼 No: 1285
投稿者:あや 02/01/18 Fri 18:10:13
開けるたびにたくさんの書き込みがあってウ・レ・シ・イ!
それもこれも管理人さまのおかげと感謝いたしております。
836さま タニちゃんのお相手はどなたー?気になるー!!
R20さま リカタニの天国はエエナ-と思っておりましたが
地獄に落ちて行く二人もまたよろしおす。
パート1でジタンを吸いながらタニの寝顔を眺めていた
変態リカさんの方でしたか。ファンでした。
らんさま 和央組のミズさんは双児の弟さんだったのですね。
どちらが兄で弟か知らなかったものですっきりしました。
るりさま 「・・・俺にかまうな、不運がうつるぞ」
キャー!大好きなセリフでした。つづき待ってます。
あおさま なぜかリカさんばかりが外で危ないめに会うような気がします。
萬教授の件も解決していませんが今度は磯野さん・・・。
おじさまキラーなのかしら?
0番さま 1週間も気を失っていたなんて・・・その間のまとぶんの様子も
書いていただけるんでしょうね(強い口調で強迫入ってます)!
かよこちゃんはもう少しそちらであんなことやそんなこと
などしてから帰って来ていただきましょう。
レスしきれなくてすみません。スパイラルに展開する轟組から目がはなせません。
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No: 1284
投稿者:雪だるま 02/01/18 Fri 17:30:50
いちごさま!
書いてくださって有難うございます。
嬉しくて嬉しくて今まで余韻に浸っていました。
不肖この雪だるま、いちごさまの為なら何でも致します。
なので、是非これからもどんどん(何発も)いっちゃて
下さいまし。よろしくお願いします。
(コメントも有難うございました~汗)
Kさま、836番さま、ショーコさま、るりさま、HTさま、
そしてらんさま、私のつまらない作品を読んでレスを下さり
本当に有難うございました。
投稿するのがこんなに恥ずかしいものとは…
(実は恥ずかしいのでもう出てくるの止めようと思ってました)
頭の中のストーリーを文章にする難しさを痛感しています。
改めて作家の皆様に脱帽!皆さんすごすぎです。
雪だるまは手も足も出ませ~ん!(初めから無い!?)
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レスです。 No: 1283
投稿者:keiko 02/01/18 Fri 16:00:04
何も書かないで間違って投稿してしまいました・・・
ゴメンナサイ。
>836番様
今度はタニちゃん浮気ですか?
お相手が気になります。
楽しみです。
>るり様
ワタル・リカの出会いですか・・・・
よかったです~。
やっぱり牛乳は手放せないワタルくんですね。
>あお様
続き気になります。
なんだか不思議な感じですね。
>RあらためR20様
久しぶりに乱暴なリカさんですね。
私もちょっと乱暴なリカさん好きです。
>らん様
ミズくん和央組にちょこっと旅立ってしまったんですか?
戻ってきますよね・・・・・
ゆうかちゃんどうなっちゃうのかな?
続ききになります。
>0番様
かよこちゃん戻ってきますよね??
わたるくんの行動もきになります。
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タニの浮気vol.1 No: 1281
投稿者:836番 02/01/18 Fri 15:44:17
すいません。爆弾投下して行きます。この話つづきます。
+++++++++++++++++++
タニは寝入ってしまったりかの顔を見ている。
(りかさん…可愛い顔して寝てる…)
ちょっと鼻をくすぐってみると
「う…ん…」とりかがちょっとうるさそうな顔をした。
(子供みたい。可愛いっ。)
ふと目線をりかの裸の胸に移すと
息をするたびに緩やかに盛り上がる胸の上に
今つけたばかりの赤いあざの他にも
すこし薄くなりかけたあざや歯の跡が残っている。
タニはため息をつくと
眠っているりかを起こさないようにベッドからすべり出た。
バスタブに湯をはったまま
りかとベッドで数時間を過ごしてしまったので
湯はかなりぬるくなっていた。
熱い湯をたしながら、水の中に身体を沈めた。
静かなバスルームで一人湯に浸かっていると
りかの胸のあざや歯形が目の前をちらつく。
タニは一度水の中に潜ってから、ざばっ!と浮上し
ふるふるっと頭をふって滴をはらった。
(俺……いつになったら、全然平気になれるんだろう…)
ふだんは気にしないようにしているのに、時々こんなふうに
ワタルに抱かれるりかを思ってやりきれなくなってしまう。
こんなこと、もうやめたい。
(しょうがないのに、どんなに思ったって…)
りかは自分が一番だと言ってくれてる。
本当にそうなんだと思う。
どうしてそれだけで満足できないんだろう。
(俺って、欲張りなのかな…。
二番目も三番目も俺以外いて欲しくないなんて)
タニはふうっとためいきをついた。
(でも、俺には一番も二番も三番も、りかさんしかいないのに…)
そう思ったとき、ふと、何かが頭の中でひらめいた。
(あれ? だから、いけないのかな?)
タニは眉間にしわを寄せて考え始めた。
(もしかして、俺はりかさんしか知らないから
だから、りかさんの気持ちが分からないのかなあ?
俺も、りかさんみたいに他の人とも寝てみれば
大したことじゃないって、思えるのかな?)
タニがそんな危ないことを考え始めているのも知らずに
りかは平和な寝息をたてていた。
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まずはレス No: 1280
投稿者:836番 02/01/18 Fri 14:56:32
RさまあらためR20さま。もしや誤解があるのかと思うのですが、
わたしは、ああいう乱暴なりかさん(きゃっ)好きなんですよ。
だから、覚えてるんです。それに、たしかオマージュ編でも「変態」発言は
使わせてもらってるはず。
だから~、乾いて飢えたりかさんが最近出てこれないのは、
わたしのぼんくらのせいか…と思ってるわけです。
なんか、幸せになっちゃったですからねえ…。
「りかさんを救いたい」とか言われて怒っていたのが嘘のよう。
(<もしや、これもR20さま?)なので「オマージュ」させて戴いて、
勝手にまたちょっと乱暴者に出てきてもらったわけですよ。
邪道でもなんでもござんせん(わたしが言うことでもないが)。
「リカタニ錯乱」ありがとう。
あおさま。これ…つづくんでしょうか?
なんか不思議な雰囲気で…気になる。
ベンさま。おそらくわたしたち、
何度かムラでご一緒しているに違いないですわねっ。きゃーっ!
るりさま。わたしゃーいつから「ワタリカ愛好会」に入ったんじゃ。
いえ、愛好しているのは事実であります。(笑)
そしてなんかとっても嬉しいことを言って戴いたかんじ。
(…ちゅーしちゃおうかしら?<キス魔)
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はじめてのワタリカ No: 1279
投稿者:るり 02/01/18 Fri 14:09:23
新入りのリカに与えられた仕事は、玄関の掃除だった。
「いいかリカ、玄関は轟組の顔だ。そこをまかされた意味をわかってるだろうな。」
と言い含めるトドの言葉も、リカには響いてこない。
(わかりたくもねーよ・・・)
リカはおのれの不運をのろっているのだ。
あんなことさえなければ、今ごろは帝大法学部のエリートコースをまっしぐら、
成績だけは同期の香寿には負けたけど、
飛び級で入った大学だから、年上の先輩たちにかわいがられ、
ゆくゆくは検察官になって執拗に容疑者を責め立てるか、
それとも弁護士になって熱血漢を演じるか、
いずれにしても、法廷という華やかな舞台がリカを待っているはずだった。
それが今では、極道の下っ端・・・
玄関の掃除もそこそこに、リカは屋敷をうろつき、
見つけた屋根裏部屋でサボタージュをきめこんだ。
小さな窓から見える青空をみつめながら、煙草の煙をくゆらす。
「よお、新入り」背後で呼ぶ声がした。
ふりかえると、ガタイだけは大きいがサルのような愛嬌のある、
それでいて精悍な目つきの男が立っている。
「こないだ入ってきたやつだよな、俺はワタルっていうんだ、よろしく」
ワタルの差し出した手を無視し、リカは目をそらしながら言った。
「・・・俺にかまうな、不運がうつるぞ」
涙目に気付かれただろうか。こんなところで泣いていたなんて、誰にも知られたくない。
「かまってんじゃねーよ、ここは俺のとっておきの場所なんだ、勝手に入ってきたのはそっちだろーが」
「あ、あぁ・・・そりゃ悪かった」
顔を伏せて出て行こうとするリカの、目にたまった涙をワタルは見逃さなかった。
細い手首をつかんで、身体をひきよせる。
「何するんだよっ」「泣いてんのか、おまえ」「うるせぇよ、俺にかまうなっつってんだろ!」
手をほどこうとするが、リカの細い身体では、ワタルの腕力に勝てるわけがない。
あらがうリカの指先から、煙草がうばいとられる。
「やっ、やめ・・・」身体を硬直させるリカに、ワタルは言った。
「煙草は身体に悪いぞ、牛乳にしとけ」
そう言ったワタルの手には、牛乳ビンが握られていた。
「屋根裏で牛乳のんで昼寝するのが、俺の日課なんだ」
リカは全身の力が抜けてしまった。
「ぶっ・・・!! なんだそりゃ! 極道が牛乳ううう」
「うっせーな、体力第一だろっ」ムキになるワタルの目には、
さっきまでの緊張がほぐれた分だけ、顔を真っ赤にさせて、くしゃくしゃに笑うリカがうつる。
くりくりパーマとまんまるな頬に、夕日がさしてきた。
(こいつ…、さっきまで泣いて悪態ついてたかと思えば、今度はこんな顔で笑うのか…)
「ちょっ、離せよ!」「いいや、離さない」
ワタルはつかんだままのリカの手首を力任せにひっぱり、屋根裏の柱に縛り付けた。
**************************
わが敬愛する836番様、ベン様、あお様はじめ、ワタリカ愛好会の皆様のこれまでの蓄積に泥を塗ってしまったでしょうか、汗汗・・・
お邪魔にならないように過去のお話を書いてみましたが、
なにぶん「はじめての投稿」ですので、どうか、どうかお許しをーーーー ぴゅーーーっ
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リカ、喫茶店で・・・2 No: 1278
投稿者:あお 02/01/18 Fri 12:48:30
気が付けば、自分も相手も裸体のままだ。
お互いに抵抗することなく、重なり合った。
相手が喜びの声をあげる。
これは、誰だ・・・なぜ、俺は知らない相手を抱いてるんだ。
そんな意識とは、反対にリカの指が、相手の急所を捕らえていく。
「来てください、行かせて・・・」
その声を聞くと同時に、リカは相手の身体の中ではじけた。
誰・・と顔を確認しようとしても、暗くてよくわからない。
相手の唇がリカの身体にまとわりついてきた。
いつのまにか、リカが下になっている。
【今度は、あなたを行かせてあげよう。抱いてあげる・・・】
そんな声がした。
いや、ダメ・・だ・・・、やめろ。そう答えようとしても
声が出ない。力が入らない。
後ろ手に縛られた。
こんなふうにされたいのでしょう?望みどおりにしてあげますよ。
やめ・・ろ・・・
口がふさがれ、相手の舌が入り込んできた。
何人もの男たちに抱かれているような感覚だった。
手や足、身体のすべてに同時に舌がまとわりついてくるようで、
リカは耐えきれずに声をあげた。
【まだ、行くのは、早いですよ、これからだ。】
空中で抱かれているようで、今にも下に落ちていくようだった。
リカは相手にしがみつきたかったが、手を縛られていて、できない。
下へおちる!・・・そう思った瞬間、足を大きく開かされて
一気につきあげられた。
「うっ!ああっ!・・・」
意識が遠くに飛んで行き、リカの身体は急降下しながら
闇の奥深く沈んで行った。
どこかでリカを呼ぶ声がする。
「リカ、リカっ!」
その声にリカはゆっくりと目を開けた。
「困ったね。居眠りをされるとは思わなかった。」
目の前で磯野が苦笑している。
「そんなにつまらない話をしてしまったのかな。」
リカは喫茶店の椅子にもたれかかっていた。
あわてて、座り直し、身体のあちこちを触る。シャツのボタンは
きちんととめられているし、ネクタイも乱れてはいない。
今のは、一体・・・。夢?それにしては、リアルすぎる。
それに、確かに俺は感じて・・た。
「コーヒーを飲んで、寝てしまうとは、君もすごいな。寝不足でも
続いてたのか?」
磯野が笑う。
「あ、すいません。何がどうなったのか・・・一体・・」
レシートをとろうとしたリカの手を磯野が止めた。
「だから、おごると言っているだろう。いいよ、置いといてくれ。
会えてうれしかった。だが、寝てしまうとは、ショックだな。
次はもっとゆっくり時間をとって会いたいものだね」
リカは、わけがわからなくて、早くこの場を立ち去りたかった
汗が出てくる。
「お客様、気分が悪いのですか?」
コーヒーカップを下げに来た、ウェイターが話しかけてきた。
「あ、いや、大丈夫」
そう答えたリカが見上げたそのウェイターの顔は、さきほど夢とも現実とも
つかない中で抱き、抱かれた男に似ていたような気がした。
「顔色が悪いね。もう少し、そこで休んでいてもいいんだよ」
ここにこれ以上いたら、轟組に戻れなくなる、そんな気がしたリカは、
あわてて立ち上がった。
「いえ、本当に大丈夫です。失礼します」
は、早く戻ろう。本当に気分が悪くなってきた。
タニの顔を見たら落ち着くだろうか。
何だったんだ、今のは・・・。
また、何かが起こる前兆・・・かもしれない。リカの胸の奥深く、
そんな思いが走った。
リカさんを悩ませたいと考えていましたが、違う方向の話になってしまいました。
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リカ、喫茶店で・・・1 No: 1277
投稿者:あお 02/01/18 Fri 12:40:09
ある日のこと、仕事で外に出ていたリカの携帯が鳴った。
リカは、あまり連絡を取らなくなった者の番号もアドレスに残しておく
(削除するのがめんどくさいという理由もある)
携帯には、磯野の名前が記されていた。(サザエさん一家じゃありません)
「磯野・・・?」
携帯に出てみる。
「はい・・・」
《やあ、リカだね。私が誰だか、わかるかな》
一瞬、誰だかわからず、でも、以前聞いたことのあるような・・・
リカの頭の中で、過去の色んな人物がまわりだす
《私だよ。君が轟組に入ってまもなくの頃、よく会っていたはずだが》
「あっ!磯野・・さん」
《そうだ、覚えていてくれてうれしいよ。ちょっと時間取れるかな。
会いたいのだが》
いや、すいません。すっかり忘れてました・・。とは、思ったが
ちょうど外へ出ているし、短時間なら・・と思い、指定された喫茶店へと
向かった。
その喫茶店は地下にあり、何となく薄暗い雰囲気があった。
磯野は奥のテーブルにいた。リカを見つけると、手を軽く振って
合図を送り、向かい側へ座るようにと促した。
「すいません。待たせてしまいましたか」
「いや、そんな事はない。コーヒーでいいかな」
あ、俺、コーヒーは・・と思ったが、リカが口を開く前に
磯野はコーヒーを二つ注文した。
「元気そうだね、噂はいろいろと聞いている。今、轟組のわたるとリカと言え
ば有名だ。立派になったもんだな。昔がうそのようだ」
「はぁ・・ありがとうございます・・・」
有名って、どう有名なんだろ・・・?
なぜか居心地が悪く、何か早く理由をつけて、この場を去りたくなった
リカの様子がわかったのか、磯野がタバコに火をつけながら
少し口調を変えて話し出した。
「君を呼んだのは、ただ懐かしくなったからだけではない。
真剣に聞いてほしい話があったからだ」
リカは、少し驚いたが、磯野の顔を凝視し、聞く体制に入った。
「はっきり言おう。轟組を抜ける気はないか」
「え?」
「確かに君は、轟組の幹部だ。いや、大幹部だったか・・・。
まぁ、それはどちらでもいい。
だが、常にわたると2人の評価だろう。
いずれ、轟のあとを次ぐのは、わたるのほうだと思う。
たぶん君は今の状況のまま、変わりはない。それでも、いいのか?」
そんな事は、考えてもみなかったリカにとって、
磯野の話は青天の霹靂。
磯野はそのまま、話を続けた。
「私とくれば、もっといい待遇になれることを保証する。
もう少し、欲を出してもいいと思うが」
わたる・・か。
リカは考えた。
だが、もともとわたるは俺の上にいて、仕事を教えてくれてたやつだし。
別にいまさら立場が変わったとしても、そんな・・・。
それに、俺にはタニがいる。
あいつを置いて出ていく気にはなれない。
(わずか、数日間とはいっても、タニがいない日々は、きつかった)
「どうだ。私についてきたほうが君の為にも、いいと思うが。
もちろん、すぐに結論を出せとは言わない。しばらく考える時間は
欲しいだろうからな」
「あの・・・せっかくですが、轟組を出る気はありません。今のままで
満足しています。」
磯野は笑った。
「そんなに早く、結論を出さなくてもいいと思うが。」
「いえ、本当に、今の気持ちに変わりありません。変わることはないです」
磯野は2本目のタバコに火をつけた。
「君も吸うか」
タバコを差し出した。
「いえ、そろそろ行かなければならないので、これで失礼し・ DCす」
立ち上がろうとしたリカの腕を磯野が押さえた。
「そんな急がなくてもいいだろう。せめて、そのコーヒーぐらいは
飲んでくれないかな。私がおごるよ。ここのは、おいしいんだ」
いつのまにか置かれていたコーヒー。
口調はおだやかな磯野だが、何となく、言われる事を断ってはいけないような気がして
リカは座り直し、砂糖とミルクを入れようとした。
「極道は、ブラックじゃないのかい?」
磯野がふっと笑う。
リカは少し、むっとして、一度とった砂糖やミルクを戻し、コーヒーを
一度に全部飲み干した。
コーヒーカップをテーブルに置いた時、まわりの景色が何となく
ゆらいできたような気がした。
まわりに、誰もいない?え?と思った時、スーツの上着が
脱がされ、ネクタイがゆるめられていく。
シャツのボタンが一つずつはずされていく・・・。
誰だ・・何をする。
意識とは反対に、自分でも、ボタンをはずしていく。
【僕を抱かせてあげる。】遠くでそんな声が聞こえてきたような気がした
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リカタニ錯乱(ごめんなさい) No: 1276
投稿者:R改めR20 02/01/18 Fri 04:01:25
>836番様
又拝読できて、とても嬉しいです。
カミングアウト(笑)したせいで、つい陰惨の血が甦ってしまい邪道もいいとこなもの載せさせて下さい。
それこそ、本筋と別世界の錯乱編ですからどうかお見逃しを~
>ベン様
すごい!そうか!轟様か!
二人しか頭にない片寄った私には脱帽モノです。
>HT様
気持ちよさそうなお二人に読んでいるこちらも幸せです。
出発点が違うとこうも違うものか、と・・(泣き伏す)
>0番様
し、失礼致しました。
では、バイプレイヤーでは・・・(もっと悪い)。
シリアス(コメディもですが)かよこちゃんとってもかっこいいとドキドキしてます。
>ごんた様
ほのぼのなどと仰って頂けて、嬉しいです。
これは気が狂ったと思ってほっといてください(懇願)。
>あお様
抜けられません・・
あお様も抜けないで下さいねー!
>Z様
お優しいお言葉有難うございました。
乱入ばっかで、すみません。
根が陰惨系なせいか、流れを無視するようなしょうもないシロモノです。
別人格の別世界だと読み飛ばしてください。
(ハッピーなリカタニをぶち壊してしまうようなら削除いつでもしますので)
明日から又劇場に篭るので、無責任な書き逃げお許し下さいませ.
§§§§
書類から目を上げて、三杯目のグラスを干す。
暖炉のはぜる音が耳につき、今夜は仕事が進まない。
タニは霧矢の部屋へ行ったままだ。
溜まった仕事に、積もる話しもあるだろうと分かった風に送り出した。
無理やり紙を繰り、なんとか書類が片付いた頃そっと扉が軋む。
「あ、りかさんまだ起きてたの。」
「仕事が溜まってたんだ。」
書類から目も上げず、ぞんざいな言葉が口をつく。
「ごめん、遅くなって。」
「積もる話しもあるんだろう、奴も。」
妙に苛つく自分に、腹が立つ。
「ん、ていうか、俺ばっかり話してたカンジかも。」
言葉が途切れ、白けた空気が部屋に漂う。
「眠いから、先に風呂入るね.」
行きかけるタニの腕をつい、掴んでしまった。
「何?」
黒い瞳がこちらを見上げる。
いつもと変わらない、俺を信じきった眼差しは百も承知のはずだ。
なのに、あの頃の事が不意に甦る。
蛹が孵り飛び立っていく不安に、重ねた夜を。
「疲れてるの?」
力任せに引き寄せ、顎を捻り上げる。
噛みつくように口付けると、それでも舌を返そうとする。
愛おしさが込み上げる。
そんな自分に又苛つく。
思わず歯を立てると、錆びた血の味がした。
「っつ、ひでえよ、何、急に。」
答えが見つかる訳もなく、そのままベッドに引き摺りこむ。
「何とか、言えよ、やだよ、こんなの。」
愛おしさと苛立ちに、言葉が消えて行く。
ボタンを外すのももどかしく、手の中で服が破れる。
困惑に抗う手を、掴み上げ身体中唇を這わせる。
立てた爪が赤い筋となり、身体中を彩る。
粘つくように、ベッドが軋む。
疼く苦痛が快感に変わり、喘ぎ声が聞えてくる。
あの頃と確かに違う声に、どうしようもなく溺れていく。
あたる背が反り返り、喘ぎが嗚咽に変わる。
「俺と、沈むか。」
耳元を舐め上げる。
「天国は、諦めろ。」
頷く背を抱き締め、縺れ、そして沈む。
§§§§
--------------------------------------------------------------------------------
レス No: 1275
投稿者:華子 02/01/18 Fri 01:51:59
ショーコ様
長編大作お疲れ様でした。ずっと、楽しく、ワクワク、ドキドキで
読ませていただきました。それぞれのお話しにウットリしたり、ジーンとしたり、
これからも、ステキな作品を期待しています。
いちご様
ジーッと、ジーッと待ってました。必ず書いてくたさると、、。
2組の休日、流石いちご様。うっとりとドキドキで素敵でした。
これからもた~~くさん書いてくださいね。
ワタコム応援団に入ります様
いよいよ、その時が来ますね。素敵な感じで、ワクワクしてます。
ベン様
久しぶりのトド・リカ、とっても大人の感じで素敵です。でも、やっぱり
最後は、ワタルくんなんですね。タニくんが、心配です。
0番様
かよちゃん、帰りますよね?なんかとてもまとぶんが、可愛そうで、、。
ワタルくんも標的が居なくなって、寂しいのでは、、。
他のライター様の作品もみ~んなすてきで、楽しくてよかったです。
ここを読んでいると色んな方が、とても気になり出します。オサちゃんや
あさこちゃん、、。
このところ、忙しくて何にも書けなくなってます。でも、皆様の眼を汚さなくて
済むので幸いかもしれませんね。でも、またとんでもない事を思いついてますので
時間が出来たら、皆様のお眼を汚しに書かせていただきます。その時は。お許しを
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頭ボ~~ No: 1274
投稿者:ベン 02/01/18 Fri 01:35:58
トドリカの続き本当に考えていなかったんですよ。まったくもうです。
836番さまが続けてくださって感謝感謝です~。
私はだいぶ枯れてきてしまった感じというか、週末毎のムラ通いに
疲れたと言いましょうか・・・。だって遠いんですもん。でもまた行くわ~
待っててね、スカイ!!
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毎晩楽しみにしております♪ No: 1273
投稿者:ロム専の者ですが 02/01/18 Fri 00:55:07
今、一番好きなHPです♪ココ♪
作家の皆さまそれぞれ個性があって、もう素晴らしい!
舞台観てるよりココを見てる方がドキドキするのはなぜ???
あっ・・でもココを読んでからは、違う意味で、
舞台観劇するとドキドキします。
●ショーコ様
大作ご苦労様でしたー。
番外の番外で良いから、是非 壮×コム が読みたいです!
なんだか終わり方が意味深じゃないですかー?お願いしますー。
●ワタコム応援団に入ります様
それで、それで、スイートルームの二人はどうなったの?
素敵な夜になるといいな♪
●ぽん様
実を言うと、私のコムちゃんのイメージってチョット「S」なんですよ。
なので、どんどんいぢわるなコムちゃん書いちゃってください。
●管理人様
HP運営大変だと思いますが、マイペースで続けて下さいね。
それにしても、轟邸は
ぶんちゃんが記憶喪失になったり、かよこちゃんが失踪したり
毎回大騒ぎですね(笑)それがまた楽しいんだけど。
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レスです(長くてごめんなさい) No: 1272
投稿者:らん 02/01/18 Fri 00:31:11
>ショーコ様
レスをありがとうございます。これからゆうかちゃんがちょいと危険になるのですが、
シリアス系で進めようか、ほっこり系にしようかとまだ悩んでおります(^^ゞ
壮君の恋・・・とっても切なかったです。
また、続けてください~
>いちご様
おかえりなさい~です。
二組のカップル良かったです~~♪
また、楽しい作品をお待ちしております
>0番様
かよこちゃんに引き続きミズ君も轟邸の外にだしてしまいました(笑)
かよこちゃんはどうなるんでしょう?
>ベン様
トドさんとリカさんの情事、素敵でした。
読みながらドキドキしました。
>ももんが様
野獣注意報おもしろかったです。ねったんのお言葉に笑いました!
>管理人様
ログ作業お疲れ様です。
いつも、ありがとうございます
>836番様
タニちゃんとの約束ですが、わたる君に抱かれる分は約束やぶりではないのね~
なるほど~(苦笑)
>雪だるま様
ステップアップするキムちゃん、可愛い!
また、続きを書いてくださいね
どんどん、皆様の力作がアップされ
楽しみに読んでおります。
これからもライターの皆様よろしくお願いします♪
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ミズゆうか(ミズ旅立つ 2) No: 1271
投稿者:らん 02/01/18 Fri 00:28:22
気を失ってもなお、ゆうかはまだミズの腕を握り締めていた。
起こさない様にそっと、ゆうかの手をはずし心配そうな顔で寝顔を見つめるミズ。
『大丈夫だよな・・・・』
だが、静かに部屋から出て行った。
ゆうかは夢を見ていた。
ミズに初めて抱かれたあの日・・・・
森の中・・・・
ミズが追いかけてくる・・・・
レオンも走ってる・・・・
追いつかれ、キスをされ、ミズに抱きあげらる・・・
ミズの首に腕をまわそうとするのだがつかめない・・・・
そばにいるはずなのに手が届かない・・・・
『ミズさん・・・』
やがて、ミズの身体が消えていく・・・・
レオンもいない・・・・
気が付けば森の中に一人ぼっち・・・
『ミズさん、どこ?』
『どこにいったの?』
『僕、怖いよ・・・』
『僕を一人にしないで』
『ミズさん!』
ガバッと飛び起きる。
いつもならゆうかが目を覚ませばいつもそばで優しく微笑んでくれるミズの姿はどこにもいない。
ミズがいつもいる場所もすでに冷たい。
あふれる涙がとまらないゆうかちゃんでした。
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ミズゆうか(ミズ旅立つ 1) No: 1270
投稿者:らん 02/01/18 Fri 00:25:45
夜もふけようという頃。
コンコン
「失礼します」
丁寧にお辞儀をしてミズが轟の部屋に入った。
ボスに直接呼ばれるときはいつもエキスパートとしての仕事なだけに気をひきしめてくるのだが、
時間といい、轟の顔がいつもよりもなお厳しいことに気が付くと、
ミズの緊張は高まった。
「ボス、何か?」
「先ほど和央組から、お前の双子の弟が行方不明になったと連絡があった。」
「えっ?あいつが・・・・・」
「それで、お前にちょっと和央組の方に来てもらえないかといってきたのだ。」
「ボス・・・オレ・・・」
「うむ、すぐに行ってこい。明日の早朝に迎えを来さすように和央組にはオレの方から連絡をいれておく。
何かあったら何人かうちの組のものを使ってもいいぞ」
「ハイ、ありがとうございます。では失礼します。」
「あ、ミズさん、おかえ・・・」
顔面蒼白な顔で帰ってきたミズに驚くゆうかちゃん。
しかし、そんなゆうかに見向きもしないで、銃を取り出し荷造りを始めたミズに、
「ミ・ミズさん、どうしたの?どこかにいっちゃうの?」
と、ミズの腕を必死でつかむゆうか。
ふと、手を止め、なんともいえないまなざしで見つめるミズ・・・
「お前に詳しく話をしている暇はないんだが、オレがしばらくいなくても大丈夫か?」
「どこに行くの?」
「大丈夫だよな?」
じっと見つめるミズの瞳があまりにも真剣で
「だ・だ・だいじょうぶだよ」
と、すでに目がウルウルと泣きそうなゆうかちゃんが必死で答えます。
「いい子だ」
まだ、ミズの腕をしっかり握り締めるゆうかを抱き上げベッドの上に連れて行くミズ。
「他のヤツに抱かれるなよ・・・・」
いつもと違い、いきなりの激しいミズの愛撫にゆうかは耐え切れずに声をあげた。
そして、それはいつのまにか絶叫となって、やがて気を失っていった。
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かよこちゃん失踪・病院2 No: 1269
投稿者:0番 02/01/17 Thu 23:53:59
>ももんが様
セリフ遣い、お好きだと言ってもらえて嬉しいです^^
でも、どんなんでしょ?^^;
>管理人様
いつも作業ご苦労様です。ありがとうございます。
目を開けると、見たことのない天井が視界に入った。
何回かまばたきして、身じろぎすると、誰か近づいてくる。
「気がついたか?」
声の方に顔を向けると、彼が心配そうにのぞき込んでいた。
何が起こったのかよくわからなくて、かよこはただはい、とだけ答える。
彼はほっとしたように一息ついて言った。
「おまえ、いきなり倒れたんだよ。
過労と風邪で肺炎起こしかけて、一週間熱出して寝込んでた。
妙に熱っぽい潤んだ目をしてるから、おかしいと思ったらぶっ倒れて驚いたぞ。
見舞いに来て、見舞いをさせるなよ」
あんまり無茶するな、と言ってかよこの頭を軽く撫でる。
思い当たる点はいくつもあって、かよこは困ったように笑った。
「すみません。ここ、どこですか?」
「俺の病室だ。緊急だからって、ベッドを入れてもらった。
個室で相部屋なんて、めったにないぞ」
もう一度すみませんと言って、かよこは起き上がろうとした。
と、とたんにくらりとして枕に戻ってしまう。
「おい、あわてるな。
点滴打ってるんだし、急に動くなよ」
言われて自分の細い腕を見れば、管がしっかりと刺さっている。
かよこはそれをいきなり引き抜こうとした。
「ばっ…何してる」
彼があわてて腕を押さえると、かよこはどうしてだという顔をする。
「俺、戻らないと。
あいつが心配してるから」
「そんなことわかってる。けどおまえ、自分のことも考えろ。
たった今まで意識不明だった奴が、すぐ退院できるわけないだろう」
至極当然のことを言っているのに、まるで理不尽なことを言われたような顔を
かよこはした。
「でも、戻らなきゃならないんです。
すぐ戻るって約束したから」
「だったらまとぶんに連絡してやるよ。おまえがしたっていいけど」
それは無理です、とかよこは首を振る。
「あいつ、今ちょっと連絡のとれないところにいるから」
携帯をなくしてしまったので、まとぶんの番号もわからない。
まさか轟邸に電話するわけにもいかない。
「だから俺が戻ってやらないと。
入院費とか治療費とか、後で必ずお支払いしますから」
「そんなもん、どうだっていい。
とにかく今すぐ出てくなんて無茶だ。
少なくとも容態が安定するまでちゃんと休め」
なぜかよこがこんなにも頑固なのか、彼には理解しようがなかった。
今現在の自分たちの状況を説明していないのだから、無理もない。
もどかしさがこみ上げるのは、かよこも同じだ。
強い語調になる彼に、かたくなに言葉を綴る。
「帰るんです。
俺は、あいつのところに帰るっ!」
戻る、ではなく、帰る、と初めてかよこは口にした。
意味の違いなどない言葉なのだけれど、それでも。
今帰らなければ、一生まとぶんと逢えなくなるような、そんな気がして。
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トドさんのおみやげ 3 01/12/19 Wed 19:21:42 No: 564 No: 1268
投稿者:いちごさま 02/01/17 Thu 23:50:52
「そんなに嘆くんならしなきゃよかったのに(ボソッ)」
「ハ?何言ってんだお前!俺を呼びだして、服脱いで、瞳潤ませて、『僕の頬を両手で包んで(ブンの真似)』なんて言いやがって!」
「それはコムの為を思えばこそだよ。てゆーか、ワタルに理性があればフツーやらないよね。誘われたって。」
「・・・・・お前、もしかして楽しんでるか?」
「やだな、人聞きの悪いこと言わないでよ。」
ブンの顔からは、すっかり恥じらいが消えていた。
「それにしてもワタルって結構小心者なんだよね。あのときの壮くんのほうがよっぽど・・・」
「あ?壮?壮とも何かあったのか!?」
「いや~・・・壮くん経験ないって言ったから教えてあげよーかなー ・・・なんて。
あ、でもトドさんが来たから何もしてないんだけどね。 壮くん腰抜かしちゃって、可哀想だったなー。」
「はあ~(溜息)で、壮はどうにかされたのか?」
「ううん。僕が純情な壮くんを誘ったのはバレてたみたいだから、大目に見てくれたみたい。」
ワタルはブンの肩に手をかけて
「ブン、将来性ある爽やかな若者の未来を潰すようなマネはやめろ。」
頬を膨らませてツーンとそっぽを向くブン。
「あ゛ー お前は都合が悪くなるとすぐそうやって!」
「わかってるよ。それに・・・僕だってコムにはもの凄く罪悪感 感じてるんだからね。もちろんトドさんにだって・・・二人共大切だし、失いたくないよ・・・」
声を震わせて泣きそうな顔で俯く。
「ブン(そーか、わかってくれたか!)」 と思ったら
「でもやっちゃったものは しょーがないよねえ。ワタルも腹決めた方が いいよ。」ケロッと言ってのける。
プツン・・・(←何かが切れた音)
「おっおまっお前がさっき轟さんの前で動揺出しまくりで! 見てらんなくて、俺が話して聞かせてんだろーが。てめーってヤツわ!」
そばにあったイスをひっ掴んで床に叩きつけた。
バキッ! ブンはそれにも動じず、冷ややかに
「あ~あ~壊れちゃった。これトドさんが僕の為に選んでくれたんだよねー 何て言うの?ワタルがやったって言っていーい?」
「ああ?」
「んー、でも可哀想だから黙ってて あ・げ・る。」
・・・・・もういい。こいつとマジに話しちゃダメなんだ。
俺が一番わかってたはずじゃないか・・・・・
ワタルは放心状態で、ドアのそばの紙袋を指すと
「あれ、轟さんからだ。渡したからな。」
「あー、ありがとう!何だろうねー。」
「知るか!!!んじゃな。」
「うん。僕もうぜんぜんヘーキだから安心して。コムの前じゃどうか わかんないけど。」
「ブ~ン~(泣)」ワタルが情けない表情でブンにすがってくる。
「あっ、大丈夫、大丈夫。ワタル大丈夫だから、ね。」
「・・・・・・」ワタルは疲れきって出ていった。
(フフッ、ワタルって可愛い。)
「わあ、トドさん何くれたんだろ。」鼻歌まじりで袋を開けると出てきたものは、なんと ペア・パジャマ。
「え・・・」かなり引くブン。
これ、トドさんが買ったの?ウソ、マジ?
「アハ、アハハハハハハ・・・ハ・・・ハ・・ ・・・涙出ちゃうじゃない・・・ほんとにトドさんたら、グスッ(泣)」
涙が出るほど笑ったブンは、それでもトドの気持ちが嬉しくて、最後には本当に泣いてしまった。
終
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トドさんのおみやげ 2 01/12/19 Wed 17:09:33 No: 563 No: 1267
投稿者:いちごさま 02/01/17 Thu 23:49:39
青くなっているワタルに気がつくりか。
赤いブンに青いワタル。
(こいつら何かある)りかの野性的カンが冴える。
が、それをトドの前でいうほどヤボではない。
「フフンッ」と笑うりかに 「(なんだよ)」と睨むワタル。
「じゃあ、俺は向こうでこいつをまとめておきますから。」
「ん。頼んだぞ、りか。」
「失礼します。」
りかはワタルの肩をポンポンッと叩くと、トドには見えないように 嫌みたっぷりに笑ってやった。
腕を下ろしたまま拳を握るワタル(このっ・・・)
「ワタル」
「はい。」ゆがめた顔を仕事用に戻す。
「これは、さっき言った通りだ。あとは・・この書類に目を通して おいてくれ。」
「わかりました。」
「それと、ちょっと頼まれてくれるか?」
「何ですか?」
「昨日ブンに土産を買ってきたんだが、さっき渡しそびれてしまった。 悪いが持ってってやってくれ。」
「お、俺がですか?」
「ああ。俺はこれからすぐ出なくてはならん。帰りも遅くなりそうなんだが、早く見せてやりたい。」
「はあ・・・」
「調子悪いって言ってたな。様子見てやってくれ。 これだ。スマンな。」トドは紙袋を差し出した。
バンッ!勢いよく飛び込んで来たワタルにビビるブン。
「ブン!てめー、あんなバレバレの態度とりやがって! どーしていつもそうなんだ。
そーだよ、俺はいつもお前のせいで 叱られてきた。またかよ?いいかげんにしてくれ!」
一気に言い終えるとゼーゼーと肩で息をした。
「ごめん!ホントにごめん。今日はほら、心の準備が出来てなかったって ゆうか・・・トドさんの部屋にワタルがいると思わなかったし・・・」
「なあ、頼むよ。寿命が縮まっちまう。」
「な、なんかさワタルとやっちゃったって思うとミョーに恥ずかしいん だよね・・・」
「恥ずかしいだあ?誘ったのはそっちだろう~。」
「あの時はかなり飲んでたし・・・素になって考えると、僕とワタルが やっちゃったっていうのは、近親相姦に近いよーな気が・・・」
「だぁぁぁ!やめてくれ!それからやっちゃったやっちゃった言うな!」
「う~ん・・・」と上目遣いにワタルを見ると(ポッ)と頬を染める。
「恥じらうなーーーーー」大きく首を振るワタル。
「なあブン、絶対にバレちゃダメなんだよ。俺がりかとやったり オデット姫にちょっかい出すのとはワケが違うんだ。」
「オデット姫?なあに、それ。」
「と、とにかくバレたらお前は愛する人と友達を一辺に無くすかも しれないし、俺と来たら・・・コムの信用は完全に無くし、 轟さんには良くて半殺し、悪くしたら・・・」
「そんな大げさな。」
「そうなんだよ!お前自分の立場わかってねーだろ。 部下がボスのもんに手を出すってことはなあ、あぁぁぁ~」
(どうしてやっちまったんだ自分!)
頭を抱えてかがみ込むワタル。
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トドさんのおみやげ 01/12/19 Wed 15:33:28 No: 560 No: 1266
投稿者:いちごさま 02/01/17 Thu 23:48:28
「優しい抱き方講座」の翌日
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翌朝、ブンはトドからの電話で目が覚めた。
昨夜、萬教授と会食に出たついでに土産を買ってきた。今日も夜中まで予定がある。届けてやれないからちょっと来いと言う。
(だったら明日でいいよ)喉から出かかったが喜んで飛んでくるブンを期待しているだろうトドを思うと、「今行くよ。」と言っていた。
「あーなんか頭痛い。飲み過ぎちゃったからなぁ。」
「トドさん、入るよー。」
ノックもせずに扉を開けると、そこにはトドから何やら指示受けているワタルとりかがいた。
「ゲッ・・・」
「(ゲッ・・・?)」トドとりかが眉を寄せる。
ワタルはかすかにヒクついたが、努めて冷静に言った。
「おはようございます。ブンさん。」トドの前ではブンに敬語を使う。
「あ・・・おはよ。ワタル、りかさん。」
「どうしたんだ?変な声出して。ちょっとそこで待っててくれるか。」
と、トド。
「う、うん。」
ソファに座るとワタルが一瞥くれる。
(動揺するな)と言っているのだろう。
ワタルは今更ながら不安になった。
こいつ(ブン)は昔から嘘が苦手なヤツだった。
幼い頃一緒にワルサをしても、こいつのせいでいつもバレる。
で、なぜか叱られるのは決まって俺だけなんだ。
今だってソワソワと落ち着かず目を泳がせている。
ワタルは小さく溜息を漏らした。
先にりかの方の話が終わり、りかがブンの前に来た。
「よお、久しぶりだな、ブン。」
「そ、そうだね。りかさんとはあまり会わないものね。」
「ん?なんだか顔赤いぞ。熱あんじゃねえか?」
「ヘエッ?」声が裏返って自分でもビックリした。
3人の視線がブンに集中する。
トド、りかは怪訝そうな顔で、ワタルは引きつっていた。
「(こらブン!態度に出すな!)」
「あー、なんか頭痛いんだよね・・・風邪・・カナ・・」
トドが口を挟む
「ふとん蹴飛ばして裸で寝てたんだろう。」
裸で、寝て・・・! 更に赤くなるブン。
「(顔にも出すんじゃねえっ)」逆に青くなるワタル。
「あー、そうだったかな、な、なんか調子悪いから戻って休もう、カナ。」
「うむ、そうしろ。その前にドクターに診て貰ったらどうだ。」
「ね、寝れば大丈夫だと思うから・・・うん、じゃ、トドさんまたね。」
ブンはそそくさとトドの部屋を後にした。
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かよこちゃん失踪・轟邸 No: 1265
投稿者:0番 02/01/17 Thu 23:20:06
本日雪組を、二階の一番後ろで観劇しました。
後ろの立ち見の方が泣き、斜め前の方がいびきをかき、
私は腹がよじれそうでした。
でも(?)下書きはしてしまったので、書かせてください。
翌日からまとぶんは部屋にこもりっきりで、食事に来なくなってしまった。
心配したねったんが何度食事を運んでも、いっこうに手をつけない。
かよこがいなくなったというニュースは、またたくまに轟邸中に
知れ渡ったが、外部から連れ去られるのは考えにくいし、
自分だけ逃げたと言うのはもっと考えにくい。
本来ここの住人でもないかよこがいなくなったからといって、
捜索願も出せないし、捕虜が一人いなくなったからといって
組を動かすわけにもいかない。
頭であるところのトドは、黙して語らずだった。
こんなときに限って、リカは法事で帰ったタニを追っかけて留守だ。
厨房では、ねったんが一人で困り果てていた。
かよこがいないので、毎日部屋を移ることがなくなって、まとぶんの
居場所が確定しているのはいいが、いかんせん食べない。
(このままじゃ、衰弱死か餓死だよ。
困ったな……誰に相談しよう)
厨房メンバーは論外だし、あさこはもっと論外だ。
コムやオサでは、相談に乗ってはくれても解決はしそうにない。
一番頼りになりそうなリカが不在なのは、運が悪すぎる。
残っているのは。
(ワタルさん……?)
かよこに関して一番かかわっているのは、間違いなくワタルだが、
限りなくマイナス方面だ。
それでも、自分一人でぐだぐだ悩んでいるよりマシだろう。
「だから、オデット姫を探してください」
偶然廊下で会ったねったんにいきなり懇願されて、ワタルは唖然とした。
「なんで俺が、あのお嬢ちゃん探さなきゃならないんだよ?」
「だって、このままじゃまとぶん死んじゃいます。
もしかしてワタルさんとのこと気に病んで、オデット姫出てっちゃったのかも
しれないじゃないですか」
ねったんの言っているのは、この間の未遂ではなく、その前の話だ。
「それいったいいつの話だよ……大体その後、あのビデオ騒動だろ。
あのお嬢ちゃんがそれくらいで気に病むタマかよ」
「そんなの、された方の身になってみなきゃわかりませんよ。
百歩譲ってそれが理由じゃないなら、尚更どうしてなのかわからなくて
心配じゃないですか。
とにかくこのままじゃ、ワタルさんのせいで確実に死人が出るんです。
責任とって下さい!」
声には自信のあるなったんの迫力に押されて、ワタルは渋々うなずいた。
(けど、探すったってなあ。
お嬢ちゃんの行きそうなとこなんて見当もつかねえぞ)
第一、行きそうなとこっていったらまとぶんのとこしかないじゃねーか、
と考えて気分が悪くなる。
(ねったんじゃないけど、なんで出てったのかだよな。
あのお嬢ちゃんが、まとぶんを置いて出てくほどのわけってのがわかれば、
探しようもあるんだが……)
庭に出て、苦手な考え事をしていたワタルは、まとぶんがいるはずの
部屋を見た。
カーテンは一日中閉められたままだ。
窓の外に、ぐしゃぐしゃに丸められた紙の束が捨ててある。窓から
捨てたのだろう。
ワタルはなにげなくそばまで行って、それを拾った。
何日かまえの新聞だ。
無造作に丸められた紙面を広げると、
読みにくくなった記事の中で、見覚えのある写真が目に入った。
「こいつは……!」
相変わらず需要のないもので、すみません。しかもまだ終わんない・・・。
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ブンちゃん記憶喪失<9> No: 1264
投稿者:KARARA 02/01/17 Thu 21:25:57
☆★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆
コムは厨房の仕事を早めに切り上げ、ブンの部屋へと向かった。
カチャ…
「ぶんちゃん、今日一緒にいられなくてごめんね。」
コムは部屋のドアを閉めながら言った。
コムは、ぶんはベットにいると思っていたがそこに姿がなかったので焦った。
そしてベランダの前の窓に目をやるとそこには、ぶんが窓口に座り夜空を眺めている姿があった。
コムはホッとしてぶんに近づいていった。
「ぶんちゃん。寒くないの?」
「あ、コムちゃん。きてくれたの?いいのに…。」
「ううん、僕ここで寝るから。ぶんちゃんといるよ。」
そういってぶんの隣に座った。
「……ねぇ。星がいっぱい………。」
「わぁ、ホント。きれーい。」
しかし、ブンの顔は笑ってはいなかった。
「星って、こうやってみると…みんな一緒に輝いてる、まわりにいっぱいの仲間がいる…ってみえるよね。」
「え…?」
コムはブラブラと動かしていた足をピタッと止めた。
「でも本当は……ここからの距離はみんなバラバラ……ひとりぼっちなんだ…
みーんなひとりぼっち。」
「ぶんちゃん…。」
「変な夢を見たんだ…。僕は、ひとりで灰色の知らない世界をさまよってた。誰も…誰もいない…知らない所…。」
「僕は…しきりに誰かの名前を叫んでた。」
(ぶんちゃん……)
「ねぇ…コムちゃん。僕…僕ってこんな…こんなに寂しかったっけ…。
こんな…悲しかったっけ…一人ぼっちだったの?僕。」
ぶんは涙を流していた。
コムは胸がチクンとした。そして窓からベランダに降り、ぶんの正面からぶんの手を優しくにぎってやった。
「…怖いよ……怖い…。僕、やだよ…。」
ぶんは俯き歯を食い縛り、目からは次々に涙が落ちて行った。
コムは何も言わずに小さなからだでできる限りぶんを抱きしめた。
(ぶんちゃん…可哀想に。……ごめんね、ごめんね。)
その夜、ブンとコムは一緒に泣いた。
☆★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆
そろそろ終わりですね。
うーん。これが終わったらネタないなぁ・・・・。
(==)ひらめくまではロム専ですね・・・。
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トドリカつづき No: 1263
投稿者:836番 02/01/17 Thu 21:15:52
ベンさん、続き書かないんですか?
じゃあ、かぶるかもしれないけど
とりあえず続けさせて戴きます。
たぶん、方向性違うと思う…ごめんなさい。(苦笑)
+++++++++++++++++
「りか、こっちの件だけど…」
入ってきたのはワタルだった。
「え…? ボス!! …りか…?」
ワタルは裸で倒れているりかと
轟がシャツの前をはだけてりかに覆い被さっているのを見て
硬直した。
轟は苦笑してそのまま立ち上がった
「おまえか、ワタル。
ま、いいところに来たぜ。
このままじゃ、りかに全部吸い取られちまいそうだ」
そういうと轟は服を整え、ワタルの横をすりぬけて
ドアに向かった。
「ま、悪く思うな、って、おまえに言う事じゃねーか」
と笑って部屋を出ていった。
ワタルは部屋に残され、とりあえず息をついた。
ボスを相手に、こんなところに乱入して
場合によってはうまくないところだ。
しかも、相手はりかで、他の奴なら殴り倒すところだが
ボスにそんなまねはできない。
それに、そもそもりかは轟と…。
(押しも押されぬ大幹部となってからは
そんなこともなくなったと思っていたが)
「まだ続いていたのか、りか…」
ワタルはぐったり眠っているりかに近づくと
揺り起こそうとした。
しかしりかは起きない。
疲れ切った顔と汗にまみれた身体。
胸にそっと触れると
意識はないながらも
びくっと身体が反応する。
轟の愛撫ですっかり身体が敏感になっているらしい。
それを見てワタルは身体の奥から
激しい怒りのようなものがこみあげてきた。
「ちっくしょー……」
ワタルは自分も服を脱ぎ捨てると
ぐったりと意識のないりかの身体に覆い被さり、
いきなり激しく貫いた。
ワタルの動きにあわせて人形のように身体をずらしていく
意識の無いぐったりした身体を
ソファから落ちないように支えながら突き上げていくと
りかが喘ぎをもらし始める。
「…ん…あっ」
「…ああ…ボス……もう…」
りかはうっすらと目をあけた。
「…!? ワタル?! あ…やめ…ろ、もう
あっ、ああ! ああああ!!!」
りかの絞り出すような絶叫がワタルの耳には心地よかった。
ワタルが満足して、りかから身体を離した時には
りかは青息吐息だった。
「おまえ…って奴は、…意識がない奴も、平気で抱くのかよ」
りかはほとんどつぶやくように言った。
「ばか、おまえは別だ。
どうせ何したって壊れやしないだろ」
「…ひでえな…。なんでもかんでも欲情しやがって…」
ふたりはくすっと笑い合った。
「あ、じゃあ、今度はおまえがするか?」
「…そんな元気ねえよ、もう。それに…」
「あ?」
(それに、おまえは抱けねえんだ…)
りかはかわりにワタルに口づけをすると
その胸に身体を預けて眠りに落ちた。
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ログを100間違えて作ってしまった No: 1262
投稿者:管理人 02/01/17 Thu 17:30:16
201からを作ろうと思ったのに 300からを作ってしまった。
会社で仕事が全然なかったので ひたすら コピーペースト の毎日でしたー
201から作らないと もーすぐ削除されてしまうー・・・
あー 今みたら301が最悪なことになってた
早く作り変えたいが もう定時だー って事で明日直します。
いちごさま べんさま
いやー 最高ですわ。
パソの前で赤面・・・。 だって見られてもやるなんてー あははは
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追加レス No: 1261
投稿者:ももんが 02/01/17 Thu 17:28:16
ぼん様。墜天使コムちゃん、可愛い!長くながーーーく続けて
下さいね。どう仲直りするのか気になります。
HT様。ぶんちゃんもいよいよですね。ぶんリカって意外な
組み合わせで驚きました。
個人レスを書くと必ず書き落としてしまうの。無駄にスペース
使ってごめんなさい。
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レスです。 No: 1260
投稿者:keiko 02/01/17 Thu 16:57:50
>ぽん様
コムちゃんとうとう怒っちゃったんですね。
ワタルさんの心のセリフ笑ってしまいました。
仲直りの仕方気になります。
>ももんが様
コムちゃん風邪偏ですか?
ねったんのセリフ笑っちゃいました。
学校の先生みたいですね。
そのあとのミズくんの行動もよかったです。
私が書いたアサコちゃんの悩みうけてくださって
うれしいです。
真剣に何を考えているんだか・・・・・って
状態ですよね。
アサコちゃん書くのけっこう難しいです・・・・・
アサコちゃんに教える人はどうしましょう?
トドさんが無難でしょうか?
それとも野獣のワタルさん?リカさん??
悩みます。
>HT様
ブンちゃんがリカさんを・・・・・
なんだかちょっとビックリな2人でした。
>ベン様
あれでおしまいにしちゃうんですか?
う~。
ドアを開けたのが誰だか気になります。
続き書いて下さい。
>KARARA様
風邪はもう良くなりましたか?
お大事になさってください。
>ショーコ様
長編お疲れさまでした。
壮くんが大人になりつつあるんですね。
また書いて下さいね。
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堕天使コムちゃん6 No: 1258
投稿者:ぽん 02/01/17 Thu 16:14:19
冷え込みが深まる夜、コムは、いつものようにわたるの部屋にいた。
わたるの甘いキスに身をまかせ、その腕に抱きしめられる。
幸せに酔う瞬間。
そうしてそのままベッドに押し倒され、服を脱がされる・・・・筈・・・・が、
今日のわたるは、コムの体をやさしく引き離した。
どうしたの?、という目で見上げてくるコム。
「いや、明日、仕事が早いんだ。だから、今日は・・」
言いよどむわたるに、コムの直感が、それはウソだと確信させた。いや、それが本当だとしても、
そんなことでやめるわたるではないことは、コムはよく知っていた。
コムは、黙って、すばやく、わたるのシャツのボタンをはずしにかかった。
現れたのは、わたるの胸にきざまれた無数のキスの跡。
自分がつけたものではない、と、すると・・・・。
「ふーん、僕にこれを見られたくなかったわけだ。誰につけられたの?」
「あ、その、これは・・・」
「リカさん?・・・・そうなんだね?」
「・・・・・・・・・」
わたるは、どう弁解していいかわからなかった。わたるにとっての姫は、コム一人だった。
しかし、それをどう伝えたところで、今はしらじらしい言葉にしかならないことは、よくわかっていた。
「もう、いいよ!!もう、僕、わたるさんとは寝ないからね!!」
そう言い放ち、コムは、ドアの方へ向かった。
「コム!!!(それは困る!)」
ドアのところで立ち止まり、コムはわたるの方をちらっと見る。
「他の人のところにいけば?リカさん以外にも、いろいろいるでしょう?かよこちゃんとか、おさちゃんとか・・」
パタン・・・・
「コム・・・・・」
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野獣注意報発令 No: 1257
投稿者:ももんが 02/01/17 Thu 16:07:58
「コム?!お前なんか熱くない?」
目覚めたワタルは、胸に感じるコムの体温が熱いのに
気づいて、顔を覗き込んだ。
苦しそうに息をするコムの顔は異常に赤い。
「コム。大丈夫か?今すぐドクターを呼ぶからな。」
ワタルは急いでドクターに往診を頼む。
「凄い熱じゃないか?どうしてほっといたんだ?」
ドクターの冷ややかな視線がワタルに向けられる。
「夜は何ともなかったぜ。ちゃんとできたし!」(何が?!)
「ま、風邪だな。しばらく安静に。ちゃんとパジャマ着せて
寝かせてやってくれよ。」
またまた冷たい視線でワタルに言うドクター。
(当然コムは裸のまま寝ていたし、白い肌には昨夜のバラの
刻印が咲き乱れていたのです。)
コムの細い腕に解熱の注射をする。
「ケロ先生・・。ありがとう。」コムが弱々しい声で囁く。
「(ドクターと呼んでね。)安静にして早く治すんだよ。」
コムのおでこに手を置いてから、優しく微笑む。
「ではお大事に。ワタルさん、くれぐれも安静にですよ。
治るまでは禁止ですからね。」
サラッと言って、出て行くドクター。
「くっそー。なんか俺が悪いみたいじゃないか。」
ムッとするワタルであった。
薬が効いて眠り込んでしまったコムに、何とかパジャマを
着せると、悶々とした思いを胸に部屋を出るワタル。
(当分できないじゃん。(涙)うぉぉぉーーーーーっ。
そんなの絶えられないぞぉーーーーーっ。
コムーーーーーッ、なんで風邪なんか引くんだよーーーっ。)
その頃厨房では、ねったんさんからこんなお言葉が。
「コムさんは風邪でしばらくお休みです。その間皆くれぐれも
ワタルさんに近づかないように。襲われても責任は持ちません。」
その言葉に真剣に頷くのは・・ミズ。
早々に、ミズはゆうかを部屋に引っ張っていき、絶対破れない
ブラウスと簡単に脱げないズボンに着替えさせた。
もちろんミズのお手製である。
=====================
ちょっと遊んでしまいました。笑ってねー。
らん様。危ない目にあうゆうかちゃん、心待ちにしています。
だって、自分で轟さんとぶんちゃんに会わせちゃったけど、続き
書けなくて。小心者の私です。
ショーコ様。お疲れ様でした。壮君もまたまた贔屓になっちゃい
そうです。また続き・新しい連載楽しみにしています。
0番様。新しい展開ですね。0番様のセリフ使いが好きなんです。
どんどんお願いします。「はちみつ」も良かったわ。
いちご様。パッと書ける才能が素晴らしい!!「優しい・・・・」
何度読んでも名作だわあ。
K様。アップして頂いてありがとうございます。感謝。
ベン様。トドりか、もうドキドキです。入ってくるのは誰??
気になって眠れないわ。
HT様。私はブランク中で見てないのですが、万華鏡に書いて
あったので使ってみました。HT様のほのぼの系も大好きです。
またどんどん書いて下さいね。
KARARA様。ぶんちゃん、そろそろ登場してぇ。続きまって
ます。
KEIKO様。頭を抱えて彫り方を考えてるのかと思ったら、
真剣に悩んでいたのですね。私大ウケです。
あさこちゃんに教えるのは、やっぱトドさんかなあ。誰が
良いのかしら。スカーレット扮装のあさこちゃんを褒めたおした
壮君ってのも(小部屋より)面白い展開かも・・なんて危ない
こと考えてごめんなさい。
--------------------------------------------------------------------------------
雪とぶんちゃんとりかちゃん No: 1256
投稿者:♪HT♪ 02/01/17 Thu 16:02:53
ベン様・・トドリカの話、大人の雰囲気で素敵でした。私の今から書く話は、
トドリカ以前の話ってことにしてくださいねー。
ちなみに今日のぶんちゃんの部屋は1階です。
>>>>>
久しぶりに朝から雪が降っている。5cm位積もっただろうか。
ぶんは窓を開け、のるから送られてきたイタリア産白ワインを新雪にそっと挿す。
(夜になったら程よく冷えてるな。トドさんと飲もうっと)
何だか人恋しい今日。トドは仕事部屋にこもっている。
あてもなく部屋を出る。廊下でリカと出くわした。
「おはよ、リカさん」「おはよう、ぶん」
ぶんは相手を見つけたとばかり誘い込む。
「ねぇ。ずっと言おうと思っていたんだけど前の組にいた頃より、リカさんて
凄く男っぽくなったよね」
「お、そうか」
おだてに弱いリカは胸をガバッと開き、すかさずポーズを決める。
「ね、どうしたらそんなに男のフェロモンが出るの?」
「どうしたらって・・・フェロモンといったらお前だって相当出てるぜ」
リカはその単語に反応したのか、ぶんのすべすべした頬を親指でなぞる。
少し身を引きつつ続けるぶん。
「そうじゃなくて!もっとさ堂々としてて強そうで何でも包み込むような雰囲気が
あるんだよねー、今のリカさん」
リカは謙遜などという言葉は知らない。すっかりぶんのペースである。
「まあな。俺も色々経験を積んだからな。度重なる闘いや・・・」
「闘いや・・・?」
「星の数ほど抱いた男たち・・・(かなり自分で話を大きくしています)
まあ、もちろん生まれながらの才能もあるけどな」
目を輝かせてのりだしていたぶんは急にしゅんとする。
「僕には・・・無理だね・・・」
リカはうつむくぶんがいたたまれなくなり抱きしめてやりたい衝動を押さえつつ
「おい、そんなにがっかりするなよ。男の件ならお前にも何とかなるかもしれないぞ」
「男・・・?」
ぶんちゃんの目は「よし!!」とばかりキラリ。
「ネェ、リカさん。僕を男にして!」
突然両手を組み、お願いポーズ。潤んだ目で訴えるぶん。
(ちょっと待て、こんな事、タニやボスに知れたら・・・)と思いつつも
「おう!任せろ。俺はオールマイティなんだ」
あとは場所である。リカの部屋もぶんの部屋もいつお互いのパートナーが
立ち寄るかわからない。
「外に行こうよ、リカさん」
「・・・雪だぜ。寒い・・・」結構寒がりのリカちゃん。
「銀世界で戯れる二人って絵になると思わない?」
「よしっ!俺はお前の為に何にでもなってやる」
「ありがとう!」ぶんはリカに抱きつきそうになるが
(あ、これじゃいつもの僕だった・・・男!男!男らしく!)
外は思ったより寒くない。
「じゃあ、今から行くよ。いっせーのせっ!」
ガチンコがなったようになりきりタイプの二人はそれぞれの役に徹する。
リカが突然ぶんにウインクして微笑みながら風のように小雪の中を舞う。
野獣にもなれるとは思えない麗しさ。
ぶんは妖精に誘われたようにリカを熱く見つめ獲物を射るように追いかけていく。
こちらもいつもとは違い征服欲むき出しの男くささ。
トドは仕事部屋から二人の様子を見ていた。
「何だ?あいつらこの寒いのに鬼ごっこか?リカの奴、手が空いたら
部屋に来いといってあったはずだが・・・」
「まあ、ぶんも退屈だろうからもう少し相手をさせておこう」
戯れる二人が見えなくなるのを見届けてからトドは
くるっと窓に背を向けリカに頼もうとしていた書類に目を向けだした。
ぶんがリカに追いつく。腕をぐっと引き寄せ、いきなり手をリカのシャツの中へ。
リカは自分の手をぶんの手に重ね、更に腰へと導く。
「リカ・・・綺麗だ・・・」
ぶんの唇はリカの耳から首筋へ、そして腿にまで熱い印をつけていく。
ぶんの5本の指は命を得たようにしなやかに動き出しリカの全てを刺激する。
火のついたリカの体にあたる雪の粒はすっと解けて行き、また違う快感。
「あ・・・いい。ぶん素敵だよ」
リカは艶っぽい声でぶんのものをそっと撫でる。ぶんは既に男そのもの!
荒い息遣いで、低い声で、強引な眼差しでぶんは
「リカ、いいね」というと一気にリカを突いた。
妖しくうごめく二人の体は小雪の中で幻想的にさえ見えた。誰も見ていないけど。
「優しいくせに激しかったよ・・・ぶん」
「完璧だったから壊したくなったよ・・・りか」
抱き合ったまま余韻に浸る二人はだんだん体が冷えてきて・・・
どこからか「カーーット!」の声は聞こえませんが次第に暗示が解けてゆく。
「あ、僕やったんだね!!男になれたんだ!トドさんに報告・・・しちゃいけないね。タニにも内緒にしておくよ」
「頼む。それだけはヨロシクな」
ぶんはリカの手をとり、くるくる回りながら喜んで歩き出す。
(このキャラの変わりようは何なんだ・・・ま、俺もそうだが)
リカは少し照れながらぶんにされるがまま回っていた。
トドがまたちらりと窓に目をやり、二人の姿を見つけた。
「ふっ。今度はカゴメか?ぶんは全く子供っぽさが抜けないな。
そこが可愛いとこでもあるんだが・・・」
今夜はたっぷり自分が相手をしてやろうと思うトドだった。
<<<<<<<
久しぶりだとかなり恥ずかしいかも。自分ではかなりエロエロだと思うし。
たぶん、はじめて攻めちゃったぶんちゃんに違和感を持った方、ごめんなさいね。
コムもタニも経験してるし、やらせてあげたかったのー。
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まずはレスから No: 1255
投稿者:♪HT♪ 02/01/17 Thu 13:45:51
R様、、私はほのぼの系から出発しましたが、H系に憧れてます。陰惨系はなお書けなくて・・・ごめんなさい。
お目汚しなんてとんでもない、素敵でした。
雪だるま様、、本当に初投稿?面白いですう。もう終わっちゃったの?どんどん続いていきそうですよー。頼みます。
K様、、いちご様のをアップしてくれて感謝感激。嫉妬の4以降もありますか?
のるぶんととどぶん。秤にかけても同じくらい好きなので、又のるさん出してね。
ももんが様、、覚えてます。「夢・シェイ」の時のゆうかちゃん、ホントにお髭の濃い役で素顔が綺麗なのと対照的でビックリでしたよー。
ワタコム応援団に入ります様、、私が「もう少しバリ」から「明るい不倫」へと続けていけたのもあなた様がぶんちゃんをバリに連れてってくれたお陰です。
スイートルームのワタコムの続き楽しみにしてますよ。
いちご様、、出てきてくれて心底嬉しい!!やっぱりいいわ~。二組の休日も見事でしたわ。私もがんばりま~す。
ショーコ様、その他優しいお言葉をかけてくださった皆様、、つられて出てきちゃいました。腕はかなり未熟ですが復活します。よろしく!!
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わたし、レス専になろうかしら(苦笑) No: 1254
投稿者:836番 02/01/17 Thu 13:44:54
ちょっとベンさま! こんなところでやめて、しかも
「この先考えてない」だぁーーーー??
ご冗談でしょう。考えてるでしょう。絶対。
さあ、さあ、出して出して。
ショーコさま。おつかれさまっ。
エンドレスストーリーで、いいのにーー。
0番さま。いやよいやよも好きのうち。ふふんっ(<って?)
ところで、みなさま。
あのお約束はいちおうワタリカでなく、リカワタ限定なんですけど…。
まあ、別にどうでもいいことではありますが。
(<じゃあいちいち言うなよ)
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レスです No: 1253
投稿者:ぽん 02/01/17 Thu 13:26:31
みなさま、レスありがとうございました!
ショーコさま、華子さま、エッチが上手に書けないなんて、とんでもない、お二人とも、とっても上手でございます。
ショーコさま、長編、お疲れ様でした。また続きができたら、書いてください!とーっても読んでみたいです。
ワタコム応援団に入りますさま、ついにクライマックス!?ドキドキしちゃいます。早く続きを~~。
いちごさま、設定が最高でございます。思わず、クラクラしちゃいました。
私もまたupしそうな気配です。またコムちゃんがわたる君をいぢめそうな感じ・・・。
どうしてこう私の書くコムちゃんって、S入ってるのかしら・・。
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わーい No: 1252
投稿者:るり 02/01/17 Thu 13:23:32
いちご様、K様、また読めてうれしいです! ありがとうございます!
雪だるま様の心意気にかんじて、私もいつかデビューできるよう、妄想の練習(は?)にはげみます。
ところで、トドリカはあっても、トドワタはないんでしょうか。考えただけでも怖いわ~。
リカさん、約束はほどほどに守って、ほどほどに破ってくださいね。(やっぱワタリカも好きなんす・・・)
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今日はトドリカ Vol.3 No: 1251
投稿者:ベン 02/01/17 Thu 10:52:21
壮君ホントに大人になったのですね、切ない恋素敵でした。
優しい抱き方講座やっぱ大好きです。ワタル君の男らしさや優しさがすごく良
く出てるんですモノ。いつもは妖艶なブンちゃんも、とっても友達思いのいい
人だし。こんな感じのがまた読みたいです。
天国行きの船可愛かったです。タニだけ落っちゃうところがまた・・・おひげ
のネイサンもどこか鈍くさそうで、キュートな憎めない人ですよね。
二組の休日よかったです~トドブンの濃厚なエッチもコムちゃんの可愛い反応
も全~部好き♪
あさこの悩める姿ゾクゾク。いったいあさこは知ることができるのでしょうか
昨日グラフが届きました。表紙のトドさん・・・憂いを含んだ目でジ~~~~
リカさんこんな目でみつめられたの?って勝手に妄想してしまった。わわわ、
トドさんファンの皆さん、トドブンふぁんの皆さんごめんなさい! でもあと
1回だけお許しを・・・
・・・
獣の様な絶叫と共に、リカは体を激しく痙攣させて気を失った。
轟も荒い息遣いのまま、汗びっしょりになった体を起こした。
乾ききった喉にワインを流し込むと、まだ大きく胸を波だたせながらリカの方
を見やった。
『ちょっと痩せすぎているし体中傷だらけだが、それでも見事な体だ。』
腰に軽く触れただけなのに、リカの体中の筋肉がピクピクっと震えた。
『相変わらず凄い感度だな。さすがに自分で「感覚人間」と言ってるだけの
ことはある(おいおいっ、意味が違うゾ)。こんな反応をされたら抱かずには
いられないよな。ワタルだけでなく、タニまでがリカを抱くことに夢中になっ
ているのも分かるよ。』
グッタリと横になり、目の下にくっきりとクマを作ってるリカを見ると、もう
少し眠らせておいてやりたい気もした。だがこんなリカの姿を、戻ってきたば
かりのタニに見せるわけにはいかない。
轟はワインを口に含むとリカの上にかがみ込み、そっと流し込んだ。
「う・・・ん・・・」
「おいっ、起きろ。大丈夫か?」
「んん・・・ダメ・・・あと・もう少し・・・」
甘えるようなリカのかすれ声に轟の体が反応してしまう。
『うう~~俺としたことが・・・』
上体を起こして肩を揺すっても、首がガクガクするだけでリカは目を開けよう
としない。
丸いおでこと丸い腫れぼったい瞼。いくらか痩せたとはいえ、まだふっくらし
ている頬と少し開いた丸くて小さな唇。その中で可愛い鼻がぴょこんと上を向
いている。
『かっ可愛い・・・・・』
轟はまじまじとリカの顔を見た。
普段の男臭いリカからは想像もつかないような寝顔だった。
色男揃いの轟組の中でもリカは特に男前の部類に入る。
しかも、ほとんどの場合やりすぎで、クサく濃く、誰もついていけない独自の
世界に行ってしまっているリカ(これでも大ファンよ)。
轟はポーズを決めてキザっているリカや、にやっと笑うクサいリカを想像して
一生懸命自分の体を鎮めようとした。
だが腕の中のリカの半開きの唇に目がいくと、理性をおさえきれなくなった。
リカの唇を覆い、体を重ねようとしたその時
「カチャ」
ドアノブのまわる音が聞こえた。
・・・
すみませんこの先考えてないのですよ。無責任ですみません。
お仕置きの材料になる?かな?
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かよこちゃん失踪・病院 No: 1250
投稿者:0番 02/01/17 Thu 03:11:55
>wk様、keiko様。
続きを気にかけてくださって、ありがとうございます。嬉しいです^^
>836番様
ちゅ、ちゅーなんかで、ごまかされないぞー!!
>ショーコ様
不朽の名作、ありがとうございました。
でも、できることならもっと続けていただきたいです^^
ああ、うちのまとぶん、あさこちゃんの真実は知りませんように(笑)
いや、なんでうちのかって、毒吐くから・・・
真夜中の総合病院は、消毒液の匂いと沈んだ空気に満ちている。
最上階の特別室は、廊下の突き当たりにあった。
入り口からナースステーションまで誰にも会わず、
かよこはぴったりと閉ざされた個室の前にいる。
『面会謝絶』の札が、無言で入るのを拒絶していた。
それでも静かにかよこはドアを開ける。
薄暗い部屋の中で、彼はまっすぐにかよこを見ていた。
きつい双眸も、削げたような頬も、精悍な容貌も、別れたときと変わっていない。
「……久しぶりだな。元気だったか?」
そして、その唇からこぼれる声が、意外なくらいにやさしいのも、変わらない。
「はい……お久しぶりです」
「よくわかったな、ここが。まあ、おまえならわけないか。
見舞いや取材がうるさいんで、ちょっと大げさにあんな札を下げておいたんだが」
今年は舞台が多くて、国内飛び回っていたら目も回っちまった、と彼は笑う。
ああ、いつものこのひとだ。
自分はいつでも、このちょっとシャイなひとが大好きだった。
たぶん、まとぶんも。
恋愛とは確かに違うけれど、心から大好きなひと。
「おまえは大丈夫か?まとぶんとうまくやってるか?」
「はい、あいつも元気です」
今の状況はかなり奇妙だけど、と心の中でつぶやく。
「あいつもかなり変わり者だからな。
おまえがしっかり手綱を引いてくれよ」
「あなたに変わり者って言われたくないでしょう」
「そうか?あいつの方が変だと思うぞ」
「あいつもそう言うでしょうね」
笑って言うのに、目の奥が重くて熱い感じがした。
きっと涙目になっているな、と思う。
ベッドサイドの照明をつけた彼が、かよこの顔を見て、
ちょっと不審そうな表情になった。
「おまえ……」
そう言ってベッドから出てこようとするのを、急いでかよこは制止する。
「俺、もう戻らなくちゃ。あいつ、いらいらしてると思うから」
ほとんど離れたことのないまとぶん。あのとき、
ほんの軽い気持ちで自分と離れた日にワタルとのことがあって、
想像以上に彼は傷ついているはずだ。
早く戻ってやらないと、まとぶんが安心できない。
「帰せない」
彼はひとこと、そう言った。
何を言われたのか、かよこは一瞬理解できなかった。
驚くほどすぐそばに彼の顔があったのも、
自分の足が動かなかったのも、
どこか遠い夢の中のことのような気がした。
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No: 1249
投稿者:ロム子 02/01/17 Thu 03:02:25
どうも、久し振りに来てみたら私のご贔屓が登場している
ではありませんか。
ちょっと嬉しかったりします。
ではではゥ・(こんな夜中にゥ・)
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ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋最終回の2 No: 1248
投稿者:ショーコ 02/01/17 Thu 01:41:09
「話し、続けていいですか?」
「ごめん。話しさえぎっちゃったね。」
「また話し出すのって、恥ずかしいですね。
.........俺、うぬぼれてたのかもすれません。あの時オサさんが
俺に会いに来てくれたから.......」
「オサちゃん.......」
「でも、ダメでした。俺じゃ、ダメなんです。
夕べ、あんなに確信していたのに。今朝起きたら、オサさんはいなくて。」
コムは壮が泣いているような気がして、顔を見ないように俯いてしまう。
「俺、今日一日、ずうと、オサさんの事ばかり考えていて。
なんだか笑えてきました。俺もしかしたら、どうってこともない事で
悩んでたんじゃないかって。」
「どうって事もない?」
「はい。だって、俺が諦めればそれでいいことなんです。
そもそも、俺が勝手に、オサさんを好きになって、.....
一人でジタバタしていただけなんですから。」
「それを言うなら、僕が.......」
「いいえ、俺が自分の気持ちを我慢すればすんだ事だったのに
コムさんを巻き込んで、オサさんを苦しめて、恐らくアサコさんも....」
「壮君.........」
ドクターに泣くなと言われていたのに、コムの瞳に涙が溢れ出して、
とめようもなく流れ出す。
「俺の為なんかに、泣かないで下さい。」
壮が、コムを引き寄せて、抱きしめる。
「!?」
そ、壮君、大人になったね。
黙って、壮に抱きしめられながら、コムは壮が、静かに泣いているのを
感じていた。
「ああ、ここ、面会謝絶なんですよ。外の張り紙見ませんでした?」
「えっ?あっ、ごめんなさい。気付かなくて。」
コムが驚いて、壮の腕から離れる。
「もう。夕べも来たでしょう?この病気には、あれが一番悪いんですよ。
あなたも、壮さんが大事なら、しばらくの間は慎んでください。」
「ええっと、あのぅ、僕は.....」
「シイちゃん。この人は違うんだ。夕べの.....」
「ええー。壮さん、そんなにあっちこっちに相手がいるんじゃ、
それこそ、身が持ちませんよ。どこかに隔離しないとダメなのかな。」
「壮君。誰?」
「看護士です。」
コムの質問にすかさず応えるシイ。
「看護士さん......?」
「ドクターが付けてくれたんです。いろいろ世話してくれてます。」
「そう。良かった。壮君のことお願いします。」
「あなたも、これからは、壮さんにあまり無理をさせないようにしてください。」
「はい。」
コムは、明るい顔のシイの勘違いが可笑しくて、笑い出してしまう。
「何が、可笑しいんですか?」
憮然として、シイが聞く。
「ううん、なんでもない。僕、それじゃあ、帰るね。」
「コムさん、ありがとうございました。」
「うん。早く元気になって。」
「はい.....コムさん....。」
「うん?」
「俺、いつか逢えるでしょうか?オサさんみたいな....」
「えっ?」
「ワタルさんだけを思っているコムさんみたいに、
俺のことだけ思ってくれる人が.........
俺が、なんにも心配しなくても、俺といるだけでうれしいって思ってくれる人が。」
「出来るよ。絶対。」
コムが天使の笑顔で保証する。
出来るよ、壮君。絶対。
だって.........
「ヨッ!。男前。日本一!」
**********************************
ええー、やっと終わりました。中途半端だと言えばそうなのですけれど、
とりあえず、この辺で締めませんと、
ネバーエンディングストーリーになりそうなので。
考え始めるとキリがありません。アサコちゃんを指導するのは誰がイイかな、とか
知ってしまったアサコちゃんはオサちゃんをどうするかな、とか。
そしてなにより、私、自分で書いていて、壮君に惚れてしまいまして(*^^*)
コムちゃんとどうにかさせたくて、仕方なくなってしまいまして。
そうなると、さらに泥沼が深まりそうで......とても恐ろしくて(^^;)
これ以上は、私の手におえません。
どなたか、もし興味を持ってくださった方がいらっしゃったら、
また新たに、書いてくださるとうれしいです。
最後に、私のまとまりのない長い文を読んでくださった方、応援してくださった方
ありがとうございました。
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ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋最終回の1 No: 1247
投稿者:ショーコ 02/01/17 Thu 01:37:30
冬の夕日が遠い山の向こうに沈んで行こうとしていた。
部屋が暗くなり始めていたけれど、壮は灯りを点けずに
べッドの背に寄りかかったまま、その夕日の行方をぼんやりと見ていた。
もうずいぶん時間が経つというのに、オサの肌のぬくもりが
心の中に残っている。
目覚めて、隣にオサが居ない事に気付いた時の喪失感が、
壮の中に棘のように刺さって取れない。
控えめなノックの音がして、コムが顔を覗かせた。
「コムさん.........」
「壮君、寝てなくて良いの?顔色まだ良くないみたいだけど。」
「もう、大丈夫です。寝てなくても良いんですけど。
ドクターが、まだダメだって言うから.......」
薄暗い部屋が急に暖かな色に変わったような気がして、
コムが、部屋に入ってきた。
「ごめんね。壮君。」
「何がですか?」
「辛い思い、いっぱいさせちゃった。僕のおせっかいのせいだね。」
「おせっかいだなんて.....俺のほうこそ、コムさんを大変な目に。」
「僕は、なんでもなかったから.......」
少し頬を染めるコム。
「良かった........」
ニッコリ笑っ壮の顔の翳りにコムの胸が痛む。
以前は、こんな顔した事なかったのに........
「壮君、何が食べたい?僕ねったんに頼んで、
なんでも好きな物持ってきてあげる。」
「なんでも良いですよ。あまり食べたくないから。」
「もう、オサちゃんみたいな.、」
オサの名を口にしてしまって、ハッと口をつぐむコム。
「いいですよ。気にしないで下さい。オサさんの事は俺もう......」
「壮君.......」
「コムさん。夕べオサさんが、僕にお別れにきました.......」
「お別れ?」
「コムさん、もう気付いているでしょう?俺、オサさんを....」
「うん。」
「はじめて、オサさんを抱いた時、俺、死んでもいいと思いました。
幸せで....そして凄く寂しかった........」
「寂しい?」
「はい.....。体は確かに俺の腕の中にあるのに、心だけ遠くて.....」
「うん.........」
「でも、夕べ、オサさんをもう一度抱いた時、俺............」
「壮君、話したくなかったら、無理しなくていいよ。僕わかってるから。」
「いいえ。聞いていてください。その時、俺、オサさんが泣いても騒いでも
絶対、アサコさんから、奪ってしまおうって、決心したんです。」
日がすっかり暮れて、部屋には灯りが欲しい時間になっていた。
コムは、壮の傍をそっと離れて、部屋の明かりを点けに行った。
「明るいと、照れますね。」
「暗い方がいいなら.......」
「いえ。真っ暗な部屋になんか二人で居たら、ワタルさんに殺されます俺。」
「ワタルさん、ああ見えて、結構やきもち妬きだもんね。」
コムがクスっと笑う。
「殴られた時はビックリしたな。」
壮もつられて笑う。
「コムさん。コムさんは幸せでいてくださいね。その笑顔見れなくなったら
俺、辛いです。」
「僕はね、壮君。壮君が元みたいに元気になってほしい。」
「俺は、元気ですよ。今ちょっと弱ってますけど、すぐ良くなります。」
壮のキラキラと輝いている瞳が、少し輝きすぎていると思うコム。
病気が進行しているのだろうか?
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やたら長いレスです。 No: 1246
投稿者:ショーコ 02/01/17 Thu 01:32:13
今日も、迫力の作品群ですね(^^)
0番様。かよこちゃん、どんな事件に巻き込まれたんですか?
私、ワタコムを引き離す勇気が出ないので、
流石、0番様だなあと感心いたしました。
でもかよこちゃんと、まとぶんが、離れ離れだというだけで、
胸が痛いです。
それから、『愛セレ2001』、勝手にダビングしてすみません。
多分、ドクター、ご自分の医者仲間にもダビングしてるはず....(^^;
華子さま。いつも、読んでくださってありがとうございます。
そうですか。今日もコムちゃんステキだったのですね。
うれしい(^^)
keiko様。応援ありがとうございます。私も、まとぶんにバレたら、
ヤバイと思います(^^)
らん様。ゆうかちゃんが,危ない目に?凄く気になります。
早く書いてくださ~い。
ららら様。お怒りではないようなので、ホッといたしました(^^)
また、ららら様の書いたのも読みたいです。よろしくお願いしますね。
ベン様。読んでくださってありがとうございます。
私も、トドリカに、もう、心底ドキドキさせていただきました。
いちご様。良かった~~。復活して下さって。それにしても大人なトドぶん。
若いワタコム。使い分けが、さすがでございます。ステキ(^^)
雪だるま様。キムちゃん、なかなかなのですねぇ。楽しませていただきました。
KARARA様。お風邪はすっかりよろしいのでしょうか?
コムちゃんとワタルくん、難局をなんとか乗り越えたようで
ホッといたいました。
ワタコム応援団に入ります様。ウ~~ン。ロマンティック(^^)
Xdayには最高のシチュエーションですわ~~。
つづきが楽しみ。
wk様。ご親切なお言葉、ありがとうございます。
書く上でとても励みになります。
853番様。以前も消えたいとおしゃっていらして....。
836番様が消えなければならないのでしたら、私なんてとっくに
ここから去らなければなりません。
何しろパート1の流れを壊しっぱなしのような気がしています私。
どうぞ、お留まりいただきますよう.......
って、今ごろ心配してます。もう、遅い?(^^;
k様。いちご様の作品のアップありがとうございます。うれしい(^^)
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Kさま! No: 1245
投稿者:いちご 02/01/17 Thu 01:16:00
早速 有り難うございます。「さま」などいりませんので(^^;)
もう一つお願いです!
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ ←これの上下のコメント
カット出来ましたらカットしてして下さいませ。
変なこと書いてそうで怖いです。
本当に 『ストーリーだけ』
切に!お願いします。何度もごめんなさい。
836番様、keiko様、WK様、どうも有り難うございます。
カラヴァッジョ様、綺麗なHNですよ。いいなー私も行きたい。
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嬉しい! No: 1244
投稿者:ごんた 02/01/17 Thu 00:29:11
すっごい勢いですね。読むのに一苦労です。
>ベンさま
なんとなくワタリカ、いいですねぇ。野獣のごとき欲望まみれの二人なのに
やっぱり最後に固い友情を感じるところがワタリカの醍醐味ですね。
そして、トドリカこわいくらい凄い・・・。
>836番さま
タニちゃんを帰して下さってありがとうございます。
で、リカちゃんの好き勝手もたまにはお許しを(笑)
ワタリカ好きなんです。(^_-)
>Rさま
思わずガイズの歌を歌いそうになっちゃいました。
ほのぼのといいですね。
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ブンちゃんの優しい抱き方講座 3 01/12/16 Sun 21:10:06 No: 469 No: 1243
投稿者:いちごさま 02/01/17 Thu 00:04:49
カチッ ワタルが煙草に火を付けた。
深く深く吸い込むとゆっくりと吐き出す。
ふとブンを見ると頭までシーツを被り丸まっていた。眠っているのか・・・ワタルは自分に満足していた。
俺だって、やりゃあ出来るんだよな。コムにも優しくしてやれそうだ。
心地よい余韻を感じながらも、ブンはワタルと寝てしまったことが なんともテレくさい。
シーツから顔を覗かせて、隣で煙草を吹かす男の精悍な横顔を見上げた。
「(いい男じゃん)」
視線に気づいたワタルが「ん?」というふうに眉を上げる。
「ワタル、後悔してない?」
フーッと煙を吐き
「してねえよ。轟さんとコムにバレたら、かなりヤバイけどな。」
「だよね・・・」胸がチクッと痛む。
「(小声で)ありがとうな、ブン。」
「えっ、なに?」
「いや・・・おかげでコムを抱く勇気が出たってゆーか、 優しく出来そうだ。」
「そうしてくれなきゃ今夜の意味がないよ。」
「ああ、世話かけちまったな。」
頭をかくワタルに、ブンは半身を起こして顔を近づけ
「ワタル」
「うん?」
「僕、子供の頃からずっとワタルが大好きだったよ!」
子供のように屈託のない笑顔にワタルの目が点になる。
これがさっきまで妖艶に舞っていた蝶なのか?青虫みてーだな。
ワタルは可笑しくなった。(轟さんが手放せないわけだ・・・)
フッと笑い頭を撫でてやる。
「わかってるよ。俺もお前が可愛くて仕方なかったからな。」
煙草の火をもみ消し、大きく伸びをして
「さあ、部屋帰って寝るかぁ。」
ベッドから下りて服を着ると、ブンの両肩に手を置いて
「じゃあな。」とドアに向かった。
「コムと仲良くしてよね。 上手くいかなくたって僕はもう抱かれてやらないよ。」
振り向いたワタルは苦笑して
「お前こそ、轟さんと上手くやるんだな。まあ、優しくされたくなったら呼べよ。たまになら相手してやってもいいぞ。」
意地悪くニヤリとするワタルにノルのことを見透かされたような気がして カッと赤くなる。
「バカ、早く行ってよ。もう!」投げた枕が顔面に命中。
「ぶっ・・お前なぁ・・・」
枕を軽く投げ返し、ドアに手をかける。
ブンに背中を向けたまま
「最高だったぜ、ブン。・・・だが、明日はダチに戻るんだぞ。 サンキュ・・・」
パタン、とドアが閉まると ブンの頬を熱いものが流れた。
トドさん、コム、ごめんね・・・
枕を抱きしめ顔を埋める。
そのまま、眠りについた・・・
完
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ブンちゃんの優しい抱き方講座 2 01/12/15 Sat 22:41:39 No: 447 No: 1242
投稿者:いちごさま 02/01/17 Thu 00:03:07
ワタルはブンを抱き上げベッドへ向かった。
ブンをベッドに横たえると、改めてその美しい体に見入った。
その瞬間、ワタルの頭にフラッシュバックが起きた。
それは、和央の別荘での忌まわしい記憶。
白く美しい蝶が男達に貫かれ、肢体を震わせていた・・・残酷で美しい映像。
ワタルの野獣が目を覚ます。服を脱ぎ捨てるとブンに襲いかかった。
「えっ!」その勢いにブンは心底焦った。
「ちょっ、ちょっと待って!ワタル。ダメだよ、コムを抱く練習だよ。 優しく、優しく・・・ね。」
ワタルはブンの胸に顔を埋めて停止していた。うーっと唸っている。
ブンはワタルの髪を撫でながら言った。
「僕を硝子か陶器だと思って、宝物のように愛おしんで・・・ 乱暴に扱うと割れちゃうんだよ。」
「ああ・・・そうだな。」
ワタルは顔を上げると、思わず微笑み返したくなるような優しい目でブンを見つめた。
遠い昔、いつもブンを慰めてくれた あの目だ。
「いい笑顔だね。やれば出来るじゃな・・・ぃ 」
言い終わらないうちにワタルの唇が塞いだ。舌がゆっくりと忍び込んで来るとブンは「う・・・んっ」と悩ましい声を漏らす。
ワタルは心の中で(優しく、優しく)と繰り返しながら、滑らかな肌に手を這わせた。
ブンは意識がとぎれそうな中、ノルを思い出していた。
轟のそれはやや乱暴で、こんなに優しく触れられたのはノルと別れて以来だ。
しだいに荒くなるブンの吐息を耳元で聞きながら、ワタルはどうすれば ブンを気持ちよくさせることが出来るか考えていた。
いつも自分勝手に事を初め、勝手に終わらせるワタルにとって、こんなことは初めてかもしれない。
どのくらいそうしていただろう。
もう耐えられないという表情でブンが声を絞り出した。
「もう・・・ダ・・メ・・お願・・・」
ワタルもこれ以上は限界だ。
ブンの腰をしっかりと掴み、ゆっくりと中に沈めていった。
ブンの声が一際高くなる。
自分の下で、心のままに激しく乱れるブンが愛おしいと思った。
いったい何人の男がブンの上を通り過ぎていったのか・・・その男達に軽い嫉妬を覚え口惜しくなる。
そしてコムは俺の下で どうこたえるのだろう。
声を上げるのも我慢して、涙を溜めて耐えるのだろうか。
続く
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↓こんなんで No: 1241
投稿者:K 02/01/16 Wed 23:59:18
投稿者はやっぱり、いちご様にとしたかったのに敬称なしにしてしまいました。
すみません。いちご様、お許しを。
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ブンちゃんの優しい抱き方講座 1 01/12/15 Sat 21:04:41 No: 444 No: 1240
投稿者:いちご 02/01/16 Wed 23:55:37
初めまして。PART1では何度か書きました。
PART1からこちらまで、いろいろな方の設定をお借りして繋がるように書いてみました。
ちょっと長くて濃いかな~と思いましたが、載せてしまえー
皆さんのお話が進んでいますが、こんな一夜もあったんだ・・・ということで。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
ブンは自室でワインを煽りながら訪問者を待っていた。
半分空いたボトルの横には、すでに空になったもう一本が転がっていた。
(ブンちゃん 結構強い)
「酔わなきゃ やってらんないよな・・・こんなこと・・・。」
これから自分がしようとしていることは裏切りかもしれない。
でも、コムの為だ。
しばらくするとコンコン、とドアを叩く音がした。
立ち上がると頭がクラッとする。
「さすがに酔ったかな(笑)」なんだかチョット陽気になった。
ドアを開けると、そこにはワタルがつっ立っていた。
「遅いよ。もうワイン一本空けちゃったじゃない。」
ワタルが口を開く
「なんだ酔ってんのか?話があるって言うから来てやったのに 酔っぱらいのグチはごめんだぜ。」
と言いつつ、ツカツカと入って来た。
「しっかし甘ったるい臭いだなぁ。」
「コムは石鹸の香りか、日向の匂いってとこ?まあ、座ってよ。」
ブンは言いながら後ろ手に鍵をかけた。カチャ・・
「ん?何だよ、鍵なんか閉めて。」
ブンは二つのグラスにワインを注ぎながら
「ワタルと二人なんて久しぶりじゃない。じゃまされたくないんだ。」
そう言って なみなみと注いだグラスを渡した。
「乾杯。」
「おぅ・・・。」
二人はそれを一気に飲み干した。
「・・・で、何だよ?話って。」
「ワタル、何でコムを抱けないの?」
「なっ!いきなり何言ってんだ、お前は。」
「優しく愛する自信がないから?だったら僕で練習しない?」
「バカヤロッ。練習だぁ?冗談も大概しろ!」
「冗談でこんなこと言えるかよ。真面目にっ、僕をコムだと思って 抱いてみて。」
ワタルは唖然とした。子猫みたいな顔してなにが「抱いてみて」だ。
「俺が、お前に手をだせるわけないだろう。」
「トドさんがいるから?」
「轟さんの事がなくたってガキの頃から知ってんだ。弟みたいに 可愛がってたヤツ、抱けるかよ。」
「ウソだ。いつか屋根の上でキスしそうだったじゃない。」
「あっ、あれは、その、なんてゆーか・・・」
ワタルが返答に困っていると、ブンが突然シャツを脱いだ。
「!!!」
白い体があらわになり、ワタルは目を見開いた。
ブンは固まっているワタルにかまわずズボンも脱ぎ一糸纏わぬ姿になった。
「お、おいブン・・・」
ブンの体は酔いのせいか、ほんのりと色づき頬は上気して瞳は潤んでいた。
「(かーーーーっ、そんな目で見るんじゃねえっ)」
「ワタル、両手で僕の頬を包んで。」
「ブン・・・」
言われるままにワタルがブンの顔に手を伸ばす。
大きな手で小さな顔をすっぽりと包むと、そのまま上を向かせてそっと唇を重ねた。
「やめろって言ったって、やめねーからな。」
続く
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アサコの悩み・・・・ No: 1239
投稿者:keiko 02/01/16 Wed 22:41:34
一人絵を一心不乱に描きながら悩んでいた。
『俺は最後まで抱けない・・・・・いや抱き方を
知らない・・・・・・
小さい頃あいつに毎晩弄ばれていた。だからそれでいいと
思っていた。オサも何も別段何も言わないからそれで
いいのかと思ってた。
今さらこんなこと聞けないし。
あいつ(まとぶん)にそんなこと知られたらまた今度は
何を言われるか・・・・・』
自分でも気がつかないうちに手を休め頭を抱え込んでいるアサコだった・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回でショーコ様の壮君の恋偏が最終回なので
ちょこっとだけまたアサコの胸の内を書いてしまいました・・・・
ショーコ様の考えと違ったりして・・・・・
長編毎日楽しみでした。
また書いてくださいね。
>0番様
あ~。なんだか私のレス変ですね。
最後まで蜂蜜たべるのも・・・・ですね。
今度はかよこちゃん失踪ですか?
続き気になります。
>いちご様
2人の休日・・・・
ドキドキしてしまいました。
>836番様
タニちゃん戻ってきて良かったです。
一升瓶いっき飲みをして酔っ払ってリカさんとの
痴話げんかおもしろかったです。
>ベン様
本日はトドさんとリカさんなんですね。
久しぶりの2人ですね。
タニちゃんが知ったらどうなるんでしょう?
ちょっと不安。
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素敵・・・うっとり No: 1238
投稿者:カラヴァッジョ 02/01/16 Wed 22:40:51
いちごさまに戻って頂けてうれしいわ。
いつもROM専させてもらっていますが、密かに愛読させて頂いていますの。
隠れいちごファンはここにもおります。
また作品を書いてくださいませ。ぜひお願いします。
ところで私の名前「エマオの晩餐」を書いた画家の名前なんです(笑)
白金で展覧会を見てきたばかりだったので、ぶんちゃんにちなんでつけました。
でも覚えにくくて、言いにくい名前だったので少し後悔・・・。
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ぶんちゃん記憶喪失<8> No: 1237
投稿者:KARARA 02/01/16 Wed 22:28:12
なんとか少しできたので、書きます。
この前どこまでいってたのか自分で忘れておりました。(笑)
ごめんなさい、今回もぶんちゃん出てきてない~。
次です!!!ホントごめんなさい。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
コムが俯いたまま動かないので
「ないならいいんだよ、コム。……悪かった。」
ワタルはそういって席を立った。
「あ…!!」
コムは目に涙を浮かべ、ワタルを見上げてなにか言いたげな顔をしていた。
ワタルはコムの涙目に一瞬クラッと来たが
(やっぱりなんかあんのか)
と黙ってイスに再び座った。
「ん?」
「あ…のね……僕…」
コムはなかなか言い出せずに口篭もった。
「言って見ろよ、な?まぁ無理していわなくたっていいんだけどよ。」
コムは涙をぽろぽろと流しながら話し出した。
「あの日、僕厨房から部屋に忘れ物を取りに行こうとしてて。
廊下でね、トドさんに会ったんだ。」
(ん?ボス…?)
「話があるっていわれた…んだけど、僕急いでたから断っていこうとしたんだ…
けど。ここつかまれて……。」
コムは自分の腕に手をやって言った。ワタルは顔をしかめた。
「そ…れで、中庭に連れていかれて。そ…れで、キス……された。」
「それ……ぶんちゃん、見てたんだ。僕…僕こわくて…こわくてうごけなかったんだ。
それで、ぶんちゃんが出てきてトドさんに向かって叫んだんだ。「嫌い」って。
…ヒクッ…ヒクッ僕が…悪いんだよ…ヒクッ…僕が……」
コムは声がひっくりかえそうになるのを耐えて一生懸命言った。
ワタルは言葉が出なかった。
そんな真実があったなんて、信じられないというよりも、信じたくなかった。
「……ご……ごめんな…さい…。ごめん…なさい。」
コムは両手を膝の上で握り締めながら顔を下向かせたまま消えそうな声で言った。
握り締めた両手に大粒の涙が雨のように降っていた。
(こいつは、今までどんな思いで…一人で苦しんでたのか…)
ワタルはやりきれない気持ちになり、コムを自分に引き寄せた。
「いいんだ…コム。お前はなんにも悪くない。もう大丈夫だ、泣くなよ…。」
コムはワタルの腕の中で気持ちがすこしずつ楽になっていった。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
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No: 1236
投稿者:WK 02/01/16 Wed 22:03:13
いちご様 出てきてくださって とても嬉しいです。
2組の休日 よかったです~♪ ドキドキしながら読みました。
K様 大変申し訳無いのですが 保存していなかった私としては
いちご様が削除された分を再度 アップして下さると本当に嬉しいです。
K様の作品 大好きです。 また書いて下さいね。
ショーコ様 連載小説のように毎日楽しみにしています。
本当にどうしてこんな素敵なことを思いつくのだろうと
いうようなストーリー展開で毎回目がはなせません。
0番様 かよこちゃん失踪!!
どうなってしまうのでしょう。続きが早く読みたいです。
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風邪……。 No: 1235
投稿者:KARARA 02/01/16 Wed 21:42:22
皆様、こんばんは。
すいません……私はみごとに風邪をひいてしまって…。
寝こんでました......
ブン記憶喪失、ずーっと書けなくってごめんなさい…。
私が寝こんでる間にいろんなお話できてて面白いです~☆
みなさん、最高です!!!
私もがんばらなければ…。
あまり、期待しないでくださいね。本当に。
もう少しかかりますが、
待ってていただけるとうれしいです。
読んでくださって方々、ありがとうございます。
ではでは。
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かよこちゃん失踪 No: 1234
投稿者:0番 02/01/16 Wed 21:35:51
皆様がお話を広げていらっしゃるのに、出不精の私は
今まで外に誰かを出したことがありませんでした^^
だもんで、シリアスにちょっと話を動かしてみたいと思います。
それは、三日前の新聞からだった。
「あの人が、倒れた」
朝食の席で、新聞を広げていたかよこがぽつりとつぶやいた。
誰が?とも聞き返さず、まとぶんが顔をあげてかよこを見る。
心持ち青ざめた顔で、かよこは新聞をじっと見つめていた。
極道の世界で、いずれはトップに立つと目されながら、
突然足を洗ってたった一人で去っていった、あの人。
かよこにもまとぶんにもやさしく、自分には厳しかった人。
闇に咲く花であることより、ただ踊ることだけを望んだ人。
かよこが新聞を閉じたとき、まとぶんにはもうわかっていた。
「俺は、ここを出て行く」
こうと決めたら変えることのない意志の強さも、
それを止めることはできない自分も。
「そうだな。
いつの間にか妙な待遇にはなってるけど、オレたち捕虜扱いだから、
そう簡単には出て行けないと思うけど、あんた一人なら、どうにかなるだろ。
オレまで出てったら、タニが困った立場になるしな」
「ごめん。
でも、すぐ戻ってくるから。絶対戻ってくるから」
「わかってる」
きっと、二人ともそう信じて疑わなかったのだ。
その夜、大きく開け放した窓のそばで、かよこはまとぶんを振り返った。
「それじゃ、行ってくる」
笑っているのに、なぜか目が潤んで泣いているように見えたのは錯覚か。
ずきんと胸が痛んで、抱きしめてしまいたくて、でもできなかった。
ひらりと軽く窓から庭に降り、かよこが塀に向って駆けていく。
庭のセキュリティシステムをパスタ一本で簡単に突破して、
身長よりはるかに高い塀すら加速をつけて登り、
そしてもう一度振り返った。
おたがいの距離が遠すぎて、よく見えない。
塀から飛び降りたかよこは、もう振り向かなかった。
その後ろ姿が消えるまで見送っていたまとぶんは、
やがて窓を閉めて部屋を見渡した。
二人が一人になっただけなのに、妙に寒々しくて空っぽに見える。
(すぐ戻ってくるって言ったのに、情けないな)
胸の痛みを押し隠して自分を叱責したが、すぐにまとぶんは眉をひそめた。
ベッドの下に、何か落ちている。
かよこの携帯だった。
位置から言って、置いていったのではなく、落としたのだろう。
喉のあたりに重いものがつまったような気がして、
まとぶんは携帯を握りしめて立ちつくす。
「戻って……くるよな……」
けれど、かよこは、戻ってこなかった。
『あの人』は、ここの掲示板で、確か会社名だけ出てきたはずの人です(笑)
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今日はレスばっかり No: 1233
投稿者:836番 02/01/16 Wed 21:32:10
いちごさま。やっぱいーですねー、いちごさまはぁ(はあと)
ドキドキと笑わせて戴きましたわっ。
どんどんと繰り出してきてくださいませ。
(実はわたしも「ブンちゃんが行く」の5以外は
全部手元にあるので、のんきに構えていたのでした…ほほほっ)
あおさま。やっぱ、そうですよね!!
でも、谷○組絡みでいじめると
今はまだ重すぎるような気がして戻しちゃいました。
んじゃ、ご一緒に。困らせてやりましょう、あの男(笑)
ふふんっ。
0番様。う~~ん…。
貴方様とは違う方向の物思いをわたしはしているかと…。
つまり、需要も供給もあるんです。わたしの場合。
そんな中で、ねえ?…という…。
でも…<ちょっと考えて> ちゅっ。(あ、命中しまして?)
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またも、レスだけ No: 1232
投稿者:ららら 02/01/16 Wed 21:14:56
>ショーコさま
まぁ~、そんな手があったんですかぁ~(^_^;)
確かに、かなり、ええっ~ってのけぞっちゃうかも。。。\(^o^)/
期待以上です~
ふふふ、それって可能なの?ってのはおいといて
(そう、環境が人を作るのさ...お稚児さん状態のアサコを想像してしまった。(^^;流れの老彫り師って誰だろう、まったく...)
アサコったら、アサコったら、、、、、むにゅむにゅ...(笑)
オサちゃんも、ちゃんと教えて、、、、、いや、むにゅむにゅ...(笑)
それにしても、こんなことまとぶんに知られたら、また何言われるか…
ハッ、お子様ってまさかそういうこと...なわけないよね。(爆)
もう最終回なのですか?
毎日、続きを読むのが楽しみだったのに...寂しくなります。
でも、本当にありがとうございます。m(_ _)m
また、どんどん書いてくださいね。
あっ、それから、
コムちゃんが「オサちゃん」って呼ぶのがちょっとうれしかったりしました。(^^)
(ぶんちゃん、コムちゃん、かよこちゃん、ゆうかちゃん...やっぱ、ちゃん付けなのは受けってこと?)
それと。
ちょっと書いちゃった責任感から、アサオサ関係しかレスしてないのですが、
皆様の作品、どれもとても楽しみに読ませていただいております。
「ガイズ」観に行ったら、妄想入りまくりだったりします。(爆)
(だって、みなさま、微妙にリンクさせてくれちゃったりするし...(^^;)
書くの、大変ですよね。。
でも、どうか、消えるなんて言わないでくださいね。
皆様、読ませていただいて、ありがとうございます。m(_ _)m
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私も、レスれす(笑) No: 1230
投稿者:0番 02/01/16 Wed 21:02:07
>keiko様
やめちゃやだって、あれで流すのは、やはりいかんのでしょうか?
おとめちっくだと思ったのに(爆)
蜂蜜プレイ(プレイとか言うな)、最後まで書いたら、吐くだけです(甘くて)
>ショーコ様
皆様が感動しきったレスを書いているのに、私だけ自分本位なことで
申し訳ないのですが、
ドクター!!!あなたまでダビング頼んでいらしたのですかーっ!!
>華子様
虫歯なら、ケロ先生に診てもらってください^^;
ドクターなら、なんでもありです^^
>らん様
続けていいんでしょうか、私・・・私も削除したい・・・
>ベン様
小道具と言う言葉自体が、マニアックですわ^^;
>R様
レスをありがとうございます^^
しかし、両刀って・・・(笑)
そして。また他人様のお話に割り込んで申し訳ないんですけど。
陰惨系、幸せ系、お笑い系、清水圭、私はなんでも好きですので、
(最後のは関係ないが、ってなら書くな)
全部主筋で、皆様お好きに(勿論全部あり、の私もアリ^^)
書いたり読んだりなさってるのではないですか?
ちょっと気を抜くと、すぐどこかに行ってしまわれそうで
こわいですわ、836番様。
だったら浮きまくりの私も全部消して沈みますね(笑)
別に私のはいっこうかまわないのばっかりですけど。
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2組の休日(お前だけだx2)後 No: 1229
投稿者:いちご 02/01/16 Wed 20:33:14
「コム。」
ワタルがコムを抱きしめバルコニーを見上げると、トドが挑発的に
ワタルを見て笑った。
(お前にこんなによがらせることが出来るか?)
そう言われたような気がした。
「くっ!コム!」
コムを押し倒し、口づけもそこそこに服を脱がしにかかる。
コムもまた熱を持った体を持て余すようにワタルを求めた。
「ブン、見ろ。始まったぞ。」
「え・・・コム、うそ、あんなとこ・・・で・・・あっ・・・
ねえ、見たくないよ・・・ベッドに、連れていって・・・」
「そうだな。あっちで思い切りやるか。」
トドはブンを抱いて部屋に入り、ベッドに下ろすと窓を閉めた。
ブンは見てはいけないと思った。ブンの中のコムは永遠に天使だから。
それに、コムの肢体をトドの目に入れたくなかった。
ワタルの愛撫でコムの肌が桃色に染まる。
「コム、綺麗だ。この薔薇も見ることが出来るのは俺だけだ。」
ワタルが美しい薔薇の花に口づけた。
「あ・・・もっと愛して・・・僕だけって言って。」
「お前だけだ。」
「僕も・・・ワタルさんだけ・・・はぁっ」
「コム!・・・・・・もう、いいか。」
「ん・・・来て・・・そっと・・・」
ゆっくり、ゆっくりとワタルがコムと一つになっていく。
声にならない叫びがコムの口から漏れる。
「声、出して。」
ワタルの腰の動きと共にコムの声が大きくなっていった。
ワタルとコムは、抱き合ったまま余韻を楽しんでいた。
「あっ、ブンちゃんとトドさんに見られちゃったよね(うわー)」
コムがバルコニーを見上げると二人の姿はなかった。
「あっあれ?」
「俺達の方が長かったようだな。」
ワタルがフフンッと得意げに言った。
「他にも誰かに見られたかも。どうしよう。」
(こんなとこでしてしまうなんて・・・)
コムは急に恥ずかしくなり、慌てて服を着た。
「今日は休みだし、みんなどっか行っていねーよ。」
ワタルも服に手を伸ばした。
日頃の疲れが溜まり、部屋で休んでいた野郎共が見ていたのは
当然のこと。
「腹へったな。弁当食おうぜ」
二人は寄り添いながらお弁当を食べた。
「人のH見るのってドキドキするね。」
「コームー。味しめて覗きなんかすんなよ。」
「ひどっ。するわけないでしょー。」
叩こうとするコムの手を取ってワタルがキスをした。
「ワタルさん、卵焼きの味がする。」
「俺は美味いだろう。」
ワタルがコムの頭を抱きかかえた。
その頃。
「あん、トドさんダメだよ。もう一度。」
体を起こしたトドをむりやり引き倒し、ブンがトドの上に乗った。
「ブ、ブン、腹へらないか?何か食べよう。なっ。」
「ダメェ。」
ブンはツツーッとトドの胸に指を伝わせ、不敵な笑みを浮かべて
唇を奪った。ブンの舌が忍び込み、トドの舌を捕まえる。
不覚にもトドの方が眩暈を覚え(これはいかん)となんとか唇を離した。
「お、おい、俺は腹が・・・」
「ふふっ。僕よりブランチの方がいいの?」
ブンがトドの内股に指を滑らせた。
「いっいや、その・・・疲れてるんだ。腹がへっては・・・あれだ。
・・・うぅっ・・・」
トドの低いうめきが漏れた。
ブンが楽しそうに耳元で囁く。
「ほら・・・また元気になったよ。」
「ブン・・・あと一回だけだぞ。」
トドはそう言って体を返すと、再びブンに埋もれていった。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
失礼しました
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2組の休日(お前だけだx2)前 No: 1228
投稿者:いちご 02/01/16 Wed 20:24:03
ご迷惑をかけたお詫びに一発(2組なので正確には二発)いきます。
KARARA様の動向が非常に気になるところですが 別次元の事と
いうことで・・・(続きお待ちしています)
トドさんの部屋はたぶん2階。季節は無視です。
即興ですので出来の方はご勘弁。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
休日のある日、トドとブンは遅い朝を迎えた。
「おはようトドさん。よく眠れた?」
「ああ。こんなに寝たのは何日ぶりかな。」
「疲れてたものね。」
ブンはそう言ってベッドから出るとガウンに袖を通して カーテンを
開けた。
「あれ。」
ブンが窓を開けてバルコニーへ出た。
「トドさん、ワタルとコムだ。ピクニックのつもりかな。」
まだベッドでまどろんでいるトドに声をかける。
トドがもそもそとブンの元へ出てくると、ワタルとコムが庭に敷物を
敷いていちゃいちゃしているのが見えた。
「ほお・・・コムはワタルの前ではあんなにいい顔をするのか。
俺には見せたことがない。」
「妬ける?」
「いいや。」
トドが後ろからブンの腰に手を回す。
「お前だけだ。二度と泣かせたりしない・・・ノルに、そう誓った。」
「もう、泣かせてるよ・・・」
「まったく、泣き虫だな。」
トドはブンの涙を拭い、唇を重ねるとガウンを肩から滑り落とし、
首すじに口づけ、胸をまさぐった。
ブンの首がのけぞってトドにもたれかかった。
「ワタルさん、ハイ、あーん。」
コムがワタルの口にウインナーを入れた。
「このタコさん僕が作ったんだよ。おいしい?」
「ウインナーぐらい俺だって焼けるぜ。」
コムがジトッと見る。
「あ、美味いよ。さいこーだ。この焦げぐあいがいい!」
「ほんと?じゃあもう一つ。」
ワタルが大きく口を開けると、コムはウインナーを口元まで持って
いったまま止まってしまった。
「コム?」
コムは邸の方を凝視して真っ赤になっている。
「ワタルさん、あそこ・・・トドさんの部屋・・・」
「あ?」
ワタルが振り向くと、トドの部屋のバルコニーでブンの白い体を
まさぐっているトドと身もだえているブンの姿が目に入った。
「なっ!!何やってんだよ!丸見えじゃねーか。」
と言いつつ目を皿のようにして見るワタル。
コムもドキドキしながら目が離せずにいた。
「ワタルさん、前言ってたよね。ブンちゃん昼と夜じゃ違うって。
今昼だけど、なんか、わかった。
ブンちゃんもだけど、トドさん、イヤらしい・・・」
「イヤらしいってお前。」
「あ、あの、色っぽいって意味。」
「大人の男・・・か。」
「あっ!」
トドの手がブンの下腹に下りたのが見え、コムが思わず目をそらす。
バルコニーには植物が沢山置かれ、腰から下は見えないが、トドが
後ろからブンに入っていく様をワタルはしっかりと見ていた。
柵に手をついたブンの顔が苦しそうにゆがんだ。
ブンの嬌声にビクッとしてコムが目をやると、ブンが閉じていた目を
開き、二人の目が合った。
「や・・・トドさん、ワタルとコムが、見て・・・る・・・」
「フンッ(笑) 見せておけ。」
(見てしまった、聞いてしまった、違う、全然違う。
あれが、ブンちゃん・・・?)
コムは堪らなくなり、ワタルの胸に顔を埋めた。
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再び長レス No: 1227
投稿者:いちご 02/01/16 Wed 20:13:26
Z様、嬉しいレス有り難うございます。そんな、Z様が自己嫌悪
なんて無用の言葉です。私のは悪い見本ということで、どうか
これからも削除などされませんように。素晴らしい作品ばかり
で尊敬しちゃいます。帰って来て下さって嬉しかったです。
雪だるま様、すごい。お上手じゃないですかー。代わりに
書いてーってかんじですよ。キムくんいいですね。
出世おめでとう! ぜひまたキムくんの活躍をお願いします。
ベン様、ぎゃー、やって下さいましたわね(笑)
もう、ジェラシーです。トドさんてばっ。
ベン様のハードなとこが好きです。私は絶対書けないので
本当に凄いと思います。この度は外野で騒いでごめんなさい。
K様、ええっ!本気ですか? 有り難いのですが今更いいので
しょうか・・・。うざっ、と思われる方がいるかもですし、私の名が
続くのも迷惑でしょうし・・・小出しにしていただければいいのかな。
「嫉妬」は3話まで残っています。パスワード間違えて消せません
でしたので。(←アホ) くーろ様の「『閑話休題』の続き」は載せないで
下さい。一人で突っ走ってくーろ様にご迷惑をかけてしまったので(恥)
ご面倒でしょうが、上下のレス抜きで「ストーリーのみ」でお願い出来
ますか?本当に恥ずかしいので。(出来るならHNも消して頂きたい
くらいです。) あー、もう ぐだぐだ注文つけてる自分が嫌!
すみません。
お手数お掛けしますがよろしくお願い致します。
読みたくない方、本当にごめんなさい。
読み飛ばして頂けますようお願い致します。
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いきなりバリ編25 No: 1226
投稿者:ワタコム応援団に入ります 02/01/16 Wed 18:59:45
「うわー凄い…」
コムは部屋に入るなり、歓声をあげる。
実はずんこが二人の為に、ホテルの最上階にある、一室を用意したのだった。
「ね、ワタルさんこの部屋は…」
「ずんこさんからのプレゼントだそうだ」
とワタルはコムに先ほどウェイターからもらった、メッセージカードを見せた。
そこには『これは俺からさのささやかなプレゼント!バリでの素敵な夜を…byずんこ』
と書かれてあった。
「ずんこさん…」
ワタルとコムは顔を見合わせ、すこし照れる。
「ね、ワタルさん、せっかくだから…」
「え?」
「部屋の探索しようよー、観て、夜景が綺麗だよーー」
コムははしゃぎながら、窓に近づき、外を見下ろした。最上階だけあった、眺めは最高であった。
「本当だな…」
ワタルがコムの肩を抱き寄せようとすると、コムはさっさと次に場所に移ってしまった。
「ねね、お風呂、大きいよー、ジャウジーになってるよーー、二人ではいってもあまりそう」
コムは深い意味を考えず、無邪気に言った。
「後で二人で入る?」
とのワタルの言葉に初めて、自分が言った意味を悟った
「やだ…僕そんな意味で言ったわけじゃ…」
「冗談だよ」
とワタルは笑いながら言った。でも内心でもは、いっしょに入りたいと思っていたのだった。
コムは一通り部屋を探索が終わると、窓の側に立ち、外を見た。ワタルはそっとコムの側により
後ろかだ抱きしめた。
コムは素直にワタルに身をゆだねる。
「ね、ワタルさん…」
「なんだ?」
「不思議だと思わない?」
「何がだ?」
「僕とワタルさんが出会ったこと…だって、世の中には星の数ほど人がいるんだよ」
ワタルは黙ってコムの話を聞きつづけた。
「例えそれが、偶然ならば、僕はその偶然に感謝したいな…」
「コム…、俺とお前が出会ったのは偶然じゃない…必然だ…」
「ワタルさん…」
コムは顔だけワタルの方を向けた…
「俺とお前は、巡り会うために生まれてきたんだ…」
ワタルはコムに肩越しからキスをした。
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836番さま No: 1225
投稿者:あお 02/01/16 Wed 18:53:30
836番さま
そうでしたか。抱くという事で、相手を限定しているわけですね
それだと・・・なんか、破りそうですね。
ところで。
りかさんに少し困ってもらいたいんですよ。
いっつも好き勝手にやっちゃうんだから
で、結局タニががまん(?)してるんだから
少しくらいは、困ってみろ!!な気分です。(笑)
私も同じ気持ちです。
谷〇組話を考えたきっかけが、とにかく、タニちゃんのことで
リカさんを困らせたい、悩ませたい。今までと反対のパターンで・・
でしたから。
レスばかりでごめんなさい。
でも、また、いろいろと考え始めてますので、何か思いついたら
おじゃまさせてもらいます。
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約束 No: 1224
投稿者:836番 02/01/16 Wed 18:28:45
久しぶりに激しく求めあった後、
タニはりかの肩口のあたりに頭をのせて天井を見ていた。
りかが指で髪を撫でてくれているのがくすぐったい。
「りかさん」
「ん?」
「俺、なんでこんなにりかさんのこと好きなんだろうね」
「なんだよ、急に」
「なんか、不思議だな、と思ってさ」
りかはタニが可愛いことを言うので、愛しそうに顔をのぞきこんだ。
が、何を思ったか、急に不機嫌な顔になってしまった。
「?りかさん? ど、どうしたの?」
「タニ、おまえ…」
「…はい…?」
「俺のこと『大嫌い』って、言ったよな」
「あ!あれは!!」
タニは驚いて上体を起こしてりかを見た。
「言ったよな」
「…う、い、言った、けど…」
「…」
りかはむっつりしている。
「ご、ごめんなさい…」
不機嫌なりかは、とっても怖い。
「…だ、だって…すごく、ショック…だったんだよ。
りかさんが、あの…ワタルさんを…抱…」
タニは再びりかの肩に頭をのせると、横からりかに抱きついた。
「でも、なんか、よく分からないんだけど、
すっきりしたみたいなんだ。なんでだろ。」
タニはりかの胸に指を這わせながら続ける。
「俺、覚えてないんだけど、りかさんと実家を出た朝には
なんか、お腹の中のもの吐き出したみたいに、すっきりしてた。」
りかは、そりゃそうだろうよ、言いたいこと叫んでたからな、と思った。
「でね、なんかとっても幸せ、っていうか、嬉しいことがあったみたいな
気分だったんだよねー。なんだか分からないんだけど」
りかは、待てよ…、と思った。
「だからね、もう、言わないよ」
タニはぎゅっと抱きついて来る。
「もう言わない。嫌いなんて、絶対」
タニはうっとりした目をしてりかを見上げると
唇を求めてきた。
それに応えながらりかは考えていた。
じゃあ…何か?
もしかして、覚えていないながらも
意識下では、ちゃんと経験に入ってる、ってことか?
それで、落ち着いてるのか?
あの約束は潜在意識では有効ってことか?
破ったら、どうなるんだ?
りかは、まずいかな、と思った。
++++++++
すいません。約束ネタ引っばってます。
だって、ねえ、りかさんに少し困ってもらいたいんですよ。
いっつも好き勝手にやっちゃうんだから
で、結局タニががまん(?)してるんだから
少しくらいは、困ってみろ!!な気分です。(笑)
Rさま。おぼえてるってことは印象的だった、ってことです。
お邪魔はこちらこそなんで…。見逃すなんて…そんな…。
あおさま。りかさんが約束したのは「ワタルは抱かない」
「抱くのはタニだけ」です。
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836番様 No: 1223
投稿者:R 02/01/16 Wed 17:18:14
いいえ、あの、その、消えるとか、じょ、冗談はぉ止め下さい~
というか、あんなモノを覚えていらしてくださった方がいらっしゃたようで、とても嬉しくてつい口走ってしまいまして、失礼致しました。
たまたま最初のほうで書いてしまっただけですし、PART1でも陰惨系やっぱ浮くなと、途中で足を洗ってしまいまして。(残りは永久在庫行きに・・・)
836番様みたいに幸せなのが、999票の総意だと思いますです。
柔らかく持っていこうと思いながら、ムリがみえみえの自分・・・(泣)
又、お邪魔にならない程度に書かせて貰えたらとは、思いますのでどうかお見逃しを。
私信にしてしまい申し訳ございませんでした。
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谷〇組話、書いてくださった皆様 No: 1222
投稿者:あお 02/01/16 Wed 17:09:53
836番様、Z様、ありがとうございました。
なんだか、すてきにまとまって、ますます、リカタニの仲が強固になったという
気がします。
Rさま、また乱入してきてください。お互い(ごめんなさい)抜けられませんね。
ベンさま、トドリカなんですね。抱いたわけではなく、抱かれたから
約束、破ったわけじゃない・・・ですか?(笑)
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一息ついたので一気にレス No: 1221
投稿者:836番 02/01/16 Wed 17:00:33
Rさま。そうですか…あの陰惨系はRさまでしたか(笑)
わたしが消えようかと思うのは、実はこの陰惨系がですね
本当は主筋なんではないかと思うからなんです。
だって、もともとはそうだったじゃないですか。
なのに、わたしがぼんくら系を書いてるために、
陰惨系の邪魔をしているのではないかと…。
で、こちらの板の総意としては、陰惨系に99票!なのでは
ないのかな~~と思うのですよ。それなのに、わたしってば
邪魔してるンだよねーーと…そう思うと、全部削除して
消えたくなるんですが…まだ消えてませんね…。(苦笑)
ところで
りかさんとなら、わたしも沈んで行きたいです。
(<そういう話をしてるんじゃないってば 爆)
Kさま。5から8の割合で、触発されてまた出てきて下さると賭けます。
雪だるまさま。このままお続けください。
いちごさま。お言葉ありがとう。
りかさんやタニちゃんを好きになってくださって、嬉しいです。
わたしもぶんちゃんが気になるようになりました。
らんさま。華子さま。ありがとうございます。
みんな、あの約束は無効だと思うのね、
そんな風に思われちゃうりかさんて、…シクシク。
ベンさま。自分で読み返してみたら、かなりガイズねたが入っていますね。
いや~血となり肉となっていますっ(笑)
Zさま。わたし、条件の制限がある中で書くのが結構好きでして…。
あ、でも、かなりマイペースだったりしますね(笑)
あおさま。勝手に一段落させちゃいました。ごめんなさい。
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今日はトドリカ Vol.2 No: 1220
投稿者:ベン 02/01/16 Wed 15:24:44
まだ波打っている胸をリカに悟られまいとして轟はドアに向かった。
「ボス、待ってください。匠組の博多支部のことでちょっと・・・」
振り向くとリカはすぐそばまで来ていた。リカの裸の胸が、すぐ手のとどきそ
うな所にある。
『ごくっっ。』
轟は吸い寄せられるようにリカの隣に腰を下ろすと、グラスを受け取った。
「うん。・・・美味い。」
ほどよく成熟したワインが、乾いた体に急速にしみ込んでいく。
そばで見ると少し酔ったリカの胸はうっすらと汗ばみ、唇はワインで赤く染ま
ったように濡れて光っているのがわかった。
気が付いた時にはもう、轟はリカの顎を掴むようにして唇を奪っていた。
リカの肩から上着が滑り落ち、傷ついた胸があらわになった。
轟はリカの唇を強引にこじ開けると胸に手を這わせ始めた。
「あうっ、トドさん・・・ダメっ・・・」
ボス相手にいきなり淫らな反応も出来ず、身を固くして取りあえずは抵抗して
見せたリカだったが、久しぶりに轟に抱かれる期待感と、大人の男のどうしよ
うもない魅力には勝てなかった。すぐに腰がガクガク震え始め、あっという間
に受け入れ体制万全になってしまった。
「トドさ・・・ん・・・」
「リカ、行っていいゾ。」
『そういえば、この大ケガの後リカを抱くのは初めてだ・・・』
轟が傷跡をスーっと指でなぞると、感じたのだろうか、リカはのけぞりながら
腰をくねらせた。恐る恐るリカの腰を持ち上げると、轟はゆっくりとリカの中
に入り始めた。
「んん~・・・あああ・・・トドさん・・・」
いっそう激しく腰をくねらせるリカに轟も安心したのか、今度は勢いよく突き
あげた。
「はうう~~~」
あまりの強い快感に、リカは轟をはね飛ばすほど強くのけぞった。
轟もリカの肩と腰をしっかりと抱え込むと、離れまいとするかのように更に強
く、深く、そして激しく沈み込んでいった。
獣の様な絶叫と共に、リカは体を激しく痙攣させながら気を失った。
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レスして下さった皆様へ No: 1219
投稿者:♪ノルXぶん親衛隊♪ K 02/01/16 Wed 15:06:58
自己満なものだったのにお楽しみ頂けていたようで本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
ノルさんも退団しちゃっているし。早く決着つけなきゃってそればっかりでした(笑)。
荘くんに至ってはここで知ったようなもの(爆)の私は今の時代についていけてないので(激爆)早く退散せねばと・・・。
もちろんノルXぶんは読みたいです!ただ、今は本当にすっきりしてしまってやっと成仏したぞって感じなんですよ。
ミルクティ様、0番様、ショーコ様、
なのでエピソードすら浮かんでこないのです。そんな訳で皆様にお任せしようと・・・。
雪だるま様、
ごめんなさい。私にはノルXぶんしか書けませーん。(たぶん・・・)敢えてノルX○〇バージョン?
HT様、
そうでしたか。「冷静と・・・」まだ見てないんです。益々見たくなってきました。面白かったですか?
私は限りなーく、HT様、いちご様に期待しておりますのでどうかよろしく!
いちご様、
いちご様の削除してしまわれたもの、掲載してしまってよろしいですか?
どなたか出てくると思ったのですが、いらっしゃらないようなので名乗りを上げます!
しっかり全作(たぶん・・・)保存しております(爆)。
OKでしだいUPさせて頂きます!
退散などと口走って(?!)いるものの、もし、また皆様に触発された時には出てくるかもしれません。
くどいようですが、ノルXぶん読みたいです!!!どうかよろしく!
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No: 1218
投稿者:雪だるま 02/01/16 Wed 14:52:38
いちご様の作品が読みたいために、いちご様の呼びかけに答え、
とうとう自分でも書いてしまいました~。ウー、かなり恥ずかしい…
素晴らしいライターの皆様の作品の邪魔になったら本当にごめんなさい。
いちご様、どうかトドぶんよろしくお願い致します。
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〔キム③〕 No: 1217
投稿者:雪だるま 02/01/16 Wed 14:46:28
『トドさんのような立派な極道になって、ぶんさんのような素敵な恋人を持つ。』
そんな夢に一歩近づけたような気がして、そしてこの銃と自分が轟組のために
活躍できる日が近い気がして、キムはすでにピカピカになっている銃を
いつまでも磨いていた。
そうしていると、この喜びが夢で無いと実感できるのである。
「ねえ、キムじゃない?何してんのぉ?」
ちょっとけだるそうなその声にキムは顔を上げた。
ぶんである。
「なんかねー、すること無いし退屈しちゃって…
ねえ、ここに座っていい?」
ぶんはキムの返事など初めから聞く様子も無く、キムの隣に腰を降ろした。
「キム、トドさんの運転手になるんだってね。」
「は、ハイ。そのようです…。よろしくお願いします。」
キムはぶんから漂う甘い香りにドキッとしながら答えた。
「キム運転上手そうだから安心だね。
それによく気が利くってトドさん言ってたよ。がんばってね。
アーッ、それにしても今日はあったかくて気持ちいいね。」
ぶんはそういうと大きく伸びをし、芝生の上に仰向けに寝転んだ。
白いブラウスの大きく開いた胸に薔薇のような薄い赤い模様が見える。
『!』
キムはつばを飲み込んだが、頭を振って銃を磨くのに没頭した。
風も無く穏やかな小春日より、轟邸の森の方からは小鳥のさえずりが聞こえてくる。
「ぶんさん…、オレ…ボスのような、強くて、かっこ良くって、誰からも尊敬されてて、
おまけに優しいし、そ、それにモテルでしょう?、そんな極道になりたいんです。」
「ふぅ…ん。」
「だからオレ、ボスの運転任されてとても嬉しいんです。
ボスを真近にみれるし、それに何よりボスがオレの事期待してるって言ってくれて、
オレなんとしてでもその期待にこたえようと思っているんです。」
「…」
「そして、そしてですね、これは立派な極道になってからの夢なんですけど、
オ、オレぶんさんのような―、あれ?」
キムがぶんの方を見ると、心地よさに眠ってしまったのか、ぶんが目をつぶっている。
「ぶんさん!ぶんさん!」
キムは少しぶんの体を揺すってみたが起きる気配は無い。
無防備に、穏やかに眠っているぶんは、以前バリで見たぶんとはとても同じ人には
思えないほど神聖で、清らかだった。
このまま羽が生えて天に帰って行ってしまいそうな気がした。
「本当の天使みたいだ…」
キムはしばらくぶんの寝顔をみつめていた。
「…」
そして、そっとぶんの顔に顔を近づけると、ぶんのつややかなかわいらしい唇に
自分の唇を重ねた。
「オーイ!キム!そろそろ夕飯の買出しに行くぞぉ~」
遠くで手を振りながら、ミズが呼んでいるのが聞こえた。
完
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〔キム②〕 No: 1216
投稿者:雪だるま 02/01/16 Wed 14:44:03
トドはキムの向かいのソファーに座ると、手にもった書類を見ながら、
少し表情をやわらかくして話し始めた。
「キム、おまえ射撃の腕前、かなりいいそうだな。射撃訓練での成績もいつもトップクラスだ。」
「…あ、あの、そ、その…それは…」
自分の想像していたのとは全然違うトドの言葉にキムはかなり狼狽した。
トドはキムの反応を面白そうに眺めながら言葉を続けた。
「そこでだ、キム…、おまえ来週から実践クラスに移れ。」
「えっ!じ・実践って!そしたらオ、オレ!」
驚いて目を丸くするキムにトドは深くうなずくと
「このことはリカもワタルも了承済みだ。2人ともお前には期待しているぞ。」
とキムがこれまでみた事も無いような優しい表情で答えた。
実践クラス。これは文字どうり実際の抗争や出入りの時に、轟組の先陣を切って戦いに挑む腕も度胸も一流の極道のプロ集団の訓練クラスで、
轟組ではもちろんリカとワタルが毎週金曜日百戦錬磨の野郎どもを鍛え上げている。
このクラスに入るということは、極道の道を極める為の第一関門と言っても過言ではない。
轟組の若い者達も、日々雑用の合間にも己を磨き、実践クラスで、直にリカやワタルの手ほどきを受けようとしのぎを削っているのだ。
『その実践クラスに入るのを許された!!』
これはキムにとっては天にも上るような出来事だった。
「実践クラスに入ったら、これからは組の顔としての自覚を持って、今まで以上に
励んでもらいたい。」
「も、もちろんです!ボス! オレ死ぬ気で頑張ります!」
目を輝かせ、上気した顔で必死に答えるキムを見てトドは微笑んだ。
「それとな、これはお前の腕を見込んでなんだが…」
「?」
「お前のヘリコプタ-の操縦の上手さには舌を巻いたよ。よくあんなピンポイントにオレを降ろせたな。」
「そ、そんな…ボス、あの時は必死で…」
「それだけじゃないぞ。その後の時間の配分といい、飛行する場所といい丁度良かったし、ゆれる機体を操縦するのはなかなか大変だったろう?」
「―――――――」
真っ赤になるキムをトドは面白がっている。
「そこでだ、これからはお前に俺の車の運転を頼もうと思う。」
「えっ!?ボスの車!」
「いつ何が起こるかわからんからな、かなりの運転技術が必要なんだ。
キム、お前なら俺も安心して任せられる。どうだ?やってくれないか?」
思いがけないトドの申し入れにキムはどう答えて良いのか判らなかった。
もちろんボスの車の運転を任されるのは光栄な事だ。
光栄な事だが、だが…
ボスにはもれなくあの人が付いてくる…
『ヘリコプターの中のような事を、運転の度にやられるのはたまらない…
でも、でもみたい(オイオイ運転は!)気もする…』
答えないキムにはお構いなしでトドは言った。
「じゃあ、そういうことだ。よろしく頼む。」
「えっ?」
トドはすでに立ち上がっていた。
「あ、あの~」
「ご苦労だったな、もう帰っていいぞ。これからは色々と仕事も多くなるが、
厨房の方も人手が足りないらしいから、時間が有れば今までどおり厨房の方にも行ってくれ。
俺もお前には…期待している。」
「ボス!」
最後の言葉にキムは胸がいっぱいになった。
「ボス!ありがとうございました!」
ようやくそれだけ言うと、窓の外を眺めながら葉巻を燻らすトドに深く頭を下げ、キムは部屋を出た。
ドアの外にはキムを心配したコムを除いた厨房組が聞き耳を立てていたのは言うまでも無い。
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じゃあ、書いてみます。初投稿… 〔キム〕 No: 1215
投稿者:雪だるま 02/01/16 Wed 14:35:14
冬だというのに日差しの心地良い、暖かい昼下がり、
轟邸の広い庭の芝生の上で、キムは熱心に愛用の銃を磨いていた。
未だ実際には使った事は無かったが、
この道に進むと決め轟組の門を叩いた時に、
キムの真剣な眼差しを気に入ったトドが気まぐれで与えた
キムにとっては命よりも大切な銃だ。
『いつか俺もボスのように強くて、かっこ良くて、誰からも尊敬される
立派な極道になるんだ!そして…そしてぶんさんみたいな素敵な恋人を…』
銃を磨きながら、いつもにも増して強く心に誓っていた。
昨日の昼食時、食堂に入ってきたワタルが、野郎どもに昼ご飯の《ねったん特製
ミルクたっぷりスープスパゲティ》(今日はかよちゃん来てるのね)を運ぶキムに
声をかけた。
「キム!ボスがお呼びだ。すぐにボスの部屋に行ってくれ!」
「えっ!?、オレですか? な・なんで???」
キムは固まった。
(ボスに呼び出されるような失敗をしてしまったのだろうか!?
それとも、も、もしかしてボスは オ、オレを?????)
キムの頭の中をあらゆる悪い想像がかけめぐった。
スパゲティをのせたトレイを手にもったまま青くなったり赤くなったりするキムをみて
ワタルは少し意地悪く笑うと、動かないキムの手から3人分のスパゲティを取り
窓際のいつもの席に向いながら言った。
「さあな。でもさっさと行ってくれよ。ボスは気が短いからな。」
ワタルの声に我に返ったキムは、慌てて食堂から飛び出していった。
「ねえワタルさん、キムちゃんなんかしちゃったの?」
すでに2皿目のスパゲティをがっついているワタルに、バケツのミルクを差し出しながら
心配そうにコムが訊いた。
「ん? いや、何もしてないさ。」
答えながら嬉しそうに微笑むワタルの顔をみて、コムは(いい話なんだな。良かった。)と
胸を撫で下ろした。
そして、コムの腕をつかみ、膝の上に座らせようとするワタルに
「ワタルさん、僕は仕事中なんだからね。」と天使の微笑みでワタルの頬にキスをすると
足取りも軽く厨房の中に入っていった。
一方キムは、トドの部屋の前で立ちすくんでいた。
荒い息を整えるために深呼吸はしたものの、これから起こる事を想像すると
胸の動悸は治まらない。
『エエィ!なるようになれ!』
キムはとどの部屋をノックした。
「ボス、キムです」
「オウ、入れ」
トドの低い声を聞いてキムはドアを開けた。
正面中央の大きな机に向かい書類に目をと通していたトドが顔を上げる。
部屋に足を踏み入れたものの、そこから動けず、ドアも閉めることの出来ないキムに
トドが声をかけた。
「急に呼び出してすまなかったな。まあそこに座れ」
トドの顎が指したソファーに恐る恐る腰をかけるキム。生きた心地がしない。
トドは立ち上がると、キムが開けっ放しだったドアをパタン!と閉めた。
『!!!!』
キムの緊張は最高潮に達した。
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レスレス No: 1214
投稿者:Z 02/01/16 Wed 14:32:01
>R様
いやいやいやいや 全然いいですよ
いろんなパターンがあって面白いです!
>いちご様
私もいちご様同様、削除してしまいたいと思う事があります。
私の場合ほぼ毎回そうです。
書いて投稿して自己嫌悪に陥るというパターン・・・。
でもまた書いて下さる様で嬉しいです!
いちご様の作品、楽しみにしてまーす(^0^)
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今日はトドリカ Vol.1 No: 1213
投稿者:ベン 02/01/16 Wed 14:30:48
>「この変態!!」はパート1からの引用です。
そういう場面(笑)があったんですよー。
そうでしたね。思い出しました。R様の作品でしたか、失礼致しました。
いや~思えばあの頃のタニちゃんは、まだおぼこい駆け出しのちんぴらでした
ね、それが今や髭はやして葉巻まで吸って、挙げ句の果てはリカさん縛って抱
いちゃって・・・。こんなになっちゃうなんて誰が想像できたでしょう。この
先が思いやられ・・・、いえ、楽しみです~。
今日はちょっとだけトドさんお借りしますね。
・・・
谷○組の件はひとまず片づいたといっていいのだろうか。
計らずして、うちの組と(まあ主に俺とだが)タニの結束の固さは組員達に伝
わったようだし。ついでに俺とワタルの仲まで露呈してしまったが・・・
他にも今、あっちこっちの組で不穏な動きがある様だ。
リカは動物的なカンで何かを感じ取っていた。
仕事が終わっても部屋には戻らず、事務所のキャビネットを開けるとワイン
グラスとシャトームートンを取り出した。
濃いビロード色を透かして見た後、その芳香を深く吸い込んだ。
昨夜もほとんど眠っていないリカは重厚な香りにめまいを覚え、グラスを持っ
たままソファーに倒れ込んだ。血しぶきの様にワインがシャツの胸を真っ赤に
染めた。
「いけねっ。」
あわててシャツを脱ぎ捨てたまではよかったが、着替えを取りに立つ気も起こ
らず、そのまま上着だけ羽織るとワインを飲み始めた。
タニのこと、キリヤンのこと、ユウヒとリュウのこと、組のこれからのこと。
タニがいなかった間には落ち着いて考えられないでいた諸々の事を、ゆっくり
と考えているうちにワインもすすんだ。
ボトルが半分ほど空いた頃、フッと気づくと背後に人の気配がした。
「何だ、リカ。まだいたのか。明かりが見えたんで消し忘れかと思ったよ。」
部屋着姿の轟がくつろいだ様子で立っていた。
「良い香りだな。俺も一杯いただこうか。」
「ええ、喜んで。この年のは一人で飲むにはもったいない出来ですよ。」
「・・・・」
振り向いたリカがシャツを着ていないのに轟はギョッとした。
久しぶりに見るリカの胸は相変わらず白くはかなげで、コムのガラス細工の様
に華奢な胸とも、ブンの薄紅色の陶器のような胸とも違う。独特な青みがかっ
た透明感がリカの肌にはあるのだ。
その中に所々紫色のアザがあり、腹部からみぞおちのすぐ下まで伸びている手
術痕が目をひいた。
『今までここでワタルと寝ていたのか・・・』
轟の胸のどこかが強く痛んだ。だがリカにはあまり乱れた様子はない。そばに
丸めてあるワインで汚れたシャツに気付くと、轟は自分でも意外なほどの安堵
感を覚えた。
「リカ、そんな格好で飲んで風邪ひくなよ。やっぱり俺はもう帰るよ。」
まだ波打っている胸をリカに悟られまいとして轟はドアに向かった。
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長々と失礼します No: 1212
投稿者:いちご 02/01/16 Wed 11:29:08
初めに、今回のことで いちごは何やってんだ と不快に思われた
ライター様、ロムされてる皆様、申し訳ありませんでした。
管理人様、管理人様からそんなことを言っていただけるなんて・・・
もう、ただただごめんなさいです。過去ログの作業ご苦労様です。
私が言っても説得力ないのが悲しいところですが、いつも有り難う
ございます。
雪だるま様、持ち上げていただいてお恥ずかしいかぎりです。
ベン様もおっしゃっていられるように、読んで下さる方がいるから
書くことが出来ます。あなた様がいなかったら あのまま消えて
いました。感謝! <(_ _)>
ショーコ様、いつも暖かい言葉を有り難うございます。
長編、素晴らしすぎて眩暈がしそうです。すっかり壮くんファンに
なっています。以前の切り込み隊長といい、今回の「俺、強いですよ」
といい、格好いい!「ケロ先生」(ドクターと言ってくれ)もツボです。
HT様、>今出来る事を思う存分しましょう。
本当にその通りですね。お陰で元気になりました。有り難うございます。
そして、こちらにブンちゃんのお話を読みたいと思っている方が一人
でもいるなら私も書いてみようと思います。
るり様、うわー、楽しみを奪ってしまいましたか。ひたすらごめんなさい。
>気をしっかりもって明るく書きましょうね。(by管理人様)
私も以前 傷心されてる方に「ご贔屓の笑顔だけ見つめましょう」と
レスしたはずなんですが・・・なんてこった、自分が落ち込むとは。
すみませんでした。
ももんが様、ああ、そういう話 聞いたことあったなぁ、と楽しく読ませて
いただきました。でも私はトドさんが他の人に興味をもつたびにハラハラ
してしまいます。(笑) 私の話でブンちゃんが好きになってくれたなんて
こんなに嬉しいことはありません。HNも褒めていただいて有り難う
ございます。
836番様、同じように思われたことあるのですね。でも836番様は
ここにはなくてはならない方ですので(もちろん他の方々もですよ)
今もこうやって素晴らしい作品を書いて下さっていること、とても
嬉しく思います。
正直、月組さんは よくわからなかったのですが、836番様初め
リカタニ書いて下さるライター様のお陰で今はリカさん、タニちゃん
大好きなんですよ。ケロ先生(笑)、きりやん、ゆうひくんも。
世界が広がったようで楽しいです。
ライターの皆様、いつもステキな作品を有り難うございます。
これを読んでるそこのあなた、私もまた書きますのであなた様も
書いてみてくれませんか?お願いします。
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Z様ごめんなさい――――!! No: 1211
投稿者:R 02/01/16 Wed 06:45:54
うわ、なんか最悪のタイミングで入っちゃったみたいで・・・・
ど、どうしよう。
すみません~~~~~
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リカタニ乱入 No: 1210
投稿者:R 02/01/16 Wed 06:41:51
ムラで魂抜かれて帰ったら、リカタニの物凄い展開にやっと読み終わりました。
ガイズもこちらも夢のような展開に、嬉しすぎです。
>あお様
又、来ちゃいました。乱入ばっかでお恥ずかしいですが・・・・
>HT様
慣れないほのぼので、お目汚ししてすみません。
ROM専などと仰らず、又楽しませてくださいませ。
>836様
読んでて幸せになるようなリカタニ、本当に有難うございました。
PART1「この変態」そういう陰惨系・・・・・実は私でした・・・(爆)
>0番様
シリアスとコメディ(?)の見事な両刀、PART1より尊敬です。
まだまだ、書いてくださいませ、楽しみにしております。
>Z様
すみません、楽しい本筋はまだまだ続いて行かれると思うのですが・・・
ですので、全くZ様とは別世界の乱入ということで無視してやってくださいませ。
ガイズ見てないと何が何だか分からない上、見てるとふざけんなというシロモノですm(__)m
頭が爆発しているということで、お見逃し下さいませ。
§§§§
久しぶりの夜が来る。
やけに長い風呂から、やっとタニが出てくる。
バスローブからのぞくすんなりした手足は、少し緊張気味だ。
手を引き膝に座らせる。
赤くて固い唇を、唇で緩める。
いつもより長く優しく、舌を絡める。
「どっちが、いい。」
「え?」
「お前のやりたい方でいいぜ、今日は。」
真っ赤になって下を向く。
「りかさんのやりたい方が、いい。」
「両方したい。」
そして二人ベッドに沈み込む。
互いの時間を取り戻すように、身体の隅々まで唇を這わせ合う。
汗の音とベッドの軋みに、二人の喘ぎが絡り合う。
お互いに身体を確かめ合いながら、指で弄り合う。
知り尽くした身体を、少しずつ思い出しながら。
重なり合い、揺れて、そして天国に昇る。
泥のように溶け合い、眠るタニがふと目を覚ます。
軽く触れる唇に、りかがぼんやり目を空ける。
「あのね、夢見たんだ。」
「ふうん。」
「皆と一緒に、船に乗ってる。」
「それで?」
「うん、で、俺滑って落ちちゃうんだ。」
「俺は?」
「皆、船が揺れるからって立たないんだ。
天国行きの船だから沈めるな、ってワタルさんがりかさんを押さえてる。」
「ひでえな、そりゃ。」
「で、俺だけ天国行けないなーって、諦めて沈みそうになるんだ。」
「諦めんなよ。」
「そしたら。『天国なんか、願い下げだ!』ってりかさんが俺のとこに飛び込むん だ。」
「で、格好よく助けるのか。」
「ううん、俺りかさんにつかまったまま、沈んだ。」
そう言って、胸に顔を寄せる。
「でも、りかさんと沈みながら嬉しかったりした・・・」
タニを抱き締めて、夜の底に沈もう。
天国なんか、願い下げだ。
§§§
腐ってます・・
ガイズファンの方々、お許し下さい。
--------------------------------------------------------------------------------
りかタニ・勝手に3 No: 1209
投稿者:836番 02/01/16 Wed 06:23:44
服を脱ぐとりかの身体には薄くはなっているものの無数のあざが…
タニはわかってはいるものの、胸がちくりとした。
「りかさん…ワタルさんとは…」
「ワ、ワタルのことは抱いてねえぜ!
帰ってきてからは。ほんとだ!!」
りかは思わず弁解めいたことを言った。
「そりゃ…
俺たち帰ってきたばかりだよ」
「あ、まあ、そりゃ、そうだよな」
(ばか!タニはあの約束は覚えてないはずなんじゃないか!
墓穴掘る気か、俺は?)
りかのうろたえている様子に
変だな~~っと、小首をかしげるタニだった。
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りかタニ・2 No: 1208
投稿者:Z 02/01/16 Wed 05:59:54
「何考えてんだ?」
りかは隣に座ってタニの顔を覗き込んだ。
「え?あーー・・・」
「何?」
「なんか安心するなーと思って」
タニは言葉を区切って言った。
「久し振りに実家に帰って、もちろん落ち着くんだけど・・・でもなんか違うんだよね
だから、ここに戻って来て改めて、やっぱり俺の居場所ってここなんだなーって思ってさ
それにりかさんと一緒の空間が俺の居場所だって思ったらなんか嬉しいなって・・・」
タニのその発言にりかの中の理性という文字が傾き始める。
「あっ」
突然タニはりかの頭を指さした。
「髪になんかついてるよ」
タニは手を伸ばし、りかの髪に触れた。
自分の頭に視線を向け真剣に手を動かしているタニの半開きの口に、傾いた理性にひびが入っていく。
「取れた!」
そう言ってタニは極上の笑顔をりかに向ける。
「ちっちゃい葉っぱがついてたよ どこでこんなの付いたんだろーね」
タニの太陽の笑顔攻撃に、りかの中の理性という文字に入ったひびがピシピシと割れ始める。
りかはふいにタニの手を取り、自ら唇を寄せた。
それは、タニの感触を確かめるような、優しいキスだった。
タニも久し振りのりかの香りに酔いしれていた。
唇を離し、大きな瞳でタニを見つめる。
タニのりかを見つめる目は、もう既にとろけかかっている。
「りかさん・・・甘い」
「え?」
「りかさんのキス、甘い味がする」
「あぁ そういえばさっき・・」
「何だか当ててあげようか?」
タニは右眉を上げてちょっと得意そうに言った。
「〇ピーの苺ジュース でしょ?」
その、タニの少し上目使いのいたづらそうな顔で、りかの中の理性はガラガラと音をたてて崩れていった。
りかは座っているタニのひざの下に腕を入れ、タニを抱き上げた。
「うわっ!!!」
タニは思わずりかの首にしがみつく。
自分より重いであろうタニを悠然と持ち上げ、ベッドに向かうりか。
力が無いとされているりかも、いざという時には(?)やれば出来るのだ。
タニをベッドに下ろし、タニの腕を自分の首からほどく。
自分を見つめているタニをしっかりと見つめ返しながら、タニの頬を手の甲でそっとなでた。
指の先で小さな唇をなぞり、そのまま首筋をたどってだんだんと手を下げていく。
「りか・・さ・・・」
タニの、喉から絞り出したような細い声に答えるように、りかは口付けして言った。
「今夜は寝かさないからな」
後はご想像におまかせします。まだキスしかしてないけど・・・。
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りかタニ・1 No: 1207
投稿者:Z 02/01/16 Wed 05:46:11
タニは、りかが轟の所へ行くというので一人で先に部屋へ戻ってきた。
部屋に入るとバッグをソファーの脇に置き、大きなベッドに腰掛けた。
りかの部屋の匂いに包まれて、心が安らぐのがわかった。
部屋をぐるりと見渡して、何も変わっていない事を確認する。
が、タニは1つ、この部屋に足りないものがある事に気付いた。
タニは立ち上がり、バスルーム、クローゼット、テーブルの下など、思い付くままに探してみた。
ベッドの下を確認する為に床にはいつくばっていると、背後でドアの開く音がした。
「あ・・・」
「何やってんだよおまえ」
りかは不思議そうな顔でタニを見下ろしている。
「りかさん、くららは?どこにもいないんだけど・・・」
「あぁ くららなら俺がいない間厨房で面倒見てくれてたらしいから多分ねったんの所だろ
明日にでも取りに行くよ」
「あなんだ 見当たらないから部屋ん中探しちゃったよ」
少しほっとした表情でタニは笑った。
タニの笑顔にりかも目を細める。
りかは上着を脱いで冷蔵庫から苺ジュースを取り出して飲んだ。
やっぱり〇ピーの苺ジュースはうまい。
長時間のドライブの疲れを癒してくれるようだ。
一気に飲み干して振り返ると、タニはソファーに座ってぼーっと空を眺めている。
>836番様
あれ、書き直したんですよね?ほんとごめんなさい~~~!!
全然無視して下さって良かったのに・・・
でも一段落ついてホッ。
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>いちごさま No: 1205
投稿者:836番 02/01/16 Wed 03:53:00
え~と、一段落したのでちょっとレス。
いちごさん、ご自分のを消してしまわれたんですね。
う~ん…、わたしも自分が書いたのを全部削除して消えよう、と
思ったことが何度かあるので、お気持ちは、実は分かります。
でも、残念です。
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レスだけ~ No: 1204
投稿者:ベン 02/01/16 Wed 01:47:00
ワタリカにレス下さったショーコ様、keiko 様、華子様いつも読んでくださっ
てありがとうございます。おかげでまた書く意欲も湧くというものです。
0番様。こんな小道具を遣うという手があったのですね。美味しそう~
ショーコ様、あさこの過去とっても興味深く読ませて頂きました。ある意味
エッチよりも、ドキドキしてしまいました。
836番様の野郎どものオオーっというどよめき、盛り上がり方にガイズの
舞台を思い出してしまいました。スカイが言うところの「ヤクザな仲間達」の
雰囲気がとってもよいですね。
でもリカはワタルとの・・・・をやめないという方に1000$賭けます。
賭けにならないか?
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レスです No: 1203
投稿者:らん 02/01/16 Wed 00:53:26
ショーコ様、keiko様、華子様レスをありがとうございましたm(_ _)m
今度はゆうかちゃんをちょっと危ない目にあわせてみようかと今、考えております(笑)
>836番様
リカちゃん格好良いです~タニちゃんと無事帰宅できてよかった♪
リカちゃんはあの約束守れるのかしら?(*^_^*)
>ももんが様
ゆうかちゃんとミズ君のお話書いてくださってありがとうございます~
トドさんにみつかったゆうかちゃん、ぶんちゃんまで狙ってるなんて
私も心配~~
>ぽん様
堕天使コムちゃん可愛いですね
いつになったら厨房にいけるんでしょうか?(無理無理)
>0番様
かよまとのお話最高です♪
もっと続けてくださ~い
>ショーコ様
いよいよ最終回ですか?
あ~気になる(>_<)
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また、レスです。 No: 1202
投稿者:華子 02/01/16 Wed 00:37:16
ベン様
お帰りなさい。お待ちしてました。ソフトなワタリカもいいですね。でも、中味はかな~~り濃かったようですが、、(^^)次も楽しみにしてます。
0番様
盲腸ではなかったようです。今度は、虫歯が、、痛みそうです。私も、かよちゃんの細い指で甘~いハチミツ食べてみたい、?
ワタコム応援団に入ります様
とっ~ても、いい雰囲気。この後のワタコム、、楽しみにしています。
ぽん様
お仕置きをしちゃうコムちゃん、なんか妖しいですね。私は、やっぱり上手にH系書けないので見習わせていただきますね。
ももんが様
ミズ、ゆうかちゃん。良いです、この感じ。でも、トド・ブンに会ってしまって、とても心配です。やっぱりゆうかちゃんは、ミズくんと何処までもがいいなぁ。
836番様
タニちゃん、かわいいー。そして、リカ・タニの会話には、大爆笑でした。おかしすぎます。リカさんの約束は、きっと無効でしょうね(^^)
ショーコ様
恥ずかしそうに核心に迫るコムちゃん。可愛いです(^^)でも、オサ・アサの核心にはビックリ!次で最終回ですかー。
寂しい、でも楽しみです。
今日、コムちゃんのステキな姿を見て、ウットリしてきました。その他ここの登場人物のお姿を眼の前にして、
いろんな意味でドキドキでした。ついでに、オサちゃんにも眼の前でお会いしてしまい、、、ポッの私でした。
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谷○邸のりかとタニvol.6 No: 1201
投稿者:836番 02/01/16 Wed 00:29:14
「タニ。分かったよ。ワタルはもう抱かねえ。
それでいいのか?」
霧矢は驚いた。
事のなりゆきを見守っていた幸も、思わずヒューッと口笛を吹いた。
(あの、轟組のりかがねえ。
エベレストほどもプライドが高いってんで有名なのに)
「りかさん…」
「それでいいんだろ?」
「りかさんが抱くのは俺だけ?」
「ああ」
「…約束する?」
「ああ、約束する。だから、もうこんなことしないでくれよ。」
「ほんとだね?」
「男に二言はねえよ」
りかは二度とタニから「大嫌い」なんて言葉を聞きたくなかった。
こんな約束をしたことはなかったし、しても守れるはずもないと思っていた。
でも、今は、タニを取り戻すためなら
そんなことは容易いことのように思えた。
それほどショックだったのだ。タニに拒絶されたのが。
酔っ払いを相手に、どこまでもマジなりかだった。
「タニさん、良かった」
「良かったなあ」
と群集は互いに握手を交わして喜びあっている。
「?タニ?」
急に屋根の上のタニが静かになってしまった。
「タニ?おーいっ!!!」
霧矢が呼んでも答えない。
自分が高所恐怖症なことも忘れてりかが梯子を上って行くと、
タニはしゃちほこに突っ伏して眠っていた。
「タニ、この酔っ払い。
とうとう俺に、こんな約束させやがって…」
りかは眠っているタニに軽くキスをすると
タニを担いで梯子を降りて行った。
翌日、りかに連れられて谷○邸を出て行くとき
若手に口々に「がんばってください」とか
「三角関係なんて、タニさんの勝ちに決まってます」とか
「タニさんが一番ですから、自信を持ってください」とか
激励されて、タニはなんのことやら分からなかった。
「みんな、何言ってるの?きりやん」
「タニ、なんも覚えてへんの?」
「なんかあったの??」
「タニ…おまえ、ほんとに酒弱いな」
「俺、酒飲んでなんかしちゃった?
なんか、知らないうちにりかさん来てくれてるし…。
りかさん、この間はごめんなさい」
タニは今度は素直に謝れている自分が嬉しかった。
(俺、やっぱり何がどうでもりかさんの側にいたい)
りかは苦笑して「ああ」とだけ言った。
「タニ、早く車に乗れ」
「あ、うん。幸さん、ごめんね。俺、今は轟組に帰りたいや」
「ああ、分かってる。ゆっくり考えていいんだぜ。」
「うん。ありがとう。じゃあ、みんな、また…」
若手は正門にずらっと並んでタニを見送っている。
幸がりかに近づいてきて
「タニをお願いします」と頭を下げた。
「そんだけタニに惚れてくれてるなら、安心です。
しばらく預かってください」
「まあ、昨日のあれで、組のみんなにも
ふたりのお披露目したようなもんやな」
霧矢は楽しそうに笑っている。
「霧矢、お前も乗って行くだろう?」
りかは霧矢に車に乗るよう促した。
りか、タニ、霧矢を乗せた車が谷○邸の正門を離れていく。
幸と若手たちはいつまでも見送っていた。
「ところで、タニ?」
「何?りかさん」
「おまえ、ほんっとに、昨日のこと覚えてないのか?」
「う、うん…全然」
「じゃあ、俺が約束したことも…?」
「え?なんかあったの?」
「あ、いや、いいんだ、覚えてないなら」
(じゃあ、…いいのかな?あれは、なしってことで…)
そこへ霧矢が助手席から振り向いて言った。
「俺は覚えとるわ、りかさん」
「な、なに?なんなの?なんの話?」
「おまえは知らなくていい話」
そういうとりかは自嘲気味に笑って、シートに深く身体を沈めた。
その頃轟は密偵からことの成り行きを聞いていた。
「なに!? タニが暴走してりかがそれを止めた?」
轟は電話を切って大笑いした。
「思っていたのと逆だったな。あのりかが振り回されてるのか。
タニ、あいつ大物だなあ。ははは」
楽しそうに笑いながら
轟きは、ふたりが帰ってきたら
うまいものでも食わせてやろうと考えていた。
**********
ということで、タニは轟組に返します。
この約束をその後りかがどうするのかは、
わたしゃー知りません(笑)
谷○組の話は時間をかけて行きたいと勝手に思ってますんで、
期待した方いらしたら、すいません。
>Zさま、こんなん出ました。(笑)
とりあえず全部つながったかな?
>ベンさま、「この変態!!」はパート1からの引用です。
そういう場面(笑)があったんですよー。